図1は、本発明の実施の形態による携帯電話機1の一例を示した斜視図であり、筐体を閉じた状態を示している。図2は、図1の携帯電話機1の筐体を展開した状態を示した斜視図である。この携帯電話機1は、いわゆる折り畳み式の携帯電話機であり、それぞれ長方形形状に形成された表示筐体2及び操作筐体5がヒンジ部3を介して連結され、表示筐体2及び操作筐体5の筐体面を対向させた状態で折り畳むことができるようになっている。
表示筐体2には、折り畳んだ状態で操作筐体5に対向する内面にメイン表示部2a及び受話用レシーバ8が配置されている。メイン表示部2aは、長方形形状に形成されており、その長手方向が表示筐体2の長手方向と一致するように配置されている。受話用レシーバ8は、表示筐体2におけるヒンジ部3と反対側の端部に配置されている。
操作筐体5には、折り畳んだ状態で表示筐体2に対向する内面に多数の操作キー4及び送話用マイクロホン7が配置されている。多数の操作キー4には、他の通信端末に対して呼び出しを行うためのキーや、各種設定操作を行うためのキーが含まれる。より具体的には、操作筐体5の内面におけるヒンジ部3側には、メニューキーなどの設定操作を行うためのキーが配置されており、ヒンジ部3と反対側には、テンキーなどの呼び出し時に操作されるキーが配置されている。送話用マイクロホン7は、操作筐体5におけるヒンジ部3と反対側の端部に配置されている。
このような折り畳み式携帯電話機1は、コンパクトに折り畳んだ状態で携帯することができ、筐体を展開させれば、メイン表示部2aの表示を見ながら、操作キー4を押下操作することができる。また、この携帯電話機1は、図2に示すようにメイン表示部2aを縦長状態として表示筐体2の内面に耳を当てることにより、送話用マイクロホン7に口を近づけるとともに、受話用レシーバ8に耳を近づけて、良好に通話を行うことができるようになっている。
ヒンジ部3は、操作筐体5に対して回動可能に連結される連結部3aと、表示筐体2の外面に対向して表示筐体2を保持する保持部3bとが一体的に形成された構成を有している。連結部3aは、保持部3bの一端部において互いに一定間隔を隔てて突出するように形成された2つの円筒体からなる。操作筐体5の内面における長手方向の一端部には、短手方向に延びるように円筒体6が形成されており、この円筒体6が2つの連結部3aの間に同一軸線上に配置され、互いに回転可能に取り付けられることにより、ヒンジ部3が操作筐体5に対して回動可能に連結されている。
保持部3bは、矩形の板状に形成され、メイン表示部2aを縦長状態としたときに、表示筐体2の外面におけるヒンジ部3側の半分程度に対向する。保持部3bは、表示筐体2をメイン表示部2aに水平な面内で回転可能に保持しており、表示筐体2は、操作筐体5に対する傾斜角度を保った状態で回転できるようになっている。保持部3bの表示筐体2と反対側の外面には、主に筐体を閉じた状態で表示を行うためのサブ表示部11が配置されている。
図3は、図2の携帯電話機1の表示筐体2を回転させた状態を示した斜視図であり、正面から見て図2の状態から時計回りに約45°回転させた状態を示している。図4は、図2の携帯電話機1の表示筐体2を回転させた状態を示した斜視図であり、正面から見て図2の状態から時計回りに90°回転させた状態を示している。ユーザは、操作筐体5を把持した状態で、表示筐体2をメイン表示部2aに水平な面内において90°の角度範囲内で回転させることにより、図2に示した縦長状態と図4に示した横長状態との間で表示筐体2を回転させることができる。
この携帯電話機1では、テレビ放送を視聴することができるようになっており、図2に示す状態から表示筐体2を回転させ、図3の状態を経て、図4に示すようにメイン表示部2aを横長状態とすることにより、テレビ画像のアスペクト比に合致した横長状態のメイン表示部2aにテレビ画像を良好に表示させることができる。メイン表示部2aは、長辺と短辺の比が16:9となる長方形形状に形成されており、この比は、一般的なデジタルテレビ放送に用いられるテレビ画像のアスペクト比と一致している。
図2の状態から表示筐体2を時計回りに回転させる場合、図3に示した状態となるまでは、ヒンジ部3の保持部3b内に備えられた付勢手段により、表示筐体2に対して反時計回りに付勢力が作用するようになっている。したがって、図2の状態では、表示筐体2に対して反時計回りに作用する付勢力によって、外力が作用しない限り表示筐体2が図2の状態のまま維持されるようになっている。
