JP4337844B2 - 端末装置、端末装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
しかし、GPS受信機の同期手段の基準クロックを発生する例えば、水晶発振器は温度によって周波数が変動する(以下、「ドリフト」と呼ぶ)から、何らかの手段を講じない場合には、上述の受信信号周波数と迅速に同期することができず、測位の時間が長く必要になる。
これに対して、すべての同期手段を使用して、第1の捕捉対象である1個の測位衛星を捕捉することによってGPS受信機のドリフトを確定し、その後、測位に必要な数の測位衛星を捕捉する技術が提案されている。
そして、前記端末装置は、前記候補周波数確認手段を有するから、前記候補受信周波数の信頼性を確認することができる。
さらに、前記端末装置は、前記確定周波数算出手段を有するから、前記確定周波数を算出することができる。
前記確定周波数は、前記候補受信周波数の信頼性が確認された上で、前記第1積算時間及び前記第2積算時間よりも長い前記第3積算時間において算出された周波数であるから、精度が高い。
このため、前記第1差分の精度も高くなるから、前記第1差分を使用して、迅速に前記第1捕捉対象衛星以外の前記測位衛星を捕捉することができる。
これにより、精度が高いドリフトを算出し、より迅速に測位衛星を捕捉して測位することができる。
前記平均差分は、前記第1差分の平均値であるから、各前記第1差分の誤差が相殺されており、前記第1差分よりも前記端末装置のドリフトを精度良く示している。
このため、前記端末装置は、前記平均差分を使用することにより、一層迅速に測位衛星を捕捉して測位することができる。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1に示すように、端末30はGSP装置40を有する。端末30は端末装置の一例である。端末30は、GPS装置40によって、複数の測位衛星である例えば、GPS衛星12a,12b,12c,12d,12e,12f,12g及び12hからの信号S1,S2,S3,S4,S5,S6,S7及びS8に基づいて現在位置を測位することができる。信号S1等は信号の一例である。
GPS衛星12a乃至12hは、端末30の現在位置から観測可能なGPS衛星の一例である。なお、本実施の形態においては、測位衛星の一例としてGPS衛星を使用しているが、広くSPS(Satellite Positioning System)衛星であればよく、GPS衛星に限らない。
端末30は例えば、携帯電話機であるが、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistance)等であってもよい。
図2は端末30の主なハードウエア構成を示す概略図である。
図2に示すように、端末30は、例えばコンピュータを有しており、コンピュータは、バス32を有し、バス32には、CPU(Central Processing Unit)34、記憶装置36が接続されている。CPU34は所定のプログラムの処理を行う他、バス32に接続された記憶装置36等を制御する制御部である。記憶装置36は例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)等である。
さらに、このバス32には、図示しない基地局及び通信網を介して通信するための通信装置44が接続されている。
図2に示すように、GPS装置40は、GPS衛星12a等(図1参照)を捕捉するための同期周波数を生成するための基礎となる周波数の振動をする発振器である例えば水晶発振器41を有する。
また、GPS装置40はGPS衛星12a等を探索(サーチ)するための探索手段である例えば、探索ユニット40a1乃至40a18を有する。この探索ユニット40a1等は、水晶発振器41の振動による周波数を変調して後述する同期周波数を生成し、その同期周波数を使用してGPS衛星12a等をサーチするための構成である。すなわち、探索ユニット40a1等は、同期周波数を変更して、GPS衛星12a等からの信号S1等(図1参照)と同期することによって、GPS衛星12a等を捕捉できるように構成されている。
