JP4315540B2 - 顕微鏡撮影装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば顕微鏡により拡大された被写体像を撮影し、その画像データを記録媒体に記録する電子スチルカメラ等を用いた顕微鏡撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
顕微鏡撮影装置としては、これまで銀鉛フィルムを用いた光学式の写真機が広く用いられてきた。近年、固体撮像素子の高画素化とデジタル画像として記録する技術との普及に伴い、電子スチルカメラによる撮影が行われている。
【0003】
この電子スチルカメラを用いて得られる画像の画質を銀鉛写真の画質と同程度として得るには、約600万画素が必要であり、現在普及している電子スチルカメラの撮像素子の画素数では不十分である。
【0004】
顕微鏡撮影装置では、高解像度で被写体像の画像を必要とするためにより多くの画素数の固体撮像素子が求められているが、固体撮像素子の画素数を多くすることはコストが高くなり、かつ生産の歩留まりが悪くなるといった技術的な制約もある。
【0005】
このような実情から画素数の少ない固体撮像素子を用いて高解像度の画像を取得する方法として例えば特開平6−225317号公報には、固体撮像素子の位置、又は固体撮像素子上の被写体結像を水平方向、垂直方向、斜め方向に移動させ、合計4ポジションのデータを取り込むことによって1枚の画像を合成し、高解像度化を図る(以下、高解像度撮像と称する)技術が開示されている。
【0006】
具体的に高解像度撮像の技術は、先ず、固体撮像素子から画像信号を読み出して、この画像信号を前処理回路により所定の処理を施し、この後にA/D変換器によりデジタルの画像信号に変換する。次に、このデジタル画像信号をデジタル信号処理回路により記録フォーマットに変換処理し、1フレーム分の画像データとして記録媒体に保存する。このようにして1フレーム分の画像データが記録媒体に記録されると、次に固体撮像素子又はレンズと固体撮像素子との間の光路を微小移動させて上記同様に1フレーム分の画像データを記録媒体に記録する。このように1フレームの画像データの記録を繰り返し、複数フレーム分の画像データが記録媒体に記録されると、これらフレームの画像データを合成して高光学解像度の1枚の画像を得るものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
顕微鏡では、一般の電子スチルカメラと異なり観察倍率の変動範囲が非常に広いので、これに伴って観察像の光学的解像度が大きく変化する。従って、単に上述の高解像度撮影の技術を顕微鏡の撮影装置として用いた場合、顕微鏡の光学解像度が固体撮像素子の解像度より小さい状態のときには、画像サイズは大きくなるが、顕微鏡の光学解像度以上の画像は得られないので、大きな画像データを記録するためにメモリ容量を浪費し、かつ複数フレーム分の画像を取得するために余計な時間がかかる。
【0008】
そこで本発明は、顕微鏡の光学解像度に合った固体撮像素子の解像度で撮像ができて、画像データを記録するためのメモリ容量を浪費せず、余計な時間を費やせずに撮像ができる顕微鏡撮像装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、所望の光学解像度に可変自在な光学系を通して固体撮像素子に投影される被写体像の画像データを得る第1の撮影モードと、固体撮像素子を移動又は固体撮像素子に投影される被写体像を移動して取り込んだ複数のフレーム画像を合成して画像データを得る第2の撮影モードとを有する顕微鏡撮影装置において、光学系の設定情報を記憶する光学系情報記憶手段と、光学系情報記憶手段に記憶された光学系の設定情報に基づいて光学系の光学解像度を算出する光学解像度算出手段と、固体撮像素子の解像度と光学解像度算出手段によって算出された光学系の光学解像度とを比較し、この比較結果に応じて第1の撮影モード又は第2の撮影モードに切り替える画像取り込み切り替え手段を具備した顕微鏡撮影装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は顕微鏡に適用した撮影装置(以下、顕微鏡撮影装置と称する)の概略構成図である。顕微鏡本体1には、被写体となる試料2を載置するステージ3が設けられるとともに、このステージ3の上方には複数の対物レンズ4を取り付けたレボルバ5が回転自在に設けられている。このレボルバ5は、顕微鏡本体1に対して回転することにより複数の対物レンズ4のうち所望の倍率となる対物レンズ4を被写体像(顕微鏡像)Qの通る観察光学系の光軸上に切り替えられるようになっている。すなわち、所望の倍率の対物レンズ4に切り替えられることにより顕微鏡本体1の観察光学系(以下、顕微鏡光学系と称する)の光学解像度が可変される。なお、6は接眼レンズである。
