JP4354847B2 - スロット型キー装置のキーインターロック回路 - Google Patents

スロット型キー装置のキーインターロック回路 Download PDF

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Description

本発明は、スロット型キー装置のキーインターロック回路に関するものである。
従来から、インストルメントパネルに設けたキーシリンダにメカニカルキーを挿入及び回動し、エンジンの始動等を行うものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。このような装置は、キーシリンダに挿入したメカニカルキーが、LOCK位置、ACC位置、ON位置、ST位置へ切り換え操作可能とされており、メカニカルキーは、LOCK位置の時のみキーシリンダに挿脱可能とされている。
また、このような装置は、自動車の安全性向上のために、走行時においてキーシリンダからメカニカルキーが抜けることを防止するキーインターロックが車両に備えられている。走行時にはキーインターロックにより、メカニカルキーがACC位置からLOCK位置へは回動不能となるようになっている。
近年、自動車盗難防止のためにキーと車両機器との相互通信によりエンジンの始動等を行うものが提案されている(例えば、特許文献2参照。)。この装置は、電子キーに備えられたトランスポンダと、車両機器との間で識別コード(イモビコード)の相互通信を行うことにより照合を行う。相互通信(照合)を行う場合には、インストルメントパネルに設けられると共に回動可能とされたノブのキー挿入口に電子キーを挿入して行う。そして、相互通信により識別コードが一致しているときのみ、電子キー(ノブ)がLOCK位置から他の位置(ACC位置、ON位置、ST位置)に回動可能となるように構成している。
この装置も、電子キーがLOCK位置の時のみノブのキー挿入口に挿脱可能とされている。この装置も、キーインターロックを備えており、走行時にはキーインターロックにより電子キー(ノブ)がACC位置からLOCK位置へは回動不能となるようにしている。
最近では、スロット型キー装置の製品化が望まれている。スロット型キー装置とは、例えば、インストルメントパネルに設けられたスロット機構に電子キーを差し込むだけで、キーと車両機器とで相互通信を行いエンジンの始動等を行うものである。
特開2001−253318号公報 特開2001−303808号公報
ところで、スロット型キー装置においてキーインターロックを実現しようとすると以下に示す問題があった。
特許文献1,2の装置ではキーシリンダ(ノブ)の回動に伴ってメカニカルキー(電子キー)の抜け止めをっていた。これに対し、このスロット型キー装置は、電子キーをただ単にスロット機構に挿入する構成上、電子キーをスロット機構から不用意に抜けない工夫を施さなければならないという問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的はキー挿入部材内へ挿入したキーをインターロックできるスロット型キー装置のキーインターロック回路を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、スロット型キー装置のキー挿入部材内にキーが挿入されているか否かを検出する検出手段と、電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給するか否かを制御する電力制御手段と、前記検出手段により前記キー挿入部材内に前記キーが挿入されていると検出され、かつ前記電力制御手段により電源から前記被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給するように制御されていることを条件として、前記キー挿入部材内に挿入されている前記キーを離脱不能にする離脱不能手段と、を備えたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスロット型キー装置のキーインターロック回路において、パーキングポジションを含む複数のポジションのうち何れか一つのポジションへ切り換え可能なシフトレバーがパーキングポジションに位置するか否かを判断する位置判定手段を備え、前記離脱不能手段は、前記位置判定手段によりシフトレバーがパーキングポジションに位置していないと判断され、かつ前記検出手段により前記キー挿入部材内に前記キーが挿入されていると検出された際に、前記キー挿入部材内に挿入されている前記キーを離脱不能にすることを要旨とする。
