JP4318560B2 - 画像シート - Google Patents

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Description

本発明は、透過光または反射光のいずれによっても鮮明な画像を表示することのできる画像シートおび画像シート材料に関する。これらの画像シートは、例えば広告用または装飾用として用いられる。
従来より、駅の構内、ホテルやデパートの室内壁面に、宣伝広告のための一辺が数メートルから十メートル程度の大型のパネル写真が用いられる。
通常、これらのパネル写真は、広告用の画像が形成された画像シートをパネルに取付け、画像シートの背面から蛍光灯などにより照明する。これにより、照明による透過光によって画像が鮮明に見える。
従来においては、半透明のフィルムからなる支持体の両面に感光乳剤を塗布してなる印画フィルムを用い、その両面の感光乳剤層に画像が互いに重なるように焼付け、それを現像して得られた陽画写真を画像シートとして用いる(特開昭59−222835号)。
このようなパネル写真は、背面からの照明による透過光によって、画像が適切な濃度で鮮明に見える。背面の照明を消した場合でも、周囲からの光による反射光によって画像が適切な濃度で一応鮮明に見える。
このように、従来においては、支持体の両面に画像を重ねて形成した画像シートを用いている。
特開昭59−222835号
しかし、近年において、宣伝広告の効率化を図る趣旨から、複数の画像を形成した長い画像シートの両端をローラによって巻き取り、ローラの回転によって画像シートをスクロールさせて表示することがしばしば行われている。
スクロール式の表示装置の場合に、従来の画像シートを用いると、ローラに巻き取られたときに画像シートの表面と裏面とが接触して擦れるので、繰り返して使用しているうちに表裏両側の画像が摩耗して薄くなり、コントラストのない薄い画像しか得られないという問題がある。
その場合に、画像シートの両側の表面に耐摩耗性のコーティングを施すことが考えられるが、そうした場合には画像シートの重量がそれだけ大きくなり、重力による画像シートの伸びやローラの撓みなどによって歪みが生じ、画像シートがローラに正しく巻き取られなくなって画像に皺が発生するという問題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、透過光および反射光の両用であってスクロール式の表示装置に用いた場合に画像の摩耗が少なく皺も発生し難い画像シートおび画像シート材料を提供することを目的とする。
本発明に係る画像シートは、透明のフィルム状体からなる支持体と、前記支持体の一方の表面において、チタンホワイトが主材料として用いられて形成された乳白色の拡散層と、前記拡散層の表面にインクジェットプリンタを用いて印刷され、画像の画素を構成する各ドットのインクが前記拡散層に浸透することによって形成された第1の画像層と、前記拡散層の表面の前記第1の画像層の上から前記インクジェットプリンタを用いて印刷され、前記第1の画像層と同じ画像の画素を構成する各ドットのインクが前記第1の画像層の対応するドットに重ねられ且つ当該各ドットの表面に形成された薄い膜状体の上またはその周囲に形成された第2の画像層とを有する。
好ましくは、前記拡散層は、厚さが30μm以上となるように形成されている。
また、前記膜状体は、前記第1の画像層を乾燥させることによって形成された膜である。
また、前記支持体は、ポリエステルを材料とした透明のフィルムである。
また、前記第1の画像層および前記第2の画像層は、それぞれ、不透明のインクを用いて印刷を行うことによって形成されてなる。
また、前記第2の画像層の表面にコーティングによって耐摩耗性の保護層が形成されてなる。
本発明の画像シートによると、透過光および反射光の両用であってスクロール式の表示装置に用いた場合に、画像の摩耗が少なく皺も発生し難い。
〔第1の実施形態〕
図1は本発明に係る画像シート1の一部を示す断面図である。
図1において、画像シート1は、支持体11、第1の画像層12、膜状体13、第2の画像層14、および保護層15からなる。
