JP4357342B2 - 質量分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、質量分析技術に関し、特に、試料をイオン化し、加速させて、その質量に応じた飛行時間を測定することにより、試料の質量を分析する装置において、その飛行時間解析用のデータ処理に適用して有効な技術に関する。
本発明者が検討したところによれば、質量分析技術におけるTOF−MS(Time Of Flight Mass Spectrometry)は、試料をイオン化して、そのイオンを加速させ、複数のイオンの飛行時間を測定して質量分析を行うものである。このイオンの飛行時間を測定する方法には、TDC(Time to Digital Converter)方式と、ADC(Analog to Digital Converter)方式がよく知られている。両方式とも、所定の時間“0”においてイオンを加速させて、そのイオンの飛行時間を計測するものであるが、その計測方法が異なる。
TDC方式は、検出した時間にイオンの有無を計測するものであり、従って、同一時間に複数のイオンが検出されても、それは1つのイオンとして計測することになる。これに対し、ADC方式は、同一時間に複数のイオンが検出された場合は、そのイオンの個数に応じて異なる信号強度の違いを電圧値として検出して、これを格納するものである。
この両方式を比較した場合に、TDC方式では、同時に到着したイオンは計測不能であるが、ADC方式は同時に到着したイオンを電圧値の違いとして計測するため、計測不能なイオンを少なくできる利点がある。しかしながら、ADC方式は、計測中のすべての電圧値を取得して格納する必要があるため、ハード量が大きくなる。それに対して、TDC方式は、イオンが検出された際にデータを格納するため、ADC方式と比較してハード規模が小さくなる利点がある。
例えば、ハード規模を小さくできるTDC方式を用いた質量分析装置については、特許文献1,2等に開示されている。これらの特許文献1,2に関連する技術として、本発明者が本発明の前提として検討した技術を図5を用いて説明する。
図5に、本発明の前提として検討した技術の質量分析装置を示す。この質量分析装置は、試料をイオン化し、TOF部に導入する導入部3、そのイオンを加速するための信号を発生するイオン打ち出し信号発生部2、打ち出されたイオンが飛行するリフレクタ型のTOF部4、到着したイオンを検出する検出部41、およびその信号を増幅する増幅器5からなる質量分析部と、TDC部9と、測定制御CPU8から構成される。
TDC部9は、増幅器5からの信号を所定の電圧値(Vref)と比較してデジタル値を出力する比較器91、シリパラ(シリアル−パラレル)変換器92、クロック発振源94、分周器95、カウンタ96、OR回路93、FIFO97から構成される。シリパラ変換器92では、クロック発振源94から出力したクロックにより、イオンを検出した信号をサンプリングすると同時に、シリアル−パラレル変換を行う。これと同時に、イオン打ち出し信号発生部2よりCounter START信号を受けたカウンタ96は、計数を開始するが、このカウンタ出力データがイオンの飛行時間を示す時間コードとなり、また、シリパラ変換器92の出力データは、カウンタ出力の時間コードに対応するデータとなる。FIFO97は、時間コードデータとシリパラ変換器92の出力データを格納することになるが、この書込みは、シリパラ変換器92の全出力データ間で論理和をとり、“High”の場合に行う。また、FIFO97に格納したデータは、1回のイオン打ち出しが終了し、全データが格納された後に測定制御CPU8より読み出すこととなる。
上述したようなTDC方式では、イオンの検出信号をデジタル信号(HighとLow)として処理するため、前述したように、同時(ハードウエアが識別不可能)に検出されたイオンはカウントできないため、イオン検出効率が低下する原理的な短所がある。これを補うために、n回のイオン打ち出しによる測定を行い、そのn回のデータ積算結果をヒストグラム処理を行う。従って、n回の測定データ毎に、測定制御CPUへデータを転送することとなる。
また、上述した質量分析装置のTOF部においては、イオン検出部を複数持つことで、検出感度を向上させることが可能となる。例えば、TDC方式を用いた技術では、複数の検出部から出力されるイオン検出信号のデータ格納は、前記図5に示したTDC部を単にイオン検出信号と同数だけ並列に持つことで実現するのが容易な方法である。これは、TDC部を単に複数並列に持つものなので、データ格納後にCPU制御回路により、複数出力される格納データを並列もしくは、時分割または並列処理を行う必要がある。