(作用)
請求項1に記載の発明においては以下に示す作用を得る。キー挿入部材内に挿入されているキーを離脱不能にする場合には、以下の二つの条件を共に満たすようにする。一つ目の条件は、キー挿入部材内へキーを挿入し、検出手段によりキー挿入部材内へキーが挿入されていることが検出される。二つ目の条件は、電力制御手段により電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給するように制御する。上記二つの条件を共に満たすと、キー挿入部材内に挿入されているキーは離脱不能手段により離脱不能とされる。
一方、電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給しており、かつ離脱不能手段によりキー挿入部材内に挿入されているキーを離脱不能にしている状態において、キー挿入部材内からキーを取り出す場合には以下のようにする。電力制御手段により電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力を供給しないように制御する。すると、離脱不能手段はキー挿入部材内に挿入されているキーを離脱不能としなくなり、キー挿入部材内からキーを取り出すことができる。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の発明の作用に加えて以下に示す作用を得る。キー挿入部材内に挿入されているキーを離脱不能にする場合には、請求項1に記載の発明の作用に記載した二つの条件を共に満たすか、或いは以下に示す二つの条件を共に満たすようにする。一つ目の条件は、キー挿入部材内へキーを挿入し、検出手段によりキー挿入部材内へキーが挿入されていることを検出する。二つ目の条件は、シフトレバーをパーキングポジション以外のポジションに位置させる。上記二つの条件を共に満たすと、キー挿入部材内に挿入されているキーは離脱不能手段により離脱不能とされる。
一方、電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給しており、かつシフトレバーが複数のポジションのうちパーキングポジション以外に位置し、さらに離脱不能手段によりキー挿入部材内に挿入されているキーを離脱不能にしている状態において、キー挿入部材内からキーを取り出す場合には次のようにする。一つ目の条件は、シフトレバーをパーキングポジションへ切り換える。二つ目の条件は、電力制御手段により電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力を供給しないように制御する。上記二つの条件を共に満たしたとき、離脱不能手段はキー挿入部材内に挿入されているキーを離脱不能としなくなり、キー挿入部材内からキーを取り出すことができる。
本発明によれば、キー挿入部材内へ挿入したキーをインターロックできる。
以下、本発明のスロット型キー装置のキーインターロック回路を、オートマチックトランスミッション式の車両におけるキーインターロックシステムのキーインターロック回路として具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、キーインターロックシステム11は、車両制御装置12、及びキーとしての電子キー13を備えている。
図2に示すように、電子キー13はカード型をなしており、所有者(運転者)によって所持される。車両制御装置12は、車両のインストルメントパネル15に設けられ、電子キー13と相互通信を行うことにより電子キー13が正規のキーか否かを検出し、電子キー13が正規のキーの際には、エンジンの始動等を行う装置である。
図3に示すように、車両制御装置12は、スロット型キー装置のキー挿入部材としてのスロット機構14、離脱不能手段としてのソレノイド16、検出手段としてのキー挿入検出スイッチ21、及びキー検出センサ22を備えている。
図2に示すように、スロット機構14は有底四角筒状をなしており、一側面に開口したキー配置空間Kに電子キー13が挿脱可能とされている。
図3に示すようにスロット機構14は、4つの側壁部14a,14b,14c,14d及び底部14eを備えている。スロット機構14は、4つの側壁部14a〜14d及び底部14eにより、一側面14fへ開口した前記キー配置空間Kが形成されている。図2に示すように、スロット機構14は、車室内のインストルメントパネル15に一側面14fが露出するように配置されている。