探索ユニット40a1等は、GPS衛星12a等からの信号S1等に含まれるC/Aコード(Coarse and Access)コードとGPS装置40が発生するレプリカC/Aコードとの相関処理を行い、C/Aコードの位相を特定するための相関器(例えば、特表2004−501352、段落0027等参照)である。効率良く相関処理を行うためには、周波数も同期する必要がある。本明細書においては、相関処理を行うために必要な周波数の同期について説明する。
この探索ユニット40a1乃至40a18は、GPS衛星12a等を捕捉した後の、追尾(トラッキング)にも使用される。
各探索ユニット40a1等は、一度に一つの周波数を使用することができる。
したがって、例えば合計18個の探索ユニット40a1等を有するGPS装置40は、同時に18の周波数を使用することができる。
ここで、GPS装置40によるサーチの方法を説明する。
GPS衛星12a等からの信号を取得するためには、GPS受信機側の同期周波数を各衛星の周波数に合わせる必要がある。ここで、各衛星やGPS受信機の位置が相対的に変動することによるドップラー効果と、GPS受信機側の同期周波数を生成している水晶発振器41の仕様上の振動数が変動することによって、GPS衛星12a等から発信される信号S1と、GPS受信機が受信する各衛星の周波数が、以下に説明するように、異なる場合がある。
これは、上述したように、GPS受信機側が生成する周波数のずれによって、GPS装置40は信号S1の周波数をSH1aと認識するからである。すなわち、周波数SH1aは、GPS受信機の位置における信号S1の真の周波数ではなく、GPS受信機が認識するみかけの受信周波数である。GPS受信機が、信号S1をサーチするためには、このみかけの受信周波数SH1aと同期する必要がある。言い換えると、GPS受信機が信号S1を捕捉した場合には、みかけの受信周波数SH1aと同期したことになる。よって、みかけの受信周波数SH1aを、捕捉周波数とも呼ぶ。
上述の、GPS受信機側の周波数のずれを一般にドリフトと呼ぶ。すなわち、ドップラー効果DPによって変化した周波数H1と捕捉周波数SH1aとの差がドリフトである。
周波数H1から周波数SH1aへの変化(全ドリフトと呼ぶ)は、GPS受信機側の要因によるものであるが、図3に示すように、この全ドリフトは、予め推定されている周波数のずれである初期推定ドリフトD1と、ドリフト誤差D2を含む。ドリフトの詳細な意味については、後述する。
なお、初期推定ドリフトD1は、受信機が、温度変化と周波数の変化を予め実測したデータを保持していれば、そのデータを使用して推定することができる。また、初期推定ドリフトD1として、前回測位時の全ドリフトを使用してもよい。
GPS受信機は、例えば、1番目のサーチSr1、2番目のサーチSr2、3番目のサーチSr3というように同期周波数H2を中心として複数の周波数を並行的に使用してサーチを実施する。例えば、8番目のサーチSr8において周波数SH1aと一致する。なお、周波数のサーチSr1等は、一定の周波数幅(ステップとも言う)である例えば、100ヘルツ(Hz)の幅において行われているから、サーチSr8において周波数SH1aと完全に一致しないのが通常である。しかし、GPS受信機側の同期周波数が周波数SH1aと近似することによって、信号S1等に含まれるC/Aコードと、GPS装置40が発生するレプリカC/Aコードの相関値が一定の閾値以上になるから、C/Aコードの位相を特定し、測位に使用することができる。
次に、上述のドリフトについて詳細に説明する。
まず、図4(a)を使用して、GPS衛星12a等が有する絶対時間と、GPS装置40を有する端末30にとっての時間のずれについて説明する。
なお、周波数は、ドップラー効果によっても変化するが、ここで説明するのは、水晶発振器41側の要因による周波数のずれである。
図4(b)に示すように例えば、GPS衛星12aからの信号S1は、端末30の位置では、1秒間にSH1(例えば、1575.42×106)回振動する。すなわち、信号S1は、端末30の位置ではSH1ヘルツ(Hz)である。
すなわち、信号S1の絶対時間の1秒間T1における周波数とGPS装置40が認識する1秒間T2における周波数にずれBが生じる。
この周波数のずれBが、一般にドリフト又はドリフト量と呼ばれるものである。
このみかけの受信周波数SH1aの信号のサーチは、以上に説明した端末30の主なハードウエア構成と以下に説明する主なソフトウエア構成等によって行われる。
図5は、端末30の主なソフトウエア構成等を示す概略図である。
