JP4342191B2 - 薄膜トランジスタを備えた装置及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタを備えた装置及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタを備えた装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、液晶表示装置は、軽量、薄型及び低消費電力などの利点から広く利用されている。特に、アクティブマトリクス型液晶表示装置を用いると、パッシブマトリクス型液晶表示装置と比べて、画素数を増大させることができ、またコントラストも改善されるので、高品位な表示が可能になる。
【0003】
アクティブマトリクス型液晶表示装置では、各画素毎に薄膜トランジスタ(以下、「TFT」と称することがある)などのスイッチング素子を備えている。本明細書において、スイッチング素子が形成されている基板を「アクティブマトリクス基板」ということにする。典型的なアクティブマトリクス液晶表示装置は、アクティブマトリクス基板と対向基板とこれらの間に設けられた液晶層とを備える。アクティブマトリクス基板には、画像表示の一単位となる画素毎に画素電極が設けられ、各画素電極は、それぞれの画素電極に対応して配置されたスイッチング素子に接続されている。各画素電極に接続されたスイッチング素子のオン・オフを制御することによって、画素電極と、対向基板に形成された対向電極とによって液晶層に電圧を印加し、液晶層の配向状態を変化させることによって表示を行う。
【0004】
アクティブマトリクス型液晶表示装置のスイッチング素子として、従来から、アモルファスシリコン薄膜を用いたTFTが広く用いられているが、最近では結晶質シリコン薄膜(ポリシリコン薄膜)を用いたTFTも注目されている。結晶質シリコン膜の電界効果移動度は、アモルファスシリコン薄膜の電界効果移動度よりも高いので、ポリシリコン薄膜を用いて種々の機能回路を形成することが可能である。例えば、ポリシリコン薄膜を用いると、画素用TFTのみでなく、高速動作が要求される駆動回路用TFTも形成できる。
【0005】
TFTを用いて種々の機能回路を形成するために、TFTに要求される主な特性は、電流駆動力が大きいこと、オフリーク電流が小さいこと、かつ長期信性が高いことである。ここで、TFTの長期信頼性を阻害する要因の一つに、ホットキャリアによる劣化があげられる。「ホットキャリアによる劣化」とは、ドレイン近傍の電界集中によって生じたホットキャリアの一部がゲート絶縁膜の中に注入されたり、シリコン膜中に欠陥準位が形成されることによって、トランジスタの特性が変動することをいう。
【0006】
従来のシングルドレイン構造を有するNチャンネルTFTは、電流駆動力が比較的大きい。また、単純な構造であるため製造工程数が少ないので、低コストで製造できるといった利点もある。一方、ホットキャリアによる劣化が生じやすいので、長期信頼性を確保するためには、駆動電圧を数ボルトの低電圧に制限しなければならない。その上、オフリーク電流が大きいといった問題もある。
【0007】
これらの問題を解決するTFTの構造として、TFTのチャネル領域とソース領域・ドレイン領域との間の少なくとも一方に低濃度不純物領域(Lightly Doped Drain、以下「LDD領域」と略すことがある)を形成した構造が知られている。このような構造は、「LDD構造」と称されている。LDD領域によって、ドレイン近傍の電界集中を緩和することができるので、上記シングルドレイン構造のTFTと比べて、ホットキャリア劣化耐性(すなわち長期信頼性)及びオフリーク電流を改善できる。一方、LDD領域が抵抗となるので、上記シングルドレイン構造のTFTと比べて、電流駆動力は低下する。
【0008】
ホットキャリア劣化耐性をより高めるためにLDD領域の不純物濃度を低くすると、LDD領域の抵抗が高くなるのでTFTの電流駆動力はさらに低下する。逆に、電流駆動力を増大させるためにLDD領域の不純物濃度を高くすると、電界集中が充分に緩和されず、ホットキャリア劣化耐性が小さくなる。従って、LDD構造のTFTでは、ホットキャリア劣化耐性を高めることによって長期信頼性を向上させつつ、電流駆動力を増大させることは困難である。
【0009】
この問題を解決するためのTFT構造として、ゲート電極がLDD領域をオーバーラップする構造が知られている。このような構造は、「GOLD(Gate−drain Overlapped LDD)構造」と称されている。GOLD構造を有するTFTでは、ゲート電極に電圧を印加すると、ゲート電極とオーバーラップしたLDD領域でキャリアとなる電子が蓄積する。よって、LDD領域の不純物濃度を高めることなく、LDD領域の抵抗を小さくすることができるので、TFTの電流駆動力の低下を抑えると同時に、ホットキャリア劣化耐性、すなわち長期信頼性を高めることができる。
【0010】
しかしながら、GOLD構造のTFTは、前述したLDD構造(ゲート電極とLDD領域とはオーバーラップしていない構造)のTFTと比べると、オフリーク電流が大きくなるという欠点がある。これは、TFTのオフの時においても、ゲート電極とオーバーラップしたLDD領域に反転層が形成されるためであると考えられている。また、GOLD構造では、ゲート電極とLDD領域とをオーバーラップさせるため、いわゆるゲート/ドレイン重なり容量が生じる。その結果、ゲート容量を大きくすることが必要となる。ゲート容量が大きくなると、このTFTを含む回路における動作時の負荷容量が増大することから、回路動作に悪影響を及ぼす可能性もある。この悪影響は、特にTFTのチャネル長が短い場合に顕著である。
【0011】
以上のように従来の各TFT構造はそれぞれ長所及び短所を有しており、いずれの構造を有するTFTでも、高電流駆動力、低オフリーク電流特性及び長期信頼性の確保の全ての要求を満足することは難しい。そこで、異なる構造を有するTFTを組み合せることによって、所望の回路特性を得るといった試みも行われている。しかし、同一基板の上に異なる構造を有するTFTを形成するため、製造プロセスは複雑になる。
【0012】
これに対し、TFT特性の改善を目的として、特許文献1〜3には、ゲート電極を主ゲート電極とサブゲート電極との二層構造とするTFT構造が提案されている。
【0013】
特許文献1には、ゲート電極の上方またはチャネル領域の下方の少なくとも一方に、絶縁膜を隔ててサブゲート電極が形成されたトップゲート型のTFT構造が記載されている。この構造では、ドレインとチャネル領域との間にオフセット領域が設けられており、このオフセット領域はサブゲート電極とオーバーラップしている。サブゲート電極にドレイン電圧と同程度の負の電圧を印加することによって、オフリーク電流の抑制を達成している。
【0014】
特許文献2及び特許文献3は、主ゲート電極上に、絶縁膜を介して、主ゲート電極と同電位のサブゲート電極が設けられた構造を開示している。サブゲート電極は、主ゲート電極端に位置するオフセット領域あるいはLDD領域をオーバーラップしているので、GOLD構造と類似の効果、すなわち高い電流駆動力が得られる。また、サブゲート電極は、主ゲート電極上に絶縁膜を介して設けられているので、LDD領域上の絶縁膜の厚さはチャネル部上のゲート絶縁膜の厚さに比べて大きい。そのため、オフリーク電流を抑制できるというLDD構造と類似の効果が得られる。
【0015】
【特許文献1】
特開平5−90586号公報