一方、図3の状態を超えて表示筐体2をさらに時計回りに回転させると、表示筐体2に作用する付勢力が時計回りに切り替わり、図4に示した状態で表示筐体2が係止される。これにより、外力が作用しない限り表示筐体2が図4の状態のまま維持されるようになっている。
本実施の形態では、表示筐体2は一定位置に固定された回転軸を中心に回転するのではなく、表示筐体2の回転に伴って移動する回転軸を中心に回転するようになっている。これにより、図2に示すように長手方向の一端部が操作筐体5に近接した縦長状態の表示筐体2を90°回転させても、図4に示すように表示筐体2の短手方向の一端部が操作筐体5に近接し、コンパクトに横長状態とされたメイン表示部2aにテレビ画面を表示させてテレビ放送を視聴することができるようになっている。
また、操作筐体5を把持した状態のまま表示筐体2を縦長状態から横長状態に回転させることにより、携帯電話機1を持ち替えることなくテレビ放送を視聴することができる。このとき、表示筐体2に作用する付勢力により、表示筐体2を縦長状態と横長状態との間でスムーズに切り替えることができるようになっている。
図5〜図7は、図2〜図4の状態における携帯電話機1の背面図であり、それぞれ保持部3b内の構造を透視した状態で示している。また、図8〜図10は、図2〜図4の状態におけるヒンジ部3の正面図である。図5及び図8は、図2に示す縦長状態に対応し、図6及び図9は、表示筐体2を約45°回転させた図3に示す状態に対応し、図7及び図10は、図4に示す横長状態に対応している。
保持部3b内には、矩形形状の保持板16が配置されており、この保持板16に表示筐体2が回転可能に保持されている。保持板16には、横方向に円弧状に延びる円弧孔12と、縦方向に直線状に延びる直線孔14とが形成されている。円弧孔12の中央部の頂点は、直線孔14の一端部に近接しており、この頂点における法線方向に直線孔14が延びている。
円弧孔12及び直線孔14には、それぞれ表示筐体2の背面側に形成された摺動軸13及び回転軸15が回転可能に係合している。摺動軸13及び回転軸15は、表示筐体2の背面に固定された軸保持部材18に一体的に形成されており、それぞれ表示筐体2の中心に対してずれた位置に互いに一定間隔を隔てて配置されている。この軸保持部材18は、保持部3bの前面に形成された開口3dを介して、保持部3b内の保持板16に係合している。
軸保持部材18は、付勢手段としてのばねの一例である捩りコイルばね20を介して、保持板16に固定されている。捩りコイルばね20は、その一端部が軸保持部材18の摺動軸13に結合されるとともに、他端部が保持板16に形成された取付軸19に結合されている。取付軸19は、円弧孔12の頂点に対する法線上に回転可能に配置されている。表示筐体2には、ヒンジ部3側から延びるフレキシブル基板21の端部が回転軸15の近傍において取り付けられており、このフレキシブル基板21を介して、表示筐体2と操作筐体5とが電気的に接続されている。
図5及び図8に示す縦長状態では、回転軸15が直線孔14の下端に当接し、摺動軸13が円弧孔12の一端に当接している。この状態では、捩りコイルばね20により摺動軸13が円弧孔12の一端側に付勢されており、外力が作用しない限り表示筐体2がこの状態のまま維持されるようになっている。
この状態から表示筐体2をヒンジ部3に対して回転させると、回転軸15が直線孔14に沿って上方へ移動するとともに、摺動軸13が円弧孔12に沿って他端側へ移動する。このとき、捩りコイルばね20も取付軸19を中心に回転し、その一端部と他端部とが互いに近接するように縮められる。そして、図6及び図9に示すように表示筐体2が約45°回転された状態では、回転軸15が直線孔14の上端に当接し、摺動軸13が円弧孔12の頂点に到達する。
この状態では、捩りコイルばね20の一端部と他端部とが最も近接した状態となり、さらに表示筐体2が回転されると、摺動軸13及び取付軸19の左右の位置が逆転し、捩りコイルばね20の一端部と他端部とが再び離れていく。したがって、表示筐体2は、図6及び図9に示す回転位置を超えて回転されると、その後は捩りコイルばね20の付勢力によってさらに回転され、図7及び図10に示すような横長状態となる。