支持体11は、ポリエステル、ポリプロピレンなどの合成樹脂を材料とした白色又は乳白色の半透明のフィルムからなる。このフィルムは、フィルム自体が半透明のもの又は透明フィルムに乳白色の乳剤を塗布したものを使用することができる。支持体11の厚さは、数十〜数百ミクロン、例えば60〜300ミクロン、特に90〜150ミクロンのものが用いられる。支持体11は、伸縮性の少ないもの、耐熱性を有するものなどが望ましい。特に、温度変化による伸縮性が小さい材料を用いた場合には、例えば画像シート1の一部に日光が当たったりすることによって温度が上昇した場合においても、画像シート1の全体に歪みが発生することが極力抑えられる。ポリエステルまたはポリエチレンテレフタレート(PET)を材料として用いることで、支持体11の全体が適当な可撓性を持ち、ローラによる巻き取りに適合し、全体の平面性が良好である。
特に、PETは、軽量であり、伸縮性がなく、平面性が良く、したがって皺がよらず、低温でもカチカチになることなく適度な可撓性を維持するので、ローラによるスクロール用の画像シートのフィルム材料として好適である。
第1の画像層12は、支持体11の一方の表面に形成された第1の画像からなる。第1の画像層12の形成に当たっては種々の方法によることができる。例えば、インクジェットプリンタにより不透明のインクを用いて、第1の画像の印刷を行う。または、電子写真方式のプリンタによりトナーを用いて印刷を行う。または、写真乳剤層を形成しておき、第1の画像を露光して現像する。第1の画像層12は、モノクロ画像またはカラー画像とすることができる。
膜状体13は、第1の画像層12の表面に形成された薄い膜である。膜状体13が存在することによって、第2の画像層14の形成、特に印刷が容易となる。第1の画像層12をインクを用いて印刷することにより形成した場合には、印刷後に数秒乃至数十秒程度乾燥させることによって表面に膜状の界面が形成されるので、この界面を膜状体13として用いることができる。
また、膜状体13として、透光性のある白色または乳白色の膜をコーティング(または塗布、印刷)によって形成してもよい。例えば、溶剤にチタンホワイトなどの顔料を適当な量だけ溶解させた薄いインクを第1の画像層12の表面に塗布することによって膜状体13を形成してもよい。また、無機充填剤であるシリカおよび適当な合成樹脂からなるバインダーを含有する溶液をコーティングすることによって膜状体13を形成してもよい。
このように、画像層12の表面に別途他の溶液をコーティングした場合には、より有効なまたは効果的な膜状体13とすることができる。その場合に、膜状体13の厚さが30μm以上となるように形成すると、その表面に印刷によって第2の画像層14を形成した場合に、膜状体13に深くインクが浸透し、背面からの照明を行ったときに画像が薄くならず、コントラストのある鮮明な画像が得られる。因みに、このような膜状体13の厚さが10μm以下、または10〜20μm程度である場合には、背面からの照明を行ったときに画像が薄くなって十分なコントラストが得られない場合がある。また、膜状体13が拡散効果を有し、背面からの照明を均一にするために蛍光灯などとの間に設ける乳白色の拡散板の機能を果たすことになるので、そのような拡散板を省略することができる。
なお、膜状体13を別途形成する場合に、第1の画像層12を印刷した後、支持体11の位置を元の位置(初期位置)に戻し、再度支持体11の送りを行って乳白色の膜を塗布してもよい。また、第1の画像層12の印刷を行いながら、第1の画像層12の形成の直後に乳白色の膜を塗布して膜状体13を形成してもよい。後者による場合は、第1の画像層12の形成の後で支持体11の位置を印刷の初期位置に戻す必要がないので、膜状体13の形成を短時間で容易に行うことができる。なお、その場合に、第1の画像層12のためのインクタンクとは別に、乳白色のインクなどを収容しておくインクタンクを別途設けておけばよい。
第2の画像層14は、膜状体13の表面に第1の画像層12の画像と重なるように形成された第2の画像からなる。第2の画像層14の形成方法は、第1の画像層12の形成方法と同じである。例えば、第1の画像層12を印刷によって形成した場合には、それと同じ画像を同じ位置に重ねて印刷する。この場合には、同じ画像を同じ位置に印刷すればよいので、1回目の印刷を行った後で、支持体11を2回目の印刷のために元の位置に戻すだけで位置決めを行うことが可能であり、これら第1の画像層12および第2の画像層14の形成が容易である。写真により形成する場合には、写真乳剤層を2層形成しておき、1回の露光でそれぞれの写真乳剤層に同時に露光して感光させることも可能である。