【特許文献2】
特開平6−13407号公報
【特許文献3】
特開平6−310724号公報
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような構造を有するTFTにおいても以下のような種々の問題がある。
【0017】
特許文献1のTFT構造は、サブゲート電極をドレイン電圧と同電位にしない場合には4端子構造となるので、回路における配線の引き回しが複雑になる。また、サブゲート電極をドレインと同電位にすると、トランジスタの静特性としての電流駆動力は増大するが、回路動作時にはドレイン電圧が変動するため、ドレイン電圧が低下した線形領域においては、電流駆動力が大きく低下する。
特許文献2及び特許文献3に開示されたTFT構造では、サブゲート電極は、主ゲート電極ともソース/ドレイン電極とも異なる第3の電極層で形成される。そのため、これらの特許文献に開示された構造を有するTFTの製造工程は、サブゲート電極を有さない構造のTFTの製造工程よりも複雑になる。また、特許文献2のTFT構造では、LDD領域をセルフアラインで形成できない。そのため、最低限のLDD長(LDD領域のチャネル方向の長さ)を確保するために、フォトリソグラフィ工程のマスクアライメント精度を考慮して、必要最低限のLDD長よりも長いLDD長を有するLDD領域を形成する必要がある。その結果、ゲート/ドレイン重なり容量が増大するので、回路動作に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0018】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、薄膜トランジスタを備えた装置において、薄膜トランジスタの電流駆動力、低オフリーク電流特性及び長期信頼性を向上させることである。また、そのような装置を、製造プロセスを複雑化させることなく、簡便に製造できる方法を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明による装置は、複数の薄膜トランジスタを備えた装置であって、前記複数の薄膜トランジスタの少なくとも一つは、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有する半導体層であって、前記チャネル領域と前記ソース領域または前記ドレイン領域の少なくとも一方とに挟まれ、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する低濃度不純物領域を有する半導体層と、前記半導体層の上に形成された第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層の上に設けられた第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極の上に形成された第2の絶縁層と、前記第2の絶縁層上に設けられた導電層から形成され、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極と、前記第2の絶縁層上に設けられた導電層から形成され、前記第1のゲート電極と電気的に接続された第2のゲート電極とを有し、前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域の少なくとも一部と前記低濃度不純物領域の少なくとも一部とが重なっていることを特徴とし、そのことにより上記目的が達成される。
【0020】
ある好ましい実施形態において、前記低濃度不純物領域は前記第1のゲート電極に対して自己整合的に形成されている。
【0021】
ある好ましい実施形態において、前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域と、前記低濃度不純物領域とが重なっている部分の面積が、前記低濃度不純物領域の面積の1/4以上4/5以下である。
【0022】
ある好ましい実施形態において、前記第2の絶縁層のうち前記第2のゲート電極が設けられている部分の厚さは、前記第2の絶縁層のうち前記ソース電極または前記ドレイン電極が設けられている部分の厚さよりも小さい。
【0023】
前記複数の薄膜トランジスタは前記少なくとも一つの薄膜トランジスタと異なる他の薄膜トランジスタを含んでおり、前記少なくとも一つの薄膜トランジスタと前記他の薄膜トランジスタとは同一の支持体の上に形成されており、前記他の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記少なくとも一つの薄膜トランジスタの前記第2の絶縁層の下に設けられていてもよい。
【0024】
本発明の製造方法は、薄膜トランジスタを備えた装置の製造方法であって、(a)半導体層の上に第1の絶縁層を形成する工程と、(b)前記第1の絶縁層の上に第1のゲート電極を設ける工程と、(c)前記半導体層にソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する低濃度不純物領域とをそれぞれ形成する工程と、(d)前記第1のゲート電極の上に第2の絶縁層を形成する工程と、(e)前記第2の絶縁層に、前記第1のゲート電極、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のそれぞれの表面に達する第1、第2及び第3コンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、(f)前記第1、第2及び第3コンタクトホールの内部と前記第2の絶縁層の上とに導電層を設ける工程と、(g)前記導電層から、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極と、前記第1のゲート電極と電気的に接続された第2のゲート電極とをそれぞれ形成する工程であって、前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域の少なくとも一部を、前記低濃度不純物領域の少なくとも一部と重なるようにする工程とを包含することを特徴とし、そのことによって上記目的が達成される。
【0025】
ある好ましい実施形態において、前記工程(c)は、前記第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層に不純物をドープすることにより、前記低濃度不純物領域を形成する工程を含む。
【0026】
前記工程(c)は、(c−1)前記第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層に第1のドーズ量で不純物をドープする工程と、(c−2)前記第1の絶縁層の一部をフォトレジストで覆い、前記第1のゲート電極及び前記フォトレジストをマスクとして、前記半導体層に第2のドーズ量で不純物をドープする工程であって、前記第2のドーズ量は前記第1のドーズ量より高い工程とを包含してもよい。
【0027】
前記工程(b)は、前記第1のゲート電極の一部を構成する第1電極層を形成する工程と、前記第1電極層の上に、前記第1のゲート電極の他の一部を構成する第2電極層を形成する工程であって、前記第2電極層は前記第1電極層のチャネル方向の幅よりも小さいチャネル方向の幅を有する工程とを含んでおり、前記工程(c−1)は、前記半導体層の前記第1電極層に覆われた領域のうち前記第2電極層に覆われていない領域に不純物をドープすることを含んでもよい。
【0028】