例えば、複数の検出部から出力されるイオン検出信号を処理する技術については、特許文献3等に開示されている。この特許文献3に関連する技術として、本発明者が本発明の前提として検討した技術を図8を用いて説明する。
図8に、本発明の前提として検討した技術であり、複数の検出部から出力されるイオン検出信号を前記図5で示したTDC部を単に並列で持つものではない場合の例を示す。ここでは、特に2チャンネル時のTDC部901を例に示している。CH1,2は、入力される2つのイオン検出信号の入力端であり、比較器91−1,91−2を介してシリパラ変換器92−1,92−2でサンプルされたデータを加算器98において加算演算を行い、この際、同時にクロック発振源941から分周回路951を介してカウンタ961より時間コードも同時に出力されており、これら2つのデータを次々にFIFO971に格納する。そのデータ格納は、全てのサンプルデータをFIFO971に一旦格納し、その後、全てのデータを測定制御CPU8によって読み出すものである。
特開2002−260577号公報 特開2002−245963号公報 特表2001−504265号公報
ところで、前述した本発明の前提として検討したTDC方式の技術では、以下のような問題点が考えられる。
このTDC方式における技術では、時間0となる信号の非同期測定による誤差、または、非同期測定による誤差を小さくするための非同期吸収手段での誤差が発生する。例えば、前述した図5の質量分析装置において、図6(カウンタ96の動作:クロック94a、Counter START信号2a、カウンタ動作開始信号96a)は、非同期クロックで同期をしたときに発生する誤差を示しており、クロックの周期に相当する誤差が発生する。また、この誤差を小さくするために、クロック周期以下の時間差(terr)を格納する回路等を持つ必要があり、この場合は回路規模が大きくなるという1つ目の問題がある。
また、TDC方式では、前述でも説明したが、イオンがある程度の範囲で同時に到着した場合は、イオン検出が不可能な時間帯がある。例えば、図7(シリパラ変換器92の動作:クロック94a、比較器出力信号91a、サンプリングデータ92a)にその例を示す。例1(3)のように、イオン検出信号のパルス幅がサンプリングするクロック周期よりも小さい場合と、例2(2)のように、連続するイオンの時間間隔がクロック周期よりも短い場合であり、それぞれにおいてデータ格納漏れを発生する。これが2つ目の問題である。
さらに、TDC方式の特徴である積算演算に3つ目の問題がある。すなわち、TDC方式では、上述したようにイオン打ち出しを複数回行って測定を行い、そのヒストグラム処理の結果から得られるスペクトルを解析する。例えば、図6に示す例において、1回のイオン打ち出しで測定されたデータを一旦FIFOに蓄えて、その後、1回のイオン打ち出しが終了する毎に測定制御CPUへ蓄えたデータの転送を行っている。このため、TDC部から測定制御CPUへの転送速度より早い速度でイオンの検出がなされた場合は、質量解析部の動作が休止状態になり、測定時間が長くなるという3つ目の問題がある。
そこで、本発明は、上述した3つの問題を解決するものであり、その目的は、TDC方式のデータ処理において、測定休止時間を最小限にし、更に、測定精度及びイオン検出分解能を向上することができる質量分析装置を提供することにある。
また、前述した、複数のイオン検出信号を同時に処理する技術においては、前記図5に示したTDC部を単純に複数台設けて並列処理するために、複数のFIFOに格納されたデータをCPUへ時分割または並列処理をして転送する必要があり、転送処理時間および回路規模が大きくなるという問題がある。
また、前記図8で示した技術においては、加算器98において加算処理を行った後のデータの全てをFIFO971に格納するため、イオンの有無に関わらずにサンプル時間中の全てのデータを格納し、測定制御CPU8へ転送可能なFIFO971が必要となり、回路規模が大きくなるという問題が生じる。
さらに、前述したTDC部から測定制御CPUへの転送速度より早い速度でイオンの検出がなされた場合、質量解析部の動作が休止状態になり、測定時間が長くなるという問題は、TDC部が1台しか使用しない場合よりもより顕著に生じる。
そこで、本発明の別の目的は、複数のイオン検出信号を同時に処理するTDC方式のデータ処理においても、少ない回路規模で、測定休止時間を最小限にすることができる質量分析装置を提供することにある。