図5に示すように端末30は、図2の通信装置44に対応する通信部102、表示装置42に対応する表示部104及びGPS装置40に対応する測位部106を有する。
端末30はまた、各部を制御する制御部100を有する。
さらに、端末30は、各種プログラムを格納する第1記憶部110、各種情報を格納する第2記憶部150を有する。
具体的には、制御部100は、衛星軌道情報154に含まれるアルマナックを参照して現在時刻において概略位置P0から観測可能なGPS衛星12a等を算出する。
本実施の形態においては、観測可能なGPS衛星12a等は、例えば、GPS衛星12a乃至12hである。
制御部100は、観測可能なGPS衛星12a等を示す観測可能衛星情報156を第2記憶部150に格納する。
制御部100は、例えば、仰角が45度以上のGPS衛星12a及び12bの2個のGPS衛星を第1捕捉対象衛星として決定する。45度以上という仰角の範囲は、マルチパスを排除することができる等、受信環境が良い範囲として、予め規定されている。
本実施の形態においては、第1捕捉対象衛星がGPS衛星12a,12b及び12cの3個であるとして、以下の説明をする。
制御部100は、第1捕捉対象衛星を示す第1捕捉対象衛星情報158を第2記憶部150に格納する。
なお、制御部100は、例えば、GPS衛星12aだけが、仰角閾値以上である場合には、仰角閾値を低くして、例えば、30度に変更し、他のGPS衛星12b等のうち少なくとも1個を第1捕捉対象衛星として決定する。
制御部100は、同期周波数を示す同期周波数情報160を第2記憶部150に格納する。
なお、本実施の形態とは異なり、同期周波数を信号S1等の発信時の周波数とドップラー効果のみに基づいて設定するように構成してもよい。すなわち、図3の周波数H1を同期周波数として設定してもよい。
制御部100は、第1捕捉対象衛星捕捉プログラム118に従って、例えば、探索ユニット40a1乃至40a3をGPS衛星12aに割り当て、探索ユニット40a4乃至40a6をGPS衛星12bに割り当て、探索ユニット40a7乃至40a9をGPS衛星12cに割り当て、GPS衛星12a,12b及び12cを捕捉する。
なお、本明細書において、「GPS衛星12a等の捕捉」は、「GPS衛星12a等からの信号S1等の受信」と同義で使用する。
制御部100は、GPS衛星12a等の捕捉において、信号S1等に含まれるC/Aコードと、端末30が発生したレプリカC/Aコードの相関処理を行う。
コヒーレントは、端末30が受信したC/AコードとレプリカC/Aコードとの相関をとる処理である。レプリカC/Aコードは、端末30が発生する符号である。
例えば、図6に示すように、コヒーレント時間が5msecであれば、5msecの時間において同期積算したC/AコードとレプリカC/Aコードとの相関値等を算出する。コヒーレント処理の結果、相関をとったときのコードフェーズと、相関値が出力される。
インコヒーレントは、コヒーレント結果の相関値を積算することによって、相関積算値(インコヒーレント値)を算出する処理である。インコヒーレント時間(積算時間)は、例えば、1秒(s)である。インコヒーレント時間は、積算時間と同義である。
相関処理の結果、コヒーレント処理で出力されたコードフェーズと、相関積算値が出力される。
図7の相関積算値の最大値Pmaxに対応するコードフェーズCP1が、C/Aコードのコードフェーズ(レプリカC/Aコードのコードフェーズと等しい)である。
そして、端末30は、例えば、コードフェーズCP1から2分の1チップ離れたコードフェーズのうち、相関積算値が大きい方の相関積算値をノイズの相関積算値Pnoiseとする。
端末30は、PmaxとPnoiseとの差分をPmaxで除した値を信号強度SNR(Signal to Noise Ratio)として規定する。このように、本明細書においては、SNRを,PmaxとPnoiseとの差分をPmaxで除した値として定義する。
GPS衛星12aを捕捉する場合について、以下説明する。
図8に示すように、制御部100は、同期周波数H2を中心とする一定の周波数範囲を第1サーチ範囲W1として規定する。第1サーチ範囲W1は、統計上、捕捉周波数SHが存在する周波数範囲として規定されている。
図8に示すように、制御部100は、3つの探索ユニットにそれぞれ周波数を割当て、1秒(s)積算による相関処理を行う。この処理を、候補周波数算出処理と呼ぶ。
