JP4337836B2 - 画像形成システム、情報端末装置、プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、第1画像と第2画像を合成した画像を形成する画像形成システムに関する。
従来より、アプリケーションソフトで作成した文書等を印刷する際、その印刷しようとする文書等の画像(以下「下地画像」という)に対して、例えば「社外秘」「COPY」「CONFIDENTIAL」等のいわゆるウォータマークと呼ばれる画像を合成して印刷する技術が知られている。
そして、下地画像の視認性(下地文字の読み易さ)を確保するために、下地画像の濃度を検出して、その検出した濃度に応じてウォータマークの色濃度を調整することが行われている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−220748号公報
しかし、特許文献1に記載の従来装置では、ウォータマークの色濃度を調整するだけであるため、下地画像の色とウォータマークの色とが同色である場合、ウォータマークや下地画像の視認性を良くするには限界があった。
そこで、ウォータマークの色を下地画像とは異なる色に設定することが考えられるが、従来装置では、ユーザが下地画像とウォータマークとを見比べながらウォータマークの色をマニュアルで設定しなければならず、操作が煩わしいという問題があった。
そこで本発明は、上記問題点を解決するために、第1画像(下地画像など)と第2画像(ウォータマークなど)を合成した画像を形成する画像形成システムにおいて、ユーザを煩わせることなく、ウォータマークの視認性を常に確保することを目的とする。
上記目的を達成するための発明である請求項1に記載の画像形成システムでは、条件決定手段が、第1画像の画像色,画像密度,色合いのうちいずれを、第2画像の画像色を設定する際に用いる判断条件とするかをユーザに選択させる。また、取得手段が、第1画像の表示態様に関わる態様情報を取得し、その取得された態様情報に応じて、態様設定手段が、第2画像の表示態様を設定する。但し、態様設定手段は、条件決定手段にて選択された判断条件を使用し、取得手段にて取得された態様情報に応じて、第2画像の画像色を設定する色設定手段を少なくとも有しており、態様設定手段が設定する第2画像の表示態様には、色設定手段にて設定された画像色が含まれている。そして、合成手段は、態様設定手段にて設定された表示態様に従う第2画像と第1画像とを合成する。
このように構成された本発明の画像形成システムによれば、第1画像と合成される第2画像の画像色が、第1画像の表示態様に応じて視認し易い最適な色に自動設定されるため、ユーザに特別な操作を強いることなくウォータマークの視認性を常に確保することができる。
ところで、取得手段は、第1画像全体の態様情報を取得してもよいが、請求項2に記載のように、第2画像と重なり合う重複部分の態様情報を取得するようにしてもよい。
この場合、特に第1画像の表示態様が一様ではない場合、重複部分の視認性を、より的確に向上させることができる。
また、色設定手段は、請求項3に記載のように、条件決定手段によって画像色が判断条件として選択されている場合に、第2画像の画像色を、態様情報から特定される画像色以外の色に設定することが望ましい。
この場合、第2画像が第1画像から明確に区別されるため、第2画像の視認性をより向上させることができる。
また、色設定手段は、請求項4に記載のように、条件決定手段によって画像色が判断条件として選択されている場合に、態様情報から特定される画像色数に応じて、第2画像の画像色の設定を異ならせるようにしてもよい。
つまり、第1画像の画像色数によって、視認性が良好となる第2画像の画像色は異なるため、このように画像色数に応じて第2画像の画像色の設定を異ならせることで、第1画像の表示態様に応じた第2画像の画像色の選択をより的確に行うことができる。
更に、色設定手段は、請求項5に記載のように、画像色数が一つである場合(その一つの画像色がイエローではない場合)、第2画像の画像色をイエローに設定することが望ましい。
このように、第2画像の画像色をイエローのような淡色系の色に設定することにより、第2画像が第1画像に与える影響(第1画像の視認性の低下)を最小限に抑えることができる。
なお、色設定手段は、画像色数が複数である場合、請求項6に記載のように、第2画像の画像色をブラックに設定することが望ましい。
つまり、複数色が使用されている場合は、黒の濃淡が使用される可能性が低いため、第2画像の視認性を確保できる可能性を高くすることができる。
また、色設定手段は、請求項7に記載のように、条件決定手段によって画像密度が判断条件として選択されている場合に、態様情報から特定される画像密度に応じて、第2画像の画像色の設定を異ならせてもよい。