前記工程(b)は、前記半導体層の上に第1形状を有する第1のゲート電極を設ける工程であり、前記工程(c)は、(c1)前記第1形状を有する第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層に第3のドーズ量で不純物をドープする工程と、(c2)前記第1形状を有する第1のゲート電極をエッチングすることにより、第2形状を有する第1のゲート電極を形成する工程であって、前記第2形状を有する第1のゲート電極のチャネル方向の幅は前記第1形状を有する第1のゲート電極のチャネル方向の幅よりも小さい工程と、(c3)前記第2形状を有する第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層に第4のドーズ量で不純物をドープする工程であって、前記第4のドーズ量は前記第3のドーズ量よりも低い工程とを包含してもよい。
【0029】
前記工程(d)は、(d−1)前記第1のゲート電極の上に、前記第2の絶縁層の一部を構成する第1層を形成する工程と、(d−2)前記第1層の上に前記第2の絶縁層の他の一部を構成する前記第2層を形成する工程とを包含することが好ましい。
【0030】
前記工程(d−2)において、前記第2層は前記第1層の一部の領域を覆って形成され、前記工程(g)において、前記ソース電極及びドレイン電極は、第2及び第3のコンタクトホールの内部と前記第2層の上に形成された導電層から形成され、前記ゲート電極は、第1のコンタクトホールの内部と前記第1層の上に形成された導電層から形成されてもよい。
【0031】
本発明の製造方法は、第1の薄膜トランジスタと第2の薄膜トランジスタとを備えた装置の製造方法であって、(a)前記第1の薄膜トランジスタが形成される第1トランジスタ形成領域及び前記第2の薄膜トランジスタが形成される第2トランジスタ形成領域のそれぞれに、半導体層の上に第1の絶縁層を形成する工程と、(b)前記第1の絶縁層の上に第1のゲート電極を設ける工程と、(c)前記半導体層にソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する低濃度不純物領域とをそれぞれ形成する工程と、(d)前記第1のゲート電極の上に第2の絶縁層を形成する工程と、(e)前記第1トランジスタ形成領域では、前記第2の絶縁層に、前記第1のゲート電極、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のそれぞれの表面に達する第1、第2及び第3コンタクトホールをそれぞれ形成し、前記第2トランジスタ形成領域では、前記第2の絶縁層に、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のそれぞれの表面に達する第2及び第3コンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、(f)前記第1、第2及び第3コンタクトホールの内部と前記第2の絶縁層の上とに導電層を設ける工程と、(g1)前記第1トランジスタ形成領域では、前記導電層から、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極と、前記第1のゲート電極と電気的に接続された第2のゲート電極とをそれぞれ形成する工程であって、前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域の少なくとも一部を、前記低濃度不純物領域の少なくとも一部と重なるようにする工程と(g2)前記第2トランジスタ形成領域では、前記導電層から、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極をそれぞれ形成する工程とを包含することを特徴とし、そのことによって上記目的が達成される。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明による薄膜トランジスタを備えた装置の実施形態を説明する。本明細書では、「薄膜トランジスタを備えた装置」は、アクティブマトリクス基板等の半導体装置や、液晶表示装置、有機EL表示装置等を広く含むものとする。
【0033】
本発明のそれぞれの実施形態の装置は、複数の薄膜トランジスタを備えている。図1〜4は、各実施形態の装置における薄膜トランジスタの製造工程及び構造を説明する模式的な断面図である。なお、各実施形態の装置は、図1〜4に示す薄膜トランジスタを少なくとも一つ備えていれば良い。図1〜4に示されている薄膜トランジスタは1個ずつであるが、図示した方法により、同一支持体上に複数個の薄膜トランジスタを同時に形成することができる。
【0034】
(第1の実施形態)
本実施形態の装置は、図1(d)に示すNチャネル型薄膜トランジスタ1を備えている。この薄膜トランジスタ1は、絶縁性の表面を有する基板11に支持された半導体層を有している。半導体層には、チャネル領域12と、ソース領域及びドレイン領域15と、ソース領域及びドレイン領域15の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有するLDD領域(低濃度不純物領域)16とが形成されている。本実施形態では、LDD領域16はチャネル領域12とドレイン領域15との間に形成されている。なお、薄膜トランジスタ1のソース側とドレイン側とを入れ替えて用いることがある場合には、チャネル領域12と、ソース領域及びドレイン領域15との間にそれぞれLDD領域16を設けることが好ましい。薄膜トランジスタ1のソース側とドレイン側とを入れ替えない場合は、チャネル領域12とドレイン領域15との間にのみLDD領域16を形成すると、電流駆動力の低下を抑える上で好ましい。
【0035】
半導体層の上には、ゲート絶縁膜13を介して主ゲート電極14aが設けられている。主ゲート電極14aは絶縁層で覆われている。絶縁層は、例えば二層構造を有する層間絶縁膜17(第1及び第2層間絶縁膜17a及び17b)である。この層間絶縁膜17は単層構造を有していても良いし、二層以上の多層構造を有していても良い。第1及び第2層間絶縁膜17a及び17bには、半導体層のソース領域及びドレイン領域15並びに主ゲート電極14aにそれぞれ達するコンタクトホール18s、18d、18gが形成されている。なお、第1及び第2層間絶縁膜17a及び17bの厚さを調整したり、部分的に積層することによって、サブゲート電極14bが設けられる部分の厚さを、ソース電極またはドレイン電極19が設けられる部分の厚さよりも小さくすることもできる。
【0036】
第2層間絶縁膜17bの上(コンタクトホール18s、18d、18gの内部も含む)に形成された導電層から、ソース電極及びドレイン電極19と、サブゲート電極14bとがそれぞれ形成されている。従って、ソース電極及びドレイン電極19は、半導体層のソース領域及びドレイン領域15とそれぞれ電気的に接続されており、サブゲート電極14bは主ゲート電極14aと電気的に接続されている。また、サブゲート電極14bのうち主ゲート電極14aと重なっていない領域の少なくとも一部と、LDD領域16の少なくとも一部とが重なっている。
【0037】
次に、図1(a)〜図1(d)を参照しながら、薄膜トランジスタ1の製造方法を説明する。
【0038】