表示筐体2が横長状態のときには、回転軸15が直線孔14の下端に当接し、摺動軸13が円弧孔12の他端に当接している。この状態では、捩りコイルばね20により摺動軸13が円弧孔12の他端側に付勢されており、外力が作用しない限り表示筐体2がこの状態のまま維持されるようになっている。
図11は、表示筐体2を横長状態で折り畳んだ場合の携帯電話機1の平面図である。図11に示すように、表示筐体2を横長状態で折り畳むと、操作筐体5の内面に配置された多数の操作キー4のうちの一部が表示筐体2の内面に対向し、それ以外の操作キー4が露出した状態となる。本実施の形態では、表示筐体2を横長状態で折り畳むと、多数の操作キー4のうちヒンジ部3と反対側に配置されたテンキーの一部を含む操作キー4、より具体的には、「7」、「8」、「9」、「*」、「0」、「♯」の6つの操作キー4が露出した状態となる。
図12は、この携帯電話機1の電気的構成の一例を示したブロック図である。この携帯電話機1は、上述したメイン表示部2a、サブ表示部11、受話用レシーバ8、送話用マイクロホン7及び操作キー4に加えて、スピーカ9、外部入出力端子10、回転位置検知部22、開閉検知部23、セルラー通信部24、テレビ放送受信部25、チューナ26、リモコン信号送信部27、キー割り当て記憶部28及び操作履歴格納部29を備えており、それらの動作が、プロセッサからなる制御部30により制御されるようになっている。
メイン表示部2a及びサブ表示部11には、それぞれバックライト装置2b,11bが備えられている。これらのバックライト装置2b,11bが、メイン表示部2a及びサブ表示部11の各表示画面を裏側から照明することにより、各表示画面にバックライトを点灯させることができるようになっている。
スピーカ9は、受話用レシーバ8から出力される場合よりも音声を増幅して出力することにより、表示筐体2から耳を離した状態で音声を聞くことができるようにするためのものである。また、外部出力端子10にイヤホンマイクなどの外部入出力装置10aを接続すれば、その外部入出力装置10aを介して音声を入出力することができる。
回転位置検知部22及び開閉検知部23は、例えば機械的又は電気的なスイッチにより構成されている。回転位置検知部22は、ユーザによる表示筐体2の回転操作を検出することにより、表示筐体2の回転位置を検知する。一方、開閉検知部23は、ユーザによる表示筐体2の開閉操作を検出することにより、表示筐体2が折り畳まれた状態であるか否かを検出する。
セルラー通信部24は、通信用アンテナ24aを介して基地局との間で電波の送受信を行うことにより、通話音の送受信を行っている。相手方電話機との間で通話状態が確立された状態では、ユーザの通話音に基づく音声信号がセルラー通信部24から送信され、相手方電話機からの通話音に基づく音声信号がセルラー通信部24で受信されることにより、通話音がリアルタイムで送受信される。
テレビ放送受信部25は、テレビ放送受信用アンテナ25aを介して、テレビ局から発信されているテレビ放送波を受信するためのものである。テレビ局から発信されているテレビ放送波には、アナログ放送に対応したアナログ放送波と、デジタル放送に対応したデジタル放送波とが含まれている。このテレビ放送受信部25が受信するデジタル放送波は、一般のデジタルハイビジョン放送波の一定帯域に割り当てられた携帯電話機向けの1セグメント放送波であり、テレビ画像及びテレビ音声に加えて、そのテレビ画像に対応する字幕や関連する記事などの文字情報が含まれている。
チューナ26は、テレビ放送受信部25により受信されるテレビ放送波から、指定されたチャンネル番号のテレビ放送波を抽出するチューニング手段である。すなわち、ユーザが操作キー4を操作してチャンネル番号を指定することにより、指定されたチャンネル番号のテレビ放送波がチューナ26により抽出される。そして、抽出されたテレビ放送波に基づいてメイン表示部2aにテレビ画像を表示するとともに、そのテレビ画像に対応するテレビ音声をスピーカ9又は外部入出力端子10から出力することにより、テレビ放送を視聴することができる。
一般的に、30〜300MHzの周波数帯であるVHF(Very High Frequency)には、周波数に応じて「1」〜「12」のチャンネル番号が割り当てられている。また、300〜3000MHzの周波数帯であるUHF(Ultra High Frequency)には、周波数に応じて「13」〜「62」のチャンネル番号が割り当てられている。これらのチャンネル番号のいずれかを指定して、そのチャンネル番号に割り当てられているテレビ放送波を受信することにより、チャンネル番号に応じたテレビ放送を視聴することができる。
