JP4354687B2 - 2連式ベローズポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベローズポンプのうち、特にポンプヘッドの両側にシリンダケース及びベローズを設けた2連式ベローズポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
まず、2連式ベローズポンプ構造を本発明である図4及び図5により概説する。主部材は、ポンプヘッド1と、左右のシリンダケース2A,2Bと、該シリンダケース同士を締め付けている複数の締結手段4a〜4dと、各シリンダケース内に配設された左右のベローズ3a,3Bと、各ベローズの自由端面側に対し軸部材8を介し取り付けられている連結板9と、各連結板同士を連結しているロッド10とからなる。ポンプヘッド1は、吸入通路11及び吐出通路12を形成し、又、吸込用逆止弁13及び吐出用逆止弁14を有している。各シリンダケース2A,2Bは、ポンプヘッド1を両側より挟み込むよう配置されて給排気される駆動流体により対応するベローズ3A,3Bを伸縮可能にする。締結手段4a〜4dは、シリンダケース同士を外周側にあって略上下左右の角部である合計4箇所で締め付けている。各ベローズ3A,3Bは略有底円筒形であり、ポンプヘッド1の端面に取り付けられた状態で伸縮される。各連結板9は、対応軸部材8に取り付けられ、又、2本のロッド10を介して互いに連結されている。そして、各シリンダケース2A,2Bには交互に駆動流体が導入される。すると、各ベローズ3A,3Bは交互に伸長・収縮され、逆止弁13,14を介して、一方ベローズ内に液体を吸入通路11から吸引し、他方ベローズから吐出通路12を通じ一方向へ移送する。これらの作動は下記の特許文献1のものでも同じ。
【0003】
即ち、図8(a)は特許文献1に開示されているベローズポンプの外観図であり、同(b)は両側のカバー部材を外した状態で作図した説明用の模式側端面図である。図において、符号52、53は前記シリンダケース2,3に対応し、符号54a〜54dは前記締結手段4a〜4dに対応し、符号56は前記ロッド10に対応し、符号57は前記連結板9に対応している。ロッド56及び連結板57は、動くため安全対策としてロッド56が筒部材58に挿通され、連結板57がカバー部材59により覆われている。そして、この構造では、各シリンダケース52,53が有底円筒形本体52a,53aに一体化された張出端面壁52b,53bを有している。各連結板57は、張出端面壁52b,53bにあって幅中間上下方向に配置され、上下に配置された2本のロッド56により連結されている。各締結手段54a〜54dは、各シリンダケース52,53の張出端面壁52b,53bを利用し、上下左右の角部である合計4箇所に設定されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−174180号公報(第3〜5頁、図1と図2)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上の2連式ベローズポンプは、簡明な機構で安定したポンプ性能を保ち易く、又、接液部であるベローズ及びポンプヘッドを耐熱性及び耐薬品性のフッ素樹脂等で構成可能なことから、半導体製造等においてクリーンルームに設置されることも多い。そのような仕様では、ポンプ出力を犠牲にすることなく一層の小型・軽量化が要求されている。一方、ポンプ設計では、ポンプヘッド及びシリンダケースがベローズに対応して概略円盤又は円筒形になり、シリンダケース同士を少なくとも4箇所の締結手段により同軸線上に確実強固に結合したり、ベローズ同士の安定作動を確保する上で2本のロッドで連結しなければならない。
【0006】
上記の要件を満たすため、特許文献1のシリンダケース52,53では、本体52a,53aに張出端面壁52b,53bを設け、締結手段54a〜54dの配置部として、該張出端面壁52b,53bのうち本体から離れた略上下左右の角部である合計4箇所を利用し、又、各ロッド56及び筒部材58の配置部として、張出端面壁52b,53bのうち本体から離れた上下の2箇所を利用している。このため、この構造では、高さTが本体52a,53aの外径に2本のロッド配置部分を加えた寸法となるため大きくなる。しかも、各締結手段54a〜54d(ボルトやスタッドボルト及びナット等)と、各ロッド56及び筒部材58とが無関係に設けられているため、4つの締結手段と、2本のロッドと、2本の筒部材とが必要となり部材数が多くなったり重量増となる。
