JP4263821B2 - 物品棚における物品落下防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、物品棚の棚板に置かれた物品が、振動等によって、棚板から落下するのを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
実登3003619号公報に記載されている物品落下防止装置においては、物品を棚板から取り出す度に、落下防止バーを上下方向にスライドさせるようになっている。
特開平11−178665号公報に記載されている感震落下防止装置では、物品を棚板から取り出すとき、横杆を、アームを介して回動させるようになっている。
特開平11−89655号公報に記載されている落下防止具では、落下防止棒を軸受部に嵌合させるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記1番目の物品落下防止装置と、2番目の感震落下防止装置は、構成が複雑で、コストアップを招いていた。
上記最後の落下防止具は、落下防止棒を誤って後方に押すと、落下防止棒が軸受から外れることがあった。
さらに、上記各装置においては、物品棚から前方に突出している物品の落下を防止することはできない。
【0004】
本発明は、簡単な構造をもって、落下防止バーを物品棚に確実に保持し、かつ物品棚から前方に突出している物品の落下を防止できる物品落下防止装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 棚板を支持する棚受けブラケットの係合爪を選択的に係止しうる被係合孔を、左右1対の支柱の上下方向に複数穿孔した物品棚において、バー支持ブラケットの後端部に形成した係合爪を、前記被係合孔に選択的に係合させることにより、各支柱より、バー支持ブラケットを前方へ突出させ、左右両端に締め付け部材を螺合した落下防止バーを、前記バー支持ブラケットの先端部に形成された切欠凹部に掛け渡し、前記締め付け部材と前記落下防止バーの端部とで、前記バー支持ブラケットを挟持して、前記1対のバー支持ブラケットの先端部に落下防止バーを架設し、かつ前記締め付け部材を、前記落下防止バーの端部とによって前記バー支持ブラケットを挟持する頭部を有する有頭ねじとし、かつ前記落下防止バーの端部と有頭ねじの頭部との対向面のいずれか一方に、円環突条を設け、同じく他方に、円環突条の内径より小径の突部を設ける。
【0006】
( 2 ) 上記(1)項において、前記左右1対の支柱の対向面の前方角部に、平面視L状のバー支持ブラケット受け凹部を形成し、前記バー支持ブラケットの後端部に、前記対向面と前記バー支持ブラケット受け凹部とに添う段部を形成する。
【0007】
(3) 棚板を支持する棚受けブラケットの係合爪を選択的に係止しうる被係合孔を、左右1対の支柱の上下方向に複数穿孔した物品棚において、バー支持ブラケットの後端部に形成した係合爪を、前記被係合孔に選択的に係合させることにより、各支柱より、バー支持ブラケットを前方へ突出させ、左右両端に締め付け部材を螺合した落下防止バーを、前記バー支持ブラケットの先端部に形成された切欠凹部に掛け渡し、前記締め付け部材と前記落下防止バーの端部とで、前記バー支持ブラケットを挟持して、前記1対のバー支持ブラケットの先端部に落下防止バーを架設し、かつ前記左右1対の支柱の対向面の前方角部に、平面視L状のバー支持ブラケット受け凹部を形成し、前記バー支持ブラケットの後端部に、前記対向面と前記バー支持ブラケット受け凹部とに添う段部を形成する。
【0008】
( 4 ) 上記(1)〜 ( 3 ) 項のいずれかにおいて、前記切欠凹部の開口部を前方斜め上方に向ける。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図5に基づいて説明する。
物品棚(1)は、前後方向を向く左右1対の水平の脚杆(2)(2)の前後に立設された4本の筒状の支柱(3)(3)(4)(5)と、後方にある左右1対の支柱(3)(3)同士を連結する左右方向を向く横杆(6)と、左右にある前後1対の支柱(3)(4)および(3)(5)同士を、上下方向に複数設けられた被係合孔(7)に不図示の係合爪を選択的に係合させて連結する前後方向を向く左右1対の棚受けブラケット(8)(8)と、この1対の棚受けブラケット(8)に渡された棚板(9)とにより、左右対称に形成されている。
【0010】
棚板(9)は、複数段設けられて、例えば、パソコン等のOA機器等の物品(W1)を載置できるようになっており、かつ物品棚(1)の下部には、物品(W2)を積載した台車(10)を挿入しうるようになっている。
【0011】
前方の左右1対の支柱(4)(5)の対向面(4a)(5a)に穿設された複数の被係合孔(7)の内、選択された3つの被係合孔(7)に、前方へ突出する左右1対のバー支持ブラケット(12)(13)の後端に、外方へ突出して設けた3つの係合爪(11)を係合させてある。なおバー支持ブラケット(12)(13)は、後部において内向き段状に折曲され、その後端片に係合爪(11)が設けられている。