図3に示すように、側壁部14bには、キー配置空間Kと反対側の面にソレノイド16が固定されている。側壁部14bには、プランジャ挿通孔17が形成され、そのプランジャ挿通孔17を介してソレノイド16のプランジャ16aがキー配置空間K内に進出及び後退するように構成されている。
底部14eには、キー配置空間K側の面に機械式接触型のスイッチであるキー挿入検出スイッチ21及びキー検出センサ22が設けられている。キー挿入検出スイッチ21及びキー検出センサ22は、それぞれ本体部21a,22aと可動部21b,22bを備えている。本体部21a,22aはそれぞれ底部14e内に埋設され、可動部21b,22bがキー配置空間K内に配置されている。側壁部14dを基準としてキー配置空間Kとは反対側には、後述する通信アンテナ35aが配置されている。
電子キー13は、キー配置空間Kにその大部分が挿入可能とされている。電子キー13の一側面13aには、係合凹部23が形成されている。この係合凹部23は、スロット機構14の底部14eに電子キー13を当接させた際に、ソレノイド16のプランジャ16aと対向する位置に形成されている。係合凹部23は、ソレノイド16のプランジャ16aの進出によりプランジャ16aと係合するように構成されている。
電子キー13内には、例えばトランスポンダ制御部24が埋設されている。トランスポンダ制御部24は、所定のトランスポンダ駆動電波を受信すると起電力を発生し、その起電力を利用して所定のトランスポンダコードを含む応答信号を出力するようになっている。
そして、スロット機構14のキー配置空間Kに電子キー13が挿入されて、キー検出センサ22の可動部22bが押圧されると、電子キー13のトランスポンダ制御部24と車両制御装置12とで相互通信が行われるようになっている。車両制御装置12は電子キー13が正規キーであると判定しかつキー挿入検出スイッチ21の可動部21bが押圧されている際には、ソレノイド16のプランジャ16aを進出させて電子キー13の係合凹部23と係合させるようになっている。この結果、電子キー13はスロット機構14から離脱不能となる。
次に、車両制御装置12の電気的構成について説明する。
図1に示すように、車両制御装置12は、イグニッションスイッチ25、照合制御部32、電源制御ECU33、エンジン制御部34、トランスポンダ通信部35、踏込検出センサ36、及びシフトロック機構37を備えている。照合制御部32、電源制御ECU33、及びエンジン制御部34は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMを備えている。
電源制御ECU33には、前記キー検出センサ22、イグニッションスイッチ25、照合制御部32、エンジン制御部34、及び踏込検出センサ36、及びシフトロック機構37が接続されている。照合制御部32にはトランスポンダ通信部35及びエンジン制御部34が接続されている。トランスポンダ通信部35は前記通信アンテナ35aを備えている。
図2に示すように、イグニッションスイッチ25は押圧部25aを備え、その押圧部25aがインストルメントパネル15から露出するように配置されている。なお、本実施形態においては、このイグニッションスイッチ25はモーメンタリ式の押しボタンスイッチとされている。図3に示すように、スロット機構14のキー配置空間Kに電子キー13が挿入され、電子キー13が底部14eに当接するとキー検出センサ22の可動部22bが押圧される。すると、キー検出センサ22は、電源制御ECU33へ検出信号を出力する。
図1に示すように、電源制御ECU33は、キー検出センサ22から検出信号が入力されると、照合制御部32へトランスポンダ駆動信号を出力する。照合制御部32は、このトランスポンダ駆動信号が入力されると、トランスポンダ通信部35へ駆動信号を出力する。そして、トランスポンダ通信部35はこの駆動信号が入力されると、通信アンテナ35aから所定周波数(例えば134kHz)のトランスポンダ駆動電波を出力する。このトランスポンダ駆動電波は、スロット機構14のキー配置空間Kに出力されるようになっている。
スロット機構14のキー配置空間Kに挿入されたトランスポンダ制御部24は、通信アンテナ35aから送信されるトランスポンダ駆動電波を受信し、そのトランスポンダ駆動電波に応答して応答信号を出力する。トランスポンダ通信部35は、通信アンテナ35aを介してその応答信号を受信し、該信号を復調した受信信号を照合制御部32へ出力する。
