JP4331127B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
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Description
上記のような微細気泡の機能を食器洗浄機に利用し、食器を効果的に洗浄しようとする技術の開発が進められている。例えば、特許文献1の食器洗浄機では、ポンプ吐出側にベンチユリを設け、吸入空気を洗浄水に混入させてノズルから空気混合圧力水として噴射させて食器に当てる。この食器洗浄機によれば、ノズルから噴射される洗浄水に微細気泡が混入しており、洗浄水中の微細気泡の表面に、食器に付着している微細粒子や油分等の汚れ成分が吸着される。汚れの程度が軽ければ、少ない水量で食器を洗浄することができるとしている。
食器洗浄機は、食器の汚れを落とす洗浄工程と、食器をすすぐすすぎ工程とを有している。本明細書では、洗浄工程における洗浄と、すすぎ工程におけるすすぎを、総称して単に洗浄という場合がある。
本発明では、微細気泡が混入した水を循環させて洗浄する食器洗浄機において、洗浄に要する水量を減らすことができる技術を提供することを目的とする。
本発明の食器洗浄機では、洗浄槽と排水手段とを接続する2つの流路(第1吸込流路、第2吸込流路)のうち、第1吸込流路は洗浄槽の底面に開口しており(第1吸込口)、第2吸込流路は洗浄槽の側壁に開口している(第2吸込口)。洗浄槽内の水を排水するとき、流路切換え手段によって第1吸込流路と第2吸込流路のいずれか一方を排水手段と接続させ、洗浄槽の底面の第1吸込口か、洗浄槽の側壁の第2吸込口のいずれか一方から排水する。第2吸込口は、洗浄槽内に給水される水の所定水位より下方の側壁に開口しているため、第2吸込口から洗浄槽内の水を排水すると、水面から第2吸込口の下端までの水が排水される。即ち、第2吸込口から上層部分の水のみを排水することができる。
本発明の食器洗浄機では、洗浄工程(すすぎ洗浄を含む)の途中で、洗浄水の循環を一旦停止させ、洗浄水を静止させる。これによって、洗浄水の上層に微細気泡の層が形成される。この状態で、第2吸込口から洗浄槽内の水を排水すると、形成された微細気泡の層を含む上層水を排水することができる。このとき排出される微細気泡の表面には、洗浄運転によって食器から剥離した微細粒子や油分等の汚れ成分の大部分が吸着されている。この微細気泡の層を排出することによって、食器から剥離した汚れ成分の大部分を、洗浄槽から排出することができる。従って、洗浄槽内に残留する汚れ成分を極力減少させ、きれいな洗浄水で洗浄を行うことができる。
本発明の食器洗浄機では、洗浄工程(すすぎ洗浄を含む)の終了時に、第1吸込口から洗浄槽内の水を排水する。洗浄工程(すすぎ洗浄を含む)の途中で、既に汚れ成分の大部分が排出されているため、排水後に洗浄槽内に残留する汚れ成分は極微量である。従って、すすぎ運転の回数を減らすことができる。
本発明の食器洗浄機において、洗浄工程(すすぎ洗浄を含む)の終了時に、第1吸込口から洗浄槽内の水を排水するのに先立って、洗浄水の循環を一旦停止させ、洗浄水を静止させ、第2吸込口から洗浄水の上層水を排水してもよい。排水後に洗浄槽内に残留する汚れ成分量をさらに減らすことができる。
本発明の食器洗浄機では、洗浄槽内の水を排水するとき、流路切換え手段によって、第1吸込流路を連通させて第2吸込流路を閉じる状態と、第1吸込流路を閉じて第2吸込流路を連通させる状態とを切換え、第1吸込口と第2吸込口のいずれか一方から洗浄水が吸込まれる。これを実施するための構成には以下のようなものが含まれる。例えば、流路切換え手段は流路切換えバルブであり、流路切換えバルブを回動させ、第1吸込流路を連通させると第2吸込流路が閉じ、第2吸込流路を連通させると第1吸込流路が閉じるような構成であってもよい。あるいは、排水手段は、インペラが双方向に回転可能なポンプであり、流路切換え手段は、インペラの回転方向を制御するコントローラであり、コントローラがインペラを所定の一方向に回転させたときには第1吸込流路を経て洗浄水が吸込まれ、コントローラがインペラを逆方向に回転させたときには第2吸込流路を経て洗浄水が吸込まれるような構成であってもよい。
