JP4265860B2 - 漂白洗浄剤組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は漂白洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
食べこぼしのシミや肌着の黄ばみ等は通常の洗剤では落としきれない汚れであるため、一般に漂白剤が併用されたり、漂白剤が配合された洗剤を使用するなどの方法が採られている。また、漂白剤の効果を高める目的で漂白活性化剤を併用することも行われている。
【0003】
本発明者らは特開昭64−68347号公報で4級アンモニウム基とニトリル基を有する漂白活性化剤が高い漂白効果を有することを開示した。また、特開平4−253947号公報には有機陰イオンを対イオンにした4級アンモニウム基とニトリル基を有する漂白活性化剤が開示されている。
【0004】
一方、漂白活性化剤の漂白効果は洗濯浴中で生成する有機過酸の構造と対象とする汚れとの親和性が漂白効果に大きく影響し、例えば黄ばみ汚れ等の親油性汚れに対しては親油基を有する有機過酸を生成する漂白活性化剤が効果を持つことが知られている。ところがこの知見を上記ニトリル型漂白活性化剤に応用すると高い漂白効果を有するものの、一旦脱離した汚れが衣料に再付着する所謂再汚染が起こるという問題が生じ、この改善が求められている。
【0005】
従って本発明の課題は、高い漂白効果を有し且つ、再汚染を抑制する漂白洗浄剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(a)ニトリル基が結合する炭素原子に4級アンモニウム基が結合したアルカンニトリル化合物〔以下、(a)成分という〕、(b)スルホン酸基又は硫酸エステル基と、炭素数8〜15のアルキル基又はアルケニル基の1つ以上とを有する陰イオン界面活性剤〔以下、(b)成分という〕、(c)分子中にアクリル酸又はメタクリル酸に由来する構成単位を50モル%以上有する重合体〔以下、(c)成分という〕、及び(d)無機過酸化物〔以下、(d)成分という〕を含有し、且つ(b)/(a)がモル比で1.5〜100である漂白洗浄剤組成物に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】
(a)成分
本発明の(a)成分としては、下記一般式(1)の化合物が特に好ましい。
【0008】
【化2】
【0009】
〔式中、R1はエステル基、アミド基又はエーテル基で分断されていても良い炭素数1〜12のアルキル基又はアルケニル基であり、R2、R3はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、好ましくはメチル基、エチル基又はヒドロキシエチル基である。R4は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくはアルケニル基又はアリール基である。ただし、R1、R4の何れか一方、好ましくはR1が炭素数4〜12のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数6〜12のアリール基、好ましくは炭素数6〜12のアルキル基である。X-は陰イオンであり、好ましくはハロゲンイオン、硫酸イオン、脂肪酸イオン又は炭素数1〜3のアルキル硫酸イオンである。〕。
【0010】
(a)成分は、下式で示すように、洗濯浴中で後述する無機過酸化物化合物から生成するヒドロペルアニオンと反応し、過イミジン酸が生成し高い漂白効果を示す。
【0011】
【化3】
【0012】
本発明の(a)成分は造粒物として組成物に配合することが好ましい。造粒物中の(a)成分の含有量は、好ましくは1〜90重量%、より好ましくは10〜85重量%、特に好ましくは30〜80重量%である。これらはポリエチレングリコール及び脂肪酸から選ばれるバインダー物質を用いて製剤化される。ポリエチレングリコールとしては好ましくは重量平均分子量2000〜20000、より好ましくは4000〜10000、特に好ましくは4000〜8000のものが良好である。また、脂肪酸としては好ましくは炭素数8〜20、より好ましくは10〜18、特に好ましくは12〜18であり、これらはナトリウムあるいはカリウム石鹸の状態であってもよい。このようなバインダー物質は造粒物中に0.5〜30重量%、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは5〜20重量%使用する。
【0013】
