JP4337526B2 - 無線タグカートリッジおよび無線タグ情報通信装置 - Google Patents

無線タグカートリッジおよび無線タグ情報通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線タグカートリッジおよび無線タグ情報通信装置に関し、特に、書込み対象外の無線タグ回路素子への情報の書込みを防止することができる無線タグカートリッジおよび無線タグ情報通信装置に関するものである
小型の無線タグとリーダ(読み取り装置)/ライタ(書込み装置)との間で非接触で情報の読み取り/書き込みを行うRFID(Radio Frequency Identification)システム
が知られている。例えば、ラベル状の無線タグに備えられた無線タグ回路素子は、所定の情報を記憶するIC回路部と、このIC回路部に接続されて情報の送受信を行うアンテナ部とを備えており、無線タグが汚れている場合や見えない位置に配置されている場合であっても、リーダ/ライタ側よりIC回路部に対して情報の読み取り/書き込みが可能であり、商品管理や検査工程等の様々な分野において実用が期待されている。
このような無線タグ回路素子に対し情報の書込みを行うライタ(書込み装置)としては、例えば、特許文献1に記載のものが知られている。この従来技術では、所定間隔で長方形状のラベルが貼り付けられた帯状の用紙を用紙供給部から順次巻き出して筐体の一方側から供給し、筐体内のモジュールで生成した所定の情報を、上記帯状用紙の搬送路に設けた読み取り/書き込みアンテナを介してラベルに貼り付けられた無線タグ回路素子側に送信することにより、無線タグ回路素子のIC回路部に対して順次書き込みが行われ、最終的に筐体の他方側から排出する。
特開2002−2026号公報(段落番号0002〜0009、図1 〜4)
無線タグとの通信においては、その周波数帯域として、従来、古くから利用されている125KHz帯、利用実績が多い13.65MHz帯等が用いられてきた。しかしながら、これらの帯域を用いたものでは通信距離が短くなるため、無線タグとしての用途が限られてしまうという難点があった。そこで、今後は、周波数帯域として、欧米で多く利用されているUHF帯等(830〜930MHz帯、2.45GHz帯等)の高周波の利用が考えられつつある。
上記従来技術においては、このような高周波帯を利用する場合についてまで特に配慮されていないため、そのままでは、通信距離が長くなることによって本来の情報書込み対象である無線タグ回路素子のみならず、後続の他の無線タグ回路素子までが通信可能エリア内に入ることになる。よって、情報書込み対象である無線タグ回路素子に加えて、後続の他の無線タグ回路素子へも(情報書込み対象外の無線タグ回路素子へも)情報が書込まれてしまうという問題点があった。
本発明の目的は、上記問題点を解決するために為されたもので、UHF帯等の高周波を用いる場合であっても、書込み対象外の無線タグ回路素子への情報の書込みを防止することができる無線タグカートリッジおよび無線タグ情報通信装置を提供することにある。
上記課題の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の無線タグカートリッジは、無線通信により情報の書込みが可能な無線タグ回路素子を所定間隔で帯状に複数配設したフィルムをロール状にして内部に収納する箱状のハウジングから構成されるものであり、前記ハウジングの一部または全部に形成され、前記無線通信を遮断する電磁波シールドを備え、前記ハウジング外に引き出された前記無線タグ回路素子については、前記ハウジング外に設けられたアンテナとの無線通信を可能にすることで、前記情報の書込みを可能な状態にする一方、前記ハウジング内に収納されている前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を前記電磁波シールドにより遮断することで、前記情報の書込みを不能な状態にする
請求項2記載の無線タグカートリッジは、請求項1記載の無線タグカートリッジにおいて、前記無線タグカートリッジのハウジングは、電磁波シールド材を蒸着、塗装、あるいはメッキした樹脂により形成されている。
請求項3記載の無線タグカートリッジは、請求項1記載の無線タグカートリッジにおいて、前記無線タグカートリッジのハウジングは、電磁波吸収体により形成されている。
請求項4記載の無線タグカートリッジは、請求項3記載の無線タグカートリッジにおいて、前記無線タグカートリッジのハウジングは、導体を含有する樹脂により形成されている。
請求項5記載の無線タグカートリッジは、請求項3記載の無線タグカートリッジにおいて、前記無線タグカートリッジのハウジングは、フェライト又は抵抗膜により形成されている。
