JP4338531B2 - 包装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、家電機器やガス器具などの包装対象物を梱包する包装装置の改良に関するものである。特に、包装対象物として底部に対し天部の幅が狭く、直方体形状の包装箱本体に大きな空間が存在する場合における稜線部分の補強を図ることを目的とする。
例えば、電気機器などの製品を輸送・保管する場合においては、機器本体に傷が付いたり、落下した場合の損傷を防止するため、各種緩衝材を機器と共に段ボール箱に収納して梱包されている。一般的に、重量のある機器は、梱包及び開梱が容易に行えるように、緩衝材を備えた底部材に載置し、上から段ボール箱を被せると共に、上部に緩衝材を設けて梱包する形態が採られている。
特開平7−257679号
ところが、近時では省スペースを目的とする場合やデザイン上の観点から前面がテーパー状に形成された機器が多くなっている。このため、一般的に使用される段ボール製梱包材が直方体状であることから、梱包材の内部上方に大きな空間が生じる結果となり、この部分の梱包材が凹んだり損傷しやすく保護材としての機能が低下する問題を有していた。
梱包材の目的は、収納する機器を保護することが主たる目的であるものの、梱包材自体が変形したり損傷すると、収納した機器に問題がなくても商品価値が著しく低下する。しかも、保管時や輸送時における安定性が低下し、他の商品に傷を付けるなど悪影響を及ぼすことにもなる。
そこで本発明者は上記問題に鑑み鋭意研究の結果、本発明を成し得たものでありその特徴とするところは、家電機器等の包装対象物を梱包する梱包材において、該包装対象物を収容するもので上部開口端の四辺に長さ面フラップ及び幅面フラップをそれぞれ延設した包装箱本体と、該包装箱本体の両幅面側に配し該包装対象物の角部を保護する緩衝部材とによって構成したものであって、一対の該幅面フラップは、辺と平行な折れ線によって先端が基部に達する二つ折りにした少なくとも一方の該長さ面フラップを、押さえ込むことにある。
或いは、家電機器等の包装対象物を梱包する梱包材において、該包装対象物を収容するもので上部開口端の四辺に長さ面フラップ及び幅面フラップをそれぞれ延設した包装箱本体と、該包装箱本体の両幅面側に配し該包装対象物の角部を保護する緩衝部材とによって構成したものであって、L字形に折曲することにより包装箱本体の長さ面と緩衝部材との間に介在させる補強材を少なくとも一方の端部に延設した補強部材を、長さ面フラップと幅面フラップのいずれかの下方に設けることにある。
ここで、本明細書中でいう「包装箱本体」とは、家電機器等の包装対象物を収容して梱包する段ボール製部材であり、相対向して設けた長さ面と幅面により周囲の4面を形成し、上部開口端の四辺に延設した長さ面フラップと幅面フラップで天面を覆う構造のものをいう。底面については、別体の段ボール製トレーに包装対象物を載置するのが一般的であるが、下部開口端の四辺に長さ面フラップと幅面フラップを延設して形成してもよい。
本発明の第一発明においては、上部開口端に設けた長さ面フラップの少なくとも一方を、辺と平行な折れ線を設け先端が基部に達するように二つ折りにする。そして、これを幅面フラップで押さえ込んだ状態でテープ掛けして梱包する。これにより、天面を構成する長さ面フラップが二重構造となり、且つ端部が稜線部分に達しているため、包装箱の稜線部分内方に緩衝部材等が存在しない空間部分のスパンが長い場合でも、天面側の耐圧強度を維持することができる。
例えば、緩衝部材が包装箱本体の両幅面側にのみ配され、しかも長さ面の辺方向の長さが幅面より長くなる包装形態において有用となる。特に、包装対象物の天面側の幅が狭い形状の場合、包装箱本体の上部空間が大きく緩衝部材の自由長が長くなっても、該緩衝部材の緩衝機能が損なわないように包装箱本体の保形性を高めることができる。通常、相対向する2つの長さ面フラップに折れ線を設けて二つ折りにするが、上部空間が大きい側の長さ面フラップだけ二つ折りにしてもよい。この場合には、他方の長さ面フラップを二つ折りにした長さ面フラップに重ねるようにしてもよい。
二つ折りにする長さ面フラップには、さらに包装箱本体の長さ面と緩衝部材との間に挿通する補強材を延設してもよい。この補強材は、長さ面フラップの基部から折れ曲がってL字形に存在するため、稜線部分の強度をより高くすることができる。
「緩衝部材」とは、機器に接当させることでその機器を保護するための緩衝機能を有するものをいう。緩衝部材の構造、材質、形状は特に限定するものではなく、発泡プラスチックやパルプモールドなどの成型品を利用したり、段ボールで形成してもよい。通常、緩衝部材は包装対象物の天面と底面の相対向する2つの稜線部分に設けられる。別体のトレーに包装対象物を載置して梱包する形態の場合は、トレー本体から延設した段ボールを折り曲げて形成することも可能である。
