JP4337960B2 - コンバインドサイクルシステムにおいて補助蒸気を供給するための装置及び方法 - Google Patents

コンバインドサイクルシステムにおいて補助蒸気を供給するための装置及び方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の範囲】
本発明は、蒸気冷却を伴うガスタービンを使用するコンバインドサイクルシステムにおいて補助蒸気を供給するための装置及び方法に関する。更に詳しく言えば本発明は、コンバインドサイクルシステムから補助蒸気を抽出し、その補助蒸気を最終使用部位(例えば、1基以上の追加のコンバインドサイクルシステムを起動するための蒸気シール及びスパージング装置)に供給するための複合高圧/低圧システムに関する。
【0002】
【発明の背景】
典型的なコンバインドサイクルシステムでは、ガスタービンが混合気を燃焼させると、それは膨張してタービンを回転させ、それにより電気を起こすための発電機を駆動する。高温燃焼ガスは排熱回収ボイラに排出されるが、そこではボイラと同様にして水が蒸気に変えられる。こうして生じた蒸気は蒸気タービン(通例は高圧、中圧及び低圧タービンから成る)を駆動するが、そこで追加の仕事が抽出されて追加の負荷(例えば、追加の電力を生み出すための別の発電機)を駆動する。ある種の構成ではガスタービン及び蒸気タービンは共通の発電機を駆動し、また別の構成では両者が相異なる発電機を駆動する。
【0003】
追加の同様なコンバインドサイクルユニットを使用する従来のコンバインドサイクルシステムでは、ホストシステムによって補助蒸気が生成され、起動に際して使用するためにかかる追加ユニットに供給されることが多い。このような場合、例えば、補助蒸気は追加ユニットの蒸気シール及びスパージング装置に供給される。通例、補助蒸気は高圧蒸気タービンの排気から抽出され、ヘッダに直接供給される。次いで、かかるヘッダは補助蒸気を追加ユニットのサブシステムに供給する。補助蒸気はまた、その他の最終用途(例えば、電気−熱同時発生用途におけるプロセス蒸気としての使用)のためにも使用できる。
【0004】
コンバインドサイクルシステムはまた、空冷式ガスタービンを使用するのが通例であった。従来のごとくに高圧蒸気タービンの排気から抽出した補助蒸気は、温度調節なしにそのまま補助蒸気として使用するのに十分な程度に低い温度を有している。しかるに、最新の設計に基づくコンバインドサイクルシステムでは蒸気冷却式ガスタービンが使用される。この場合、高圧蒸気タービンからの蒸気はガスタービンの蒸気冷却回路を通って流れ、使用済みの冷却蒸気は再加熱されてから蒸気タービン(例えば、中圧蒸気タービン)に戻される。勿論、排熱回収ボイラ中の低圧加熱器からの低圧蒸気も蒸気タービンに供給される。ガスタービン中における冷却蒸気の流れを維持することが必要であると仮定すれば、高圧蒸気タービンからの蒸気を補助蒸気として使用することはもはや実際的でない。なぜなら、そうすることはガスタービンにとって必要な冷却蒸気を減少させ、それによって過熱やそれに付随する問題を引起こすからである。それ故、ここで取組むべき課題は蒸気冷却式ガスタービンを使用するコンバインドサイクルシステムにおいて補助蒸気を得ることである。
【0005】
【発明の概要】
本発明の実施の一態様に従えば、蒸気冷却式ガスタービンを使用するコンバインドサイクルシステムが提供される。かかるコンバインドサイクルシステムでは、圧力応答性の制御弁を開くことにより、排熱回収ボイラの低圧過熱器から得られかつ通常は中圧蒸気タービンに供給される低圧蒸気の少なくとも一部が第1の導管中に分流させられる。分流した蒸気の流れは、別のコンバインドサイクルシステムに蒸気を導くためのヘッダ中に流入する。かかる蒸気は、起動時に蒸気シールに供給されたり、スパージング用蒸気として使用されたり、また(該当する場合には)起動時に蒸気タービンの冷却蒸気として使用されたりする。追加の蒸気の流れが必要とされる場合には、圧力応答性の高圧制御弁を開くことにより、ガスタービンの冷却回路から排出される使用済み冷却蒸気の一部を再熱器への帰路から第2の導管中に分流させることもできる。このような第1及び第2の蒸気の流れは、流量測定用のフローノズルを含む第3の導管中で合流する。第3の導管中には水冷式過熱低減器が配置されており、またヘッダ中の蒸気温度は熱電対によって測定される。