【0013】
又、顕微鏡光学系の光軸上には、中間レンズ7を介してCCD(固体撮像素子)カメラ8が設けられている。中間レンズ7は、CCDカメラ8に入射する被写体像を結像及び変倍するものである。
【0014】
CCDカメラ8は、顕微鏡光学系により拡大される被写体像Qを撮像してその画像信号を出力するもので、次の2つの撮影モードを切り替え可能としている。すなわち、顕微鏡光学系を通して投影される被写体像Qの画像データを得る第1の撮影モード(以下、通常撮影モードと称する)と、CCDカメラ8自体を移動(シフト)又はCCDカメラ8に投影される被写体像Qをシフトして取り込んだ複数のフレーム画像を合成して画像データを得る第2の撮影モード(以下、高解像度撮像モードと称する)との切り替えが可能となっている。
【0015】
レボルバコントロール部9は、レボルバ5を回転制御して所望倍率の対物レンズ4(所望の光学解像度)を顕微鏡光学系の光軸上に切り替える機能を有している。
【0016】
メインコントローラ部10は、レボルバコントロール部9に対して対物レンズ4の切り替え指令を発するとともに、CCDカメラ8に対して対物レンズ4の倍率に応じた通常撮影モード又は高解像度撮像モードへの切り替え指令を発する機能、すなわちCCDカメラ8の解像度と顕微鏡光学系の光学解像度とを比較し、これらCCDカメラ8の解像度と顕微鏡光学系の光学解像度との大きさに応じてCCDカメラ8を通常撮影モード又は高解像度撮像モードに切り替え制御する画像取り込み切り替え手段11としての機能を有している。
【0017】
以下、各部の具体的な構成について説明する。
【0018】
図2はCCDカメラ8の具体的な構成図である。
【0019】
カラーCCD20には、例えば図3に示すようなR(赤)、G(緑)、B(青)の色フィルタ要素がXY方向に配列されている。このカラーCCD20は、圧電素子21に取り付けられている。この圧電素子21は、駆動回路22の駆動によってカラーCCD20をシフトするものとなっている。このカラーCCD20のシフト方向は、図4に示すように位置aからX方向にPxだけシフトした位置b1、位置aから(−1/2Px+1/2Py)だけシフトした位置b2、位置aから(1/2Px+1/2Py)だけシフトした位置b3となっている。
【0020】
このカラーCCD20のPx及びPyへのシフト機構は、上記の如く圧電素子21の駆動により行われるものに限らず、例えばカラーCCD20の前面に平行平版を設け、この平行平版の角度を変えることにより光路を変え、等価的にシフトさせる方法をとってもよい。このようなシフト機構は、例えば特開昭58−130677号公報及び特開昭60−54576号公報に開示されている。
【0021】
このカラーCCD20の出力端子には、前置処理、ホワイトバランス、ガンマ補正等の所定の処理を行う前処理回路23、A/D変換器24を直列に介してバッファメモリ25が接続されている。このバッファメモリ25には、信号処理回路26を介して半導体メモリ等の記録媒体27が接続されている。このうち信号処理回路26は、バッファメモリ25に記憶されたデイタル画像信号から輝度信号及び色差信号を生成し、データ圧縮を行って記録媒体27に記録する機能を有している。
【0022】
駆動回路22、前処理回路23及びA/D変換器24には、同期信号回路(SG)28が接続され、バッファメモリ25にはメモリコントロール回路29が接続されている。同期信号回路28は、同期信号パルスを発生し、この同期信号パルスを駆動回路22、前処理回路23、A/D変換器24及びメモリコントロール回路29に送出して同期制御するものとなっている。メモリコントロール回路29は、同期信号回路28からの同期信号パルスを受けてバッファメモリ25への記憶動作を制御するものとなっている。
【0023】
同期信号回路28には、メインコントローラ部10の画像取り込み切り替え手段11から発せられる通常撮影モード又は高解像度撮像モードの指令が入力されるようになっている。
【0024】
ここで、通常撮影モード及び高解像度撮像モードの動作について説明する。
【0025】
画像取り込み切り替え手段11によって通常撮影モードが選択されると、同期信号発生回路28から出力される同期信号パルスは、1フレーム分の画像信号をカラーCCD20から読み出すように駆動回路22を動作させる。この駆動回路22は、カラーCCD20に読み出し駆動信号を送出するとともに圧電素子21にカラーCCD20をシフトさせる駆動信号を供給する。