食器から剥離した微細粒子や油分等の汚れ成分の大部分を吸着した微細気泡の層を排出した後、残りの洗浄水(あるいはすすぎ水)中に残留する汚れ成分は僅かである。従って、この残りの洗浄水(すすぎ水)に所定水位まで補水したものを、洗浄水(すすぎ水)として十分に再利用することができる。この洗浄水(すすぎ水)に補水することによって、さらにきれいな洗浄水(すすぎ水)で洗浄運転(すすぎ運転)を行うことができるため、さらにすすぎの回数を減らすことができる。
(1)微細気泡生成手段は、エジェクタ式のものを採用する。エジェクタ方式の微細気泡生成手段は、エジェクタと加圧手段を備えている。吸引した空気と加圧水(約0.01MPa)を混合し、混合空気を直径1mm以下の微細気泡(マイクロバブル)とする。このマイクロバブル混合水を噴射することによって、エジェクタ内は低圧となる。これによって、加圧水に混合される空気がエジェクタ内に吸引される。
(2)洗浄工程においても、すすぎ工程においても、マイクロバブル混合水を利用する。洗浄槽内に給水される水は、全てマイクロバブル混合水である。
(3)洗浄工程においても、すすぎ工程においても、所定時間運転した後、ポンプを一旦停止させてマイクロバブル混合水を静止させることによって、洗浄水の上層にマイクロバブル層を形成させ、マイクロバブル層を排出する。この後、残りの洗浄水に補水して所定水位とし、再度運転する。即ち、洗浄工程においても、すすぎ工程においても、洗浄槽内に給水された水は、一旦運転が停止され、汚れ成分を除去され、補水されて再利用される。
(4)ポンプのインペラは、双方向に回転可能である。インペラが所定の一方向に回転すると、洗浄槽から吸込まれた洗浄水がノズルに送り込まれ、洗浄運転が行われる。インペラが洗浄運転のときと逆方向に回転すると、洗浄槽から吸込まれた洗浄水が外部に排出され、排水運転が行われる。
図1は食器洗浄機10であり、扉15が本体12に対して閉じられた状態を示している。扉15には、取っ手15a、操作パネル16、ロックレバー13、排気口18が設けられている。操作パネル16には、各種のボタンやランプ等が設けられている。ロックレバー13を横方向にスライドさせることによって、扉15をロックしたり、ロックを解除したりすることができる(図1は、ロックレバー13がロック位置に配置された状態を示している)。本体12は、図示しないローラとレールを介して、洗浄槽14をスライド可能に支持している。取っ手15aを前方側に引くと、扉15とともに洗浄槽14が本体12から引出される。排気口18は、洗浄槽14内と連通している。
洗浄槽14は、上部が開放された箱状に形成されており、その上方には、シール蓋56が配置されている。シール蓋56は、図示しない昇降機構によって洗浄槽14と連結されている。洗浄槽14が本体12に収容されている状態(図1、図2の状態)では、シール蓋56は降下して洗浄槽14の上部開口部に蓋をする。洗浄槽14が本体12から引出されると、シール蓋56は上昇して洗浄槽14の上部開口部を開放する。
洗浄槽14の底面39の下方には、ポンプ27が設けられている。ポンプ27は、内蔵する電気モータによってインペラ28を回転する。ポンプ27は、インペラ28を一方向に回転することもできるし、その逆の方向に回転することもできる。
洗浄槽14の底面39には、回転ノズル20が回転可能に取付けられている。回転ノズル20とポンプ27の第1吐出口11は連通している。回転ノズル20に形成されている複数の噴射口21a、22a、24aのうちの一部の噴射口は、水を噴射したときに、回転ノズル20に回転モーメントを発生させる。
本体12の後方の底面57には凹部58が形成されている。凹部58には水漏れ検知センサ59の2本の電極が差し込まれている。洗浄槽14から外部に水が漏れ、その漏れた水が凹部58に流れ込むと、電極間が導通して水漏れ検知センサ59がオンになる。
後方壁33の内側には給水弁41が取付けられている。給水弁41は、内蔵するソレノイドに駆動されて開閉する。給水弁41の入口44と給水ホース40は、第1給水流路42によって連通されている。給水弁41の出口64と洗浄槽14内は、第2給水流路43によって連通されている。第2給水流路43の途中には、マイクロバブル生成器70が取付けられている。マイクロバブル生成器70は、図示しないエジェクタと加圧手段を備えている。加圧手段は水を約0.01MPa程度に加圧する。吸引した空気と加圧水を混合し、混合空気を直径1mm以下の気泡(マイクロバブル)とし、このマイクロバブル混合水を第2給水流路43内に噴射する。加圧水に混合される空気は、エジェクタ内が噴射によって低圧となることで吸引される。
