JP4386084B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、液晶装置および電子機器に関し、特に垂直配向型の液晶を用いた液晶装置に
おいて高コントラスト、広視野角の表示が得られる技術に関するものである。また、本発
明はその液晶装置を用いた電子機器に関する。
現在、携帯電話機、携帯情報端末機、PDA(Personal Digital Assistants)等とい
った電子機器に液晶装置が広く用いられている。例えば、電子機器に関する各種の表示を
行うための表示装置として液晶装置が用いられている。この液晶装置は、液晶層に印加す
る電圧を画素ごとに制御することにより、その液晶層内の液晶分子の配向を制御する。こ
の液晶分子の配向制御により、液晶層を通過する光を画素ごとに変調し、この変調された
光を偏光層、位相差層等といった光学要素に供給することにより、画像の表示が行われる
液晶装置の動作モードには種々のモードがある。例えば、オフ電圧印加状態で液晶分子
が基板面に略平行で基板に垂直な方向にねじれた配向をもつTN(Twisted Nematic:ツ
イステッド・ネマティック)モードや、オフ電圧印加状態で液晶分子が基板に略垂直な方
向に配向したVA(Vertically Aligned:垂直配向)モードが知られている。VAモード
では、液晶分子が基板面に対して略垂直に配列された状態(すなわち法線方向から見た光
学的リタデーションが無い状態)を黒表示として用いるため高いコントラストが得られる
。また、オン電圧印加時に液晶分子が倒れる方向が異なる複数の領域を設けることにより
高視野角を得ることができる。
上記の垂直配向モードの液晶装置として、白表示と黒表示の単位表示領域であるサブ画
素を画素電極と対向電極とによって形成すると共に、画素電極を複数のドット状(すなわ
ち島状)部分に分けることによって1つのサブ画素を複数のドット状領域であるサブドッ
トに分割した電極構造が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3
参照)。
特開2003−43525号公報(第7頁、図1) 特開2005−345757号公報(第6頁、図2) 特開2006−338051号公報(第7頁、図2)
上記の垂直配向モードの液晶装置においては、画素電極の平面形状に応じて発生する斜
め電界や、対向電極に設けられた誘電体突起又はスリットによって液晶分子の配向制御を
行っている。液晶層にオン電圧が印加されると、この配向制御によって規定された方向に
液晶分子が配向して複数のドメイン又はマルチドメインが形成される。この垂直配向モー
ドにおいて、1つの画素電極とそれに対向する共通電極とが平面視で重なり合う領域がサ
ブ画素であり、互いに隣接するサブ画素の間に対応する領域の基板上には遮光膜が設けら
れていた。この遮光膜は、隣接サブ画素間での印加電圧の影響を考慮して、サブ画素間か
ら光が漏れることを防止するものである。
このように従来の液晶装置においては、画素電極と対向電極とが平面視で重なり合う領
域であるサブ画素が平面的に複数設けられる場合に、隣接するサブ画素同士の間は遮光膜
によって遮光を行っていた。これにより、サブ画素の周辺から光が漏れることをその遮光
膜によって防止することにより、コントラストの低下を防止している。この技術は、垂直
配向モードの液晶装置に限らず、他の種々の動作モードにおいて従来から用いられてきた
技術である。しかしながら、垂直配向モードの液晶装置においては、その機能上の理由か
ら、サブ画素内に設けられた複数のサブドットの周辺で斜め電界強度が強くなる傾向にあ
る。このため、特にサブドット周辺で光漏れが大きくなる傾向にあり、コントラストを低
下させる要因となっていた。
本発明は、上記の問題点を解消するために成されたものであって、複数のドット状部分
によって形成された複数のサブドット領域をサブ画素内に備えた電極構造を有する垂直配
向モードの液晶装置において、遮光膜を工夫することにより高コントラストを得ることを
目的とする。
本発明に係る第1の液晶装置は、一対の基板と、該一対の基板間に挟持された負の誘電異方性を有する液晶層と、一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、他方の基板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、前記液晶層の液晶分子の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜とを有し、前記画素電極は、複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部によって相互に連結して構成されており、前記画素電極が設けられた基板に対向する基板上に遮光膜が設けられ、前記遮光膜は、、互いに隣接する前記複数のサブピクセルの間の領域であって少なくとも前記接続部以外の領域に対応して、前記隣接する前記複数のサブピクセル間の領域の平面形状と一致する形状とされていることを特徴とする。
この液晶装置は、負の誘電異方性を有する液晶を垂直配向膜によって垂直配向状態に配
向させる構成の液晶装置、すなわち垂直配向モードの液晶装置である。さらに、この液晶
装置は、複数のドット状のサブピクセルを細い形状の接続部によって連結することによっ
て形成された画素電極を有する液晶装置である。複数のサブピクセルを連ねて形成された
画素電極と、これに対向して配置された対向電極とが平面視で重なり合う領域を含む矩形
状(通常は長方形状)の領域がサブ画素の領域である。白黒又はその他の2色で画像表示
を行う場合には1つのサブ画素によって1つの表示画素が構成される。R(赤色)、G(
緑色)、B(青色)の3色に対応した3つのサブ画素によって画像表示を行う場合には3
つのサブ画素によって1つの表示画素が構成される。
従来の垂直配向モードの液晶装置においては、隣接するサブ画素間の領域に対応する領
域に遮光膜を設けることにより、サブ画素の周辺領域からの光漏れを防止していた。しか
しながら、この従来の液晶装置では、1つのサブ画素を構成する複数のサブピクセルの間
の領域に関しては遮光を行っていなかった。
垂直配向モードの液晶装置においては、液晶層にオン電圧が印加されたときに、画素電
極を構成する複数のサブピクセルの周辺部分に斜め電界が形成され、この斜め電界によっ
て液晶分子の配向方向が規定される。この斜め電界の電界強度は強く、そのため、サブピ
クセルの周辺部分では光漏れが発生し易く、コントラストが低下するおそれがあった。従
来の垂直配向モードの液晶装置のようにサブ画素の周辺領域は遮光を行うが、サブ画素内
に配置された複数のサブピクセルの間は遮光しない構成であると、複数のサブピクセル間
に対応する領域において光漏れによるコントラストの低下が発生していた。
これに対し、本発明に係る上記の液晶装置によれば、接続部によって連結された複数の
サブピクセルの互いに隣接するもの同士の間の領域であって少なくとも接続部以外の領域
に対応して遮光膜を設けたので、1つのサブ画素内の複数のサブピクセルの間の領域から
の光漏れを有効に遮光でき、高いコントラストを得ることができた。しかもこのとき、遮
光膜は平面視で画素電極のサブピクセルと重なり合うことはないので、透過率(すなわち
開口率)が低下することはなく、明るい表示を行うことができる。
次に、本発明に係る液晶装置において、前記遮光膜は前記画素電極が形成される前記基
板上に設けられることが望ましい。画素電極が形成される基板上に遮光膜を形成するとい
うことは、画素電極を構成する複数のサブピクセルの間の領域に直接に遮光膜を形成する
ということである。画素電極が形成された基板に対向する基板上に遮光膜を形成する場合
には、それらの基板を貼り合わせる際に両基板間で位置ズレ(いわゆる組ズレ)が発生し
たときに、遮光膜が画素電極に平面視で重なったり、遮光膜と画素電極との間に隙間が形
成されたりすることがある。こうなると、開口率が低下したり、光漏れによるコントラス
トの低下を十分には解消できないおそれがある。これに対し、本発明態様のように、画素
電極が形成される基板上に遮光膜を形成することにすれば、組ズレの発生を防止して、開
口率の低下を防止できる。
次に、本発明に係る液晶装置において、前記遮光膜は前記画素電極が設けられた基板に
対向する基板上に設けられることが望ましい。
次に、本発明に係る液晶装置において、前記遮光膜の幅は、互いに隣接する前記サブピ
クセル間の領域の幅よりも狭くすることが望ましい。この構成を採用すれば、前記サブピ
クセルの遮光膜に対向する端辺と前記遮光膜のサブピクセルに対向する端辺との間には平
面視で隙間が設けられることになる。画素電極が形成された基板に対向する基板上に遮光
膜を設ける場合には、両基板を互いに貼り合わせるときに、画素電極と遮光膜とに位置ズ
レが生じることがある。この位置ズレが生じた場合でも、サブピクセルと遮光膜との間に
予め隙間を設けておけば、組ズレが生じたとしても遮光膜と画素電極とが重なり合うこと
を防止でき、それ故、開口率の低下を回避できる。
次に、本発明に係る液晶装置においては、前記一対の基板の一方にスイッチング素子を
設けることができる。スイッチング素子としては、TFT(Thin Film Transistor:薄膜
トランジスタ)等といった3端子型スイッチング素子や、TFD(Thin Film Diode:薄
膜ダイオード)等といった2端子型スイッチング素子がある。スイッチング素子を用いる
場合、遮光膜はそのスイッチング素子が設けられる基板上に設けられることが望ましく、
さらに遮光膜はスイッチング素子を構成する材料と同じ材料によって形成されることが望
ましい。この構成によれば、スイッチング素子を形成する工程において遮光膜を同時に形
成することが可能となり、製造コスト及び材料コストを低減できる。
次に、一方の基板上にスイッチング素子を形成することにした上記構成の液晶装置にお
いて、そのスイッチング素子は、タンタル又はタンタル合金によって形成された第1層と
、該第1電極上に形成された陽極酸化膜と、導電性金属材料から成り前記陽極酸化膜上に
形成された第2電極とを有する薄膜ダイオードとすることができる。そしてこの場合、前
記遮光膜は前記第1電極と同じ材料によって形成されることが望ましい。この構成によれ
ば、スイッチング素子としての薄膜ダイオードを形成する工程において遮光膜を同時に形
成することが可能となり、製造コスト及び材料コストを低減できる。
次に、本発明に係る液晶装置においては、画素電極が設けられた基板に対向する基板上
に互いに異なる色の着色膜を設けることによってその対向基板上にカラーフィルタを設け
ることができる。そしてこの場合、遮光膜は、着色膜が設けられた基板上に異なる色の着
色膜を重ねることによって形成することが望ましい。この構成によれば、遮光膜をそれ専
用の材料によって形成する場合に比べて、製造コスト及び材料コストの両方を低減できる
次に、本発明に係る第2の液晶装置は、一対の基板と、該一対の基板間に挟持された負
の誘電異方性を有する液晶層と、一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、他方の基
板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、前記液晶層の液晶分子
の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜とを有し、前
記画素電極は、複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部に
よって相互に連結して構成されており、前記接続部を有する島状の前記サブピクセルの間
の領域に対応して前記一対の基板の少なくともいずれか一方に遮光膜が設けられており、
前記接続部を有さない島状の前記サブピクセルの間に対応する領域には前記遮光膜は設け
られないことを特徴とする。
上記第1の液晶装置では、「サブピクセル間の領域であって接続部以外の領域」に対応
して遮光膜が設けられることを規定したが、「サブピクセル間の領域であって接続部以外
の領域」以外の領域に遮光膜を設けるか、あるいは設けないかについては規定されていな
い。これに対し、第2の液晶装置では、接続部を有する島状の前記サブピクセルの間の領
域に対応して前記一対の基板の少なくともいずれか一方に遮光膜が設けられており、前記
接続部を有さない島状の前記サブピクセルの間に対応する領域には前記遮光膜は設けられ
ないことにしている。第2の液晶装置においては、接続部がある領域にも遮光膜が設けら
れるので、サブピクセル間の光漏れをより一層確実に防止できる。
次に、本発明に係る第4の液晶装置は、一対の基板と、該一対の基板間に挟持された負
の誘電異方性を有する液晶層と、一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、他方の基
板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、前記液晶層の液晶分子
の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜とを有し、前
記画素電極は、角部及び辺部を有する複数の島状状のサブピクセルを当該サブピクセルよ
りも細い形状の接続部によって連結して形成されており、前記複数の島状のサブピクセル
の間の領域に対応して、前記一対の基板の少なくともいずれか一方に遮光膜が設けられて
おり、前記遮光膜は前記各サブピクセルの前記角部に対応した領域には設けられていない
ことを特徴とする。
この第4の液晶装置では、「互いに接続されたサブピクセル間の領域であって接続部以
外の領域と接続部がある領域」と「サブピクセルの辺部の中央部分の外側領域」の各領域
に対応して遮光膜を設け、「サブピクセルの角部の外側領域」に対応する領域には遮光膜
は設けない構成としている。この構成によれば、サブピクセル間の領域からの光漏れを防
止できると共に、サブピクセルの辺部の外側の領域からの光漏れも防止できる。
次に、本発明に係る第5の液晶装置は、一対の基板と、該一対の基板間に挟持された負の誘電異方性を有する液晶層と、一方の基板の液晶側の面に設けられた画素電極と、他方の基板の液晶側の面に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、前記液晶層の液晶分子の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜とを有し、前記画素電極は、複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部によって連結することによって形成されており、 前記画素電極が設けられた基板に対向する基板上に遮光膜が設けられ、前記遮光膜は、前記複数のサブピクセルのそれぞれにおける前記接続部を除いた外周領域の全域に対応して、前記隣接する前記複数のサブピクセル間の領域の平面形状と一致する形状とされていることを特徴とする。
この第5の液晶装置では、複数のサブピクセルのそれぞれにおける前記接続部を除いた
外周領域の全域に対応して遮光膜を設けている。この第5の液晶装置によれば、サブピク
セルの周辺全体からの光漏れを防止できる。
次に、本発明に係る電子機器は、以上に記載した構成の液晶装置を有することを特徴と
する。この電子機器としては、例えば、携帯電話機、携帯情報端末機、PDAその他の各
種の電子機器が考えられる。本発明に係る液晶装置によれば、垂直配向モードの液晶装置
を構成する基板上に形成する遮光膜に工夫を加えることにより、高コントラストの表示が
得られた。従って、その液晶装置を用いた本発明の電子機器においても、高コントラスト
の表示を得ることができる。
(液晶装置の第1実施形態)
以下、本発明に係る液晶装置を実施形態に基づいて説明する。第1実施形態は、スイッ
チング素子としてアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor:薄膜トランジス
タ)素子を用いた透過型のアクティブマトリクス方式の液晶装置に本発明を適用するもの
である。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、これ
以降、図面を用いて説明を行うが、その図面では特徴的な部分を分かり易く示すために、
実際の構成とは異なった比率で各部材要素を示すことがある。
図1は本発明に係る液晶装置の一実施形態の電気的な等価回路図である。図2(a)は
カラーフィルタ基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図2(b)は素子基板
上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図3は図2(a)、(b)のZc−Zc線
に従って列方向Yに沿った断面構造を示す断面図である。図4は図2(a)、(b)のZ
d−Zd線に従って行方向Xに沿った断面構造を示す断面図である。
図1において、液晶装置1Aは、走査信号を伝送する複数の走査線2と、画像信号を伝
送する複数のデータ線3とを有する。これらの配線は、1つの基板である素子基板上に平
面視で互いに直交して行列状に設けられている。両線は絶縁膜によって互いに絶縁されて
いる。本実施形態では、走査線2が延びる方向を行方向Xとし、データ線3が延びる方向
を列方向Yとする。走査線2とデータ線3の交差部の近傍にスイッチング素子としてのT
FT素子4が設けられている。TFT素子4は、ゲート4g、ソース4s、ドレイン4d
を有する3端子型のスイッチング素子である。
走査線2はTFT素子4のゲート4gに接続されている。複数の走査線2に対して走査
信号S1、S2、…、Smが所定のタイミングでパルス的に線順次で印加される。データ
線3はTFT素子4のソース4sに接続されている。データ線3に書き込む画像信号D1
、D2、…、Dnは、この順に線順次に供給されるか、あるいは相隣接する複数のデータ
線3に対してグループごとに供給される。
TFT素子4のドレイン4dに画素電極5が接続されている。画素電極5とこれに対向
する共通電極(図示せず)との間に液晶容量が形成される。TFT素子4を一定期間オン
することにより、データ線3から供給される画像信号D1、D2、…、Dmを所定のタイ
ミングで画素電極5を介して液晶へ書き込む。書き込まれた画像信号は液晶内に一定期間
保持される。画像信号の書き込みにより液晶に印加される電圧が変化し、この電圧変化に
応じて液晶内部の液晶分子の配向が変化する。液晶を通過する光は液晶分子の配向変化に
よって変調され、この変調に基づいて諧調表示が行われる。走査線2と平行に容量線6が
延びている。この容量線6によって形成される蓄積容量C0が上記の液晶容量と並列に設
けられている。蓄積容量C0は、液晶内に保持された画像信号がリークすることを防止す
る。
次に、本実施形態に係る液晶装置の概略の構成を図3及び図4に示す断面図を用いて説
明する。本実施形態の液晶装置1Aは、素子基板11及びカラーフィルタ基板12を有す
る。素子基板11とカラーフィルタ基板12は所定の間隙であるセルギャップを介して貼
り合わされている。そのセルギャップ内に液晶が封入されて液晶層13が設けられている
。液晶層13は、負の誘電異方性を有するネマチック液晶が用いられている。誘電異方性
が負である液晶はオン電圧が印加された状態で、液晶分子の長軸方向が電界と交差する方
向へ配向変化する特性を持っている。
本実施形態では、オフ電圧印加状態の初期配向状態において液晶分子の長軸が基板間に
略垂直に配向する。そして、オン電圧印加状態で液晶分子の長軸が電界と交差する方向で
ある基板平行方向へ配向が変化する。本実施形態ではカラーフィルタ基板12が観察側に
配置され、素子基板11が観察側と反対側に配置される。素子基板11の外側に照明装置
(図示せず)が設けられてバックライトとして機能する。この照明装置の出射光を用いて
透過型の表示が行われる。
素子基板11は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る基板14を
有する。基板14の外面上に第1位相差フィルム15a及び第1偏光板16aが設けられ
ている。第1位相差フィルム15aは必要に応じて複数枚設けられる。透過型表示を行う
本実施形態では、円偏光を作るためのλ/4板、位相差を補償するための位相差補償板等
が第1位相差フィルム15aとして設けられる。
透光性基板14の内面上にゲート線18、ソース線19、TFT素子4が設けられてい
る。ゲート線18は図2(b)に示すように複数本設けられている。複数のゲート線18
はそれぞれが行方向Xに延在し、列方向Yに間隔をおいて平行に設けられている。ソース
線19も複数本設けられている。複数のソース線19はそれぞれが列方向Yに延在し、行
方向Xに間隔をおいて平行に設けられている。TFT素子4はゲート線18とソース線1
9との交差部の近傍に設けられている。ゲート線18は図1の走査線2として機能する。
ソース線19はデータ線3として機能する。ゲート線18とソース線19との間には図3
のゲート絶縁膜20が設けられている。TFT素子4はパシベーション膜21によって覆
われ、その上に樹脂膜22が形成されている。そして、樹脂膜22上にITO(Indium T
in Oxide:インジウムスズ酸化物)、IZO(Indium Zinc Oxide:インジウム亜鉛酸化
物)から成る画素電極5が設けられ、その上に垂直配向膜24aが設けられている。画素
電極5は垂直配向モードを実現するための特別な平面構造に形成されているが、その平面
構造については後述する。
ゲート絶縁膜20、パシベーション膜21、樹脂膜22は、絶縁性の合成樹脂や絶縁性
の有機材料によって形成されている。なお、図3及び図4では、図1における容量線6の
図示を省略している。容量線6は、ゲート絶縁膜20、パシベーション膜21、樹脂膜2
2等を介在させて画素電極5に対向する適所に配置される。
カラーフィルタ基板12は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る
基板28を有する。基板28の外面上に第2位相差フィルム15b及び第2偏光板16b
が設けられている。第2位相差フィルム15bも、第1位相差フィルム15aと同様に、
λ/4板、位相差補償板等を含んで構成されている。
透光性基板28の内面上にカラーフィルタを構成する着色膜29が設けられている。符
号29に添えられたR,G,Bの文字は、それぞれ、着色膜29が赤色、緑色、青色の各
色であることを示している。本実施形態ではストライプ配列が用いられており、図3の列
方向Yに同色の着色膜29(図では青色)が並び、図4の行方向XにR,G,Bの着色膜
29が順番に並べられている。各着色膜29の間に遮光膜30が設けられている。この遮
光膜30は図2(a)に示すように各着色膜29の周囲を囲む格子状に形成されている。
遮光膜30は、遮光性の感光性樹脂材料によって形成しても良いし、遮光性の金属材料に