【0026】
カラーCCD20から読み出された画像信号は、前処理回路23に入力され、前置増幅、ホワイトバランス、ガンマ補正等の所定の処理が施され、この後にA/D変換器24によりデジタル信号に変換されて一旦バッファメモリ25の記憶される。
【0027】
1フレーム分の画像データがバッファメモリ25に記録されると、ノンインターレースで処理される。カラーCCD20の読み出しがインターレースであっても画像信号をバッファメモリ25に一旦画像信号を記憶することで、ノンインターレースで処理することが可能となる。
【0028】
バッファメモリ25から読み出された画像信号は、信号処理回路26に入力される。この信号処理回路26は、画像信号から輝度信号と色差信号とを生成し、データ圧縮を行ってこの圧縮データを半導体メモリ等の記録媒体27に記録される。
【0029】
次に、高解像度撮像モードについて説明する。
【0030】
カラーCCD20の色フィルタ要素は、例えば図3に示すように配置されている。この場合、カラーCCD20のシフト方向は、図4に示す通り例えば4つの方向となる。
【0031】
画像取り込み切り替え手段11によって高解像度撮影モードが選択されると、同期信号発生回路28からは、例えば4フレーム分の同期信号パルスが出力される。
【0032】
最初に通常状態(シフトしない状態:位置a)でカラーCCD20から画像信号が読み出され、バッファメモリ25に記憶される。1フレーム分の画像信号の取り込みが終了すると、カラーCCD20は、圧電素子21の駆動によって水平方向にPx(位置b1)だけシフトされる。このようにカラーCCD20が位置aから位置b1にシフトされると、カラーCCD20から画像信号が読み出され、バッファメモリ25に記憶される。これで2フレーム分の画像信号が記憶される。
【0033】
以下、同様に、カラーCCD20が位置b2(−1/2Px+1/2Py)にシフトされ、この位置b2でカラーCCD20から画像信号が読み出されてバッファメモリ25に記憶され、次に位置b3(1/2Px+1/2Py)にシフトされ、この位置b3でカラーCCD20から画像信号が読み出されてバッファメモリ25に記憶される。
【0034】
このように4フレーム分の画像信号がバッファメモリ25に記憶されると、これらカラーCCD20の各位置a、b1、b2、b3の4フレーム分の画像信号が合成され、この合成された画像信号から信号処理回路26によって輝度信号と色差信号とが生成され、データ圧縮を行ってこの圧縮データが半導体メモリ等の記録媒体27に記録される。
【0035】
図5はレボルバコントロール部9の具体的なブロック構成図である。
【0036】
このレボルバコントロール部9には、周知のCPU回路30、各光学ユニットを駆動するために必要な駆動回路31及び位置検出回路32から構成されている。CPU回路30は、周知の通りCPU33と、プログラムを記録するROM34と、制御演算用のデータを格納するRAM35と、これらCPU33、ROM34及びRAM35を結合するためのCPUバス36、並びに図示しない周辺回路から構成されている。又、レボルバコントロール部9には、専用シリアル通信I/F(インタフェース)回路37が設けられており、専用シリアルバス38によってメインコントロール部10に結合されている。
【0037】
図6はメインコントロール部10の具体的な構成図である。
【0038】
このメインコントロール部10は、CPU回路40と、専用シリアルバス38をコントロールするための専用シリアルバス駆動回路41と、顕微鏡本体1の各種設定状態を記憶しておくための不揮発性メモリ42と、顕微鏡本体1の対物レンズ4などの観察光学軸の設定に応じて顕微鏡光学系の光学解像度を求め、この顕微鏡光学系の光学解像度とCCDカメラ8の解像度との大きさに応じてCCDカメラ8を通常撮影モード又は高解像度撮像モードに切り替え制御する画像取り込み切り替え手段11と、各種操作スイッチ(SW)を設けたSW入力部43と、各種情報を表示するための表示部44とから構成されている。
【0039】
CPU回路40は、CPU45と、プログラムを記録するROM46と、制御演算用のデータを格納するRAM47と、これらCPU45、ROM46及びRAM47を結合するためのCPUバス48とから構成されている。このCPU回路40には、CPUバス48を介して不揮発性メモリ42が接続されている。
【0040】
この不揮発性メモリ42は、周知の技術の通り、電源遮断後もその記憶内容を保持するものである。
【0041】
SW入力部43及び表示部44の構成を図7に示す。表示部44は、例えばプラズマディスプレイ又はLCDなどの表示部材から構成され、CPU45の指令により送られる表示内容を表示するものとなっている。
