JP4331418B2 - スプリンクラ消火設備 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプリンクラ消火設備に関すものである。
【0002】
【従来の技術】
湿式のスプリンクラ消火設備においては、通常、閉鎖型のスプリンクラヘッドが接続された二次側配管の基端側には、流水検知装置が設けられており、この流水検知装置に接続された一次側配管の基端側は、消火ポンプを介して貯水槽に接続された給水本管に接続されている。
そして、スプリンクラヘッドが動作すると、二次側配管内に充水された水がスプリンクラヘッドから放水され、二次側配管内の水が流水する。流水検知装置はこの水の流れを検知してスプリンクラ制御装置に流水信号を出力し、これにより、制御装置はスプリンクラヘッドが動作したことを検知する。この後、配管内の減圧が圧力スイッチによって検出されると消火ポンプが駆動されて、貯水槽内の水をスプリンクラヘッドに送水する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなスプリンクラ消火設備において、スプリンクラヘッドから放水するのは、火災が発生した場合と、外部からの衝撃などによりスプリンクラヘッドが暴発した場合の二通りであるが、火災の発生により動作する確率はきわめて低い。特に、建家内が工事中などのときは、スプリンクラヘッドに物などが当り易く、このような事故によってスプリンクラヘッドが暴発することがある。
スプリンクラヘッドが暴発する可能性は、火災によって動作する場合に比べて高く、その都度スプリンクラヘッドから水が放水されるため、大きな水損を被ることになる。
【0004】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、火災によるスプリンクラヘッドからの放水よりも、暴発によって生じるスプリンクラヘッドの放水によって生じる水損の防止を優先的に選択しうるようにしたスプリンクラ消火設備を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るスプリンクラ消火設備は、閉鎖型スプリンクラヘッドが接続された二次側配管と、基端側が給水本管に接続された一次側配管と、該一次側配管と前記二次側配管との間に設けられた流水検知装置と、前記閉鎖型スプリンクラヘッドと同じ防護区域内に設けられた火災感知器とを有し、前記一次側配管内および前記二次側配管内が常時充水されたスプリンクラ消火設備において、前記一次側配管又は前記流水検知装置の一次側と二次側との間にある配管に設けられた常開の制御弁と、前記火災感知器からの火災信号と前記流水検知装置からの流水信号が入力され、該入力信号に基づいて前記制御弁の開閉を制御する制御装置とを備え、該制御装置は、前記流水検知装置が動作して流水信号を出力したときは、前記制御弁を直ちに閉止する閉止信号を出力し、前記制御弁を閉止した状態で、所定の時間、前記火災感知器からの火災信号が送られてくるのを待ち、火災信号があるときは前記制御弁を開放し、その後、前記流水検知装置からの流水信号の有無を再度確認するようにしたものである。
【0006】
上記のスプリンクラ消火設備において、前記制御装置に水損防止スイッチを設け、該水損防止スイッチが押されていない場合は、前記制御装置は前記流水信号が発生したときに前記制御弁を閉じることなく、前記火災信号の有無を判断するようにした。
【0011】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の系統図である。図において、1は給水管である二次側配管2に取付けられ、天井面などに設置された閉鎖型のスプリンクラヘッド、3は二次側配管2の基端側に設けられ、二次側配管2内の消火用水としての水がスプリンクラヘッド1から流出するときに、その流れを検知して流水信号を出力する流水検知装置、4は二次側配管2に設けられ二次側配管2内の水を排出する常閉の自動排水弁である。5は二次側配管2と後述の一次側配管6とを仕切る常開の制御弁である。なお、図において、流水検知装置3を基準として、流水検知装置3の二次側を二次側配管2とし、流水検知装置3の一次側を一次側配管6とする。
【0012】
7は消火ポンプ9を介して貯水槽8に接続された給水本管、6は基端側が給水本管7に接続され、他端が制御弁5に接続された一次側配管である。10はスプリンクラヘッド1が設置された防護区域に設置され、火災を検知して火災信号を出力する火災感知器、11は流水検知装置3の流水信号や火災感知器10の火災信号が入力され、この入力信号に基いて制御弁5や自動排水弁4などに開閉信号を出力する制御装置で、火災断定スイッチ12、水損防止スイッチ13を備えている。なお、水損防止スイッチ13は本実施の形態においては、必須のものではない。
