JP4366309B2 - アスファルト改質材、それを含むアスファルト混合物およびその製造方法 - Google Patents
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Description
しかしながら、上記従来の方法ではいずれも改質材とアスファルトとの混合には十分な改質効果が得られておらず、改質材とアスファルトの均一分散、特にプラントミックス方式においての短時間での均一分散性が十分でないため、改質材による改質効果が十分に発揮できていないのが現状である。
一方合成ワックスは安価であるにもかかわらず、これによる高分子ポリマー改質材の例は少ない。
すなわち、安価でもある合成ワックスを使用した新規なアスファルト改質材の提供を目的とする。
合成ワックスを配合する新規なアスファルト改質材が提供され、これは、高分子ポリマーを石油樹脂と重質油で処理する従来の改質材と比較して、高分子ポリマーの溶融分散性や、最終的なアスファルトの物性とも優れたアスファルト改質材である。
(アスファルト改質材の組成)
本発明のアスファルト改質材は、高分子ポリマー100重量部に対し、後記所定の性状を有する鉱油50〜100重量部および後記所定の性状を有する合成ワックス10〜50重量部を配合してなるものである。高分子ポリマー100重量部に対して鉱油の配合量が50重量部未満の場合、高分子ポリマーの相溶性を高めることが十分にできず、アスファルト中に速やかにかつ均一に混合することができず好ましくない。一方、鉱油の配合量が100重量部を超えた場合、アスファルト改質材中の高分子ポリマーの配合割合が小さくなるため、アスファルトの改質効果が小さくなるので好ましくない。また、高分子ポリマー100重量部に対して合成ワックスの配合量が10重量部未満の場合、改質材の粘度等が高くなるため、改質材使用時に不具合を来たすので好ましくない。一方、合成ワックスの配合量が50重量部を超える場合改質材がべた付いてハンドリング性に劣り、アスファルト改質材としての役割を十分果たせなくなるため好ましくない。
本発明のアスファルト改質材に用いる高分子ポリマーは、アスファルト改質材用に使用される高分子ポリマーならばいずれのものも使用される。好ましくはスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロックブロック共重合体(SEBS)などの熱可塑性エラストマーが好適に使用でき、これら熱可塑性エラストマーを1種もしくは2種以上を組み合わせ適宜配合することが可能である。なかでもスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)がより好ましく使用される。
好ましいスチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体としては、スチレン含有量が5〜40質量%であり、重量平均分子量(Mw)が5万〜40万のものが好ましい。スチレン含有量の下限は、アスファルト改質材の添加したアスファルトの改質効果が期待できない等を防止する観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、さらに好ましくは15質量%以上であり、一方、上限は、溶融温度が高いことによるアスファルト改質材の成形のし難さを改善するために、好ましくは40質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは25質量%以下である。また、重量平均分子量の下限は、アスファルト改質材の改質効果を発揮させるために5万以上が好ましく、10万以上がより好ましく、さらに15万以上がより好ましい。一方、上限は溶融温度が高温になりアスファルト改質材の成形が難しくなるのを防ぐために、40万以下が好ましく、30万以下がより好ましく、20万以下がさらに好ましい。
本発明のアスファルト改質材に用いる鉱油は、その中の縮合多環芳香族(PCA)が3質量%未満であることが必要である。PCAが3質量%以上であると、環境及び人体に対する負荷が高まる恐れがあるため好ましくない。かかる理由からPCAは、2.8質量%未満が好ましく、2.6質量%未満がより好ましい。
なお、ここでいう縮合多環芳香族分(PCA)とは、”The Institute of Petroleum”のIP346/92 ”Determination of polycyclic aromatics in unused lubricating base oils and asphaltene free petroleum fractions − Dimethyl sulphoxide extraction refractive index method”の方法に準拠して測定される多環芳香族炭化水素化合物の含有量(質量%)のことを意味する。