【0042】
SW入力部43は、例えば透明シートスイッチ(SW)で構成され、表示部44上に貼り合わされて当該SW入力部43に対する任意の位置の押下により、その押下位置に対応する位置データがCPU45に送られるようになっている。
【0043】
図8は表示部44の表示画面の一例を示す。この表示画面には、SW入力部43の各SW表示(A、B、C)50〜52が表示されている。このうちのSW表示52上が指等で押下されると、このSW表示52の位置データがCPU45に送られ、このCPU45は、SW入力部43の押下位置データと表示部44の表示データとに基づいて何のSWが押下されたかを確認し、その押下されたSW表示52に対応した制御を実行するものとなっている。
【0044】
メインコントロール部10は、専用シリアルバス38を使用してレボルバコントロール部9とCCDカメラ8に制御指令を発し、このうちレボルバコントロール部9は、その制御指令を受けてレボルバ5の位置を制御し、CCDカメラ8は撮像動作を行うものとなる。
【0045】
次に、上記の如く構成された装置の作用について図9に示す画像取り込みを行うフローチャートに従って説明する。
【0046】
メインコントロール部10は、ステップ#1において表示部44に図10に示すような撮影モード設定のためのカメラ設定画面を表示する。このカメラ設定画面には、6つのSW表示(NORMAL、HDTV、AUTO、MANUAL、CAPTURE、CANCEL)S1〜S6が現われている。このうちSW表示S1、S2は、現在選択されている撮像モードをそれぞれ通常取り込みと高解像度取り込みとに切り替えるためのスイッチであり、SW表示S3、S4は、画像取り込みをそれそれ自動又は手動で行うかを設定するためのスイッチである。さらに、SW表示S4は、撮像を開始するためのスイッチであり、SW表示S6は、撮像を止めるためのスイッチである。
【0047】
このような撮影モード設定のためのカメラ設定画面においてSW表示S5が押下されると、メインコントロール部10のCPU45は、ステップ#2において、SW入力部43の押下された位置データを受けて画像取り込み開始が選択されたものと判断し、この位置データと表示部44の表示データとに基づいて画像取り込み処理を実行する。
【0048】
画像取り込み処理を実行すると、メインコントロール部10は、ステップ#3において、レボルバコントロール部9のRAM35に記憶されているレボルバ位置データを取得する。
【0049】
次に、メインコントロール部10は、ステップ#4において、RAM35に予め保存されたCCDカメラ8の結像レンズの倍率データと各レボルバ位置にある対物レンズ4のデータを取得する。この対物レンズ4のデータは、例えば図11に示すようレボルバ位置に対応する各対物レンズ4の名称、各対物レンズ4の倍率、開口数が記憶されている。
【0050】
次に、メインコントロール部10の画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#5において、取得した対物レンズ4の倍率MOB及び開口数NAのデータと中間レンズ7の倍率データMTLに基づいて顕微鏡光学系の光学解像度、すなわちCCDカメラ8に入射する試料2の画像の光学解像度RMSを演算する。
【0051】
ここで、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSは、光の波長をλとして次式で表わされる。
【0052】
MS=NA/(0.62×MOB×MTL×λ) …(1)
なお、M OB ×M TL は、総合倍率M(=M OB ×M TL )として定義する。又、中間レンズ7が複数個ある場合には、中間レンズ7の倍率データMTLは、それぞれのレンズの倍率(m1、m2、…)を乗算した値
TL=m1×m2×…×mn (n=1、2、3、…) …(2)
を用いる。
【0053】
例えば、図11に示すレボルバ位置「2」が選択されている場合、画像取り込み切り替え手段11は、RAM47に格納されているレボルバ位置データテーブルから、倍率MOBは10×、開口数NAは0.275が読み出され、結像レンズの倍率データMTLを1×、波長を鋭敏色(0.55μm)として、上記式(1)を演算して、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMS(顕微鏡光学系の光学解像度)を81[本/mm]を算出する。
【0054】