例えば、同期周波数H2に探索ユニット40a1を割り当て、同期周波数H2よりも50ヘルツ(Hs)低い周波数に探索ユニット40a2を割り当て、同期周波数H2よりも50ヘルツ(Hs)高い周波数に探索ユニット40a3を割り当てて、第1ステップの積算を行う。
第1ステップの積算の終了後、第2ステップの積算を行う。制御部100は、同様に第5ステップの積算まで実施する。各積算は、いずれも積算時間が1秒(s)間である。
例えば、第1ステップの積算乃至第5ステップの積算によって、50ヘルツ(Hz)の周波数間隔で、第1サーチ範囲W1をサーチすることができる。
なお、各周波数において、制御部100は、コードフェーズをずらしながら、相関処理を行っているが、説明を省略する。
候補周波数HCaが、信号強度SNRが最大の相関処理であって、SNRが第1閾値α1以上の相関処理に対応する周波数であるとすれば、候補周波数HCbはHCaよりも50ヘルツ(Hz)低い周波数であり、候補周波数HCcはHCaよりも50ヘルツ(Hz)高い周波数である。候補周波数HCa,HCb及びHCcを総称して、候補周波数HCと呼ぶ。第1閾値α1は、例えば、0.5である。
制御部100は、候補周波数HCを示す候補周波数情報162を第2記憶部150に格納する。
なお、制御部100は、最大の信号強度SNRが第1閾値α1未満である場合には、積算時間を4秒(s)に変更して、上述の候補周波数算出処理を行う。制御部100は、最大の信号強度SNRが第1閾値α1以上になるまで、候補周波数算出処理を継続する。
第2積算時間は、例えば、4秒(s)である。
具体的には、制御部100は、候補周波数HCa,HCb及びHCcにおいて、相関処理を行う。
ここで、候補周波数HCaだけではなくて、その前後50ヘルツ(Hz)の周波数においても相関処理を行うのは、GPS受信装置40が信号S1の直接波を受信しているとしても、候補周波数HCの算出に誤差が含まれている可能性があるからである。言い換えると、候補周波数HCaの算出に含まれる誤差を考慮して、候補周波数HCaだけではなくて、その前後50ヘルツ(Hz)の周波数においても相関処理を行うのである。
ここで、候補周波数HCが信号S1ではなくて、妨害波である場合には、第2積算時間において相関処理を行っても、SNRは第2閾値α2に達しない。
これに対して、候補周波数HCが信号S1である場合には、第2積算時間において相関処理を行うことによって、SNRは第2閾値α2に達する。
このため、制御部100は、候補周波数HCのうち、SNRが最大のものが第2閾値α2以上であるか否かによって、候補周波数HCの信頼性を確認することができる。
なお、制御部100は、最大の信号強度SNRが第2閾値α2未満である場合には、候補周波数HCaを中心にして、さらに、積算時間を4秒(s)維持したまま、候補周波数確認処理を継続する。制御部100は、最大の信号強度SNRが第2閾値α2以上になるまで、候補周波数確認処理を継続する。
第3積算時間は、例えば、8秒(s)である。
図8では、候補周波数HCaを中心として第2サーチ範囲W2を規定している。
制御部100は、第2サーチ範囲W2において、例えば、候補周波数HCaを中心として前後30ヘルツ(Hz)の周波数において相関処理を行う。そして、制御部100は、SNRが最大の周波数を確定周波数HFとして算出する。この処理を、確定周波数算出処理と呼ぶ。
制御部100は、確定周波数HFを示す確定周波数情報164を第2記憶部150に格納する。
図9に示すように、制御部100は、候補周波数確認処理において、最大のSNRが第2閾値α2未満の場合には、第1サーチ範囲W1を、4秒積算によってサーチする。サーチの中心周波数は、同期周波H2である。
4秒積算によって算出した候補周波数HCは、1秒積算によって算出した候補周波数HCよりも信頼度が高い。
制御部100は、再度算出した候補周波数HCを示す候補周波数情報162を第2記憶部150に格納する。具体的には、既に算出している候補周波数HCを新たに算出した候補周波数HCによって更新する。この処理を、候補周波数再算出処理と呼ぶ。
制御部100は、上述の候補周波数確認プログラム120によって 再度算出された候補周波数HCの信頼性を確認し、さらに、確定周波数算出プログラム122に基づいて、確定周波数HFを算出する。
