JP4354338B2 - 多心光コネクタ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、多心光コネクタ組立体に関し、特に光ファイバケーブルの端部を保持する多数のフェルール同士を相互に接続する多心光コネクタ組立体に関するものである。
従来のこの種の多心光コネクタ組立体として、一方のハウジングおよびその外側のガイドハウジングからなるプラグ側光コネクタと、他方のハウジングからなるリセプタクル側光コネクタとを備えた多心光コネクタ組立体が知られている(特許文献1)。この一方のハウジングは、フェルールガイドピン付の複数の多心フェルールを収容するとともにガイドピンを有し、他方のハウジングは、フェルールガイド孔付の複数の多心フェルールを収容するとともにガイドピンを受容するガイド孔を有する。ハウジング同士の整列は、最初に、ガイドハウジングとリセプタクル側光コネクタの他方のハウジングとの嵌合によってなされ、次に、他方のハウジングのガイド孔内に一方のハウジングのガイドピンが挿入されて整列がなされる。多心フェルール同士の整列は、他方のハウジングの多心フェルールのフェルールガイド孔へ、一方のハウジングのフェルールガイドピンが挿入されることによってなされる。
特開2002−148486号公報(図1、図4)
上記従来技術に示された構成の場合、多心フェルールの位置精度は、多心フェルールの外形寸法と、この多心フェルールを収容する一方のハウジングおよび他方のハウジングの開口部の寸法とに依存する。従って、一方のハウジングのガイドピンが、他方のハウジングのガイド孔に挿入されて整列されるようにしても、多心フェルール同士の整列性は必ずしも保証されない。換言すると、多心フェルールの外形寸法とハウジングの開口部の寸法次第では、最終的なガイドとなるフェルールガイドピンが相手方のフェルールのフェルールガイド孔に入らないおそれもある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、複数の多心フェルール同士を確実に接続することができる多心光コネクタ組立体を提供することを目的とするものである。
また、本発明の他の目的は、複数の多心フェルールのうち、不具合のある多心フェルールのみを交換できる多心光コネクタ組立体を提供することにある。
本発明の多心光コネクタ組立体は、プラグハウジングを有するプラグ側光コネクタと、リセプタクルハウジングを有するリセプタクル側光コネクタとを備え、プラグハウジングは、複数の一方の多心フェルールを有するとともに前方に向くガイドポストを有し、リセプタクルハウジングは、複数の他方の多心フェルールおよびガイドポストを受容するガイドポスト穴を有し、両多心フェルールは、相互に接続される光ファイバケーブルの端部をそれぞれ保持した多心光コネクタ組立体において、
プラグハウジングの嵌合部の内側形状および嵌合部に案内されつつ挿入されるリセプタクルハウジングの嵌合部の外側形状からなる第1ガイド機構と、
ガイドポストおよびガイドポスト穴からなる第2ガイド機構と、
リセプタクルハウジングの嵌合部の内側形状と嵌合部に挿入されるプラグ側光コネクタの一方の多心フェルールの外形形状からなる第3ガイド機構と、
一方および他方の多心フェルールのうちいずれか一方のガイドピンおよび他方の多心フェルールの、ガイドピンが挿入されるガイドピン穴からなる第4のガイド機構と、を備え、
リセプタクル側光コネクタおよびプラグ側光コネクタの嵌合時に、第1、第2、第3および第4ガイド機構がこの順番で機能するよう構成されていることを特徴とするものである。
これらの多心フェルールは、光ファイバの端部を1列或いは複数列に保持することができる。
また、プラグハウジングおよびリセプタクルハウジングの少なくとも一方の後端に可撓性の管を取り付け、管の内側寸法は、管を通過する光ファイバケーブルが取り付けられる多心フェルールおよび束ねた光ファイバケーブルが通過可能な大きさとすることができる。