リモコン信号送信部27は、セルラー通信部24において送受信する無線信号よりも到達距離の短い無線信号として、例えば赤外線信号を送信する信号送信手段である。このリモコン信号送信部27が送信する無線信号の到達範囲は、例えば数m〜数十m以下である。
リモコン信号送信部27は、一般の家庭用テレビ受像機100において受信可能な無線信号としてのリモコン信号を送信することができるようになっている。すなわち、一般の家庭用テレビ受像機100は、通常、付属のリモートコントローラ(図示せず)から送信されるリモコン信号を受信するためのリモコン信号受信部101が備えられており、リモコン信号送信部27は、リモコン信号受信部101で受信可能なリモコン信号を送信することができるようになっている。
キー割り当て記憶部28は、操作キー4の操作に対して実行される処理の割り当てを記憶している。キー割り当て記憶部28には、表示筐体2が開かれているときの各操作キー4に対する処理の割り当てを記憶している開状態キー割り当て記憶部28aと、表示筐体2が横長状態で折り畳まれているときの各操作キー4に対する処理の割り当てを記憶している閉状態キー割り当て記憶部28bとが備えられている。
本実施の形態では、表示筐体2を横長状態としてテレビ放送を視聴しているときに、図11に示すように表示筐体2が横長状態のまま折り畳まれた場合、リモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100のリモコン信号受信部101へ、当該家庭用テレビ受像機100の電源をオンとオフに相互に切り替えるための電源切替信号が送信される。このとき、チューナ26で抽出されたテレビ放送波のチャンネル番号、すなわち当該携帯電話機1において視聴していたテレビ放送に対応するチャンネル番号も、リモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100のリモコン信号受信部101へ送信されるようになっている。
また、テレビ放送の視聴中に表示筐体2が横長状態で折り畳まれた場合に、図11に示すように露出している操作キー4に対して、リモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100の動作を操作するためのリモコン信号を送信する処理が割り当てられるようになっている。より具体的には、家庭用テレビ受像機100から出力されるテレビ音声の音量を段階的に増加又は減少させるためのリモコン信号を送信する処理や、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号を段階的に増加又は減少させるためのリモコン信号を送信する処理、家庭用テレビ受像機100の電源をオンとオフに相互に切り替えるためのリモコン信号を送信する処理などが割り当てられるようになっている。
このような構成により、テレビ放送の視聴中に表示筐体2を横長状態で折り畳むことによって、自動的に家庭用テレビ受像機100の電源をオンし、その家庭用テレビ受像機100に、それまでメイン表示部2aに表示されていたテレビ画像のチャンネル番号と同じチャンネル番号のテレビ画像を表示させることができる。その後、表示筐体2に対向せずに露出した操作キー4を操作することにより、家庭用テレビ受像機100の動作を操作することができる。
したがって、表示筐体2を折り畳むというテレビ放送の視聴を終了しようとする操作に連動させて、自動的に家庭用テレビ受像機100の電源をオンして、その家庭用テレビ受像機100で継続して同じチャンネル番号のテレビ放送を視聴することができるとともに、その後は露出した操作キー4の操作により家庭用テレビ受像機100の動作を操作することができるので、利便性が向上する。
また、表示筐体2を横長状態で折り畳んだときに露出している操作キー4に対して、家庭用テレビ受像機100の電源をオンとオフに相互に切り替えるためのリモコン信号を送信する処理を割り当てることにより、表示筐体2が横長状態で折り畳まれて、自動的にオンされた家庭用テレビ受像機100の電源を、露出した操作キー4の操作によりオフすることができる。