「補強部材」とは、本発明の第二発明において包装箱本体の天面側ほぼ全域に渡って設ける段ボール部材であり、L字形に折曲して該包装箱本体の長さ面と緩衝部材との間に介在させる補強材を少なくとも一方の端部に設けたものをいう。この補強部材により、本発明の第一発明とほぼ同様に天面から補強材を設けた稜線部分にかけて強度を高めることが可能となる。この補強部材は、通常幅面フラップと長さ面フラップとの間に挟み込むように設けるが、緩衝部材上に直接載置してもよい。また、端部に設けた補強材からさらにL字形部分を二重にする部材を延設してもよい。
本発明に係る包装装置は、長さ面フラップを辺と平行な折れ線によって先端が基部に達するように二つ折りにしたこと。或いは、少なくとも一方の端部にL字形に折曲して包装箱本体の長さ面と緩衝部材との間に介在させる補強材を有する補強部材を該包装箱本体の天面側に設けたことにより、天面側稜線部分における緩衝部材等が存在しない部分の強度を高めることができる。
特に、包装箱本体の天面側に大きな空間ができてしまう包装対象物を包装する場合において、構造的に空間部分に緩衝部材を設けられない場合や、コストや後処理などの関係から大きな緩衝部材を設けることができない場合に極めて有益な効果を奏する。
包装箱本体の天面から緩衝部材等が存在しない天面側稜線部分にかけての強度を高めることにより、コスト高となる緩衝部材に依存することなく、少ない部品点数で所定の強度を確保した。
図1は、本発明の第一発明に係る包装装置1の一例であって、前面が傾斜する形状の食器洗い乾燥機Tを梱包する状態を示す。この包装装置1は、緩衝部材2を設けた段ボール製トレー3に食器洗い乾燥機Tを載置し、上から包装箱本体4を被せて梱包する構造である。食器洗い乾燥機Tの上部角部にはさらに発泡スチロール製緩衝部材2を設け、該包装箱本体4上端の四辺から延設した長さ面フラップ41と幅面フラップ42で上部開口を閉じてテープ掛けして梱包する。
本発明においては、図示した食器洗い乾燥機Tのように前面が傾斜することにより、内部空間が大きくなる梱包材の保護を図るため、長さ面フラップ41のほぼ中央部に辺と平行に設けた折れ線43で二つ折りにしている。これにより、図2に示すように包装装置1で梱包すると、包装箱本体4の天面のみならず、二つ折りにした長さ面フラップ41の先端が基部に達するため、稜線部分の強度が高くなる。しかも必然的に自由長が長くなる緩衝部材2の保護を図ることにも繋がり、梱包材としての機能を高めることができる。
包装箱本体4は、図3(a)のブランクシートに示す構造であり、直方体の周面を構成する各長さ面44と各幅面45の一方の端部から、それぞれ長さ面フラップ41と幅面フラップ42を延設したものである。長さ面フラップ41のほぼ中央部に設ける折れ線は、図のように二重に設けることによって、折り曲げたときに長さ面フラップ41と直交する面を形成して、面圧強度を高めている。食器洗い乾燥機Tを載置して梱包する段ボール製トレー3としては、同図(b)に示すように内部の対向位置に発泡スチロール製の緩衝部材2を配した構造である。
図4は、第一発明に係る包装装置1の他の例であって、長さ面フラップ41の先端に補強材46を延設したものである。補強材46は、包装箱本体4の長さ面44と緩衝部材2との間に介在させるもので、L字形に折曲することで稜線部分の強度をさらに高くすることができる。
図5は、本発明の第二発明に係る包装装置11の一例であり、食器洗い乾燥機Tを梱包する状態を示す。包装装置11は、包装箱本体4の天面側のほぼ全域を覆う大きさの段ボール製の補強部材5を設ける構造であり、一方の端部に延設した補強材46をL字形に折曲して、包装箱本体4の長さ面44と緩衝部材2との間に介在させる。本例の補強部材5は、幅面フラップ42の上面に載置し、その上から長さ面フラップ41で挟み込むように設ける。端部の補強材46をL字形に折曲することにより、前述した実施例1や実施例2と同等の強度を得ることができ、部品点数が増えるものの組み立てが簡単で梱包作業を容易にする利点がある。
本発明の第一発明に係る包装装置の一例を示す分解斜視図である。 第一発明の包装装置によって梱包した状態を示す部分断面図である。 (a)は包装箱本体のブランクシート、(b)は緩衝部材を設けたトレーの平面図である。 本発明の第一発明に係る包装装置の他の例を示す部分断面図である。 本発明の第二発明に係る包装装置の一例を示す分解斜視図である。
符号の説明
T 食器洗い乾燥機
1 第一発明に係る包装装置装置
2 緩衝部材
3 段ボール製トレー
4 包装箱本体
41 長さ面フラップ
42 幅面フラップ
43 折れ線
44 長さ面
45 幅面
46 補強材
5 補強部材

Claims (1)

  1. 家電機器等の包装対象物を梱包する梱包材において、該包装対象物を収容するもので上部開口端の四辺に長さ面フラップ及び幅面フラップをそれぞれ延設した包装箱本体と、該包装箱本体の両幅面側に配し該包装対象物の角部を保護する緩衝部材とによって構成したものであって、一対の該幅面フラップによって押さえ込まれる一対の該長さ面フラップは、少なくとも一方を折れ線によって先端が基部に達する二つ折りにすると共に、二つ折りにした少なくとも一方の先端から該包装箱本体の長さ面と該緩衝部材との間に介在させる補強材を延設したことを特徴とする包装装置。
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