上記試料設置部を含む試料吸引分注装置において、好ましくは、試料設置部は、試料を収容するための試料収容容器を含む。このように構成すれば、試料設置部に設置された試料収容容器に試料を供給することにより、容易に、吸引分注管により第2試料吸引分注動作時の吸引動作を行うことができる。
この発明の第2の局面による標本作製装置は、上記した各構成を有する試料吸引分注装置を備える。このように構成すれば、試料が一定量以上の場合のみならず、試料が微量の場合にも、塗抹標本の作製を行うことが可能な標本作製装置を提供することができる。また、上記第2の局面による標本作製装置において、試料を収容した試料容器を第1の試料吸引位置に移送する移送部をさらに備え、移送部により第1の試料吸引位置に移送された試料容器から、吸引管を介して試料が吸引される。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態による血液塗抹標本作製装置および搬送装置の全体構成を示した斜視図であり、図2は、図1に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の内部構造を示した平面図である。また、図3および図4は、図2に示した血液塗抹標本作製装置に用いるカセットおよびスライドガラスを示した斜視図である。また、図5〜図17は、図2に示した一実施形態による血液塗抹標本作製装置の吸引分注機構部の詳細構造を示した図である。まず、図1〜図4を参照して、本実施形態による血液塗抹標本作製装置および搬送装置の全体構成について説明する。なお、本実施形態では、本発明の標本作製装置を血液塗抹標本作製装置に適用するとともに、本発明の試料吸引分注装置を、血液塗抹標本作製装置の吸引分注機構部に適用した例について説明する。
まず、本実施形態では、図1に示すように、血液塗抹標本作製装置100の前面に、搬送装置200が設置されている。この搬送装置200は、血液(試料)が収容された試験管151を収納する検体ラック150を血液塗抹標本作製装置100に自動的に搬送するために設けられている。また、血液塗抹標本作製装置100は、タッチパネルからなる表示操作部101と、起動スイッチ102と、電源スイッチ103と、カバー104とを含んでいる。また、血液塗抹標本作製装置100には、血液が収容された試験管151を搬送装置200側から血液塗抹標本作製装置100側に搬送するためのハンド部材160が設けられている。血液が収容された試験管151には、ゴム栓151aが装着されている。
また、血液塗抹標本作製装置100は、図2に示すように、吸引分注機構部1と、塗抹部2と、樹脂製のカセット3と、カセット搬入部4と、カセット搬送部5と、スライドガラス挿入部6と、染色部7と、保管部8とを備えている。なお、吸引分注機構部1は、本発明の「吸引分注装置」の一例である。この吸引分注機構部1は、ハンド部材160(図1参照)によって血液塗抹標本作製装置100側に搬送された試験管151から血液を吸引するとともに、吸引した血液をスライドガラス10に滴下する機能を有する。また、塗抹部2は、スライドガラス10を分注・塗抹位置90に供給するとともに、スライドガラス10に滴下された血液を塗抹して乾燥し、かつ、スライドガラス10に印字を行うために設けられている。この塗抹部2には、スライドガラス供給部2aと、スライドガラス収納部2bと、引きガラス2cと、送りベルト2dおよび2eと、ファン2fと、移動片2gおよび2iと、印字部2hとが設けられている。
スライドガラス供給部2aは、2つのスライドガラス収納部2bに収納されたスライドガラス10を、図示しない取出機構および送りベルト2dを用いて、送りベルト2e上に供給する機能を有する。送りベルト2eは、スライドガラス10を分注・塗抹位置90および乾燥位置91aおよび91bに搬送するように構成されている。引きガラス2cは、分注・塗抹位置90でスライドガラス10に分注された血液を塗抹することができるように、スライドガラス10に当接する位置に移動可能で、かつ、スライドガラス10の長手方向に移動可能に構成されている。ファン2fは、乾燥位置91aおよび91bに搬送されたスライドガラス10の塗抹された血液を乾燥するために設けられている。移動片2gは、スライドガラス10を乾燥位置91bから印字部2hに移動させるために設けられている。印字部2hは、プリンタからなり、スライドガラス10のフロスト部10aに、検体番号、日付、受付番号、氏名などを印字するために設けられている。移動片2iは、印字後のスライドガラス10をスライドガラス挿入部6側に移動させて、カセット3に挿入するために設けられている。