また、リセプタクル側光コネクタのリセプタクルハウジングには、多心フェルールを支持する支持部材が設けられ、支持部材は多心フェルールの後部を支持する支持部と、支持部から後方に延出するアーム部を有し、アーム部には、通常はリセプタクルハウジングと係合し、アーム部の撓みによりリセプタクルハウジングから離脱する係合部が形成されるように構成することができる。
「多心フェルールを支持する」とは、支持部材が直接的に多心フェルールを支持する場合も、他の部材を介して多心フェルールを支持する場合も含む。
また、支持部材の支持部は平板状であり、アーム部は支持部の両側から1対形成され、各アームに係合部が形成されてもよい。
また、支持部材は、金属板から形成され、係合部は、この金属板から切起こしにより形成されたラッチ突起とすることができる。
請求項1に係る本発明の多心光コネクタ組立体によれば、プラグハウジングを有するプラグ側光コネクタと、リセプタクルハウジングを有するリセプタクル側光コネクタとを備え、プラグハウジングの嵌合部の内側形状および嵌合部に案内されつつ挿入されるリセプタクルハウジングの嵌合部の外側形状からなる第1ガイド機構と、ガイドポストおよびガイドポスト穴からなる第2ガイド機構と、リセプタクルハウジングの嵌合部の内側形状と嵌合部に挿入されるプラグ側光コネクタの一方の多心フェルールの外形形状からなる第3ガイド機構と、一方および他方の多心フェルールのうちいずれか一方のガイドピンおよび他方の多心フェルールの、ガイドピンが挿入されるガイドピン穴からなる第4のガイド機構と、を備え、嵌合時に、第1、第2、第3および第4ガイド機構がこの順番で機能するよう構成されているので次の効果を奏する。
即ち、第1ガイド機構によりハウジング同士の位置決めがなされ、第2ガイド機構によりハウジング同士が挿抜方向にさらに正確に整列され、第3ガイド機構によりプラグ側光コネクタの多心フェルールと、リセプタクル側光コネクタの嵌合部の内面が正確に位置決めされ、第4ガイド機構により多心フェルール同士が正確に位置合わせされるので、複数の多心フェルール同士をブラインド接続することができる。即ち、目で確認しなくても、単に光コネクタ同士を嵌合させるだけで確実に光ファイバケーブルを相互接続することが出来る。
また、プラグハウジングおよびリセプタクルハウジングの少なくとも一方の後端に可撓性の管を取り付け、管の内側寸法が、管を通過する光ファイバケーブルが取り付けられる多心フェルールおよび束ねた光ファイバケーブルが通過可能な大きさである場合は、複数の多心フェルールのうち、不具合のある多心フェルールのみを外して管から引き出して交換することができる。
また、リセプタクル側光コネクタのリセプタクルハウジングには、多心フェルールを支持する支持部材が設けられ、支持部材は多心フェルールの後部を支持する支持部と、支持部から後方に延出するアーム部を有し、アーム部には、通常はリセプタクルハウジングと係合し、アーム部の撓みによりリセプタクルハウジングから離脱する係合部が形成されている場合は、多心フェルールを交換する場合に、容易に取り外すことができ、作業性が極めてよい。
以下、本発明による多心光コネクタ組立体の実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の多心光コネクタ組立体(以下、単に組立体という)1の外観を示す斜視図である。図1に示すように、組立体1は、プラグ側光コネクタ2と、リセプタクル側光コネクタ100とから構成されている。プラグ側光コネクタ2は、アルミダイカスト或いは導電性樹脂から成形されたハウジング(プラグハウジング)4を有する。また、このハウジング4に、例えば、金属製の管6を連結してもよい。管6は、この中に光ファイバケーブルが配置されるので、可撓性は有するが潰れにくい強度を有するように構成されている。ハウジング4には、矩形の嵌合部8が形成されており、この嵌合部8の部分で、リセプタクル側光コネクタ100と接続される。
