JP4335020B2 - ノイズ除去装置 - Google Patents

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Description

本発明は、受信機内で処理される信号に混入したノイズを除去するノイズ除去装置に関する。
一般に、受信機においては、ノイズを除去した受信信号に基づいて信号処理を行うことが技術的に重要である。
具体的事例を述べると、自動車に搭載される車載型のラジオ受信機にあっては、中間周波信号(IF信号)に混入したイグニッションノイズ等のパルスノイズを除去するノイズ除去装置が設けられ、ノイズを低減したIF信号に基づいて信号処理を行っている(特許文献を参照)。
図7は、この特許文献の図1に示されているノイズ除去装置を受信機に適用した場合の概略構成を表したブロック図、図8は、該ノイズ除去装置の動作を説明するための波形図である。
図7において、ノイズ除去装置は、チューナの出力に接続されたゲート回路とノイズ検出回路とを備えて構成されている。
図8(a)に例示するようなパルスノイズの混入したIF信号SIF1がノイズ検出回路に入力すると、ノイズ検出回路はパルスノイズの発生期間τを検出し、同図(b)に示すような矩形波状のゲート制御信号GTを出力する。次に、ゲート回路が、ゲート制御信号GTに従って発生期間τの間、IF信号SIF1に混入しているパルスノイズの通過を遮断することにより、パルスノイズを除去したIF信号SIF2を出力し、IFフィルタに供給する。
そして、IF信号SIF2が所定の通過帯域を有するIFフィルタを通過する際、希望信号SIF3が抽出されて検波器に供給され、検波器で検波された検波信号が復調回路等へ出力される。
特開平06−112853号公報
ところで、上記特許文献に開示されている従来のノイズ除去装置は、パルスノイズの発生期間τにおいて、ゲート制御信号GTに基づいてIF信号SIF1に含まれているパルスノイズを遮断するので、その遮断特性によって変調されたIF信号SIF2が出力される。
すなわち、パルスノイズが混入していないIF信号SIF1の周波数スペクトルをA(f)、上述の遮断特性の周波数スペクトルをB(f)、ノイズ除去装置から出力されるパルスノイズの除去されたIF信号SIF2の周波数スペクトルをC(f)で夫々表すものとすると、IF信号SIF2の周波数スペクトルC(f)は、周波数スペクトルA(f)と同じとなるのが理想的であるが、実際には、周波数スペクトルA(f)とB(f)との積で表される周波数スペクトルA(f)B(f)となり、IF信号SIF2中に遮断特性の影響による高調波歪み等が発生する。
また、チューナから出力されるIF信号SIF1に隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入した場合、ゲート回路がパルスノイズを遮断する際、上述の遮断特性によって変調された隣接妨害信号がスプリアスとなってIF信号SIF2に現れる。
例えば、希望信号の周波数(別言すれば、中間周波数)Fdに対して、周波数ΔFだけ離れた周波数Fuの隣接妨害信号がIF信号SIF1に重畳した場合、IF信号SIF1の周波数スペクトルは、図8(e)のようになり、上述の遮断特性の周波数スペクトルは、同図(f)に示すようにゲート制御信号GTの時間幅τと周期Tとをパラメータとして変化する周波数スペクトルとなる。
このことから、ゲート回路から出力されるIF信号SIF2の周波数スペクトルは、図8(e)に示した隣接妨害信号が重畳したIF信号SIF1の周波数スペクトルと、図8(f)に示した遮断特性の周波数スペクトルとの積で表される周波数スペクトルとなり、同図(g)のようになる。
そして、同図(g)に示すように、希望信号の周波数スペクトルと隣接妨害信号に起因するスプリアスの周波数スペクトルが、周波数Fdにおいて重なり合ってしまうことから、通過帯域が中間周波数Fdに合わせられているIFフィルタに、パルスノイズを除去したIF信号SIF2を通しても、スプリアスの混入した希望信号が抽出されていまい、IFフィルタにおける希望信号の選択度が悪化するという問題がある。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、例えば隣接妨害信号に起因するスプリアスの影響等を低減して、受信信号に混入しているパルスノイズをより確実に除去するノイズ除去装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、受信信号に混入したパルスノイズを除去するノイズ除去装置であって、前記受信信号に混入したパルスノイズを検出すると共に、パルスノイズの発生期間を検出するノイズ検出手段と、前記受信信号に重畳している隣接妨害信号を検出すると共に、該隣接妨害信号の周波数と希望信号の周波数との離調周波数を検出する離調周波数検出手段と、前記離調周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算するゲート制御手段と、前記ゲート期間の間、前記受信信号に混入したパルスノイズを遮断することにより、パルスノイズを除去した受信信号を出力するゲート手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノイズ除去装置において、前記離調周波数検出手段は、前記希望信号の周波数と同じ周波数の交番信号を出力する発振器と、前記交番信号と前記受信信号とを混合することにより、前記離調周波数を検出するミキサと、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のノイズ除去装置において、前記離調周波数検出手段は、前記掛け算器から出力される前記交番信号と前記受信信号との混合信号に基づいて、隣接妨害信号の前記受信信号への重畳の有無を検知する検知手段と、前記検知手段が隣接妨害信号の重畳有りと検知すると、ゲート制御手段に、前記離調周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