本発明における上記問題点の解決手段として、まず、1つ目の問題は、TDC部より、イオン打ち出しのためのタイミング信号を発生することにより解決する。本発明の前提として検討した技術では、TDC部の計測スタート信号として受け取っていた信号を、本発明ではTDC部より発生することで、原理的にスタート信号の誤差をなくすものである。すなわち、イオン打ち出し信号のタイミングを発生する手段を設けることによって可能となる。
次に、2つ目の問題は、イオン検出信号の立ち上がりエッジのみで動作するパルス検出用のトグルFFを設けることにより、本発明の前提として検討した技術の2倍の感度を実現するものである。すなわち、変化点で検出したイオン検出信号のサンプリングを行う手段を設けることによって可能となる。
次に、3つ目の問題は、取り込んだイオン検出用のデータを直接時間変換する回路を設け、さらに変換した時間データに対応するヒストグラム処理用のメモリを設けて、測定休止時間が発生しないようにすることで解決するものである。すなわち、高速クロックでサンプリングしたデータを格納するFIFOから読み出したデータを時間データに変換し、その時間データに変換したデータをアドレスとしてデータを積算演算する手段を設けることによって可能となる。
具体的に、本発明は、試料をイオン化して加速・飛行させ、この飛行したイオンを検出した検出信号をデジタル信号として変換後、このデジタル信号をサンプリングしてデータを格納する手段を持つ質量分析装置に適用され、イオンを加速させるタイミングを決定するカウンタと、検出信号の立上りまたは立下りの変化に応じて出力値を変化させる変化点検出器と、変化点検出器の出力をサンプリングした後に変化点情報から信号の有無情報に変換するデータ変換器と、データ変換器の出力を格納するFIFOと、FIFOからのデータを読み出してイオンの飛行時間に変換する時間変換器と、時間変換器で変換した時間データに対応するヒストグラム処理を行い、この時間データをアドレスとして処理データを蓄積するメモリとを任意の組み合わせで備えるものである。
また、上記複数のイオン検出信号を同時に処理するTDC方式のデータ処理における問題点の解決手段として、本発明では、複数の検出手段から出力されるイオン検出信号を複数のサンプリング手段を用いてデジタル化したデータを取り込んだ後、これら複数の検出手段から出力されるデータを全て加算処理し、さらにその加算処理されたデータの内、イオン信号が検出されなかったデータを除く手段を設けることによって可能となる。
具体的に、本発明は、試料をイオン化して加速・飛行させ、この飛行したイオンを複数の検出手段により検出し、これら複数の検出手段からの検出信号をデジタル信号として変換後、このデジタル信号をサンプリングしてデータを格納する手段を持つ質量分析装置に適用され、イオンを加速させるタイミングを決定するカウンタと、複数の検出手段から出力される各検出信号の立上りまたは立下りの変化に応じて出力値を変化させる複数の変化点検出器と、複数の変化点検出器の各出力をサンプリングした後に変化点情報から信号の有無情報に変換する複数のデータ変換器と、複数のデータ変換器からの出力を演算処理するための演算器と、演算器の出力を格納するFIFOと、FIFOからのデータを読み出してイオンの飛行時間に変換する時間変換器と、時間変換器で変換した時間データに対応するヒストグラム処理を行い、この時間データをアドレスとして処理データを蓄積するメモリとを任意の組み合わせで備えるものである。
本発明によれば、本発明の前提として検討した技術によるTDC方式のデータ処理と比較して、計測誤差、計測時のデータ漏れを小さくでき、かつヒストグラム処理をハード的に行うことで質量分析部の休止時間を容易に小さくすることができる。
また、本発明によれば、複数のイオン検出手段を設けたTDC方式のデータ処理においても、少ない回路規模で、かつ全チャネル共通のヒストグラム処理機能をハード的に行うことで質量分析部の休止時間を容易に短縮することができる。
この結果、TDC方式での測定休止時間を最小限にし、更に、測定精度及びイオン検出分解能を向上することができる質量分析装置を提供することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施の形態1)
まず、図1により、本発明の実施の形態1による質量分析装置の構成の一例を説明する。図1は、本実施の形態による質量分析装置の構成例を示す。