【0013】
流水検知装置3の一例を図2に示す。この図2においては、開閉弁56が制御弁5の一例であり、また、流水検知装置3も制御弁5の一部の機能を備えている。すなわち、流水検知装置3は、一次側配管6と二次側配管2との間を弁体36によって遮断する機能を備え、開閉弁56は制御装置11からの信号によって開閉することで、流水検知装置3の弁体36を開閉する機能を有する。31は本体部で、一次側配管6が接続される一次側接続口32と、二次側配管2が接続される二次側接続口33とを有し、これら両接続口32,33は通水口34aを有する弁座34により、一次側と二次側に仕切られている。35は本体部31の二次側に本体部31と一体に形成されたシリンダで、このシリンダ35内にはピストン状の弁体36が摺動自在に配設されている。37は弁体36に設けたロッドで、その一端はシリンダ35の外殻から外部に突出している。38はロッド37に制御される例えばリミットスイッチの如き流れ検出器で、その出力信号(流水信号)は制御装置11に送られる。
【0014】
40は一端が本体部31の一次側に接続された配管で、他端はオリフィス41、逆止弁42を介して本体部31のシリンダ35に接続されている。
45は調圧パイロット弁で、通水孔47を有する仕切り板48によって仕切られ、配管40から分岐した分岐管40aに接続された一次室46と、仕切り板48とダイヤフラムに支持された可動部51との間に形成され、後述の配管55により本体部31の二次側に接続された二次室50とを備えている。52は可動部51に連結されて仕切り板48の通水孔47を開閉する弁で、常時はばね53に付勢されて通水孔47を閉止している。54は可動部51を下方に付勢するばねである。
【0015】
55は調圧パイロット弁45の二次室50と、本体部31の二次側とを接続する配管で、制御装置11からの開閉信号により、本体部31の二次側と、調圧パイロット弁45の二次室50とを連通又は遮断する常開の開閉弁56が設けられている。なお、配管55は、分岐管40a及び配管40を介して流水検知装置3の一次側接続口32と接続され、一次側配管6の一部として扱かわれる。
【0016】
61は排水パイロット弁で、排水本管66に接続され、ダイヤフラムに支持された可動弁64により開閉される排水口63を有する調圧室62を備えており、この調圧室62は配管57により本体部31の二次側に接続されている。そして、可動弁64はばね65により下方に付勢され、常時は排水口63を閉止している。
4は本体部31の二次側と排水本管66との間に設けられた排水管58に接続された常閉の自動排水弁で、制御装置11からの開閉信号により開閉する。4aは自動排水弁4と並列に排水管58に接続された常閉の手動排水弁である。
【0017】
上記のように構成した流水検知装置3において、常時(監視時)は、二次側配管2内には一次側配管6内の水と同圧の水が充水されており、弁体36は弁座34に密着して通水口34aを閉塞し、一次側と二次側を遮断している。このような充水状態は次のようにしてつくり出される。すなわち、初期状態においてはシリンダ35内に水がないので、弁体36は開放可能な状態にあり、通水口34aは開放されていて、一次側配管6内の水は、流水検知装置3を介して二次側配管2に送水され、スプリンクラヘッド1を含む二次側配管2内には、一次側配管6内の水と同圧の水が充水される。
【0018】
一方、一次側配管6内の水は、配管40からオリフィス41、逆止弁42を経て徐々に本体部31のシリンダ35内に充水され、シリンダ35内の水圧が一次側の水圧とほぼ等しくなると、弁体36のシリンダ35側の受圧面積が一次側の受圧面積より大きいため、両者の差圧により弁体36は弁座34に圧着され、通水口34aを閉止して一次側と二次側を遮断する。
【0019】
この間、調圧パイロット弁45の一次室46には、配管40、分岐管40aを介して一次側の水が徐々に充水され、二次室50には配管55から開閉弁56を介して二次側の水が充水される。そして、監視時においては、一次室46の水圧と二次室50の水圧とはほぼ同圧のため、一次室46と二次室50内の圧力がバランス状態にあり、弁52はばね53の付勢力により上昇して通水孔47を閉じている。
【0020】
監視状態において、例えば気温の変化などにより二次側配管2内の水圧が上昇すると、これに連通する排水パイロット弁61の調圧室62内の水圧も上昇するため、可動弁64が上昇して排水口63を開放し、二次側配管2内の水の一部を排水本管66を介して排水する。これにより、二次側配管2内の圧力が低下すると可動弁64はばね65に付勢されて下降し、排水口63を閉じる。このようにして、二次側水圧を常に一次側の水圧とほぼ等しい状態に維持する。