過熱低減器は、測定された流量及びヘッダ中の蒸気温度に応答し、第3の導管中の流量が所定の最小流量に達しかつヘッダ中の蒸気温度が所定の温度を越えた場合には合流した蒸気の流れの温度を低下させる。このように、排熱回収ボイラからの低圧蒸気と使用済みの高圧冷却蒸気とを合流させかつ所定の流量及びヘッダ中の蒸気温度で温度調節することにより、補助蒸気の流れが生み出される。それ故、過熱低減器が使用されるのは所定の最小蒸気流量及び温度が達成された場合のみである。低圧蒸気の流れは温度調節を必要としないのが通例であり、またそれは所定の最小流量を達成する。その結果、弁の位置、従って第1及び第2の導管中の流量は、補助蒸気が供給されるヘッダ中の補助蒸気の圧力によって決定される。
【0006】
生成した補助蒸気に対しては、数多くの様々な最終用途が存在する。例えば、補助蒸気は電気−熱同時発生目的のためのプロセス蒸気として使用することができる。補助蒸気のもう1つの用途は、オフライン状態にある別のコンバインドサイクルユニットを起動することにある。すなわち、複数のコンバインドサイクルユニットを有する発電所では、第2のユニットの起動に際して運転中のユニットから第2のユニットに補助蒸気を供給することが望ましい。第2のユニットの起動に際しては、例えば蒸気シールを作動したり、復水器のスパージングを行ったり、またガスタービンと蒸気タービンとが共通の発電機を使用する場合には蒸気タービンへの冷却蒸気の供給を開始したりするために補助蒸気が必要となる。さもないと、別の蒸気供給源(例えば、追加のボイラ)を使用しなければならないが、それは必ずしも利用可能でない。それ故、第2のユニットの蒸気シール及びスパージング装置に補助蒸気を供給したり、また(該当する場合には)第2のユニットの蒸気タービンを冷却するため、ホストユニットによって生成した補助蒸気を第2のユニットのヘッダに供給することができる。補助蒸気の温度はある種の装置で使用するには高過ぎることがあるから、加熱低減又は温度低下を行うことが望ましい。
【0007】
上記のシステムに関する説明から理解される通り、ホストユニットからの補助蒸気を用いてオフライン状態にある1基以上の追加ユニットを起動することができ、しかもかかる追加ユニットを短い時間間隔で順次に起動することができる。更にまた、本発明の高圧/低圧システムは任意の1基以上のコンバインドサイクルユニットにおけるガスタービンの蒸気冷却性能に影響を及ぼさない。各々のガスタービンにおける蒸気冷却部品を適切に冷却するためにそれの冷却回路中への蒸気の流れを維持するのが決定的に重要であることを考えると、これは大きな意義を有している。本発明のシステムの追加の利点としては、低圧のHRSG系からの低温蒸気を使用することにより、高温補充蒸気に対して過熱低減器が使用される前に最小流量レベルが達成されることである。これは、蒸気と冷却水との不十分な混合に原因する水関連の損傷の可能性を最少限に抑える。その他の利点としては、高温蒸気に対して必要とされる合金製のヘッダの代りに安価なヘッダ(例えば、炭素鋼製のヘッダ)を使用し得ることである。更にまた、共通の発電機が使用される場合には各々のユニットに独自の蒸気タービン冷却がもたらされ、また負荷遮断後の全速無負荷運転に際しては各々のユニットにシーリング用蒸気が供給される。
【0008】
本発明の好適な実施の一態様に従えば、蒸気冷却式ガスタービン、蒸気タービン、及びガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にある排熱回収ボイラを含んでいて、上記排熱回収ボイラは蒸気を発生して蒸気タービンを駆動するための低圧過熱器を含むようなコンバインドサイクルシステムと、ガスタービンからの使用済み冷却蒸気を蒸気タービンに流すための再熱器と、低圧過熱器によって発生した低圧蒸気の少なくとも一部を補助蒸気として使用するため第1の導管中に分流させるための低圧制御弁と、ガスタービンからの使用済み高圧冷却蒸気の少なくとも一部を第2の導管中に分流させるための高圧制御弁と、第1及び第2の導管からそれぞれ低圧蒸気及び高圧蒸気の流れを受入れてそれらを最終使用部位に導くための補助蒸気導管を規定する第3の導管と、第3の導管中に設けられて補助蒸気の温度を調節するための水冷式過熱低減器とを含むことを特徴とする、最終使用部位に補助蒸気を供給するための装置が提供される。
【0009】