保護層15は、第2の画像層14を保護するための透明の薄い膜からなる。保護層15は、適当な樹脂コーティングによって形成し、または薄い樹脂フィルムをラミネートし、またはテフロン(登録商標)(登録商標)加工などによって形成してもよい。保護層15が存在することによって耐久性が向上し、画像シート1をローラに巻き取ったときに画像シート1の表面と裏面との摩擦を低減し、または第2の画像層14の摩耗を防ぐことができる。第2の画像層14の表面が適度の硬度を有する場合、またはロールに巻き取ることなく使用する場合などには、保護層15を省略することも可能である。
このような画像シート1によると、前面から(矢印M1の方向から)の照明を行えば、その光は保護層15を透過し、第2の画像層14を透過して膜状体13によって一部が反射し、反射した光は再度第2の画像層14を透過して観察者によって観察される。このように、第2の画像層14に形成された第2の画像を光が2回透過して観察者の眼に入るので、通常の反射光による観察と同じ状態となり、鮮明な画像が得られる。
また、背面から(矢印M2の方向から)の照明を行えば、その光線が半透明の支持体11、第1の画像層12、膜状体13、第2の画像層14、および保護層15を透過して観察者の眼に入る。つまり、第1の画像層12および第2の画像層14と画像を2回透過するので、反射光による場合と同様にコントラストのある鮮明な画像が得られる。
なお、画像シート1を製造する方法は次のとおりである。
支持体11の一方の表面に、印刷などによって第1の画像(第1の画像層12)を形成する。印刷の後、第1の画像を乾燥させることによって、膜状体13を形成する。膜状体13を別途形成する場合には、第1の画像が乾燥した後に膜状体13をコーティングする。乾燥させた第1の画像または膜状体13の表面に、当該第1の画像と同じ画像である第2の画像(第2の画像層14)を、例えば印刷によって重ねて形成する。その後、必要に応じて、第2の画像の上に樹脂コーティングなどを行う。
上の実施形態に示す画像シート1は、ローラにより巻き取って使用することができる。支持体11として熱伸縮の少ない材料を用いることにより、画像シート1の局部的な温度差による歪みが少なくなり、画像シート1がローラに正しく巻き取られなくなるということが生じ難くなる。保護層15があるので、画像シート1の表面と裏面とが接触しても画像が摩耗することがない。画像シート1の厚さを薄くすることができるので、ローラで巻き取ることが容易であり、内部での剥離が起こらない。また、画像シート1は軽量であるので、重力によってローラが撓んだり画像シート1が伸びたりし難い。したがって、画像シート1に皺が発生し難い。第1の画像層12の第1の画像と第2の画像層14の第2の画像とを同じにすればよいので、これらの画像の形成が容易である。
また、画像シート1は、ローラに巻き取ることなく、拡げた状態のパネル画像またはパネル写真として使用することもできる。
〔第2の実施形態〕
図2は本発明に係る第2の実施形態の画像シート1Bの一部を示す断面図である。
図2において、画像シート1Bは、支持体11、第1の画像層12B、膜状体13、第2の画像層14、および保護層15からなる。
支持体11は、ポリエステルまたはポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を材料とした透明のフィルムからなる。他の点については上に述べた支持体11と同様である。
第1の画像層12Bは、拡散層12aおよび第1の画像部12bからなる。拡散層12aは、透光性のある白色または乳白色の膜をコーティングなどによって形成する。例えば、上に述べたように、溶剤にチタンホワイトなどの顔料を適当な量だけ溶解させた液を塗布する。または、シリカおよびバインダーを含んだ溶液をコーティングする。それらの場合に、拡散層12aの厚さが30μm以上となるように形成すると、背面からの照明を行ったときに画像が薄くならず、コントラストのある鮮明な画像が得られる。また、拡散層12aが拡散効果を有し、上に述べた拡散板の機能を果たすことになるので、照明装置におけるそのような拡散板を省略することができる。また、拡散層12aは、インクなどが浸透し易い性質を有する。