よって形成しても良いし、樹脂膜である異なる色の着色膜29を重ねて形成しても良い。
本実施形態では異なる色の着色膜29を重ねることによって遮光膜30を形成するものと
する。着色膜29と遮光膜30の上には必要に応じて平坦化膜が設けられる。なお、遮光
膜30の詳細については後述する。
着色膜29及び遮光膜30の上に、画素電極5に対向する対向電極である共通電極31
が設けられている。共通電極31もITO、IZO等によって形成されている。共通電極
31は全てのサブ画素に共通する面状電極、いわゆるベタ電極として形成されている。共
通電極31の面上に配向制御手段としての誘電体から成る複数の突起32が設けられてい
る。そして、それらの突起32を覆って垂直配向膜24bが共通電極31の上に設けられ
ている。
液晶層13の内部の液晶分子は、垂直配向膜24a及び24bの作用により、初期状態
(オフ電圧印加状態)において基板面に垂直方向(図3及び図4の上下方向)に配列して
いる。液晶分子は、突起32の近傍領域ではその突起32の表面に垂直となる状態で斜め
に配向している。この配向制御により、液晶層13にオン電圧が印加されたときの液晶分
子の倒れる方向が所定方向に規制され、液晶分子の安定した配向制御が行われる。
次に、図2(a)及び図2(b)を用いて画素内の平面構成について説明する。なお、
図2(a)は、図3及び図4の観察側(図の上方側)からカラーフィルタ基板12上の1
つの画素を見た場合の平面構成を示している。図2(b)は、図3及び図4の観察側(図
の上方側)から素子基板11を見た場合の平面構成を示している。つまり、図2(a)の
カラーフィルタ基板12と図2(b)の素子基板11は、そのいずれをも反転させること
なく、図示の状態のままで平行移動させた状態で互いに重ね合わされ、それらの間に液晶
が封入される。なお、図2(a)では、第2位相差フィルム15b及び第2偏光板16b
の図示を省略し、透光性基板28は鎖線の仮想線で示している。図2(b)では、垂直配
向膜24aの図示を省略している。
図2(b)に示す素子基板11上において、走査線であるゲート線18とデータ線であ
るソース線19とによって囲まれる長方形状の領域が1つのサブ画素Pである。サブ画素
Pは平面内で隣接して複数設けられており、それらが行方向X及び列方向Yに行列状、い
わゆるマトリクス状に設けられている。そして、それらのサブ画素Pの集まりによって画
像表示領域が構成されている。個々のサブ画素Pは図2(a)のカラーフィルタ基板12
上の着色膜29R,29G,29Bのそれぞれ1色ずつに平面的な位置で対応している。
そして、行方向Xに並ぶR,G,Bの3つのサブ画素Pによって1つの画素が形成されて
いる。着色膜29の色の数が3色以上、例えば4色であれば、それら4色に対応した4つ
のサブ画素Pによって1つの画素が構成される。
ゲート線18とソース線19との交差部の近傍にTFT素子4が形成されている。また
、ゲート線18とソース線19とによって囲まれるサブ画素P内に画素電極5が形成され
ている。画素電極5は行方向X及び列方向Yに行列状に設けられている。個々の画素電極
5は複数、本実施形態では3個のドット状(すなわち島状)のサブピクセル5a,5b,
5cによって構成されている。各サブピクセル5a,5b,5cは細い幅の接続部35に
よって電気的に接続されている。こうして列方向Yに長い画素電極5が形成されている。
個々のサブピクセル5a,5b,5cが設けられた領域はサブドットと呼ばれることがあ
る。接続部35が存在する所の左右両側は画素電極5が切り欠かれた形状になっている。
この切欠部は、垂直配向モードにおいて液晶分子の配向を制御するための斜め電界を形成
するスリットとして作用する。
各サブピクセル5a,5b,5cは略正方形状であり4つの対角部が円弧形状に丸くな
っている。つまり、各サブピクセルは角部と辺部とを連ねて成る形状となっている。これ
に限られず、サブピクセル5a,5b,5cは、図5(a)に示す角部が鋭角的である四
角形状や、図5(b)に示す八角形状とすることもできる。また、サブピクセル5a,5
b,5cは、図6(a)、(b)、(c)に示すような円形状とすることもできる。また
、本実施形態では1つのサブ画素P内に一列に並んだサブピクセル5a,5b,5cを設
けたが、1つのサブ画素P内に2列以上のサブピクセルを設けることもできる。
図2(b)において、TFT素子4は部分図(c)に示すように、アモルファスシリコ
ンから成る半導体層にソース領域4s及びドレイン領域4dを有しており、その中間がチ
ャネル領域となっている。ソース領域4sにはソース線19(データ線3)が電気的に接
続され、ドレイン領域4dには画素電極5が電気的に接続されている。ゲート線18(走
査線2)は半導体層のチャネル領域に対向する部分を有し、この部分がゲート電極4gと
して作用する。ドレイン領域4dと画素電極5の電気的な接続は、ドレイン電極領域4d
から延びる配線部36とTFT素子4側に在る端部サブピクセル5aとをコンタクトホー
ル37を介して導電接続することによって行われている。コンタクトホール37は端部サ
ブピクセル5aの略中央に設けられている。
図3において共通電極31上に設けられた配向制御手段としての突起32は、図2(a
)及び図2(b)から理解されるように、基板法線方向から見た平面視でサブピクセル5
a,5b,5cの略中央部に対応して配置されている。この構成により、液晶にオン電圧
が印加されると、液晶分子はサブピクセル5a,5b,5cの中心部から各辺に向けて傾
いて倒れることになる。突起32は、基板法線方向からの平面視で円形状であり、基板平
行方向の横方向から見て外側へ膨らむ山形状又は半球状である。この山形状又は半球状の
突起32によれば、該突起32を中心として放射状に広がる液晶分子の配向を得ることが
でき、配向方向が平面視で突起32を中心とする360°の角度範囲で連続的に変化する
状態の配向、いわゆるマルチドメインを安定して形成できる。
突起32の形状は、液晶分子の配向を一定方向に規制できる形状でありさえすれば、任
意の形状を選定できる。例えば、横方向から見て膨らみの無い直線的な山形状であっても
良い。また、平面形状は本実施形態における円形状に限られず、図6(a)に示す正方形
状又は長方形状等といった矩形状や、図6(b)に示す十字形状や、図6(c)に示す「
X」形状や、その他の多角形状等とすることができる。また、配向制御手段は突起形状に
限られず、共通電極31内に設けられる開口、すなわちスリットとすることもできる。ス
リットの場合も、その平面形状は、円形状、矩形状、十字形状、「X」形状等とすること
ができる。
次に、突起32又はスリットを用いて行われる、負の誘電異方性を持った液晶に対して
の配向制御について、図7(a)及び図7(b)を用いて簡単に説明する。図7(a)は
突起32を用いた配向制御の様子を模式的に示しており、特に、液晶層にオン電圧が印加
されて電界が生じた状態における液晶分子13aの配向状態を示している。負の誘電異方
性を有する液晶層の液晶分子13aは、オフ電圧印加時の初期配向状態においては、当該
液晶分子13aの長軸が基板に略垂直な方向を向く状態に配向されている。そしてこのと
き、突起32の表面は傾斜面となっているので、液晶分子13aにはプレチルトが付与さ
れている。つまり、突起32が山形状又は半球状である場合、その突起32の表面は中心
部から外方へ向けて傾斜しているので、液晶分子13aは突起32の中心部から外側へ向
けて放射状に徐々に傾いて倒れる配向状態となっている。画素電極5と共通電極31との
間にオン電圧が印加されて基板間に電界が生じると、液晶分子13aはその長軸が電界方
向に対して交差する方向を向くように倒れようとする。このときの傾倒方向は、液晶分子
13aに予め付与されたプレチルトによって決められる方向であり、液晶分子13aは常
に一定方向へ安定して傾倒することができる。
図7(b)はスリット33を用いた配向制御の様子を模式的に示しており、特に、液晶
層にオン電圧が印加されて電界が生じた状態における液晶分子13aの配向状態を示して
いる。負の誘電異方性を有する液晶層の液晶分子13aは、オフ電圧印加時の初期配向状
態においては、当該液晶分子13aの長軸が基板に略垂直な方向を向く状態に配向されて
いる。画素電極5と共通電極31との間にオン電圧が印加されて基板間に電界が生じると
、液晶分子13aはその長軸が電界方向に対して交差する方向を向くように倒れようとす
る。スリット33の所に生じる電界は、スリット33を跨いだ方向の横方向の成分を含ん
でいる。そのため、印加された電圧による電界強度に応じて、スリット33の中心部から
外側へ向けて液晶分子13aが徐々に傾倒する配向状態となる。
次に、本実施形態における遮光膜の配置状態について説明する。
図2(a)に示すように、遮光膜30はカラーフィルタ基板12上に設けられている。
遮光膜30は、対向基板である素子基板11上に設けられた画素電極5の長手方向(サブ
画素Pの長手方向、列方向Y)に沿って延びる部分と、画素電極5の短手方向(サブ画素
Pの短手方向、行方向X)に沿って延びる部分とが交差する、いわゆる格子状に形成され
ている。この遮光膜30は、遮光性の感光性樹脂材料をフォトリソグラフィ処理によって
パターニングしても良いし、カラーフィルタを構成する着色膜29R,29G,29Bの
2色又は3色を重ね合わせて形成しても良いし、遮光性の金属材料をフォトエッチング処
理によってパターニングしても良い。遮光性の金属材料としては、例えばTa(タンタル
)、Ta合金、Cr(クロム)、Cr合金等を用いることができる。本実施形態では、異
なる色の着色膜を重ね合わせて遮光膜30を形成するものとする。
図2(a)において、遮光膜30は、行方向Xに沿って隣接するサブ画素P間に設けら
れて列方向Yに延びる部分30aと、列方向Yに沿って隣接するサブ画素P間に設けられ
て行方向Xに延びる部分30bと、個々のサブ画素Pの内部で3つのサブピクセル5a〜
5cの互いに隣接するもの同士の間に設けられていて行方向Xに延びる部分30cの、3
つの部分によって構成されている。サブ画素Pの間に遮光膜30a及び30bを設けるこ
とは従来から行われている。サブピクセル5a〜5cの間の領域に対応して遮光膜30c
を設けることは従来は行われていなかった。
垂直配向モードの液晶装置では、図2(b)の各サブピクセル5a,5b,5cの間の
領域に斜め電界が形成され、この斜め電界が液晶分子の傾倒方向を規定する。この斜め電
界が生じる領域では光漏れが生じ易く、この領域に対応して遮光膜を設けていなかった従
来の装置は、その光漏れに起因してコントラストが低下し、画像表示品質が低下する傾向
にあった。これに対し、本実施形態のように、サブピクセル5a,5b,5cの間の領域
に対応してカラーフィルタ基板12上に遮光膜30cを設ければ、サブピクセル間からの
光漏れを防止でき、コントラストの低下を防止でき、高い表示品質が得られることになっ
た。
図2(a)に示す本実施形態では、サブ画素P間の領域に対応した遮光膜30a及び3
0bをサブ画素P間の領域の平面形状に一致した形状に形成した。また、サブピクセル5
a〜5c間の領域に対応した遮光膜30cを、サブピクセル5a〜5c間の領域の平面形
状に一致した形状に形成した。そして、素子基板11とカラーフィルタ基板12を貼り合
わせる際には、遮光膜30a,30b,30cの端辺とサブピクセル5a〜5cの端辺と
が基板法線方向からの平面視で一致するように両基板11,12を貼り合せた。これによ