ここで、表示筐体2が横長状態で折り畳まれる際に、既に家庭用テレビ受像機100の電源がオンしている場合には、表示筐体2が折り畳まれる操作に連動して、家庭用テレビ受像機100の電源がオフしてしまう。しかし、表示筐体2を横長状態で折り畳んだときに露出している操作キー4に対して、家庭用テレビ受像機100の電源をオンとオフに相互に切り替えるためのリモコン信号を送信する処理を割り当てれば、このような場合に、表示筐体2を折り畳んだ後に露出している操作キー4を操作することにより、家庭用テレビ受像機100の電源をオンすることができる。したがって、利便性がさらに向上する。
操作履歴格納部29は、テレビ放送の視聴中に表示筐体2が横長状態で折り畳まれた場合に、表示筐体2に対向せずに露出している操作キー4に対するその後の操作の履歴を格納する。すなわち、表示筐体2を折り畳んだ後に露出している操作キー4を操作することにより、リモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100の動作を操作するためのリモコン信号を送信した場合に、その操作キー4の操作に関する情報が履歴として操作履歴格納部29に格納されるようになっている。操作履歴格納部29には、チャンネル番号格納部29a及びチャンネル番号テーブル29bが備えられている。
チャンネル番号テーブル29bには、テレビ放送波の各チャンネル番号が、一定の順序に従って対応付けられている。操作キー4を用いて、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号を段階的に増加又は減少させるための操作が行われた場合には、チャンネル番号テーブル29bに基づいて、その操作によるチャンネル番号の切替回数に応じたチャンネル番号が特定され、そのチャンネル番号がリモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100へ送信されるようになっている。チャンネル番号テーブル29bは、携帯電話機1のメモリに予め記憶されていてもよいし、サーバ(図示せず)から基地局を介してセルラー通信によりダウンロードできるようになっていてもよい。
チャンネル番号格納部29aは、表示筐体2を折り畳んだ後に露出している操作キー4が操作されることにより、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号が段階的に増加又は減少された場合に、チャンネル番号テーブル29bに基づいて、そのときリモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100へ送信されたチャンネル番号を格納する。これにより、操作キー4の操作によって切り替えられた家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号と、チャンネル番号格納部29aに格納されるチャンネル番号とを一致させることができる。
本実施の形態では、テレビ放送の視聴中に表示筐体2が横長状態で折り畳まれ、表示筐体2に対向せずに露出している操作キー4の操作によって、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号が切り替えられた後、表示筐体2が再び開かれた場合に、チャンネル番号格納部29aに格納されているチャンネル番号を読み出して、そのチャンネル番号のテレビ画像をメイン表示部2aに表示させることができるようになっている。これにより、それまで家庭用テレビ受像機100で受信していたテレビ放送波のチャンネル番号と同じチャンネル番号のテレビ画像をメイン表示部2aに表示させることができる。
したがって、表示筐体2を折り畳まれている状態から開くというテレビ放送の視聴を再開しようとする操作に連動させて、自動的に、家庭用テレビ受像機100で受信していたテレビ放送波のチャンネル番号と同じチャンネル番号のテレビ画像をメイン表示部2aに表示させ、そのテレビ放送を継続して視聴することができるので、利便性がさらに向上する。
図13は、表示筐体2を回転及び開閉させたときの動作について説明するためのブロック図である。本実施の形態において、制御部30は、プログラム処理を実行することにより、画面表示制御部31、信号送信処理部32及びキー操作処理部33として機能する。