また、該造粒物には漂白活性化剤の洗濯浴中での溶解性を改善するためにポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキル硫酸エステル塩またはポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩あるいはこれらの混合物を好ましくは0〜50重量%、より好ましくは5〜45重量%、特に好ましくは10〜40重量%配合する。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、アルキル基の炭素数は10〜14が好ましく、好ましくはエチレンオキシド(以下EOという)及び/又はプロピレンオキシド(以下POという)の付加体、より好ましくはEOとPOのブロック付加体である。平均付加モル数はEO、PO、あるいはEOとPOの混合の何れも場合も、合計で好ましくは4〜30、より好ましくは5〜15であり、EO/POのモル比は、好ましくは5/1〜1/5、より好ましくは3/1〜1/2である。また、アルキル硫酸エステル塩としては、アルキル基の炭素数が10〜18であり、しかもナトリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましく、特にラウリル硫酸エステルナトリウム又はミリスチル硫酸エステルナトリウムが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩としては、炭素数10〜18のアルキル基を有するポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩が好ましく、またナトリウム塩が良好である。ここでオキシエチレン基の平均重合度(以下、平均重合度をPOEで示す)は1〜10、好ましくは1〜5が良好であり、特にポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム(POE=2〜5)、ポリオキシエチレンミリスチルエーテル硫酸エステルナトリウム(POE=2〜5)が良好である。
【0014】
本発明では上記組成物を任意の方法で混合し造粒することができる。また、バインダー物質は予め融解して添加することで好ましい結果を得ることができる。バインダー物質は40〜100℃、好ましくは50〜100℃、より好ましくは50〜90℃で融解させて添加する。これらは均一になるまで攪拌混合された後、通常の造粒機により製剤化される。好ましい造粒法として押し出し造粒を挙げることができ、平均粒径が500μm〜5000μm、好ましくは500〜3000μmの造粒物にすることが好ましい。また、その他の造粒法としてはブリケット機による錠剤形状にすることも好ましい造粒法として挙げることができる。
【0015】
また、本発明では漂白活性化剤の安定性を向上させる目的で所望により造粒物中に酸性物質を配合してもよい。酸性物質としては有機カルボン酸類が好ましく、特にこはく酸、マレイン酸、フマール酸、クエン酸、グリコール酸、p−ヒドロキシ安息香酸から選ばれる少なくとも1種が好ましい。このような酸性物質の配合量は好ましくは造粒物中0.5〜20重量%、より好ましくは1〜15重量%、最も好ましくは1〜10重量%が好適である。
【0016】
(b)成分
本発明の(b)成分はスルホン酸基又は硫酸エステル基を有し、且つ炭素数8〜15のアルキル基又はアルケニル基を1つ以上有する陰イオン界面活性剤である。より具体的にはオレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩を挙げることができ、特にアルキル基の炭素数が8〜15、好ましくは10〜15のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が8〜14、好ましくは10〜14のアルキル硫酸エステル塩、アルキル基の炭素数が8〜14、好ましくは10〜14、平均付加モル数が1〜6のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤を用いることが好ましい。
【0017】
(c)成分
本発明の(c)成分は分子中にアクリル酸又はメタクリル酸に由来する構成単位を50モル%以上、好ましくは60〜100モル%有する重合体であり、特に重量平均分子量5千〜4万、好ましくは5千〜3万、特に好ましくは5千〜2万のポリアクリル酸、ポリメタクリル酸(塩)か、もしくは重量平均分子量3万〜10万、好ましくは4万〜8万、アクリル酸/マレイン酸のモル比が5/5〜9/1、好ましくは6/4〜8/2のアクリル酸とマレイン酸のコポリマー(塩)が良好である。(c)成分の重合体の重量平均分子量は、ポリエチレングリコールを基準とするゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定されたものである。