算させ、前記検知手段が隣接妨害信号の重畳無しと検知すると、前記ゲート制御手段に、前記希望信号の周波数と同じ周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算させる切替え手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のノイズ除去装置において、検知手段は、前記混合信号をAM検波するAM検波器と、前記AM検波器から出力される信号の振幅に基づいて、前記隣接妨害信号の前記受信信号への重畳の有無を検知する比較器と、を有することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、RF信号に混入したパルスノイズを除去するノイズ除去装置であって、前記RF信号に混入したパルスノイズを検出すると共に、パルスノイズの発生期間を検出するノイズ検出手段と、前記RF信号に重畳している隣接妨害信号を検出すると共に、該隣接妨害信号の周波数と希望信号の周波数との離調周波数を検出する離調周波数検出手段と、前記離調周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算するゲート制御手段と、前記ゲート期間の間、局発信号と前記RF信号との混合を行うRF掛け算器への前記局発信号の供給を停止するゲート手段と、を備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のノイズ除去装置において、前記離調周波数検出手段は、中間周波数と同じ周波数の信号と前記局発信号とを混合する第1の掛け算器と、前記RF信号と前記第1の掛け算器の出力とを混合することにより、前記RF信号に重畳した前記隣接妨害信号の周波数と前記希望信号の周波数との前記離調周波数を検出する第2の掛け算器と、を備えることを特徴とする。
本発明の好適な実施の形態として、車載型のラジオ受信機等に設けられるノイズ除去装置について、図1を参照して説明する。
図1(a)は、本実施形態のノイズ除去装置の構成を表したブロック図、図1(b)〜(e)は、本実施形態のノイズ除去装置の動作を説明するための波形図である。
図1(a)において、このノイズ除去装置1は、受信機内のチューナ(図示略)から出力される受信信号としてのIF信号S1を入力するゲート部2とノイズ検出部3及び離調周波数検出部4と、ゲート制御部5とを備えて構成されている。
ノイズ検出部3は、IF信号S1に例えばイグニッションノイズや落雷ノイズ等のパルスノイズが混入すると、パルスノイズを検出して、該パルスノイズの発生期間τを示すノイズ検出信号S3を出力する。
離調周波数検出部4は、IF信号S1に重畳した隣接妨害信号の周波数Fuを検出すると共に、該周波数Fuと希望信号の周波数Fdとの周波数の差(以下「離調周波数」という)ΔFを検出し、その離調周波数ΔFを示す離調周波数検出信号S4を出力する。
ゲート制御部5は、ノイズ検出信号S3と離調周波数検出信号S4とを入力し、離調周波数ΔFの逆数(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τに最も近い期間(m/ΔF)を演算する。そして、パルスノイズの発生時点tから期間(m/ΔF)の経過時までをゲート期間τsとする矩形波状のゲート制御信号S5を出力する。
ゲート部2は、ゲート制御信号S5によって示されるゲート期間τsにおいて、IF信号S1に混入しているパルスノイズの通過を遮断し、ゲート期間τs以外の期間ではIF信号S1を通過させることにより、パルスノイズを除去したIF信号S2を出力する。
次に、かかる構成を有するノイズ除去装置1の動作を説明する。
例えば、図1(b)に示すような、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳し且つイグニッションノイズその他の比較的周期性を有するパルスノイズが混入した場合、ノイズ検出部3が、同図(c)に示すように、各パルスノイズ毎に発生時点tと発生期間τを検出して、矩形波状のノイズ検出信号S3を出力する。
更に、離調周波数検出部4が、隣接妨害信号の周波数Fuを検出すると共に、検出した周波数Fuと希望信号の周波数Fdとの周波数の差、すなわち離調周波数ΔFを検出して離調周波数検出信号S4を出力する。
そして、ゲート制御部5が、各パルスノイズ毎に、発生期間τに最も近い期間であって、離調周波数ΔFの逆数(1/ΔF)の整数m倍の期間(m/ΔF)を演算することにより、同図(d)に示すように、各パルスノイズの発生時点tから夫々の期間(m/ΔF)の経過時までをゲート期間τsとする矩形波状のゲート制御信号S5を出力する。
例えば、同図(c)に示されている3つの各パルスノイズ毎の発生期間τが、時間の経過順に、1msec、2msec、3msecであったとすると、ゲート制御部5は、1msecのパルスノイズを除去するためのゲート期間τsとして、離調周波数ΔFの逆数の整数m倍の期間であって1msecに最も近い期間(m/ΔF)を演算し、次に、2msecのパルスノイズを除去するためのゲート期間τsとして、離調周波数ΔFの逆数の整数m倍の期間であって2msecに最も近い期間(m/ΔF)を演算し、次に、3msecのパルスノイズを除去するためのゲート期間τsとして、離調周波数ΔFの逆数の整数m倍の期間であって3msecに最も近い期間(m/ΔF)を演算することで、同図(d)に示すような矩形波状のゲート制御信号S5を出力する。
そして、ゲート部2が、ゲート制御信号S5に従って夫々のゲート期間τsの間、IF信号S1に混入しているパルスノイズの通過を遮断し、ゲート期間τs以外の期間ではIF信号S1を通過させることにより、パルスノイズを除去したIF信号S2を出力する。