つまり、一般的に、第1画像中で文字が示された部分は画像密度が低く、背景のある図や写真が示された部分は画像密度が高い。従って、画像密度が高い場合には、様々な色が使用されている可能性が高いため、どの色に対しても視認性のよい画像色(例えばブラック)を用いることにより、第2画像の視認性を確保でき、また、画像密度が低い場合には、第1画像の画像色と同系色を使用しても視認性が大きく低下することはないため、幅広い色の中から第2画像の画像色を選択することができる。
次に、態様設定手段は、請求項8に記載のように、態様情報から特定される画像濃度に応じて、色設定手段にて設定された画像色の濃度を第1画像とは異なる濃度に設定する濃度設定手段を備えていてもよい。
この場合、第2画像と重なり合う重複部分に、第2画像と同系色が使われていたとしても、その濃度を異ならせることで、第2画像の視認性をより向上させることができる。
そして、濃度設定手段は、請求項9に記載のように、態様情報から特定される画像の濃度と、第2画像の濃度との差が、所定の規定値以上となるように、第2画像の濃度を設定することが望ましい。
このように、第1画像と第2画像との濃度差を大きくすることで、両者の区別を明確にすることができる。
なお、第2画像の濃度は、請求項10に記載のように、態様情報から特定される画像の濃度より高く設定されるようにすれば、第2画像の視認性をより向上させることができる。
色設定手段は、請求項11に記載のように、条件決定手段によって色合いが判断条件として選択されている場合に、描画された第1画像の色を確認し、その確認された色と相反する色を第2画像の画像色として設定してもよい。
また、態様設定手段は、第2画像の全体の表示態様を設定してもよいが、請求項12
記載のように、第2画像のうち第1画像と重なり合う重複部分のみ、予め設定された態様とは異なる表示態様に設定してもよい。
この場合、例えば、第2画像を薄くする場合であっても、第1画像と重なり合う部分のみ薄くすればよいので、第2画像の視認性を確保することができる。
また、態様設定手段は、請求項13に記載のように、重複部分が複数存在する場合、重複部分毎に表示態様の設定を行ってもよい。
この場合、重複部分によって第1画像の表示態様が異なっている場合に、すべての重複部分で第2画像の視認性を最適なものとすることができる。
次に、取得手段は、請求項14に記載のように、第1画像に付加された態様情報を取得してもよいし、請求項15に記載のように、第1画像から表示態様を解析して、態様情報を取得してもよい。
前者(請求項14)の場合、例えば、第1画像がビットマップデータであれば、その生成に使用されたページ記述言語(PDL)から得られる情報を態様情報として利用することにより、簡単に態様情報を取得することができる。
また、後者(請求項15)の場合、例えば、第1画像がページ記述言語であれば、第1画像から簡単に態様情報を抽出することができ、また、第1画像がビットマップデータであれば、その生成に使用したページ記述言語などを別途取得することなく、第1画像の生成元とは独立した動作によって態様情報を抽出することができる。
なお、画像形成システムが、情報端末装置と画像形成装置とを備えている場合、第1画像と第2画像との合成は、情報端末装置側で行ってもよいし、画像形成装置側で行ってもよい。
但し、第1画像と第2画像の合成を情報端末装置側で行う場合、請求項16に記載のように、情報端末装置は、条件決定手段、取得手段、態様設定手段、合成手段に加えて、合成手段にて合成された画像を、該画像に従って印刷を実行する画像形成装置に送信する送信手段を備えていればよい。
ところで、上述の画像形成システムを構成する各手段は、請求項17に記載のように、コンピュータを機能させるためのプログラムとして構成してもよい。
この場合、そのプログラムを、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記憶させ、その記憶させたプログラムを必要に応じてコンピュータにロードして起動することにより用いることができる。なお、記録媒体は、持ち運び可能なものであってもよいし、コンピュータに組み込まれたものであってもよい。また、プログラムは、ネットワークを介してコンピュータにロードするものであってもよい。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1は、本発明が適用された画像形成システム1の構成を示すブロック図である。
[全体構成]
図1に示すように、画像形成システム1は、文書や画像の生成,編集を行うと共に、生成,編集された文書や画像をビットマップデータに展開した印字データを生成する情報処理装置10と、情報処理装置10にて生成された印字データに従って印字を実行する画像形成装置20とからなる。
