JP4337564B2 - ステアリングホイール - Google Patents

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本発明は、エアバッグと電装部品が装着されたステアリングホイールに関する。
従来自動車に装備されたステアリングホイールには、衝突時の衝撃から乗員を保護するエアバッグやホーンスイッチ等が設けられたものがあるが、最近ではこれらの他にオーデオ機器等の車載機器を手元で操作するスイッチ等の電装部品をステアリングホイールに設けたものがある(例えば特許文献1)。
前記特許文献1に記載されたステアリングホイールは、エアバッグの上面を覆うアッパカバー(カバー本体)内にエアバッグモジュールが設けられていて、エアバッグモジュールをステアリングホイール本体に固定するホーンプレートを兼ねた本体支持部側にホーンスイッチの固定接点が設けられていると共に、エアバッグモジュール側のベースプレートにホーンスイッチの可動接点が設けられており、アッパカバーを押圧すると、アッパカバーとともにエアバッグモジュールが下降して可動接点が固定接点と接触することにより、ホーンが吹鳴するようになっている。
また前記ホーンスイッチとは別にエアバッグモジュールの両側にスイッチ機構が設けられていて、このスイッチ機構に車載機器を手元で操作するスイッチ等の電装部品が設けられており、スイッチ機構は、ホーンプレートのスイッチ支持部に位置決めされた状態で、固着部により取り付けられていて、ホーンスイッチとは独立したスイッチとして機能するように構成されている。
特開平2001−341604号公報
しかし前記特許文献1に記載されたステアリングホイールでは、エアバッグモジュールをステアリングホイール本体に固定するホーンプレート側にスイッチ機構が固定された構造となっていることから、ホーンを吹鳴するためアッパカバーを押圧した際、固定されているスイッチ機構と上下動するアッパカバーが互いに干渉しないようにアッパカバーとスイッチ機構との間に予め隙間が設けられている。
特にホーンスイッチは、アッパカバーの何れの個所を押圧してもホーンが吹鳴するように配置されているため、アッパカバーの押圧される位置によってアッパカバーが傾いてもアッパカバーがスイッチ機構と干渉しないように隙間が予め大きく設定されていることから、この隙間によりステアリングホイールの外観が損なわれる等の問題がある。
本発明はかかる問題を改善するためになされたもので、電装部品の設けられた部品ケースとアッパカバーとの間に隙間を設ける必要がないステアリングホイールを提供して、外観の向上を図ることを目的とするものである。
本発明のステアリングホイールは、折り畳んだエアバッグ及びインフレータを、リテーナに固着すると共にアッパカバーから突設したエアバッグ収容部に収容したエアバッグモジュールを構成し、エアバッグモジュールをステアリングホイール本体に上下動可能に取り付けたステアリングホイールであって、アッパカバーに電装部品取り付け部を形成し、電装部品取り付け部に装部品が設けられた部品ケースを取り付けるべく、電装部品取り付け部に取り付け孔を形成し、取り付け孔を、エアバッグ収容部より外側方向に長い形状にて構成して、取り付け孔に部品ケースの底面に突設したボスを移動自在に嵌合することにより、電装部品取り付け部に部品ケースを取り付けたものである。
前記構成により、アッパカバーと部品ケースが同時に上下動するため、アッパカバーと部品ケースの間に干渉を防止するための隙間を設ける必要がなくなり、これによってステアリングホイールの外観が向上する。反面、部品ケースとステアリング本体との間に隙間を設ける必要があるが、この隙間は部品ケースとステアリング本体との境界線がアッパカバーと部品ケースとの境界線に比して非常に短いために、ステアリングホイールの外観を損なうことはほとんどない。
また、前記構成により、エアバッグが膨張した際部品ケースが外側へ押し広げられても、部品ケースの底部に突設されたボスが取り付け孔内を外側方向へ移動するため、エアバッグが膨張した際の衝撃により電装部品や部品ケースが破損されるのを未然に防止することができる。