本発明の別の好適な実施の態様に従えば、蒸気冷却式ガスタービン、蒸気タービン、及びガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にある排熱回収ボイラを含んでいて、上記の排熱回収ボイラは蒸気を発生して蒸気タービンを駆動するための加熱器を含むようなコンバインドサイクルシステムにおいて、加熱器によって発生されかつ蒸気タービンに供給される蒸気の少なくとも一部を第1の導管中に分流させる工程と、ガスタービンからの使用済み冷却蒸気の少なくとも一部を第2の導管中に分流させる工程と、第1及び第2の導管からの蒸気の流れを第3の導管中で合流させ、得られた補助蒸気を最終使用部位に導く工程と、第3の導管中の蒸気の温度を低下させる工程とを含むことを特徴とする、最終使用部位で使用するための補助蒸気を生成するための方法が提供される。
【0010】
【好適な実施の態様の詳細な説明】
図1を見ると、燃焼器14内で混合気を燃焼させ、高温燃焼ガスを供給することによりタービンを回転させて仕事を生み出すため(例えば、電気を起こすための発電機16を駆動するため)に役立つガスタービン12を使用するコンバインドサイクルシステム10が示されている。勿論、かかるガスタービンは公知のごとくに圧縮空気を供給するため圧縮機18を具備している。コンバインドサイクルシステムでは、ガスタービンから排出される高温燃焼ガスは排熱回収ボイラ(HRSG)20に送られ、そこでボイラと同様にして水が蒸気に変えられる。こうして生じた蒸気は蒸気タービン(この場合には高圧タービン22、中圧タービン24及び低圧タービン26から成る)を駆動し、そこで追加の仕事が抽出され、電気を起こすために上記の発電機又は別の発電機(図示せず)が駆動される。
【0011】
排熱回収ボイラは、通例、HP、IP及びLP蒸発器並びに(総称的に加熱器と呼ばれる)各種の加熱器(すなわち、エコノマイザ及び過熱器)を含んでいる。その結果、ガスタービンからの高温排ガスにより、HRSG内の水は蒸気タービン駆動用の蒸気に変えられる。プラント内に複数のコンバインドサイクルシステムが存在する場合、他のコンバインドサイクルシステムにおいて使用するためにも蒸気が抽出されるのが普通である。それにより、例えば追加の蒸気タービンを起動する場合、それらの蒸気シール及びスパージング装置に補助蒸気が供給される。このように、通常の運転条件下にあるHRSGは適当な配管系(全てが図示されているわけではない)を通して低圧、中圧及び高圧蒸気をLP、IP及びHP蒸気タービンに供給するのである。
【0012】
しかるに、最新のガスタービン設計では、ガスタービン12は蒸気で冷却されるのであって、高圧蒸気タービンからの蒸気の大部分は高圧タービン22から延びる配管32を通してガスタービンの冷却蒸気回路30に供給されるのが普通である。図1からわかる通り、管路34を通してガスタービン12から排出される使用済み冷却蒸気は、中圧タービン24で使用するため管路38を通して再熱器36に供給されるのが普通である。中圧タービン24から排出された蒸気は、管路39を通して低圧タービン26に供給される。HRSG20の低圧過熱器部分からの蒸気は、導管40を通して中圧タービン24に供給される。このように、コンバインドサイクルシステムの通常の運転に際しては、HRSG20の高圧過熱器(図示せず)からの高圧過熱蒸気は高圧蒸気タービンを駆動するために弁90を通して高圧タービン22に供給されるのが普通である。高圧タービン22から排出される蒸気の大部分は、ガスタービンを冷却するためガスタービンの蒸気冷却回路30に供給される。使用済み冷却蒸気は再熱器36を通して中圧タービン24に供給され、次いで管路39を通して低圧タービン26に供給される。
【0013】
コンバインドサイクルシステム10、CC2、CC3などは、ユニットヘッダ42、42a、42b(42a及び42bは完全には図示されていない)などをそれぞれ含んでいる。各々のヘッダ(例えば、ホストヘッダ42)には、(通常のGT/ST発電機用途の場合)配管44、46及び48を介して蒸気シール弁50、スパージング弁52及び冷却蒸気弁54が連結されている。蒸気シール弁50は、配管44を蒸気タービンの蒸気シールに結合している。スパージング弁52は、ヘッダ42の蒸気を復水器用スパージング装置に結合している。最後に冷却蒸気弁54は、ガスタービン及び蒸気タービンに対して共通の発電機が使用される場合、起動に際して使用するためにヘッダ42の蒸気を蒸気タービン用蒸気冷却回路に結合している。
【0014】