なお、上述のGPS衛星12aについての処理と同様に、制御部100は、GPS衛星12bの同期周波数H2bと確定周波数HFbとの差分であるドリフト誤差D2bを算出し、GPS衛星12cの同期周波数H2cと確定周波数HFcとの差分であるドリフト誤差D2cを算出する。
制御部100は、平均ドリフト誤差Davを示す平均ドリフト誤差情報168を第2記憶部150に格納する。
なお、例えば、第1捕捉対象衛星がGPS12aの1個だけの場合には、平均ドリフト誤差Davは、ドリフト誤差D2aと等しい。
なお、捕捉した第1捕捉対象衛星がn個(nは正の整数)であれば、すべての第1差分をnで除した数値が平均ドリフト誤差Davである。
図10に示すように、制御部100は、条件1乃至条件4のいずれかを満たす場合に、平均ドリフト誤差Davを算出する。
条件1は、1秒積算(候補周波数算出処理)で、SNRが1の衛星が1個以上あることである。SNRの衛星が例えば、GPS衛星12aの1個である場合には、平均ドリフト誤差Davは、ドリフト誤差D2aと等しい。なお、この場合、確定周波数HFの算出はせずに、1秒積算でSNRが1に対応する候補周波数HCと同期周波数H2aとの差分がドリフト誤差D2a(及び平均ドリフト誤差Dav)となる。
なお、平均ドリフト誤差Davを算出した後は、制御部100は、上述の候補周波数算出処理、候補周波数確認処理、確定周波数算出処理を中止する。そして、平均ドリフト誤差Davを使用して、各GPS衛星の同期周波数H2を算出し、その同期周波数H2を使用して各GPS衛星を捕捉するようになっている。これは、後述の条件2乃至条件4についても、同様である。
なお、ドリフト誤差D2が算出された場合には、そのドリフト誤差D2は、平均ドリフト誤差D1avの算出に使用されるから、平均ドリフト誤差D2avの算出に使用した第1捕捉対象衛星以外のGPS衛星は、ドリフト誤差D2の算出に使用した第1捕捉対象衛星以外のGPS衛星と一致する。
図11に示すように、制御部100は、平均ドリフト誤差D2avの算出に、GPS衛星12a,12b及び12cを使用した場合には、平均ドリフト誤差Davを使用して、例えば、GPS衛星12dを捕捉する。
このとき、制御部100は、使用可能なすべての探索ユニット40a1等のうち、第1捕捉対象衛星を追尾するために必要な探索ユニット40a1等を使用して例えば、第1捕捉対象衛星であるGPS衛星12a,12b及び12cを追尾(トラッキング)する。そして、他の探索ユニットを使用して、測位に必要な数の各GPS衛星12dを捕捉するようになっている。
例えば、第1捕捉対象衛星であるGPS衛星12a,12b及び12cを追尾するためにそれぞれ2個の探索ユニット40a1等を使用すると合計6個の探索ユニット40a1等が必要になる。そして、例えば、すべての探索ユニット40a1等から6個の探索ユニット40a1乃至a6を除いた11個の探索ユニット40a7乃至40a18を使用して、GPS衛星12dを捕捉するようになっている。
すなわち、各GPS衛星12dの当初の初期サーチ周波数H2d等を平均ドリフト誤差D2avに基づいて補正し、補正後の新たな同期周波数を使用してサーチする。
制御部100は、図5の概位置情報152と衛星軌道情報154によって、GPS衛星12dからの信号のドップラー効果を算出することができ、平均ドリフトDavはGPS装置40側の情報であるからGPS衛星12a,12b及び12c以外のGPS衛星12dのサーチにも共通して使用する。このため、GPS衛星12dのサーチはGPS衛星12c等からの信号S4の端末30の位置における周波数と推測される同期周波数SH1d等(図11参照)を基準に開始することができる。上述のように、平均ドリフト誤差Davは、実測によって得た情報であるから正確であり、これに基づいて設定される、同期周波数SH1dも実際に受信する周波数と極めて近い。このため、GPS衛星12dの捕捉を迅速に完了することができる。
すなわち、GPS衛星12dの捕捉が例えば、時間tが1で足りる。これにより、第1捕捉対象衛星12a,12b及び12cを捕捉して平均ドリフト誤差Davを算出した後は、他のGPS衛星12dを迅速に捕捉することができる。
なお、本実施の形態とは異なり、制御部100は、測位必要数衛星捕捉プログラム130に基づいて、複数のGPS衛星12d等を捕捉するようにしてもよい。
以上のように、端末30は構成されるが、以下その動作例を説明する。