まず、基板11を用意する。基板11は、薄膜トランジスタ1が形成される表面が絶縁性表面であればよく、石英基板、ガラス基板以外に表面が絶縁層で覆われたSi基板や金属基板でもよい。本実施形態では、基板11として、ガラス基板上に可動イオン防止膜としてのSiN膜、そしてSiN膜上に応力緩和層としてのSiO2膜をCVD法またはスパッタ法で形成したものを用いる。SiN膜及びSiO2膜のそれぞれの膜厚は、例えば50nm以上100nm以下である。
【0039】
次に、基板11の上に半導体層を形成する。半導体層は、例えば40nm以上100nm以下の結晶質シリコン膜である。結晶質シリコン膜は、以下の方法によって作製することができる。まず、CVD法で基板11上に非晶質シリコン膜を堆積させる。この後、レーザー光を照射することにより非晶質シリコン膜を結晶化させる。レーザー光としては、パルス発振型または連続発振型のエキシマレーザー光が望ましいが、連続発振型のアルゴンレーザー光でも良い。また、結晶化を助長するための触媒元素、たとえばNi等を非晶質シリコン膜表面に付着させた後、熱処理(例えばレーザー照射)により非晶質シリコン膜を結晶化させておいてもよい。
【0040】
結晶質シリコン膜の上に、例えば100nmのSiO2膜からなるゲート絶縁膜13を化学気相成長法(CVD法)等によって形成する。この後、ゲート絶縁膜13の上に、主ゲート電極14aを形成する。主ゲート電極14aの形成は、例えば、スパッタ法によりタングステン(W)膜を形成した後、W膜上にフォトレジストを形成し、フォトレジストをマスクとしてW膜をエッチングすることによって行うことができる。なお、主ゲート電極14aを形成する前に、トランジスタのしきい値電圧を調整するためのチャネルドープを行ってもよい。また、主ゲート電極は、W膜等を用いて形成された一層からなっていてもよいし、例えばTaN膜、W膜を積層することによって形成された二層以上の積層構造を有していてもよい。
【0041】
次に、図1(a)に示すように、主ゲート電極14aをマスクとして、半導体層に不純物(例えばリン)をドーピングする。これによって、半導体層のうち主ゲート電極14aと重ならない領域に、LDD領域16が形成される。リンイオンを注入するときの加速電圧が50kVの場合、リンのドーズ量は1×1013atoms/cm2以上8×1013atoms/cm2以下であることが好ましい。半導体層のうち主ゲート電極14aと重なる領域はチャネル領域12となる。従って、チャネル領域12のチャネル方向の長さ(チャネル長)は、主ゲート電極14aのチャネル方向の長さとほぼ等しくなる。主ゲート電極14aのチャネル方向の長さ及びチャネル領域のチャネル長は、例えば4μmである。
【0042】
この後、図1(b)に示すように、例えばフォトリソグラフィ法によりフォトレジスト10を形成する。このフォトレジスト10をマスクとして、リン等の不純物をドーピングすることにより、半導体層のうちフォトレジスト10と重ならない領域にソース領域及びドレイン領域15を形成する。リンイオンを注入するときの加速電圧を50kVとする場合、リンのドーズ量は1×1015atoms/cm2以上8×1015atoms/cm2以下であることが好ましい。一方、半導体層のうちフォトレジスト10と重なる領域は、LDD領域16のまま残る。従って、LDD領域16のチャネル方向の長さは、フォトレジスト10のチャネル方向の長さによって決まる。LDD領域16の最適なチャネル方向の長さは、使用する電源電圧及び写真製版時の位置合せ精度により異なる。本実施形態では、チャネル領域とドレイン領域との間に、チャネル方向の長さが2μmのLDD領域16を形成する。なお、前述したように、LDD領域16は、チャネル領域の両側(ソース側とドレイン側)に形成してもよいし、本実施形態のようにドレイン側にのみ形成してもよい。
【0043】
次に、図1(c)に示すように、主ゲート電極14aを覆うように層間絶縁膜17を形成した後、層間絶縁膜17にコンタクトホール18s、18d、18gを形成する。層間絶縁膜17は、SiN膜からなる第1層間絶縁膜17aと、第1層間絶縁膜17a上に形成されたSiO2膜からなる第2層間絶縁膜17bとを有することが好ましい。このような層間絶縁膜が好ましい理由は以下のとおりである。第1層間絶縁膜17aのSiN膜は、成膜時に水素含有量を多くすることにより、その後の熱処理で結晶質Si膜の結晶欠陥部を水素終端することが可能となるので有利である。しかしながら、SiN膜のみで層間絶縁膜17を構成すると、SiN膜の比誘電率はSiO2の約2倍と大きいので、層間絶縁膜を挟んだ電極間の容量が大きくなり、その結果TFTを含む回路動作の負荷が大きくなる。また、SiN膜のみからなる層間絶縁膜17では、主ゲート電極14aの段差を平坦化することにより、その上に形成される電極の断線等を防ぐことが困難となる。従って、図示するように、SiN膜の第1層間絶縁膜17aの上に、SiO2膜の第2層間絶縁膜17bを形成することによって、電極間の容量を低減するとともに、層間絶縁膜17上面を平坦にすることができる。第1層間絶縁膜17a及び第2層間絶縁膜の膜厚は、例えばそれぞれ300nm、700nmである。なお、層間絶縁膜17の構造はこれに限定されず、例えばSiO2膜の単層構造としてもよい。この場合は、SiO2膜を形成した後、3〜100%の水素雰囲気中で熱処理を行うことによって、結晶質Si膜の結晶欠陥部を水素終端することができる。層間絶縁膜17を形成した後、例えばフォトリソグラフィ法及びエッチング法により、主ゲート電極14a、ソース領域及びドレイン領域15にそれぞれ達するコンタクトホール18g、18s、18dを形成する。
【0044】
続いて、層間絶縁膜17の上(コンタクトホール18s、18d、18gの内部を含む)に、例えばスパッタ法で導電膜を形成する。この導電膜から、フォトリソグラフィ法及びエッチング法等により、所望の形状のソース電極及びドレイン電極19を形成すると同時にサブゲート電極14bを形成する(図1(d))。本実施形態では、導電膜として、上層からTiN/Al/TiN/Tiの積層膜を形成した。このような積層膜を用いてソース電極またはドレイン電極19を形成すると、電極材料のSi膜への拡散及びストレスマイグレーション等によるヒロックの発生を防止することができる。なお、導電膜はAl、Cu等の単層膜であってもよい。サブゲート電極14bは、LDD領域16を完全にオーバーラップしてもよいし、部分的にオーバーラップするだけでもよい。サブゲート電極14bとLDD領域16とがオーバーラップしている部分の面積は、好ましくはLDD領域16全体の面積の1/4以上であり、より好ましくは3/4以上である。1/4以上であれば、TFTの電流駆動力及びホットキャリア劣化耐性を改善できるからであり、3/4以上であれば、LDD領域16を完全にオーバーラップする場合とほぼ同様の高い特性(電流駆動力及びホットキャリア劣化耐性)が得られるからである。一方、オーバーラップしている部分の面積は、好ましくはLDD領域16全体の面積の4/5以下である。4/5以下であれば、GOLD構造と同一の特性が得られ、オーバーラップ容量を低減できるからである。本実施形態では、LDD領域16の長さ2μmに対して、LDD領域16とサブゲート電極14bとの重なりを約1.5μmとしているので、サブゲート電極14bは、LDD領域16の面積の3/4の面積をオーバーラップしている。これによって、本実施形態のTFTは、サブゲート電極14bがLDD領域16を完全に覆っている(重なり2μm)構成のTFTとほぼ同様の高いトランジスタ特性が得られる。また、LDD領域16とサブゲート電極14bとの重なりが0.5μm(LDD領域の面積の1/4)であっても、サブゲート電極がLDD領域16と重ならない構造(従来のLDD構造)のTFTと比べて、電流機動力及びホットキャリア劣化耐性を改善することができる。