り、開口率を高く維持しつつ、しかもサブピクセル5a〜5c間の光漏れを防止できた。
本実施形態では、互いに隣接する複数のサブピクセル5a,5b,5cの間の遮光膜3
0は、少なくとも島状のサブピクセル5a,5b,5cの端辺の形状に沿って設けられた
部分を有しており、各島状のサブピクセル5a,5b,5cの外周の少なくとも一部を取
り囲んで設けられている。また、本実施形態では、遮光膜30は互いに隣接するサブピク
セル5a,5b,5c間の領域の平面形状と一致する形状に設けられている。これらの構
成により、サブピクセル間の光漏れを正確に防止できる。
(変形例)
上記実施形態では、サブ画素P間の領域に対応した遮光膜30a及び30bの幅を、サ
ブ画素P間の間隔の平面形状の幅と一致させた。これに代えて、サブ画素P間の領域に対
応した遮光膜30a及び30bの幅を、サブ画素P間の間隔の平面形状の幅よりも狭くす
ることができる。この場合には、遮光膜30a,30bの端辺とサブ画素Pの端辺との間
に隙間が形成されることになる。また、上記の実施形態では、個々のサブ画素P内におけ
るサブピクセル5a〜5c間の領域に対応した遮光膜30cの幅を、サブピクセル5a〜
5c間の間隔の平面形状の幅と一致させた。これに代えて、サブピクセル5a〜5c間の
領域に対応した遮光膜30cの幅を、サブピクセル5a〜5c間の間隔の平面形状の幅よ
りも狭くすることができる。この場合には、遮光膜30cの端辺とサブピクセル5a〜5
cの端辺との間に隙間が形成されることになる。
上記のように遮光膜30a,30b,30cとサブピクセル5a〜5cとの間に隙間を
設けた場合には、素子基板11とカラーフィルタ基板12とを貼り合せたときにそれらの
基板間で位置ズレ(いわゆる組ズレ)が生じても、遮光膜とサブピクセルとが平面視で重
なることを防止でき、開口率が低下することを防止できる。
さらに、上記とは逆に、サブ画素P間の領域に対応した遮光膜30a及び30bの幅は
、サブ画素P間の間隔よりも広くすることができる。この場合には、遮光膜30a,30
bの端辺部とサブ画素Pの端辺部とが平面視で重なることになる。また、個々のサブ画素
P内におけるサブピクセル5a〜5c間の領域に対応した遮光膜30cの幅を、サブピク
セル5a〜5c間の間隔よりも広くすることができる。この場合には、遮光膜30cの端
辺部とサブピクセル5a〜5cの端辺部とが平面視で重なることになる。
上記のように遮光膜30a,30b,30cの端辺部の一部とサブピクセル5a〜5c
の端辺部の一部とを重ね合わせることにした場合には、サブ画素P同士の間及びサブピク
セル5a〜5c同士の間からの光漏れを確実に防止でき、コントラストの低下を確実に防
止できる。
図2(a)に示した実施形態では、遮光膜30をカラーフィルタ基板12上に設けた。
これに代えて、遮光膜30を素子基板11上に設けても良い。素子基板11上には画素電
極5が設けられるので、遮光膜30を素子基板11上に設けることにすれば、遮光膜30
を常に画素電極5に対する一定の位置に配置することができる。つまり、素子基板11と
カラーフィルタ基板12との組ズレによる遮光膜30と画素電極5との位置ズレを防止で
き、開口率の低下を防止できる。
さらに、遮光膜30の一部分を素子基板11上に設け、残りの一部分をカラーフィルタ
基板12上に設け、素子基板11とカラーフィルタ基板12を貼り合わせた状態でそれら
の遮光膜部分が図2(a)のようにつながる構成とすることもできる。
図2(a)に示した実施形態では、サブピクセル5a〜5cの外周領域の全域に対して
遮光膜30を設けた。この構成に代えて、図8に示すように、複数のサブピクセル5a〜
5cのそれぞれにおける接続部35を除いた外周領域の全域に対応して、素子基板11及
びカラーフィルタ基板12の少なくともいずれか一方に遮光膜30を設けることができる
。換言すれば、複数の島状のサブピクセル5a〜5cの間の領域であって、島状のサブピ
クセル5a〜5cが連結された所定方向に延在する遮光部と、該遮光部と交差して当該遮
光部から接続部35に向けて突出して延びる遮光部とを有する遮光膜30を、一対の基板
の少なくともいずれか一方に設け、該遮光膜30は接続部35に対応する領域には設けら
れていない構成とすることができる。
また、図9に示すように、複数のサブピクセル5a〜5cの互いに隣接するもの同士の
間の領域であって接続部35以外の領域と接続部35がある領域との両方に対応して、素
子基板11及びカラーフィルタ基板12の少なくともいずれか一方に遮光膜30を設け、
当該サブピクセル5a〜5cの辺部及び角部の外側領域に対応する領域には遮光膜を設け
ない構成とすることができる。すなわち、接続部35を有する島状のサブピクセル5a〜
5cの間の領域に対応して一対の基板の少なくともいずれか一方に遮光膜30が設けられ
ており、接続部35を有さない島状のサブピクセルの間に対応する領域には遮光膜30は
設けられない構成とすることができる。
また、図10に示すように、複数のサブピクセル5a〜5cの互いに隣接するもの同士
の間の領域であって接続部35以外の領域と、当該サブピクセル5a〜5cの角部の外側
領域とに対応して、素子基板11及びカラーフィルタ基板12の少なくともいずれか一方
に遮光膜30を設け、当該サブピクセル5a〜5cの辺部の中央部分の外側領域に対応す
る領域には遮光膜30は設けない構成とすることができる。すなわち、遮光膜30を島状
のサブピクセル5a〜5cを構成する各辺の一部には設けず、互いに隣接する4つのサブ
ピクセル間の領域で十字形状に形成することができる。
さらに、図11に示すように、複数のサブピクセル5a〜5cの互いに隣接するもの同
士の間の領域であって接続部35以外の領域及び接続部35がある領域と、当該サブピク
セル5a〜5cの辺部の中央部分の外側領域とに対応して、素子基板11及びカラーフィ
ルタ基板12の少なくともいずれか一方に遮光膜30を設け、当該サブピクセル5a〜5
cの角部の外側領域に対応する領域には遮光膜30は設けられない構成とすることができ
る。
(液晶装置の第2実施形態)
次に、本発明に係る液晶装置の第2実施形態を図12、図13、図14に基づいて説明
する。第2実施形態は、スイッチング素子としてTFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオ
ード)を用いた透過型のアクティブマトリクス方式の液晶装置に本発明を適用するもので
ある。
図12(a)は素子基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図12(b)は
カラーフィルタ基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図12(a)及び図1
2(b)はいずれも観察側からそれらの基板を平面的に見た状態を示しており、図12(
a)は液晶層の反対側から素子基板を見た平面図であり、図12(b)は液晶層側からカ
ラーフィルタ基板を見た平面図である。図13は、図12(a)、(b)のZm−Zm線
に従って列方向Yに沿った断面構造を示す断面図である。図14は、図12(a)、(b
)のZn−Zn線に従って行方向Xに沿った断面構造を示す断面図である。
まず、本実施形態に係る液晶装置の概略の構成を図13及び図14に示す断面図を用い
て説明する。本実施形態の液晶装置1Bは、素子基板51及びカラーフィルタ基板52を
有する。素子基板51とカラーフィルタ基板52は所定の間隙であるセルギャップを介し
て貼り合わされている。そのセルギャップ内に液晶が封入されて液晶層13が設けられて
いる。液晶層13は、負の誘電異方性を有するネマチック液晶によって形成されている。
本実施形態では素子基板51が観察側に配置され、カラーフィルタ基板52が観察側と反
対側に配置される。カラーフィルタ基板52の外側に照明装置(図示せず)が設けられて
バックライトとして機能する。この照明装置の出射光を用いて透過型の表示が行われる。
素子基板51は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る基板54を
有する。基板54の外面上に第2位相差フィルム55b及び第2偏光板56bが設けられ
ている。第2位相差フィルム55bは必要に応じて複数枚設けられる。透過型表示を行う
本実施形態では、円偏光を作るためのλ/4板、位相差を補償するための位相差補償板等
が第2位相差フィルム55bとして設けられる。
透光性基板54の内面上にデータ線57、素子側遮光膜60、TFD素子44がそれぞ
れ複数、設けられている。データ線57は図12(a)に示すように列方向Yに延在し、
行方向Xに間隔をおいて平行に設けられている。データ線57は、例えばデータ信号を伝
送する。素子側遮光膜60は図12(a)に示すように、データ線57の間に行方向Xに
細長いドット状(島状)に形成されている。素子側遮光膜60の左右両端はデータ線57
から離間して設けられている。図13及び図14において、データ線57、素子側遮光膜
60、TFD素子44の上に絶縁性の合成樹脂や絶縁性の有機材料によって樹脂膜62が
形成されている。そして、樹脂膜62上にITO、IZO等から成る画素電極5が設けら
れ、その上に垂直配向膜64bが設けられている。画素電極5は垂直配向モードを実現す
るための特別な平面構造に形成されている。
カラーフィルタ基板52は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る
基板68を有する。基板68の外面上に第1位相差フィルム55a及び第1偏光板56a
が設けられている。第1位相差フィルム55aも、第2位相差フィルム55bと同様に、
λ/4板、位相差補償板等を含んで構成されている。
透光性基板68の内面上にカラーフィルタを構成する着色膜69が設けられている。符
号69に添えられたR,G,Bの文字は、それぞれ、着色膜69が赤色、緑色、青色の各
色であることを示している。本実施形態ではストライプ配列が用いられており、図13の
列方向Yに同色の着色膜29(図では青色)が並び、図14の行方向XにR,G,Bの着
色膜69が順番に並べられている。各着色膜69の間にカラーフィルタ側遮光膜70が設
けられている。カラーフィルタ側遮光膜70は図12(b)に示すように各着色膜69の
周囲を囲む格子状に形成されている。遮光膜70は、遮光性の樹脂によって形成しても良
いし、遮光性の金属材料によって形成しても良いし、樹脂膜である異なる色の着色膜69
を重ねて形成しても良い。本実施形態では異なる色の着色膜69を重ねることによってカ
ラーフィルタ側遮光膜70を形成するものとする。着色膜69及び遮光膜70の上には必
要に応じて平坦化膜が設けられる。なお、遮光膜70の詳細については後述する。
着色膜69及び遮光膜70の上に、画素電極5に対向する対向電極である複数の帯状の
共通電極71が設けられている。共通電極71は、例えば走査信号を伝送するための走査
線として機能する。共通電極71もITO、IZO等によって形成されている。複数の帯
状の共通電極71は、それぞれが行方向Xに延び、互いに列方向Yに間隔をおいて平行に
配置されている。共通電極71の面上に配向制御手段としての誘電体から成る複数の突起
32が設けられている。そして、それらの突起32を覆って垂直配向膜64aが共通電極
71の上に設けられている。
液晶層13の内部の液晶分子は、垂直配向膜64a及び64bの作用により、初期状態
(オフ電圧印加状態)において基板面に垂直方向(図13及び図14の上下方向)に配列