また、ポンプ27のインペラ28が洗浄運転のときと逆方向に回転すると、吸込凹部31から第1吸込流路32を経由して洗浄水が吸込まれ、その吸込まれた洗浄水が排水流路36と排水ホース34を通して外部に排出される。この運転状態をポンプ27の排水運転ということとする。
以下では、洗浄運転を行っているときのインペラ28の回転方向を正回転とし、排水運転を行っているときのインペラ28の回転方向を逆回転ということとする。
(洗浄工程)
操作パネル16に設けられている運転開始ボタンがオンとなると、洗浄工程が開始される。洗浄工程では、洗浄槽14内に残水があることも想定し、最初に全排水(1)処理が行われる。全排水(1)処理では、ポンプ27と第1吸込流路32が連通するように流路切換えバルブ76が切換えられて、ポンプ27のインペラ28が逆回転してポンプ27の排水運転が行われる。全排水(1)処理は40秒間行われる。この40秒間という時間は、洗浄水位54の洗浄水を全て排水するのに十分な時間として設定されたものである。ポンプ27の排水運転が停止され、全排水(1)処理が終了する。ポンプ27の排水運転が停止すると、エアー抜き経路37を通って排水経路36にエアーが入り込む。
洗浄水中のマイクロバブルは、微細粒子や油分等の汚れ成分を表面に吸着して蓄える性質を持っている。洗浄水が食器19に噴射されると、食器19に付着している汚れ成分がマイクロバブルの表面に吸着される。また、洗浄水の噴射の物理的な作用によって洗浄水中に混入した汚れ成分もマイクロバブルの表面に吸着される。洗浄水中のマイクロバブルが洗剤の役割を果たすため、洗剤の使用は不要である。
洗浄(1)処理中の洗浄水は、吸込凹部31からポンプ27に吸込まれ、回転ノズル20の噴射口21a、22a、24aから噴射し、再びポンプ27に吸込まれる循環が繰り返される。食器19から洗い流された残菜は、吸込凹部31の上方を覆う残菜フィルタ17によって濾し取られる。洗浄(1)処理は、洗浄水温度が約45〜60℃に維持されてから5分間行われる。ポンプ27の洗浄運転が停止されるとともに、ヒータ30がオフとなり、洗浄(1)処理が終了する。
給水処理では、給水弁41が開かれる。給水弁41が開かれると、洗浄工程の給水処理や補水処理のときと同様に、洗浄槽14内にマイクロバブル混合水が給水される。給水処理は、すすぎ水の水位が洗浄水位54となるまで(水位検出器45がオンになるまで)行われ、給水弁41が閉じられ、給水処理が終了する。給水処理に要する時間は、約20〜30秒(水圧によって変動する)である。
湯すすぎ工程は、上述のすすぎ工程とほぼ同様に行う。湯すすぎ工程では、順に、給水処理、すすぎ(1)処理、待ち処理、上層水排水処理、補水処理、すすぎ(2)処理、全排水処理を行う。湯すすぎ工程とすすぎ工程とが相違するのは、すすぎ(2)処理のみである。よって、ここではすすぎ(2)処理についてのみ説明し、湯すすぎ工程の他の処理の説明を割愛する。
すすぎ(2)処理では、ポンプ27のインペラ28が正回転してポンプ27の洗浄運転が行われるとともに、ヒータ30がオンになる。流路切換えバルブ76は、ポンプ27と第1吸込流路32が連通するように切換えられる。すすぎ(1)処理と同様に、すすぎ水は、吸込凹部31からポンプ27に吸込まれ、回転ノズル20の噴射口21a、22a、24aから噴射し、再びポンプ27に吸込まれる循環が繰り返される。これまでの処理で除去しきれなかった汚れ成分が、すすぎ水中のマイクロバブルの表面に吸着される。すすぎ(2)処理は、すすぎ水温度がヒータ30によって加熱されて温度上昇し、70℃に維持されてから3分間行われる。ポンプ27の洗浄運転が停止されるとともに、ヒータ30がオフとなり、すすぎ(2)処理が終了する。
すすぎ(2)工程に続いて全排水処理を行い、湯すすぎ工程が終了する。