請求項6記載の無線タグカートリッジは、無線通信により情報の書込みが可能な無線タグ回路素子を所定間隔で帯状に複数配設したベースフィルムをロール状にして内部に収納する無線タグ収納部と、前記ベースフィルムと張り合わされるカバーフィルムをロール状にして内部に収納するカバーフィルム収納部とを備えた箱状のハウジングから構成されるものであり、前記無線タグ収納部には、前記無線通信を遮断する電磁波シールドが備えられ、前記無線タグ収納部の外に引き出された前記無線タグ回路素子については、前記ハウジング外に設けられたアンテナとの無線通信を可能にすることで、前記情報の書込みを可能な状態にする一方、前記無線タグ収納部に収納されている前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を前記電磁波シールドにより遮断することで、前記情報の書込みを不能な状態にする
請求項7記載の無線タグカートリッジは、請求項1又は6に記載の無線カートリッジにおいて、前記無線タグカートリッジのハウジングは、そのハウジング内面に電磁波シールド材が貼り付けられている樹脂により形成されている。
請求項8記載の無線タグ情報通信装置は、無線通信により情報の書込みが可能な無線タグ回路素子を所定間隔で帯状に複数配設したフィルムをロール状にして内部に収納した無線タグカートリッジを着脱自在に内部に収納するカートリッジホルダ部を有し、そのカートリッジホルダ部に収納された無線タグカートリッジから前記カートリッジホルダ部の外へ引き出された前記無線タグ回路素子に前記情報を書込むものであり、前記カートリッジホルダ部の外に、前記無線タグ回路素子に書込ませる前記情報を送信するアンテナを備え、前記カートリッジホルダ部は、その一部または全部に形成されると共に、前記無線通信を遮断する電磁波シールド部材を備え、前記カートリッジホルダ部の外に引き出された前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を可能にすることで、前記情報の書込みを可能な状態にする一方、前記カートリッジホルダ部の内に存在する前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を前記電磁波シールド部材により遮断することで、前記情報の書込みを不能な状態にする
請求項9記載の無線タグ情報通信装置は、請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、前記カートリッジホルダ部は、電磁波シールド部材を蒸着、塗装あるいはメッキした樹脂により形成されている。
請求項10記載の無線タグ情報通信装置は、請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、前記カートリッジホルダ部は、樹脂により形成されたものであり、この樹脂の一部または全部を、電磁波シールド部材により囲むように構成されている。
請求項11記載の無線タグ情報通信装置は、請求項8記載の無線タグ情報通信装置において、前記カートリッジホルダ部は、電磁波シールド部材により形成されている。
請求項12載の無線タグ情報通信装置は、請求項8から11のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置において、前記カートリッジホルダ部に加え、更に、記アンテナの指向性が強い方向に対して、前記電磁波シールド部材を配置している
請求項13記載の無線タグ情報通信装置は、請求項10から12のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置において、前記電磁波シールド部材は、フェライト又は抵抗膜により形成されている。
本発明の無線タグカートリッジによれば、ハウジング外に設けられたアンテナとの無線通信により無線タグ回路素子に情報を書込む場合、ハウジング外に引き出された無線タグ回路素子については、アンテナとの無線通信を可能にすることで、情報の書込みを可能な状態にする。一方、ハウジング内に収納されている無線タグ回路素子については、アンテナとの無線通信を、ハウジングの一部または全部に形成された電磁波シールドにより遮断することで、情報の書込みを不能な状態にする。よって、ハウジング内に収納されている無線タグ回路素子への、即ち、書込み対象外の無線タグ回路素子への情報の書込みを防止することができるという効果がある。