また、樹脂製のカセット3は、塗抹が施されたスライドガラス10および染色工程で用いる液体(染色液)を収容することが可能なように構成されている。具体的には、カセット3は、図3および図4に示すように、スライドガラス収納孔3aと、染色液吸引分注孔3bと、仕切部3cおよび3dと、スライドガラス支持部3eと、磁石に吸着可能な金属製の2つの磁石吸着部材3fと、搬送ベルト係合部3gと、側面部3hとを含んでいる。スライドガラス収納孔3aと、染色液吸引分注孔3bとは、内部で繋がっている。また、図2に示すように、カセット搬入部4は、カセット3を搬入するために設けられており、送り込みベルト4aを含んでいる。また、カセット搬入部4には、カセット搬入部4の待機位置92のカセット3の数量が所定の数量(たとえば、10個)以下になることを検知するためのセンサ4bが設けられている。
カセット搬送部5は、カセット搬入部4から搬入されたカセット3をスライドガラス挿入部6および染色部7に搬送するために設けられている。このカセット搬送部5は、水平方向に移動可能なカセット搬送部材5aと、カセット搬送部材5aを水平方向に移動させるための駆動ベルト5bとを含んでいる。カセット搬送部材5aは、駆動ベルト5bと一体的に移動されるように、駆動ベルト5bに取り付けられている。なお、駆動ベルト5bは、図示しない駆動モータにより駆動される。また、カセット搬送部材5aには、カセット3の側面部3h(図3参照)を押しながら搬送する搬送爪5c(図2参照)が設けられている。
スライドガラス挿入部6は、塗抹および印字が施されたスライドガラス10をカセット3のスライドガラス収納孔10aに収納するために設けられている。このスライドガラス挿入部6には、カセット3を水平方向に配置してスライドガラス10を挿入可能な状態にするためのカセット方向移動部材6aと、スライドガラス挿入部6に位置するカセット3にスライドガラス10が収納されているか否かを検知するためのセンサ6bとが設けられている。カセット方向移動部材6aは、所定の方向に回動することにより水平方向位置と垂直方向位置とに移動可能に構成されている。
染色部7は、カセット搬送部材5aにより搬送されたカセット3の染色液吸引分注孔3bに染色液を供給することにより、塗抹済みのスライドガラス10に染色を施すために設けられている。この染色部7は、カセット搬送部材5aにより搬送されたカセット3を染色部7に送り込むための送り込み部材7aと、送り込み部材7aから送り込まれたカセット3を搬送するための搬送ベルト7bと、カセット3に対して染色液の供給および排出を行うための第1〜第5吸引排出部7c〜7gと、染色済のスライドガラス10を乾燥するためのファン7hと、カセット3を搬送ベルト7bから保管部8の搬送ベルト8a側へ送り出すための送り出し機構部7iと、第2吸引排出部7dにおいてスライドガラス10を乾燥するためのファン7jとを含んでいる。
また、保管部8は、染色部7により染色されたスライドガラス10が収納されたカセット3を保管するために設けられている。この保管部8には、送り出し機構部7iにより染色部7の搬送ベルト7bから送り出されたカセット3を保管部8の搬送ベルト8bに送り込むための送り込み部材8aと、送り込み部材8aから送り込まれたカセット3を搬送するための搬送ベルト8bとが設けられている。
ここで、図5〜図17を参照して、本実施形態による吸引分注機構部1の詳細構造について説明する。本実施形態による吸引分注機構部1では、図5に示すように、血液の吸引を行うためのステンレス製のピアサ(吸引針)11が、樹脂製のピアサ支持部45により支持されている。そのピアサ支持部45は、厚肉の金属材からなる第1支持部材13に取り付けられている。また、第1支持部材13には、板金からなる第2支持部材14が一体的に固定されている。また、スライドガラス10に血液を滴下(分注)するためのステンレス製のピペット12が、ピペット支持部31、取付板32、固定部材39、スライド本体34およびスライドレール33を介して、第2支持部材14に取り付けられている。上記のように、ピアサ(吸引針)11およびピペット12は、第1支持部材13および第2支持部材14からなる支持部によって支持されている。
また、第2支持部材14には、図5に示すように、バルブ15および16が取り付けられている。バルブ15は、ピアサ(吸引針)11とシリンジポンプ70との間の流路を開閉するために設けられており、バルブ16は、ピペット12とシリンジポンプ71との間の流路を開閉するために設けられている。なお、バルブ15は、本発明の「第1バルブ」の一例であり、バルブ16は、本発明の「第2バルブ」の一例である。バルブ15および16には、それぞれ、ゴムチューブ17および18が装着されている。また、バルブ15は、ゴムチューブ17と、テフロン(登録商標)チューブからなるピアサチューブ19とを介して、ピアサ11に接続されている。また、バルブ15は、ゴムチューブ17と、中継部材30と、テフロン(登録商標)チューブからなるシリンジチューブ21とを介して、シリンジポンプ70に接続されているとともに、ゴムチューブ17と、中継部材30と、ゴムチューブ18とを介して、バルブ16に接続されている。また、バルブ16は、ゴムチューブ18と、テフロンチューブからなるピペットチューブ20を介して、ピペット12に接続されている。また、バルブ16は、ゴムチューブ18、中継部材30およびシリンジチューブ21を介して、シリンジポンプ70に接続されている。これにより、図8に示すような流体回路が構成されている。
