JP4314209B2 - バルブリフト制御装置のアクチュエータ - Google Patents
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Description
こうしたバルブリフト制御装置のアクチュエータとして、モータの回転駆動力を減速機構及びカム機構を通じて直線駆動力へ変換し、当該直線駆動力を制御軸へ伝達するようにしたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
そこで本発明者らは、減速機構及びカム機構の代わりに、回転軸の回転運動をねじ軸の直線運動へ変換する送りねじ機構を用いたアクチュエータについて鋭意研究を行ってきた。一般に送りねじ機構は、回転軸とねじ軸とを直接的に又は間接的に連携させた比較的簡素な構成によって大きな直線駆動力を得ることができるので、減速機構及びカム機構を組み合わせる場合に比べてアクチュエータの体格を小さくすることができる。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、組付性の向上と軽量化とを実現するバルブリフト制御装置のアクチュエータを提供することにある。
請求項3に記載の発明によると、軸受の軸方向において規制部材を挟む両側に空間部が形成されるので、規制部材の弾性変形を十分に許容することができる。
請求項5に記載の発明によると、規制部材において回転軸の周方向へ延びる形状の嵌合部は、回転軸の外周側を囲むケースの内周壁に嵌合するので、軸受の径方向において規制部材を位置決めすることができる。これより、軸受に係合する係合部が軸受の径方向へ位置ずれし難くなるので、当該係合部と嵌合部との間の弾性変形部が弾性変形することによって生じる復原力を軸受に安定的に作用させることができる。
請求項8に記載の発明によると、回転軸の外周側を囲むケースの内周壁には、回転軸の周方向の全域に延びる形状の嵌合部が嵌合するので、軸受の径方向における規制部材の位置決め精度が高くなる。
請求項11に記載の発明によると、カバー部材は、モータステータを係止する機能のみならず、モータステータの通電回路を保持する機能も果たすので、部品点数を削減してコストを低減することができる。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態によるバルブリフト制御装置を図2に示す。車両に搭載されるバルブリフト制御装置2は、内燃機関3の吸気バルブ4についてリフト量を制御する。バルブリフト制御装置2は、変化機構8とアクチュエータ10とから構成されている。
図3に示すように回転軸40は、回転スリーブ42、シールスリーブ43、シールリッド44及びサークリップ45を組み合わせて構成されている。回転スリーブ42は円筒状に形成され、ケース本体30と略同軸に配置されている。回転スリーブ42の軸方向中間部の内周壁には、歯断面が台形の雌ねじ46が形成されている。回転スリーブ42の軸方向一端部の外周壁には、雄ねじ47が形成されている。シールスリーブ43は円筒状に形成され、回転スリーブ42の軸方向他端部に略同軸に装着されている。シールスリーブ43と取付部34との間にはオイルシール48が介装されており、このオイルシール48によって液密に仕切られた駆動室49と油室50とがケース本体30の内部に形成されている。シールリッド44は円板状に形成され、回転スリーブ42のシールスリーブ43とは反対側開口を覆う形態で回転スリーブ42に装着されている。サークリップ45はC字状に形成され、回転スリーブ42の外周壁に軸方向へ相対変位不能に嵌合している。
図3及び図5に示すようにモータロータ80は、ロータコア83及びロータ磁石84を組み合わせて構成されている。ロータコア83には、筒状のコア本体85の軸方向一端部から内周側へ突出するコア突部86が円環板状に形成されている。コア突部86は、回転スリーブ42の軸方向中間部の外周壁に嵌合している。コア突部86の軸方向一端部には、回転スリーブ42の軸方向中間部から外周側へ突出する円環板状のスリーブ突部87が係合しており、位置決めキー88がそれら突部86,87に嵌合している。ロータ磁石84は、断面円弧状に形成された永久磁石であり、コア本体85の外周壁に対し周方向へ等間隔をあけて複数装着されている。
図3に示すように磁石部100は、センサ磁石102、磁石ホルダ103及び位置決めプレート104を組み合わせて構成されており、ケース本体30の内部の駆動室49に収容されている。センサ磁石102は永久磁石で円環板状に形成され、周方向の複数箇所に磁極を形成している。磁石ホルダ103はロータ固定ナット81に嵌合しており、回転軸40に対してセンサ磁石102を略同軸に保持している。位置決めプレート104は、コア本体85、ロータ固定ナット81及び磁石ホルダ103に嵌合しており、各ロータ磁石84に対してセンサ磁石102を周方向に位置決めしている。
感知部101を構成するホール素子105は、回転軸40の周方向へ等間隔をあけて複数配置されている。各ホール素子105は磁石部100と向き合っており、センサ磁石102の発生磁界を感知することによって回転軸40の回転角を検出する。
図6に示すように、本発明の第二実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
第二実施形態の規制プレート200において、嵌合部70と係合部72との間を接続する弾性変形部201は円環平板状に形成されている。この弾性変形部201を軸方向に挟む両側には空間部202,203が形成されており、それら空間部202,203によって弾性変形部201の弾性変形が許容されている。したがって、弾性変形部201の弾性変形量に応じた復原力を係合部72から軸受22に作用させて軸受22を係止部35側へ押圧することができる。故に、第一実施形態と同様の原理によって軸受22の軸方向変位を確実に規制することができる。