このノイズ除去装置1によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入したIF信号S1がゲート部2に入力し、ゲート部2がゲート期間τsにおいてパルスノイズを遮断することで除去すると、ゲート部2から出力されるIF信号S2の周波数スペクトルは、同図(e)に例示するように、ゲート期間τsにおける遮断特性の周波数スペクトルと、隣接妨害信号が重畳しているIF信号S1の周波数スペクトルとの積で表される周波数スペクトルとなる。
つまり、遮断特性の周波数スペクトルは、同図(d)に示した矩形波状のゲート制御信号S2をフーリエ変換したものと同じとなり、周波数(1/τs)の整数m倍の周波数(1/τs,2/τs,3/τs,……)において大幅に減衰する高調波特性を示すこととなる。一方、隣接妨害信号が重畳しているIF信号S1の周波数スペクトルは、周波数Fdの希望波と周波数Fuの隣接妨害信号のスペクトルを有することとなる。したがって、IF信号S2の周波数スペクトルは、こうした遮断特性の周波数スペクトルと、隣接妨害信号が重畳しているIF信号S1の周波数スペクトルとの積で表される周波数スペクトルとなり、同図(e)のようになる。
そして、同図(e)に示すように、隣接妨害信号に起因するスプリアスは、周波数Fuにおいて発生し、希望信号は周波数{Fu−(1/τs)}の位置に発生し、更に、IF信号S2に含まれる遮断特性による高調波の周波数スペクトルは、周波数{Fu−(1/τs)}において大幅に減衰する。
したがって、IF信号S2中の希望信号は、隣接妨害信号に起因するスプリアスと、遮断特性に起因する高調波との影響を受けなくなることから、IF信号S2をIFフィルタに通すと、該IFフィルタの選択度を悪化させることなく、且つパルスノイズとスプリアスを含まない希望信号を抽出し、検波器等に供給することができる。
つまり、図1(e)に示す希望信号の周波数{Fu−(1/τs)}は、隣接妨害信号の周波数Fuから離調周波数ΔFだけ離れた周波数であることから、受信機に設けられているIFフィルタの通過帯域Fdと同じとなる。このため、IF信号S2中の希望信号を抽出するために、特別の通過周波数帯域を有するフィルタ等を本ノイズ除去装置1の後段に接続しなくとも、受信機に設けられている一般的なIFフィルタを接続するだけで、選択度を悪化させることなく、且つパルスノイズとスプリアスを含まない希望信号をIF信号S2から抽出して、検波器等に供給することができる。
次に、上述の実施形態に係るより詳細な実施例を図2及び図3を参照して説明する。なお、図2は、本実施例のノイズ除去装置を受信機に設けた場合の構成を表したブロック図、図3は、本ノイズ除去装置の動作を説明するための波形図である。また、図2中、図1(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図2において、まず受信機の構成を概説すると、受信アンテナANTが接続されたRFアンプ6の出力にRFミキサ8が接続されている。そして、RFミキサ8が、RFアンプ6から出力されるRF信号と局部発振器7から出力される局発信号とを混合することにより、周波数変換したIF信号S1を出力する。
更に、後述するゲート回路2の出力に、IFフィルタ10とIFアンプ11と検波器12が直列に接続されている。
次に、本実施例のノイズ除去装置1の構成を、図1(a)に示したノイズ除去装置と対比して説明する。
このノイズ除去装置1は、図1に示したゲート部2に相当するゲート回路2と、図1に示したノイズ検出部3に相当するノイズ検出回路3と、図1に示した離調周波数検出部4に相当する離調周波数検出回路4と、図1に示したゲート制御部5に相当するDフリップフロップ5を備えて構成されており、更に、離調周波数検出回路4は、IFミキサ4aと、IF発振器4b、ハイパスフィルタ4c、リミッタアンプ4dを備えて構成されている。
遅延回路9は、ノイズ検出回路3と離調周波数検出回路4及びDフリップフロップ(以下「DFF」という)5の内部遅延時間と等しい所定の遅延時間を有し、RFミキサ8から出力されるIF信号S1を遅延させてゲート回路2に供給することによって、ゲート回路2における後述のパルスノイズ除去処理のタイミングを調整する。
ノイズ検出回路3は、IF信号S1に混入しているパルスノイズの発生期間τを検出し、その発生期間τの間だけ論理“H”となる矩形波状のノイズ検出信号S3を出力する。
より詳細に述べると、ノイズ検出回路3は、IF信号S1を検波する振幅検波器(図示略)と、該振幅検波器の出力信号に含まれている希望信号よりも高周波域のノイズを抽出するハイパスフィルタ(図示略)と、該振幅検波器の出力信号中の高周波域のノイズを平滑化することによって略直流の平滑化信号を生成するローパスフィルタ(図示略)と、平滑化信号を所定の増幅率で増幅する増幅器(図示略)と、増幅された平滑化信号とハイパスフィルタ出力信号との振幅を比較する比較器(図示略)とを備えて構成されている。そして、比較器が、増幅された平滑化信号の振幅よりもハイパスフィルタ出力信号の振幅が大きくなる期間をパルスノイズの発生期間τとして検出し、ノイズ検出信号S3を出力する。
IF発振器4bは、中間周波数と等しい周波数の交番信号CKを出力する発振器によって形成されている。
IFミキサ4aは、掛け算器で形成されており、IF信号S1と交番信号CKとを乗算(混合)することにより、交番信号CKに基づいてIF信号S1を周波数変換した混合信号SIFを生成して出力する。
例えば、隣接妨害信号が重畳しているIF信号S1がIFミキサ4aに入力すると、IFミキサ4aは、IF信号S1に含まれている上述の希望信号をベースバンドに、隣接妨害信号を離調周波数ΔFに周波数変換する。そして、その周波数変換後の混合信号SIFをハイパスフィルタ4cへ供給する。
ハイパスフィルタ4cは、混合信号SIFに含まれているベースバンドの希望信号よりも高周波域の信号成分を通過させるハイパスフィルタによって形成されている。
リミッタアンプ4dは、ハイパスフィルタ4cを通過してきた信号を振幅制限することによって、波形整形した2値信号から成る離調周波数検出信号S4を出力する。