なお、ここでいう60℃における動粘度とは、JIS K2283「原油及び石油製品−動粘度試験方法及び粘度指数算出方法」により測定される動粘度(mm2/s)を意味する。
なお、ここでいう芳香族分(%CA)とは、ASTM D3238“Standard Test Method for Calculation of Carbon Distribution and Structural Group Analysis of Petroleum Oils by the n−d−M Method”により測定される全炭素数に対する芳香族環炭素数の百分率(%)を意味する。
なお上記物性の鉱油は、後記実施例等で示すように市販品として入手可能である。
本発明のアスファルト改質材に用いる合成ワックスの140℃における粘度は、10〜70mPa・sであることが必要である。140℃における粘度の下限は、成形したアスファルト改質材の成形品がべた付きによるブロッキング防止の点から、20mPa・s以上が好ましく、30mPa・s以上がより好ましい。一方、上限は、アスファルト改質材の成形し易さの点から、60mPa・s以下が好ましく、50mPa・s以下がより好ましい。
なお、ここでいう140℃における粘度とは、JIS K7117「回転粘度計による粘度の測定の方法」に準拠して測定される値を指す。
なお、ここでいう重量平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)の値を指す。
ポリオレフィンワックスは、例えば、主としてオレフィンモノマーを原料とし、ラジカル触媒、チーグラーナッタ系触媒、メタロセン触媒等で重合させる製造方法、ポリマーを分解して製造する方法等で得ることができる。代表的なものとしては、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス等が挙げられる。また、ポリオレフィンワックスを化学的、物理的手段で加工もしくは変性させた変性型ポリオレフィンワックス等も高分子ポリマーの相溶性を十分確保するために、特に好ましく使用できる。
FTワックスは、例えば、天然ガス、石油系重質残油のガス化等により生成した一酸化炭素と水素とをFT触媒を用いて合成(FT合成)することで製造できる。
本願発明の合成ワックスは、必要に応じて小割合の含酸素化合物等の極性化合物を含むことができる。合成ワックスは合成ゆえに種々の物性のものが入手可能であり、それ故、上記物性の本発明の合成ワックスは、後記実施例等で示すように市販品として入手することが容易である。
本発明のアスファルト改質材の150℃における粘度は、150×103〜350×103mPa・sであることが必要である。150℃における粘度の下限は、アスファルト混合物の動的安定度等の向上の点から、120×103以上が好ましく、130×103以上がより好ましい。一方、上限は、アスファルト合材プラントでの改質材の溶融分散の向上の点から、330×103以下が好ましく、310×103以下がより好ましい。
なお、ここでいう150℃における粘度とは、JIS K7117「回転粘度計による粘度の測定の方法」に準拠して測定される値を指す。
なお、ここでいう重量平均分子量とは、ゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)により求められる重量平均分子量(Mw)の値を指す。
なお、ここでいうメルトフローレート(190℃、21.2N)とは、ASTM D1238“Test Method for Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer”により測定される試験温度190℃、荷重21.2Nにおける値を指す。すなわち、190℃の一定温度で溶融したアスファルト改質材を規定の長さと径の円形ダイから一定荷重:21.2Nで押出すときの10分間の流量をグラム数で表した数値である。
なお、ここでいう軟化点とは、JIS K2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」により測定される値である。