また、第1支持部材13は、滑りネジ22によって上下方向に移動可能に構成されている。滑りネジ22は、下部ホルダー23と軸部22aの下部に設置された上部ホルダ(図示せず)とによって回転可能に支持されている。また、滑りネジ22の上部には、軸部22aが一体的に設けられており、この軸部22aが、カップリング24を介して、モータ26の軸と接続されている。モータ26は、モータ取付部材25によって、フレーム80に取り付けられている。また、フレーム80には、スライドレール27およびスライド本体28aからなる直動ガイドが取り付けられている。スライド本体28aには、第1支持部材13が固定されている。これにより、第1支持部材13と、第1支持部材13に一体的に固定された第2支持部材14とは、スライドレール27に沿って上下方向に移動可能である。また、第2支持部材14には、上端位置を検出するための検出片14aが設けられており、フレーム80には、検出片14aが上端位置に到達したことを検知する光透過型センサ29が設置されている。
また、本実施形態によるピアサ(吸引針)11は、図9に示すように、頂点Aに向かって先細る鋭利な三角錐形状の先端部11aと、吸引流路11bと、先端部11aの近傍に設けられ、吸引流路11bに繋がる横穴からなる吸引口11cとを含んでいる。頂点Aは、図10に示すように、ピアサ11の中心軸上に位置する。これにより、頂点Aに下降時の力が集中するので、三角錐形状の先端部11aにより容易に試験管151のゴム栓151aを突き破ることができる。
また、吸引分注機構部1には、図5に示すように、ピアサ(吸引針)11を洗浄するためのピアサ洗浄部材61が設けられている。ピアサ洗浄部材61は、ポリアセタール樹脂からなるとともに、金属製の取付部材62に取り付けられている。この取付部材62は、スライドレール27に装着されたスライド本体28bに取り付けられているとともに、エアシリンダ63に連結されている。エアシリンダ63は、取付板64によりフレーム80に取り付けられている。このエアシリンダ63により、ピアサ洗浄部材61が、スライドレール27に沿って上下方向に移動される。また、ピアサ洗浄部材61の下方には、ピアサ11による吸引時に、血液が収容された試験管151の下端部を支持する試験管支持部65が設けられている。この試験管支持部65は、取付板66によりフレーム80に取り付けられている。
ここで、図5および図11〜図13を参照して、本実施形態によるピアサ洗浄部材61の詳細構造について説明する。ポリアセタール樹脂からなるピアサ洗浄部材61には、図12および図13に示すように、ピアサ11による吸引時に試験管151のゴム栓151aの上面を押圧するための4つの押さえ部61aと、面取りされた開口部61bと、ピアサ11をガイドするためのガイド孔61cと、洗浄液注入孔61dと、洗浄液排出孔61eとが設けられている。また、4つの押さえ部61aは、図12に示すように、ピアサ洗浄部材61の底面から突出するとともに、90°間隔で放射状に延びるように配置されている。この4つの押さえ部61aは、図11に示すように、試験管151のゴム栓151aの上面の中央の凹部を密閉しないように、試験管151のゴム栓151aの上面を押圧するように配置されている。これにより、ゴム栓151aの上面の凹部を密閉するように押圧した場合に発生する陰圧に起因して、ピアサ洗浄部材61を上昇させる際にゴム栓151aが上方に引っ張られてハンド部材160による試験管151の把持位置が上方にずれるのを抑制することが可能となる。このため、ハンド部材160の試験管151の把持位置が上方にずれることに起因して、ハンド部材160により試験管151を検体ラック150に戻す動作を適切に行うことができなくなるという不都合が発生するのを防止することが可能になる。また、ガイド孔61cは、細長いピアサ11を試験管151のゴム栓151aに突き刺す際に、ピアサ11が湾曲するのを防止する機能を有する。
また、本実施形態によるピペット12は、樹脂製のピペット支持部31により、板金からなる取付板32に対して上下方向に移動可能に取り付けられている。具体的には、図14に示すように、ピペット12は、凹状の収納部を有する本体部31aと蓋部31bとからなるピペット支持部31によって、上下方向に移動可能に支持されている。ピペット12は、樹脂製の保持部材38に挿入された状態で接着固定されている。そして、保持部材38と蓋部31bとの間には、ピペット12を下方向に付勢するための圧縮コイルバネ37が設置されている。なお、この圧縮コイルバネ37は、本発明の「付勢手段」の一例である。また、本実施形態では、ステンレス製のピペット12の先端部は、丸形形状(R形状)に形成されているとともに、ピペット12の先端部の中央部には、切り欠き溝12aが形成されている。この切り欠き溝12aと丸形形状(R形状)とにより、スライドガラス10への血液の分注時に、分注ピペット12の部品バラツキ、スライドガラス10の厚みのバラツキにより、分注ピペット12がスライドガラスに接触しても、正確な量の分注を行うことが可能となる。通常、血液の分注時、スライドガラス10に対して分注ピペット12は約0.5mmほどの距離をおいて分注するように設定されている。