図1に示されるように、リセプタクル側光コネクタ100は、略矩形の外形形状のハウジング(リセプタクルハウジング)102を有し、後述する多心フェルールが装着される矩形の開口部104が、ハウジング102の長手方向に沿って所定の間隔で中央部に一列に配置されている。図1では、リセプタクル側光コネクタ100は、プラグ側光コネクタ2の嵌合部8の直近に位置しており、互いに接近させれば嵌合できる状態を示している。なお、左端の開口104にのみ後述する光ファイバ装着組立体144(図9)が取り付けられているが、実際は、全ての開口104にこのような形で光ファイバ装着組立体144が取り付けられる。
ここで、図10を参照して、前述の管6と多心フェルール50との関係について説明する。図10は、管6とこの管6内に位置する多心フェルール50を示す概念図である。管6の内径(内側寸法)6aの長さは、多心フェルール50の最も外側部分すなわち後部50bの対角線50cの寸法より大きくなっている。換言すると、管6の内側寸法6aは、管6を通過する光ファイバケーブル80(図3)が取り付けられる多心フェルール50が通過可能な大きさとなっている。さらに、管6の内側寸法6aは、束ねた光ファイバケーブル80が通過可能な大きさでもある。これにより、例えば 製造中または使用中に1本以上の光ファイバ80bが断線する等の不具合が生じた場合、多心フェルール50および光ファイバケーブル80の束を、管6を通過させて取り出し、交換することができる。
次に図2を参照して、ハウジング4、102についてさらに説明する。図2は、プラグ側光コネクタ2のハウジング4およびリセプタクル側光コネクタ100のハウジング102を分離した状態を示す斜視図である。ハウジング2は、直線部分2aと湾曲部分2bから構成されていると共に、上下に分離するボトムハウジング10とカバーハウジング12の2体から構成されている。ボトムハウジング10とカバーハウジング12は、互いにねじ止めにより固定されるようになっている。図2中14で示す穴は、固定用のねじが螺入される箇所を示す。ハウジング4の、嵌合部8と反対側の端部(後端)には前述の管6を取り付けるための円形の開口16が、ボトムハウジング10とカバーハウジング12の協働により形成されている。
嵌合部8も2体構造になっており、上側部分8aはカバーハウジング12と一体であり、下側部分8bはボトムハウジング10と一体に形成されている。この嵌合部8の両側には、上側部分8aと下側部分8bによって回動可能に保持される係合ねじ18が配置されている。この係合ねじ18は、リセプタクル側光コネクタ100とプラグ側光コネクタ2とが嵌合した後にその嵌合状態を維持するためのものである。係合ねじ18の後端には円板状の摘み20が一体に形成されており、この摘み20を回動させて係合ねじ18の先端部を、リセプタクル側光コネクタ100のねじ孔106に螺入させて、光コネクタ同士を相互に固定するようになっている。
嵌合部8には、前方に開放する嵌合凹部22が形成されている。嵌合凹部22を正面から見た形状は、上下方向に非対称になっており、リセプタクル側光コネクタ100と逆差しが不可能な形状となっている。そして、嵌合部8には、この嵌合凹部22を概ね閉鎖するようにシャッタ24が開閉可能に取り付けられている。シャッタ24は、上下に配置された横長に延びる1対のシャッタ半体24a、24bにより構成されている。これらのシャッタ半体24a、24bはトーションばね27a(図5)により、通常は嵌合凹部22を閉鎖し、リセプタクル側光コネクタ100との嵌合時には、嵌合部108により押圧されて嵌合凹部22内に回動して開くように構成されている。このシャッタ24は、作業者の目の保護のために設けられており、光ファイバケーブル80(図3)から射出する光が、偶発的に人の目に入らないように遮光している。
次に図3を参照して、ハウジング4についてさらに説明する。図3は、カバーハウジング12を取り外してボトムハウジング10のみを示す斜視図である。嵌合凹部22の長手方向両側に円弧状の湾曲面26が形成されている。湾曲面26には、下側部分8bにおける嵌合部8の前面即ち嵌合面28に連続する湾曲ガイド面26aが、湾曲面26に沿って形成されている。なお、湾曲ガイド面26aの代わりにテーパ面としてもよい。嵌合凹部22は、シャッタ24(図2)が嵌合凹部22の閉鎖時に位置する段部30、この段部30に連続する垂直面31、この垂直面31に連続する傾斜部32、そしてこの傾斜部32の上に位置して、開いたシャッタ24を受容する段部34、そして段部34の上に位置する平坦部36を有する。嵌合凹部22の長手方向の両側下部には、シャッタ24の回動軸25(図5)が取り付けられる軸孔25aが穿設されている。