照合制御部32は受信信号に含まれるトランスポンダコードと、自身に予め設定されたトランスポンダコードとの照合(正規キーか否かの照合)を行う。そして、トランスポンダコード同士が一致すると、照合制御部32は電源制御ECU33及びエンジン制御部34へ始動許可信号(照合完了信号)を出力する。これに対し、照合制御部32は、トランスポンダコード同士が一致しないときには、電源制御ECU33及びエンジン制御部34へ始動禁止信号を出力する。
照合制御部32はエンジンが駆動中であることを示すエンジン駆動信号が電源制御ECU33から入力されると、トランスポンダ通信部35に対する駆動信号の出力を停止する。
また、電源制御ECU33には、ACCリレー(アクセサリリレー)41、IGリレー(イグニッションリレー)42、及びSTリレー(スタータリレー)43が接続されている。ACCリレー41には、バッテリ(電源)の端子及びACC機器44が接続されている。IGリレー42には、バッテリの端子及びIG機器45が接続されている。STリレー43には、バッテリの端子及びスタータ46が接続されている。ACC機器44としては、例えばカーステレオ、シガーライタなどが挙げられ、IG機器45としては、例えばエンジン制御部34、メータ、ウインドレギュレータECUなどが挙げられる。各リレー41〜43は、電源制御ECU33から作動信号(例えばHレベルの作動信号)が出力されたときに接点をONするように構成されている。
電源制御ECU33は、照合制御部32から始動許可信号が入力されると、エンジン始動許可状態となる。そして、このエンジン始動許可状態において、イグニッションスイッチ25の押圧部25aが押圧操作されて押圧操作信号(例えば、Hレベルの信号)が入力されると、電源制御ECU33は、IGリレー42及びSTリレー43へ作動信号を出力する。
このため、IGリレー42及びSTリレー43の接点がONとなり、バッテリからIG機器45(エンジン制御部34)及びスタータ46へ電力が供給される。この結果、スタータ46が作動する。また、イグニッションスイッチ25から押圧操作信号が入力されたことに伴い、電源制御ECU33はエンジン制御部34へ始動信号を出力する。
エンジン制御部34は照合制御部32から始動許可信号が入力されるとともに、電源制御ECU33から始動信号が入力さると、燃料噴射制御や点火制御などを行う。そして、エンジン制御部34は、イグニッションパルスやオルタネータ出力などに基づいてエンジンの駆動状態を検出し、エンジンが駆動していると判断したときに電源制御ECU33へ完爆信号を出力する。
なお、エンジンが駆動している間は、エンジン制御部34は電源制御ECU33へ完爆信号を出力し続ける。
電源制御ECU33は、エンジン制御部34から完爆信号が入力されると、STリレー43への作動信号の出力を停止して同STリレー43を非作動状態にするとともに、ACCリレー41へ作動信号を出力する。このため、ACCリレー41の接点がONとなり、バッテリからACC機器44へ電力が供給される。
電源制御ECU33は、エンジン駆動中、即ち完爆信号が入力されている際にイグニッションスイッチ25から押圧操作信号が入力されると、エンジン制御部34へエンジン停止信号を出力する。それと共に電源制御ECU33は、ACCリレー41及びIGリレー42への作動信号の出力を停止してACCリレー41及びIGリレー42を非作動状態にする。エンジン制御部34は、エンジン停止信号が入力されるとエンジンを停止する。
踏込検出センサ36は、ブレーキペダルが踏み込まれた際に電源制御ECU33へ踏込信号を出力する。電源制御ECU33は、エンジン制御部34から完爆信号が入力されていると共に踏込検出センサ36から踏込信号が入力されているときに、シフトロック機構37へ移動許可信号を出力し、それ以外のときにはシフトロック機構37へ移動禁止信号を出力する。
図4に示すように、シフトロック機構37は、移動禁止信号を入力するとパーキングポジションに位置するシフトレバーSを他のポジション(例えば、リバースポジション、ニュートラルポジション、ドライブポジション、セカンドポジション、ローポジション)へ切り換え不能となるように構成されている。また、シフトロック機構37は、移動許可信号を入力するとシフトレバーSをどのポジションにへも切り換え可能となるように構成されている。