以上、第二実施形態では、規制プレート200が特許請求の範囲に記載の「規制部材」に相当する。
図7に示すように、本発明の第三実施形態は第一実施形態の変形例であり、第一実施形態と実質的に同一の構成部分には同一の符号を付すことで説明を省略する。
第三実施形態のケース本体250には、嵌合周壁部36の代わりに固定周壁部251が設けられている。この固定周壁部251の嵌合周壁部36との相違点は、当該固定周壁部251にステータコア90がねじ留めされる点と、当該固定周壁部251に内嵌部94が係合しない点とである。このような第三実施形態によれば、ケース本体30の固定周壁部251に固定されたステータコア90によって規制プレート23が係止されるので、規制プレート23をケース本体30にねじ留めする必要がない。したがって、第一実施形態と同様の原理により部品点数を削減して組付性の向上と軽量化とを実現することができる。
以上、第三実施形態では、ケース本体250が特許請求の範囲に記載の「本体部材」に相当する。
例えば第一〜第三実施形態では、モータステータ82を構成するステータコア90の外周部93を規制プレート23,200に係合させているが、ステータコア90において外周部93以外の部位又はモータステータ82の他の構成要素を規制プレートに係合させるようにしてもよい。また、第一〜第三実施形態では、規制プレート23,200の嵌合部70を周方向の全域に延びる筒状に形成しているが、嵌合部70を周方向へ一周未満の長さで延びる形状に形成してもよい。さらにまた、第一〜第三実施形態では、規制プレート23,200の弾性変形部71,201及び係合部72を周方向の全域に延びる筒状又は環板状に形成しているが、弾性変形部71,201及び係合部72の少なくとも一方を周方向において複数に分割してもよい。
Claims (11)
- 内燃機関の吸気バルブ及び排気バルブの少なくとも一方のリフト量を制御するバルブリフト制御装置において、制御軸を直線駆動することにより前記リフト量を前記制御軸の軸方向位置に応じて変化させるアクチュエータであって、
軸方向へ前記制御軸と共に直線運動するねじ軸、並びに周方向へ回転運動する回転軸を有し、前記回転軸の回転運動を前記ねじ軸の直線運動へ変換する送りねじ機構と、
前記送りねじ機構を収容するケースと、
軸方向の一端部が前記ケースにより係止され、前記回転軸のラジアル力を支持する軸受と、
前記軸受の軸方向の他端部に係合し、前記軸受の軸方向変位を規制する規制部材と、
前記ケースにより係止され、前記軸受の軸方向において前記軸受とは反対側から前記規制部材に係合し、通電により前記回転軸を回転駆動するモータステータと、
を備えることを特徴とするバルブリフト制御装置のアクチュエータ。 - 前記規制部材の周囲に空間部が形成され、当該空間部により前記規制部材の弾性変形が許容されることを特徴とする請求項1に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
- 前記空間部は、前記軸受の軸方向において前記規制部材を挟む両側に形成されることを特徴とする請求項2に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
- 前記ケースは、前記回転軸の外周側を囲む内周壁を有し、
前記規制部材は、前記回転軸の周方向へ延びる形状を呈し前記ケースの前記内周壁に嵌合する嵌合部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。 - 前記ケースは、前記回転軸の外周側を囲む内周壁を有し、
前記規制部材は、前記回転軸の周方向へ延びる形状を呈し前記ケースの前記内周壁に嵌合する嵌合部、前記軸受に係合する係合部、並びに前記嵌合部と前記係合部との間を接続し弾性変形が許容される弾性変形部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。 - 前記弾性変形部は、前記嵌合部と二重筒構造をなす形態で前記嵌合部と前記軸受との間に配置される第一変形部、並びに前記嵌合部と前記第一変形部との間を接続する第二変形部から構成されることを特徴とする請求項5に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
- 前記係合部及び前記弾性変形部は、前記軸受の周方向の全域に延びる形状を呈することを特徴とする請求項5又は6に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
- 前記嵌合部は、前記回転軸の周方向の全域に延びる形状を呈することを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
- 前記ケースは、前記回転軸の外周側を囲む内周壁を有し、
前記モータステータは、前記回転軸の周方向へ延びる形状を呈するステータコアを有し、当該ステータコアの外周部が前記ケースの前記内周壁に嵌合すると共に前記規制部材に係合することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。 - 前記ケースは、開口を有し前記軸受を係止する本体部材、並びに前記開口を覆う形態で前記本体部材に固定され、前記軸受の軸方向において前記規制部材とは反対側から前記モータステータに係合するカバー部材とを組み合わせてなることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
- 前記カバー部材に保持され、前記モータステータに通電する通電回路を備えることを特徴とする請求項10に記載のバルブリフト制御装置のアクチュエータ。
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