【0007】
なお、従来構造には、上記連結板をシリンダケースに対し上下ではなく横方向に配置する構成(特開2000−213465等)もある。図8(c)は、そのような構成を参照して図8(b)の連結板57を横方向に配置した模式図である。この場合には、前記高さT寸法を低くできるが、今度は張出端面壁等として本体に対し横方向に突出した端面壁部分52c等が必要となり幅寸法Lが大きくなる。図8(b),(c)では、ベローズ60の外径と、本体52a(53a)の外径と、張出端面壁52b(53b),52cの張出箇所との関係を示しており、実最には上記した筒部材等により本体からの突出部分が更に大きくなる。
【0008】
本発明者らは、特開平11−4242号や特開2000−213465等においてポンプヘッドの吸入通路及び吐出通路、又は、逆止弁等を工夫することにより小型化にもそれなりに対処してきたが、更なる小型・軽量化を図るべく検討を重ねた結果、本発明を完成した。本発明の目的は、ポンプ出力や性能を維持して小型化及び軽量化をより一層可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するため本発明は、図1〜図5の例で特定すると、吸入通路11及び吐出通路12等を形成しているポンプヘッド1と、前記ポンプヘッド1を両側より挟み込むよう配置された左右のシリンダケース2A,2Bと、前記シリンダケース同士を外周側にあって少なくとも略上下左右の角部である合計4箇所で締め付けているボルト等からなる複数の締結手段4a〜4dと、前記各シリンダケース内に配設されてシリンダケースに吸排気される駆動流体により伸縮する両側の概略有底円筒形ベローズ3A,3Bと、前記各ベローズの自由端面側に突設されている軸部材8と、前記各軸部材に取り付けられている連結板9と、前記各連結板同士を連結している2本のロッド10とを備え、前記両ベローズ3A,3Bが前記駆動流体の吸排気及びロッド等を介し交互に伸長・収縮されることにより、移送流体を前記吸入通路11から吸引し前記吐出通路12から吐出する2連式ベローズポンプにおいて、前記締結手段4a〜4dは前記ボルトとして軸方向に貫通した筒形ボルト15を有し、当該筒形ボルト15を前記4箇所のうち斜め方向に位置する2箇所に使用し、かつ各筒形ボルト15の筒内に前記対応するロッド10を挿通していると共に、前記各連結板9は前記ロッド10の両端部と連結された状態でそれぞれ斜めに配設されていることを特徴としている。
【0010】
以上のポンプ構造は、ポンプヘッド1を中心として左右対称形である2連式において、段落0005に記載したシリンダケース2A,2B同士を4箇所の締結手段4a〜4dで同軸線上に確実強固に結合することと、各連結板9同士を2本のロッド10で連結してベローズ3A,3B同士の安定した作動連結を充足しながら、従来品に比べて小型・軽量化を実現した点に工夫点がある。即ち、本発明では、締結手段4a〜4dが軸方向に貫通した筒形ボルト15を有し、該筒形ボルト15を4箇所のうち斜め方向に位置する2箇所に使用し、同時に、各連結板9同士を連結するロッド10を該筒形ボルト15の筒内に挿通することにより、シリンダケース2A,2Bに対し連結板及びロッド用の張出端面壁部分を不要にしたものである。原理的には、例えば、図8(b)や(c)において、斜めにある締結手段54b,54c又は締結手段54a,54dに本発明を適用すると、連結板及びロッド用の張出端面壁部分を省略したり小さくできる点に着目したものである。また、筒形ボルト15は、シリンダケース同士を同軸線上に締め付ける結合機能と、ロッド10を軸線方向に貫通する保護機能とを兼ねているため、従来のロッド保護用筒部材58を省略でき、従来品に比べ部材数を少なくしたり軽量化も容易となる。なお、本発明の筒形ボルトは、前記結合機能及び保護機能を兼ねるものであればよく、図3に示される頭部が軸部の片側に設けられて片側をナットで締め付ける構成、図6に示される軸部の両側に雄ねじ部を有し両側をナットで締め付ける構成等を含む。
【0011】