このうち、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)11,ROM(Read Only Memory)12,RAM(Random Access Memory)13,HDD(Hard Disk Drive)14を有した周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、更に、画像及び文字を表示するLCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)等にて構成された表示部16、表示部16の特定部位を指し示すポインタを移動させるマウス、文字や記号を入力するためのキーボード等により構成された操作部15、当該装置10に接続ケーブルを介して画像形成装置20を接続するプリンタポートI/F(Interface)17を備えている。なお、HDD14には、文書や画像を作成するアプリケーションプログラムや、アプリケーションプログラムにより作成された文書や画像から印字データを生成するためのプログラム等が記憶されている。
一方、画像形成装置20も、CPU21,ROM22,RAM23,HDD24を有した周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、更に、ユーザによって設定された各種設定情報等を記憶する不揮発性のRAM25と、当該装置20が備える機能の選択等をするための操作キー26、操作内容や作業状況等を表示する表示パネル27、紙等の記録媒体に文字や画像等の印刷を行う印字部28(印刷手段の一例)、当該装置20を接続ケーブルを介して情報処理装置10に接続するためのプリンタポートI/F29を備えている。
次に、ウォータマーク付きの印刷の実行に関連して情報処理装置10のCPU11が実行する処理を、フローチャートに沿って説明する。
なお、印刷すべき画像(以下「印刷画像」という)は、情報処理装置10にて別途実行される処理により作成され、PDL(Page Description Lanfuage)言語で記述されているものとする。また、ウォータマークの内容(文字,記号)、サイズ、合成位置も、情報処理装置10にて別途実行される処理により、予め設定されているものとする。
[メイン処理]
図2は、CPU11が実行するメイン処理を示すフローチャートである。
図2に示すように、本処理が起動すると、CPU11は、まず、操作部15を介して、ウォータマークの色を決定する際に用いる判断条件の設定を要求する操作(WM色判断条件設定操作)が行われたか否かを判断し(S110)、この操作が行われた場合には、後述するWM色判断条件決定処理を実行する(S120)。
また、CPU11は、操作部15を介して、ウォータマークの透過表示を行うか否かの設定を要求する操作(WM透過設定操作)が行われたか否かを判断し(S130)、この操作が行われた場合には、後述するWM透過表示決定処理を実行する(S140)。
更に、CPU11は、操作部15を介して、印刷要求が入力されたか否かを判断し(S150)、要求がされていなければ、そのままS110に戻り、印刷要求が入力されていれば、後述するWM色決定処理(S160),印刷処理(S170)を実行後、S110に戻る。
[WM色判断条件決定処理]
図3は、S120にて実行されるWM色判断条件決定処理の詳細を示すフローチャートである。
図3に示すように、本処理が起動すると、CPU11は、まず、ウォータマークが合成される印刷画像の画像色を判断条件とするか否かをユーザに選択させるための画面を表示部16に表示して(S210)、操作部15を介した入力があるまで待機する(S220)。
操作部15を介して、印刷画像の色を判断条件としないとする旨の入力があった場合(S220:NO)、CPU11は、印刷画像の画像密度を判断条件とするか否かをユーザに選択させるための画面を表示部16に表示して(S230)、再び操作部15を介した入力があるまで待機する(S240)。
操作部15を介して、印刷画像の画像密度を判断条件としないとする旨の入力があった場合(S240:NO)は、印刷画像の色合いを判断条件とするか否かをユーザに選択させるための画面を表示して(S250)、再度、操作部15を介した入力があるまで待機する(S260)。
操作部15を介した、印刷画像の色合いを判断条件としないとする旨の入力があった場合(S260:NO)、CPU11は、そのまま本処理を終了する。
一方、操作部15を介して、印刷画像の色を判断条件とする旨の入力があった場合(S220:YES)、又は印刷画像の画像密度を判断条件とする旨の入力があった場合(S240:YES)、又は印刷画像の色合いを判断条件とする旨の入力があった場合(S260:YES)、CPU11は、その選択された判断条件を有効にする設定を行って(S270)、本処理を終了する。