次に、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#6において、RAM47から予め保存されたCCDカメラ8の解像度RCCDを読み出し、次のステップ#7において、先に求めたCCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSとCCDカメラ8の解像度RCCDとの大きさを比較する。
【0055】
ここで、CCDカメラ8の解像度RCCDの値は、例えば40万画素2/3インチのCCD20の解像度を約35[本/mm]など、CCDカメラ8のCCD20のサイズと画素数に対応した値が予め記憶される。
【0056】
又、CCD20の解像度RCCDは、かかるCCD20のピクセルサイズPをRAM47に予め記憶させておき、画像取り込み切り替え手段11によって
CCD=k×1/(2P) …(3)
を演算することによって得られる。ここで、kはCCD20によって異なる定数である。
【0057】
次に、画像取り込み切り替え手段11は、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSとCCDカメラ8の解像度RCCDとの大きさの比較の結果、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSがCCDカメラ8の解像度RCCDよりも大きければ、顕微鏡本体1の性能(光学解像度RMS)がCCDカメラ8の解像度RCCDよりも優れており、CCDカメラ8が高解像度撮影モードに設定されていれば、高い解像度で画像データを取得できると判断する。
【0058】
この判断の結果、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#8に進み、CCDカメラ8に設定されている撮影モードが通常撮影モードであるか否かを判断し、高解像度撮影モードに設定されていれば、ステップ#11に移ってCCDカメラ8から出力される画像信号を取り込む指令を発する。
【0059】
又、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#8において、CCDカメラ8に設定されている撮影モードが通常撮影モードに設定されていると判断すれば、ステップ#10に移って撮影モードの切り替えを行って高解像度撮影モードに設定し、この後にステップ#11に移ってCCDカメラ8から出力される画像信号を高解像度撮像モードで取り込む指令を発する。
【0060】
これにより、図4に示すようにカラーCCD20が位置a、b1、b2、b3にあるときの4フレーム分の画像信号がバッファメモリ25に記憶され、これら4フレーム分の画像信号が合成され、この合成された画像信号から信号処理回路26によって輝度信号と色差信号とが生成され、データ圧縮を行ってこの圧縮データが半導体メモリ等の記録媒体27に記録される。
【0061】
一方、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#7において、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSがCCDカメラ8の解像度RCCDよりも小さければ、CCDカメラ8の解像度RCCDが顕微鏡光学系の光学解像度RMSよりも優れており、CCDカメラ8を高解像度撮影モードで撮像しても解像度が高くならないと判断する。
【0062】
この判断の結果、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#9に進み、CCDカメラ8に設定されている撮影モードが高解像度撮影モードであるか否かを判断し、通常撮影モードに設定されていれば、ステップ#11に移ってCCDカメラ8から出力される画像信号を取り込む指令を発する。
【0063】
又、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#9において、CCDカメラ8に設定されている撮影モードが高解像度撮影モードに設定されていると判断すれば、ステップ#10に移って撮影モードの切り替えを行って通常撮影モードに設定し、この後にステップ#11に移ってCCDカメラ8から出力される画像信号を通常撮像モードで取り込む指令を発する。
【0064】
例えば、CCD20が200万画素1/3インチで、図11に示すレボルバ位置「2」が選択されているときには、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSがCCDカメラ8の解像度RCCDよりも小さいので、CCDカメラ8を高解像度モードで撮像しても解像度は高くならないと判断し、通常撮影モードに切り替えて画像取り込みを行う。
【0065】