本実施の形態による質量分析装置は、試料をイオン化して加速・飛行させ、この飛行したイオンを検出した検出信号をデジタル信号として変換後、このデジタル信号をサンプリングしてデータを格納するTDC方式のデータ処理技術を用いたものであり、試料をイオン化し、TOF部4に導入する導入部3、そのイオンを加速するための信号2aを発生するイオン打ち出し信号発生部2、打ち出されたイオンが飛行するリフレクタ型のTOF部4、到着したイオンを検出する検出部41、およびその信号4aを増幅する増幅器5からなる質量分析部と、この質量分析部につながるTDC部6と、このTDC部6につながる制御CPU1から構成される。
TDC部6は、増幅器5からの信号5aを所定の電圧値(Vref)と比較してデジタル値を出力する比較器61、検出信号の立上りまたは立下りの変化に応じて出力値を変化させる変化点検出器62、シリパラ変換器63、クロック発振源64、分周器65、イオンを加速させるタイミングを決定するカウンタ67、変化点検出器62の出力をシリパラ変換器63を介してサンプリングした後に変化点情報から信号の有無情報に変換するデータ変換器66、データ変換器66の出力を格納するFIFO68、FIFO68からのデータを読み出してイオンの飛行時間に変換する時間変換器70、時間変換器70で変換した時間データに対応するヒストグラム処理を行い、この時間データをアドレスとして処理データを蓄積するメモリ71から構成される。
このTDC部6において、カウンタ67は、制御CPU1からの測定開始信号1aを受けて、イオン打ち出し信号を発生するためのSTART信号67bを発生する。このSTART信号67bがイオンの飛行時間を計測するための時間“0”に相当する。また、変化点検出器62は、比較器61の出力信号61aの立ち上りタイミングで出力をトグルさせるものであり、シリパラ変換器63は、この変化点検出器62の出力信号62aをクロック発振源64から出力されるクロック64aでサンプリングし、さらにシリパラ変換して出力信号63aとして出力する。
次に、データ変換器66では、変化点検出器62の出力をパルスの立ち上りを検出したクロックの周期だけに“High”の情報があったものとするデータ変換(検出データ)を行い、またこれと同時にカウンタ67でイオンの飛行時間を示す時間コードが出力されており、OR回路69では、これら全データ66aの論理和をとり、“High”が出力されたときにFIFO68に書き込むためのWRITE信号69aを発生する。
FIFO68に書き込まれたデータは、時間変換器70により読み出しを行うが、その際、読み出し直後に時間コードと検出データとから、クロック周期単位のイオンを検出した時間データを生成する。メモリ71では、その生成した時間データをメモリのアドレス信号としてイオン検出の情報を書き込む。従って、n回の測定を行う場合は、2回目以降は、1回前までの積算された結果を読み出して、そのデータに対してイオンの検出情報を加算して再度書き込むことになる。
このTDC部6おいて、シリパラ変換後のデータ処理は、分周器65によりクロック64aを分周した分周クロック65aで動作するものであり、分周数とシリパラ変換時のパラレル化数は一致する。
次に、図2により、変化点検出器62、シリパラ変換器63、データ変換器66の動作原理ついて説明する。図2は、変化点検出器62、シリパラ変換器63、データ変換器66の動作例を示す。
図2に示すように、比較器からの出力信号61a((1),(2),(3))が変化点検出器62に入力された場合、この変化点検出器62から出力される変換点データ62aもその立上りのタイミングで変化する。そして、この変換点データ62aがシリパラ変換器63に入力され、このシリパラ変換器63から出力されるサンプリングデータ63aは、その変換点データ62aをクロック64aでサンプリングした結果であり、データ変換器66では、更にサンプリングデータ63aが変化したサイクルだけを検出して“High”を生成する。
次に、図3により、FIFO68、時間変換器70、メモリ71の動作原理について説明する。図3は、FIFO68、時間変換器70、メモリ71の動作例を示す。
図3では、FIFO68に取り込んだデータを時間変換器70を介してメモリ71に格納するまでの処理例において、FIFO68の格納内容と、時間変換器70での変換前(時間コード、データ変換器出力データ)および変換後(イオンがサンプリングされた時間情報)のデータを示している。
図3に示すように、FIFO68に、カウンタ67からの時間コード67aと、データ変換器66からのサンプリングデータ66aが入力された場合、○印のサイクルのデータをFIFO68に書き込む。そして、時間変換器70は、FIFO68から読み出されたデータ68a(時間コード、サンプリングデータ)をクロック発振源64の発生周期時間である分解能単位で時間データ70bに変換する。