【0018】
(d)成分
本発明の(d)成分である無機過酸化物としては、過炭酸塩あるいは過ホウ酸塩が好ましい。また、ゼオライトを含有する洗浄剤に使用する場合には、安定化のために無機又は有機化合物で被覆した過炭酸ナトリウムを使用することが好ましい。被覆剤としてはホウ酸もしくはホウ酸塩、非晶質ケイ酸塩、マグネシウム塩、又はパラフィンやワックス等の水不溶性有機化合物が挙げられる。被覆した過炭酸ナトリウムは、公知の方法で製造することができ、例えば特開昭59−196399号公報、USP4526698号(何れも過炭酸ナトリウムをホウ酸塩で被覆)の他に特開平6−40709号公報、特開平7−118003号公報に掲載されている方法を挙げることができる。
【0019】
無機過酸化物の平均粒径は200〜600μmが好ましく、溶解性及び安定性の両方を満たすために粒径125μm以下の粒子及び1000μm以上の粒子は10重量%以下であることが好ましい。
(漂白洗浄剤組成物)
本発明の組成物は、好ましくは粉末ないし粒状形態であり、漂白効果の点から(a)成分を好ましくは0.05〜20重量%、より好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.1〜10重量%含有する。また、(b)成分を漂白洗浄力、再汚染防止性及び泡立ち性の点で、好ましくは0.1〜60重量%、より好ましくは0.1〜50重量%、特に好ましくは0.5〜40重量%含有する。また、(c)成分を、再汚染防止性の点から、好ましくは0.5〜20重量%、特に好ましくは1〜15重量%含有する。また、(d)成分を好ましくは0.5〜99重量%、より好ましくは1〜95重量%、特に好ましくは1〜90重量%含有する。
【0020】
さらに、再汚染防止性の点から(b)/(a)のモル比が1.5〜100、好ましくは2〜50、特に好ましくは2〜20であることが重要であり、この範囲において満足できる再汚染防止性と漂白効果を得ることができる。
(その他の成分)
本発明では(a)成分の漂白活性化剤以外の漂白活性化剤を併用することが漂白効果の点から好ましく、特に炭素数6〜14、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数6〜14、好ましくは7〜13のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩が好ましい。具体的にはオクタノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、オクタノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ノナノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、3,5,5−トリメチルヘキサノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、、デカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、ドデカノイルオキシ−o−又は−p−ベンゼンカルボン酸、及びこれらの塩が挙げられる。塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩が好ましく、特にナトリウム塩が溶解性の点から好ましい。
【0021】
これらの中でも特にノナノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、デカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸、ドデカノイルオキシ−p−ベンゼンスルホン酸及びこれらの塩が漂白効果の点から好ましく、組成物中に0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%である。
【0022】