すなわち、カラーCCD20から読み出された画像信号は、前処理回路23に入力され、前置増幅、ホワイトバランス、ガンマ補正等の所定の処理が施され、この後にA/D変換器24によりデジタル信号に変換されて一旦バッファメモリ25の記憶される。1フレーム分の画像データがバッファメモリ25に記録されると、ノンインターレースで処理される。信号処理回路26は、バッファメモリ25から読み出された画像信号から輝度信号と色差信号とを生成し、データ圧縮を行ってこの圧縮データを半導体メモリ等の記録媒体27に記録する。
【0066】
このように上記第1の実施の形態においては、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度(顕微鏡光学系の光学解像度)RMSがCCDカメラ8の解像度RCCDとを比較し、この比較結果に応じて通常撮影モード又は高解像度撮影モードの切り替えを行うようにしたので、顕微鏡本体1の対物レンズ4を任意に切り替えてCCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSを可変しても、このCCDカメラ8の解像度RCCDを顕微鏡光学系の光学解像度RMSに合わせることができ、例えば、顕微鏡光学系の光学解像度RMSがCCDカメラ8の解像度RCCD以下のときに、従来のように顕微鏡光学系の光学解像度RMS以上の画像が得られずに、画像データを記録するためにメモリ容量を浪費し、かつ複数フレーム分の画像を取得するために余計な時間がかかると言うことがなく、画像データを記録するためのメモリ容量を浪費せず、余計な時間を費やせずに撮像ができる。
【0067】
(2) 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態の顕微鏡撮影装置の上記第1の実施の形態で説明した装置との相違点は、図9に示す画像取り込みを行うフローチャートのステップ#10の撮影モード切り替えの処理を改良したところである。
【0068】
すなわち、画像取り込み切り替え手段11は、CCDカメラ8の解像度RCCDと顕微鏡光学系の光学解像度RMSとの比較に応じて通常撮影モード又は高解像度撮影モードへの切り替えを行うか否かの問い合わせの表示、例えば図12に示すような「画像取り込みモードを変更しますか」に対する「はい」「いいえ」をを表示部44に行う機能を有している。
【0069】
次に、上記の如く構成された装置の作用について図13に示す画像取り込みを行うフローチャートに従って説明する。
【0070】
先ず、上記第1の実施の形態と同様に、メインコントロール部10は、ステップ#1において、図10に示すように表示部44にカメラ設定画面を表示する。
【0071】
このカメラ設定画面において、自動(AUTO)又は手動(MANUAL)の各SW表示S3、S4がステップ#20において選択されて押下されると、これ以降、メインコントロール部10は、上記第1の実施の形態と同様に、ステップ#2〜ステップ#7を実行する。
【0072】
次に、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#7において、先に求めたCCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMS(顕微鏡光学系の光学解像度)とCCDカメラ8の解像度RCCDとの大きさを比較し、この比較の結果、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSがCCDカメラ8の解像度RCCDよりも大きければ、ステップ#8に移ってCCDカメラ8に設定されている撮影モードが通常撮影モードであるか否かを判断し、高解像度撮影モードに設定されていれば、ステップ#11に移って高解像度撮影モードでCCDカメラ8から出力される画像信号を取り込む指令を発する。
【0073】
一方、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#7における比較の結果、CCDカメラ8に入射する画像の光学解像度RMSがCCDカメラ8の解像度RCCDよりも小さければ、ステップ#9に移ってCCDカメラ8に設定されている撮影モードが高解像度撮影モードであるか否かを判断し、通常撮影モードに設定されていれば、ステップ#11に移って通常撮影モードでCCDカメラ8から出力される画像信号を取り込む指令を発する。
【0074】
ところが、画像取り込み切り替え手段11がステップ#8においてCCDカメラ8に設定されている撮影モードが通常撮影モードに設定されていると判断した場合、又はステップ#9においてCCDカメラ8に設定されている撮影モードが高解像度撮影モードに設定されていると判断した場合、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#21に移り、自動撮像モードに設定されているか又は手動撮像モードに設定されているかを判断する。