図3の例では、クロックの1周期を1ns、シリパラ変換後のデータは4bitデータであり、図中左のデータが時間的に古いサンプリングデータである。従って、時間コード“0”、シリパラ変換後データ“0101”は、1nsと3nsにイオンが検出されたことになる。また、時間コード“1”、シリパラデータ“0001”は、7nsにイオンが検出されたことになり、以下、同様に、19ns、26ns、・・・と変換を行う。この変換後の時間データ70bをアドレス信号として検出情報をメモリ71に書き込む。
次に、図4により、メモリ71へのイオン検出時のデータ格納について説明する。図4は、メモリ71へのイオン検出時のデータ格納例を示す。
図4では、イオン打ち出しを256回行い、更に、前記図3で説明した時間データが256回格納された場合を例にしており、図中に示すようにアドレスの1、3、7、19、26にデータが格納されたものである。アドレスの0番地は飛行時間の0ns、アドレスの1番地は1ns、アドレスの2番地は2ns、・・・に対応するものである。
以上、説明したように、本実施の形態によれば、イオン打ち出し用のタイミング信号をカウンタ67から出力することで、測定開始時の誤差を原理的になくすことができる。更に、変化点検出器62とデータ変換器66を用いることで、本発明の前提として検討した技術ではイオンの検出が困難であった信号でも容易に検出できるようになる。更に、時間変換器70とメモリ71を用いて制御CPU1の介在なしに複数回測定の積算処理が可能になるので、データ転送処理による測定休止はなく、更にメモリ71から読み出す際にヒストグラム処理がなされているので、データ処理の高効率化も可能となる。
(実施の形態2)
まず、図9により、本発明の実施の形態2による質量分析装置の構成の一例を説明する。図9は、本実施の形態による質量分析装置の構成例を示す。
本実施の形態による質量分析装置は、試料をイオン化して加速・飛行させ、この飛行したイオンを複数の検出手段により検出し、これら複数の検出手段からの検出信号をデジタル信号として変換後、このデジタル信号をサンプリングしてデータを格納するTDC方式のデータ処理技術を用いた例であり、前記実施の形態1の図1と同じ機能を有するものには同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
すなわち、本実施の形態においては、質量分析部を構成する検出部41−1,41−2および増幅器5−1,5−2が複数(図では2つ)あり、これに伴って、TDC部601は、各増幅器5−1,5−2から出力されたイオン検出信号を所定の電圧値(Vref)と比較してデジタル化データを出力する比較器61―1,61−2、各検出信号の立上りまたは立下りの変化に応じて出力値を変化させる変化点検出器62−1,62−2、シリパラ変換器63−1,63−2、各変化点検出器62−1,62−2の出力を各シリパラ変換器63−1,63−2を介してサンプリングした後に変化点情報から信号の有無情報に変換するデータ変換器66−1,66−2、データ変換器66−1,66−2からの出力を加算演算する加算器(演算器)72、OR回路691、加算器72の出力を格納するFIFO681、FIFO681からのデータを読み出してイオンの飛行時間に変換する時間変換器701、時間変換器701で変換した時間データに対応するヒストグラム処理を行い、この時間データをアドレスとして処理データを蓄積するメモリ711などから構成される。
次に、図10により、加算器72、FIFO681、時間変換器701、メモリ711の動作原理について説明する。図10は、加算器72、FIFO681、時間変換器701、メモリ711の動作例を示す。
図10では、FIFO681に取り込んだデータを時間変換器701を介してメモリ711に格納するまでの処理例において、FIFO681の格納内容と、時間変換器701での変換前(時間コード、データ変換器出力データ)および変換後(イオンがサンプリングされた時間情報)のデータを示している。
図10に示すように、FIFO681に、カウンタ67からの時間コード67aと、データ変換器66−1,66−2からのサンプリングデータ66―1a,66−2aが入力された場合、○印のサイクルのデータをFIFO681に書き込む。そして、時間変換器701は、FIFO681から読み出されたデータ681―1a,681−2a(時間コード、サンプリング(加算)データ)をクロック発振源64の発生周期時間である分解能単位で時間データ701bに変換する。
