JP4377178B2 - 建築用外装役物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の外装材の上に化粧用の縁材として取り付ける建築用外装役物に関するものである。
近年、建物の外壁には、窯業系外装材を用いて施工されることが多い。
そして、窓等の開口部には化粧や雨仕舞いのために窯業系外装材の上に建築用外装役物が架設して取り付けられる場合がある。
従来の建築用外装役物は断面略矩形状で水平方向に長い長尺物であり、建築用外装役物の施工した状態では建築用外装役物の表面に沿って流れる雨水がそのまま下方に伝い外装材の表面に沿って流れ、建築用外装役物や窯業系外装材の表面に雨水の流れた跡が付き、特にゴミなどと一緒に雨水が流れた時には流れた跡が汚くなり意匠性に問題があると同時に、耐侯性にも問題がある。
この改善策として、下記の特許文献のように、建築用外装役物の表面に突出部を設け、そこで水を切るようにしたり、さらに突出部の裏に凹部を設けたり、凹部に溝を設けたりして、この水切り機能を向上させている。
実用新案登録第2500825号公報 実用新案登録第2585858号公報
しかしながら、大量の雨水が流れた場合には、突出部の裏面を伝って建築用外装役物の下方表面に雨水が伝わる可能性がある。
本発明は、さらに水切り機能を向上させた建築用外装役物を提供するものである。
上記の課題を解決するために本請求項1に記載の発明は、上端部に傾斜辺とそれに連なる垂直辺とを有し、さらに垂直辺の下端部に垂直辺の表面位置とほぼ同等の位置に頂点を持つ突出片が施されている建築用外装役物である。
上記の構成によれば、雨水を素早く切り、大量の雨水が流れてきても下方への雨水の伝わりをなくすることが出来る。
また、本請求項に記載の発明は、突出片は突出表面斜め辺と突出裏面斜め辺とその両辺に挟まれた突出平坦辺とからなり、前方斜め下に向かって幅が狭くなっており、上記垂直辺と突出表面斜め辺との間には表面側凹部が形成され、突出裏面斜め辺と化粧表面との間には裏面側凹部が形成されている建築用外装役物である。
上記の構成によれば、垂直辺を伝って雨水が下方表面に伝い流れようとするのを、突出片に当たることで雨水を前方斜め下にはじき飛ばすことができるので、大量の雨水が流れてきても、下方への雨水の伝わりをなくすることが出来、雨水の伝いによる汚れも発生しない。
また、本請求項に記載の発明は、建築用外装役物の化粧表面は上端部から下端部に向かって階段状に凹み形状になっている建築用外装役物である。
上記の構成によれば、雨水が例え上端部で伝っても、下端部は階段状に凹んでいるので雨水は伝わりにくい。
本発明の建築用外装役物は、垂直辺の下端部に垂直辺の表面位置とほぼ同等の位置に頂点を持つ突出片が施されているので、雨水を素早く切り、大量の雨水が流れてきても下方への雨水の伝わりをなくすることが出来る。
また、突出片は突出表面斜め辺と突出裏面斜め辺とその両辺に挟まれた突出平坦辺とからなり、前方斜め下に向かって幅が狭くなっており、上記垂直辺と突出表面斜め辺との間には表面側凹部が形成され、突出裏面斜め辺と化粧表面との間には裏面側凹部が形成されているので、垂直辺を伝って雨水が下方表面に伝い流れようとするのを、突出片に当たることで雨水を前方斜め下にはじき飛ばすことができるので、大量の雨水が流れてきても下方への雨水の伝わりをなくすることが出来、雨水の伝いによる汚れも発生しない。
また、建築用外装役物の化粧表面は上端部から下端部に向かって階段状に凹み形状になっているので、雨水が例え上端部で伝っても、下端部は階段状に凹んでいるので雨水は伝わりにくい。
以下図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態を説明する。
図1は本発明の建築用外装役物の断面図、図2は斜視図である。
本発明の建築用外装役物1は例えば窯業系材料を押出成形して製造される。
建築用外装役物1の上端部には、前方斜め下に傾斜する傾斜辺2、傾斜辺2から下方に垂直に連なる垂直辺3、垂直辺3の下端部に突出片4が施されており、突出片4は突出表面斜め辺41と突出裏面斜め辺43とその両辺に挟まれた突出平坦辺42とからなり、突出表面斜め辺41の垂直辺3の表面位置Rに対する角度αは突出裏面斜め辺43の垂直辺3の表面位置Rに対する角度βよりも鋭角であり、また、前方斜め下に向かって幅が狭くなっている。(図4参照)
そして垂直辺3と突出表面斜め辺41との間には表面側凹部44が、突出裏面斜め辺43と化粧表面5との間には裏面側凹部45が形成されている。
この突出片4の突出表面斜め辺41と突出平坦辺42との頂点部分は垂直辺3の表面位置Rとほぼ同じ位置にある。(図4参照)
突出片4の下方の化粧表面5には、階段状に順次後方へ凹む凹み形状が施されており、51は第1階段状凹部、52は第2階段状凹部、53は第3階段状凹部、54は第4階段状凹部である。
また、建築用外装役物1の裏面側には裏抜き部6が適宜施されている。