上記本発明は、実施に際し請求項2や3のように具体化されることが好ましい。(請求項2)前記各シリンダケース2A,2Bの端面壁にそれぞれ斜めに取り付けられて、前記連結板9を覆っているカバー部材34を有している構成である。このカバー部材34は従来のカバー部材59と同じ目的のものである。但し、本発明の場合は、カバー部材34が図1のように斜めに配されている関係で前記筒形ボルトを含めて目視不能にしたり斬新性を付与できる。
(請求項3)前記各シリンダケース2A,2Bは、前記ベローズ3A,3Bに対応した概略有底筒形からなり、外周にあって略上下左右の角部である合計4箇所に突設されて長手方向に延び、かつ通し孔を形成している4個のボス部26を有し、前記締結手段4a〜4dのボルト17及び筒形ボルト15を前記対応するボス部26の通し孔にそれぞれ挿通している構成である。このボス部26は、図1から分かるように、ポンプの高さや幅寸法を抑えながら、ボルト17及び筒形ボルト15等を完全に目視不能にしてシンプルナ化を図り易くする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明を適用した実施形態について図1〜図7を参照し説明する。図1はベローズポンプを示す概略外観図、図2は両側のカバー部材を外した状態での概略外観図、図3は締結手段と連結板及びロッドとの関係を示す一部破断した概略外観図である。図4及び図5はカバー部材を外した状態でベローズポンプを示す細部図であり、同(a)は正面図、同(b)は(a)の右側から見た側端面図、図5は図4(b)のA−A線断面図である。図6及び図7は2つの変形例を示している。以下の説明では、図1〜図5のポンプ構造、締結操作等について詳述した後、変形例に言及する。
【0013】
(ポンプ構造)図1〜図5の2連式ベローズポンプは、構成主部材として、ポンプヘッド1と、左右のシリンダケース2A,2Bと、シリンダケース2A,2B内に配置されたベローズ3A,3Bと、シリンダケース2A,2B同士を結合している締結手段4a〜4dと、ベローズ3A,3B同士を連結している連結板9及び2本のロッド10と、カバー部材34等を備えている。なお、ポンプヘッド1、ベローズ3A,3B、カバー部材34はプラスチック製であり、シリンダケース2A,2B、締結手段4a〜4d、連結板9、ロッド10は金属製であるが、材質的にはこれ以外でもよい。
【0014】
このうち、ポンプヘッド1は略円盤状をなし、水平方向の吸入通路11及び上下方向の吐出通路12を形成し、又、吸込用逆止弁13及び吐出用逆止弁14を有している。外周面1aには、吸入通路11に装着された片側のパイプ19aと、吐出通路12に装着された上側のパイプ19bとが突設されている。両端面には、外周面1aより少し内側にベローズ装着用の取付溝1bが周設されている。該取付溝1bの内側には、逆止弁13が吸入通路11に対応し、逆止弁14が吐出通路12に対応してそれぞれ装着されている。逆止弁13,14自体は、特願2002−290819号に記載のものと同じため細部説明を省く。要は、逆止弁13の方は左右に対に設けられ、弁体13aを内蔵した弁ケース13bからなる自重式一方向弁であり、吸入通路11から供給される液体を各逆止弁13を介し対応するベローズ3A,3B内に交互に導入可能にする。逆止弁14の方は、軸方向に貫通された連通孔に対し摺動自在に配置された弁部材14aと、該連通孔の両孔縁内に装着されたリング形弁座14aとからなるフローチャッキであり、各ベローズ3A,3B内の液体を吐出通路12へ交互に移送して、パイプ19bを通じて目的の箇所へ供給可能にする。これら逆止弁13,14は、スプリングを廃止したり各ベローズ内への突出する部材を極力なくしたものであるが、これ以外の弁構造でも差し支えない。
【0015】