第1の画像部12bは、拡散層12aの表面に印刷することによって形成される。拡散層12aの表面に印刷を行うと、インクは拡散層12aの中に浸透する。拡散層12aの厚さが十分に厚い場合には、例えば30μm以上の場合には、インクは拡散層12aに深く浸透する。これによって、第1の画像部12bを透過光で見た場合に、上に述べたような高いコントラストが得られる。
膜状体13、第2の画像層14、および保護層15については、第1の実施形態におけるそれらと同様である。但し、拡散層12aの厚さを厚くした場合には、膜状体13を薄くしてもよい。例えば、これら両者の合計の厚みが30μm以上となるように形成すると、コントラストのある鮮明な画像が得られ、適度な拡散効果も得られる。
〔第3の実施形態〕
図3は本発明に係る第3の実施形態の画像シート1Cの一部を示す断面図である。
図3において、画像シート1Cは、支持体11、画像層16、および保護層17からなる。
支持体11は第2の実施形態と同様である。ここにおいて、支持体11としてポリエチレンテレフタレートが用いられる。
画像層16は、拡散層16aおよび画像部16bからなる。拡散層16aおよび画像部16bは、第2の実施形態の拡散層12aおよび第1の画像部12bとほぼ同様である。
すなわち、拡散層16aは、チタンホワイトなどをコーティングすることによって厚さが30μm以上となるように形成されている。画像部16bは、拡散層16aの表面に印刷することによって形成される。拡散層16aの表面に印刷を行うことにより、インクは拡散層16aに深く浸透し、画像部16bは透過光で見た場合でも上に述べたように十分に高いコントラストが得られる。画像部16bを反射光で見ると、インクの浸透した深さまでは光が入らないため、通常の反射光用の画像と同じ適度な濃度の画像が得られる。
保護層17は第2の実施形態の保護層15と同様である。
第3の実施形態の画像シート1Cによると、背面からの照明を行ったときに画像が薄くならず、コントラストのある鮮明な画像が得られる。また、拡散層16aが拡散効果を有するので、照明装置における拡散板を省略することができる。また、画像シート1Cは、温度変化による伸縮性が小さく、平面性が良く軽量であるので、重力によってローラが撓んだり画像シート1Cが伸びたりし難くく、皺が発生し難い。また、冬季や寒冷地であっても、画像シート1Cがカチカチになることなく、加熱のためのヒータなどが不要である。また、支持体11の一方の側の表面にのみ画像層16が設けられるので、画像シート1Cの表面と裏面とが接触しても画像が摩耗することがない。
したがって、このような画像シート1Cは、ローラの回転によって画像シートをスクロールさせて表示する画像スクロール表示装置に用いる画像シートとして好適である。例えば、本出願人が提案する特願平2003−7005の画像スクロール表示装置に用いる画像シートとして好適である。
〔第4の実施形態〕
図4は本発明に係る第4の実施形態の画像シート1Dの一部を示す断面図、図5は第4の実施形態の画像シート1Dの一部を示す平面図、図6は画像シート1Dの製作に用いられる画像シート材料10の一部を示す断面図、図7はインクの状態の他の例を示す画像シート1Eの一部を示す断面図である。
図4において、画像シート1Dは、支持体11、画像層18、および保護層17からなる。画像層18は、拡散層18aおよび画像部18bからなる。
図6において、画像シート材料10は、支持体11および拡散層18aを有する。つまり、図4に示す画像シート1Dは、図6に示す画像シート材料10の表面に、画像部18bを形成し、その後に保護層17を形成したものである。
図6において、支持体11は、ポリエステルまたはポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を材料とした透明のフィルムからなる。つまり、第1または第3の実施形態において説明した支持体11と同様のものが用いられる。したがって、伸縮性がなく、温度変化による伸縮性が小さく、平面性が良く、低温でもカチカチになることなく適度な可撓性を維持し、耐久性が高く長期間にわたって安定して形状や強度が維持されるので、ローラによるスクロール用の画像シートのフィルム材料として好適である。