画面表示制御部31は、メイン表示部2aの表示画面に対する表示を制御している。画面表示制御部31は、テレビ放送受信部25で受信され、チューナ26により抽出されたテレビ放送波に基づいて、テレビ画像をメイン表示部2aに表示させる。画面表示制御部31には、バックライト制御部34が備えられており、このバックライト制御部34がメイン表示部2aのバックライト装置2bを制御することにより、メイン表示部2aの表示画面に対してバックライトを点灯又は消灯することができるようになっている。
画面表示制御部31には、回転位置検知部22及び開閉検知部23からの検知信号が入力されるようになっており、テレビ画像の表示中に表示筐体2が閉じられた場合には、バックライト制御部34がメイン表示部2aに対するバックライトを消灯させ、テレビ画像の表示を停止させるようになっている。また、テレビ画像の表示中に表示筐体2が横長状態で折り畳まれ、その後に再び表示筐体2が横長状態のまま開かれた場合には、バックライト制御部34がメイン表示部2aに対するバックライトを点灯させ、テレビ画像の表示が再開されるようになっている。
信号送信処理部32は、リモコン信号送信部27から家庭用テレビ受像機100へリモコン信号を送信する処理を行う。信号送信処理部32には、回転位置検知部22及び開閉検知部23からの検知信号が入力されるようになっており、上述の通り、表示筐体2を横長状態としてテレビ放送を視聴しているときに、表示筐体2が横長状態のまま折り畳まれた場合には、信号送信処理部32からリモコン信号送信部27を介して、家庭用テレビ受像機100の電源を切り替えるための電源切替信号と、チューナ26で抽出されたテレビ放送波のチャンネル番号とが、家庭用テレビ受像機100へ送信されるようになっている。
キー操作処理部33は、キー割り当て記憶部28に記憶されている割り当てに基づいて、操作キー4の操作に対する処理を行う。キー操作処理部33には、回転位置検知部22及び開閉検知部23からの検知信号が入力されるようになっており、表示筐体2が開かれた状態のときには、開状態キー割り当て記憶部28aに記憶されている割り当てに基づいて、操作筐体5の内面に配置されているすべての操作キー4に対して、それぞれ異なる処理が割り当てられる。一方、表示筐体2が横長状態で折り畳まれているときには、閉状態キー割り当て記憶部28bに記憶されている割り当てに基づいて、操作筐体5の内面に配置されている多数の操作キー4のうち、図11に示すように露出している操作キー4に対して、それぞれ異なる処理が割り当てられる。
表示筐体2が横長状態で折り畳まれているときに、露出している操作キー4に対する操作が行われた場合には、閉状態キー割り当て記憶部28bに記憶されている割り当てに基づいて、その操作キー4に対応するリモコン信号がキー操作処理部33により選択され、そのリモコン信号が信号送信処理部32を介してリモコン信号送信部29から家庭用テレビ受像機100へ送信される。
このとき、露出している操作キー4の操作により、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号を段階的に増加又は減少させる処理が行われた場合には、そのチャンネル番号の切替を表すチャンネル切替信号とチャンネル番号テーブル29bに基づいて特定されたチャンネル番号が、チャンネル番号格納部29aに格納される。その後に表示筐体2が横長状態のまま開かれた場合には、上述の通り、チャンネル番号格納部29aに格納されているチャンネル番号が読み出され、そのチャンネル番号のテレビ放送波がチューナ26により抽出されて、当該チャンネル番号のテレビ画像がメイン表示部2aに表示される。
図14は、テレビ放送の視聴中に表示筐体2を横長状態で折り畳んだときの制御部30による処理の一例を示したフローチャートである。テレビ放送の視聴中に表示筐体2が横長状態で折り畳まれると、画面表示制御部31のバックライト制御部34が、メイン表示部2aのバックライト装置2bを消灯状態とし(ステップS101)、メイン表示部2aに対するテレビ画像の表示が停止される。
このとき、信号送信処理部32からリモコン信号送信部27を介して、家庭用テレビ受像機100の電源を切り替えるための電源切替信号が送信されるとともに(ステップS102)、チューナ26で抽出されたテレビ放送波のチャンネル番号が送信される(ステップS103)。また、キー操作処理部33が、各操作キー4に対する処理の割り当てを開状態キー割り当て記憶部28aから閉状態キー割り当て記憶部28bに切り替える(ステップS104)。