シリンダケース2A,2Bは、概略有底円筒形で左右対称となっており、ポンプヘッド1を両側より挟み込むよう配置される。外周面は、開口側の外径20aに対し端面側の外径20bが少し小さくなっている。開口側の外径20aには、外周にあって略上下左右の角部である合計4箇所にボス部26が延設されていると共に、前記パイプ19a,19bを通す孔20c等が設けられている。4個のボス部26は軸方向に貫通した通し孔を形成している。各ボス部26は同形であるが、前記通し孔は後述する締結手段4a〜4dに対応した孔形状となっている。即ち、図3のごとく、締結手段4bと4cに対応する通し孔は、両側が大きな孔径26aで中間部が筒形ボルト15に対応した孔径26bである。締結手段4aと4dに対応する通し孔は、両側が大きな孔径26aで中間部がボルト17に対応した孔径26cである。。これに対し、内周面は、開口側の内径21aがポンプヘッド1に対応して径大に形成され、対応ベローズが少し径小となった内径21bの筒内に配置される。端面には、中心部に装着された軸受部材22と、外周側の下側に設けられた取付孔28a,28bと、軸受部材22の外側に設けられた取付孔28c等が設けられている。取付孔28aには駆動流体をシリンダケース内に給排気するノズル23が装着され、取付孔28bには液漏れを検出するリークセンサ25が装着され、取付孔28cには後述するカバー部材34が取り付けられる。また、図面上は図5を除いて省略したが、端面には近接センサ24が付設されている。この近接センサ24は、ベローズ3A,3Bの伸長状態を検出し、該検出信号を特許第2798664号に記載のごとく駆動流体用の2位置方向切換弁の制御用として用い、駆動流体が両側のノズル23から交互に導入可能にする。なお、下両側のボス部26にはポンプ設置用の突片27がケース径方向に突設されている。この突片27は、特許文献1のごとくケース軸方向に突設されることもある
【0016】
ベローズ3A,3Bは、水平方向に伸縮自在の略円筒状本体30と、開口している一端側に設けられた鍔状取付部31と、閉じられて厚くなった他端32に埋設されている硬質板33とを有しており、取付部31がポンプヘッド1の対応取付溝1bに対し装着される。この装着状態では、取付部31の外周が取付溝1bの内周により規制され、外側端面がシリンダケース2A,2Bの対応段差端面にシール材29a等を介在して押え込まれる。硬質板33には、軸部材8がベローズ中心線方向に突設されている。この軸部材8は、先端に雄ねじ部8aを有し、前記した軸受部材22及びシール材29b等を介し対応シリンダケース2A,2B内より外へ突出されている。なお、各軸部材8には、後述するようにシリンダケース2A,2B同士を締結手段4a〜4dにより結合した後、連結板9が取り付けられる。各連結板9は、4箇所のボス部26のうち、斜めにあるボス部26とボス部26とを結ぶ長さにほぼ設定され、中間の取付孔9aと、両端側の取付孔9bとを形成している。そして、各連結板9は、対応軸部材8に対し雄ねじ部8aを取付孔9aに挿通し、ナット16cで係止することにより取り付けられる。
【0017】
締結手段4a〜4dは、シリンダケース2A,2B同士を前記した4箇所のボス部26で設計強度に締め付ける部材であり、図3のごとく筒形ボルト15及びナット16aを組とした構成と、通常のボルト17及びナット16bを組とした構成、つまり2種類が用いられる。また、筒形ボルト15及びナット16aと、ボルト17及びナット16bとは、4箇所のボス部26のうち、斜めに位置するボス部26にそれぞれ適用される。この例では、締結手段4b,4cとして筒形ボルト15及びナット16aを用い、締結手段4a,4dとしてボルト17及びナット16bを用いているが、逆であってもよい。ここで、筒形ボルト15は、内径がロッド10に対応し、外径に頭部15aと軸部15b及び軸部先端側の雄ねじ部15cとを形成している。長さは、同軸線上に配置されるボス部26同士の通し孔よりも同じか若干長くなっている。ボルト17は、長さが同軸線上に配置されるボス部26同士の通し孔内に収まる長さであり、外径に頭部と軸部及び軸部先端側の雄ねじ部とを形成している。
【0018】
(締結操作等)次に、シリンダケース2A,2B同士を締結手段4a〜4dにより結合する操作について概説する。図3と図4において、シリンダケース2A,2B同士は、締結手段4a,4dと締結手段4b,4cとを共に対角線上にある2箇所のボス部26を利用し締め付けることで同軸線上に結合される。この操作では、形態例のごとく締結手段4a,4dの各ボルト17を対応するボス部16同士の通し孔に対し異方向から挿入して各ナット16bに増す締めして偏りを生じないようにしたり、締結手段4b,4cの各筒形ボルト15を対応するボス部16同士の通し孔に挿通した後、ナット16aを孔径26a内に収まる弾性筒形スペーサ18を介在して増す締めして緩み防止することが好ましい。