本発明の漂白洗浄剤組成物には漂白洗浄効果を向上させる目的で非イオン界面活性剤を使用することが好ましい。非イオン界面活性剤としては、ポリエチレングリコール又はポリプロピレングリコール或いはこれらのコポリマー、ポリオキシエチレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミド又はそのアルキレンオキシド付加物、蔗糖脂肪酸エステル、アルキルグリコシドを挙げることができ、特に炭素数10〜20、好ましくは10〜18のアルキル基若しくはアルケニル基と、平均縮合度4〜20、好ましくは4〜15のポリオキシエチレン鎖及び/又はポリオキシプロピレン鎖を分子内に有するポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテルが好ましい。
【0023】
本発明において非イオン界面活性剤の配合量は、漂白洗浄力、泡立ち性の点で、組成物中に好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.5〜8重量%である。また、再汚染防止性の点から(b)成分である陰イオン界面活性剤に対する非イオン界面活性剤の重量比が、非イオン界面活性剤/(b)=1/1〜1/50、特に1/2〜20/1であることが望ましい。
【0024】
本発明の漂白洗浄剤組成物には漂白洗浄効果の点から、アルカリ金属炭酸塩を配合することが好ましい。アルカリ金属炭酸塩としては、安定性の上で、ナトリウム塩が好ましく、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム及びセスキ炭酸ナトリウムを挙げることができる。最も好ましいものは炭酸ナトリウムであり、平均粒径が100〜500μmのものを使用することが好ましカリ金属炭酸塩は、漂白洗浄剤組成物中に、好ましくは0.5〜60重量%、より好ましくは1〜50重量%配合される。
【0025】
本発明の漂白洗浄剤組成物には、珪酸塩を配合することが好ましい。珪酸塩は1〜3号珪酸ナトリウム等の非晶質珪酸ナトリウム、特開平7−89712号公報、特開昭60−227895号公報及び Phys. Chem. Glasses. 7, p127-p138(1966)、Z.Kristallogr., 129, p396-p404(1969)に記載されている結晶性珪酸塩、並びにクラリアント社より商品名「Na−SKS−6」(δ−Na2Si2O5)として市販されている結晶性珪酸ナトリウムが好ましい。
【0026】
なお、本発明でいう珪酸塩は20℃のイオン交換水に0.1重量%分散した場合の最大pHが11以上であり、上記分散液1Lに対してpHを10にするために0.1NのHCl水溶液を5ml以上必要とするアルカリ能に優れるものであり、ゼオライトである結晶性アルミノ珪酸塩とは区別される。珪酸塩は、漂白洗浄剤組成物中に、好ましくは0.1〜20重量%、より好ましくは0.5〜10重量%配合される。
【0027】
本発明ではプロテアーゼ、セルラーゼ、リパーゼから選ばれる1種以上の酵素を配合することが好ましく、特に好アルカリ性微生物バチルス・エスピー KSM−635(FERM BP−1485)又はその変異株から生産されるアルカリセルラーゼ及び/又はアルカリプロテアーゼを配合することが好ましい。アルカリプロテアーゼとしてはアルカラーゼ、サビナーゼ(ノボ・ノルディック社製)、マクサカル(ギスト・ブロケイデス社製)、KAP4.3G(花王(株)製)、KAP11.1G(花王(株)製)等が挙げられるが、特にKAP4.3G、KAP11.1Gが優れているを使用することでさらに漂白洗浄効果を向上させる目的で好ましい。また、アルカリセルラーゼはカルボキシメチルセルロースを基質とした時の至適pHが7以上であるか、或いはpH8以上での相対活性が至適条件に対し50%以上のものが好ましい。市販されている酵素造粒物として具体的にはKAC500(花王(株)製)が挙げられる。
【0028】
本発明の漂白洗浄剤組成物には、水道水中のカルシウムやマグネシウム等の濃度を低下させたり、粒子の粉末物性を向上させるための平均粒径が0.1〜10μmのA型又はP型ゼオライト等の金属イオン交換体、重金属による漂白種の分解を抑制するエチレンジアミン四酢酸塩、エタン−1,1−ジホスホン酸、エタン−1,1,2−トリホスホン酸塩等の金属イオン補足剤、シリコーンオイルとシリカをポリエチレングリコールやセルロース系化合物に担持した消泡剤、洗剤生地の増量剤としてのぼう硝(硫酸ナトリウム)、その他蛍光染料、香料等を配合することができる。
【0029】