コンバインドサイクルシステム10に関する以下の説明は、コンバインドサイクルシステム10と全く同じ追加のシステムCC2、CC3などの説明とも見なされる。図示のごとく、HRSGの過熱器からの低圧蒸気は導管40を通して中圧タービン24に供給される。かかるコンバインドサイクルシステムから補助蒸気を抽出し、ヘッダ42(又はシステムCC2及びCC3のヘッダ42a及び42b)に補助蒸気を供給するため、導管60が圧力制御弁62を介して導管40に連通している。導管60はまた、逆止め弁64を介して導管66にも連通している。なお、導管66は導管68に連通していて、それによりヘッダ42に補助蒸気を直接に供給するために役立つ。通常の運転時には、圧力制御弁62は閉鎖される結果、HRSG20からの蒸気は導管40を通って中圧タービン24に流れる。低圧導管40中を流れる蒸気は、一般に追加のコンバインドサイクルユニットを起動するために要求される補助蒸気使用温度条件を満足する温度を有していて、過熱低減による冷却を必要としない。とは言え、かかる低圧供給系は要求される補助蒸気供給条件の全てを満足するのに十分な能力を有しないことがある。それ故、HRSG20の低圧過熱器から供給される補助蒸気は高圧補助蒸気供給源によって補充されることがある。
【0015】
かかる目的を達成するため、ガスタービン12の下流側かつ再熱器36の上流側で蒸気冷却回路の導管34に導管70が連結されていて、それにより導管34から得られるガスタービンからの使用済み冷却蒸気と導管60を通って流れる低圧蒸気とを合流させることができる。このようにすれば、第1の導管60中の低圧蒸気に第2の導管70中の高圧蒸気が補充されて第3の導管66中を流れることになる。高圧蒸気の供給温度は起動時における補助用途のためには高過ぎ、従って導管70中を流れる高圧補助蒸気の温度は補助用途のためには高過ぎるから、蒸気の使用温度にまで温度を低下させることが必要である。オフラインユニット(例えば、CC2又はCC3)用の補助蒸気の温度を低下させるため、第3導管66中には水冷式過熱低減器74が設けられている。水冷式過熱低減器が使用される理由は、蒸気冷却式ガスタービンを使用するコンバインドサイクルシステムでは適当な蒸気過熱低減手段が利用できないからである。また、第3導管66中の流量を測定するためのフローノズル76も設けられている。過熱低減器74は、導管66中の所定の最小測定流量及びヘッダ42中の所定の蒸気温度に応答して導管66中を流れる補助蒸気の冷却を行う。すなわち、ノズル76中の最小流量及びヘッダ42中の所定温度が達成されて初めて過熱低減器の動作が開始する。導管60を通って流れる低圧蒸気が所要の最小流量を達成させる。低圧供給源から第1導管60を通って流れる蒸気と導管66中で合流する以前における導管70中の蒸気の流量は、高圧制御弁78によって制御される。高圧制御弁78は、低圧制御弁62に関する目標値よりも僅かに低い目標値で開くように制御される。熱電対79がヘッダ42中の蒸気温度を測定し、ヘッダ42中の蒸気温度が所定の温度を越えた場合には線路81を通して過熱低減器に信号を送る。
【0016】
ガスタービンの蒸気冷却は常に持続されることが不可欠である。従って、再熱系から蒸気を抽出する際にガスタービン冷却系の入口における圧力を維持するため、遮断用の圧力制御弁78及び62はヘッダ42中の圧力に応答する。
【0017】
ホストユニット10からの補助蒸気を用いて(例えば)オフラインユニットCC2を起動する場合の動作について説明すれば、ホストユニット10は適当な負荷の下で運転中であると仮定する。起動すべきユニットが温態にある場合、補助蒸気を供給する際に低圧蒸気の温度を調節することは通例不要である。ユニットCC2を起動するためには、低圧制御弁62を開くことによってヘッダ42が予め加温されると共に、弁43aを開くことによってヘッダ42aが予め加温される。次いで、蒸気シール弁50aを開くことによってCC2へのシーリング用蒸気の供給が開始される。ホストユニット10の低圧制御弁62は、それに応答して追加の蒸気を供給する。同様に、スパージング弁43aを開くことによってCC2ユニットを起動するためのスパージング用蒸気が供給されるようになると、低圧制御弁62はそれに応答して追加の低圧蒸気を供給する。低圧蒸気は温度調節の必要はないが、必要な場合には温度調節のために要求される最小流量条件は満足している。