本発明のステアリングホイールは、アッパカバーと部品ケースとの境界線の下方に、アッパカバーまたは部品ケースより境界線を跨ぐようにリブを突設したものである。
前記構成により、アッパカバーや部品ケースの製作誤差によりアッパカバーと部品ケースの境界部に僅かな隙間が生じてもリブが下方より隙間を塞ぐため、隙間はほとんど目立つことがなく、これによってステアリングホイールの外観が損なわれることがない。
本発明のステアリングホイールは、部品ケースより突設した複数の係止爪を、電装部品取り付け部に形成した係止孔に係合することにより、電装部品取り付け部に対して部品ケースを位置決めしたものである。
前記構成により、電装部品取り付け部に対して部品ケースの位置決めが容易に行えるため、組み立て作業が容易となる上、走行中の振動等により部品ケースの位置がずれることもない。
本発明のステアリングホイールによれば、アッパカバーと部品ケースが同時に上下動するため、アッパカバーと部品ケースの間に干渉を防止するための隙間を設ける必要がなく、ステアリングホイールの外観が向上する。
本発明の実施の形態を、図面を参照して詳述する。
図1はステアリングホイール本体の平面図、図2は電装部品を外した状態のアッパカバーの平面図、図3は電装部品が設けられた部品ケースの平面図、図4はアッパカバーの下面側の平面図、図5は図1のA−A線に沿う断面図、図6は図4のB−B線に沿う断面図、図7は図4のC−C線に沿う断面図、図8は図7のD円内の拡大図、図9はアッパカバーの変形例を示す平面図である。
図1に示すステアリングホイール本体1は、中心部に設けられたボス部1aより放射方向へ複数のスポーク部1bが突設されていて、各スポーク部1bの先端にリング状のリム部1cが連設されており、リム部1cとスポーク部1bの一部は軟質の発泡ウレタン等からなる表皮部1dにより被覆されている。
ステアリングホイール本体1のボス部1a上面には、アッパカバー3内に予め取り付けられたエアバッグモジュール4が装着されている。
エアバッグモジュール4は、金属板により形成されたリテーナ4aを有していて、このリテーナ4a上に折り畳まれたエアバッグ5が載置され、またリテーナ4aの中央部には、エアバッグ5を膨張させるインフレータ7が設けられていて、これらエアバッグ5及びインフレータ7は固着具6によりリテーナ4aに固着されている。
エアバッグモジュール4が内側に取り付けられたアッパカバー3は、全体が樹脂により一体成形されていて、下面側に筒状のエアバッグ収容部3aが突設されている。
エアバッグ収容部3aの下端側は、リテーナ4aの外周部に形成された2重構造のガイド部4b,4c間に上下摺動自在に嵌合されていて、アッパカバー3の上面を下方へ押圧することにより、図示しないホーンスイッチが閉成されてホーンが吹鳴されるようになっており、アッパカバー3は図示しない付勢手段により常時上方へ付勢されている。
エアバッグ収容部3aの下端部には、フック状の係止部3bが周方向に複数個所突設されていて、これら係止部3bが図7に示すように内側のガイド部4bの下端縁に下方から係合することにより、アッパカバー3が上方へ抜け外れないようになっている。
アッパカバー3の上面部両側には、エアバッグ収容部3aより外側の部分に電装部品取り付け部3cが形成されている。
電装部品取り付け部3cは、図2に示すようにアッパカバー3の上面部より一段低い平坦面により形成されていて、これら電装部品取り付け部3cに電装部品8を収容した部品ケース8aが取り付けられている。
部品ケース8aは、アッパカバー3と一体感を出すためにアッパカバー3と同様な樹脂により一体成形されていて、内周側はアッパカバー3の上面部外周の円弧に沿って湾曲されており、上面が造形ラインに沿うように面一に形成されて、アッパカバー3と隣接するように配置されている。また、外周側はアッパカバー3の外郭形状と一致するようになっている。
各部品ケース8a内には、オーデオ機器等の車載機器(図示せず)を手元で操作するためのスイッチ等からなる複数の電装部品8が取り付けられており、各電装部品8の操作部8bは、部品ケース8aの上面に突出されていて、ステアリングホイール本体1のリム部1cを握った状態でも操作部8bが操作できるようになっている。