本発明では上述のその他洗浄剤成分を粉末ないしは粒状の組成物として使用でき、その製造方法は特に限定されることはなく、従来より公知の方法を用いることができる。好ましくは高嵩密度の粒状の組成物である。高嵩密度化は、例えば、噴霧乾燥粒子に非イオン界面活性剤を噴霧して高密度化する方法や、また吸油担体を含む粉体成分に直接非イオン界面活性剤を吸蔵させながら高密度化する方法が挙げられるが、特開昭61−69897号公報、特開昭61−69899号公報、特開昭61−69900号公報、特開平2−222498号公報、特開平2−222499号公報、特開平3−33199号公報、特開平5−86400号公報、特開平5−209200号公報に記載の方法を参考にすることができる。また、ゼオライトは、造粒物の表面改質剤として使用するために、少量を造粒中又は造粒終了直前に添加してもよい。また、結晶性珪酸塩を配合する場合、結晶性珪酸塩は高嵩密度化時に添加するか、ドライブレンドにて添加した方が好ましい。またアルカリ金属炭酸塩を配合する場合はスラリー中、造粒中又はドライブレンドの何れに添加してもよい。
【0030】
本発明の漂白洗浄剤組成物の平均粒径は、好ましい粉末物性を得るために200〜1000μm、特に200〜600μmであることが望ましい。また、本発明の漂白洗浄剤組成物の嵩密度は0.5〜1.2g/cm3、好ましくは0.6〜1.0g/cm3である。
【0031】
本発明の漂白洗剤組成物は洗濯機洗浄、漬け置き洗浄などの洗浄方法、並びに衣類や水の量、汚れの度合い、機械の使用方法などにより、それぞれの洗浄に適した濃度にして使用することができる。例えば、洗濯機洗浄の場合、0.03〜0.3重量%の濃度、漬け置き洗浄では0.1〜2重量%の濃度で使用することが好ましい。
【0032】
【実施例】
・合成例1(化合物A−1の合成)
クロロアセトニトリルとオクチルジメチルアミンを用いて通常の4級化反応を行い、下記の化合物A−1を合成した。溶媒としてはアセトンを使用し、トリメチルアミンはガスを反応器内に導入する方法を用いた。反応温度は60℃である。反応後析出した結晶を、窒素をブローしながらろ過し、得られた結晶をアセトンで数回洗浄して乾燥させた。吸湿性物質であるため、デシケータ中で貯蔵した。
【0033】
【化4】
【0034】
・合成例2(化合物A−2の合成)
ジメチルアミン、1−オクタナール及びKCNを用いて通常の方法で(CH3)2−N−CH(C7H15)−CNを合成し、該化合物をジメチル硫酸を用いて通常の方法で4級化して下記の化合物A−2を得た。
【0035】
【化5】
【0036】
・製造例1−1(造粒物A−1の製造)
化合物A−1 70重量部、PEG〔ポリエチレングリコール(重量平均分子量8000、アルドリッチ社製)〕20重量部、FA(ミリスチン酸)5重量部、AS(ラウリル硫酸エステルナトリウム)5重量部の割合で合計5000gになるようにハイスピードミキサーFS−GC−10型(深江工業(株)製)に仕込んだ(PEG及びFAは予め80℃で融解したものを用いた)。ジャケット温度を80℃、主軸回転数200回転/分、解砕羽根の回転数1500回転/分で混合・昇温し、粉体の温度が70℃になったところで抜き出した。次いで得られた混合物を押し出し造粒機〔ペレッターダブルEXD−100型(不二パウダル(株)製)〕により孔径800μmのスクリーンを通して押し出しした。得られた押し出し物を振動冷却器〔バイブロ/フロードライヤーVDF/6000型(不二パウダル(株)製)〕で冷却した後、整粒機〔ナイフカッターFL−200型(不二パウダル(株)製)〕にて解砕した。得られた解砕物を分級し、平均粒径900μmの造粒物a−1とした。
【0037】
・製造例1−2(造粒物A−2の製造)
化合物A−1を化合物A−2に変更した以外は製造例1−1と同様の方法で造粒物A−2を製造した。
【0038】
・製造例1−3(造粒物E−1の製造)
ハイスピードミキサーへの仕込み原料をドデカノイルオキシベンゼンスルホン酸ナトリウム70重量部、POEO(ラウリルアルコールにEOを平均2モル、POを平均3モル、EOを平均3モルを順にブロック状に付加させたもの)5重量部、ES〔ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸エステルナトリウム(EO平均付加モル数3)〕5重量部、こはく酸5重量部、PEG(前記と同じ)15重量部とした以外は製造例1−1と同様の方法で造粒物E−1を製造した。
【0039】
・製造例2(被覆された過炭酸ナトリウムD−1の調製)
特開昭59−196399号公報の実施例1に基づいてメタホウ酸ナトリウム・4水和物を過炭酸ナトリウム100重量部に対して3重量部及び1号珪酸ナトリウム1重量部にて被覆し、被覆過炭酸ナトリウム(D−1)を製造した。D−1の平均粒径は450μm(粒子125μm以下の粒子及び粒径1000μm以上の粒子を除去したもの)である。
【0040】
実施例