ガスタービン及び蒸気タービン用として共通の発電機を使用するユニットの場合であればCC2ユニットによる蒸気の使用(例えば、蒸気冷却弁54の開放)が継続されたり、あるいはCC3ユニットがオンライン化されたりする結果、最終的には全ての低圧蒸気が使用されることになる。必要な追加の蒸気は、高圧制御弁78を開くことによって導管70から供給される。高圧蒸気の温度はこの場合の蒸気用途にとって高過ぎるから、熱電対79を用いてヘッダ温度を測定しながら過熱低減器66によって高圧蒸気が冷却される。水による高圧蒸気の温度調節が可能である理由は、蒸気と水との十分な混合を保証するために必要な最小流量条件が低圧蒸気によって達成されているからである。高圧制御弁78は、必要に応じて追加の蒸気を供給するために役立つ。
【0018】
冷態のユニットを起動するためには、低圧蒸気の温度が起動ユニットの蒸気シール用として高過ぎることがある。このような場合には、低圧蒸気も冷却する必要がある。低圧蒸気の冷却は、ホストユニットのスパージング弁52を開いて蒸気の流れを復水器に導入することによって行われる。その結果、蒸気と水との十分な混合を保証するための最小流量が過熱低減器内で達成される。かかる蒸気流量が達成されれば、低圧蒸気を適当な温度に調節することができ、次いで起動ユニットの蒸気シール弁50aを開くことができる。その後、起動ユニットのスパージング弁52aが開かれ、それによりホストユニットの過熱低減器を通して追加の蒸気を供給することができる。過熱低減器内で最小流量が達成された後には、ホストユニットのスパージング弁46を閉じ、通常のやり方で補助蒸気の使用を続けることができる。
【0019】
蒸気の要求が低減すると、高圧制御弁78の開度は縮小され、閉じられる。低圧制御弁62は、温度調節なしに蒸気を供給し続ける。追加のCC2ユニットによる蒸気の要求が低減すると、低圧制御弁62も閉じられる。同様に、ホストユニット10又はCC2ユニットからの補助蒸気を用いて追加のCC3ユニットを起動することができる。
【0020】
単軸システムにおけるシーリング用及び蒸気タービン冷却用の蒸気を供給するため、ホストユニット及び1基以上の追加ユニットを負荷遮断後の全速無負荷(FSNL)状態で連続的に運転することができる。ユニット10について述べれば、負荷遮断後のFSNL状態で、蒸気タービンの主制御弁90及び再熱遮断弁92を閉じた後、過熱防止用の低圧導入弁94を用いて冷却蒸気が導入される。この場合の蒸気供給源はHRSGからの低圧導管40である。導管40を通して供給される低圧蒸気の量が不十分であれば、冷却蒸気弁54を開きながら弁62を通してヘッダ42に低圧蒸気を導入すると共に、高圧蒸気系を用いて低圧蒸気を補充することができる。蒸気シール目的のためには、負荷遮断後のFSNL状態で、中圧蒸気をシーリング用蒸気として使用することもできる。
【0021】
以上、現時点で最も実用的で好適なものと考えられる実施の態様に関連して本発明を記載したが、本発明は開示した実施の態様のみに限定されるわけではなく、それどころか前記特許請求の範囲から逸脱しない限りは様々な変更態様や同等な構成をも包括することを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインドサイクルシステムにおいて補助蒸気を供給するための本発明装置の略図である。
【符号の説明】
10 コンバインドサイクルシステム
12 ガスタービン
16 発電機
20 排熱回収ボイラ
22 高圧タービン
24 中圧タービン
26 低圧タービン
30 冷却蒸気回路
36 再熱器
42 ホストヘッダ
50 蒸気シール弁
52 スパージング弁
60 第1の導管
62 低圧制御弁
66 第3の導管
70 第2の導管
74 水冷式過熱低減器
76 フローノズル
78 高圧制御弁
CC2 追加のコンバインドサイクルシステム又はユニット
CC3 追加のコンバインドサイクルシステム又はユニット

Claims (12)

  1. 蒸気冷却式ガスタービン、蒸気タービン、及び前記ガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にある排熱回収ボイラを含んでいて、前記排熱回収ボイラは蒸気を発生して前記蒸気タービンを駆動するための低圧加熱器を含むようなコンバインドサイクルシステムと、前記ガスタービンからの使用済み冷却蒸気を前記蒸気タービンに流すための再熱器と、前記低圧加熱器によって発生した低圧蒸気の少なくとも一部を補助蒸気として使用するため第1の導管中に分流させるための低圧制御弁と、前記ガスタービンからの使用済み高圧冷却蒸気の少なくとも一部を第2の導管中に分流させるための高圧制御弁と、前記第1及び第2の導管からそれぞれ低圧蒸気及び高圧蒸気の流れを受入れてそれらを最終使用部位に導くための補助蒸気導管を規定する第3の導管と、前記第3の導管中に設けられて前記補助蒸気の温度を調節するための水冷式過熱低減器とを含むことを特徴とする、最終使用部位に補助蒸気を供給するための装置。