嵌合凹部22の内方には、コネクタの挿抜方向38に沿って延びる複数の隔壁40が底壁10cから上方に底壁10cと一体に突設されている。各隔壁40の前後には上下方向に延びるリブ42、44がそれぞれ一体に形成され、これらにより多心フェルール(一方の多心フェルール)50が配置される複数のキャビティ52が形成される。キャビティ52の前側には、多心フェルール50が突出する開口46が形成され、キャビティ52の後部には光ファイバケーブルが導出するスロット48が形成されている。キャビティ52の上方は開放しているが、カバーハウジング12(図2)と組み合わされると、カバーハウジング12によって閉鎖される。
嵌合部8の下側部分8bの両端部には、前述の係合ねじ18を受容する溝54が形成されており、この中に係合ねじ18が配置されているのが明瞭に示されている。また、左右端に位置するキャビティ52の近傍には、上方および前方に開放する凹所56が形成されている。この凹所56内にはガイド部材58が配置される。凹所56には、前方に開放するスロット62が形成されており、ガイド部材58の円柱状のガイドポスト60が、スロット62から突出しているのが見える。ガイドポスト60の先端は、嵌合凹部22内に位置するので、外部から保護されている。凹所56にはスロット62近傍に、下側部分8bの上面64から下方に対向して延びる1対の溝66が形成されている。この凹所56に配置されるガイド部材58の詳細については後述する。
キャビティ52に配置される多心フェルール50は、開口46より僅かに狭い幅を有する直方体からなる前部50aと、開口46より僅かに幅広の直方体からなる後部50bを有する。これにより多心フェルール50の後部50bの全周に前向きの肩部53が形成される(図6)。また、後部50bはキャビティ52内に配置された圧縮コイルばね78(図6)により前方に付勢されている。これにより、前部50aのみが開口46から前方に突出し、後部50bの肩部53がリブ42に当接した状態に維持される。なお、図3では、圧縮コイルばね78は省略されている。
嵌合部8から後方のボトムハウジング10内は、壁10a、10bによって画成された空間68となっている。この空間68内には、多心フェルール50から延びる光ファイバケーブル80が配置される。図3では光ファイバケーブル80を1本のみ示してある。なお、ボトムハウジング10の底壁10cには、開口16に連通して、湾曲面を有する凹み70が形成されている。この凹み70には、前述の管6の端部が配置される。
次に、図4を参照してガイド部材58について説明する。図4はガイド部材58の斜視図を示す。ガイド部材58は、先端が先細となりさらに球面60aとなった円柱状のガイドポスト60と、ガイドポスト60の後端に位置する円板状のフランジ63と、フランジ63から細軸部61aを経て後方に形成された円柱状の規制部61を有する。規制部61は凹所56(図3)内に配置され、フランジ63は溝66内に収容される。規制部61の直径は、凹所56の隔壁間の寸法と略同じ直径を有しているので、凹所56内でその左右方向への移動が規制される。また、フランジ63と溝66の係合によりガイド部材58は、挿抜方向38の移動を規制される。このようにして、ガイド部材58は、その軸心を挿抜方向38に整列させた状態で凹所56内に固定される。
このように構成されたプラグ側光コネクタ2を嵌合面28側からみた正面図を図5に示す。図5には、上下方向に非対称の嵌合凹部22の形状が明瞭に示されている。また、嵌合凹部22内に8個の多心フェルール50が配置されている状態が示されている。前述の下側部分8bの溝54およびスロット62には、カバーハウジング12の対応する相補的な凸部74、76がそれぞれ配置され、溝54およびスロット62と夫々協働して、係合ねじ18およびガイドポスト60を把持している状態が示されている。