また、無線タグ収納部とカバーフィルム収納部とを備える本発明の無線タグカートリッジによれば、ハウジング外に設けられたアンテナとの無線通信により無線タグ回路素子に情報を書込む場合、無線タグ収納部の外に引き出された無線タグ回路素子については、アンテナとの無線通信を可能にすることで、情報の書込みを可能な状態にする。一方、無線タグ収納部に収納されている無線タグ回路素子については、無線タグ収納部に備えられる電磁波シールドによりアンテナとの無線通信を遮断することで、情報の書込みを不能な状態にする。よって、無線タグ収納部に収納されている無線タグ回路素子への、即ち、書込み対象外の無線タグ回路素子への情報の書込みを防止することができるという効果がある。
また、本発明の無線タグ情報通信装置によれば、カートリッジホルダ部の外に設けられたアンテナとの無線通信により無線タグ回路素子に情報を書込む場合、カートリッジホルダ部の外に引き出された無線タグ回路素子については、アンテナとの無線通信を可能にすることで、情報の書込みを可能な状態にする。一方、カートリッジホルダ部の内に存在する無線タグ回路素子については、カートリッジホルダ部が備える電磁波シールド部材によりアンテナとの無線通信を遮断することで、情報の書込みを不能な状態にする。よって、カートリッジホルダ部の内に存在する無線タグ回路素子への、即ち、書込み対象外の無線タグ回路素子への情報の書込みを防止することができるという効果がある。
また、本発明の無線タグ情報通信装置によれば、カートリッジホルダ部電磁波シールド部材を備えているのでカートリッジホルダ部に収納される無線タグカートリッジに電磁波シールドを施す必要がない。よって無線タグカートリッジのコストを抑制することができるという効果がある
また、本発明の無線タグ情報通信装置において、カートリッジホルダ部に加え、更に、アンテナの指向性が強い方向に対して、電磁波シールド部材を配置した構成であれば、カートリッジホルダ部の外に設けられたアンテナとの無線通信により無線タグ回路素子に情報を書込む場合、その無線通信が無線タグ情報通信装置外に及ぶことを防止することができる。よって、無線タグ情報通信装置の外部の近辺に置かれた無線タグ回路素子に誤って情報が書込まれてしまうことを防止することができるという効果がある。
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用される無線タグ生成システム10を説明する図である。この無線タグ生成システム10において、本発明の一実施例である無線タグ情報通信装置12は、有線或いは無線による通信回線14を介してルートサーバ16、端末18、汎用コンピュータ20、及び複数の情報サーバ22に接続されている。
この無線タグ生成システム10では、端末18又は汎用コンピュータ20において、無線タグラベル24に書込む情報や無線タグラベル24の印刷範囲に印刷する文字などの情報がユーザにより入力されるとともに、情報サーバ22に記憶されている物品情報のアドレスと、ルートサーバ16におけるそれらの対応情報の格納先アドレス等が指定されることにより、無線タグ情報通信装置12により無線タグに内包される無線タグ回路素子24aに識別情報および物品情報等が書込まれ、無線タグラベル24の印刷範囲に、印刷が行われる。
図2は、上記無線タグ情報通信装置12の構成を説明する図である。この無線タグ情報通信装置12は、図4および図5に示す無線タグラベル24を作成するためのもので、後述するように所定の印字文字等の印刷を施すとともに、所望の書き込みID及び物品情報等をIC回路部80に書き込んで、ユーザの要望に応じた無線タグラベル24を即座に作成できるようにしたもので、その無線タグラベル24の素材となるタグテープ26を生成するための後述するカバーフィルム86、インクリボン98、アンテナ部64及びIC回路部80から成る無線タグ回路素子24aが所定の間隔で帯状に配設された基材テープ92等を収納する着脱自在のカートリッジ28と、カートリッジ用モータ30を駆動してそのカートリッジ28からタグテープ26の送出を制御するカートリッジ用モータ駆動回路32と、上記タグテープ26に印刷を行うためにサーマルヘッド34の駆動を制御する印刷駆動回路36と、そのタグテープ26を矢印で示す方向に送出するための送出ローラ38と、送出ローラ用モータ40を介してその送出ローラ38の駆動を制御する送出ローラ駆動回路42と、上記タグテープ26をカートリッジ28から搬出口44へ案内するための搬送ガイド46と、ソレノイド48の駆動に応じてそのタグテープ26を所定の長さで切断して個々の無線タグラベル24に分割するカッタ50と、上記搬出口44におけるそのタグテープ26の有無を検出するセンサ52と、上記無線タグ回路素子24aとの間で通信を行うための装置側アンテナ部54と、その装置側アンテナ部54を介してその無線タグ回路素子24aに情報を書き込むための高周波回路56と、その無線タグ回路素子24aから読み出された信号を処理して情報を読み出すための信号処理回路58と、上記カートリッジ用モータ駆動回路32、印刷駆動回路36、送出ローラ駆動回路42、ソレノイド48、高周波回路56、及び信号処理回路58等を介して上記無線タグ情報通信装置12を制御するための制御回路60とを、備えて構成されている。その制御回路60は、入出力インターフェイス62により上記通信回線14に接続されている。カートリッジ28を収納するカートリッジホルダ部については、後述する。