なお、図面上は、各筒形ボルト15が対応するボス部16同士の通し孔に対し同方向に挿通しているが、前記ボルト17の場合と同じ理由で異方向から挿入することもある。そして、シリンダケース2A,2B同士は、このようにして締結手段4a〜4cにより外周側にあって略上下左右の角部である合計4箇所で締め付けられると、同軸線上に精度よく強固に結合される。その後、上記した連結板9同士は、斜めに配置された状態で前記対応する筒形ボルト15内を摺動自在に挿通される2本のロッド10により連結される。連結板9に対するロッド10の連結構造は、ロッド10が両端に雄ねじ部を有し、該雄ねじ部を対応する連結板9の取付孔9bに挿通し、ナッド16dで係止する構成である。また、シリンダケース2A,2Bの端面には、前記した取付孔28c等を利用してカバー部材34が取り付けられる。カバー部材34は、図1や図2のごとく連結板9を余裕を持って覆う大きさであり、シリンダケース2A,2Bの外周面のうち、端面側の外径20bを逃げる切り欠き部34aと、対の取付片34bとを有している。そして、取付状態では、連結板9、ロッド10の筒形ボルト15から突出した部分、締結手段4b,4cを構成しているナット16aを目視不能に覆う。
【0019】
以上のようにした組み立てられたベローズポンプは、例えば、特許文献1のものに比べて、シリンダケース側に必要となる連結板及びロッド用の張出端面壁部分を省略したり小さくでき、同じポンプ出力の場合に数段小型化できる。また、2本の筒形ボルト15は、シリンダケース同士を同軸線上に締め付ける結合機能と、ロッド10を軸線方向に貫通する保護機能とを兼ねているため、従来のロッド保護用筒部材58を省略でき、その分だけ部材数を少なくしたり軽量化される。しかも、外観上は、特許文献1のものに比べてボルトやナッド等が一切見えないためシンプル化されている。
【0020】
なお、ポンプ作動は特願2002−290819のものと実質的に同じ。要は、駆動流体が左右のノズル23から交互に導入されると、その駆動流体圧により各ベローズ3A,3Bが交互に伸長・収縮される。例えば、図5の状態は、シリンダケース2B内に駆動流体が導入され始めたときであり、シリンダケース2A内の駆動流体が排気される。ベローズ3Bは収縮し、ベローズ3Aはロッド10を介して連動して伸長する。そして、ベローズ3B内の液体は逆止弁14、吐出流体通路12及びパイプ19bを通じて液体移送部へ移送される。ベローズ3A内へは、液体貯蔵部の液体がパイプ19a、吸入通路11、対応逆止弁13を介して導入される。これは、ベローズ3Aが設計値まで伸長されたことを近接センサ24で検出し、該検出信号に基づいて駆動流体の供給経路が切り換えられるまで継続される。切り換えられると、今度は駆動流体が左側のノズル23からシリンダケース2A内に導入され、シリンダケース2B内の駆動流体が排気される。ベローズ3Aは収縮し、ベローズ3Bは連動して伸長する。このように、ベローズポンプは、ベローズ3A,3Bが交互に伸縮作動され、液体を吸入通路11からベローズ3A又は3B内に導入し、吐出通路12を通じて移送する。
【0021】
(変形例)図6は前記筒形ボルト15を変形した一例であり、同(a)は図4(a)に対応させて図示し、同(b)は筒形ボルトの外観図である。変形例の筒形ボルト35は、内径がロッド10に対応し、軸部35aの外周両側に雄ねじ部35cを形成している。長さは、同軸線上に配置されるボス部26同士の通し孔よりも少し長くなっている。そして、この構造でも、シリンダケース2A,2B同士は、締結手段4a,4dと締結手段4b,4cとを共に対角線上にある2箇所のボス部26を利用し締め付けることで同軸線上に結合される。そして、締結手段4b,4cとして筒形ボルト35及びナット16aを用いる場合には、筒形ボルト35を対応するボス部16同士の通し孔に挿通して、両側から対応孔径26a内に収まる弾性筒形スペーサ18をそれぞれ装着した後、各ナット16aを両側の雄ねじ部35cに均等に増す締めして偏りを生じないようにする。
【0022】