また、図5に示すように、第2支持部材14には、ピペット12を前後方向に水平移動するためのスライドレール33およびスライド本体34からなる直動ガイドが取り付けられている。スライド本体34には、金属製の固定部材39が取り付けられている。この固定部材39には、ピペット支持部31が取り付けられた取付板32が取り付けられている。また、固定部材39には、駆動ベルト35aが固定されている。駆動ベルト35aは、図7に示すように、所定の間隔を隔てて設置された一対のプーリ35bおよび35cに装着されている。なお、プーリ35bまたは35cは、図示しないモータにより駆動される。これにより、駆動ベルト35aが前後方向に駆動されるので、スライドレール33およびスライド本体34からなる直動ガイドによりピペット12が前後方向に移動可能となる。また、ピペット支持部31が取り付けられる取付板32には、前後方向の原点位置を検出するための検出片32aが設けられている。また、第2支持部材14には、検出片32aが原点位置に位置することを検知するための光透過型センサ36が取り付けられている。
また、図5〜図7に示すように、吸引分注機構部1には、ピペット12を洗浄するためのピペット洗浄部材40が設けられている。このピペット洗浄部材40は、図15に示すように、洗浄液注入孔40aと、ピペット12の先端近傍に付着した血液の吸引を行うための吸引孔40bと、洗浄液の吸引および排出された血液の吸引を行うための吸引孔40cとが設けられている。
また、図5〜図7に示すように、吸引分注機構部1には、搬送装置200を使用しない手動吸引動作の際に検体(血液)を設置するためのマニュアル検体設置部50が設けられている。このマニュアル検体設置部50には、血液(検体)を収容するための検体収容容器51aと、検体収容容器51aが収納される検体収容容器設置部51とが設けられている。検体収容容器設置部51は、板金からなる設置部取付部材52に取り付けられている。フレーム80の側面には、スライドレール53およびスライド本体54からなる直動ガイドが取り付けられている。
スライド本体54には、設置部取付部材52が取り付けられている。また、設置部取付部材52は、駆動ベルト55に取り付けられている。駆動ベルト55は、図5に示すように、所定の間隔を隔てて設置された一対のプーリ56および57に装着されている。また、プーリ56の軸は、モータ58の軸に連結されている。このモータ58の回転駆動によりプーリ56を介して駆動ベルト55が上下に移動されることにより、駆動ベルト55に取り付けられた設置部取付部材52に固定された検体収容容器設置部51が上下方向に移動可能になる。また、設置部取付部材52には、図7に示すように、検体収容容器設置部51の上端位置を検出するための検出片52aが一体的に設けられている。また、検出片52aが上端位置に到達したことを検知するための光透過型センサ59が、フレーム80の側面に、板金からなる取付部材59aを介して取り付けられている。
また、図5、図16および図17を参照して、シリンジポンプ70の詳細構造について説明する。本実施形態によるシリンジポンプ70には、樹脂製の筒状部からなるポンプ本体部71が設けられている。ポンプ本体部71は、板金からなる支持板72に固定されている。ポンプ本体部71のピストン挿入孔71bには、金属製のピストン71aの上端部が上下動可能に挿入されている。また、ピストン71aの下端部は、連結部材75を介して、板金からなる上下動部材73に固定されている。また、上下動部材73には、上下動部材73の上端位置を検出するための検出片74が取り付けられている。また、支持板72には、スライド本体76aが取り付けられており、上下動部材73には、スライド本体76aに対して上下方向に移動可能なスライドレール76bが取り付けられている。また、所定の間隔を隔てて一対のプーリ77aおよび77bが設置されており、プーリ77aおよび77bには、駆動ベルト77cが装着されている。また、プーリ77bの軸には、プーリ77bを回転駆動させるためのモータ78の軸が連結されている。また、支持板72には、検出片74が上端位置に到達したことを検知するための光透過型センサ79が取り付けられている。
ここで、本実施形態によるポンプ本体部71では、図17に示すように、ピストン挿入孔71bに、生理食塩水などの試薬が充填されている。そして、ピストン挿入孔71bの下部の開口部71cには、ポンプ本体部71のピストン挿入孔71bから試薬が漏れるのを防止するための樹脂からなるシール部材71dが配置されている。また、シール部材71dを上下から挟むように、テフロンからなるガイド部材71eおよび71fが配置されている。このガイド部材71eおよび71fは、ピストン71aが傾きながら上下に移動するのを抑制する機能を有する。これにより、ピストン71aが傾きながら上下に移動することに起因して、シール部材71dが摩耗することにより、ピストン挿入孔71b内の試薬が漏れるという不都合を有効に抑制することが可能となる。