ここでいう前方とは建築用外装役物の表面側への方向を、後方とは建築用外装役物の裏面側への方向をいう。
そして、図3のように開口部まわりに建築用外装役物1を施工する。
101は窯業系外装材、102は縦胴縁、103は横胴縁、104はサッシ、105はバックアップ材、106はシ−リング材、107は釘である。
雨が降って雨水が窯業系外装材101の表面を伝ってきた場合、まず、建築用外装役物1の上端部の傾斜辺2に雨水が伝い、続いて垂直辺3に雨水が伝ってきて、そして、突出片4によって、雨水の水切りが行われる。
ここで、突出片4の水切り機構について、さらに詳しく説明する。
まず、雨水Wが少量流れた場合、垂直辺3を伝ってきた雨水Wはそのまま表面側凹部44に沿って流れ、突出表面斜め辺41に沿って進む。
このとき、突出表面斜め辺41は前方斜め下に向かっており、その為、雨水Wは突出表面斜め辺41に沿って前方斜め下に向かって落ちる。
ここで、突出表面斜め辺41から後方に向かって水平な突出平坦辺42が形成されているので、雨水Wが表面張力で裏面側凹部45に回りこむのを防ぐ。
もし、突出平坦辺42がないと、雨水Wが表面張力で裏面側凹部45に回り込む危険性がある。(図5参照)
また、雨水が大量流れた場合、垂直辺3を伝ってきた雨水は表面側凹部44に沿って流れるよりも、表面側凹部44を飛び越して流れ、ここで一旦雨水が水切り状態となる。
そしてそのまま垂直に下へ落下するのであるが、その際、突出片4の突出表面斜め辺41と突出平坦辺42との頂点位置が垂直辺3の表面位置Rとほぼ同じ位置にあるので、雨水が表面張力で後方へ戻ろうとしても、突出表面斜め辺41に当たるので前方斜め下にはじき飛ばされる。
このことで、下方への雨水の伝わりをなくすことが出来、雨水の伝いによる汚れも発生しない。
また、ここで突出表面斜め辺41の垂直辺3の表面位置に対する角度αは、突出裏面斜め辺43の表面位置に対する角度βよりも鋭角である。
具体的には、角度αは15〜30°が望ましく、角度βは50〜65°が望ましい。
角度αが15°未満であると雨水が大量に流れたときの一端の水切りが不可能となり、30°より大きくなると雨水が溜まりやすくなり、はじき飛ばすことが困難になる。
また、角度βが50°未満だと突出片4の幅が狭くなって突出片4が欠けたりする可能性があり、65°よりも大きくなると雨水の裏面側凹部45への回り込みが起きる可能性が出てくる。
図6は本発明の別の実施例で、建築用外装役物10は化粧表面の階段状形状が途中から凸状になっている。
作用効果は実施例1と同様である。
図7は本発明のさらに別の実施例で、建築用外装役物20は裏抜き部がなく、下端部分が長い幕板形状のものである。
作用効果は実施例1と同様である。
図8は本発明のさらに別の実施例で、建築用外装役物30は化粧表面の階段状がないものである。
作用効果は実施例1と同様である。
本発明の建築用外装役物は、突出片にて雨水を前方斜め下にはじき飛ばすことが出来るので、開口部周りだけでなく、雨水の伝わりが気になる幕板部分や鼻隠し等にも使用することが出来る。
本発明の建築用外装役物の断面図(実施例1) 本発明の建築用外装役物の斜視図 本発明の建築用外装役物を用いた施工図 本発明の建築用外装役物の突出片付近の拡大で、突出表面斜め辺と突出裏面斜め辺との垂直辺に対する角度及び突出片の頂点位置を示す参考図 (A)本発明の建築用外装役物の突出片付近の拡大で雨水の伝い状態を示す参考図、(B)突出平坦辺を有さない場合の参考図 本発明の別の建築用外装役物(実施例2) 本発明のさらに別の建築用外装役物(実施例3) 本発明のさらに別の建築用外装役物(実施例4)
符号の説明
1、10、20、30 建築用外装役物
2 傾斜辺
3 垂直辺
4 突出片
41 突出表面斜め辺
42 突出平坦辺
43 突出裏面斜め辺
44 表面側凹部
45 裏面側凹部
5 化粧表面
51 第1階段状凹部
52 第2階段状凹部
53 第3階段状凹部
54 第4階段状凹部
6 裏抜き部
101 窯業系外装材
102 縦胴縁
103 横胴縁
104 サッシ
105 バックアップ材
106 シ−リング材
107 釘

Claims (2)

  1. 上端部に傾斜辺とそれに連なる垂直辺とを有し、さらに垂直辺の下端部に垂直辺の表面位置とほぼ同等の位置に頂点を持つ突出片が施されている建築用外装役物において、
    突出片は突出表面斜め辺と突出裏面斜め辺とその両辺に挟まれた突出平坦辺とからなり、前方斜め下に向かって幅が狭くなっており、上記垂直辺と突出表面斜め辺との間には表面側凹部が形成され、突出裏面斜め辺と化粧表面との間には裏面側凹部が形成されている建築用外装役物
  2. 請求項1において、建築用外装役物の化粧表面は上端部から下端部に向かって階段状に凹み形状になっている建築用外装役物
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