【0021】
漏水その他の原因により二次側配管2内の水圧が低下すると、二次側に連結された調圧パイロット弁45の二次室50内の水圧も低下するため、可動部51がばね54に付勢されて下降し、これに連結された弁52も下降して通水孔47を開放する。これにより、一次側の水が一次室46、通水孔47、二次室50、開閉弁56を経て二次側配管2内に導入され、二次側配管2内の水圧を上昇させる。二次側配管2内の水圧の上昇に伴って二次室50内の水圧が上昇し、可動部51を押し上げて弁52を上昇させ、通水孔47を閉止する。このようにして、二次側の水圧を常に一次側の水圧とほぼ等しく維持する。
以上流水検知装置3の一例について説明したが、本発明に使用する流水検知装置はこれに限定するものではなく、他の構成のものを用いてもよい。
【0022】
次に、図1、図2及び図4のフローチャートを用いて本実施の形態の作用を説明する。なお、監視状態においては、スプリンクラヘッド1を含む二次側配管2内には消火用水である水が充水されており、かつ、一次側配管6と二次側配管2は流水検知装置3により遮断されている。そして、二次側配管2内の水圧は、前述の調圧パイロット弁45と排水パイロット弁61の作用により、常に一次側配管6内の水圧とほぼ同圧に維持されている。
【0023】
火災が発生し、スプリンクラヘッド1が動作して放水されると(ステップS−1)、二次側配管2内の水圧が低下すると共に、シリンダ35内の水が分岐管40a、配管55を介して二次側配管2にぬけるため、流水検知装置3内の弁体36が図の右方に移動し、通水口34aを開放して一次側の水を二次側に流すと共に、ロッド37により流れ検出器38が作動して流水信号を出力する(ステップS−2)。これを受けた制御装置11は開閉弁56に直ちに閉信号を出力し、これを直ちに閉止する(ステップS−3)。これにより、配管40を流れる水は、二次側へ流れずシリンダ35内に溜って弁体36を閉じるので一次側と二次側とは遮断され、二次側には水が流れない。そして、この状態で所定の時間(例えば約10秒間)、制御装置11に火災感知器10から火災信号が送られてくるのを待つ(ステップS−4)。
【0024】
ここで所定時間火災信号が送られてくるのを待つのは、火災時には、通常、火災信号が出力されてから流水信号が出力されるが、例えば、スプリンクラヘッド1の直下で火災が発生した場合には、先に流水信号が出力され、そのあと火災信号が出力されることがあるためで、このような場合に備え所定時間待つようにしたのである。
【0025】
この間に制御装置11が火災信号を受信したときは(ステップS−5)、火災が発生したと判断して開閉弁56に開信号を出力し、開閉弁56を開放する(ステップS−6)。そして、流水検知装置3により流水状態が継続しているかどうかが確認され(ステップS−7)、継続している場合は流水信号が出力されて(ステップS−8)、スプリンクラヘッド1から引続き放水され、消火する(ステップS−9)。なお、従来技術で説明したように、配管内の減圧が検出されると、これにより、消火ポンプ9が駆動されて、貯水槽8内の水が給水本管7、一次側配管6、流水検知装置3を経て二次側配管2に圧送される。
【0026】
ステップS−1、S−2で流水信号の有無を確認しているのにもかかわらず、ステップS−7、S−8で再度確認するのは、次の理由による。すなわち、流水検知装置は、一次側に高圧がかかったりすると一瞬弁が開放されて流水信号を出力することがある。この一瞬における流水信号の出力を防止するために、通常、チャンバなどの遅延手段が設けられている。
本実施の形態においては、ステップS−3で一旦開閉弁56を閉じることにより、流水検知装置3の水の流れを停止している。そして、ステップS−4で例えば約10秒間待ったのち、ステップS−7で再び流水信号の有無を確認するようにしているので、上記のような流水検知装置の一瞬の開動作を無視することができる。
【0027】
つまり、流水検知装置3が一瞬だけ開動作して流水信号を出力したとしても(ステップS−2)、ステップS−7に至るまでに制御弁5を閉じて水の流れを停止し、かつ、例えば10秒間待機させているので(ステップS−4)、この間に流水検知装置3を一瞬だけ開動作させる要因が消失するため、ステップS−7においてYESと判断されることはない。このようなことから、本実施の形態で使用される流水検知装置3には、一瞬の流水信号を防止するための遅延手段を設ける必要がない。