次に、キーインターロックシステム11の電気的構成における特徴的な部分について説明する。
車両制御装置12は、前記ソレノイド16、前記キー挿入検出スイッチ21、ダイオード51,52、及び位置判定手段としてのP位置検出スイッチ53を備えている。本実施形態では、P位置検出スイッチ53は機械式接触型のスイッチを採用している。ACCリレー41とACC機器44との間には、ダイオード51のアノードが接続されている。ダイオード51のカソードには前記キー挿入検出スイッチ21の一端が接続されている。キー挿入検出スイッチ21の他端には前記ソレノイド16の一端が接続され、ソレノイド16の他端は接地されている。ソレノイド16は、電力が供給されている際にはプランジャ16aがキー配置空間K内に進出し、電力が供給されていない際にはプランジャ16aがキー配置空間Kから後退する。
スロット機構14のキー配置空間Kに電子キー13が挿入され、電子キー13がスロット機構14の底部14eに当接すると、キー挿入検出スイッチ21の可動部21bが押圧される。すると、キー挿入検出スイッチ21は、ONとなる。
また、IGリレー42とIG機器45との間には、ダイオード52のアノードが接続されている。ダイオード52のカソードには前記キー挿入検出スイッチ21の一端が接続されている。さらに、キー挿入検出スイッチ21とダイオード51,52との間には、P位置検出スイッチ53の一端が接続され、P位置検出スイッチ53の他端はバッテリの端子に接続されている。
P位置検出スイッチ53は、パーキングポジションを含む複数のポジションのうち何れか一つのポジションへ切り換え可能なシフトレバーSが、パーキングポジションに位置するときのみその接点がOFFとなり、その他のポジションのときにはその接点がONとなるように構成されている。複数のポジションとは、例えば、パーキングポジション、リバースポジション、ニュートラルポジション、ドライブポジション、セカンドポジション、ローポジション等が挙げられる。P位置検出スイッチ53の接点がONで、かつキー挿入検出スイッチ21の接点がONの際には、P位置検出スイッチ53及びキー挿入検出スイッチ21を介してバッテリからソレノイド16へ電力が供給される(以下、この電力をバッテリ電力e1という)。
本実施形態では、電源制御ECU33、ACCリレー41、及びIGリレー42にて電力制御手段としての電力供給制御装置55が構成されている。また、電力供給制御装置55、ソレノイド16、キー挿入検出スイッチ21、及びP位置検出スイッチ53にてキーインターロック回路56が構成されている。
次に、本実施形態のキーインターロック回路56の作用について説明する。
まず、電子キー13のキーインターロックについて説明する。なお、前提としてシフトレバーSがパーキングポジションに位置しているものとする。
スロット機構14のキー配置空間Kに電子キー13が挿入され、電子キー13が底部14eに当接すると、キー検出センサ22から電源制御ECU33へ検出信号が出力される。
すると、電源制御ECU33、照合制御部32、及びトランスポンダ通信部35と、電子キー13との間でトランスポンダコード同士の照合の処理が行われ、トランスポンダコード同士が一致すると、照合制御部32は電源制御ECU33及びエンジン制御部34へ始動許可信号を出力する。
電源制御ECU33に始動許可信号が入力されている状態で、イグニッションスイッチ25の押圧部25aを押圧操作すると、イグニッションスイッチ25から電源制御ECU33に押圧操作信号が入力され、電源制御ECU33はIGリレー42及びSTリレー43の接点をONさせる。すると、バッテリからIG機器45へ電力が供給されると共に、エンジンが駆動する。このとき、スロット機構14内に挿入されている電子キー13が底部14eに当接している状態であるため、キー挿入検出スイッチ21の接点はONとなっており、IGリレー42及びダイオード52を介してバッテリからソレノイド16へ電力が供給される。すると、ソレノイド16のプランジャ16aがキー配置空間K内に進出して電子キー13の係合凹部23と係合し、電子キー13はスロット機構14から離脱不能となる。
そして、エンジンが駆動した後には、電源制御ECU33はSTリレー43への作動信号の出力を停止し、ACCリレー41へ作動信号を出力する。すると、バッテリからACC機器44へ電力が供給されると共に、ACCリレー41及びダイオード51を介してバッテリからソレノイド16へ電力が供給される経路がつながる。