している。液晶分子は、突起32の近傍領域ではその突起32の表面に垂直となる状態で
斜めに配向している。この初期配向状態により、液晶層13にオン電圧が印加されたとき
の液晶分子の倒れる方向が所定方向に規制され、液晶分子の安定した配向制御が行われる
次に、図12(a)及び図12(b)を用いて画素内の平面構成について説明する。な
お、図12(a)は、図13及び図14の観察側(図の上方側)から素子基板51上の1
つの画素を見た場合の平面構成を示している。図12(b)は、図13及び図14の観察
側(図の上方側)からカラーフィルタ基板52を見た場合の平面構成を示している。つま
り、図12(a)の素子基板51と図12(b)のカラーフィルタ基板52は、そのいず
れをも反転させることなく、図示の状態のままで平行移動させた状態で重ね合わされ、そ
れらの間に液晶が封入される。なお、図12(a)では、第2位相差フィルム55b及び
第2偏光板56bの図示を省略し、透光性基板54は鎖線の仮想線で示している。図12
(b)では、垂直配向膜64aの図示を省略している。
素子基板51上に形成された複数の画素電極5は行方向X及び列方向Yに行列状、いわ
ゆるマトリクス状に設けられている。一方、カラーフィルタ基板52上に形成された複数
の帯状、いわゆるストライプ状の共通電極71は、素子基板51とカラーフィルタ基板5
2とを貼り合わせた状態で画素電極5と平面視で重なり合っている。画素電極5と共通電
極71とが重なり合っている平面領域を含む長方形状の領域がサブ画素Pである。このサ
ブ画素Pが明表示(白表示)と暗表示(黒表示)との切換えの単位となる領域である。
サブ画素Pは平面内に複数、配列されている。複数のサブ画素Pは行方向X及び列方向
Yに行列状、いわゆるマトリクス状に設けられている。そして、それらのサブ画素Pの集
まりによって画像表示領域が構成されている。個々のサブ画素Pは図12(b)のカラー
フィルタ基板52上の着色膜69R,69G,69Bのそれぞれ1色ずつに平面的な位置
で対応している。そして、行方向Xに並ぶR,G,Bの3つのサブ画素Pによって1つの
画素が形成されている。着色膜69の色の数が3色以上、例えば4色であれば、それら4
色に対応した4つのサブ画素Pによって1つの画素が構成される。
画素電極5は行方向X及び列方向Yに行列状に設けられている。個々の画素電極5は複
数、本実施形態では3個のドット状(すなわち島状)のサブピクセル5a,5b,5cに
よって構成されている。各サブピクセル5a,5b,5cは略中央部分で細い幅の接続部
35によって電気的に接続されている。こうして列方向Yに長い画素電極5が形成されて
いる。個々のサブピクセル5a,5b,5cが設けられた領域はサブドットと呼ばれるこ
とがある。接続部35が存在する所の両側は画素電極5が切り欠かれた形状になっている
。この切欠部は、垂直配向モードにおいて液晶分子の配向を制御するための斜め電界を形
成するスリットとして作用する。各サブピクセル5a,5b,5cは略正方形状であり4
つの対角部が円弧形状に丸くなっている。
図12(a)において、素子基板51上のサブ画素Pの隅部にTFD素子44が形成さ
れている。TFD素子44は部分図(c)に示すように、2つのTFD要素44a及び4
4bを電気的に逆極性で直列につないで成る、いわゆるバック・ツー・バック構造として
構成されている。各TFD要素44a,44bは基板54から見て、Ta又はTa合金か
ら成る第1電極と、第1電極上に形成された陽極酸化膜(すなわちTa酸化物)と、陽極
酸化膜上に形成されたCr又はCr合金から成る第2電極との積層電極構造として形成さ
れている。このTFD素子44は、第1電極と第2電極との間に所定以上の電圧が印加さ
れたときにオン状態となる。第1TFD要素44aの第1電極はデータ線57に接続され
る。第2TFD要素44bの第2電極は当該第2電極から延びる配線部76及びコンタク
トホール77を介して端部サブピクセル5aに導電接続されている。コンタクトホール7
7は端部サブピクセル5aの略中央に設けられている。
図13において共通電極71上に設けられた配向制御手段としての突起32は、図12
(a)及び図12(b)から理解されるように、基板法線方向から見た平面視でサブピク
セル5a,5b,5cの略中央部に対応して配置されている。この構成により、液晶にオ
ン電圧が印加されると、液晶分子はサブピクセル5a,5b,5cの中心部から各辺に向
けて傾いて倒れることになる。突起32は、基板法線方向からの平面視で円形状であり、
基板平行方向の横方向から見て外側へ膨らむ山形状又は半球状である。この山形状又は半
球状の突起32によれば、該突起32を中心として放射状に広がる液晶分子の配向を得る
ことができ、配向方向が突起32を中心とする360°の角度範囲で連続的に変化する状
態の配向、いわゆるマルチドメインを安定して形成できる。なお、突起32の形状は、液
晶分子の配向を一定方向に規制できる形状でありさえすれば、任意の形状を選定できる。
次に、本実施形態における遮光膜の配置状態について説明する。図12(a)及び図1
2(b)に示すように、遮光膜60及び遮光膜70は素子基板51上とカラーフィルタ基
板52上とに分けて設けられている。素子基板51上に形成された素子側遮光膜60は、
個々の画素電極5のサブピクセル5a,5b,5cの間の領域に設けられている。素子側
遮光膜60の個々は、互いに隣接するデータ線57の間で細長いドット状(島状)に形成
されている。複数の素子側遮光膜60はデータ線57を挟んで行方向Xに直線的に1列に
配列されている。素子側遮光膜60は、画素電極5の短手方向(サブ画素Pの短手方向、
行方向X)に沿って延びている。
素子側遮光膜60は、サブピクセル5aとサブピクセル5bとの間の領域であって接続
部35を覆う領域及び接続部35以外の領域、並びにサブピクセル5bとサブピクセル5
cとの間の領域であって接続部35を覆う領域及び接続部35以外の領域に設けられてい
る。また、素子側遮光膜60は、隣接するサブピクセル5a,5b,5c間の領域の平面
形状と一致する形状にフォトリソグラフィ法に基づいたパターニング処理によって形成さ
れている。つまり、遮光膜60はサブピクセル5a,5b,5cの間隔領域を隙間無く埋
める状態に形成されている。素子側遮光膜60は画素電極5と同じ基板上に形成されるの
で、遮光膜60は画素電極5に対して正確な位置に設けることができる。
素子側遮光膜60は、TFD素子44の第1電極と陽極酸化膜との積層構造と同じ構造
、例えば、Taの上にTa酸化物が積層された構造によって形成されている。素子側遮光
膜60はTFD素子44とは無関係に専用の材料によって形成することもできるが、上記
のようにTFD素子44をTFD素子44の構成材料と同じ材料によって形成すれば、材
料及び製造工程を共通化できて有利である。なお、素子側遮光膜60は、Ta単層、Cr
単層等とすることもできる。
カラーフィルタ基板52上に設けられたカラーフィルタ側遮光膜70は、サブ画素Pを
囲む領域に格子状に形成されている。つまり、カラーフィルタ側遮光膜70は、行方向X
に延びる直線部分と列方向Yに延びる直線部分とが交差する形状に形成されている。また
、遮光膜70は、行方向Xで隣接するサブ画素Pの間の領域、及び列方向Yで隣接するサ
ブ画素Pの間の領域を埋める状態に形成されている。素子側遮光膜60は、素子基板51
とカラーフィルタ基板52とを貼り合わせたときに、その行方向Xに関する左右両端が対
向基板側のカラーフィルタ側遮光膜70の列方向Yに延びる辺の内面に接触する。望まし
くは、隙間無く接触する。
カラーフィルタ側遮光膜70は、対向基板である素子基板51上に設けられた画素電極
5の長手方向(サブ画素Pの長手方向、列方向Y)に沿って延びる部分と、画素電極5の
短手方向(サブ画素Pの端手方向、行方向X)に沿って延びる部分とが交差する、いわゆ
る格子状に形成されている。この遮光膜70は、遮光性の感光性樹脂材料をフォトリソグ
ラフィ処理によってパターニングしても良いし、カラーフィルタを構成する着色膜69R
,69G,69Bの2色又は3色を重ね合わせて形成しても良いし、遮光性の金属材料を
フォトエッチング処理によってパターニングしても良い。遮光性の金属材料としては、例
えばTa(タンタル)、Ta合金、Cr(クロム)、Cr合金等を用いることができる。
本実施形態では、異なる色の着色膜を重ね合わせて遮光膜70を形成するものとする。
素子基板51とカラーフィルタ基板52とを貼り合わせると、カラーフィルタ側遮光膜
70が素子基板51上の画素電極5の周囲に配置され、さらに素子側遮光膜60の行方向
Xの両端がカラーフィルタ側遮光膜70の列方向Yに延びる辺部の内側面につながる。こ
れにより、サブ画素Pの外周全域がカラーフィルタ側遮光膜70によって遮光され、個々
のサブ画素P内のサブピクセル5a,5b,5c間の間隔領域が素子側遮光膜60によっ
て遮光される。図12(b)に示すように行方向X及び列方向Yで隣接するサブ画素P同
士の間に遮光膜70を設けることは従来から行われていた。しかし、図12(a)に示す
ように1つのサブ画素P内において互いに隣接するサブピクセル5a,5b,5cの間の
領域に対応して遮光膜60を設けることは従来は行われていなかった。
垂直配向モードの液晶装置では、各サブピクセル5a,5b,5cの間の領域に斜め電
界が形成され、この斜め電界が液晶分子の傾倒方向を規定する。この斜め電界が生じる領
域では光漏れが生じ易く、この領域に対応して遮光膜を設けていなかった従来の装置は、
その光漏れに起因してコントラストが低下し、画像表示品質が低下する傾向にあった。こ
れに対し、本実施形態のようにサブピクセル5a,5b,5cの間の領域に対応して遮光
膜60を設ければ、サブピクセル間からの光漏れを防止でき、コントラストの低下を防止
でき、高い表示品質が得られることになった。
図12(a)に示す本実施形態では、隣接するサブピクセル5a,5b,5c同士の間
の領域に対応して設ける遮光膜60を、サブピクセル5a,5b,5c間の領域の平面形
状に一致した形状に形成した。そして、素子基板51とカラーフィルタ基板52を貼り合
わせる際には、遮光膜60の行方向Xに沿った端辺とサブピクセル5a,5b,5cの行
方向Xに沿った端辺とが基板法線方向からの平面視で一致するように両基板51,52を
貼り合せた。これにより、開口率を高く維持しつつ、サブピクセル5a,5b,5c間の
光漏れを防止できた。
(液晶装置の第3実施形態)
次に、本発明に係る液晶装置の第3実施形態を図15、図16、図17に基づいて説明
する。第3実施形態は、スイッチング素子としてアモルファスシリコンTFT素子を用い
た半透過反射型のアクティブマトリクス方式の液晶装置に本発明を適用するものである。
半透過反射型の液晶装置とは、透過光を用いた表示と反射光を用いた表示との任意の1つ
を選択的に行うことができる機能を有する液晶装置である。
図15(a)はカラーフィルタ基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図1
5(b)は素子基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図15(a)及び図1
5(b)はいずれも観察側からそれらの基板を平面的に見た状態を示しており、図15(
a)は液晶層の反対側からカラーフィルタ基板を見た平面図であり、図15(b)は液晶
層側から素子基板を見た平面図である。図16は、図12(a)、(b)のZp−Zp線
に従って列方向Yに沿った断面構造を示す断面図である。図17は、図12(a)、(b