なお、S210〜S270が条件決定手段の一例である。
[WM透過表示決定処理]
図4は、S140にて実行されるWM透過表示決定処理の詳細を示すフローチャートである。
図4に示すように、本処理が起動すると、CPU11は、まず、ウォータマークの透過表示の要否をユーザに選択させるための画面を表示部16に表示して(S310)、操作部15を介した入力があるまで待機する(S320)。
そして、操作部15を介して、透過表示をしない旨の入力があった場合(S320:NO)、CPU11は、そのまま本処理を終了し、一方、透過表示をする旨の入力があった場合(S320:YES)、透過表示をする旨の判断条件を有効にする設定を行って(S330)、本処理を終了する。
[WM色決定処理]
図5は、S160にて実行されるWM色決定処理の詳細を示すフローチャートである。
図5に示すように、本処理が起動すると、CPU11は、まず、PDL言語で記述された印刷画像からページ情報を取得する(S410)。
なお、ページ情報は、印刷に必要な様々な情報からなるが、ここでは、少なくとも、そのページの印刷で使用する色の種類,数、画像色の濃度、画像の密度が含まれている。但し、ここでいう画像の密度とは、例えば、文字のみが印字される領域か、背景を有する画像が印字される領域かの識別を可能とするためのものである。
次に、CPU11は、ウォータマークの色を設定する際の判断条件として、印刷画像の画像色が有効とされているか否かを判断する(S420)。
そして、判断条件として画像色が有効とされていれば(S420:YES)、CPU11は、S410にて取得したページ情報に基づき、印刷画像はモノクロであるか否かを判断し(S430)、印刷画像がモノクロであれば(S430:YES)、ウォータマークの色を黄色に決定する(S440)。
一方、印刷画像がモノクロでなければ(S430:NO)、CPU11は、印刷画像に使用されている色が単色であるか否かを判断し(S450)、印刷画像が単色であれば(S450:YES)、ウォータマークの色を、その単色以外の色に決定する(S460)。なお、この決定は、具体的には、印刷画像の色と選択する色とを予め対応づけたテーブルをROM12に格納しておき、このテーブルに従って行えばよい。
また、印刷画像が単色でなければ(S450:NO)、CPU11は、ウォータマークの色を黒色に決定する(S470)。
S440,S460,S470のいずれかにてウォータマークの色が決定されると、CPU11は、先のS410にて取得したページ情報に基づき、印刷画像の濃度が予め設定された閾値(例えば50%)より大きいか否かを判断し(S480)、印刷画像の濃度が閾値より大きければ(S480:YES)、ウォータマークの濃度を、印刷画像の濃度より予め設定された規定値だけ低い値に設定し(S490)、一方、印刷画像の濃度が閾値以下であれば(S480:NO)、ウォータマークの濃度を、印刷画像の濃度より予め設定された規定値だけ高い値に設定して(S500)、本処理を終了する。
先のS420にて、判断条件として画像色が無効とされていると判断された場合(S420:NO)、CPU11は、判断条件として画像密度が有効とされているか否かを判断する(S510)。
判断条件として画像密度が有効とされていれば(S510:YES)、CPU11は、先のS410にて取得したページ情報に基づき、印刷画像の密度は予め設定された閾値(例えば、文字であるが写真などの画像であるかを識別可能な値)より大きいか否かを判断し(S520)、印刷画像の密度が閾値より大きければ(S520:YES)、ウォータマークを灰色に決定し(S530)、画像密度が閾値以下であれば(S520:NO)、ウォータマークを赤色に決定して(S540)、本処理を終了する。
また、先のS510にて、判断条件として画像密度が無効とされていると判断された場合(S510:NO)、CPU11は、ウォータマークの色を、予め設定された初期色(例えば黒)に決定して(S550)、本処理を終了する。
なお、S410が取得手段の一例、S420〜S550が態様設定手段、特にS420〜S470及びS510〜S540が色設定手段の一例、S480〜S500が濃度設定手段の一例である。
[印刷処理]
図6は、S170にて実行される印刷処理の詳細を示すフローチャートである。
なお、本処理は、印刷画像をPDL言語で記述してなる画像データを、ビットマップデータに展開して、画像形成装置20に送信する処理である。
図6に示すように、本処理が起動すると、CPU11は、まず、未処理の画像データが存在するか否かを判断し(S610)、未処理の画像データが存在すれば、その未処理の画像データの中から描画対象ラインを設定し(S620)、その描画対象ラインの画像データを、ビットマップデータに展開する描画処理を実行する(S630)。