なお、25で示す部分は、嵌合凹部22内で両端をハウジング4に固定された、シャッタ24の回動軸を示す。樹脂製のシャッタ24には、複数の軸受27が一体に形成され、これらの軸受27に回動軸25が挿通されている。また、回動軸25の長手方向中央部には、トーションばね27aが巻回されており、シャッタ24を閉鎖方向に付勢している。多心フェルール50の前面51には、上下1対のガイドピン穴72が形成されており、それらのガイドピン穴72の間には上下方向に8つの光ファイバ80bの端面81(図6)が露出している。なお、図5では、この端面81の並びは1本の直線に見えている。この構成の詳細については後述する。
次に、図6に多心フェルール50が配置されたプラグ側光コネクタ2の部分拡大縦断面図を示す。多心フェルール50は、その肩部53が開口46および上側部分8aのリブ9に当接して係止されている。そしてコイルばね78により前方に付勢されている状態が明瞭に示されている。多心フェルール50の上下のガイドピン穴72、72間には、8つの光ファイバ通路73が形成されており、光ファイバケーブル80の被覆80aから露出された光ファイバ80bが、これらの光ファイバ通路73に上下方向に1列に保持されている。そして、多心フェルール50の前面51と光ファイバ80bの端面81が面一となっている。なお、図6においてシャッタ24を付勢するトーションばね27aは省略している。
次に、リセプタクル側光コネクタ100について詳細に説明する。図7はリセプタクル側光コネクタ100を嵌合部108側から見た正面図、図8はリセプタクル側光コネクタ100の拡大縦断面図である。なお、光ファイバ装着組立体144の断面形状は模式的に示してある。以下、図7および図8を参照して説明する。図7に示されるように、嵌合部108の外形は、プラグ側光コネクタ2の嵌合凹部22の内径形状と相補的な形状となっており、上下方向に非対称である。即ち、嵌合部108は、平坦な上面110および両端に湾曲面112が形成された下面114を有する。
また、嵌合部108には、プラグ側光コネクタ2の多心フェルール50に対応する位置に多心フェルール(他方の多心フェルール)120を有する。多心フェルール120には、多心フェルール50のガイドピン穴72に対応する位置にガイドピン122が配置され、ガイドピン122、122間には、光ファイバ80bに対応する位置に光ファイバ168bの列が配置されている。そして嵌合部108の両端部には、プラグ側光コネクタ2のガイドポスト60に対応する位置にガイドポスト穴116を有する。そして、係合ねじ18が螺入される前述のねじ穴106がハウジング102の両端部に形成されている。
次に、図8を参照してさらに詳細に説明する。図8に示されるように、嵌合部108には、後部の開口104に連通する矩形の前部開口128が形成されている。前部開口128と開口104間はフェルール収容通路140となっている。嵌合部108の先端外面には内向きのテーパ130が形成され、さらに前部開口128の上下の内面140aに連続する外向きのテーパ132が形成されている。そして前部開口128から開口104に至る途中で、嵌合部108の部分に後ろ向きの段部134が形成されている。ハウジング102の上面136および下面138からは、フェルール収容通路140に至る矩形の係止孔142がフェルール収容通路140に直角に形成されている。
また、フェルール収容通路140の側面140bには、外向きのテーパ141aを前端部に有する突条141が上下に離隔して形成されている。従って、左右の側面140bに合計4つの突条141が形成され、これらの側面141によって、フェルール収容通路140内での多心フェルール120の左右方向の位置決めがなされる。
次に、図9を合わせて参照して、フェルール収容通路140に配置される光ファイバ装着組立体144について説明する。図9は、光ファイバ装着組立体144の分解斜視図である。光ファイバ装着組立体144は、多心フェルール120と、多心フェルール120用の1対のガイドピン122およびガイドピン122を取付けた基体146からなるガイドピン組立体156と、基体146の背後に位置して基体146を支持するクリップ(支持部材)148とからなる。