図10の例では、クロックの1周期を1ns、シリパラ変換後のデータは4bitデータであり、図中左のデータが時間的に古いサンプリングデータ66−1a,66−2aである。また、加算データ72aは、加算器72においてサンプリングデータ66−1a,66−2aをクロックの1周期単位に加算した結果を示している。サンプリングデータ66−1aは前記実施の形態1の図3と同じデータであり、またサンプリングデータ66−2aは、時間コード67aの“1”の時だけにシリパラデータ“0001”となっており、そのほかは全て“0”である。従って、加算データにおいては、時間コード“1”の際にサンプリングデータ66−1a,66−2a間の加算演算が行われ、“0002”が出力される。そのほかの加算データ72aはサンプリングデータ66−1aと同じである。
続いて、時間変換器701では、時間コード“0”、シリパラ変換後データ“0101”は、1nsと3nsにイオンが検出されたことになる。また、時間コード“1”、シリパラデータ“0002”は、7nsにイオンが検出されたことになり、以下、同様に、19ns、26ns、・・・と変換を行う。この変換後の時間データ701bをアドレス信号として検出情報をメモリ711に書き込む。また、メモリ711に書き込む際には、同一アドレスに既に記憶されているデータに対して加算書き込みを行う。
以上示した様に動作させることで、複数のイオン検出信号を同時に一つのヒストグラム処理を行うメモリ711に格納可能となる。
以上、説明したように本実施の形態においては、複数の検出部41−1,41−2から出力されるイオン検出信号に対して、信号をサンプルする回路である比較器61−1,61−2、変化点検出器62−1,62−2、シリパラ変換器63−1,63−2、データ変換器66−1,66−2を並列に持つのみの回路構成にて実現できるため、回路規模、測定休止時間等を小さく抑えることはもとより、測定終了時に複数出力されるイオン信号のヒストグラム処理も完了することができるので、処理の高効率化も可能になる。
以上、本発明者によってなされた発明を発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
たとえば、前記実施の形態においては、変化点検出器を挿入してシリパラ変換器およびデータ変換器によりイオン検出信号のサンプリング処理を行っているが、変化点検出器を挿入せず、比較器の出力をシリパラ変換器に直接接続し、その後、データ変換器でデータの立ち上がり変化を生成しても何ら問題はない。
また、前記実施の形態2では、加算器をFIFOの直前に挿入したが、FIFOの後段に挿入しても何ら問題はない。加算器をFIFOの後段に挿入した場合は、FIFOへのWrite信号だけは、全ビットの論理和により発生してもよいし、データ変換器からの出力を個別に格納してもよい。本加算器を設けた場合の回路実現方法については、多種考えられるが、複数備えたデータ変換器からの出力を時間変換器で時間変換するまでに同一クロックで検出されたイオン検出結果を加算することが実現できればよいことは容易に推測できる。
また、前記実施の形態においては、FIFOに取り込んだデータを時間変換器を介してメモリに格納し、このメモリから制御CPUに転送する場合を説明したが、FIFOに取り込んだデータを直接、制御CPUによって読み出すようにしてもよい。
本発明の実施の形態1による質量分析装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態1による質量分析装置において、変化点検出器、シリパラ変換器、データ変換器の動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による質量分析装置において、FIFO、時間変換器、メモリの動作を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による質量分析装置において、メモリへのイオン検出時のデータ格納を示す説明図である。 本発明の前提として検討した質量分析装置を示す構成図である。 本発明の前提として検討した質量分析装置において、カウンタの動作を示す説明図である。 本発明の前提として検討した質量分析装置において、シリパラ変換器の動作を示す説明図である。 本発明の前提として検討した複数のイオン検出信号の入力チャネルを持つ質量分析装置の要部を示す構成図である。 本発明の実施の形態2による質量分析装置を示す構成図である。 本発明の実施の形態2による質量分析装置において、加算器、FIFO、時間変換器、メモリの動作を示す説明図である。