そして、上述の周波数変換された隣接妨害信号を有する混合信号SIFがハイパスフィルタ4cに入力すると、ハイパスフィルタ4cは、上述の離調周波数ΔFと等しい周波数の隣接妨害信号を通過させて出力し、更にリミッタアンプ4dが、その隣接妨害信号を振幅制限することによって、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)で論理反転する矩形波状の離調周波数検出信号S4を出力する。
DFF5は、入力端子Dにノイズ検出信号S3、クロック入力端子CPに離調周波数検出信号S4が夫々入力され、出力端子Qからゲート制御信号S5を出力する。
より詳細に述べれば、DFF5は、ノイズ検出信号S3が論理“H”となっている上述の発生期間τにおいて、上述の周期(1/ΔF)で論理反転する離調周波数検出信号S4が入力されると、周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、上述の発生期間τよりも長く且つ最も近い期間(すなわち、ゲート期間)τsの間、連続して論理“H”となる矩形波状のゲート制御信号S5を出力する。
ゲート回路2は、ゲート制御信号S5が論理“H”となっているゲート期間τsでは、遅延回路9から供給されるIF信号Saの通過を遮断し、ゲート期間τs以外の期間、すなわちゲート制御信号S5が論理“L”となっている期間では、IF信号Saを通過させるアナログスイッチ等のスイッチ素子で形成されている。
したがって、パルスノイズが混入しているIF信号Saがゲート回路2に入力すると、そのパルスノイズの発生期間τに同期しているゲート期間τsにおいて、ゲート回路2がゲート制御信号S5に従ってパルスノイズの通過を遮断することにより、パルスノイズを除去したIF信号S2をIFフィルタ10へ出力する。
次に、かかる構成を有する本実施例のノイズ除去装置1の動作例を、図3を参照して説明する。
例えば、図3(a)に示すような隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入したIF信号S1がRFミキサ8から出力されると、ノイズ検出部3が各パルスノイズ毎の発生時点と発生期間τを検出し、同図(b)に示すような矩形波状のノイズ検出信号S3を生成して、DFF5の入力端子Dに供給する。
更に、IFミキサ4aがIF信号S1とIF発振器4bから出力される交番信号CKとを混合することによって、周波数変換した混合信号SIFを出力すると共に、該混合信号SIFがハイパスフィルタ4cとリミッタアンプ4dを通過することにより、同図(c)に示すような矩形波状の離調周波数検出信号S4が生成されてDFF5のクロック入力端子CPに入力する。
そして、DFF5が、ノイズ検出信号S3と離調周波数検出信号S4とに基づいて、同図(d)に示すようなゲート制御信号S5を生成し、出力端子Qを介してゲート回路2へ供給する。
すなわち、DFF5は、IF信号S1に混入している各パルスノイズ毎の発生期間τにおいて論理“H”となる矩形波状のノイズ検出信号S3と、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)で論理反転を繰り返す離調周波数検出信号S4とを入力することによって、いわゆる離調周波数検出信号S4に基づいてノイズ検出信号S3を遅延処理することとなり、その結果、周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、上述の発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間(すなわち、ゲート期間)τsの間、連続して論理“H”となる矩形波状のゲート制御信号S5を出力する。
次に、ゲート部2が、ゲート制御信号S5に従って夫々のゲート期間τsの間、遅延回路9を介して供給されるIF信号Saに混入しているパルスノイズの通過を遮断し、ゲート期間τs以外の期間ではIF信号S1を通過させることにより、パルスノイズを除去したIF信号S2を出力する。
そして、希望信号の周波数(別言すれば、中間周波数)を通過帯域とするIFフィルタ10にIF信号S2が入力されると、IF信号S2に含まれている希望信号Sbが抽出され、更に抽出された希望信号SbがIFアンプ11で増幅された信号Scとなって検波器12に入力し、検波器12から検波信号Sdが出力される。
本実施例のノイズ除去装置1によれば、次のような効果が得られる。
まず、図3(a)に示したように、イグニッションノイズその他の比較的周期性を持って生じるパルスノイズがIF信号S1に混入し、更に、IF信号S1に、周波数Fdの希望信号よりも離調周波数ΔFだけ離れた周波数Fuの隣接妨害信号が重畳した場合、IFミキサ4aから出力される混合信号SIFの周波数スペクトルは図3(e)、ゲート制御信号S5に従ってゲート回路2がパルスノイズを遮断する際の遮断特性の周波数スペクトルは同図(f)のようになる。
つまり、混合信号SIFの周波数スペクトルでは、希望信号がベースバンドに、隣接妨害信号が離調周波数ΔFの位置に生じるようになり、遮断特性の周波数スペクトルは、パルスノイズの生じる周期Tとゲート期間τsとをパラメータとして変化し、ゲート期間τsの逆数の整数n倍の周波数(n/τs)において大きく減衰する。
このことから、ゲート回路2から出力されるパルスノイズの除去されたIF信号S2の周波数スペクトルは、同図(g)に例示するように、混合信号SIFの周波数スペクトルと遮断特性の周波数スペクトルとの積で表される周波数スペクトルとなり、IF信号S2に含まれる隣接妨害信号に起因するスプリアスが周波数Fuにおいて発生し、IF信号S1に含まれていた周波数Fdの希望信号は、IF信号S2では周波数{Fu−(1/τs)}の位置に発生し、更に、IF信号S2に含まれる遮断特性による高調波の周波数スペクトルは、周波数{Fu−(1/τs)}において大幅に減衰する。
したがって、IF信号S2中の希望信号は、隣接妨害信号と遮断特性による高調波とスプリアスの影響を受けなくなる。