図7は締結手段4a〜4dがシリンダケース2A,2Bをポンプヘッド1を含めて結合するようにした一例であり、図2に対応して図示している。この変形例では、図5を参照して説明すると、ポンプヘッド1が上記した外周面1aのうち左右中間部を一回り大きくした径大部1cと、該径大部1cに対し突設された上記各ボス部26に対応した4箇所のボス部1dとを有しており、シリンダケース2A,2Bが上記した開口側の外径20aを前記径大部1cに対応する寸法分だけ短く形成している。また、4箇所のボス部1dは、上記したロッド10又はボルト17に対応した通し孔を形成している。そして、この構造では、シリンダケース2A,2B同士が締結手段4a,4dと締結手段4b,4cとを共に対角線上にある2箇所のボス部26、及び、ボス部1dを利用し締め付けることで同軸線上に結合される。この利点は、上記図1〜図5と同じ大きさを保ちながら、シリンダケース2A,2Bがポンプヘッド1を両側から挟持し、かつ、締結手段4a〜4dにより共締めされた状態で結合されるため、部材間の一体化が安定かつ強化され信頼性を向上できる。このように、本発明は、請求項で特定される要件を充足する範囲で種々変形可能なものである。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したとおり、本発明の2連式ベローズポンプでは、締結手段が軸方向に貫通した筒形ボルトを有し、該筒形ボルトを4箇所のうち斜め方向に位置する2箇所に使用し、同時に、各連結板同士を連結するロッドを該筒形ボルトの筒内に挿通することにより、従来のシリンダケースに付設されていた連結板及びロッド用の張出端面壁部分を省略したり極力なくして、ポンプ出力や性能を犠牲にすることなく小型化及び軽量化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したベローズポンプの概略外観図である。
【図2】 図1のカバー部材を外した状態での概略外観図である。
【図3】 図2の締結手段と連結板及びロッドとの関係を示す図である。
【図4】 図1のカバー部材を外した状態での正面及び側端面図である。
【図5】 上記ベローズポンプの縦断面図である。
【図6】 上記ベローズポンプの変形例を示す図である。
【図7】 上記ベローズポンプの他の変形例を示す図である。
【図8】 従来ベーズポンプ及び参考用の図である。
【符号の説明】
1…ポンプヘッド(11は吸入通路、12は吐出通路)
2A,2B…シリンダケース
3A,3B…ベローズ
4a〜4d…締結手段
8…軸部材
9…連結板
10…ロッド
15,35…筒形ボルト
16a,16b…ナット
17…ボルト
26,1d…ボス部
34…カバー部材

Claims (3)

  1. 吸入通路及び吐出通路等を形成しているポンプヘッドと、前記ポンプヘッドを両側より挟み込むよう配置された左右のシリンダケースと、前記シリンダケース同士を外周側にあって少なくとも略上下左右の角部である合計4箇所で締め付けているボルト等からなる複数の締結手段と、前記各シリンダケース内に配設されてシリンダケースに吸排気される駆動流体により伸縮する両側の概略有底円筒形ベローズと、前記各ベローズの自由端面側に突設されている軸部材と、前記各軸部材に取り付けられている連結板と、前記各連結板同士を連結している2本のロッドとを備え、前記両ベローズが前記駆動流体の吸排気及びロッド等を介し交互に伸長・収縮されることにより、移送流体を前記吸入通路から吸引し前記吐出通路から吐出する2連式ベローズポンプにおいて、
    前記各シリンダケースは、外周にあって略上下左右の角部である合計4箇所に突設されて長手方向に延びかつ通し孔を形成している4個の部を有し、該ボス部のうち下両側のボス部はポンプ設置用の手段を有し、
    前記締結手段は前記ボルトとして軸方向に貫通した筒形ボルトを有し、当該筒形ボルトを前記4箇所のうち斜め方向に位置する2箇所に使用し、かつ各筒形ボルトの筒内に前記対応するロッドを挿通していると共に、
    前記各連結板は前記ロッドの両端部と連結された状態でそれぞれ斜めに配設されていることを特徴とする2連式ベローズポンプ。
  2. 前記各シリンダケースの端面壁にそれぞれ斜めに取り付けられて、前記連結板を覆っているカバー部材を有している請求項1に記載の2連式ベローズポンプ。
  3. 前記各シリンダケースは、前記ベローズに対応した概略有底筒形からなり、前記締結手段のボルト及び筒形ボルトを前記対応するボス部の通し孔にそれぞれ挿通している請求項1又は2に記載の2連式ベローズポンプ。
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