次に、図1〜図8、図11〜図15、図18および図19を参照して、本実施形態による血液塗抹標本作製装置100の動作について説明する。まず、図2に示したカセット搬入部4によるカセット3の搬入動作と、カセット搬送部5によるスライドガラス挿入部6へのカセット3の搬送動作とが行われる。具体的には、まず、カセット搬入部4にカセット3をセットする。これにより、カセット3の搬送ベルト係合部3g(図3参照)がカセット搬入部4の送り込みベルト4aに係合された状態でカセット3が搬送されて、カセット待機位置92に送り込まれる。なお、カセット搬入部4のカセット待機位置92のカセット3の数量が所定の数量(たとえば、10個)以下になった場合には、センサ4bにより検知されて表示部102(図1参照)に、「カセットを補充してください」などの表示が行われる。カセット待機位置92のカセット3は、1つずつカセット搬送部5によりスライドガラス挿入部6に搬送される。すなわち、カセット搬送部5を構成するカセット搬送部材5aが、その搬送爪5bによりカセット3の側面部3hを押しながら移動することによって、カセット3はスライドガラス挿入部6に搬送される。カセット搬送部材5aの移動は、図示しない駆動モータにより駆動ベルト5bを移動させることにより行う。
スライドガラス挿入部6では、まず、カセット3のスライドガラス収納孔3aにスライドガラス10が収納されているか否かがセンサ6bにより判断される。そして、カセット3にスライドガラス10が収納されていると判断された場合には、そのまま、カセット3を染色部7に移動させる。そして、スライドガラス10が収納されていないと判断された場合には、以下の吸引分注動作を開始する。
ここでは、まず、図1、図2、図5〜図8、図11〜図15および図18を参照して、搬送装置200を使用する場合の血液塗抹標本作製装置100の吸引分注動作(自動吸引動作)について説明する。なお、この自動吸引動作は、本発明の「第1試料吸引分注動作」の一例である。自動吸引動作の場合には、起動スイッチ102(図1参照)が押されて血液塗沫標本作製装置100が起動した状態で、図18のフローチャートのステップS1に示すように、血液検体が収容された試験管151が収納された検体ラック150(図1参照)を搬送装置200の搬入部201にセットする。そして、ステップS2において、表示操作部101(図1参照)に表示された自動吸引のスタートスイッチを押す。これにより、検体ラック150は、搬送装置200の取り出し部202に搬送される。この後、ステップS3により、血液塗抹標本作製装置100のハンド部材160が、検体ラック150の血液が収容された試験管151を把持する。そして、ステップS4により、ハンド部材160を上昇させることにより試験管151を持ち上げるとともに、ハンド部材160を回動させることにより試験管151を撹拌した後、図5に示す試験管支持部65に試験管151を配置する。
そして、ステップS5において、図5に示したモータ26を所定の方向に回転駆動させることにより、ピアサ11を下降させる。このピアサ11の下降と同時に、ピアサ11の先端部11aをピアサ洗浄部材61のガイド孔61cによりガイドした状態でエアシリンダ63を用いてピアサ洗浄部材61を下降させる。これにより、ピアサ洗浄部材61の押さえ部61aにより試験管151のゴム栓151aを上方から押圧する。なお、ピアサ11が上下動する際には、ピアサ11の先端部11aをガイド孔61cによりガイドした状態でピアサ洗浄部材61も上下動される。これにより、ピアサ11の先端部をガイド孔61cにより常にガイドした状態にすることができるので、吸引工程毎にピアサ11の先端部11aをクリアランス(ピアサ11との嵌合隙間)の少ないガイド孔61cに挿入する必要がない。これにより、ピアサ11の先端部11aをクリアランスの少ないピアサ洗浄部材61のガイド孔61cに挿入する際に、ピアサ11の先端部11aがガイド孔61cに適切に挿入できなくなるという不都合が発生するのを防止することができる。
ピアサ洗浄部材61の押さえ部61aにより試験管151のゴム栓151aを上方から押圧した状態で、ステップS6において、ピアサ11をさらに下降させてピアサ11の先端部11aを試験管151のゴム栓151aに突き刺す。そして、ピアサ11の先端部11aが試験管151のゴム栓151aを突き破って試験管151の血液中に配置された後、シリンジポンプ70を用いて、ピアサ11の吸引口11bから血液をピアサチューブ19およびシリンジチューブ21に吸引する。この吸引動作の際には、図8に示した流体回路において、バルブ15を開放状態(オン状態)にするとともに、バルブ16を遮断状態(オフ状態)にする。
血液の吸引動作を終了した後、バルブ15を遮断状態(オフ状態)にするとともに、バルブ16を開放状態(オン状態)にする。また、モータ26を上記所定の方向とは逆方向に回転駆動してピアサ11を上昇させる。このピアサ11の上昇と同期して、エアシリンダ63を用いてピアサ洗浄部材61を上昇させながら、ピアサ11の外周面に付着した血液を洗浄する。すなわち、図13に示すように、洗浄液注入孔61dから洗浄液を注入して洗浄液排出孔61eから洗浄液を吸引することによって、ピアサ11の外周面に付着した血液を洗い流す。