図3は、上記無線タグ回路素子24aの構成を説明する図である。この図3に示すように、上記無線タグ回路素子24aは、前記無線タグ情報通信装置12とUHF等の高周波を用いた反射通信により信号の送受信を行うためのアンテナ部64と、そのアンテナ部64により受信された搬送波を整流する整流部66と、その整流部66により整流された搬送波のエネルギを蓄積するための電源部68と、上記アンテナ部64により受信された搬送波からクロック信号を抽出して制御部76に供給するクロック抽出部70と、所定の情報信号を記憶し得る情報記憶部として機能するメモリ部72と、上記アンテナ部64に接続された変復調部74と、上記整流部66、クロック抽出部70、及び変復調部74等を介して上記無線タグ回路素子24aの作動を制御するための制御部76とを、備えて構成されている。この制御部76は、前記無線タグ情報通信装置12と通信を行うことにより上記メモリ部72に上記所定の情報を記憶する制御や、上記アンテナ部64により受信された搬送波を変復調部74において上記メモリ部72に記憶された情報信号に基づいて変調したうえで反射波として上記アンテナ部64から反射返信する制御等の基本的な制御を実行する。上記整流部66、電源部68,クロック抽出部70、変復調部74、制御部76、及びメモリ部72は、一つの集積回路であるIC回路部80内に形成されている。
図4は、前記無線タグラベル24の外観を説明する図であり、(a)は平面図、(b)は底面図である。また、図5は、図4のV‐V視断面図である。図4(a)に示すように、前記無線タグラベル24の片側の面(表面)には、例えば、その無線タグラベル24の内容をユーザが認識可能な「RF−ID」等の印字78がカバーフィルム86に形成されている。また、図4(b)に示すように、無線タグラベル24の裏面は、剥離紙90が粘着されていて何も印刷されていない。
図5に示すように、上記整流部66、電源部68、クロック抽出部70、メモリ部72、変復調部74、及び制御部76等を含むIC回路部80は、PET(ポリエチレンテレフタラート)等から成る色付きのベースフィルム82と一体的に設けられており、上記アンテナ部64は、そのベースフィルム82の表面に印刷等により形成されている。そして、そのベースフィルム82の表側には粘着層84を介して透明なカバーフィルム86が、裏側には粘着層88を介して剥離紙90がそれぞれ接着されている。上記印字78は、上記カバーフィルム86の裏面すなわち上記粘着層84側の面に印刷されている。また、前記無線タグラベル24が所定の商品等に貼り付けられる際には、上記剥離紙90が剥がされて粘着層88により接着される。
図6は、本発明の、前記カートリッジ28の構成を詳しく説明する図である。このカートリッジ28には、一部を拡大して示すように、前記アンテナ部64及びIC回路部80等からなる無線タグ回路素子24aが連続配置された帯状の基材テープ92が巻回された第1ロール94(無線タグ収納部)と、その基材テープ92と略同じ幅である前記カバーフィルム86が巻回された第2ロール96(カバーフィルム収納部)と、インクリボン98が巻回されたインクリボンロール100と、そのインクリボン98を巻き取るための巻取ローラ102と、上記基材テープ92とカバーフィルム86とを押圧してそれらを接着させつつ矢印で示す方向にテープ送りをする圧着ローラ104とが、それぞれの軸心回りに自転可能に設けられている。上記第1ロール94及び第2ロール96は、図面では同心円状に描かれているが、実際には芯に巻かれた渦巻き状になっている。上記インクリボンロール100及び巻取ローラ102は、上記カバーフィルム86の裏面側すなわち上記基材テープ92と接着される側に配設されており、上記インクリボン98は、前記無線タグ情報通信装置12本体に設けられたサーマルヘッド34に押圧されることで、上記カバーフィルム86の裏面に当接させられるようになっている。