多心フェルール120は、多心フェルール50と同様な形状をしており、前部120aと後部120bとを有する。後部120bの周囲には前向きの肩部150が形成されている。また、多心フェルール50と略同様に、ガイドピン穴152と光ファイバ通路154を有する。リセプタクル側光コネクタ100には図8に示されるように、光ファイバケーブル168が接続される。そして、個々の光ファイバ通路154には、光ファイバケーブル168の先端部の被覆168aが剥離された光ファイバ168bが挿通される。図9では光ファイバケーブル168は省略されている。
また、ガイドピン組立体156は、金属製の断面円形の線材からなるガイドピン122、およびガイドピン122を加締等により固定した基体146からなる。このガイドピン組立体156の材質は、ステンレススチールが好ましい。基体146は、角型の1対の枠部146bと、この枠部146bを連結する板状の連結部146aから構成される。ガイドピン122は、各枠部146bに1つずつ取り付けられる。光ファイバケーブル168は枠部146b間に配置される。ガイドピン組立体156のガイドピン122は、多心フェルール120の後部からガイドピン穴152に挿入され、他方、基体146は、多心フェルール120の後部120bを後方から支持する。なお、このガイドピン組立体156と、多心フェルール120との組立体を多心フェルール組立体158と称する。ガイドピン組立体156を多心フェルール120に装着した状態で、ガイドピン122は、多心フェルール120の前面121から突出する(図8)。しかし、ガイドピン122の先端は、嵌合部108の内部にあるので、外部から保護される。
クリップ148は、ばね性を有する1枚の金属板から打ち抜き、折り曲げにより形成される。クリップ148は、基体146を支持する平板状の支持部160と、この支持部160の両端から後方に延出する1対のアーム部162を有する。支持部160には、光ファイバケーブル168を挿通する切欠160aが形成されている。アーム部162は支持部160から略平行に延出する前部162aと、外方に拡開する段部164を経て、平行に延びる後部162bを有する。前部162aには、切起こしにより、後ろ向きの停止面166aを有するラッチ突起(係合部)166が形成されている。支持部160と基体146は、接着等により互いに固着してもよいし、単に突き当てるように構成してもよい。
上記のように構成された光ファイバ装着組立体144をフェルール収容通路140に後部から挿入すると、多心フェルール120の肩部150がフェルール収容通路140の段部134に当接し、ラッチ突起166の停止面166aがハウジング102の係止孔142に係合して、光ファイバ装着組立体144がハウジング102内に固定される。このとき、クリップ148の後部162bはハウジング102の後方に突出する。光ファイバ装着組立体144を交換等のために取り外す場合は、後部162bを互いに接近するように指で把持すれば、前部162aが内方に撓んでラッチ突起166と、係止孔142の係合が外れるので、そのまま抜去すればよい。
次に、このように構成されたリセプタクル側光コネクタ100とプラグ側光コネクタ2とを嵌合させるときの態様について、図11から図15を参照して説明する。図11は、両コネクタ2、100の嵌合初期の状態を示す部分拡大縦断面図、図12は嵌合が進行してガイドポストによるガイドがなされる状態を示す部分拡大縦断面図、図13はさらに嵌合が進行して多心フェルールによるガイドがなされる状態を示す部分拡大縦断面図、図14は、多心フェルールのガイドピンによりガイドがなされる状態を示す部分拡大縦断面図、図15は、最終的に嵌合した状態を示す部分拡大縦断面図をそれぞれ示す。なお、これらの図で、光ファイバ装着組立体144の断面形状は図8と同様に模式的に示されている。