アッパカバー3の電装部品取り付け部3cには、図2に示すように上部側と下部側に取り付け孔3dが形成されており、これら取り付け孔3dは、アッパカバー3の中央部側の端部が半円形に、そして外側の端部が角形となった水平方向(すなわちエアバッグ収容部3aより外側方向)に長い長孔より形成されていて、これら取り付け孔3dに、部品ケース8aの底面に突設された円筒形のボス8cが図7に示すように上方より嵌挿されている。
各ボス8cは取り付け孔3dの半円形部に嵌合されていて、半円形部より径の大きい座金9を介して螺挿された止めねじ10を締め付けることにより、電装部品取り付け部3cの所定位置に部品ケース8aが取り付けられており、エアバッグ5の膨張時には、ボス8cが取り付け孔3dの外側端部へ移動できるようになっている。
また部品ケース8aの底面には、ボス8cの近傍に係止爪8dが複数個所突設されていて、これら係止爪8dは電装部品取り付け部3cに形成された係止孔3eに図6に示すように上方より嵌合されており、これによって平時は走行時の振動等により電装部品ケース8aが所定位置よりずれないように規制していると共に、エアバッグ5の膨張時には、係止爪8dが係止孔3eより離脱して部品ケース8aの移動を許容するようになっている。
一方アッパカバー3の電装部品取り付け部3cに取り付けられた部品ケース8aとアッパカバー3の上面部との境界に隙間が生じないようにするため、部品ケース8a側の図3に示す斜線部分に、内周縁に沿ってリブ8fが突設されている。
リブ8fは部品ケース8aの上面より一段低い位置に突設されていて、リブ8fの上面にアッパカバー3の上面部外周縁が図8に示すように重なり合うことにより、部品ケース8aとアッパカバー3の上面部との境界部に隙間が生じないようになっていると共に、部品ケース8の外周縁部とスポーク部1cを覆う表皮部1dの間には、アッパカバー3とともに部品ケース8aが上下動した際、部品ケース8aの外周縁部と表皮部1dが干渉しないように僅かな隙間12が形成されている。
次に前記構成されたステアリングホイールの作用を説明すると、ステアリングホイールの組み立てに当っては、予めアッパカバー3のエアバッグ収容部3a内にエアバッグモジュール4を組み込んでおき、また電装部品取り付け部3cには、電装部品8を組み付けた部品ケース8aを取り付けておく。
部品ケース8aの取り付けは、まず部品ケース8aの内周縁に突設されたリブ8fを図8に示すようにアッパカバー3の上面部外周縁に下方より当接させた状態で、部品ケース8aより突設されたボス8cを、電装部品取り付け部3cに形成された取り付け孔3dの円形部分に上方より嵌合し、また係止爪8dを係止孔3eに上方より嵌合して、電装部品取り付け部3cに対して部品ケース8aを位置決めしたら、座金9に挿入した止めねじ10を下方よりボス8cに螺挿して、アッパカバー3の電装部品取り付け部3cに電装部品8を取り付ける。
次に、電装部品8を取り付けたエアバッグモジュール4をステアリングホイール本体1の上方よりボス部1aに装着したら、図示しない固着手段によりエアバッグモジュール4のリテーナ4a部分をステアリングホイール本体1のボス部1aやスポーク部1bに取り付けて、ステアリングホイール本体1に対してエアバッグモジュール4を固定する。アッパカバー3及びアッパカバー3の電装部品取り付け部3cに取り付けられた電装部品8は、ステアリングホイール本体1に対して上下動可能となっている。
以上のようにして組み立てられたステアリングホイールは、アッパカバー3と電装部品8が一体化されていて、アッパカバー3の上面部とその両側に配置された電装部品8の部品ケース8aの間には隙間を設ける必要がない上、製作誤差によりによりアッパカバー3の上面部と部品ケース8aの間に僅かな隙間が生じても、部品ケース8aの内周縁に添って突設されたリブ8fが下方より隙間を塞ぐため、隙間はほとんど目立つことがなくなり、これによってステアリングホイールの外観を向上させることができるようになる。
またホーンを吹鳴するためアッパカバー3のどの部分を押圧しても、ステアリングホイール本体1のスポーク部1bを被覆する表皮部1dと部品ケース8aの外周縁が干渉しないように、これらの間には僅かな隙間12が予め形成されているが、アッパカバー3の上面部と部品ケース8aとの境界線に対して、部品ケース8aと表皮部1dとの境界線は長さが短いため、この隙間12がステアリングホイールの外観を損なうことはほとんどない。