【0012】
バー支持ブラケット(12)(13)より長寸で、同じような形状をしているもの(22)(23)も用意されているが、長さ以外は短い方(12)(13)と同様であるので、長い方(22)(23)の説明は省略する。
【0013】
前方の左右1対の支柱(4)(5)の対向面(4a)(5a)の前方角には、平面視L状のバー支持プラケット受け凹部(14)(15)が形成されている。
この受け凹部(14)(15)は、バー支持ブラケット(12)(13)の後部に形成された段部(16)(17)との組み合わせによって、後述する落下防止バー(18)に上下左右方向の外力が加わっても、バー支持ブラケット(12)(13)の先端が上下左右に傾かないようにするためのものであり、前後方向に平行なブラケット側部受け(14a)(15b)と、左右方向に平行なブラケット後部受け(14b)(15b)からなっている。
【0014】
バー支持ブラケット(12)(13)の後端部に形成された内向段部(16)(17)は、支柱(4)の対向面(4a)(5a)とバー支持プラケット受け凹部(14)(15)とに対応する形状に形成されている。
すなわち、内向段部(16)(17)は、ブラケット側部受け(14a)(15b)に密着するブラケット本体(12a)(13b)と、ブラケット本体(12a)(13b)の後端を内側に屈曲して形成されてブラケット後部受け(14b)(15b)に密着する後面部(16a)(17a)と、この後面部(16a)(17a)の内端を後方に屈曲して形成された後延部(16b)(17b)とで形成されている。後延部(16b)(17b)には、外側に突出する係合爪(11)が設けられている。
【0015】
バー支持ブラケット(12)(13)の先端部には、後述する有頭ねじ(19)を挿入し易くするため前方斜め上方を向く欠円状の切欠凹部(20)が形成されている。
この切欠凹部(20)には、左右方向を向くパイプ状の落下防止バー(18)の左右両端に形成した雌ねじ孔(21)(左側の雌ねじ孔は図示していない)に螺合する締め付け部材である有頭ねじ(19)が係合するようになっている。
【0016】
落下防止バー(18)に螺合した有頭ねじ(19)を、切欠凹部(20)に落とし込んで締め付けると、有頭ねじ(19)の頭部(19a)と落下防止バー(18)の端部とで、バー支持ブラケット(12)(13)を両面から締め付け、落下防止バー(18)は、バー支持ブラケット(12)(13)に架設される。
【0017】
なお、落下防止バー(18)の側端面には、円環突条(18a)を形成してあり、有頭ねじ(19)には、円環突条(18a)の内径(D1)よりも小径(D2)の突部(19b)を形成してあり、有頭ねじ(19)の締め付けにともなって、突部(19b)が、バー支持ブラケット(12)(13)の一部分を円環突条(18a)内に多少なりとも突出変形させて、落下防止バー(18)をバー支持ブラケット(12)(13)に確実に架設できるようにしてある。
【0018】
切欠凹部(20)の開口部(20a)の間隔は、有頭ねじ(19)を切欠凹部(20)に落とし込んだ後、有頭ねじ(19)を締め付けるまでの間に、有頭ねじ(19)が切欠凹部(20)から外れないように、有頭ねじ(19)のねじ部(19c)の直径より若干小さくしてある。
【0019】
物品棚(1)に、バー支持ブラケット(12)(13)を介して設けられた落下防止バー(18)は、物品(W1)の移動および落下を防止する。物品棚(1)から前方に大きく突出している物品(W2)に対しては、長さの長いバー支持ブラケット(22)(23)を使用して、物品(W2)の移動を阻止する。
物品の出し入れは、有頭ねじ(19)を弛めて、落下防止バー(18)をバー支持ブラケット(12)(13)又は(22)(23)から取り外して行なう。
【0020】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、締め付け部材を締め付けて、落下防止バーを、物品棚に設けた1対のバー支持ブラケットの先端部に架設したので、落下防止バーを、簡単な構造として、物品棚に確実に保持し、物品の移動および落下を確実に防止することができる。
【0021】
また、落下防止バーが、締め付け部材によって、バー支持ブラケットに締着め付けられているので、落下防止バーに人体が触れるようなことがあっても、落下防止バーがバー支持ブラケットから外れるようなことがなく、確実に物品の移動、落下を防止することができる。
【0022】
さらに、落下防止バーは、物品棚から前方に突出した1対のバー支持ブラケットの先端部に架設されているので、物品棚から前方に突出している物品の落下を防止することもできる。
【0023】
しかも、有頭ねじを閉め込んで、円環突条と突部とで、バー支持ブラケットの一部分を円環突条側に多少変形させると、その変形を利用して、バー支持ブラケットからの落下防止バーの外れを防止することができる。
【0024】