このように、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間をゲート期間τsとし、該ゲート期間τsをパルスノイズの発生期間τとして近似した結果、同図(f)に示した遮断特性の高調波が大幅に減衰するときの周波数(1/τs)に合わせて、同図(e)に示した希望信号が生じるように、IF信号S2の周波数スペクトルを調整することが可能となっている。
このため、IF信号S2をIFフィルタ10に供給することによって、選択度を悪化させることなく、且つパルスノイズとスプリアスを含まない希望信号をIF信号S2から抽出し、検波器12側へ供給することができる。
また、図3(g)に示す希望信号の周波数{Fu−(1/τs)}は、隣接妨害信号の周波数Fuから離調周波数ΔFだけ離れた周波数であることから、受信機に設けられているIFフィルタ10の通過帯域Fdとなる。このため、IF信号S2中の希望信号を抽出するために、特別の通過周波数帯域を有するIFフィルタを設ける必要はなく、受信機に設けられている一般的なIFフィルタ10をゲート回路2に接続するだけで、選択度を悪化させることなく、且つパルスノイズとスプリアスを含まない希望信号をIF信号S2から抽出し、検波器等に供給することができる。
次に、第2の実施例のノイズ除去装置1を、図4及び図5を参照して説明する。図4は、本実施例のノイズ除去装置を受信機に設けた場合の構成を表したブロック図、図5は、本ノイズ除去装置の動作を説明するための波形図である。また、図4中、図1(a)及び図2と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図4において、このノイズ除去装置1は、ゲート回路2と、ノイズ検出回路3、離調周波数検出部4、DFF5及び遅延回路9を備えて構成されており、更に、離調周波数検出部4は、IFミキサ4aと、IF発振器4b、ハイパスフィルタ4c、リミッタアンプ4dの他、隣接妨害信号のIF信号S1への重畳の有無を検知する検知手段としてのAM検波器4e及び比較器4fと、切替え回路4gとを備えて構成されている。
つまり、このノイズ除去装置1は、離調周波数検出部4に、AM検波器4eと比較器4fと切替え回路4gが更に備えられている点で、図2に示したノイズ除去装置と構成上異なった特徴を有している。
ここで、切替え回路4gは、比較器4fからの切替え制御信号Sgに従って切り替え動作する、2入力1出力型のアナログマルチプレクサやアナログスイッチで形成されており、一方の入力端子aがリミッタアンプ4d、他方の入力端子bがIF発振器4bに接続され、出力端子cがDFF5のクロック入力端子Dに接続されている。そして、入力端子a側に切り替わると、リミッタアンプ4dから出力される周期(1/ΔF)で論理反転する離調周波数検出信号S4をDFF5のクロック入力端子Dへ転送し、入力端子b側に切り替わると、IF発振器4bから出力される中間周波数と同じ周波数の交番信号CKをDFF5のクロック入力端子Dへ転送する。
AM検波器4eは、ハイパスフィルタ4cから出力される隣接妨害信号SeをAM検波し、検波後のAM検波信号Sfを比較器4fへ出力する。
すなわち、IFミキサ4aが、隣接妨害信号の重畳したIF信号S1と交番信号CKとを混合することによって、周波数変換された隣接妨害信号を有する混合信号SIFをハイパスフィルタ4c側へ出力すると、ハイパスフィルタ4cを通過した隣接妨害信号SeがAM検波器4eに入力し、AM検波器4eがその隣接妨害信号SeをAM検波することによって、AM検波信号Sfを比較器4fへ出力する。
比較器4fは、AM検波信号Sfの振幅を所定の閾値と比較し、比較した結果を切替え制御信号Sgとして出力する。そして、AM検波信号Sfの振幅が該閾値より大きいときには、切替え回路4gを入力端子a側に切替えさせ、AM検波信号Sfの振幅が該閾値より小さいときには、切替え回路4gを入力端子b側に切替えさせる。
次に、かかる構成を有するノイズ除去装置1の動作を、図3を参照して説明する。
例えば、図3(a)に示した、隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入したIF信号S1がRFミキサ8から出力されると、ノイズ検出部3が各パルスノイズ毎の発生時点と発生期間τを検出し、図3(b)に示すような矩形波状のノイズ検出信号S3を生成して、DFF5の入力端子Dに供給する。
更に、IFミキサ4aがIF信号S1とIF発振器4bから出力される交番信号CKとを混合することによって、周波数変換した混合信号SIFを出力すると共に、該混合信号SIFがハイパスフィルタ4cとリミッタアンプ4dを通過することにより、図3(c)に示すような矩形波状の離調周波数検出信号S4が生成されて、切替え回路4gの一方の入力端子aに供給される。
更に、AM検波器4eが隣接妨害信号SeをAM検波することによってAM検波信号Sfを出力し、比較器4fがAM検波信号Sfから切替え制御信号Sgを生成して、切替え回路4gを入力端子a側へ切替えさせる。したがって、離調周波数検出信号S4が、切替え回路4gの入力端子aを介して、DFF5のクロック入力端子CPに入力する。
そして、DFF5が、ノイズ検出信号S3と離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)で論理反転を繰り返す離調周波数検出信号S4とを入力することによって、周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間(すなわち、ゲート期間)τsの間、連続して論理“H”となる矩形波状のゲート制御信号S5を生成し、ゲート回路2に供給する。
次に、ゲート部2が、ゲート制御信号S5に従って夫々のゲート期間τsの間、遅延回路9を介して供給されるIF信号Saに混入しているパルスノイズの通過を遮断し、ゲート期間τs以外の期間ではIF信号S1を通過させることにより、パルスノイズを除去したIF信号S2を出力する。