以下、ACCリレー41及びダイオード51を介してバッテリからソレノイド16へ供給される電力を、アクセサリ電力e2という。また、IGリレー42及びダイオード52を介してバッテリからソレノイド16へ供給される電力を、イグニッション電力e3という。
次に、電子キー13のインターロック解除について説明する。
なお、前提としてエンジンが駆動しており、シフトレバーSがパーキングポジション以外に位置しており、ソレノイド16のプランジャ16aがキー配置空間K内に進出して電子キー13の係合凹部23と係合しているものとする。
インターロック解除は、以下に示す二つの条件を共に満たした際に行われる。一つ目の条件は、シフトレバーSをパーキングポジションに位置させる。すると、P位置検出スイッチ53の接点はOFFとなり、ソレノイド16へ供給されていたバッテリ電力e1が供給されなくなる(バッテリ電力e1の経路が分断される)。
二つ目の条件は、バッテリからACC機器44及びIG機器45への電力供給を停止する。すなわち、イグニッションスイッチ25の押圧部25aが押圧操作されて押圧操作信号が入力されると、電源制御ECU33はACCリレー41及びIGリレー42への作動信号の出力を停止してACCリレー41及びIGリレー42を非作動状態にすると共にエンジンを停止する。この結果、ソレノイド16へ供給されていたアクセサリ電力e2及びイグニッション電力e3が供給されなくなる(アクセサリ電力e2及びイグニッション電力e3の経路が分断される)。
上記二つの条件が共に満たされると、ソレノイド16はバッテリから電力が供給されなくなり、プランジャ16aがキー配置空間Kから後退し、電子キー13がスロット機構14内から取り出し可能となる。
従って、本実施形態のキーインターロックシステム11によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、キーインターロック回路56は、スロット機構14内に挿入した電子キー13をインターロックするための条件を以下に示すようにした。キー挿入検出スイッチ21の接点をONにし、ソレノイド16へアクセサリ電力e2及びイグニッション電力e3の少なくとも一方の電力を供給するように電力供給制御装置55を制御させ、ソレノイド16のプランジャ16aをキー配置空間Kへ進出させるようにした。または、キー挿入検出スイッチ21の接点をONにし、P位置検出スイッチ53の接点をON(シフトレバーSをパーキングポジション以外のポジションに位置させる)にし、ソレノイド16のプランジャ16aをキー配置空間Kへ進出させるようにした。
一方、キーインターロック回路56は、電子キー13のキーインターロック解除の条件を以下に示すようにした。P位置検出スイッチ53の接点がOFFで、かつアクセサリ電力e2及びイグニッション電力e3がソレノイド16へ供給されていない際に、ソレノイド16のプランジャ16aをキー配置空間Kから後退させるようにした。プランジャ16aがキー配置空間Kから後退することにより、スロット機構14のキー配置空間Kに挿入していた電子キー13が取り出し可能となるように構成した。
従って、キーインターロック回路56は、スロット機構14内へ挿入した電子キー13を好適にインターロックできる。加えて、電源制御ECU33がACC機器44及びIG機器45へ電力を供給するためのACCリレー41及びIGリレー42の制御を行うだけで、ソレノイド16のプランジャ16aをキー配置空間Kから後退させてキーインターロック解除を行うことができる。従って、電源制御ECU33がソレノイド16を制御する必要がなく、その分、電源制御ECU33の制御数を減らすことができ、電源制御ECU33の部品コストを低減することができる。
(2)本実施形態では、シフトレバーSがパーキングポジションに位置し、かつエンジンを停止(イグニッションスイッチ25の押圧部25aを押圧操作)させると、ソレノイド16のプランジャ16aをキー配置空間Kから後退させるようにした。
そのため、先にシフトレバーSをパーキングポジションに位置させ、その後、エンジンを停止させると、エンジンを停止させた瞬間に、シフトロック機構37によりシフトレバーSは他のポジションへ切り換え不能となる。これは、完爆信号(エンジンが駆動していることを示す信号)と踏込信号(ブレーキペダルが踏み込まれていることを示す信号)とが共に電源制御ECU33に入力されていない際には、シフトロック機構37は、パーキングポジションに位置するシフトレバーSを他のポジションへ切り換え不能にするからである。この結果、シフトロック機構37を好適に機能させることができる。