【0045】
図1はNチャネル型薄膜トランジスタの例を示しているが、Pチャネル型薄膜トランジスタも同様な方法で形成できる。Pチャネル型薄膜トランジスタの場合には、不純物としてリンの代わりにホウ素等を半導体層にドーピングすることによって、LDD領域16、ソース領域及びドレイン領域15を形成できる。ドーピングした後、ソース領域及びドレイン領域15の抵抗を小さくするために、熱処理を行うことが好ましい。熱処理として、炉アニール、レーザーアニール、ランプアニールを行うことができる。
【0046】
本実施形態の装置は、上述の薄膜トランジスタ1と、薄膜トランジスタ1と異なる他の薄膜トランジスタとを同一の支持体の上に形成したものであってもよい。他の薄膜トランジスタは、例えば、サブゲート電極を設けないこと以外は薄膜トランジスタ1と同様の構成にすることができる。このような装置は、薄膜トランジスタ1の製造プロセスと同様のプロセスで製造することができる。例えば、図1(d)において複数の主ゲート電極14aのうち、薄膜トランジスタ1を構成する主ゲート電極14aの上にのみサブゲート電極を設け、他の薄膜トランジスタを構成する主ゲート電極14aの上にはサブゲート電極を設けないことによって、薄膜トランジスタ1と他の薄膜トランジスタとを同一基板11上に形成できる。この場合、他の薄膜トランジスタのゲート電極は、薄膜トランジスタ1の層間絶縁膜17a及び17bの下に設けられた主ゲート電極のみから構成される。
【0047】
本実施形態の薄膜トランジスタを備えた装置は、上述したような構成を有しているので、オフリーク電流を抑えつつ、電流駆動力及びホットキャリア劣化耐性を改善することができる。
【0048】
本実施形態の薄膜トランジスタを備えた装置を上述したプロセスによって製造すると、同一の導電膜からサブゲート電極とドレイン電極及びソース電極とが形成されるので、製造工程数を抑えることができる。また、異なる構造を有するTFTを同一基板上に形成する場合でも、工程数を増やすことなく、基板上の所望の領域に所望の構造を有するTFTを簡便に形成することができる。
【0049】
(第2の実施形態)
次に、本発明による装置の第2の実施形態を説明する。
【0050】
まず、第1の実施形態と同様の工程によって、基板21上に半導体層及びゲート絶縁膜23を形成する。この後、ゲート絶縁膜23上にW膜等の電極膜をスパッタ法で形成する。次に、フォトリソグラフィ法等により、電極膜の上にフォトレジスト20を形成する。このフォトレジスト20をエッチングマスクとして、第1の主ゲート電極エッチングを行い、主ゲート電極24a’を得る。第1の主ゲート電極エッチングでは、例えばフォトレジストを後退させながらドライエッチングを行うことによって、図2(a)に示すように、テーパー部分を有する主ゲート電極24a’を得る。第1の主ゲート電極エッチングの後に、主ゲート電極24a’をマスクとして、半導体層に高ドーズ(例えば50kVの場合、1×1015atoms/cm2以上8×1015atoms/cm2以下)でリン等の不純物をドーピングすることによって、半導体層にソース領域及びドレイン領域25を形成する(図2(a))。
【0051】
次に、図2(b)に示すように、第2の主ゲート電極エッチングを行うことによって、所望の形状を有する主ゲート電極24aを形成する。例えば、主ゲート電極24a’のうちのテーパー部分の一部を除去することによって、主ゲート電極24a’のチャネル方向の長さよりも短いチャネル方向の長さを有する主ゲート電極24aを形成する。この後、LDD領域26を形成するために、主ゲート電極24aをマスクとして低ドーズ(例えば50kVの場合、1×1013atoms/cm2以上8×1013atoms/cm2以下)でリン等の不純物を半導体層にドーピングする。これによって、半導体層のうち、主ゲート電極24a’と重なっていたが主ゲート電極24aと重なっていない領域にLDD領域26が形成される。LDD領域26の好適なチャネル方向の長さは、装置の電源電圧等によって異なる。例えば電源電圧5V以下の場合には、LDD領域16のチャネル方向の長さが0.3μm以上0.5μm以下であれば、電流駆動力の低下を抑えつつ、ホットキャリアによる劣化を効果的に防止することができる。同様の理由から、電源電圧が5Vより大きく10V未満の場合は、LDD領域のチャネル方向の長さを0.5μm以上1μm以下とすることが好ましく、電源電圧が10V以上の場合には、LDD領域26のチャネル方向の長さを1μm以上2μm以下とすることが好ましい。半導体層のうち主ゲート電極24aと重なっている部分は、チャネル領域となる。チャネル領域のチャネル方向の長さ(チャネル長)は、電源電圧および回路構成等によって適宜選択する。例えば、電源電圧8Vの場合には、LDD領域26のチャネル方向の長さを0.5μm以上1μm以下とし、チャネル長は2μm以上であることが好ましい。一方、短チャネル化に対応するために、チャネル長は4μm以下とすることが好ましい。主ゲート電極24aは、本実施形態ではW膜からなる単層構造を有しているが、複数層構造を有していてもよい。主ゲート電極24aのエッチングは、自己整合的にLDD領域26を形成できるように複数回行えばよいので、本実施形態では2回行っているが、3回以上行っても勿論よい。また、第1の主ゲート電極エッチングによって、ほぼ長方形の断面を有する主ゲート電極24a’を形成することもできる。この場合、第2の主ゲート電極エッチングとして、ウエットエッチングなどの等方性エッチングを行うことによって、主ゲート電極24a’よりもチャネル方向の長さが短い主ゲート電極24aを形成するとよい。
【0052】
次いで、図2(c)及び図2(d)に示すように、第1の実施形態と同様の方法で、第1及び第2層間絶縁膜27a及び27bを形成し、第2層間絶縁膜27b上に設けた導電膜から、ソース及びドレイン電極29とサブゲート電極24bとを形成する。サブゲート電極24bは、LDD領域26のうち主ゲート電極24aと重なっていない領域の少なくとも一部をオーバーラップするように形成する。また、LDD領域のチャネル方向の長さが0.5μm以上1μm以下の場合、サブゲート電極24bとLDD領域26との重なっている部分のチャネル方向の長さ(重なり寸法)は0.5μm以上1μm以下とすることが好ましい。
【0053】
なお、LDD領域26をチャネル領域の両側(ソース側とドレイン側)に形成した後に、写真製版工程及び高ドーズのリンドーピング工程を行うことによって、ソース側のLDD領域26のリン濃度を高めてソース領域25に変えることもできる。これによって、LDD領域26がドレイン側にのみ形成されたTFTを作製できる。
【0054】
本実施形態では、薄膜トランジスタ2のLDD領域26を自己整合法で作製するので、フォトリソグラフィ工程のマスクアライメント精度を考慮する必要がない。そのため、LDD領域26のチャネル方向の長さを、第1の実施形態のLDD領域16のチャネル方向の長さ(例えば2μm)よりも短くすることができる。その結果、LDD領域16の負荷抵抗の割合を低減することができ、電流駆動力の増大につながる。また、LDD領域の26のチャネル方向の長さを短くすることによって、チャネル領域の長さ(チャネル長)を短くすることが可能になる。チャネル長を短くすると、TFTの動作速度を向上させることができるので有利である。
【0055】
(第3の実施形態)