【0075】
このうちCCDカメラ8に設定されている撮影モードが通常撮影モードに設定されていると判断された場合でかつ自動撮像モードに設定されていれば、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#21からステップ#10に移って自動的に撮影モードを高解像度撮影モードに切替える。
【0076】
これに対して手動撮像モードに設定されていれば、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#21からステップ#22に移り、図12に示すような撮像モードの切替えの問い合わせの表示を表示部44に表示する。
【0077】
この表示において、画像取り込みモードを変更しますか「はい」が選択されると、画像取り込み切り替え手段11は、撮影モードの切替え実行を選択したものと判断し、ステップ#10において、撮影モードを高解像度撮影モードに切替える。
【0078】
又、画像取り込みモードを変更しますか「いいえ」が選択されると、画像取り込み切り替え手段11は、撮影モードの切替えを実行しないを選択したものと判断し、ステップ#11に移って通常撮影モードのまま撮像を実行する。
【0079】
一方、CCDカメラ8に設定されている撮影モードが高解像度撮影モードに設定されていると判断された場合でかつ自動撮像モードに設定されていれば、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#21からステップ#10に移って自動的に撮影モードを通常撮影モードに切替える。
【0080】
これに対して手動撮像モードに設定されていれば、画像取り込み切り替え手段11は、ステップ#21からステップ#22に移り、上記の如く図12に示すような撮像モードの切替えの問い合わせの表示を表示部44に表示する。
【0081】
この表示において、画像取り込みモードを変更しますか「はい」が選択されると、画像取り込み切り替え手段11は、撮影モードの切替え実行を選択したものと判断し、ステップ#10において、撮影モードを通常撮影モードに切替える。
【0082】
又、画像取り込みモードを変更しますか「いいえ」が選択されると、画像取り込み切り替え手段11は、撮影モードの切替えを実行しないを選択したものと判断し、ステップ#11に移って高解像度撮影モードのまま撮像を実行する。
【0083】
このように上記第2の実施の形態においては、CCDカメラ8の解像度RCCDと顕微鏡光学系の光学解像度RMSとの比較に応じて通常撮影モード又は高解像度撮影モードへの切り替えを行うか否かの問い合わせの表示を行うようにしたので、上記第1の実施の形態の効果に加えて、撮像モードを選択できる余地を与えて、所望するデジタル画像のサイズと解像度を選択することができる。
【0084】
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく次の通りに変形してもよい。
【0085】
例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、顕微鏡撮影装置として説明したが、他の光学系に取り付けて撮影する場合にも適用できる。
【0086】
【発明の効果】
以上詳記したように本発明によれば、固体撮像素子に入射する画像の光学解像度と固体撮像素子の解像度との比較結果に応じて固体撮像素子に投影される被写体像の画像データを得る第1の撮影モードと、固体撮像素子を移動又は固体撮像素子に投影される被写体像を移動して取り込んだ複数のフレーム画像を合成して画像データを得る第2の撮影モードとの切り替えを行うようにしたので、顕微鏡本体の光学系を任意に切り替えて固体撮像素子に入射する画像の光学解像度を可変しても、顕微鏡の光学解像度に合った固体撮像素子の解像度で撮像ができて、画像データを記録するためのメモリ容量を浪費せず、余計な時間を費やせずに撮像ができる顕微鏡撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態を示す概略構成図。
【図2】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態におけるCCDカメラの具体的な構成図。
【図3】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態におけるCCDカメラの色フィルタ要素の配列を示す模式図。