  2. 前記装置が前記第3の導管中における蒸気の流量を測定するための測定装置を含んでいて、前記過熱低減器は前記第1の導管を通って前記第3の導管中に流入する蒸気によって付与される前記第3の導管中の所定の蒸気流量測定値に応答して作動される請求項1記載の装置。
  3. 第2のガスタービン、第2の蒸気タービン、前記第2のガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にあって前記第2の蒸気タービン用の蒸気を発生する第2の排熱回収ボイラ、前記第2の蒸気タービン用の蒸気シール、及び前記第3の導管を前記蒸気シールに連結するための第4の導管を含んだ第2のコンバインドサイクルシステムを含む請求項1記載の装置。
  4. 第2のガスタービン、第2の蒸気タービン、前記第2のガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にあって前記第2の蒸気タービン用の蒸気を発生する第2の排熱回収ボイラ、前記第2の蒸気タービンの復水器において水のスパージングを行うための蒸気スパージャ、及び前記第3の導管を前記蒸気スパージャに連結するための第4の導管を含んだ第2のコンバインドサイクルシステムを含む請求項1記載の装置。
  5. 第2のガスタービン、第2の蒸気タービン、前記第2のガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にあって前記第2の蒸気タービン用の蒸気を発生する第2の排熱回収ボイラ、前記第2の蒸気タービン用の蒸気冷却回路、及び前記第3の導管を前記蒸気冷却回路に連結するための第4の導管を含んだ第2のコンバインドサイクルシステムを含む請求項1記載の装置。
  6. 蒸気冷却式ガスタービン、蒸気タービン、及び前記ガスタービンからの高温燃焼生成物と熱伝達関係にある排熱回収ボイラを含んでいて、前記排熱回収ボイラは蒸気を発生して前記蒸気タービンを駆動するための加熱器を含むようなコンバインドサイクルシステムにおいて、前記加熱器によって発生されかつ前記蒸気タービンに供給される蒸気の少なくとも一部を第1の導管中に分流させる工程と、前記ガスタービンからの使用済み冷却蒸気の少なくとも一部を第2の導管中に分流させる工程と、前記第1及び第2の導管からの蒸気の流れを第3の導管中で合流させ、得られた補助蒸気を最終使用部位に導く工程と、前記第3の導管中の蒸気の温度を低下させる工程とを含むことを特徴とする、最終使用部位で使用するための補助蒸気を生成するための方法。
  7. 少なくとも部分的には前記第3の導管中における所定の蒸気流量に応答して前記第3の導管中の蒸気の温度を低下させる工程を含む請求項6記載の方法。
  8. 少なくとも部分的には前記第3の導管中における所定の蒸気温度に応答して前記第3の導管中の蒸気の温度を低下させる工程を含む請求項6記載の方法。
  9. 前記第3の導管中における所定の蒸気流量及び蒸気温度に応答して前記第3の導管中の蒸気の温度を低下させる工程を含む請求項6記載の方法。
  10. 前記コンバインドサイクルシステムが蒸気シールを有する第2の蒸気タービンを含む場合において、前記第2の蒸気タービンの起動に先立って前記第3の導管中の補助蒸気を前記蒸気シールに導く工程を含む請求項6記載の方法。
  11. 前記コンバインドサイクルシステムが第2の蒸気タービン及び復水器を含む場合において、スパージング用蒸気として使用するために前記第3の導管中の補助蒸気を前記復水器に導く工程を含む請求項6記載の方法。
  12. 前記コンバインドサイクルシステムが蒸気冷却回路を有する第2の蒸気タービンを含む場合において、前記第2の蒸気タービンの起動に際して前記第2の蒸気タービンを冷却するために前記第3の導管中の補助蒸気を前記蒸気冷却回路に導く工程を含む請求項6記載の方法。
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