まず、最初に図11を参照すると、プラグ側光コネクタ2の嵌合凹部22内に、リセプタクル側光コネクタ100の嵌合部108が、シャッタ24を押し開いて部分的に挿入される。挿入時に嵌合部108の先端のテーパ130が、嵌合凹部22の湾曲ガイド面26a(図3)によりガイドされて挿入が容易になる。そして、嵌合凹部22を画定する湾曲面26(図3)等にリセプタクル側光コネクタ100の嵌合部108の湾曲面112および上面110等が摺動するように案内されて嵌合部108が嵌合凹部22に挿入される。このように、嵌合凹部22と、嵌合部108により第1ガイド機構が構成される。
次に、図12に示されるように、嵌合部108が嵌合凹部22内にさらに進入すると、プラグ側光コネクタ2のガイドポスト60が、リセプタクル側光コネクタ100のガイドポスト穴116に進入しコネクタ同士の位置が整合される。これらのガイドポスト60およびガイドポスト穴116により第2ガイド機構が構成される。
次に、図13に示されるように、嵌合がさらに進行すると、嵌合部108の先端内側に多心フェルール50の先端が進入し始める。このとき嵌合部108の前部開口128のテーパ132が、多心フェルール50の先端部外形をガイドして、嵌合部108と多心フェルール50との位置関係が整合される。そして引き続き、テーパ132が形成されていない嵌合部108の前端近傍の内面140aによって多心フェルール50がガイドされる。このガイドは、次のガイドピン122によるガイドがなされるまで続いてもよく、テーパ132によるガイドが終了直後に内面140aによる案内を経ずに、次のガイドピン122による案内がなされるようにしてもよい。ここで重要なことは、嵌合部108の内側形状により多心フェルール50の外形形状がガイドされることである。これらのテーパ132、内面140a、多心フェルール50の前端近傍の外面55により第3ガイド機構が構成される。
そして、図14に示されるように引き続き、嵌合が進行すると、多心フェルール120のガイドピン122が、多心フェルール50のガイドピン穴72に進入する。このガイドピン122とガイドピン穴72との係合は、多心フェルール50が嵌合部108内で既にある程度位置決めされているので、確実になされる。このように、ガイドピン122とガイドピン穴72とにより第4ガイド機構が構成される。
そして、両コネクタ2、100が完全に嵌合すると、図15に示されるように多心フェルール50、120同士は、夫々の前面51、121が当接して、光ファイバ80b、168b同士が相互に接続される。このように、光ファイバ80b、168bの各束を接続するのに、単にリセプタクル側光コネクタ100とプラグ側光コネクタ2とを嵌合させるだけでよいので、極めて容易にブラインド接続することができる。
以上のように、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、この実施形態に限定されるものではなく、種々の変形、変更が可能であることはいうまでもない。例えば、光ファイバの80bの端面81の配列は、1列とは限らず、複数列に配置してもよく、また、1列に配置する光ファイバ80bの本数は9本以上であっても勿論よい。また、光コネクタ組立体1の光ファイバ80、168の経路に沿って光ファイバ80、168を覆う構成部品の材質を導電性のものにしない場合もあり得るが、本実施形態のように導電性部材で構成してEMI(電磁妨害)対策を施したほうが好ましい。
なお、上述の多心フェルール50、120は、エポキシ等の熱硬化性樹脂、あるいはポリフェニレンサルファイド等の熱可塑性樹脂から成形された市販品を入手可能である。また、プラグ側光コネクタ2の多心フェルール50にガイドピンを設け、リセプタクル側コネクタ100の多心フェルール120にガイドピン穴を形成してもよい。