その後、表示筐体2に対向せずに露出している操作キー4が操作された場合には、キー操作処理部33が、その操作キー4に対応する処理を行う(ステップS105〜S108)。すなわち、露出している操作キー4を用いて、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号を切り替えるための操作が行われた場合には(ステップS105でYes)、その切替回数に応じたチャンネル番号がリモコン信号として信号送信処理部32からリモコン信号送信部27を介して送信される(ステップS106)。このとき、チャンネル切替信号とチャンネル番号テーブル29bに基づいて特定されたチャンネル番号が、チャンネル番号格納部29aに格納される(ステップS107)。
一方、露出している操作キー4を用いて、家庭用テレビ受像機100において受信されるテレビ放送波のチャンネル番号を切り替えるための操作以外の操作が行われた場合には(ステップS105でNo)、その操作に応じた処理、例えば、家庭用テレビ受像機100から出力されるテレビ音声の音量を段階的に増加又は減少させるためのリモコン信号を送信する処理や、家庭用テレビ受像機100の電源をオンとオフに相互に切り替えるためのリモコン信号を送信する処理などが行われる(ステップS108)。
その後、表示筐体2が横長状態のまま開かれた場合には(ステップS109でYes)、画面表示制御部31のバックライト制御部34が、メイン表示部2aのバックライト装置2bを点灯状態とし(ステップS110)、メイン表示部2aに対するテレビ画像の表示を再開させる。
このとき、チャンネル番号格納部29aに格納されているチャンネル番号が読み出され(ステップS111)、そのチャンネル番号のテレビ画像がメイン表示部2aに表示されることにより(ステップS112)、それまで家庭用テレビ受像機100で受信していたテレビ放送波のチャンネル番号と同じチャンネル番号のテレビ画像がメイン表示部2aに表示される。そして、信号送信処理部32からリモコン信号送信部27を介して、家庭用テレビ受像機100の電源を切り替えるための電源切替信号が送信されることにより(ステップS113)、家庭用テレビ受像機100の電源がオフされる。
このように、表示筐体2を折り畳まれている状態から開くというテレビ放送の視聴を再開しようとする操作に連動させて、自動的に家庭用テレビ受像機100の電源をオフし、家庭用テレビ受像機100で受信していたテレビ放送波のチャンネル番号と同じチャンネル番号のテレビ画像をメイン表示部2aに表示させて、そのテレビ放送を継続して視聴することができるので、利便性がさらに向上する。
本実施の形態では、表示筐体2が折り畳まれている状態で横長状態から縦長状態へ回転された場合にも(ステップS114でYes)、信号送信処理部32からリモコン信号送信部27を介して、家庭用テレビ受像機100の電源を切り替えるための電源切替信号が送信されるようになっている(ステップS113)。
したがって、表示筐体2を横長状態で折り畳まれている状態から縦長状態へ回転させる操作に連動させて、自動的に家庭用テレビ受像機100の電源をオフすることができる。表示筐体2が折り畳まれた状態のまま縦長状態になると、露出していた操作キー4が表示筐体2に対向して操作できなくなるため、このような操作に連動させて家庭用テレビ受像機100の電源をオフすることにより、利便性がさらに向上する。
本実施の形態では、表示筐体2は一定位置に固定された回転軸を中心に回転するのではなく、表示筐体2の回転に伴って上下動する回転軸を中心に回転するような構成について説明したが、このような構成に限らず、本発明は、メイン表示部2aに水平な面内で表示筐体2が縦長状態と横長状態との間で回転可能な構成であれば、表示筐体2が固定された回転軸を中心に回転するような携帯電話機にも適用可能である。
また、上記実施の形態では、表示筐体2を横長状態で折り畳んだ場合の処理について説明したが、表示筐体2を縦長状態で折り畳んだ場合にも、家庭用テレビ受像機100の電源を切り替えるための電源切替信号と、チューナ26で抽出されたテレビ放送波のチャンネル番号とが送信されるようになっていてもよい。この場合、表示筐体を縦長状態及び横長状態に回転可能な構成とはせず、縦長状態で固定された状態で折り畳み可能な構成とし、そのような表示筐体を折り畳む操作に連動させて、電源切替信号及びチャンネル番号が送信されるような構成としてもよい。