そして、ステップS7において、シリンジチューブ21内の血液を、ピペットチューブ20を介してピペット12から排出する。具体的には、図5に示したピペット12を前方および下方に移動させてピペット洗浄部材40内に配置した後、ピペット12から血液を排出するとともに、排出した血液をピペット洗浄部材40の吸引孔40c(図15参照)から吸引する。このように、分注前に一旦血液を排出することにより、前回の分注時にシリンジチューブ21からピペットチューブ20に供給された生理食塩水などの試薬を洗い流すことができることともに、ピペットチューブ20内に血液を馴染ませることができるので、血球に与えるダメージを小さくすることができる。これにより、高品質の塗抹標本を作製することができる。
この後、ステップS8において、図8に示した流体回路におけるバルブ15を開放状態(オン状態)にするとともに、バルブ16を遮断状態(オフ状態)にした状態で、シリンジポンプ70を用いて、ピアサチューブ19内に残った血液を再度シリンジチューブ21に吸引する。この2回目の吸引動作の終了後、バルブ15を遮断状態(オフ状態)にするとともに、バルブ16を開放状態(オン状態)にする。次に、分注前に分注ピペット12の先端に付着した血液をピペット洗浄部材40の吸引孔40b(図15参照)から吸引することにより除去する。そして、ステップS9において、ピペット12を前方および下方に移動させて図2に示した分注・塗抹位置90に移動させた後、スライドガラス10にシリンジチューブ21内の血液をピペット12から滴下(分注)する。この場合、ピペット12の先端部には、切り欠き溝12aが設けられているとともに、ピペット12の先端部は、丸形形状(R形状)に形成されているので、スライドガラス10に滴下する際に、ピペット12の先端部に血液が付着するのを防止することが可能である。この分注動作の後、ピペット12を上昇、後退および下降させてピペット洗浄部材40内に移動させる。そして、ピペット洗浄部材40の洗浄液注入孔40aから洗浄液を注入して吸引孔40cから吸引することにより、ピペット12の先端部近傍に付着した血液を洗い流す。
上記した吸引分注機構部1による吸引分注動作と並行して、または、吸引分注動作の後、塗抹部2による塗抹動作が行われる。この塗抹部2では、スライドガラス10を分注・塗抹位置90に供給するとともに、スライドガラス10に滴下された血液を塗抹して乾燥し、かつ、スライドガラス10に印字を行う。具体的には、スライドガラス供給部2aの2つのスライドガラス収納部2bに収納されたスライドガラス10が、図示しない取り出し機構および送りベルト2dにより、送りベルト2e上に供給される。そして、送りベルト2eにより、スライドガラス10が分注・塗抹位置90に搬送される。なお、このスライドガラス10を分注・塗抹位置90に搬送する動作は、上記した吸引分注動作の前に行われている。この状態で、スライドガラス10にピペット12を用いて血液の滴下(分注)が行われる。
その後、引きガラス2cが、スライドガラス10に当接するように移動されるとともに、スライドガラス10の長手方向に往復移動されることにより、分注・塗抹位置90でスライドガラス10に滴下された血液が塗抹される。この後、塗抹されたスライドガラス10は、送りベルト2eにより乾燥位置91aに搬送される。そして、乾燥位置91aにおいて、ファン2fにより、スライドガラス10の塗抹された血液が冷風乾燥される。このスライドガラス10の冷風乾燥は、隣接する2つの乾燥位置91aおよび91bで2回行われる。その後、移動片2gにより、塗抹済みのスライドガラス10が印字部2hに移動される。そして、印字部2hにおいて、スライドガラス10のフロスト部10aに、検体番号、日付、受付番号、氏名などが印字される。その後、移動片2iにより、印字後のスライドガラス10がスライドガラス挿入部6側に移動される。
上記した吸引分注動作および塗抹動作が終了した後、カセット3へのスライドガラス10の挿入動作が行われる。具体的には、カセット方向移動部材6aを所定の方向に回動させることにより、カセット3を垂直方向位置から水平方向位置(図2の2点鎖線の位置)に移動させてスライドガラス10を挿入可能な状態にする。この状態で、塗抹部2の移動片2iを前進移動させることにより、塗抹済みのスライドガラス10をカセット3のスライドガラス収納孔3a(図3参照)に挿入する。これにより、カセット3に、塗抹済みのスライドガラス10が収納される。この後、カセット方向移動部材6aを上記所定の方向とは逆方向に回動させることにより、カセット3を元の垂直方向位置に戻す。そして、塗抹済みのスライドガラス10が収納されたカセット3が、カセット搬送部材5aにより染色部7に搬送される。