前記タグテープ26の形成においては、前記カートリッジ用モータ30の駆動により上記巻取ローラ102と圧着ローラ104とが矢印で示す方向にそれぞれ同期して自転させられる。この際に、前記印刷駆動回路36により前記サーマルヘッド34に備えられた複数の発熱素子に通電されると、前記カバーフィルム86の裏面すなわち上記基材テープ92と接着される側の面に所定の文字や記号、或いはバーコード等が印刷され、その印刷が行われたうえで上記圧着ローラ104により上記基材テープ92と接着されて前記タグテープ26が形成される。さらに該タグテープ26は、ガイド46に移送され、このガイド46を通過するとき、装置側アンテナ部54を介して問い合わせ信号が無線タグ回路素子24aに対して発信され、無線タグ回路素子24aは、これに対する返答の電波を送信する。制御回路60および信号処理回路58は、この返答された電波に含まれる無線タグ回路素子24aのIDを抽出し、そのIDを含む書込み命令と書込む情報とを送信する。こうして無線タグ回路素子24aのIC回路部80に所定の情報が書き込まれた後、前記カッタ50により所定の長さで切断されて個々の無線タグラベル24に分割される。
個々の無線タグ回路素子24aには、カートリッジに28に収容されている順序(言い換えれば取り出される順序)に応じて、所定の識別情報が予め記憶されている。カートリッジ28から取り出された無線タグ回路素子24aには、通常、個々に異なる情報を書込むことができ、カートリッジ28の内部に収納されている無線タグ回路素子24aにはその情報が書込まれないようにする必要がある。そこで、本発明の無線タグカートリッジ28は、そのハウジング29に電磁波シールドを施している。
電磁波シールドを施す方法としては、無線タグカートリッジ28のハウジング29自体を電磁波シールド部材で形成する方法と、無線タグカートリッジのハウジング29自体は電磁波シールド効果のない樹脂などで形成し、このハウジング29に電磁波シールド部材を付着させる方法がある。
電磁波シールド部材としては、抵抗性電波吸収体(抵抗皮膜、抵抗繊維、導電性塗料など)や誘電性電波吸収体(ゴムカーボン系、FRP系など)や組み合わせ電波吸収体(フェライト系とカーボン系など)が知られている。これらは、電波の帯域により特性が異なるので、広帯域に電磁波シールドが必要な場合には、多層型が用いられる。
ミリ波帯用としては、カーボン粒子を混入したエポキシ変成ウレタンゴムや、塗料としてのエポキシ樹脂に酸化チタンとカーボン粒子を混入したものや、抵抗皮膜吸収体として保護膜の下層にITO(酸化インジウムスズ)の抵抗皮膜とその下層にアルミ箔で多層構造としたものなどが用いられる。
第1実施例としては、電磁波シールドを施す手段として、カートリッジ28のハウジング29を、電磁波シールド部材で形成する。例えば、ハウジング29を、樹脂にカーボンなどの導体を含有させたもの、あるいは導体(アルミニウム等)で作成する。
第2実施例としては、ハウジング29は、電磁波をシールドしない通常の樹脂とし、ハウジング29の内側に電磁波シールド部材を貼り付けることである。図6は、第2実施例を説明するための図であって、カートリッジ28のハウジング29の内側に電磁波シールド部材31を貼り付ける様子を表すもので、ハウジング29の内側全面に電磁波シールド部材を溶着ポスト29aにより貼り付けたものである。
これに代わる方法として、カートリッジ28のハウジング29に電磁波シールド部材を蒸着させたり、電磁波シールド部材を塗布したり、メッキしたりすることにより、電磁波シールドを施すことができる。
またハウジング29には電磁波シールド部材31より導通端子31aが接続されており、カートリッジ28を無線タグ情報通信装置12に装着することにより、後述する装置側の導通端子56aと接触により導通がとられ、無線タグ情報通信装置12の接地電位と同じ電位となるように構成されている。このため、電磁波シールド部材31は、常に接地電位となり、電磁波を受けて再放出することなく、電磁波シールドの役割を果たす。
図7は、第3実施例を説明するための図であって、カートリッジ28内に収納されているIC回路部80等が連続配置された帯状の基材テープ92が巻回された第1ロール94の部分のみを電磁波シールド部材で囲む様子を示す図である。図に示すように、カートリッジ28内の第1ロール94とその上方へ引き出された基材テープ92が圧着ローラ104付近までを囲む電磁波シールド部材33により囲むように、電磁波シールド部材33を溶着ポスト29aにより貼り付けたものである。第2実施例と同様に、この電磁波シールド部材33より導通端子33aが接続されており、カートリッジ28を無線タグ情報通信装置12に装着することにより、後述する装置側の導通端子56aと接触により導通がとられ、無線タグ情報通信装置12の接地電位と同じ電位になるように構成されている。
第1および第2実施例では、カートリッジ28のハウジング29自体、あるいはハウジングの全面に電磁波シールドを施したので、確実に電磁波をシールドすることができる。一方、第3実施例では、無線タグ回路素子24aが収容されている部分のみに電磁波シールドを施しており、安価に効率よく電磁波をシールドすることができる。