)のZq−Zq線に従って行方向Xに沿った断面構造を示す断面図である。
本第3実施形態は、アモルファスシリコンTFT素子を用いたアクティブマトリクス方
式の液晶装置であり、基本的には図2、図3、図4に示した第1実施形態に近似した構成
を有している。本第3実施形態が第1実施形態と異なる点は、第1実施形態が反射型表示
のための構成を持たない透過型液晶装置であるのに対し、本第3実施形態は透過型表示の
ための構成と反射型表示のための構成を併せて有する液晶装置であることである。以下、
その点を踏まえて説明する。なお、第1実施形態と共通する部分の説明は適宜に省略する
。また、第1実施形態の場合と同じ部材は同じ符号を付すことにしてその説明は省略する
ことがある。
まず、本実施形態に係る液晶装置の概略の構成を図16及び図17に示す断面図を用い
て説明する。本実施形態の液晶装置1Cは、素子基板81及びカラーフィルタ基板82を
有する。素子基板81とカラーフィルタ基板82との間に形成されるセルギャップ内に液
晶が封入されて液晶層13が設けられている。液晶層13は負の誘電異方性を有するネマ
チック液晶によって形成されている。本実施形態ではカラーフィルタ基板82が観察側に
配置され、素子基板81が観察側と反対側に配置される。素子基板81の外側に照明装置
(図示せず)が設けられてバックライトとして機能する。この照明装置の出射光を用いて
透過型の表示が行われる。また、詳しくは後述するが、観察側の基板であるカラーフィル
タ基板82の裏側の基板である素子基板81上に設けられた光反射膜によって反射する外
部光(例えば太陽光、室内光)を用いて反射型の表示が行われる。
素子基板81は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る基板14を
有する。基板14の外面上に第1位相差フィルム15a及び第1偏光板16aが設けられ
ている。第1位相差フィルム15aは必要に応じて複数枚設けられる。半透過反射型表示
を行う本実施形態では、(i)円偏光を作るためのλ/4板、(ii)位相差を補償する
ための位相差補償板、さらには(iii)波長に対応した位相ズレの小さいλ/4板(い
わゆる広帯域λ/4板)を構成するためのλ/2板等が、第1位相差フィルム15aとし
て設けられる。
透光性基板14の内面上にゲート線18、ソース線19、TFT素子4が設けられてい
る。ゲート線18は図15(b)に示すように複数本のそれぞれが行方向Xに延在し、列
方向Yに間隔をおいて平行に設けられている。ソース線19は複数本のそれぞれが列方向
Yに延在し、行方向Xに間隔をおいて平行に設けられている。TFT素子4はゲート線1
8とソース線19との交差部の近傍に設けられている。ゲート線18は走査線として機能
し、ソース線19はデータ線として機能する。図16及び図17において、ゲート線18
とソース線19との間にはゲート絶縁膜20が設けられている。TFT素子4はパシベー
ション膜21によって覆われ、その上に樹脂膜22が形成されている。そして、樹脂膜2
2上に光反射膜23が部分的に設けられ、その上にITO、IZOから成る画素電極5が
設けられ、その上に垂直配向膜24aが設けられている。画素電極5は垂直配向モードを
実現するための特別な平面構造に形成されている。
ゲート絶縁膜20、パシベーション膜21、樹脂膜22は、絶縁性の合成樹脂や絶縁性
の有機材料によって形成されている。光反射膜23は光を反射できる金属材料、例えばA
l(アルミニウム)、Ag(銀)又はこれらを主成分とする合金、をフォトエッチング処
理によってパターニングすることによって所定形状に形成されている。
カラーフィルタ基板82は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る
基板28を有する。基板28の外面上に第2位相差フィルム15b及び第2偏光板16b
が設けられている。第2位相差フィルム15bも、第1位相差フィルム15aと同様に、
λ/4板、位相差補償板、λ/2板等を含んで構成されている。
透光性基板28の内面上にカラーフィルタを構成する着色膜29が設けられている。符
号29に添えられたR,G,Bの文字は、それぞれ、着色膜29が赤色、緑色、青色の各
色であることを示している。本実施形態ではストライプ配列が用いられており、図16の
列方向Yに同色の着色膜29(図では青色)が並び、図17の行方向XにR,G,Bの着
色膜29が順番に並べられている。各着色膜29の間に遮光膜30が設けられている。こ
の遮光膜30は図15(a)に示すように各着色膜29の周囲を囲む格子状に形成されて
いる。遮光膜30は遮光性の金属材料によって形成しても良いし、樹脂膜である異なる色
の着色膜29を重ねて形成しても良い。本実施形態では異なる色の着色膜29を重ねるこ
とによって遮光膜30を形成するものとする。着色膜29と遮光膜30の上には必要に応
じて平坦化膜が設けられる。なお、遮光膜30の詳細については後述する。
図16において、カラーフィルタ基板82上の着色膜29及び遮光膜30の上層の部分
的な位置に層厚調整膜83が設けられ、層厚調整膜83を覆って着色膜29及び遮光膜3
0の上に画素電極5に対向する対向電極である共通電極31が設けられている。共通電極
31もITO、IZO等によって形成されている。共通電極31は全てのサブ画素に共通
する面状電極、いわゆるベタ電極として形成されている。共通電極31の面上に配向制御
手段としての誘電体から成る複数の突起32が設けられている。そして、それらの突起3
2を覆って垂直配向膜24bが共通電極31の上に設けられている。
液晶層13の内部の液晶分子は、垂直配向膜24a及び24bの作用により、初期状態
(オフ電圧印加状態)において基板面に垂直方向(図16及び図17の上下方向)に配列
している。液晶分子は、突起32の近傍領域ではその突起32の表面に垂直となる状態で
斜めに配向している。この初期配向状態により、液晶層13にオン電圧が印加されたとき
の液晶分子の倒れる方向が所定方向に規制され、液晶分子の安定した配向制御が行われる
次に、図15(a)及び図15(b)を用いて画素内の平面構成について説明する。な
お、図15(a)は、図16及び図17の観察側(図の上方側)からカラーフィルタ基板
82上の1つの画素を見た場合の平面構成を示している。図15(b)は、図16及び図
17の観察側(図の上方側)から素子基板81を見た場合の平面構成を示している。つま
り、図15(a)のカラーフィルタ基板82と図15(b)の素子基板81は、そのいず
れをも反転させることなく、図示の状態のままで平行移動させた状態で重ね合わされ、そ
れらの間に液晶が封入される。なお、図15(a)では、第2位相差フィルム15b及び
第2偏光板16bの図示を省略し、透光性基板28は鎖線の仮想線で示している。図15
(b)では、垂直配向膜24aの図示を省略している。
図15(b)に示す素子基板81上において、走査線であるゲート線18とデータ線で
あるソース線19とによって囲まれる長方形状の領域が1つのサブ画素Pである。サブ画
素Pは平面内で互いに隣接して複数設けられており、それらが行方向X及び列方向Yに行
列状、いわゆるマトリクス状に設けられている。そして、それらのサブ画素Pの集まりに
よって画像表示領域が構成されている。個々のサブ画素Pは図15(a)のカラーフィル
タ基板82上の着色膜29R,29G,29Bのそれぞれ1色ずつに平面的な位置で対応
している。そして、行方向Xに並ぶR,G,Bの3つのサブ画素Pによって1つの画素が
形成されている。着色膜29の色の数が3色以上、例えば4色であれば、それら4色に対
応した4つのサブ画素Pによって1つの画素が構成される。
ゲート線18とソース線19との交差部の近傍にTFT素子4が形成されている。また
、ゲート線18とソース線19とによって囲まれるサブ画素P内に画素電極5が形成され
ている。画素電極5は行方向X及び列方向Yに行列状に設けられている。個々の画素電極
5は複数、本実施形態では3個のドット状(すなわち島状)のサブピクセル5a,5b,
5cによって構成されている。各サブピクセル5a,5b,5cは細い幅の接続部35に
よって電気的に接続されている。こうして列方向Yに長い画素電極5が形成されている。
個々のサブピクセル5a,5b,5cが設けられた領域はサブドットと呼ばれることがあ
る。接続部35が存在する所の両側は画素電極5が切り欠かれた形状になっている。この
切欠部は、垂直配向モードにおいて液晶分子の配向を制御するための斜め電界を形成する
スリットとして作用する。
TFT素子4は部分図(c)に示すように、アモルファスシリコンから成る半導体層に
ソース領域4s及びドレイン領域4dを有しており、その中間がチャネル領域となってい
る。ソース領域4sにはソース線19(データ線)が電気的に接続されている。ドレイン
領域4dには、当該ドレイン領域4dから延びる配線部36及びコンタクトホール37を
介して画素電極5が電気的に接続されている。ゲート線18(走査線)は半導体層のチャ
ネル領域に対向する部分を有し、この部分がゲート電極4gとして作用する。
図16において共通電極31上に設けられた配向制御手段としての突起32は、図15
(a)及び図15(b)から理解されるように、基板法線方向から見た平面視でサブピク
セル5a,5b,5cの略中央部に対応して配置されている。この構成により、液晶にオ
ン電圧が印加されると、液晶分子はサブピクセル5a,5b,5cの中心部から各辺に向
けて傾いて倒れることになる。
次に、本実施形態における遮光膜の配置状態について説明する。図15(a)に示すよ
うに、遮光膜30はカラーフィルタ基板82上に設けられている。遮光膜30は、対向基
板である素子基板81上に設けられた画素電極5の長手方向(サブ画素Pの長手方向、列
方向Y)に沿って延びる部分と、画素電極5の短手方向(サブ画素Pの短手方向、行方向
X)に沿って延びる部分とが交差する、いわゆる格子状に形成されている。この遮光膜3
0は、遮光性の感光性樹脂材料をフォトリソグラフィ処理によってパターニングしても良
いし、カラーフィルタを構成する着色膜29R,29G,29Bの2色又は3色を重ね合
わせて形成しても良いし、遮光性の金属材料をフォトエッチング処理によってパターニン
グしても良い。遮光性の金属材料としては、例えばTa(タンタル)、Ta合金、Cr(
クロム)、Cr合金等を用いることができる。本実施形態では、異なる色の着色膜を重ね
合わせて遮光膜30を形成するものとする。
図15(a)において、遮光膜30は、行方向Xに沿って隣接するサブ画素P間に設け
られて列方向Yに延びる部分30aと、列方向Yに沿って隣接するサブ画素P間に設けら
れて行方向Xに延びる部分30bと、個々のサブ画素Pの内部で3つのサブピクセル5a
〜5c間に設けられていて行方向Xに延びる部分30cの、3つの部分によって構成され
ている。互いに隣接するサブ画素Pの間に遮光膜30a及び30bを設けることは従来か
ら行われている。個々のサブ画素P内でサブピクセル5a〜5cの間の領域に対応して遮
光膜30cを設けることは従来は行われていなかった。
垂直配向モードの液晶装置では、各サブピクセル5a,5b,5cの間の領域に斜め電
界が形成され、この斜め電界が液晶分子の傾倒方向を規定する。この斜め電界が生じる領
域では光漏れが生じ易く、この領域に対応して遮光膜を設けていなかった従来の装置は、
その光漏れに起因してコントラストが低下し、画像表示品質が低下する傾向にあった。こ
れに対し、本実施形態のように、サブピクセル5a,5b,5cの間の領域に対応して遮