そして、CPU11は、ウォータマークの色を設定する際の判断条件として、印刷画像の色合いが有効とされているか否かを判断し(S640)、判断条件として色合いが有効とされていれば(S640:YES)、S630にて描画された画像の色を確認し(S650)、その確認された色と相反する色を、ウォータマークの色として決定する(S660)。この決定は、具体的には、先のS460での処理と同様に、印刷画像の色とウォータマークの色とが対応づけられたテーブルを用いて行うことができる。
なお、描画された画像とウォータマークとが重複する重複領域が存在する場合、S650では、その重複領域の色のみを確認するようにしてもよい。また、S660では、ウォータマークの色を、重複領域と非重複領域とで異ならせてもよいし、同じにしてもよい。更に、S650にて、重複領域が存在し且つその重複領域で複数の色が確認された場合、S660では、その色の組合せから、重複領域におけるウォータマークの色を一色に決定してもよいし、重複領域内の色が異なる部分毎に、ウォータマークの色を異ならせるように決定してもよい。
その後、CPU11は、ウォータマークの透過表示が有効にされているか否かを判断し(S670)、透過表示が有効にされていれば(S670:YES)、現在の描画対象ライン上の画像とウォータマークとが重複する重複領域が存在するか否かを判断する(S680)。
そして、重複領域が存在しない場合(S680:NO)又は透過表示が無効にされている場合(S670:NO)、CPU11は、先のウォータマーク色決定処理又はS660にて決定された色のウォータマークを、予め指定された位置に描画する通常描画を行って(S690)、S610に戻る。なお、この通常描画では、ウォータマークは、印刷画像の前面に描画される。
一方、先のS680にて重複領域が存在すると判定された場合(S680:YES)、CPU11は、重複領域における印刷画像の画像色濃度に基づき、ウォータマークの透過率を設定し(S700)、設定された透過率にて、ウォータマークを描画する透過描画を行って(S710)、S610に戻る。なお、ウォータマークの透過率は、印刷画像の画像色濃度が高いほど低く、画像色濃度が低いほど高く設定する。
先のS610にて、未処理の画像データの存在しないと判断された場合(S610:NO)、CPU11は、描画した画像(展開したビットマップデータ)を、プリンタポートI/F17を介して画像形成装置20に送信して(S720)、本処理を終了する。
なお、情報処理装置10から描画した画像を受信した画像形成装置20は、その受信した画像に従って印字を実行する。
なお、S640〜S660が色設定手段の一例、S690,S710が合成手段の一例、S720が送信手段の一例である。
[効果]
以上説明したように画像形成システム1によれば、印刷画像の表示態様(画像色,画像色濃度、画像密度)に応じて、ウォータマークの色が視認し易い最適な色に自動的に決定されるため、ユーザに特別な操作を強いることなくウォータマークの視認性を常に確保することができる。
また、画像形成システム1では、印刷画像が単色である場合には、その色とは異なるようにウォータマークの色を決定しているため、ウォータマークを印刷画像から明確に区別することができ、ウォータマークの視認性を向上させることができる。
特に、印刷画像がモノクロである場合には、ウォータマークの色をイエローに決定するようにされているため、ウォータマークが印刷画像に与える影響(印刷画像の視認性の低下)を最小限に抑えることができる。
また、画像形成システム1では、印刷画像が単色ではない場合、ウォータマークの色をブラックに設定し、更に、印刷画像の画像色濃度との濃度差が、規定値となるように、ウォータマークの色濃度を設定している。
このように、印刷画像に複数色が使用されている場合は、黒の濃淡が使用される可能性が低いため、ウォータマークの視認性を確保するできる可能性を高くすることができる。
また、画像形成システム1では、印刷画像の画像密度をウォータマークの色の判定条件とした場合に、ウォータマークの色を、画像密度が高ければに灰色に、画像密度が低ければ赤色に決定するようにされている。
つまり、印刷画像が背景のある図や写真からなる場合など、画像密度が高い場合には、印刷画像に様々な色が使用されている可能性が高いため、どの色に対しても視認性のよい灰色(ブラック:色濃度が低)を用い、また、印刷画像が文字だけからなる場合など、画像密度が低い場合には、印刷画像の画像色と同系色を使用しても視認性が大きく低下することはないため、目立ちやすい赤色を用いることで、ウォータマークの視認性を確保することができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、ウォータマークの色の決定に用いる印刷画像の態様情報として、ページ全体の情報を用いているが、ウォータマークと重なり合う重複部分の態様情報のみを用いるように構成してもよい。この場合、印刷画像の表示態様が1ページ内で一様ではない場合に、ウォータマークの視認性が向上するようなウォータマークの色をより的確に決定することができる。