上記第1〜第3実施例においては、カートリッジ28に、電磁波シールドを施す場合について説明したが、カートリッジ28を収納し、カートリッジ28から取り出された無線タグ回路素子24aと情報の通信を行う無線タグ情報通信装置12の装置側に電磁波シールドを施すようにした他の実施例について以下説明する。
図8は、カートリッジホルダ部112に電磁波シールドを施した第4実施例を説明するための図であって、そのX−X断面図に示すように、樹脂で形成されたカートリッジホルダ部112の全面に電磁波シールド部材114を溶着ポストにより貼付けたものである。なお、この図は、カートリッジ28を装着していない状態を表している。このカートリッジホルダ部112には、カートリッジ28を装着または取り出す際に開閉するカートリッジホルダ蓋13が設けられ、このカートリッジホルダ蓋13の内側も全面、電磁波シールド部材116が接着材により貼り付けられている。これらの、電磁波シールド部材114および116は、接地電位と同じ電位となるように導通が取られている。
なお、カートリッジホルダ部112やカートリッジホルダ蓋13自体を電磁波シールド部材で形成してもよい。また、カートリッジホルダ部112やカートリッジホルダ蓋13を電磁波シールドの効果がない通常の樹脂で形成し、この樹脂に電磁波シールド部材を蒸着、塗布あるいはメッキしてもよい。
また、第5実施例として、無線タグ情報通信装置12の筐体内部であって、タグテープ26をカートリッジ28から搬出口44へ案内するための搬送ガイド46または無線タグ回路素子24aとの間で通信を行うための装置側アンテナ部54の上側および下側には、電磁波シールド部材108、110を設けている。この様子を図8の中央部およびY−Y断面図に示している。メンテナンス用カバー122は、タグテープ26が、搬送ガイド46などに詰まったりした場合に、修理を行うための取り外し可能な蓋であり、その四隅が螺子止めされている。この図では、メンテナンス用カバー122の一部省いて内部を表示している。その内部には、樹脂により形成される逆コの字型部106の内側上面に電磁波シールド部材108、また、内側下面に電磁波シールド部材110が貼付けられている。これらの電磁波シールド部材も、接地電位と同じ電位となるように導通が取られている。メンテナンス用カバー122自体も、電磁波シールド部材であるアルミニウム板などで形成され、接地電位と同じ電位となるように導通が取られている。
この装置側アンテナ部54の上下方向は、電磁波の指向性が強く、この装置側アンテナ部54の上側および下側に電磁波シールド部材108および110を配置することによって該装置側アンテナ部54からの電磁波を遮断できるため、筐体外部に無線タグ回路素子24aが置かれた場合、その無線タグ回路素子24aと通信しないようにすることができる。
図9は、第6実施例を説明するための図であって、無線タグ情報通信装置12内部のカートリッジ28を収納するカートリッジホルダ部124とカートリッジ28から取り出された無線タグに対して情報を書込む書込み部を有する装置側アンテナ部54との位置関係を表す。カートリッジホルダ部124は樹脂で形成され、装置側アンテナ部54に近い部分を、電磁波シールド部材126で覆うとともに、サーマルヘッド34や圧着ローラ104等のメンテナンスを行うための開閉する樹脂製の蓋128の装置側アンテナ部54に近い部分にも電磁波シールド部材132が溶着ポスト128aにより貼り付けられている。
この蓋128は、回動軸130を中心に開閉されるように構成されている。上記構成により、装置側アンテナ部54から放射される電波は、指向性が強いので、電磁シールド部材126および132を設けることによりカートリッジ28の内部に収納されている無線タグ回路素子24aとの通信を遮断することができる。
上記第4〜第6実施例においては、無線タグ情報通信装置12において、カートリッジホルダ部112,124に電磁波シールドを施したので、カートリッジ28には、電磁シールドを施す必要がなく、無線タグカートリッジを安価に供給することができる。
図10は、上記各実施例における前記制御回路60の構成を説明する図である。この図10に示すように、前記制御回路60は、中央演算処理装置であるCPU140、ROM(Read Only Memory)142、及びRAM(Random Access Memory)144等から成り、RAM144の一時記憶機能を利用しつつROM142に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行う所謂マイクロコンピュータである。I/O62は、入出力回路であり、上記読取センサ33およびセンサ52の検出信号を入力し、上記、無線タグ回路素子24aとの送受信信号を処理して情報を読み出すための信号処理回路58と情報を入出力し、カートリッジ用モータ駆動回路32、印刷駆動回路36、送出ローラ駆動回路42、ソレノイド48等を駆動する信号を出力する。また、この制御回路60は、前記入出力インターフェイス62を介して前記通信回線14に接続されており、前記ルートサーバ16、端末18、汎用コンピュータ20、及び情報サーバ22等との間で情報の通信が可能とされている。