一方、先にエンジンを停止させ、その後、シフトレバーSをパーキングポジションに切り換えても、シフトレバーSをパーキングポジションに切り換えた瞬間に、シフトロック機構37によりシフトレバーSは他のポジションへ切り換え不能となる。この結果、シフトロック機構37を好適に機能させることができる。従って、本実施形態の車両制御装置12においては、シフトロック機構37を確実に機能させた後に、スロット機構14から電子キー13を取り出すことができる。
(3)本実施形態では、キー挿入検出スイッチ21は、スロット機構14内に電子キー13が挿入されている際に、その接点がONとなる機械式スイッチとした。従って、キー挿入検出スイッチ21は、電源制御ECU33にて制御されることなくスイッチング動作を行うことができ、電源制御ECU33にてスイッチング動作を制御される場合と比べて回路構成を簡素化でき、コスト低減を図ることができる。
(4)本実施形態では、P位置検出スイッチ53は、シフトレバーSがパーキングポジションに位置するときのみその接点がOFFとなり、その他のポジションのときにはその接点がONとなる機械式スイッチとした。従って、上記効果(3)と同様の効果を得ることができる。
なお、前記実施形態は、以下の態様に変更してもよい。
・前記実施形態では、オートマチックトランスミッション式の車両におけるキーインターロックシステムのキーインターロック回路56として具体化していた。これに限らず、マニュアルトランスミッション式の車両におけるキーインターロックシステムのキーインターロック回路61として具体化してもよい。図1に示すように、キーインターロック回路61は、P位置検出スイッチ53を省略し、ソレノイド16にはバッテリ電力e1が供給されない構成とする。このように構成すると、前記実施形態における電子キー13のキーインターロックと同様のキーインターロック作用を得る。一方、電子キー13のインターロック解除は以下のようになる。なお、前提としてエンジンが駆動しており、ソレノイド16のプランジャ16aがキー配置空間K内に進出して電子キー13の係合凹部23と係合しているものとする。インターロック解除は、バッテリからACC機器44及びIG機器45への電力供給を停止することにより行われる。この結果、ソレノイド16へ供給されていたアクセサリ電力e2及びイグニッション電力e3が供給されなくなり、プランジャ16aがキー配置空間Kから後退し、電子キー13が車両制御装置12から取り出し可能となる。
・前記実施形態では、イグニッションスイッチ25はモーメンタリ式の押しボタンスイッチとしていた。これに限らず、イグニッションスイッチ25を図5に示すような回動式のノブ65aを有するイグニッションスイッチ65としてもよい。この回動式のノブ65aは回動操作されることにより、LOCK位置、ACC位置、ON位置、ST位置のうちいずれか一つの位置に選択されるように構成となっている。ノブ65aがACC位置に位置する際には、電源制御ECU33は、ACCリレー41の接点をONさせ、バッテリからキー挿入検出スイッチ21(ソレノイド16)へ向けアクセサリ電力e2を供給するように構成する。また、ノブ65aがON位置に位置する際には、電源制御ECU33は、IGリレー42の接点をONさせ、バッテリからキー挿入検出スイッチ21(ソレノイド16)へ向けイグニッション電力e3を供給するように構成する。
・前記実施形態では、車両制御装置12はシフトロック機構37を備えていたが、省略してもよい。このように構成した場合、以下に示す二つのパターンのうちいずれか一方のパターンのとき電子キー13のキーインターロックが行われる。キー挿入検出スイッチ21の接点をONにさせると共に、電源制御ECU33にてACCリレー41及びIGリレー42のうち少なくとも一方の接点をONさせる。或いは、キー挿入検出スイッチ21及びP位置検出スイッチ53の接点を共にONにさせる。
・前記実施形態では、キー挿入検出スイッチ21及びP位置検出スイッチ53は機械式接触型のスイッチを採用していた。これに限らず、検出手段としてのキー挿入検出スイッチ21、及び位置判定手段としてのP位置検出スイッチ53は、非接触型のスイッチや各種センサを採用してもよい。要するに、検出手段(キー挿入検出スイッチ21)は、スロット機構14内に電子キー13が挿入されている際にONとなり、スロット機構14内に電子キー13が挿入されていない際にOFFとなるものであればよい。また、位置判定手段(P位置検出スイッチ53)は、シフトレバーSがパーキングポジション以外のポジションに位置する際にONとなり、シフトレバーSがパーキングポジションに位置する際にOFFとなるものであればよい。