図12は端末30の動作例を示す概略フローチャートである。
まず、端末30は、概位置情報152と衛星軌道情報154(図5参照)に基づいて、観測可能なGPS衛星12a等のうち、迅速に捕捉可能と推測される例えば、GPS衛星12a,12b及び12cを第1捕捉対象衛星に決定する(ステップST1)。このステップST1は、第1捕捉対象衛星決定ステップの一例である。
ステップST2では、図8に示すように、端末30は、例えば前回の測位時のドリフトである初期推定ドリフトD1とドップラー効果DPに基づいて算出した周波数をGPS衛星12a等の初期サーチ周波数H2としてサーチを開始する。
続いて、端末30は、SNRが1のGPS衛星があるか、又は、SNRが0.7以上のGPS衛星が2個以上あるか否かを判断する(ステップST4)。
端末30は、ステップST3において、SNRが1のGPS衛星があるか、又は、SNRが0.7以上のGPS衛星が2個以上あると判断した場合には、平均ドリフト誤差Davを算出する(ステップST8)。
これに対して、端末30は、ステップST3において、SNRが1のGPS衛星がなく、かつ、SNRが0.7以上のGPS衛星が2個以上ないと判断した場合には、ステップST5に進み、候補周波数の信頼性を確認する(図8参照)。このステップST5は、候補周波数確認ステップの一例である。
続いて、端末30は、ドリフト誤差D2を算出する(ステップST7)。このステップST7は、第1差分算出ステップの一例である。
続いて、端末30は、測位必要数のGPS衛星を捕捉する(ステップST9)。このステップST9は、測位必要数衛星捕捉ステップの一例である。
続いて、端末30は、測位に成功したか否を判断し(ステップST10)、測位が成功したと判断した場合には、現在位置(測位位置)を出力する(ステップST11)。
これに対して、端末30は、ステップST10において、測位に成功しなかったと判断した場合には、再度測位を行う。
コンピュータに上述の動作例の第1捕捉対象衛星決定ステップと、候補受信周波数算出ステップと、候補周波数確認ステップと、確定周波数算出ステップと、第1差分算出ステップと、測位必要数衛星捕捉ステップ等を実行させるための端末装置の制御プログラムとすることができる。
また、このような端末装置の制御プログラム等を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体等とすることもできる。
Claims (6)
- 複数の測位衛星からの信号に基づいて現在位置を測位する端末装置であって、
前記測位衛星から受信した信号と当該端末装置が生成するレプリカ信号との相関値を算出する相関手段と、
第1の捕捉対象となる第1捕捉対象衛星を決定する第1捕捉対象衛星決定手段と、
前記相関手段を使用して、第1積算時間において、前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第1周波数を算出する第1周波数算出手段と、
前記相関手段を使用して、前記第1積算時間よりも長い時間である第2積算時間において、前記第1周波数から所定の周波数離れた前後の周波数及び前記第1周波数でなる候補周波数それぞれに前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第2周波数を算出して、当該最大の相関積算値の値が所定値以上であるか否かに基づいて前記候補周波数の信頼性を確認する候補周波数確認手段と、
前記候補周波数確認手段により信頼性が確認された場合に、前記相関手段を使用して、前記第2積算時間よりも長い時間である第3積算時間において、前記第2周波数を中心として所定範囲よりも狭い範囲について前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第3周波数を算出する第3周波数算出手段と、
前記第1捕捉対象衛星が発信する信号の周波数と前記第3周波数との差分を算出する周波数差分算出手段と、
前記差分を使用して、前記第1捕捉対象衛星以外の前記測位衛星を探索する測位必要数衛星探索手段と、
を有することを特徴とする端末装置。 - 前記候補周波数確認手段によって信頼性が確認されなかった場合に、前記相関手段を使用して、前記第1積算時間よりも長い時間である第4積算時間において、前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第4周波数を算出するとともに、当該第4周波数及び当該第4周波数から前記所定の周波数離れた前後の周波数を前記候補周波数として再算出する候補周波数再算出手段、