符号の説明
1…制御CPU、2…イオン打ち出し信号発生部、3…導入部、4…TOF部、41,41−1,41−2…検出部、5,5−1,5−2…増幅器、6,601…TDC部、61,61−1,61−2…比較器、62,62−1,62−2…変化点検出器、63,63−1,63−2…シリパラ変換器、64…クロック発振源、65…分周器、66,66−1,66−2…データ変換器、67…カウンタ、68,681…FIFO、69,691…OR回路、70,701…時間変換器、71,711…メモリ、72…加算器、8…測定制御CPU、9,901…TDC部、91,91−1,91−2…比較器、92,92−1,92−2…シリパラ変換器、93…OR回路、94,941…クロック発振源、95,951…分周器、96,961…カウンタ、97,971…FIFO、98…加算器。

Claims (6)

  1. 試料をイオン化する導入部と、前記導入部でイオン化されたイオンを加速させるための信号を発生するイオン打ち出し信号発生部と、前記イオン打ち出し信号発生部により発生した信号により打ち出されたイオンが飛行するTOF部と、到着したイオンに基づく検出信号を検出する検出部と、を備えた質量分析部と、
    前記イオン打ち出し信号発生部により発生する信号の発生タイミングを決定するタイミング信号を、前記質量分析部とは独立した制御CPUからの測定開始信号を受けて出力するカウンタと、クロックを発生させるクロック発生源と、前記検出信号の立ち上がりの変化のみに応じて変化する2値の変化点データを出力する変化点検出器と、前記変化点データを前記クロック発生源から出力されるクロックに基づきサンプリングし、1クロック内での変化点データの変化の有無に基づき、信号の有無情報であるサンプリングデータを生成するシリパラ変換器と、を備えたTDC部と、
    を有することを特徴とする質量分析装置。
  2. 請求項1記載の質量分析装置において、
    前記TDC部はさらに、
    前記サンプリングデータが1であるクロックの周期だけにHighの情報があったものとするデータ変換を行うデータ変換器と、前記データ変換器からの出力を格納するFIFOと、前記FIFOからの出力を読み出してイオンの飛行時間に変換する時間変換器と、を備えたことを特徴とする質量分析装置。
  3. 請求項2記載の質量分析装置において、
    前記TDC部はさらに、
    前記時間変換器で変換した時間データに対応するヒストグラム処理を行い、この時間データをアドレスとして処理データを蓄積するメモリを備えたことを特徴とする質量分析装置。
  4. 試料をイオン化する導入部と、前記導入部でイオン化されたイオンを加速させるための信号を発生するイオン打ち出し信号発生部と、前記イオン打ち出し信号発生部により発生した信号により打ち出されたイオンが飛行するTOF部と、それぞれ到着したイオンに基づく検出信号を検出する複数の検出部と、を備えた質量分析部と、
    前記イオン打ち出し信号発生部により発生する信号の発生タイミングを決定するタイミング信号を、前記質量分析部とは独立した制御CPUからの測定開始信号を受けて出力するカウンタと、クロックを発生させるクロック発生源と、それぞれ前記検出信号の立ち上がりの変化のみに応じて変化する2値の変化点データを出力する複数の変化点検出器と、それぞれ前記変化点データを前記クロック発生源から出力されるクロックに基づきサンプリングし、1クロック内での変化点データの変化の有無に基づき、信号の有無情報であるサンプリングデータを生成する複数のシリパラ変換器と、を備えたTDC部と、
    を有することを特徴とする質量分析装置。
  5. 請求項4記載の質量分析装置において、
    前記TDC部はさらに、
    それぞれ前記サンプリングデータが1であるクロックの周期だけにHighの情報があったものとするデータ変換を行う複数のデータ変換器と、前記複数のデータ変換器からの出力を演算処理する演算器と、前記演算器からの出力を格納するFIFOと、前記FIFOからの出力を読み出してイオンの飛行時間に変換する時間変換器と、を備えたことを特徴とする質量分析装置。
  6. 請求項5記載の質量分析装置において、
    前記TDC部はさらに、
    前記時間変換器で変換した時間データに対応するヒストグラム処理を行い、この時間データをアドレスとして処理データを蓄積するメモリを備えたことを特徴とする質量分析装置。
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