拡散層18aは、第3の実施形態の拡散層16aとほぼ同様である。すなわち、拡散層18aは、例えば、溶剤にチタンホワイトなどの顔料を適当な量だけ溶解させた液を支持体11の表面または支持体11の表面に適当な処理を施した上に塗布する。または、シリカおよびバインダーを含んだ溶液をコーティングする。拡散層18aは、インクが浸透し易い性質を有する。
次に、画像部18bは、図5および図6に示すように、インクを用いて拡散層18aの表面に1回目の画像181の印刷を行い、それが乾いた後で、その上に同じ2回目の画像182を重ねて印刷を行うことによって形成される。
各画像181,182は、公知のように、それぞれのカラー成分C、M、YまたはC、M、Y、Kが、ドットによって構成される。通常、3つまたは4つのドットによって、画像の1つの画素が構成される。1回目の画像181は、印刷を行うことによって、それぞれのドットにおいて、インクが拡散層18aに深さ方向(縦方向)に深く浸透する。それぞれのドットは互いに交わらない。2回目の画像182は、印刷を行うことによって、それぞれのドットにおいて、インクが拡散層18aに縦方向にも浸透するが、横方向にも広がる。しかし、それぞれのドットは互いに交わらない。または、ドットが互いに交わったとしても、微小部分であって無視できる程度である。
なお、インクは直ぐに乾くので、画像シート材料10の表面に1回目の印刷を行った後、その画像シート材料10を初期位置に戻したときにはインクは乾いているので、直ぐに2回目の印刷を行えばよい。このときに、画像シート材料10は、伸縮しないから、2回の印刷によって、画像181,182の位置がずれることなく、精度のよい鮮明な画像部18bが形成される。
このように画像部18bが形成されることにより、透過光で見た場合でも上に述べたように十分に高いコントラストが得られる。画像部18bを反射光で見ると、インクの浸透した深さまでは光が入らないため、通常の反射光用の画像と同じ適度な濃度の画像が得られる。
保護層17は第3の実施形態の保護層17と同様である。保護層17を省略することも可能である。
第4の実施形態の画像シート1Dにおいても、第3の実施形態の画像シート1Cと同様の効果が得られる。したがって、画像シート1Dは、上に述べたように、画像スクロール表示装置に用いる画像シートとして好適である。
インクの拡散層18aへの浸透状態については、種々のケースが考えられる。例えば、図7に示す画像シート1Eでは、1回目の画像181は、それぞれのドットにおいて、インクが拡散層18aの厚さ方向の全領域にわたって深く浸透し、2回目の画像182は、それぞれのドットにおいて、1回目の画像181の表面の乾燥による膜を避けてその周囲に同心状に拡がって拡散層18aに浸透している。
このように、画像シート1D,1Eにおいては、画像部18bは、拡散層18aの表面にインクジェットプリンタを用いて印刷され、画像の画素を構成する各ドットのインクが拡散層18aに浸透することによって形成された第1の画像層(181)と、拡散層18aの表面の第1の画像層の上から同じインクジェットプリンタを用いて印刷され、第1の画像層と同じ画像の画素を構成する各ドットのインクが第1の画像層の対応するドットに重ねられ且つ当該各ドットの表面に形成された薄い膜状体の上または周囲に形成された第2の画像層(182)とからなる。
なお、画像シート材料10への印刷に際しては、画像シート材料10を拡散層18aを上面にしてほぼ水平な状態またはやや斜めの状態に配置し、インクジェットプリンタのヘッドを拡散層18aの上方または斜め上方からその表面に近づけ、インクを噴射する。これによって、画像の各ドットに対応する位置に所定のカラーのインクが上方から下方へ吹きつけられ、拡散層18aの表面に付着し、浸透する。1回目の印刷では、インクは重力にも助けられてつまりインクの重みにも助けられて拡散層18aの中へ深く入り込む。拡散層18aの厚さが充分厚いので、それに応じてインクが深く入り込む。
1回目の画像181の表面、つまりインクの表面を速く乾燥させるためには、赤外線または遠赤外線ヒータを用いたり、温風を当てたりすればよい。そのためのヒータ装置または温風装置を、インクジェットプリンタのヘッドまたはその近辺に取り付けておき、ヘッドによる印刷の直後にそれらの装置によってインクを乾燥させるようにしてもよい。