上記実施形態では、ウォータマークの色の判断条件として画像色又は画像密度を有効とすると、印刷画像の1ページ内にウォータマークとの重複部分が複数存在しても、ウォータマークは全て同じ色が使用されることになるが、重複部分毎にウォータマークの色を決定するように構成してもよい。
上記実施形態では、単色か否かによりウォータマークの色の設定を変化させている(S450〜S470)が、画像色が二色の場合、三色の場合で設定を変化させてもよい。
上記実施形態では、画像色を判断条件として用いた場合(S420:YES)のみ、第1画像の画像色の濃度に応じて第2画像の画像色の濃度を変化させているが、その他の場合(S510〜S550の処理の後)も同様に第2画像の画像色の濃度を変化させてもよい。
上記実施形態では、印刷画像の画像色(色数),画像密度のうち、いずれか一方を判定条件として、ウォータマークの色を決定するようにされているが、両方を同時に判定条件として用いて、ウォータマークの色を決定するように構成してもよい。
上記実施形態では、情報処理装置10側でウォータマークの合成を行っているが、画像形成装置20側で行うようにしてもよい。
そして、情報処理装置10がPDL言語で記述された画像データを画像形成装置20に供給する場合は、CPU11が実行する処理のうち、少なくとも印刷処理を、画像形成装置20側で行うようにすればよい。この場合、ウォータマークは、情報処理装置10が画像データと共に画像形成装置20に供給するように構成してもよいし、画像形成装置20に備えられたものを使用するように構成してもよい。
また、ウォータマーク色決定処理を、画像形成装置20側で行い、且つ、情報処理装置10から供給される画像データがビットマップデータである場合、画像形成装置20は、印刷処理を実行する際に、ページ情報取得(S410)にて、情報処理装置10から画像データとは別にページ情報を取得するように構成してもよいし、画像データを解析することでページ情報に相当する情報を抽出するように構成してもよい。なお、画像データを解析する場合、具体的には、例えば、スキャナにより原稿から画像を読み取ることで画像データを得るのであれば、その読み取りの際に得られる情報(原稿からの反射光の光量等)を解析することで画像の濃度や色を求めるようにすればよい。
画像形成システムを構成する情報処理装置及び画像形成装置の概略構成を示すブロック図。 情報処理装置にて実行されるメイン処理の内容を示すフローチャート。 ウォータマーク色判定条件決定処理の内容を示すフローチャート。 ウォータマーク透過決定処理の内容を示すフローチャート。 ウォータマーク色決定処理の内容を示すフローチャート。 印刷処理の内容を示すフローチャート。
符号の説明
1…画像形成システム、10…情報処理装置、11,21…CPU、12,22…ROM、13,23…RAM、14,24…HDD、15…操作部、16…表示部、17,29…プリンタポートI/F、20…画像形成装置、25…不揮発性RAM、26…操作キー、27…表示パネル、28…印字部。

Claims (17)

  1. 第1画像の画像色,画像密度,色合いのうちいずれを、第2画像の画像色を設定する際に用いる判断条件とするかをユーザに選択させる条件決定手段と、
    前記第1画像の表示態様に関わる態様情報を取得する取得手段と、
    前記条件決定手段にて選択された判断条件を使用し、前記取得手段にて取得された態様情報に応じて、前記第2画像の画像色を設定する色設定手段を少なくとも有し、該色設定手段にて設定された色を含んだ前記第2画像の表示態様を設定する態様設定手段と、
    前記態様設定手段にて設定された表示態様に従う第2画像と前記第1画像とを合成する合成手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記取得手段は、前記第2画像と重なり合う重複部分の態様情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記色設定手段は、前記条件決定手段によって前記画像色が前記判断条件として選択されている場合に、前記第2画像の画像色を、前記態様情報から特定される画像色以外の色に設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記色設定手段は、前記条件決定手段によって前記画像色が前記判断条件として選択されている場合に、前記態様情報から特定される画像色数に応じて、前記第2画像の画像色の設定を異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成システム。