染色部7では、まず、第1吸引排出部7cにより、カセット3のスライドガラス収納孔3aから塗抹済みのスライドガラス10を持ち上げるとともに、カセット3の染色液吸引分注孔3bにメイグリュンワルド液(主成分はメタノールで99%)を分注する。そして、塗抹済みのスライドガラス10をカセット3に戻した後、塗抹済みのスライドガラス10が収納されたカセット3が1つずつ、送り込み部材7aにより搬送ベルト7bに載せられる。そして、搬送ベルト7bにより、カセット3が第2吸引排出部7dに搬送される。第2吸引排出部7dでは、カセット3のスライドガラス収納孔3aから塗抹済みのスライドガラス10を持ち上げるとともに、スライドガラス10の塗抹面にファン7jによる送風を約1秒〜約60秒間当てて塗抹面上の液体成分を蒸発させることによって乾燥させる。なお、第1吸引排出部7cにより塗抹済みのスライドガラス10がメイグリュンワルド液に浸漬されてから第2吸引排出部7dによりスライドガラス10が持ち上げられるまでの時間(浸漬時間)は、約1秒〜約60秒である。
次に、染色処理(メイグリュンワルド・ギムザ2重染色処理)が施される。まず、第2吸引排出部7dにおいて、カセット3のスライドガラス収納孔3aにスライドガラス10を戻すことによって、塗抹済みのスライドガラス10を再びメイグリュンワルド液に浸漬する。これにより、メイグリュンワルド・ギムザ2重染色処理が開始される。そして、カセット3が搬送ベルト7bにより搬送されながら、塗抹済みのスライドガラス10は、約1分〜約5分間、染色処理として、メイグリュンワルド液に浸漬される。そして、第3吸引排出部7eにより、カセット3の染色液吸引分注孔3bからメイグリュンワルド液が吸引されて排出された後、カセット3の染色液吸引分注孔3bにメイグリュンワルド希釈液が分注される。そして、カセット3が搬送ベルト7bにより搬送されながら、塗抹済みのスライドガラス10は、約1分〜約5分間、メイグリュンワルド希釈液に浸漬される。そして、第4吸引排出部7fにより、カセット3の染色液吸引分注孔3bからメイグリュンワルド希釈液が吸引されて排出された後、カセット3の染色液吸引分注孔3bにギムザ液が分注される。そして、カセット3が搬送ベルト7bにより搬送されながら、塗抹済みのスライドガラス10は、約1分〜約20分間、ギムザ液に浸漬される。
次に、第5吸引排出部7gにより、カセット3の染色液吸引分注孔3bからギムザ液が吸引されて排出された後、カセット3の染色液吸引分注孔3bに対して洗浄液が分注および吸引されて染色済みのスライドガラス10が水洗される。その後、染色済みのスライドガラス10は、ファン7hにより乾燥される。そして、染色済みのスライドガラス10が収納されたカセット3は、送り出し機構部7iにより、搬送ベルト7bから保管部8の搬送ベルト8a側へ順次送り出される。そして、保管部8の送り込み部材8aにより、カセット3を保管部8の搬送ベルト8bに送り込む。これにより、送り込み部材8aから送り込まれたカセット3は、搬送ベルト8bにより保管部8に搬送されて保管される。
次に、図1、図2、図5〜図8、図15および図19を参照して、搬送装置200を使用しない場合の血液塗抹標本作製装置100の吸引分注動作(手動吸引動作)について説明する。なお、この手動吸引動作は、本発明の「第2試料吸引分注動作」の一例である。この手動吸引動作は、検体となる血液の量が微量の場合に用いる。すなわち、ピアサ(吸引針)11により吸引してピペット12により分注する上記した自動吸引動作では、ピアサ11からピペット12へのチューブの引き回しが長くなるため、一定以上の量の血液が必要である。したがって、検体となる血液の量が微量の場合には、上記した自動吸引動作を用いるのが困難である。そこで、検体となる血液の量が微量の場合には、ピペット12により吸引および分注を行う手動吸引動作を用いる。
具体的には、手動吸引動作の場合には、起動スイッチ102(図1参照)が押されて血液塗沫標本作製装置100が起動した状態で、図19のフローチャートのステップS11に示すように、検体容器設置部51(図5参照)に設置された血液(検体)を収容するための検体収容容器51aに検体血液をセットする。そして、ステップS12において、表示操作部101(図1参照)に表示された手動吸引のスタートスイッチを押す。これにより、ステップS13において、図5に示したモータ58が回転駆動されることによって、駆動ベルト55および設置部取付部材52を介して、検体容器設置部51が下降されて定位置で止まる。その後、ステップS14により、ピペット12が前進および下降されて検体収容容器51aから血液を吸引する。そして、ステップS15において、ピペット12が上昇、後退および下降されてピペット洗浄部40内に移動された後、分注前に、ピペット12の先端に付着した血液を吸引孔40b(図15参照)から吸引することにより除去する。最後に、ステップS16において、ピペット12が上昇、前進および下降されて図2に示した分注・塗抹位置90に移動された後、スライドガラス10に血液をピペット12から滴下(分注)する。この分注動作の後、ピペット12を上昇、後退および下降させてピペット洗浄部材40内に移動させる。そして、ピペット洗浄部材40の洗浄液注入孔40a(図15参照)から洗浄液を注入して吸引孔40cから吸引することにより、ピペット12の先端部近傍に付着した血液を洗い流す。