・前記実施形態では、スロット機構14内に挿入するキーを電子キー13としていたが、キーとしてのメカニカルキー(挿入するだけで回動させないメカニカルキー)を採用してもよい。この場合、メカニカルキーには、前記係合凹部23と同様の係合凹部を設ける。
・前記実施形態では、離脱不能手段としてのソレノイド16は、電力が供給された際にプランジャ16aをキー配置空間K内に進出させてそのプランジャ16aを電子キー13の係合凹部23と係合させて、電子キー13をスロット機構14から離脱不能とさせていた。これに限らず、ソレノイド16の代わりに離脱不能手段としてのチャックを採用してもよい。このチャックは、電力が供給された際にスロット機構14内に挿入されている電子キー13を挟みつけて、その電子キー13をスロット機構14から離脱不能となるように構成する。
・前記実施形態では、電力供給制御装置55を電源制御ECU33、及びリレー(ACCリレー41及びIGリレー42)にて構成していた。これに限らず、電源制御ECU33及びスイッチング素子にて電力供給制御装置55を構成してもよい。
次に、上記各実施形態及びその態様の変更から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記電力制御手段は、前記キー挿入部材内へ挿入したキーが正規キーであることを示す照合完了信号を入力したことに基づいて、電源から前記被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給するか否かの制御をすること。
(ロ)前記検出手段は、スロット型キー装置のキー挿入部材内にキーが挿入されている際に、ONとなる機械式スイッチであること。
(ハ)前記位置判定手段は、パーキングポジションを含む複数のポジションのうちパーキングポジション以外のポジションにシフトレバーが位置する際にONとなる機械式スイッチであること。
キーインターロックシステムの概略構成を示すブロック図。 キーインターロックシステムが搭載された車内を示す斜視図。 スロット機構の構成を示す部分断面概略図。 シフトレバーを示す概略説明図。 別例におけるイグニッションスイッチの正面図。
符号の説明
13…キーとしての電子キー、14…スロット型キー装置のキー挿入部材としてのスロット機構、16…離脱不能手段としてのソレノイド、21…検出手段としてのキー挿入検出スイッチ、44…被電力供給手段としてのACC機器、45…被電力供給手段としてのIG機器、53…位置判定手段としてのP位置検出スイッチ、55…電力制御手段としての電力供給制御装置、56…キーインターロック回路、e2…アクセサリ電力、e3…イグニッション電力、S…シフトレバー。

Claims (2)

  1. スロット型キー装置のキー挿入部材内にキーが挿入されているか否かを検出する検出手段と、
    電源から被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給するか否かを制御する電力制御手段と、
    前記検出手段により前記キー挿入部材内に前記キーが挿入されていると検出され、かつ前記電力制御手段により電源から前記被電力供給手段へイグニッション電力及びアクセサリ電力のうち少なくとも一方の電力を供給するように制御されていることを条件として、前記キー挿入部材内に挿入されている前記キーを離脱不能にする離脱不能手段と、
    を備えたことを特徴とするスロット型キー装置のキーインターロック回路。
  2. パーキングポジションを含む複数のポジションのうち何れか一つのポジションへ切り換え可能なシフトレバーがパーキングポジションに位置するか否かを判断する位置判定手段を備え、
    前記離脱不能手段は、前記位置判定手段によりシフトレバーがパーキングポジションに位置していないと判断され、かつ前記検出手段により前記キー挿入部材内に前記キーが挿入されていると検出された際に、前記キー挿入部材内に挿入されている前記キーを離脱不能にすることを特徴とする請求項1に記載のスロット型キー装置のキーインターロック回路。
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