本発明のアスファルト改質材の製造方法は、その配合割合、性状等が上記範囲を満足する限り、特に限定されるものではない。通常は、加熱溶融釜、高せん断ミキサー、バンバリーミキサー、ヘンシルミキサーなどの混合機を用いて、高分子ポリマー、鉱油および合成ワックスを混合し、次いでペレタイザー、押出し成形機、加工成形機、プレス成形機などで成形することができる。なお、本発明のアスファルト改質材の形状は特に限定されるものではなく、任意の形状で使用できる。たとえばペレット状、板状、ひも状、ブロック状などがあげられるが、プラントでの混合性を考慮した場合、好ましくはペレット状である。アスファルト改質材のペレット化は、たとえば高分子ポリマーと石油樹脂を150〜180℃で3〜10分加熱混合した後、押出機を用いひも状に押出した後、ペレタイザーなどで裁断加工することにより達成できる。ペレットのサイズは1〜50mm、好ましくは1〜20mm、さらに好ましくは1〜10mmである時に、プラント混合においても速やかに溶融分散することが可能となる。
本発明のアスファルト改質材は、要すれば骨材等と共に、アスファルトに配合・混合され、アスファルト混合物の形態で道路舗装等としての使用に供される。
上記道路舗装等の使用に供される本発明のアスファルト混合物は、以下の方法で製造することが好ましい。
すなわち、道路舗装においてはアスファルト合材プラントにてアスファルトと骨材が混合され、得られたアスファルト混合物を道路舗装に施工する。アスファルト合材プラントは現場施工のゆえに混合時間が短いが、本発明のアスファルト改質材は、かかる合材プラントでの混合状態でも十分溶融分散するものである。
このような混合は、具体的には、アスファルト合材プラントにて、骨材、投入骨材の4〜10質量%に相当する量のアスファルト類および投入アスファルト類100重量部に対して上述の本発明のアスファルト改質材を3〜40重量部添加して加熱・混合することによりアスファルト混合物を製造することができる。
より具体的には、アスファルト合材プラントにて、160〜200℃に加熱した骨材をミキサーに投入し、続いて、150〜190℃に加熱したアスファルト類を投入骨材の4〜10質量%に相当する量を投入し混合する。その後、投入アスファルト類100重量部に対して上述のアスファルト改質材を3〜40重量部添加して混合することにより目的とするアスファルト混合物を製造することができる。
本発明のアスファルト混合物に用いる骨材は、舗装用として使用されるものならば特に限定されるものではないが、特に限定されるものではないが、砕石、砂、砂利やこれに類似する鉄鋼スラグ等の粒状材料などを使用できる。
骨材の4〜10質量%に相当する量のアスファルト類を用いる。アスファルト類が4質量%未満ではアスファルト施工作業が困難であり、10質量%を越えるような多量では舗装材料としての強度が不足する。
さらに、もちろんであるが、本発明のアスファルト改質材は、上記プラントミックス方式にも使用できるほか、従来のプレミックス用のアスファルト改質材としても何ら問題なく使用することができる。
すなわち、120〜180℃の加熱溶融釜にアスファルト類を入れ、本発明のアスファルト改質材を5〜10質量部添加し0.5〜3時間攪拌混合することでプレミックス用の改質アスファルトを製造できる。また、アスファルト改質材の添加量を任意に選択することにより高粘度改質アスファルトを製造することもできる。このようにして得られる改質アスファルトは、たとえば前記アスファルト合材プラントにおいて、投入されるアスファルト類の一部または全部として使用され、骨材と混合されてアスファルト混合物が得られる。
[実施例1〜8及び比較例1〜12]
表1に示す基材種類、配合割合で高分子ポリマー、鉱油および合成ワックスを120〜150℃で加熱溶融・混合し、押出機を用いてひも状に押出した後、ペレタイザーで直径3mm、長さ4mm程度のペレット状に裁断加工してアスファルト改質材A〜Gを製造した。得られたアスファルト改質材A〜Gの物性値を表1に併記した。
なお、高分子ポリマーには旭化成(株)社製タフプレンT315(スチレン含有量20質量%、重量平均分子量150000)を用いた。
また、鉱油として三共油化(株)社製SNH440(PCA含有量2.4質量%、60℃動粘度110mm2/s、芳香族分(%CA)14%)、合成ワックスとして三井化学(株)社製 特殊モノマー1120H(140℃粘度40mPa・s、重量平均分子量 2100;ポリエチレンワックスを変性させた合成ワックス)を用いた。
140℃における粘度はJIS K7117「回転粘度計による粘度の測定の方法」に準拠して測定した。
重量平均分子量(Mw)はゲル浸透クロマトグラフ法(GPC)により測定した。
メルトフローレート(190℃、21.2N)とは、ASTM D1238“Test Method for Flow Rates of Thermoplastics by Extrusion Plastometer”において試験温度190℃、荷重21.2Nにて測定した。