本実施形態では、上記のように、自動吸引動作の際には、ピアサ(吸引針)11により血液が吸引されるとともに、吸引された血液がピペット12により分注され、手動吸引動作の際には、ピペット12により、血液が吸引され、かつ、吸引された血液が分注されるように構成することによって、血液が一定量以上ある場合には、自動吸引動作を用いてピアサ11とピペット12とにより血液の吸引分注動作を行うとともに、血液が微量の場合には、手動吸引動作を用いてピペット12のみにより血液の吸引分注動作を行うことができるので、血液が一定量以上の場合のみならず、血液が微量の場合にも、血液塗抹標本の作製を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、ピアサ11とピペット12とに接続されたシリンジポンプ70と、ピアサ11とシリンジポンプ70との間の流路を開閉するためのバルブ15と、ピペット12とシリンジポンプ70との間の流路を開閉するためのバルブ16とを設けることによって、バルブ15および16を開閉制御することにより、容易に、ピアサ11により血液が吸引されるとともに、吸引された血液がピペット12により分注される自動吸引動作と、ピペット12により血液が吸引および分注される手動吸引動作とを行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、ピペット12を洗浄するためのピペット洗浄部材40を設けるとともに、ピペット洗浄部材40を、ピペット12を洗浄する機能に加えて、自動吸引動作の際に血液の分注に先立ってピペット12から排出される血液を吸引する機能を有するように構成することによって、ピペット洗浄部材40によりピペット12から排出される血液を吸引することができるので、ピペット12から排出される血液を吸引する機構を別途設ける必要がない。これにより、構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ピペット12を洗浄するためのピペット洗浄部材40を設けるとともに、ピペット洗浄部材40を、ピペット12を洗浄する機能に加えて、手動吸引動作の際に、血液の分注に先立って、ピペット12の先端に付着した血液を吸引する機能を有するように構成することによって、ピペット洗浄部材40によりピペット12の先端に付着した試料を吸引することができるので、ピペット12の先端に付着した血液を吸引する機構を別途設ける必要がない。これにより、さらに構造を簡素化することができる。
また、本実施形態では、上記のように、手動吸引動作の際に吸引する血液を設置する検体収容容器51aが設置された検体収容容器設置部51を設けることによって、検体収容容器設置部51に設置された検体収容容器51aに血液を供給することにより、容易に、ピペット12により手動吸引動作時の吸引動作を行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、検体収容容器設置部51を、上下方向に移動可能に構成するとともに、ピペット12を、上下方向および前後方向に移動可能に構成することによって、手動吸引動作時の吸引動作の際には、検体収容容器設置部51を下降させるとともに、ピペット12を前進および下降させて検体収容容器設置部51の検体収容容器51aから血液を吸引を行うことができる。また、手動吸引動作時の吸引動作時以外の動作時には、検体収容容器設置部51を上昇させることにより、検体収容容器設置部51がピペット12の前後および上下の移動と干渉するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ピペット12を、第2支持部材14に対して上下方向に移動可能に取り付けるとともに、ピペット12を下方に付勢するための圧縮コイルバネ37を設けることによって、ピペット12が分注時に下降してスライドガラス10に衝突した場合にも、ピペット12が圧縮コイルバネ37の付勢力に抗して上方に逃げることができるので、スライドガラス10が損傷するのを防止することができる。
また、本実施形態では、上記のように、ピペット12を洗浄するためのピペット洗浄部材40を設けることによって、ピペット洗浄部材40により、分注動作毎にピペット12の外周部を洗浄することができるので、後の検体血液の分注時に、ピペット12の外周部に付着した前の検体血液が後の検体血液に混合されるのを防止することができる。これにより、品質の高い塗抹標本を作製することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、本発明の試料吸引分注装置を、血液塗抹標本作製装置の吸引分注機構部に適用した例を示したが、本発明はこれに限らず、血液塗抹標本作製装置以外の標本作製装置の吸引分注機構部に適用してもよいし、試料吸引分注装置単体に適用してもよい。