乾燥工程では、乾燥ファン52が運転されるとともに、ヒータ30がオンになる。乾燥ファン52が運転されると、洗浄槽14内に乾燥経路63を経由して外部の空気が送り込まれる。洗浄槽14内に送り込まれた空気は、排気口18から外部に排出される。ヒータ30がオンになると、洗浄槽14内の空気が加熱されて温度上昇する。洗浄槽14内の空気の温度はサーミスタ55によって検出される。サーミスタ55が検出した温度に基づいてヒータ30はオン/オフ制御され、洗浄槽14内の空気の温度は約45〜60℃に維持される。洗浄槽14に外部の空気が送り込まれるとともに、洗浄槽14内が高温になることによって、食器19の乾燥が進行する。乾燥工程は30分間行われる。乾燥ファン52の運転が停止され、乾燥工程が終了する。
乾燥工程に続いて、完了ブザーが鳴り、全工程の完了が報知されるとともに、食器洗浄機10の電源がオフになる。
例えば、本実施例では、微細気泡生成手段としてエジェクタ方式のマイクロバブル生成器を利用しているが、給水流路内の水に微細気泡を生成できるものであれば、他の方式のものを利用しても構わない。公知の技術を採用することができる。
本実施例では、マイクロバブル層の排出の後、洗浄水を補水した後、洗浄運転(すすぎ運転)を再開するが、マイクロバブル層の排出のときに排水される洗浄水量を抑制することによって、補水することなく洗浄運転を再開することができる。
本実施例では、洗浄工程とすすぎ工程と湯すすぎ工程において、それぞれの工程の途中で1回マイクロバブル層を排出して補水し、再度運転を行うが、運転動作については、これに限定されない。例えば、工程の終了時に、洗浄水を全排水するのに先立って、上層水を排水してもよい。従来のようにマイクロバブル層を形成させることなく全排水するときに比べて、洗浄槽内に残留する汚れ成分量が飛躍的に減少するため、すすぎの回数を減らすことができる。また、工程の途中で、マイクロバブル層の排出と補水を複数回行うようにしてもよい。あるいは、予め汚れの度合いに応じて複数の運転動作を設定しておき、自動あるいは手動で運転動作を選択できるようにしてもよい。
本実施例では、洗浄用のポンプと排水用のポンプを1個のポンプで兼用しているが、洗浄用のポンプと排水用のポンプをそれぞれ別個に備えている構成であっても構わない。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時の請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
12:本体
14:洗浄槽
27:ポンプ
28:インペラ
31:吸込凹部
35:第2吐出口
36:排水流路
40:給水ホース
41:給水弁
42:第1給水流路
43:第2給水流路
44:入口
51:後方壁
54:洗浄水位
64:出口
70:マイクロバブル生成器
72:開口
74:第2吸込流路
76:流路切換えバルブ
Claims (1)
- 洗浄槽内の水を循環させて食器を洗浄する食器洗浄機であり、
食器を収容する洗浄槽と、
本体内に水を導入する水導入手段と、
洗浄槽に形成されている給水口と水導入手段とを接続する給水流路と、
給水流路に設けられて給水流路内の水に微細気泡を生成させる微細気泡生成手段と、
所定のタイミングで洗浄槽内の水位が所定水位となるように水導入手段と微細気泡生成手段を動作させる給水制御手段と、
洗浄槽内の水を循環させる水循環手段と、
所定のタイミングで水循環手段を動作させる水循環制御手段と、
洗浄槽内の水を排水する排水手段と、
洗浄槽の底面に形成されている第1吸込口と排水手段とを接続する第1吸込流路と、
洗浄槽の側壁に形成されて所定水位より下方に位置している第2吸込口と排水手段とを接続する第2吸込流路と、
第1吸込流路を連通させて第2吸込流路を閉じる状態と、第1吸込流路を閉じて第2吸込流路を連通させる状態とを切換える流路切換え手段と、
洗浄工程の途中で水循環制御手段によって水循環手段の動作が停止されてから所定時間経過するまでに流路切換え手段が第1吸込流路を閉じて第2吸込流路を連通させる状態に切換えるとともに、その後に排水手段を動作させる一方、洗浄工程の終了時に水循環制御手段によって水循環手段の動作が停止された時は流路切換え手段が第1吸込流路を連通させて第2吸込流路を閉じる状態に切換えるとともに、その後に排水手段を動作させる排水制御手段と
を備えており、
洗浄工程の途中で排水手段が動作した後、給水制御手段によって水導入手段と微細気泡生成手段が動作されることを特徴とする食器洗浄機。
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