次に、本発明による装置の第3の実施形態について説明する。本実施形態では、主ゲート電極34aが、主ゲート電極下層34cと主ゲート電極上層34dとから構成される二層構造を有している。
【0056】
まず、第1の実施形態と同様の工程によって、基板31上に半導体層及びゲート絶縁膜33を形成する。ゲート絶縁膜33を形成した後、例えばTaN膜を用いて電極膜下層34c’を形成する。電極膜下層34c’の上に、例えばW膜を用いて電極膜上層を形成する。次いで、フォトレジストを形成した後、電極膜下層をエッチングすることによって、半導体層のチャネル領域となる部分を覆う主ゲート電極膜上層34dを形成する。この電極膜上層34dをマスクとして、半導体層にLDD領域36を形成するために、低ドーズで不純物(例えばリン)ドーピングを行う(図3(a))。リンドーピングは、例えばゲート絶縁膜33の膜厚が100nm、電極膜下層34c’の膜厚が20nm以上40nm以下である場合には、90kVで5×1013atoms/cm2以上5×1014atoms/cm2以下のドーズ量で行うことができる。上記条件でリンドーピングを行うと、ホットキャリア劣化耐性に優れたLDD領域36を形成することができる。
【0057】
次に、図3(b)に示すように、主ゲート電極上層34dの側壁にサイドウォール50を形成する。サイドウォール50は絶縁膜でも導電性膜でも構わない。サイドウォール50は、例えばSiO2膜をCVD法により成膜した後、SiO2膜をエッチバックすることにより形成できる。この後、主ゲート電極上層34dとサイドウォール50とをマスクとして、電極膜下層34c’をエッチングすることにより、主ゲート電極下層34cを形成する。得られた主ゲート電極下層34cのチャネル方向の長さは、主ゲート電極上層34dのチャネル方向の長さよりも大きくなる。これらの長さの差は、サイドウォール50の幅によって決まる。例えば、W膜からなる主ゲート電極上層34dの厚さが300nmである場合、厚さ300nmのSiO2膜を形成すると、約0.25μm幅のサイドウォール50が形成される。従って、主ゲート電極下層34cは、主ゲート電極上層34dよりも、両端でそれぞれ0.25μmずつ長くなる。この長さが、主ゲート電極34a(主ゲート電極下層34c)とLDD領域36との重なり寸法となる。
【0058】
この後、図3(c)に示すように、フォトレジスト30を形成し、フォトレジスト30をマスクとして高ドーズ(例えば50kVの場合、1×1015atoms/cm2以上1×1015atoms/cm2以下)で不純物(例えばリン)のドーピングを行う。これによって、半導体層のうちフォトレジスト30と重なる領域は、LDD領域36またはチャネル領域として残り、フォトレジスト30と重ならない領域にはソース領域及びドレイン領域35が形成される。本実施形態では、主ゲート電極下層34cと重ならないLDD領域36をソース側とドレイン側の両方に形成しているが、片側のみに形成してもよい。
【0059】
次いで、図3(d)及び図3(e)に示すように、第1の実施形態と同様に、第1及び第2層間絶縁膜37a及び37bを形成した後、第2層間絶縁膜37b上に形成された導電膜から、ソース電極及びドレイン電極39とサブゲート電極34bとを形成する。サブゲート電極34bは、LDD領域36のうち主ゲート電極34aと重なっていない領域の少なくとも一部をオーバーラップするように形成する。
【0060】
本実施形態では、主ゲート電極34aは、LDD領域36のチャネル端からチャネル方向に、0.2μm以上0.5μm以下をオーバーラップすることが好ましい。0.2μm以上であれば、より優れたホットキャリア劣化耐性が得られるからであり、0.5μm以下であれば、ゲート/ドレイン重なり容量及びオフリーク電流をより低減できるからである。例えば、LDD領域36のチャネル方向の長さが0.5μm以上2μm以下の場合、主ゲート電極34aとLDD領域36との重なり寸法は、好ましくは0.1μm以上0.5μm以下であり、より好ましくは0.2μm以上0.3μm以下である。なお、主ゲート電極34aとLDD領域36との重なっている部分の面積または重なり寸法は、前述したように、サイドウォールの幅30によって調整することができる。一方、サブゲート電極34dは、他の実施形態と同様に、LDD領域36の面積の1/4以上4/5以下の面積と重なっていることが望ましい。言い換えれば、LDD領域36の面積の1/4以上4/5以下の面積が、主ゲート電極34aまたはサブゲート電極34bによってオーバーラップされることが望ましい。
【0061】
なお、本実施形態の装置は、薄膜トランジスタ3と、薄膜トランジスタ3と異なる他の薄膜トランジスタとを同一支持体(基板31)上にさらに有していてもよい。例えば、他の薄膜トランジスタは、主ゲート電極下層34cがLDD領域36の略全体をオーバーラップしている以外は、薄膜トランジスタ3と同様の構造を有していてもよい。この場合、図3(c)において、同一基板上に設けられた複数の主ゲート電極34aのうち、薄膜トランジスタ3を構成する主ゲート電極34aを選択的にフォトレジスト30で覆うことによって、上記と同様のプロセスで、薄膜トランジスタ2及び他の薄膜トランジスタを同一基板上に形成できる。
【0062】
上述したように、本実施形態の薄膜トランジスタを備えた装置では、主ゲート電極34a(主ゲート電極下層34c)がLDD領域36の一部をオーバーラップしているので、ホットキャリア劣化耐性に優れたTFTを作製できる。また、サブゲート電極34bがLDD領域36のうち主ゲート電極34aと重なっていない領域の少なくとも一部をオーバーラップしているので、主ゲート電極のみがLDD領域をオーバーラップしている構造のTFT(従来のGOLD構造のTFT)で問題となっていたオフリーク電流やゲート/ドレイン重なり容量を低減することができる。
【0063】
また、本実施形態の薄膜トランジスタを備えた装置の製造方法によれば、種類の異なる薄膜トランジスタを、使用する電源電圧及び使用する回路に応じて所望の位置に形成することが簡便にできる。
【0064】
(第4の実施形態)
次に、本発明による装置の第4の実施形態を説明する。
【0065】
図4(a)及び図4(b)に示さすように、第1の実施形態と同様の方法で、半導体層上に設けられたゲート絶縁膜43上に主ゲート電極44aを形成した後、半導体層にLDD領域46とソース領域及びドレイン領域45とを形成する。次いで、図4(c)に示すように、主ゲート電極44a上に第1層間絶縁膜47aを形成し、その上に第2層間絶縁膜47bを形成する。この後、例えばフォトリソグラフィ法及びエッチング法により、第2層間絶縁膜47bのうちサブゲート電極44bが形成される領域を含む部分を選択的に除去する。例えば、SiN膜を用いて第1層間絶縁膜47aを形成し、SiO2膜を用いて第2層間絶縁膜47bを形成すれば、第2層間絶縁膜47bのみを比較的簡単に除去できる。層間絶縁膜47は、層間絶縁膜47のうちサブゲート電極44bが形成される領域の厚さが、他の領域の厚さよりも小さくなるように形成されていればよく、単層または3層以上の複数層であってもよい。
【0066】
次に、図4(d)及び図4(e)に示すように、第1層間絶縁膜47a及び第2層間絶縁膜47bに、ソース領域及びドレイン領域45と主ゲート電極44aとにそれぞれ達するコンタクトホール48s、48d、48gを形成する。続いて、他の実施形態と同様に、層間絶縁膜47上(コンタクトホール48の内部を含む)に導電膜を形成し、この導電膜から、ソース電極及びドレイン電極49とサブゲート電極44bとを形成する。サブゲート電極44bは、LDD領域46の少なくとも一部をオーバーラップするように形成する。