光膜30cを設ければ、サブピクセル間からの光漏れを防止でき、コントラストの低下を
防止でき、高い表示品質が得られる。
図15(b)及び図16において、端部サブピクセル5a及び端部サブピクセル5cは
透明電極であり、それらに重ねて光反射膜は形成されていないので、それらのサブピクセ
ルに対応する領域は透過表示領域Tを構成する。一方、中間サブピクセル5bは透明電極
であるがその下には光反射膜23が設けられているので、中間サブピクセル5bに対応す
る領域は反射表示領域Rを構成する。つまり、サブ画素Pの中央部分に反射表示領域Rが
形成され、その長手方向の両側に透過表示領域Tが形成されている。TFT素子4と画素
電極5の導電接続は、反射表示領域Rに配置されたサブピクセル5bにおいて行われてい
る。この導電接続を行う配線部36は端部サブピクセル5cの下を通って中間サブピクセ
ル5bの略中央部まで延びている。
詳しい図示は省略しているが、反射表示領域R内の樹脂膜22の液晶層側の表面にはフ
ォトリソグラフィ処理によって凹凸パターンが付与されて、粗面化処理が成されている。
このため、その上に設けられた光反射膜23も同じ凹凸パターンを有している。この凹凸
パターンにより反射光が適度に散乱し、明るくて良好な反射特性が得られる。
図15(a)及び図16において、カラーフィルタ基板82上に設けられた層厚調整膜
83は、反射表示領域R内で行方向Xへ延びて形成されている。層厚調整膜83は、例え
ばアクリル樹脂等といった有機膜によって形成されている。層厚調整膜83は液晶層13
の中へ突出しており、そのため反射表示領域Rにおける液晶層13の層厚d0は透過表示
領域Tにおける液晶層13の層厚d1よりも薄くなっている。例えば、透過表示領域Tの
層厚d1は4〜6μmであり、層厚調整膜83の膜厚は2〜3μmであり、反射表示領域
Rにおける液晶層厚d0は透過表示領域Tにおける液晶層厚d1の約1/2になっている
。また、層厚調整膜83の列方向Yの端部(行方向Xに延びる端部)は段差面を形成して
おり、その段差面はそれ自身の膜厚が連続的に変化する傾斜面となっている。
端部サブピクセル5aと中間サブピクセル5bとを連結する接続部35、及び中間サブ
ピクセル5bと端部サブピクセル5cとを連結する接続部35は、層厚調整膜83の段差
面すなわち傾斜面に対応する領域に位置している。
本実施形態によれば、反射表示領域Rに層厚調整膜83を設けたことにより、反射表示
領域Rにおける液晶層厚を透過表示領域Tにおける液晶層厚の略1/2としたので、反射
表示領域Rにおけるリタデーション(Δn・d/但しΔnは屈折率異方性、dは液晶層厚
)と透過表示領域Tにおけるリタデーションを略等しくでき、これにより、コントラスト
を向上できる。さらに、層厚調整膜83が液晶層13の中に突出していると共に、層厚調
整膜83の段差面が傾斜面となっているので、初期状態で垂直配向した液晶分子がこの傾
斜面の近傍においてはその傾斜面に応じたプレチルトを持つことになる。これにより、電
界印加時における液晶分子の配向方向を制御することができ、光漏れを防止でき、コント
ラストの高い表示を得ることができる。
つまり、本実施形態では、反射表示領域R内に層厚調整膜83を設け、その層厚調整膜
83の端面を傾斜面としたことにより、垂直配向モードの液晶装置において半透過反射方
式の表示を行うにあたって、反射表示領域R及び透過表示領域Tの両方で均一で安定した
表示を行うことを可能とし、さらに安定した配向制御を行うことを可能としている。
図16において、光反射膜23の列方向Yの両端辺(行方向Xに延びる辺)は中間サブ
ピクセル5bの列方向Yの両端辺の外側に距離Dだけ張り出している。そして、端部サブ
ピクセル5aと中間サブピクセル5bとの間の領域、及び中間サブピクセル5bと端部サ
ブピクセル5cとの間の領域のそれぞれに対応してカラーフィルタ基板82上に設けられ
た遮光膜30cの幅W0は、隣接するサブピクセル間の幅W1よりも狭く形成されている
。そして、遮光膜30cの内縁部分には、着色膜29を介して光反射膜23の辺部分を視
認できる隙間が形成されている。この構成によれば、素子基板81とカラーフィルタ基板
82とで組みズレが生じた場合でも、実質的な光反射率が低下することがないという効果
が得られる。
(液晶装置の第4実施形態)
次に、本発明に係る液晶装置の第4実施形態を図18、図19、図20に基づいて説明
する。第4実施形態は、スイッチング素子としてTFD素子を用いた半透過反射型のアク
ティブマトリクス方式の液晶装置に本発明を適用するものである。
図18(a)は素子基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図18(b)は
カラーフィルタ基板上の1つの画素内の構成を示す平面図である。図18(a)及び図1
8(b)はいずれも観察側からそれらの基板を平面的に見た状態を示しており、図18(
a)は液晶層の反対側からカラーフィルタ基板を見た平面図であり、図18(b)は液晶
層側から素子基板を見た平面図である。図19は、図18(a)、(b)のZs−Zs線
に従って列方向Yに沿った断面構造を示す断面図である。図20は、図18(a)、(b
)のZt−Zt線に従って行方向Xに沿った断面構造を示す断面図である。
本第4実施形態は、TFD素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置であり、
基本的には図12、図13、図14に示した第2実施形態に近似した構成を有している。
本第4実施形態が第2実施形態と異なる点は、第2実施形態が反射型表示のための構成を
持たない透過型液晶装置であるのに対し、本第4実施形態は透過型表示のための構成と反
射型表示のための構成を併せて有する液晶装置であることである。以下、その点を踏まえ
て説明する。なお、第2実施形態と共通する部分の説明は適宜に省略する。また、第2実
施形態の場合と同じ部材は同じ符号を付すことにしてその説明は省略することがある。
まず、本実施形態に係る液晶装置の概略の構成を図19及び図20に示す断面図を用い
て説明する。本実施形態の液晶装置1Dは、素子基板91及びカラーフィルタ基板92を
有する。素子基板91とカラーフィルタ基板92は所定の間隙であるセルギャップを介し
て貼り合わされている。そのセルギャップ内に液晶が封入されて液晶層13が設けられて
いる。液晶層13は、負の誘電異方性を有するネマチック液晶によって形成されている。
本実施形態では素子基板91が観察側に配置され、カラーフィルタ基板92が観察側と反
対側に配置される。カラーフィルタ基板92の外側に照明装置(図示せず)が設けられて
バックライトとして機能する。この照明装置の出射光を用いて透過型の表示が行われる。
また、観察側の基板である素子基板91の裏側の基板であるカラーフィルタ基板92上に
設けられた光反射膜によって反射する外部光を用いて反射型の表示が行われる。
素子基板91は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る基板54を
有する。基板54の外面上に第2位相差フィルム55b及び第2偏光板56bが設けられ
ている。第2位相差フィルム55bは必要に応じて複数枚設けられる。半透過反射型表示
を行う本実施形態では、(i)円偏光を作るためのλ/4板、(ii)位相差を補償する
ための位相差補償板、さらには(iii)波長に対応した位相ズレの小さいλ/4板(い
わゆる広帯域λ/4板)を構成するためのλ/2板等が、第2位相差フィルム55bとし
て設けられる。
透光性基板54の内面上にデータ線57、素子側遮光膜60、TFD素子44がそれぞ
れ複数、設けられている。データ線57は図18(a)に示すように列方向Yに延在し、
行方向Xに間隔をおいて平行に設けられている。データ線57は、例えばデータ信号を伝
送する。素子側遮光膜60は図18(a)に示すように、行方向Xに細長いドット状(島
状)パターンとしてデータ線57の間に形成されている。素子側遮光膜60の左右両端は
データ線57から離間している。図19及び図20において、データ線57、素子側遮光
膜60、TFD素子44の上に絶縁性の合成樹脂や絶縁性の有機材料によって樹脂膜62
が形成されている。そして、樹脂膜62上にITO、IZO等から成る画素電極5が設け
られ、その上に垂直配向膜64bが設けられている。画素電極5は垂直配向モードを実現
するための特別な平面構造に形成されている。
カラーフィルタ基板92は、石英ガラス、プラスチック等といった透光性材料から成る
基板68を有する。基板68の外面上に第1位相差フィルム55a及び第1偏光板56a
が設けられている。第1位相差フィルム55aも、第2位相差フィルム55bと同様に、
λ/4板、位相差補償板、λ/2板等を含んで構成されている。
透光性基板68の内面上に樹脂膜94が設けられ、その樹脂膜94上に光反射膜95が
部分的に設けられている。樹脂膜94は絶縁性の合成樹脂や、絶縁性の有機材料によって
形成されている。光反射膜95は光を反射できる金属材料、例えばAl、Ag、又はこれ
らを主成分とする合金をフォトエッチング処理によってパターニングすることによって所
定形状に形成されている。
樹脂膜94及び光反射膜95の上に、カラーフィルタを構成する着色膜69が設けられ
ている。符号69に添えられたR,G,Bの文字は、それぞれ、着色膜69が赤色、緑色
、青色の各色であることを示している。本実施形態ではストライプ配列が用いられており
、図19の列方向Yに同色の着色膜29(図では青色)が並び、図20の行方向XにR,
G,Bの着色膜69が順番に並べられている。各着色膜69の間にカラーフィルタ側遮光
膜70が設けられている。カラーフィルタ側遮光膜70は図18(b)に示すように各着
色膜69の周囲を囲む格子状に形成されている。遮光膜70は、遮光性の樹脂によって形
成しても良いし、遮光性の金属材料によって形成しても良いし、樹脂膜である異なる色の
着色膜69を重ねて形成しても良い。本実施形態では異なる色の着色膜69を重ねること
によってカラーフィルタ側遮光膜70を形成するものとする。着色膜69及び遮光膜70
の上には必要に応じて平坦化膜が設けられる。
着色膜69及び遮光膜70の上層の部分的な位置に層厚調整膜96が設けられ、層厚調
整膜96を覆って着色膜69及び遮光膜70の上に、画素電極5に対向する対向電極であ
る複数の帯状の共通電極71が設けられている。層厚調整膜96は透明で絶縁性を有する
樹脂によって形成されている。共通電極71は、例えば走査信号を伝送する走査線として
機能する。共通電極71もITO、IZO等によって形成されている。複数の帯状の共通
電極71は、それぞれが行方向Xに延び、互いに列方向Yに間隔をおいて平行に配置され
ている。共通電極71の面上に配向制御手段としての複数のスリット93が設けられてい
る。スリット93は基板法線方向から見て円形状に形成されている。そして、それらのス
リット93を覆って垂直配向膜64aが共通電極71の上に設けられている。
液晶層13の内部の液晶分子は、垂直配向膜64a及び64bの作用により、初期状態
(オフ電圧印加状態)において基板面に垂直方向(図19及び図20の上下方向)に配列
している。オン電圧印加時、スリット93の所に斜め電界が形成され、液晶分子はその斜
め電界に従って配向する。この配向制御により、液晶層13にオン電圧が印加されたとき
の液晶分子の倒れる方向が所定方向に規制され、液晶分子の安定した配向制御が行われる
次に、図18(a)及び図18(b)を用いて画素内の平面構成について説明する。な