図11は、無線タグ情報通信装置12のCPU140が実行する無線タグ回路素子24aへの情報の書込み処理プログラムのフローチャートである。
まず、無線タグ情報通信装置12は、無線タグ回路素子24aに対して、ID(識別情報)を問い合わせる電波を送信する(S11)。この電波は、カートリッジ28から取出されている無線タグ回路素子24aには届くが、カートリッジ28は電磁波シールドが施されているので、カートリッジ内に収納されている無線タグ回路素子24aには届かないので、カートリッジ28から取出されている無線タグ回路素子24aのみが応答する。この問い合わせに対する無線タグ回路素子24aからの応答を受信する(S12)。
無線タグ回路素子24aからの返答に含まれるIDを抽出し、その抽出したIDを書き込み命令に含めて、その無線タグ回路素子24aに書き込む情報を送信し(S13)処理を終了する。
一方、この書き込み情報を受信し、処理する無線タグ回路素子24aにおける処理を図12のフローチャートを用いて説明する。
まず、IDを問い合わせる電波を受信する(S21)と、受信した電波をデジタル信号に変換(S22)し、そのデジタル信号からIDを抽出する(S23)。次に無線タグ回路素子24a自身のIDをメモリ部72から抽出し(S24)、受信したIDと自己のIDとが同一か否かを判断する(S25)。
これらのIDが同一である場合には(S25:Yes)、受信したデジタル信号から命令コマンドを抽出し(S26)、その命令コマンドが書込み命令か否かを判断する(S27)。その命令が書込み命令である場合には(S27:Yes)デジタル信号から書込み情報を抽出し(S28)、その書込み情報をメモリ部72に書き込み(S29)処理を終了する。
一方、S27の書込み命令であるか否かの判断処理において、書込み命令ではないと判断された場合は(S27:No)、その命令に従って処理を行い(S30)、この一連の処理を終了する。また、S25の処理において、受信したIDと無線タグ回路素子自身のIDとが異なると判断された場合は、処理を終了する。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、上記実施例では、無線タグ回路素子は、カートリッジ内にロール状に巻かれたテープに所定間隔で内包されているものとしたが、これに限らず例えば、シート状のストラップをカセット内に積み上げられたものに、本発明を適用してもよい。
本発明が好適に適用される無線タグ生成システムを説明する図である。 無線タグ情報通信装置の構成とその動作を説明するための図である。 無線タグ回路素子の電気的構成を示すブロック図である。 無線タグラベルの概観を示す図であり、(a)は平面図、(b)は底面図で ある。 無線タグラベルの断面図である。 カートリッジの構成を説明する図である。 他のカートリッジの構成を説明する図である。 本発明の無線タグ情報通信装置の構成を示す図である。 カートリッジホルダ部を示す図である。 制御回路の構成を説明する回路ブロック図である。 無線タグ情報通信装置による無線タグ回路素子への情報書き込み動作を説 明するフローチャートである。 無線タグ回路素子による無線タグ通信装置との情報交換動作を説明するフ ローチャートである。
12:無線タグ情報通信装置
24:無線タグ回路素子
28:カートリッジ
29:カートリッジのハウジング
31、33:電磁波シールド部材
33:カートリッジホルダ部
34:サーマルヘッド
54:装置側アンテナ部
64:アンテナ部
74:メモリ部
80:IC回路部
92:基材テープ(フィルム)
94:第1ロール(無線タグ収納部)
96:第2ロール(カバーフィルム収納部)
108、110:電磁波シールド部材
124:カートリッジホルダ部

Claims (13)

  1. 無線通信により情報の書込みが可能な無線タグ回路素子を所定間隔で帯状に複数配設したフィルムをロール状にして内部に収納する箱状のハウジングから構成される無線タグカートリッジであって、
    前記ハウジングの一部または全部に形成され、前記無線通信を遮断する電磁波シールドを備え、
    前記ハウジング外に引き出された前記無線タグ回路素子については、前記ハウジング外に設けられたアンテナとの無線通信を可能にすることで、前記情報の書込みを可能な状態にする一方、