以上、隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入したIF信号S1がRFミキサ8から出力された場合の動作を説明したが、隣接妨害信号が重畳していない状態で、パルスノイズが混入したIF信号S1がRFミキサ8から出力された場合には、ノイズ除去装置1は次のように動作する。
まず、ノイズ検出部3が各パルスノイズ毎の発生時点と発生期間τを検出し、図3(b)に示すような矩形波状のノイズ検出信号S3を生成して、DFF5の入力端子Dに供給する。
更に、IFミキサ4aがIF信号S1とIF発振器4bから出力される交番信号CKとを混合することによって、周波数変換した混合信号SIFを出力する。ただし、IF信号S1には隣接妨害信号が重畳していないので、混合信号SIFにも隣接妨害信号が含まれておらず、そのため、混合信号SIFがハイパスフィルタ4cとリミッタアンプ4dを通過しても、図3(c)に示したような離調周波数検出信号S4が切替え回路4gの入力端子aに供給されない。
更に、ハイパスフィルタ4cからAM検波器4eに入力する信号Seも隣接妨害信号を有しないため、AM検波器4eから出力されるAM検波信号Sfの振幅が小さくなり、比較器4fがAM検波信号Sfと閾値とを比較することによって、切替え回路4gを入力端子b側へ切替えさせるための切替え制御信号Sgを出力する。
したがって、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳していない場合には、IF発信器4bが出力する交番信号CKが、切替え回路4gの入力端子bを介して、DFF5のクロック入力端子CPに入力する。
そして、DFF5が、ノイズ検出信号S3と交番信号CKを入力することで、交番信号CKの周波数の逆数の周期の整数倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間(すなわち、ゲート期間)τsの間、連続して論理“H”となる矩形波状のゲート制御信号S5を生成し、ゲート回路2に供給する。
次に、ゲート部2が、ゲート制御信号S5に従って夫々のゲート期間τsの間、遅延回路9を介して供給されるIF信号Saに混入しているパルスノイズの通過を遮断し、ゲート期間τs以外の期間ではIF信号S1を通過させることにより、パルスノイズを除去したIF信号S2を出力する。
このように、図4に示したノイズ除去装置1では、AM検波器4eと比較器4fが、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳しているか否か検出し、隣接妨害信号がIF信号S1に重畳しているときには、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間をゲート期間τsとして、ゲート回路2にパルスノイズを遮断させ、隣接妨害信号がIF信号S1に重畳していないときには、交番信号CKの周波数(中間周波数)の逆数の周期の整数倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間をゲート期間τsとして、ゲート回路2にパルスノイズを遮断させる。
本実施例のノイズ除去装置1によれば、次のような効果が得られる。
まず、上述したように、隣接妨害信号の重畳していないIF信号S1にパルスノイズが混入した場合、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳していないことをAM検波器4eと比較器4fが検出すると共に、パルスノイズの発生期間τをノイズ検出回路3が検出する。これにより、DFF5の入力端子Dには、発生期間τを示すノイズ検出信号S3、クロック入力端子CPには、中間周波数と同じ周波数の交番信号CKが切替え回路4gを介して夫々供給される。そして、DFF5が、交番信号CKの周波数の逆数の周期の整数倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間をゲート期間τsとして、ゲート回路2にパルスノイズを遮断させる。
ここで、交番信号CKは、図5(a)の周波数スペクトルで表されるように、中間周波数の位置に生じることとなり、ゲート回路2がパルスノイズを遮断する際の遮断特性の周波数スペクトルは、図5(b)に示すように、周波数(1/τs)の整数倍の周波数において大幅に減衰する。そして、ゲート回路2から出力される、パルスノイズの除去されたIF信号S2の周波数スペクトルは、交番信号CKの周波数スペクトルと遮断特性の周波数スペクトルとの積で表される周波数スペクトルとなり、図5(c)のようになる。
そして、図5(c)から明らかなとおり、遮断特性による高調波が周波数(1/τs)の整数N倍の周波数において大幅に減衰し、この高調波の減衰する周波数に合わせて、希望信号が生じる。
したがって、IF信号S2中の希望信号は、遮断特性による高調波の影響を受けなくなり、IF信号S2をIFフィルタ10に供給することによって、パルスノイズを含まない希望信号をIF信号S2から抽出し、検波器12側へ供給することができる。
次に、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入した場合には、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳していることをAM検波器4eと比較器4fが検出すると共に、パルスノイズの発生期間τをノイズ検出回路3が検出する。これにより、DFF5の入力端子Dには、発生期間τを示すノイズ検出信号S3、クロック入力端子CPには、離調周波数信号S4が切替え回路4gを介して夫々供給される。そして、DFF5が、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間をゲート期間τsとし、該ゲート期間τsをパルスノイズの発生期間τとして近似したゲート制御信号S5によってゲート回路2を制御することにより、パルスノイズの除去を行わせる。