  5. 前記色設定手段は、前記画像色数が一つである場合、前記第2画像の画像色をイエローに設定することを特徴とする請求項4に記載の画像形成システム。
  6. 前記色設定手段は、前記画像色数が複数である場合、前記第2画像の画像色をブラックに設定することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記色設定手段は、前記条件決定手段によって前記画像密度が前記判断条件として選択されている場合に、前記態様情報から特定される画像密度に応じて、前記第2画像の画像色の設定を異ならせることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の画像形成システム。
  8. 前記態様設定手段は、
    前記態様情報から特定される画像濃度に応じて、前記色設定手段にて設定された画像色の濃度を前記第1画像とは異なる濃度に設定する濃度設定手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の画像形成システム。
  9. 前記濃度設定手段は、前記態様情報から特定される画像の濃度と、前記第2画像の濃度との差が、所定の規定値以上となるように、前記第2画像の濃度を設定することを特徴とする請求項8に記載の画像形成システム。
  10. 前記第2画像の濃度は、前記態様情報から特定される画像の濃度より高く設定されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成システム。
  11. 前記色設定手段は、前記条件決定手段によって前記色合いが前記判断条件として選択されている場合に、描画された前記第1画像の色を確認し、その確認された色と相反する色を前記第2画像の画像色として設定することを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の画像形成システム。
  12. 前記態様設定手段は、前記第2画像のうち前記第1画像と重なり合う重複部分のみ、予め設定された態様とは異なる表示態様に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の画像形成システム。
  13. 前記態様設定手段は、前記重複部分が複数存在する場合、前記重複部分毎に前記表示態様の設定を行うことを特徴とする請求項12に記載の画像形成システム。
  14. 前記取得手段は、前記第1画像に付加された態様情報を取得することを特徴とする請求
    項1乃至請求項13のいずれかに記載の画像形成システム。
  15. 前記取得手段は、前記第1画像から前記表示態様を解析して、前記態様情報を取得することを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の画像形成システム。
  16. 第1画像の画像色,画像密度,色合いのうちいずれを、第2画像の画像色を設定する際に用いる判断条件とするかをユーザに選択させる条件決定手段と、
    前記第1画像の表示態様に関わる態様情報を取得する取得手段と、
    前記条件決定手段にて選択された判断条件を使用し、前記取得手段にて取得された態様情報に応じて、前記第2画像の画像色を設定する色設定手段を少なくとも有し、該色設定手段にて設定された色を含んだ前記第2画像の表示態様を設定する態様設定手段と、
    前記態様設定手段にて設定された表示態様に従う第2画像と前記第1画像とを合成する合成手段と、
    前記合成手段にて合成された画像を、該画像に従って印刷を実行する画像形成装置に送信する送信手段と、
    を備えることを特徴とする情報端末装置。
  17. コンピュータを、
    第1画像の画像色,画像密度,色合いのうちいずれを、第2画像の画像色を設定する際に用いる判断条件とするかをユーザに選択させる条件決定手段、
    前記第1画像の表示態様に関わる態様情報を取得する取得手段、
    前記条件決定手段にて選択された判断条件を使用し、前記取得手段にて取得された態様情報に応じて、前記第2画像の画像色を設定する色設定手段を少なくとも有し、該色設定手段にて設定された色を含んだ前記第2画像の表示態様を設定する態様設定手段、
    前記態様設定手段での設定に従う第2画像と前記第1画像とを合成する合成手段、
    として機能させるためのプログラム。
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