    前記ハウジング内に収納されている前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を前記電磁波シールドにより遮断することで、前記情報の書込みを不能な状態にすることを特徴とする無線タグカートリッジ。
  2. 前記無線タグカートリッジのハウジングは、電磁波シールド材を蒸着、塗装、あるいはメッキした樹脂により形成されているものであることを特徴とする請求項1記載の無線タグカートリッジ。
  3. 前記無線タグカートリッジのハウジングは、電磁波吸収体により形成されていることを特徴とする請求項1記載の無線タグカートリッジ。
  4. 前記無線タグカートリッジのハウジングは、導体を含有する樹脂により形成されていることを特徴とする請求項3記載の無線タグカートリッジ。
  5. 前記無線タグカートリッジのハウジングは、フェライト又は抵抗膜により形成されていることを特徴とする請求項3記載の無線タグカートリッジ。
  6. 無線通信により情報の書込みが可能な無線タグ回路素子を所定間隔で帯状に複数配設したベースフィルムをロール状にして内部に収納する無線タグ収納部と、前記ベースフィルムと張り合わされるカバーフィルムをロール状にして内部に収納するカバーフィルム収納部とを備えた箱状のハウジングから構成される無線タグカートリッジであって
    前記無線タグ収納部には、前記無線通信を遮断する電磁波シールドが備えられ、
    前記無線タグ収納部の外に引き出された前記無線タグ回路素子については、前記ハウジング外に設けられたアンテナとの無線通信を可能にすることで、前記情報の書込みを可能な状態にする一方、
    前記無線タグ収納部に収納されている前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を前記電磁波シールドにより遮断することで、前記情報の書込みを不能な状態にすることを特徴とする無線タグカートリッジ。
  7. 前記無線タグカートリッジのハウジングは、そのハウジング内面に電磁波シールド材が貼り付けられている樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1又は6に記載の無線タグカートリッジ。
  8. 無線通信により情報の書込みが可能な無線タグ回路素子を所定間隔で帯状に複数配設したフィルムをロール状にして内部に収納した無線タグカートリッジを着脱自在に内部に収納するカートリッジホルダ部を有し、そのカートリッジホルダ部に収納された無線タグカートリッジから前記カートリッジホルダ部の外へ引き出された前記無線タグ回路素子に前記情報を書込む無線タグ情報通信装置であって、
    前記カートリッジホルダ部の外に、前記無線タグ回路素子に書込ませる前記情報を送信するアンテナを備え、
    前記カートリッジホルダ部は、その一部または全部に形成されると共に、前記無線通信を遮断する電磁波シールド部材を備え、
    前記カートリッジホルダ部の外に引き出された前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を可能にすることで、前記情報の書込みを可能な状態にする一方、
    前記カートリッジホルダ部の内に存在する前記無線タグ回路素子については、前記アンテナとの無線通信を前記電磁波シールド部材により遮断することで、前記情報の書込みを不能な状態にすることを特徴とする無線タグ情報通信装置。
  9. 前記カートリッジホルダ部は、電磁波シールド部材を蒸着、塗装あるいはメッキした樹脂により形成されていることを特徴とする請求項8記載の無線タグ情報通信装置。
  10. 前記カートリッジホルダ部は、樹脂により形成されているものであり、この樹脂の一部または全部を、電磁波シールド部材により囲むように構成されていることを特徴とする請求項8記載の無線タグ情報通信装置。
  11. 前記カートリッジホルダ部は、電磁波シールド部材により形成されていることを特徴とする請求項8記載の無線タグ情報通信装置。
  12. 前記カートリッジホルダ部に加え、更に、記アンテナの指向性が強い方向に対して、前記電磁波シールド部材を配置していることを特徴とする請求項8から11のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置。
  13. 前記電磁波シールド部材は、フェライト又は抵抗膜により形成されていることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の無線タグ情報通信装置。
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