したがって、ゲート回路2から出力されるIF信号S2の周波数スペクトルは、図3(g)に示したのと同様となり、IF信号S2中の希望信号は、隣接妨害信号と遮断特性による高調波とスプリアスの影響を受けなくなり、IF信号S2をIFフィルタ10に供給することによって、選択度を悪化させることなく且つパルスノイズとスプリアスを含まない希望信号をIF信号S2から抽出し、検波器12側へ供給することができる。
このように、本実施例のノイズ除去装置1によれば、隣接妨害信号が重畳したIF信号S1にパルスノイズが混入した場合と、IF信号S1に隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入した場合との何れの場合であっても、パルスノイズを除去することができると共に、選択度を悪化させることなく希望信号をIF信号S2から抽出し、検波器12側へ供給することができる。
更に、隣接妨害信号の重畳していないIF信号S1に混入したパルスノイズを除去する際、交番信号CKの周波数の逆数の周期の整数倍の期間であって、パルスノイズの発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間をゲート期間τsとして、ゲート回路2にパルスノイズを遮断させるようにしたため、図5(c)に示した遮断特性の高調波が大幅に減衰する周波数を、希望信号の周波数に一致させることができる。このため、パルスノイズを除去する際の遮断特性の影響を与えることなく希望信号を良好に抽出して検波器等へ供給することができる。
次に、第3の実施例のノイズ除去装置1を、図6を参照して説明する。図6は、本実施例のノイズ除去装置を受信機に設けた場合の構成を表したブロック図であり、図1(a)と図2及び図4と同一又は相当する部分を同一符号で示している。
図6において、このノイズ除去装置1は、局部発振器7とRFミキサ8との間に介在するゲート回路2と、RFアンプ6とRFミキサ8との間に介在する遅延回路9と、ノイズ検出回路3と、離調周波数検出回路4及びDFF5を備えて構成され、更に、離調周波数検出回路4は、IF発振器4bと、第1,第2のミキサ4h,4iと、ハイパスフィルタ4c、リミッタアンプ4dを備えて構成されている。
ゲート回路2は、DFF5から供給されるゲート制御信号S5に従って、ゲート期間τsの間ではオン、ゲート期間τs以外の期間ではオフとなるアナログスイッチ等で形成されている。そして、ゲート期間τsの間では、局部発振器7から出力される局発信号LOをRFミキサ8に供給し、ゲート期間τs以外の期間では、局発信号LOのRFミキサ8への供給を停止する。
遅延回路9は、第1,第2の実施例と同様に、タイミング調整のために設けられ、RFアンプ6から出力される受信信号としてのRF信号SRFを所定の時間遅延させてRFミキサ8に供給する。
したがって、RFミキサ8は、遅延回路9を介して供給されるRF信号SRFと、ゲート回路2を介して供給される局発信号LOとを混合することにより、高周波のRF信号SRFを中間周波信号S2に周波数変換して、IFフィルタ10に供給する。
ノイズ検出回路3は、RF信号SRFに混入したパルスノイズを検出し、該パルスの発生期間τの間で論理“H”となる矩形波状のノイズ検出信号S3をDFF5の入力端子Dに供給する。
IF発振器4bは、中間周波数と同じ周波数の交番信号CKを出力し、第1のミキサ4hに供給する。
第1のミキサ4hは、掛け算器によって形成されており、局部発振器7からの局発信号LOと交番信号CKとを乗算(混合)した信号(以下「第1の混合信号」という)Sm1を生成して、第2のミキサ4iに供給する。
第2のミキサ4iは、掛け算器によって形成されており、RF信号SRFと第1の混合信号Sm1とを乗算(混合)した信号(以下「第2の混合信号」という)Sm2を生成して、ハイパスフィルタ4cに供給する。
ここで、第1のミキサ4hが、局発信号LOと交番信号CKとを乗算(混合)すると、希望信号の周波数Fdを有する第1の混合信号Sm1が生成される。そして、第2のミキサ4iが、RF信号SRFと第1の混合信号Sm1とを乗算(混合)すると、RF信号SRFに重畳している隣接妨害信号の周波数Fuと希望信号の周波数Fdとの周波数の差(Fu−Fd)、すなわち離調周波数ΔFを有する信号が第2の混合信号Sm2に現れることとなる。
ハイパスフィルタ4cは、第2の混合信号Sm2に含まれている、上述の離調周波数ΔFを有する信号を通過させるカットオフ周波数を有し、通過した離調周波数ΔFを有する信号をリミッタアンプ4dに供給する。
リミッタアンプ4dは、ハイパスフィルタ4cを通過してきた上述の離調周波数ΔFを有する信号を振幅制限することによって、波形整形した2値信号から成る離調周波数検出信号S4を出力する。すなわち、リミッタアンプ4dは、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)で論理反転を繰り返す離調周波数検出信号S4を生成し、DFF5のクロック入力端子CPに供給する。
DFF5は、ノイズ検出回路3から出力される、パルスノイズの発生期間τを示すノイズ検出信号S3と、リミッタアンプ4dからの離調周波数検出信号S4とを入力し、いわゆる離調周波数検出信号S4に基づいてノイズ検出信号S3を遅延処理することによって、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、上述の発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間(すなわち、ゲート期間)τsの間、連続して論理“H”となる矩形波状のゲート制御信号S5を出力する。
したがって、DFF5は、RF信号SRFに混入したパルスノイズの発生期間τに近似したゲート期間τsにおいてゲート回路2をオフにし、局発信号LOのRFミキサ8への供給を停止させ、一方、ゲート期間τs以外の期間では、ゲート回路2をオンにして、局発信号LOのRFミキサ8への供給を行わせる。