請求項2記載の発明によると、受け凹部と段部との組み合わせによって、バー支持ブラケットの上下左右方向への傾きを防止して、物品の移動、落下を確実に防止することができる。
【0025】
請求項3記載の発明によると、締め付け部材を締め付けて、落下防止バーを、物品棚に設けた1対のバー支持ブラケットの先端部に架設したので、落下防止バーを、簡単な構造として、物品棚に確実に保持し、物品の移動および落下を確実に防止することができる。
【0026】
また、落下防止バーが、締め付け部材によって、バー支持ブラケットに締着め付けられているので、落下防止バーに人体が触れるようなことがあっても、落下防止バーがバー支持ブラケットから外れるようなことがなく、確実に物品の移動、落下を防止することができる。
【0027】
さらに、落下防止バーは、物品棚から前方に突出した1対のバー支持ブラケットの先端部に架設されているので、物品棚から前方に突出している物品の落下を防止することもできる。
【0028】
しかも、受け凹部と段部との組み合わせによって、バー支持ブラケットの上下左右方向への傾きを防止して、物品の移動、落下を確実に防止することができる。
【0029】
請求項4記載の発明によると、切欠凹部の開口部が前方斜め上方を向いているため、落下防止バーを、バー支持ブラケットに容易に組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の斜視図である。
【図2】 同じく、落下防止バーを取り外し、物品を引き出した状態の斜視図である。
【図3】 同じく、落下防止バーとバー支持ブラケットとを分解した斜視図である。
【図4】 同じく、落下防止バーとバー支持ブラケットとの組み立て平面図であり、一部分を破断した図である。
【図5】 図4のV−V線矢視図である。
【符号の説明】
(D1) 円環突条の内径
(D2) 突部の外径
(W1)(W2) 物品
(1) 物品棚
(2) 脚杆
(3) 支柱
(4) 支柱
(4a) 対向面
(5) 支柱
(5a) 対向面
(6) 横杆
(7) 被係合孔
(8) 棚受けブラケット
(9) 棚板
(10) 台車
(11) 係合爪
(12)(13) バー支持ブラケット
(12a)(13b) ブラケット本体
(14)(15) 受け凹部
(14a)(15a) ブラケット側部受け
(14b)(15b) ブラケット後部受け
(16)(17) 内向段部
(16a)(17a) 後面部
(16b)(17b) 後延部
(18) 落下防止バー
(18a) 円環突条
(19) 有頭ねじ
(19a) 有頭部
(19b) 突部
(19c) ねじ部
(20) 切欠凹部
(20a) 開口部
(21) 雌ねじ孔
(22)(23) バー支持ブラケット
Claims (4)
- 棚板を支持する棚受けブラケットの係合爪を選択的に係止しうる被係合孔を、左右1対の支柱の上下方向に複数穿孔した物品棚において、バー支持ブラケットの後端部に形成した係合爪を、前記被係合孔に選択的に係合させることにより、各支柱より、バー支持ブラケットを前方へ突出させ、左右両端に締め付け部材を螺合した落下防止バーを、前記バー支持ブラケットの先端部に形成された切欠凹部に掛け渡し、前記締め付け部材と前記落下防止バーの端部とで、前記バー支持ブラケットを挟持して、前記1対のバー支持ブラケットの先端部に落下防止バーを架設し、かつ前記締め付け部材を、前記落下防止バーの端部とによって前記バー支持ブラケットを挟持する頭部を有する有頭ねじとし、かつ前記落下防止バーの端部と有頭ねじの頭部との対向面のいずれか一方に、円環突条を設け、同じく他方に、円環突条の内径より小径の突部を設けたことを特徴とする物品棚の物品落下防止装置。
- 前記左右1対の支柱の対向面の前方角部に、平面視L状のバー支持ブラケット受け凹部を形成し、前記バー支持ブラケットの後端部に、前記対向面と前記バー支持ブラケット受け凹部とに添う段部を形成した請求項1記載の物品落下防止装置。
- 棚板を支持する棚受けブラケットの係合爪を選択的に係止しうる被係合孔を、左右1対の支柱の上下方向に複数穿孔した物品棚において、バー支持ブラケットの後端部に形成した係合爪を、前記被係合孔に選択的に係合させることにより、各支柱より、バー支持ブラケットを前方へ突出させ、左右両端に締め付け部材を螺合した落下防止バーを、前記バー支持ブラケットの先端部に形成された切欠凹部に掛け渡し、前記締め付け部材と前記落下防止バーの端部とで、前記バー支持ブラケットを挟持して、前記1対のバー支持ブラケットの先端部に落下防止バーを架設し、かつ前記左右1対の支柱の対向面の前方角部に、平面視L状のバー支持ブラケット受け凹部を形成し、前記バー支持ブラケットの後端部に、前記対向面と前記バー支持ブラケット受け凹部とに添う段部を形成したことを特徴とする物品棚の物品落下防止装置。
- 前記切欠凹部の開口部が、前方斜め上方を向いている請求項1〜3のいずれかに記載の物品落下防止装置。
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