上述の製造例で得られた成分及び下記成分を用いて表1の漂白洗浄剤組成物を調製した。それらの染料移り防止効果及び漂白洗浄効果を下記の方法で評価した。結果を表1に示す。
・B−1;直鎖アルキル(炭素数12〜14)ベンゼンスルホン酸ナトリウム
・B−2;アルキル硫酸ナトリウム〔エマール10パウダー(花王(株)製)〕
・C−1;アクリル酸−マレイン酸コポリマーナトリウム塩(重量平均分子量5万、アクリル酸/マレイン酸モル比70/30)
・C−2;ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量1万)
・F−1;ポリオキシエチレンラウリルエーテル〔カルコール2098(C12アルコール、花王(株)製)にEOを10モル付加したもの〕
・G−1;ミリスチン酸
・H−1;アルカリセルラーゼ〔KAC500(花王(株)製)〕
・H−2;アルカリプロテアーゼ〔KAP11.1G(花王(株)製)〕
・I−1;4A型ゼオライト(平均1次粒径;0.3μm)
・J−1;蛍光増白剤〔ホーチンCBUS−3B(ヒクソン&ウェルチ社製)〕。
【0041】
<再汚染防止効果>
表1に示す組成物の0.133重量%水溶液1L(水道水使用)を調製し、そこにカーボン粉末0.2gを入れ、超音波洗浄機を用いてカーボン粉末を均一に分散させた。この溶液に白布の木綿金布#2003(10cm×10cm)5枚入れ、ターゴトメータ型洗浄試験機を使用して洗浄した(水溶液量1L、水温20℃、100回転/分、10分間洗浄)。その後、水道水ですすぎ、乾燥させ、洗浄後の布の再汚染率を下式により求めた。
【0042】
【数1】
【0043】
反射率はNDR−101DP〔日本電色工業(株)製〕で550nmフィルターを使用して測定した。
【0044】
<漂白洗浄効果の評価>
表1に示す組成物の0.133重量%水溶液(水道水使用)を用い、ターゴトメータ型洗浄試験機を使用して市販汚染布エンパ116(10cm×10cm)5枚を洗浄した(水溶液量1L、水温20℃、100回転/分、10分間洗浄)。その後、水道水ですすぎ、乾燥させ下式によって漂白率を算出した。
【0045】
【数2】
【0046】
反射率はNDR−101DP〔日本電色工業(株)製〕で460nmフィルターを使用して測定した。
【0047】
【表1】
Claims (6)
- (a)下記一般式(1)で表される、ニトリル基が結合する炭素原子に4級アンモニウム基が結合したアルカンニトリル化合物、(b)スルホン酸基又は硫酸エステル基と、炭素数8〜15のアルキル基又はアルケニル基の1つ以上とを有する陰イオン界面活性剤、(c)分子中にアクリル酸又はメタクリル酸に由来する構成単位を50モル%以上有する重合体、及び(d)無機過酸化物を含有し、且つ(b)/(a)がモル比で1.5〜100である漂白洗浄剤組成物。
〔式中、R 1 はエステル基、アミド基又はエーテル基で分断されていても良い炭素数1〜12のアルキル基又はアルケニル基であり、R 2 、R 3 はそれぞれ独立に炭素数1〜3のアルキル基又はヒドロキシアルキル基である。R 4 は水素原子、炭素数1〜12のアルキル基もしくはアルケニル基又はアリール基である。ただし、R 1 、R 4 の何れか一方が炭素数4〜12のアルキル基もしくはアルケニル基又は炭素数6〜12のアリール基である。X − は陰イオンである。〕 - (d)炭素数6〜14のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンスルホン酸もしくは炭素数6〜14のアルカノイル基を有するアルカノイルオキシベンゼンカルボン酸又はこれらの塩から選ばれる漂白活性化剤を含有する、請求項1記載の漂白洗浄剤組成物。
- 衣料用である、請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成物。
- (a)が造粒物として配合されている、請求項1〜3の何れか1項記載の漂白洗浄剤組成物。
- 前記造粒物が、ポリエチレングリコール及び脂肪酸から選ばれるバインダー物質を含有する、請求項4記載の漂白洗浄剤組成物。
- 前記造粒物が、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、アルキル硫酸エステル塩及びポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる化合物を含有する、請求項4又は5記載の漂白洗浄剤組成物。
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