かかる構成を有する本実施例のノイズ除去装置1によれば、RF信号SRFに隣接妨害信号が重畳し且つパルスノイズが混入した場合、ノイズ検出回路3がパルスノイズの発生期間τを検出してノイズ検出信号S3を出力し、離調周波数検出回路4が離調周波数ΔFを検出して離調周波数検出信号S4を出力し、DFF5がパルスノイズの発生期間τに近似したゲート期間τsの間でゲート回路2をオフにするゲート制御信号S5を出力する。
したがって、ゲート期間τsの間でゲート回路2がオフとなると、RFミキサ8は、遅延回路9を介して供給されるRF信号SRFに混入しているパルスノイズと局発信号LOとを混合しなくなり、パルスノイズを除去したIF信号S2を出力する。
更に、ゲート期間τsは、離調周波数ΔFの逆数の周期(1/ΔF)の整数m倍の期間であって、上述の発生期間τよりも長く且つ発生期間τに最も近い期間であることから、ゲート回路2がオフとなって局発信号LOのRFミキサ8への供給を遮断する際の遮断特性の周波数スペクトルが大幅に減衰するときの周波数と、IF信号S2中の希望信号の周波数とが一致することとなる。このため、IF信号S2中の希望信号は、隣接妨害信号に起因するスプリアスと、ゲート回路2における遮断特性に起因する高調波との影響を受けなくなることから、IF信号S2をIFフィルタに通すと、該IFフィルタ10の選択度を悪化させることなく、且つパルスノイズとスプリアスを含まない希望信号を抽出し、検波器等に供給することができる。
発明の実施形態に係るノイズ除去装置の構成を表したブロック図、及びノイズ除去装置の動作を説明するための図である。 図1に示した実施形態に係るより詳細な実施例のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。 図1に示したノイズ除去装置の動作を説明するための図である。 第2の実施例のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。 図4に示したノイズ除去装置の動作を説明するための図である。 第3の実施例のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。 従来のノイズ除去装置の構成を表したブロック図である。 従来のノイズ除去装置の動作を説明するための図である。
符号の説明
5…ノイズ除去装置
7,13…ホールド回路
8,14…ホールド期間制御部
9…ノイズ量検出部
9a…ハイパスフィルタ
9b…絶対値回路
9c…ローパスフィルタ
10,16…比較部
10a,16a…減算器
11,17…ホールド期間調整部
15…ノイズ抽出部
15a…減算器
16a…絶対値回路

Claims (6)

  1. 受信信号に混入したパルスノイズを除去するノイズ除去装置であって、
    前記受信信号に混入したパルスノイズを検出すると共に、パルスノイズの発生期間を検出するノイズ検出手段と、
    前記受信信号に重畳している隣接妨害信号を検出すると共に、該隣接妨害信号の周波数と希望信号の周波数との差である離調周波数を検出する離調周波数検出手段と、
    前記離調周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算するゲート制御手段と、
    前記ゲート期間の間、前記受信信号に混入したパルスノイズを遮断することにより、パルスノイズを除去した受信信号を出力するゲート手段と、を備えることを特徴とするノイズ除去装置。
  2. 前記離調周波数検出手段は、
    前記希望信号の周波数と同じ周波数の交番信号を出力する発振器と、
    前記交番信号と前記受信信号とを混合することにより、前記離調周波数を検出する掛け算器と、を有することを特徴とする請求項1に記載のノイズ除去装置。
  3. 前記離調周波数検出手段は、
    前記掛け算器から出力される前記交番信号と前記受信信号との混合信号に基づいて、隣接妨害信号の前記受信信号への重畳の有無を検知する検知手段と、
    前記検知手段が隣接妨害信号の重畳有りと検知すると、ゲート制御手段に、前記離調周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算させ、前記検知手段が隣接妨害信号の重畳無しと検知すると、前記ゲート制御手段に、前記希望信号の周波数と同じ周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算させる切替え手段と、を備えることを特徴とする請求項2に記載のノイズ除去装置。
  4. 前記検知手段は、
    前記混合信号をAM検波するAM検波器と、
    前記AM検波器から出力される信号の振幅に基づいて、前記隣接妨害信号の前記受信信号への重畳の有無を検知する比較器と、を有することを特徴とする請求項3に記載のノイズ除去装置。
  5. RF信号に混入したパルスノイズを除去するノイズ除去装置であって、
    前記RF信号に混入したパルスノイズを検出すると共に、パルスノイズの発生期間を検出するノイズ検出手段と、
    前記RF信号に重畳している隣接妨害信号を検出すると共に、該隣接妨害信号の周波数と希望信号の周波数との差である離調周波数を検出する離調周波数検出手段と、
    前記離調周波数の逆数の周期の整数倍であって、前記パルスノイズの発生期間に近似する期間をゲート期間として演算するゲート制御手段と、
    前記ゲート期間の間、局発信号と前記RF信号との混合を行うRF掛け算器への前記局発信号の供給を停止するゲート手段と、を備えることを特徴とするノイズ除去装置。
  6. 前記離調周波数検出手段は、
    中間周波数と同じ周波数の信号と前記局発信号とを混合する第1の掛け算器と、
    前記RF信号と前記第1の掛け算器の出力とを混合することにより、前記RF信号に重畳した前記隣接妨害信号の周波数と前記希望信号の周波数との前記離調周波数を検出する第2の掛け算器と、を備えることを特徴とする請求項5に記載のノイズ除去装置。
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