【0067】
本実施形態では、サブゲート電極44bとLDD領域46とに挟まれた層間絶縁膜47の厚さd1は、ソース電極またはドレイン電極49と半導体層とに挟まれた層間絶縁膜47の厚さd2よりも小さい。本実施形態では、第1層間絶縁膜47aとして比誘電率がSiO2膜の約2倍であるSiN膜を使用しているので、サブゲート電極44bによるLDD領域46へのキャリア誘起効果は特に大きくなる。その結果、GOLD構造のTFTと同程度の高い電流駆動力を得ることが可能になる。一方、ゲート絶縁膜43のみでなく、絶縁膜44aを介して、サブゲート電極44bとLDD領域46とが重なっているため、ゲート−ドレイン間の距離が大きい。よって、GOLD構造のTFTで問題となっていたゲート/ドレインとの重なり容量を低減でき、またオフリーク電流も小さくできる。例えば、薄膜トランジスタ4のサブゲート電極44bとLDD領域46との重なり寸法と、従来のGOLD構造を有するTFTのゲート電極とLDD領域との重なり寸法とが同じ場合、ゲート絶縁膜43を100nm、第1層間絶縁膜47aを300nmとすると、薄膜トランジスタ4の重なり容量は、従来のGOLD構造を有するTFTの重なり容量の40%程度となる。層間絶縁膜47の厚さd1は、好ましくは200nm以上500nm以下である。厚さd1がこの範囲内であれば、ゲート/ドレイン重なり容量を抑えながら、電流駆動力を高めることができる。
【0068】
上述したように、本実施形態の装置における薄膜トランジスタ4では、LDD領域46とサブゲート電極44bとに挟まれた層間絶縁膜47の厚さd1を、ソース電極またはドレイン電極49と半導体層とに挟まれた層間絶縁膜47の厚さd2よりも小さくしている。そのため、層間絶縁膜47の厚さd1と厚さd2とが等しい構造の薄膜トランジスタよりも、電流駆動力を向上させることができる。なお、本実施形態では、第1の実施形態の薄膜トランジスタ1の層間絶縁膜の厚さd1を小さくすることによって薄膜トランジスタ4を作製しているが、第2及び第3の実施形態2の薄膜トランジスタ2及び3に層間絶縁膜の厚さd1を小さくする構造を適用することも可能である。
【0069】
【発明の効果】
上述したように、本発明の装置におけるTFTは、従来のLDD構造を有するTFTよりも優れたホットキャリア劣化耐性及び電流駆動力を有する。また、従来のGOLD構造を有するTFTよりも、オフリーク電流を抑制することができ、かつゲート/ドレイン重なり容量を低減することができる。さらに、装置の電源電圧及び回路構成によって、異なる構造を有する複数の薄膜トランジスタを同一基板上に形成できるため、回路特性を向上できる。従って、本発明によると、従来よりも高性能で長期信頼性の高い液晶表示装置、有機EL表示装置等の薄膜トランジスタを備えた装置を提供できる。
【0070】
また、本発明によると、工程数を増加させることなく、上記の薄膜トランジスタを備えた装置を製造する簡便な方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)から(d)は、本発明の第1の実施形態における薄膜トランジスタの構造及び製造方法を説明するための模式的な断面図である。
【図2】(a)から(d)は、本発明の第2の実施形態における薄膜トランジスタの構造及び製造方法を説明するための模式的な断面図である。
【図3】(a)から(e)は、本発明の第3の実施形態における薄膜トランジスタの構造及び製造方法を説明するための模式的な断面図である。
【図4】(a)から(e)は、本発明の第4の実施形態における薄膜トランジスタの構造及び製造方法を説明するための模式的な断面図である。
【符号の説明】
1、2、3、4 薄膜トランジスタ
10、20、30、40 フォトレジスト
11、21、31、41 基板
12、22、32、42 チャネル領域
13、23、33、43 ゲート絶縁膜
14a、24a、34a、44a 主ゲート電極
14b、24b、34b、44b サブゲート電極
34c 主ゲート電極下層
34d 主ゲート電極上層
15、25、35、45 ソース領域またはドレイン領域
16、26、36、46 LDD領域
17a、27a、37a、47a 第一層間絶縁膜
17b、27b、37b、47b 第二層間絶縁膜
18、28、38、48 コンタクトホール
19、29、39、49 ソース電極またはドレイン電極
50 サイドウォール

Claims (12)

  1. 複数の薄膜トランジスタを備えた装置であって、前記複数の薄膜トランジスタの少なくとも一つは、
    チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を有する半導体層であって、前記チャネル領域と前記ソース領域または前記ドレイン領域の少なくとも一方とに挟まれ、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する低濃度不純物領域を有する半導体層と、
    前記半導体層の上に形成された第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層の上に設けられた第1のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極の上に形成された第2の絶縁層と、
    前記第2の絶縁層上に設けられた導電層から形成され、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極と、
    前記第2の絶縁層上に設けられた導電層から形成され、前記第1のゲート電極と電気的に接続された第2のゲート電極と
    を有し、
    前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域の少なくとも一部と前記低濃度不純物領域の少なくとも一部とが重なっており、
    前記第2の絶縁層のうち前記第2のゲート電極が設けられている部分の厚さは、前記第2の絶縁層のうち前記ソース電極または前記ドレイン電極が設けられている部分の厚さよりも小さい、装置。
  2. 前記低濃度不純物領域は前記第1のゲート電極に対して自己整合的に形成されている、請求項1に記載の装置。
  3. 前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域と、前記低濃度不純物領域とが重なっている部分の面積が、前記低濃度不純物領域の面積の1/4以上4/5以下である、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記複数の薄膜トランジスタは前記少なくとも一つの薄膜トランジスタと異なる他の薄膜トランジスタを含んでおり、前記少なくとも一つの薄膜トランジスタと前記他の薄膜トランジスタとは同一の支持体の上に形成されており、前記他の薄膜トランジスタのゲート電極は、前記少なくとも一つの薄膜トランジスタの前記第2の絶縁層の下に設けられている、請求項1からのいずれかに記載の装置。
  5. 薄膜トランジスタを備えた装置の製造方法であって、
    (a)半導体層の上に第1の絶縁層を形成する工程と、
    (b)前記第1の絶縁層の上に第1のゲート電極を設ける工程と、
    (c)前記半導体層にソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する低濃度不純物領域とをそれぞれ形成する工程と、