また、2回目の印刷に際して、画像シート材料10を初期位置に戻すのではなく、画像シート材料10は固定しておき、インクジェットプリンタのヘッドを初期位置に戻すようにしてもよい。2回目の印刷において、1回目の印刷による画像の各ドットと同じ位置に、同じ画像のドットを印刷するのである。
上の実施形態において、画像を透過光で見た場合でも十分に高いコントラストが得られるようにするためには、膜状体13、拡散層12a、16a、18aの厚さが30μm以上となるように形成すればよいと説明した。しかし、これら膜状体13、拡散層12a、16a、18aのみを30μm以上となるように形成することが困難な場合は、膜状体13と第2の画像層14との合計の厚さ、膜状体13と第1の画像層12との合計の厚さ、拡散層12aと第1の画像部12bとの合計の厚さ、拡散層16aと画像部16bとの合計の厚さ、または、拡散層18aと画像部18bとの合計の厚さを、それぞれ30μm以上となるように形成してもよい。画像層においても拡散効果があると考えられるからである。
上の実施形態において、画像シート1,1B,1C,1D,1Eまたは画像シート材料10の全体または各部の構成、寸法、材質、材料などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
広告用または装飾用の画像シートとして利用することができる
本発明に係る画像シートの一部を示す断面図である。 本発明に係る第2の実施形態の画像シートの一部を示す断面図である。 本発明に係る第3の実施形態の画像シートの一部を示す断面図である。 本発明に係る第4の実施形態の画像シートの一部を示す断面図である。 第4の実施形態の画像シートの一部を示す平面図である。 画像シート材料の一部を示す断面図である。 インクの状態の他の例を示す画像シートの一部を示す断面図である。
符号の説明
1,1B,1C,1D,1E 画像シート
10 画像シート材料
11 支持体
12 第1の画像層
12a 拡散層
12b 第1の画像部
13 膜状体
14 第2の画像層
15 保護層
16 画像層
16a 拡散層
16b 画像部
17 保護層
18a 拡散層
18b 画像部
181 1回目に印刷された画像(第1の画像層)
182 2回目に印刷された画像(第2の画像層)

Claims (6)

  1. 透明のフィルム状体からなる支持体と、
    前記支持体の一方の表面において、チタンホワイトが主材料として用いられて形成された乳白色の拡散層と
    前記拡散層の表面にインクジェットプリンタを用いて印刷され、画像の画素を構成する各ドットのインクが前記拡散層に浸透することによって形成された第1の画像層と、
    前記拡散層の表面の前記第1の画像層の上から前記インクジェットプリンタを用いて印刷され、前記第1の画像層と同じ画像の画素を構成する各ドットのインクが前記第1の画像層の対応するドットに重ねられ且つ当該各ドットの表面に形成された薄い膜状体の上またはその周囲に形成された第2の画像層と、
    を有することを特徴とする画像シート。
  2. 前記拡散層は、厚さが30μm以上となるように形成されている、
    請求項1記載の画像シート。
  3. 前記膜状体は、前記第1の画像層を乾燥させることによって形成された膜である、
    請求項1または2記載の画像シート。
  4. 前記支持体として、ポリエステルを材料とした透明のフィルムが用いられてなる、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の画像シート。
  5. 前記第1の画像層および前記第2の画像層は、それぞれ、不透明のインクを用いて印刷を行うことによって形成されてなる、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の画像シート。
  6. 前記第2の画像層の表面にコーティングによって耐摩耗性の保護層が形成されてなる、 請求項1乃至5のいずれかに記載の画像シート。
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