軟化点は、JIS K2207「石油アスファルト−軟化点試験方法」により測定した。
上記のアスファルト改質材、表2に示す骨材および以下のアスファルト類を用いてアスファルト混合物を製造した。その製造方法、得られたアスファルト混合物の試験は別に以下に示す。
アスファルトA 新日本石油(株)社製 根岸製油所 ストレートアスファルト60−80、
アスファルトB 新日本石油(株)社製 改質II型アスファルト エコファルトK2、
アスファルトC 新日本石油(株)社製 高粘度改質アスファルト エコファルトTA。
パグミルミキサーを用い、表2に示す配合の骨材とアスファルトAまたはアスファルトBを攪拌混合し、さらにアスファルト改質材A〜Gを所定量(表3に示す)添加し1分間攪拌混合することでアスファルト混合物(密粒度アスファルト混合物(13))を製造した。この製造は、実機のアスファルト合材プラントにおけるいわゆるプラントミックス方式を模したものである。
また、アスファルト量は、骨材に対してアスファルトとアスファルト改質材の合計量が5.7質量%になるように配合した。(アスファルトに対するアスファルト改質材の添加量は表3に示す。)骨材の加熱温度は180℃、アスファルトの加熱温度は170℃、アスファルト混合物作製時の攪拌混合温度は175℃、供試体締め固め温度は160℃、ならびに締め固め回数は片面50回とした。
社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」3−7−1「マーシャル安定度試験法」
上記のマーシャル試験用供試体(円筒形供試体(直径約100mm、厚さ約63mm))の側面を円弧形の2枚の載荷ヘッドではさみ、規定温度(60℃)、規定載荷速度により荷重を加え、供試体が破壊するまでに示す最大荷重(安定度kN)を測定する。
最大荷重(kN)の値は大きいほど、アスファルト混合物の安定性が良いことを示す。
社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」の3−7−3「ホイールトラッキング試験方法」
アスファルト混合物を所定の型枠(300×300×50mm)に入れ整形した供試体を60℃の恒温室で規定荷重(686±10N)の小型車輪を往復させ、45分および60分における変形量(わだち掘れ量)を測定し、動的安定度(回/mm)を求め、アスファルト混合物のわだち掘れに対する抵抗性を評価する。
動的安定度(DS:Dynamic Stability)の値は大きいほど、高温時におけるアスファルト混合物の耐わだち掘れ性が良いことを示す。
表3に密粒度アスファルト混合物(13)のマーシャル試験およびホイールトラッキング試験の評価結果を併記した。
さらに、実施例1、2、4と比較例1の比較において、アスファルト改質材A〜Cの添加により、マーシャル強度の向上、すなわち混合物の物理強度の向上が見られる。またホイールトラッキング試験による動的安定度の向上、すなわち耐わだち掘れ性の向上も確認される。
実施例3と比較例2の比較においても、やはりアスファルト改質材Bの添加により、マーシャル強度の向上、すなわち混合物の物理強度の向上が見られる。またホイールトラッキング試験による動的安定度の向上、すなわち耐わだち掘れ性の向上が確認される。
比較例3は使用した改質材中の鉱油の配合割合が高く、改質材の粘度が150×103mPa・s未満であり、軟化点が90℃未満であるため、調製したマーシャル供試体のマーシャル強度の向上、すなわち混合物の物理強度の向上効果、およびホイールトラッキング試験による動的安定度の向上効果があまり得られず、舗装用材料としては不向きとなっている。
さらに、比較例5はアスファルト改質材F中の合成ワックスが過剰なため、アスファルト改質材中の高分子ポリマーの配合割合が小さくなるため、アスファルトの改質効果が得られないことから、マーシャル安定度の値を改善することができず、またマーシャル安定度のばらつきが大きく、舗装用材料としては不向きとなっている。
比較例6はアスファルト改質材G中に合成ワックスが含まれないため、アスファルト改質材の粘度、軟化点が大きくなり、改質材のハンドリング性が悪化するため、マーシャル安定度の値を改善することができず、またマーシャル安定度のばらつきが大きく、舗装用材料としては不向きとなっている。
パグミルミキサーを用い、表4に示す配合の骨材とアスファルトBまたはアスファルトCを攪拌混合し、さらにアスファルト改質材A〜Gを所定量(表5に示す)添加し1分間攪拌混合することでアスファルト混合物(排水性舗装用アスファルト混合物)を製造した。この製造は、実機のアスファルト合材プラントにおけるいわゆるプラントミックス方式を模したものである。