なお、ステップS−5により火災信号を受信したが、ステップS−7において流水状態が継続されず、誤報であったと判断された場合は、ステップS−1に戻る。
【0028】
ステップS−5において、火災感知器10からの火災信号を受信しないにかかわらず火災が発生していることがわかった場合は、制御装置11に設けた火災断定スイッチ12をONする(ステップS−10)。これにより、前述のステップS−6以降の動作が行われ、開閉弁56が開放されてスプリンクラヘッド1から放水され、消火する。
【0029】
一方、ステップS−5において、火災感知器10から火災信号が出力されず、しかも火災が発生していないと判断した場合は、火災断定スイッチ12をONせず(ステップS−10)、スプリンクラヘッド1の暴発による不時放水と判断し(ステップS−11)、制御装置11から異常信号を出力して(ステップS−12)、自動排水弁4を開放して二次側の水を排水し(ステップS−13)、スプリンクラヘッド1からの排水を減少させる。
また、この間、制御装置11が火災信号を受信し、又は火災が発生していることがわかって火災断定スイッチ12がONされたときは(ステップS−14)、自動排水弁4を閉止して(ステップS−15)、前述のステップS−6以降の動作が行われる。
【0030】
上記の説明では、流水検知装置3の二次側と調圧パイロット弁45の二次室50とを接続する配管55に二方弁からなる開閉弁56を設けた場合を示したが、この開閉弁56に代えて図3に示すような三方弁からなる開閉弁56aを設けてもよい。
図3(a)において、開閉弁56aには、調圧パイロット弁45の二次室50側に接続される一次側接続口561、流水検知装置3の二次側に接続される二次側接続口562及び排水本管66に接続される排水側接続口563が設けられており、弁体564にはL字状の通水路565が設けられている。
【0031】
このような開閉弁56aは、常時は一次側接続口561と二次側接続口562が通水路565により連通し、本体部31の二次側接続口33と調圧パイロット弁45の二次室50とを連通している。スプリンクラヘッド1が暴発により不時放水し、これに対処するために二次側の水を排水する場合は、制御装置11からの指令により図3(b)に示すように、弁体564を90°回動させ、二次側接続口562と排水側接続口563とを通水路565により連通させる。これにより、一次側配管6から二次側配管2への送水が停止されるとともに、二次側配管2内の水の排水が促進され、水損を低減することができ、しかも自動排水弁4は不要となる。
【0032】
上記の説明では、開閉弁56を閉じることにより流水検知装置3の弁体36を閉じて一次側と二次側を遮断するようにした場合を示したが、図1のように、制御弁5を流水検知装置3と直列に一次側配管6に設けて、制御弁5自体で一次側と二次側を遮断するようにしてもよい。
【0033】
以上の説明から明らかなように、本実施の形態によれば、流水検知装置3から流水信号を出力したときは、制御装置11からの閉止信号により先ず制御弁5又は開閉弁56を閉じて、二次側配管2への水の流れを遮断し、制御弁5又は開閉弁56を閉止したのちも制御装置11が火災感知器10からの火災信号を受信しないときは、スプリンクラヘッド1が暴発により不時放水したものと判断して制御弁5又は開閉弁56の閉止状態を継続するようにしたので、スプリンクラヘッド1からの排水を低減し、水損を抑制することができる。
【0034】
また、制御弁5又は開閉弁56を閉止したのち制御装置11が火災信号を受信したときは、制御弁5又は開閉弁56を開放して一次側配管6から二次側配管2へ水を圧送して、スプリンクラヘッド1から放水するようにしたので、火災を消火することができる。
さらに、前述のようにスプリンクラヘッド1が暴発して不時放水した場合は、自動排水弁4を開放して二次側配管2内の水を排水するようにしたので、スプリンクラヘッドから排水する水の量を減らすことができ、水損をさらに低減することができる。
【0035】
また、火災が発生してスプリンクラヘッド1が動作し、流水検知装置3からの流水信号に基いて制御弁5又は開閉弁56を閉止したにもかかわらず、なんらかの理由で制御装置11が火災信号を受信しなかったときは、火災の発生を確認して火災断定スイッチ12をONすることにより、制御弁5又は開閉弁56を開放して二次側配管2に水を圧送するようにしたので、早期に消火することができる。
【0036】
[実施の形態2]