一方車両が衝突した際の衝撃によりインフレータ7より高圧ガスが噴出されてエアバッグ5が膨張を開始すると、アッパカバー3の上面部に形成されたティアライン(図示せず)が開裂されて乗員方向へエアバッグ5が展開を開始すると同時に、エアバッグ5が収容されたエアバッグ収容部3aの外側へ押圧される。
これによってエアバッグ収容部3aの両側に配置された電装部品8の部品ケース8aが外側へ押し広げられるため、部品ケース8aの底部に突設された係止爪8dが係止孔3eより抜け外れて、ボス8cが取り付け孔3d内をエアバッグモジュール4より遠ざかる方向へ移動するが、このとき取り付け孔3dより径の大きい座金9が取り付け孔3d内よりボス8cが抜け出すのを阻止するため、電装部品8の設けられた部品ケース8aがアッパカバー3より脱落するのを防止することができる。
なお前記実施の形態では、ッパカバー3の上面部と部品ケース8a間の隙間を下方より覆うリブ8fは、アッパカバー3の上面部外周縁側に設けてもよい。
本発明は、アッパカバーと部品ケースが同時に上下動するため、アッパカバーと部品ケースの間に干渉を防止するための隙間を設ける必要がなくなり、これによってステアリングホイールの外観が向上すると共に、反面、部品ケースとステアリング本体との間に隙間を設ける必要があるが、この隙間は部品ケースとステアリング本体との境界線がアッパカバーと部品ケースとの境界線に比して非常に短く、ステアリングホイールの外観を損なうことはほとんどないため、外観を重視する乗用車等のエアバッグと電装部品が装着されたステアリングホイール等に好適である。
本発明の実施の形態になるステアリングホイールの平面図である。 本発明の実施の形態になるステアリングホイールに装着されたアッパカバーより電装部品を外した状態の平面図である。 本発明の実施の形態になるステアリングホイールに設けられた電装部品no平面図である。 本発明の実施の形態になるステアリングホイールに装着されたアッパカバーの下面側の平面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 図4のB−B線に沿う断面図である。 図4のC−C線に沿う断面図である。 図7のD円内の拡大図である。 本発明の実施の形態になるステアリングホイールに装着されたアッパカバーの変形例を示す平面図である。
符号の説明
1 ステアリングホイール本体
3 アッパカバー
3c 電装部品取り付け部
3d 取り付け孔
3e 係止孔
4 エアバッグモジュール
5 エアバッグ
8 電装部品
8a 部品ケース
8d 係止爪
8f リブ

Claims (3)

  1. 折り畳んだエアバッグ及びインフレータを、リテーナ固着すると共にアッパカバーから突設したエアバッグ収容部に収容してエアバッグモジュールを構成し、前記エアバッグモジュールをステアリングホイール本体に上下動可能に取り付けたステアリングホールであって、
    前記アッパカバーに電装部品取り付け部を形成し、前記電装部品取り付け部に装部品が設けられた部品ケースを取り付けるべく、前記電装部品取り付け部に取り付け孔を形成し、該取り付け孔を、前記エアバッグ収容部より外側方向に長い形状にて構成して、前記取り付け孔に前記部品ケースの底面に突設したボスを移動自在に嵌合することにより、前記電装部品取り付け部に前記部品ケースを取り付けたことを特徴とするステアリングホイール。
  2. 前記アッパカバーと前記部品ケースとの境界線の下方に、前記アッパカバーまたは部品ケースより前記境界線を跨ぐようにリブを突設してなる請求項1記載のステアリングホイール。
  3. 前記部品ケースより突設した複数の係止爪を、前記電装部品取り付け部に形成した係止孔に係合することにより、前記電装部品取り付け部に対して前記部品ケースを位置決めしてなる請求項1または2に記載のステアリングホイール。
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