【図4】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態におけるCCDのシフト位置を示す図。
【図5】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態におけるレボルバコントロール部の具体的なブロック構成図。
【図6】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態におけるメインコントロール部の具体的なブロック構成図。
【図7】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態のメインコントロール部におけるSW入力部及び表示部の構成図。
【図8】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態のメインコントロール部における表示部の表示画面の一例を示す図。
【図9】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態の画像取り込みを行うフローチャート。
【図10】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態における撮影モード設定のためのカメラ設定画面を示す図。
【図11】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第1の実施の形態における対物レンズのデータを示す図。
【図12】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第2の実施の形態における画像取り込みモードを変更しますか否かの表示例を示す図。
【図13】本発明に係わる顕微鏡撮影装置の第2の実施の形態の画像取り込みを行うフローチャート。
【符号の説明】
1:顕微鏡本体、
2:試料、
3:ステージ、
4:対物レンズ、
5:レボルバ、
6:接眼レンズ、
7:中間レンズ、
8:CCD(固体撮像素子)カメラ、
9:レボルバコントロール部、
10:メインコントローラ部、
11:画像取り込み切り替え手段、
20:カラーCCD、
21:圧電素子、
22:駆動回路、
23:前処理回路、
24:A/D変換器、
25:バッファメモリ、
26:信号処理回路、
27:記録媒体、
28:同期信号回路(SG)、
29:メモリコントロール回路、
30,40:CPU回路、
31:駆動回路、
32:位置検出回路、
33,45:CPU、
34,46:ROM、
35,47:RAM、
36,48:CPUバス、
37:専用シリアル通信I/F(インタフェース)回路、
38:専用シリアルバス、
41:専用シリアルバス駆動回路、
42:不揮発性メモリ、
43:SW入力部、
44:表示部、
50〜52:SW表示。

Claims (4)

  1. 所望の光学解像度に可変自在な光学系を通して固体撮像素子に投影される被写体像の画像データを得る第1の撮影モードと、前記固体撮像素子を移動又は前記固体撮像素子に投影される前記被写体像を移動して取り込んだ複数のフレーム画像を合成して画像データを得る第2の撮影モードとを有する顕微鏡撮影装置において、
    前記光学系の設定情報を記憶する光学系情報記憶手段と、
    前記光学系情報記憶手段に記憶された前記光学系の設定情報に基づいて前記光学系の光学解像度を算出する光学解像度算出手段と、
    前記固体撮像素子の解像度と前記光学解像度算出手段によって算出された前記光学系の光学解像度とを比較し、この比較結果に応じて前記第1の撮影モード又は前記第2の撮影モードに切り替える画像取り込み切り替え手段と、
    を具備したことを特徴とする顕微鏡撮影装置。
  2. 前記光学系の設定情報は、前記光学系の開口数NA及び倍率Mであることを特徴とする請求項1記載の顕微鏡撮影装置。
  3. 前記光学解像度算出手段は、次式によって解像度RMSを算出する、
    MS =NA/(0.62×M×λ)
    但し、NAは前記光学系の開口数、λは観察光の中心波長(nm)、Mは総合倍率である、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の顕微鏡撮影装置。
  4. 前記固体撮像素子の解像度と前記光学系の光学解像度との比較に応じて前記第1の撮影モード又は前記第2の撮影モードへの切り替えを行うか否かの問い合わせを行う機能を有することを特徴とする請求項1記載の顕微鏡撮影装置。
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