実施の形態1では、制御装置11が流水検知装置3から流水信号を受信したときは、必ず制御弁5又は開閉弁56を閉止して一次側配管6と二次側配管2とを遮断し、スプリンクラヘッド1の暴発による水の排出を抑制することにより水損防止効果を得るようにしているが、反面、火災発生時にスプリンクラヘッド1からの放水が遅れるおそれがある。
本実施の形態においては、制御装置11に水損防止スイッチ13を設けて、水損防止と早期放水のどちらのメリットを生かすかを、ユーザーが選択しうるようにしたものである。
【0037】
すなわち、図5のフローチャートに示すように、スプリンクラヘッド1の動作により流水検知装置3が流水状態かどうかを判断し(ステップS−16)、流水状態である場合は水損防止スイッチ13がONされたかどうかを判断する(ステップS−17)。水損防止スイッチ13がONされた場合は、図4のステップS−3以降の動作が行われる。
また、水損防止スイッチ13がONされない場合は、制御装置11は火災信号を受信したかどうかを判断し(ステップS−18)、火災信号を受信した場合は、図4のステップS−6以降の動作が行われる。また、火災信号を受信しない場合は制御弁5又は開閉弁56を閉止し(ステップS−19)、図4のステップS−11以降の動作が行われる。
このように、本実施の形態は、スプリンクラヘッド1が動作したときに、水損防止を優先するか早期放水を優先するかを、ユーザーに選択させることができる。すなわち、水損防止スイッチ13が押されていない場合は、流水信号が発生したときに制御弁5又は開閉弁56を閉じることなく、火災信号の有無を判断しているので、火災時における放水遅れが生じない。
【0038】
【発明の効果】
本発明に係るスプリンクラ消火設備は、流水検知装置から流水信号が出力されたときは先ず制御弁を閉じて水の流れを遮断し、火災感知器からの火災信号が出力されないときは制御弁の閉止状態を継続するようにしたので、スプリンクラヘッドからの排水を低減し、水損を抑制することができる。
【0039】
また、制御弁を閉止したのち火災信号が出力されたときは、制御弁を開放してスプリンクラヘッドから放水するようにしたので、早期に消火することができる。
さらに、スプリンクラヘッドが不時放水した場合、自動排水弁を開放して二次側の水を排水するようにしたので、水損をさらに低減することができる。
【0040】
また、流水検知装置からの流水信号に基いて制御弁を閉止したにもかかわらず、火災信号が出力されなかったときは、火災断定スイッチをONして制御弁を開放し、スプリンクラヘッドから放水するようにしたので、早期に消火することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係るスプリンクラ消火設備の系統図である。
【図2】 図1の流水検知装置の一例の説明図である。
【図3】 図2の開閉弁の他の例の説明図である。
【図4】 実施の形態1の作用を説明するためのフローチャートである。
【図5】 実施の形態2の作用を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 スプリンクラヘッド、2 二次側配管、3 流水検知装置、4 自動排水弁、5 制御弁、6 一次側配管、7 排水本管、10 火災感知器、11 制御装置、12 火災断定スイッチ、13 水損防止スイッチ。
Claims (2)
- 閉鎖型スプリンクラヘッドが接続された二次側配管と、基端側が給水本管に接続された一次側配管と、該一次側配管と前記二次側配管との間に設けられた流水検知装置と、前記閉鎖型スプリンクラヘッドと同じ防護区域内に設けられた火災感知器とを有し、前記一次側配管内および前記二次側配管内が常時充水されたスプリンクラ消火設備において、
前記一次側配管又は前記流水検知装置の一次側と二次側との間にある配管に設けられた常開の制御弁と、前記火災感知器からの火災信号と前記流水検知装置からの流水信号が入力され、該入力信号に基づいて前記制御弁の開閉を制御する制御装置とを備え、
該制御装置は、前記流水検知装置が動作して流水信号を出力したときは、前記制御弁を直ちに閉止する閉止信号を出力し、
前記制御弁を閉止した状態で、所定の時間、前記火災感知器からの火災信号が送られてくるのを待ち、火災信号があるときは前記制御弁を開放し、その後、前記流水検知装置からの流水信号の有無を再度確認することを特徴とするスプリンクラ消火設備。 - 前記制御装置に水損防止スイッチを設け、
該水損防止スイッチが押されていない場合は、前記制御装置は前記流水信号が発生したときに前記制御弁を閉じることなく、前記火災信号の有無を判断することを特徴とする請求項1記載のスプリンクラ消火設備。
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