また、アスファルト量は、骨材に対してアスファルトとアスファルト改質材の合計量が5.8質量%になるように配合した。骨材の加熱温度は180℃、アスファルトの加熱温度は170℃、アスファルト混合物作製時の攪拌混合温度は175℃、供試体締め固め温度は160℃、ならびに締め固め回数は両面50回とした。
社団法人 日本道路協会「舗装試験法便覧」の1−1−2T「カンタブロ試験方法」上記のカンタブロ試験用供試体をロサンゼルス試験機(粗骨材のすりへり試験法に規定する機械)を用いて、毎分30〜33回転の回転速度でドラムを300回転させ、試験後の損失量を測定する。
損失率(%)=(試験前の供試体質量(g)−試験後の供試体質量(g))/試験前の供試体質量(g)×100
損失率(%)の値は、小さいほど排水性舗装用アスファルト混合物の安定性が良いことを示す。
密粒度アスファルト混合物(13)の評価試験と同様に排水性舗装用アスファルト混合物の評価試験を行った。
表5に排水性舗装用アスファルト混合物のカンタブロ試験およびホイールトラッキング試験の評価結果を併記した。
さらに、実施例5、6、8と比較例7の比較において、アスファルト改質材A〜Cの添加により、カンタブロ損失率の低下すなわち、骨材飛散抵抗性の向上が確認される。またホイールトラッキング試験による動的安定度の向上、すなわち耐わだち掘れ性の向上も確認される。
実施例7と比較例8の比較においても、やはりアスファルト改質材Bの添加により、カンタブロ損失率の低下すなわち、骨材飛散抵抗性の向上が確認される。またホイールトラッキング試験による動的安定度の向上、すなわち耐わだち掘れ性の向上が確認される。
比較例9はアスファルト改質材に使用した石油樹脂の軟化点が高く、また分子量が大きいため、アスファルトへの溶融分散性ならびに高分子ポリマーとの相溶性が低下しているため、アスファルト混合物の製造時にアスファルト改質材を均一に分散することができず、調製したマーシャル供試体のカンタブロ損失率のばらつきが非常に大きく、舗装用材料としては不向きな例である。
さらに、比較例10はアスファルト改質材E中の鉱油が不足しているため高分子ポリマーの相溶性を高めることが十分にできず、アスファルト中に速やかにかつ均一に混合することができず、調製したカンタブロ試験供試体のカンタブロ損失率のばらつきが非常に大きく、舗装用材料としては不向きとなっている。
比較例11はアスファルト改質材F中の合成ワックスが過剰なため、アスファルト改質材中の高分子ポリマーの配合割合が小さくなるため、アスファルトの改質効果が得られないことから、調製したカンタブロ試験供試体のカンタブロ損失率のばらつきが非常に大きく、またホイールトラッキング試験による動的安定度の向上効果もみられず、舗装用材料としては不向きとなっている。
比較例12はアスファルト改質材G中に合成ワックスが含まれないため、アスファルト改質材の粘度、軟化点が大きくなり、改質材のハンドリング性が悪化するため、カンタブロ損失率を改善することができず、またカンタブロ損失率のばらつきが大きく、舗装用材料としては不向きとなっている。
Claims (3)
- 高分子ポリマー100重量部に対し、縮合多環芳香族(PCA)が3質量%未満、60℃における動粘度が20〜200mm2/s、芳香族分(%CA)が5〜25%の鉱油50〜100重量部、140℃における粘度が10〜70mPa・s、重量平均分子量1×103〜3×103の合成ワックス10〜50重量部を加熱混合して得られる150℃における粘度が150×103〜350×103mPa・s、重量平均分子量(Mw)が10×103〜100×103、メルトフローレート(190℃、21.2N)が20〜150g/10分、軟化点が90〜130℃であることを特徴とするプラントミックスタイプのアスファルト改質材。
- アスファルト合材プラントにて、骨材、骨材に対して4〜10質量%の量のアスファルト類およびアスファルト類100重量部に対して請求項1記載のプラントミックスタイプのアスファルト改質材の3〜40重量部を、加熱・混合することにより得られるアスファルト混合物。
- アスファルト合材プラントにて、骨材、骨材に対して4〜10質量%の量のアスファルト類およびアスファルト類100重量部に対して請求項1記載のプラントミックスタイプのアスファルト改質材3〜40重量部を、加熱・混合することからなるアスファルト混合物の製造方法。
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