    (d)前記第1のゲート電極の上に、第2の絶縁層を形成する工程であって、前記第2の絶縁層のうち第2のゲート電極が形成される領域の厚さは、ソース電極およびドレイン電極が形成される領域の厚さよりも小さい、工程と、
    (e)前記第2の絶縁層に、前記第1のゲート電極、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のそれぞれの表面に達する第1、第2及び第3コンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、
    (f)前記第1、第2及び第3コンタクトホールの内部と前記第2の絶縁層の上とに導電層を設ける工程と、
    (g)前記導電層から、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極と、前記第1のゲート電極と電気的に接続された第2のゲート電極とをそれぞれ形成する工程であって、前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域の少なくとも一部を、前記低濃度不純物領域の少なくとも一部と重なるようにする工程と
    を包含する、製造方法。
  6. 前記工程(c)は、前記第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層に不純物をドープすることにより、前記低濃度不純物領域を形成する工程を含む、請求項に記載の製造方法。
  7. 前記工程(c)は、
    (c−1)前記第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層に第1のドーズ量で不純物をドープする工程と、
    (c−2)前記第1の絶縁層の一部をフォトレジストで覆い、前記第1のゲート電極及び前記フォトレジストをマスクとして、前記半導体層に第2のドーズ量で不純物をドープする工程であって、前記第2のドーズ量は前記第1のドーズ量より高い工程と
    を包含する、請求項に記載の製造方法。
  8. 前記工程(b)は、
    前記第1のゲート電極の一部を構成し、かつ、前記半導体層のうちチャネル領域、ソース領域、ドレイン領域および低濃度不純物領域が形成される領域を覆う第1電極層を形成する工程と、
    前記第1電極層の上に、前記第1のゲート電極の他の一部を構成し、かつ、前記半導体層のうちチャネル領域となる領域を覆う第2電極層を形成する工程であって、前記第2電極層は前記第1電極層のチャネル方向の幅よりも小さいチャネル方向の幅を有する工程と
    を含んでおり、
    前記工程(c−1)は、前記半導体層の前記第1電極層に覆われた領域のうち前記第2電極層に覆われていない領域に不純物をドープすることを含み、
    前記工程(c−1)の後に行われ、前記第1電極層のうち前記半導体層の低濃度不純物領域の一部、ソース領域およびドレイン領域となる領域上に位置する部分を除去して第1’電極層を形成し、これにより、前記第1’電極層および前記第2電極層からなる第1のゲート電極を得る工程をさらに含む、請求項に記載の製造方法。
  9. 前記工程(b)および(c)は、
    前記半導体層の第1の領域を覆う第1のゲート電極を設ける工程
    第1の領域を覆う第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層のうちソース領域およびドレイン領域となる領域に第3のドーズ量で不純物をドープする工程と、
    第1の領域を覆う第1のゲート電極をエッチングすることにより、前記第1の領域よりも小さい第2の領域を覆う第1のゲート電極を形成する工程であって、前記第2の領域を覆う第1のゲート電極のチャネル方向の幅は前記第1の領域を覆う第1のゲート電極のチャネル方向の幅よりも小さい、工程と、
    第2の領域を覆う第1のゲート電極をマスクとして、前記半導体層のうち低濃度不純物領域、ソース領域およびドレイン領域となる領域に第4のドーズ量で不純物をドープする工程であって、前記第4のドーズ量は前記第3のドーズ量よりも低い工程と
    を包含する、請求項に記載の製造方法。
  10. 前記工程(d)は、
    (d−1)前記第1のゲート電極の上に、前記第2の絶縁層の一部を構成する第1層を形成する工程と、
    (d−2)前記第1層の上に前記第2の絶縁層の他の一部を構成する第2層を形成する工程と
    を包含する、請求項からのいずれかに記載の製造方法。
  11. 前記工程(d−2)において、前記第2層は前記第1層のうちソースまたはドレイン電極が形成される領域を覆い、かつ、第2ゲート電極が形成される領域を覆わないように形成され、前記工程(g)において、前記ソース電極及びドレイン電極は、第2及び第3のコンタクトホールの内部と前記第2層の上に形成された導電層から形成され、前記第2のゲート電極は、第1のコンタクトホールの内部と前記第1層の上に形成された導電層から形成される、請求項10に記載の製造方法。
  12. 第1の薄膜トランジスタと第2の薄膜トランジスタとを備えた装置の製造方法であって、
    (a)前記第1の薄膜トランジスタが形成される第1トランジスタ形成領域及び前記第2の薄膜トランジスタが形成される第2トランジスタ形成領域のそれぞれに、半導体層の上に第1の絶縁層を形成する工程と、
    (b)前記第1の絶縁層の上に第1のゲート電極を設ける工程と、
    (c)前記半導体層にソース領域と、ドレイン領域と、前記ソース領域及び前記ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する低濃度不純物領域とをそれぞれ形成する工程と、
    (d)前記第1のゲート電極の上に第2の絶縁層を形成する工程であって、前記第2の絶縁層のうち第2のゲート電極が形成される領域の厚さは、ソース電極およびドレイン電極が形成される領域の厚さよりも小さい、工程と、
    (e)前記第1トランジスタ形成領域では、前記第2の絶縁層に、前記第1のゲート電極、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のそれぞれの表面に達する第1、第2及び第3コンタクトホールをそれぞれ形成し、前記第2トランジスタ形成領域では、前記第2の絶縁層に、前記ソース領域及び前記ドレイン領域のそれぞれの表面に達する第2及び第3コンタクトホールをそれぞれ形成する工程と、
    (f)前記第1、第2及び第3コンタクトホールの内部と前記第2の絶縁層の上とに導電層を設ける工程と、
    (g1)前記第1トランジスタ形成領域では、前記導電層から、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極と、前記第1のゲート電極と電気的に接続された第2のゲート電極とをそれぞれ形成する工程であって、前記第2のゲート電極のうち前記第1のゲート電極と重なっていない領域の少なくとも一部を、前記低濃度不純物領域の少なくとも一部と重なるようにする工程と
    (g2)前記第2トランジスタ形成領域では、前記導電層から、前記ソース領域及びドレイン領域とそれぞれ電気的に接続されたソース電極及びドレイン電極をそれぞれ形成する工程と
    を包含する、製造方法。
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