本発明の多心光コネクタ組立体の外観を示す斜視図 図1の多心光コネクタ組立体に使用されるプラグ側光コネクタのハウジングおよびリセプタクル側光コネクタのハウジングを分離した状態を示す斜視図 プラグ側光コネクタのカバーハウジングを取り外してボトムハウジングのみを示す斜視図 図3のハウジングに使用されるガイド部材の斜視図 プラグ側光コネクタを嵌合面側からみた正面図 多心フェルールが配置されたプラグ側光コネクタの部分拡大縦断面図 リセプタクル側光コネクタを嵌合部側から見た正面図 リセプタクル側光コネクタの拡大縦断面図 光ファイバ装着組立体の分解斜視図 図1の光コネクタ組立体に使用される管と、この管内に位置する多心フェルールを示す概念図 プラグ側光コネクタと、リセプタクル側光コネクタの嵌合初期の状態を示す多心光コネクタの部分拡大縦断面図 嵌合が進行してガイドポストによるガイドがなされる状態を示す部分拡大縦断面図 さらに嵌合が進行して多心フェルールによるガイドがなされる状態を示す多心光コネクタの部分拡大縦断面図 多心フェルールのガイドピンによりガイドがなされる状態を示す多心光コネクタの部分拡大縦断面図 最終的に嵌合した状態を示す多心光コネクタの部分拡大縦断面図
符号の説明
1 多心光コネクタ組立体
2 プラグ側光コネクタ
4 プラグハウジング
6 管
6a 内側寸法
8、108 嵌合部
26、112 湾曲面(第1ガイド機構)
50 一方の多心フェルール
55 外面(第3ガイド機構)
60 ガイドポスト(第2ガイド機構)
72 ガイドピン穴(第4ガイド機構)
80 光ファイバケーブル
80b 光ファイバ
100 リセプタクル側光コネクタ
102 リセプタクルハウジング
116 ガイドポスト穴(第2ガイド機構)
120 他方の多心フェルール
122 ガイドピン(第4ガイド機構)
132 テーパ(第3ガイド機構)
140a 内面(第3ガイド機構)
148 クリップ(支持部材)
160 支持部
162 アーム部
166 ラッチ突起(係合部)
168 光ファイバケーブル
168b 光ファイバ

Claims (3)

  1. プラグハウジングを有するプラグ側光コネクタと、前記プラグハウジングと嵌合するリセプタクルハウジングを有するリセプタクル側光コネクタとを備え、前記プラグハウジングは、複数の一方の多心フェルールを有するとともに前方に向くガイドポストを有し、前記リセプタクルハウジングは、複数の他方の多心フェルールおよび前記ガイドポストを受容するガイドポスト穴を有し、前記両多心フェルールは、相互に接続される光ファイバケーブルの端部をそれぞれ保持した多心光コネクタ組立体において、
    前記プラグハウジングの嵌合部の内側形状および該嵌合部に案内されつつ挿入される前記リセプタクルハウジングの嵌合部の外側形状からなる第1ガイド機構と、
    前記ガイドポストおよび前記ガイドポスト穴からなる第2ガイド機構と、
    前記リセプタクルハウジングの嵌合部の内側形状と該嵌合部に挿入される前記プラグ側光コネクタの前記一方の多心フェルールの外形形状からなる第3ガイド機構と、
    前記一方および他方の多心フェルールのうちいずれか一方のガイドピンおよび他方の多心フェルールの、前記ガイドピンが挿入されるガイドピン穴からなる第4のガイド機構と、を備え、
    前記リセプタクル側光コネクタおよび前記プラグ側光コネクタの嵌合時に、前記第1、第2、第3および第4ガイド機構が、この順番で機能するよう構成されていることを特徴とする多心光コネクタ組立体。
  2. 前記プラグハウジングおよびリセプタクルハウジングの少なくとも一方の後端に可撓性の管を取り付け、該管の内側寸法は、該管を通過する前記光ファイバケーブルが取り付けられる前記多心フェルールおよび束ねた前記光ファイバケーブルが通過可能な大きさであることを特徴とする請求項1記載の多心光コネクタ組立体。
  3. 前記リセプタクル側光コネクタの前記リセプタクルハウジングには、該多心フェルールを支持する支持部材が設けられ、該支持部材は前記多心フェルールの後部を支持する支持部と、該支持部から後方に延出するアーム部を有し、該アーム部には、通常は前記リセプタクルハウジングと係合し、前記アーム部の撓みにより前記リセプタクルハウジングから離脱する係合部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の多心光コネクタ組立体。
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