を有することを特徴とする請求項1に記載の端末装置。 - 前記第1捕捉対象衛星は、複数であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の端末装置。
- 前記第1捕捉対象衛星が複数である場合に、それぞれの第1捕捉対象衛星が発信する信号の周波数と前記第3周波数との差分の平均値を算出する平均差分算出手段を有することを特徴とする請求項3に記載の端末装置。
- 測位衛星から受信した信号とレプリカ信号との相関値を算出する相関手段を備え、複数の測位衛星からの信号に基づいて現在位置を測位する端末装置が、第1の捕捉対象となる第1捕捉対象衛星を決定する第1捕捉対象衛星決定ステップと、
前記端末装置が、前記相関手段を使用して、第1積算時間において、前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第1周波数を算出する第1周波数算出ステップと、
前記端末装置が、前記相関手段を使用して、前記第1積算時間よりも長い時間である第2積算時間において、前記第1周波数から所定の周波数離れた前後の周波数及び前記第1周波数でなる候補周波数それぞれに前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第2周波数を算出して、当該最大の相関積算値の値が所定値以上であるか否かに基づいて前記候補周波数の信頼性を確認する候補周波数確認ステップと、
前記端末装置が、前記候補周波数確認ステップで信頼性が確認された場合に、前記相関手段を使用して、前記第2積算時間よりも長い時間である第3積算時間において、前記第2周波数を中心として所定範囲よりも狭い範囲について前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第3周波数を算出する第3周波数算出ステップと、
前記端末装置が、前記第1捕捉対象衛星が発信する信号の周波数と前記第3周波数との差分を算出する周波数差分算出ステップと、
前記端末装置が、前記差分を使用して、前記第1捕捉対象衛星以外の前記測位衛星を探索する測位必要数衛星探索ステップと、
を有する端末装置の制御方法。 - 測位衛星から受信した信号とレプリカ信号との相関値を算出する相関手段を備えた端末装置に内蔵されたコンピュータに、複数の測位衛星からの信号に基づいて現在位置を測位するためのプログラムであって、
第1の捕捉対象となる第1捕捉対象衛星を決定する第1捕捉対象衛星決定ステップと、
前記相関手段を使用して、第1積算時間において、前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第1周波数を算出する第1周波数算出ステップと、
前記相関手段を使用して、前記第1積算時間よりも長い時間である第2積算時間において、前記第1周波数から所定の周波数離れた前後の周波数及び前記第1周波数でなる候補周波数それぞれに前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第2周波数を算出して、当該最大の相関積算値の値が所定値以上であるか否かに基づいて前記候補周波数の信頼性を確認する候補周波数確認ステップと、
前記候補周波数確認ステップで信頼性が確認された場合に、前記相関手段を使用して、前記第2積算時間よりも長い時間である第3積算時間において、前記第2周波数を中心として所定範囲よりも狭い範囲について前記レプリカ信号の周波数を変化させて前記第1捕捉対象衛星から受信した信号と前記レプリカ信号との相関値を積算した相関積算値が最大となる第3周波数を算出する第3周波数算出ステップと、
前記第1捕捉対象衛星が発信する信号の周波数と前記第3周波数との差分を算出する周波数差分算出ステップと、
前記差分を使用して、前記第1捕捉対象衛星以外の前記測位衛星を探索する測位必要数衛星探索ステップと、
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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