お、図18(a)は、図19及び図20の観察側(図の上方側)から素子基板91上の1
つの画素を見た場合の平面構成を示している。図18(b)は、図19及び図20の観察
側(図の上方側)からカラーフィルタ基板92を見た場合の平面構成を示している。つま
り、図18(a)の素子基板91と図18(b)のカラーフィルタ基板92は、そのいず
れをも反転させることなく、図示の状態のままで平行移動させた状態で重ね合わされ、そ
れらの間に液晶が封入される。なお、図18(a)では、第2位相差フィルム55b及び
第2偏光板56bの図示を省略し、透光性基板54は鎖線の仮想線で示している。図18
(b)では、垂直配向膜64aの図示を省略している。
素子基板91上に形成された複数の画素電極5は行方向X及び列方向Yに行列状、いわ
ゆるマトリクス状に設けられている。一方、カラーフィルタ基板92上に形成された複数
の帯状、いわゆるストライプ状の共通電極71は、素子基板91とカラーフィルタ基板9
2とを貼り合わせた状態で画素電極5と平面視で重なり合っている。画素電極5と共通電
極71とが重なり合っている平面領域を含む長方形状の領域がサブ画素Pである。このサ
ブ画素Pが明表示(白表示)と暗表示(黒表示)との切換えの単位となる領域である。
サブ画素Pは平面内に複数、配列されている。複数のサブ画素Pは行方向X及び列方向
Yに行列状、いわゆるマトリクス状に設けられている。そして、それらのサブ画素Pの集
まりによって画像表示領域が構成されている。個々のサブ画素Pは図18(b)のカラー
フィルタ基板92上の着色膜69R,69G,69Bのそれぞれ1色ずつに平面的な位置
で対応している。そして、行方向Xに並ぶR,G,Bの3つのサブ画素Pによって1つの
画素が形成されている。着色膜69の色の数が3色以上、例えば4色であれば、それら4
色に対応した4つのサブ画素Pによって1つの画素が構成される。
画素電極5は行方向X及び列方向Yに行列状に設けられている。個々の画素電極5は複
数、本実施形態では3個のドット状(すなわち島状)のサブピクセル5a,5b,5cに
よって構成されている。各サブピクセル5a,5b,5cは略中央部分で細い幅の接続部
35によって電気的に接続されている。こうして列方向Yに長い画素電極5が形成されて
いる。個々のサブピクセル5a,5b,5cが設けられた領域はサブドットと呼ばれるこ
とがある。接続部35が存在する所の両側は画素電極5が切り欠かれた形状になっている
。この切欠部は、垂直配向モードにおいて液晶分子の配向を制御するための斜め電界を形
成するスリットとして作用する。各サブピクセル5a,5b,5cは略正方形状であり4
つの対角部が円弧形状に丸くなっている。
図18(a)において、素子基板91上の中間サブピクセル5bの隅部にTFD素子4
4が形成されている。TFD素子44は部分図(c)に示すように、2つのTFD要素4
4a及び44bを電気的に逆極性で直列につないで成る、いわゆるバック・ツー・バック
構造として構成されている。各TFD要素44a,44bは基板54から見て、Ta又は
Ta合金から成る第1電極と、第1電極上に形成された陽極酸化膜(すなわちTa酸化物
)と、陽極酸化膜上に形成されたCr又はCr合金から成る第2電極との積層電極構造と
して形成されている。このTFD素子44は、第1電極と第2電極との間に所定以上の電
圧が印加されたときにオン状態となる。第1TFD要素44aの第1電極はデータ線57
に接続される。第2TFD要素44bの第2電極は当該第2電極から延びる配線部76及
びコンタクトホール77を介して中間サブピクセル5bに導電接続されている。コンタク
トホール77は中間サブピクセル5bの略中央に設けられている。
図19において共通電極71内に設けられた配向制御手段としてのスリット93は、図
18(a)及び図18(b)から理解されるように、基板法線方向から見た平面視でサブ
ピクセル5a,5b,5cの略中央部に対応して配置されている。この構成により、液晶
にオン電圧が印加されると、液晶分子はサブピクセル5a,5b,5cの中心部から各辺
に向けて傾いて倒れることになる。スリット93は、基板法線方向からの平面視で円形状
である。この円形状のスリット93によれば、該スリット93を中心として放射状に広が
る液晶分子の配向を得ることができ、配向方向が平面視でスリット93を中心とする36
0°の角度範囲で連続的に変化する状態の配向、いわゆるマルチドメインを安定して形成
できる。なお、スリット93の形状は、液晶分子の配向を一定方向に規制できる形状であ
りさえすれば、任意の形状を選定できる。
次に、本実施形態における遮光膜の配置状態について説明する。
図18(a)及び図18(b)に示すように、遮光膜60及び遮光膜70は素子基板9
1上とカラーフィルタ基板92上とに分けて設けられている。素子基板91上に形成され
た素子側遮光膜60は、個々の画素電極5のサブピクセル5a,5b,5cの間の領域に
設けられている。素子側遮光膜60の個々は、互いに隣接するデータ線57の間で行方向
Xに延びる細長いドット状(島状)に形成されている。複数の素子側遮光膜60はデータ
線57を挟んで直線的に1列に配列されている。素子側遮光膜60は、画素電極5の短手
方向(サブ画素Pの短手方向、行方向X)に沿って延びている。
素子側遮光膜60は、サブピクセル5aとサブピクセル5bとの間の領域であって接続
部35を覆う領域及び接続部35以外の領域、並びにサブピクセル5bとサブピクセル5
cとの間の領域であって接続部35を覆う領域及び接続部35以外の領域に設けられてい
る。素子側遮光膜60は画素電極5と同じ基板上に形成されるので、遮光膜60は画素電
極5に対して正確な位置に設けることができる。
素子側遮光膜60は、TFD素子44の第1電極と陽極酸化膜との積層構造と同じ構造
、例えば、Taの上にTa酸化物が積層された構造によって形成されている。素子側遮光
膜60はTFD素子44とは無関係に専用の材料によって形成することもできるが、上記
のようにTFD素子44をTFD素子44の構成材料と同じ材料によって形成すれば、材
料及び製造工程を共通化できて有利である。なお、素子側遮光膜60は、Ta単層、Cr
単層等とすることもできる。
カラーフィルタ基板92上に設けられたカラーフィルタ側遮光膜70は、サブ画素Pを
囲む領域に格子状に形成されている。つまり、カラーフィルタ側遮光膜70は、行方向X
に延びる直線部分と列方向Yに延びる直線部分とが交差する形状に形成されている。また
、遮光膜70は、行方向Xで隣接するサブ画素Pの間の領域、及び列方向Yで隣接するサ
ブ画素Pの間の領域を埋める状態に形成されている。素子側遮光膜60は、素子基板51
とカラーフィルタ基板52とを貼り合わせたときに、その行方向Xに関する左右両端が対
向基板側のカラーフィルタ側遮光膜70の列方向Yに延びる辺の内面に接触する。望まし
くは、隙間無く接触する。
カラーフィルタ側遮光膜70は、対向基板である素子基板91上に設けられた画素電極
5の長手方向(サブ画素Pの長手方向、列方向Y)に沿って延びる部分と、画素電極5の
短手方向(サブ画素Pの端手方向、行方向X)に沿って延びる部分とが交差する、いわゆ
る格子状に形成されている。この遮光膜70は、遮光性の感光性樹脂材料をフォトリソグ
ラフィ処理によってパターニングしても良いし、カラーフィルタを構成する着色膜69R
,69G,69Bの2色又は3色を重ね合わせて形成しても良いし、遮光性の金属材料を
フォトエッチング処理によってパターニングしても良い。遮光性の金属材料としては、例
えばTa(タンタル)、Ta合金、Cr(クロム)、Cr合金等を用いることができる。
本実施形態では、異なる色の着色膜を重ね合わせて遮光膜70を形成するものとする。
図18(a)及び図18(b)において、素子基板91とカラーフィルタ基板92とを
貼り合わせると、カラーフィルタ側遮光膜70が素子基板91上の画素電極5の周囲に配
置され、さらに素子側遮光膜60の行方向Xの両端がカラーフィルタ側遮光膜70の列方
向Yに延びる辺部の内側面につながる。これにより、サブ画素Pの外周全域がカラーフィ
ルタ側遮光膜70によって遮光され、さらに個々のサブ画素P内のサブピクセル5a,5
b,5c間の間隔領域が素子側遮光膜60によって遮光される。図18(b)に示すよう
に行方向Xで隣接するサブ画素P同士の間及び列方向Yで隣接するサブ画素P同士の間に
遮光膜70を設けることは、従来から行われていた。しかし、図18(a)に示すように
個々のサブ画素P内において互いに隣接するサブピクセル5a,5b,5cの間の領域に
対応して遮光膜60を設けることは従来は行われていなかった。
垂直配向モードの液晶装置では、各サブピクセル5a,5b,5cの間の領域に斜め電
界が形成され、この斜め電界が液晶分子の傾倒方向を規定する。この斜め電界が生じる領
域では光漏れが生じ易く、この領域に対応して遮光膜を設けていなかった従来の装置は、
その光漏れに起因してコントラストが低下し、画像表示品質が低下する傾向にあった。こ
れに対し、本実施形態のようにサブピクセル5a,5b,5cの間の領域に対応して遮光
膜60を設ければ、サブピクセル間からの光漏れを防止でき、コントラストの低下を防止
でき、高い表示品質が得られることになった。
図18(a)、図18(b)及び図19に示す個々のサブ画素Pにおいて、画素電極5
と共通電極71とが基板法線方向の平面視で重なり合う領域が表示領域である。そして、
その表示領域のうち、光反射膜95が設けられている平面領域が反射表示領域Rであり、
光反射膜95が設けられておらず光が透過する領域が透過表示領域Tである。本実施形態
では、中間サブピクセル5bに対応して光反射膜95が設けられているので、サブ画素P
の中央部分に反射表示領域Rが形成され、その長手方向の両側に透過表示領域Tが形成さ
れている。TFD素子44と画素電極5の導電接続は、反射表示領域Rに配置されたサブ
ピクセル5bにおいて行われている。
光反射膜95の下層である樹脂膜94の液晶層側の表面にはフォトリソグラフィ処理に
よって凹凸パターンが付与されて、粗面化処理が成されている。このため、その上に設け
られた光反射膜95も同じ凹凸パターンを有している。この凹凸パターンにより反射光が
適度に散乱し、明るくて良好な反射特性が得られる。
図18(b)及び図19において、カラーフィルタ基板92上に設けられた層厚調整膜
96は、反射表示領域R内で行方向Xへ延びて形成されている。層厚調整膜96は、例え
ばアクリル樹脂等といった有機膜によって形成されている。層厚調整膜96は液晶層13
の中へ突出しており、そのため反射表示領域Rにおける液晶層13の層厚d0は透過表示
領域Tにおける液晶層13の層厚d1よりも薄くなっている。例えば、透過表示領域Tの
層厚d1は4〜6μmであり、層厚調整膜96の膜厚は2〜3μmであり、反射表示領域
Rにおける液晶層厚d0は透過表示領域Tにおける液晶層厚d1の約1/2になっている
。また、層厚調整膜96の列方向Yの端部(行方向Xに延びる端部)は段差面を形成して
おり、その段差面はそれ自身の膜厚が連続的に変化する傾斜面となっている。
端部サブピクセル5aと中間サブピクセル5bとを連結する接続部35、及び中間サブ
ピクセル5bと端部サブピクセル5cとを連結する接続部35は、層厚調整膜96の段差
面すなわち傾斜面に対応する領域に位置している。
本実施形態によれば、反射表示領域Rに層厚調整膜96を設けたことにより、反射表示
領域Rにおける液晶層厚を透過表示領域Tにおける液晶層厚の略1/2としたので、反射
表示領域Rにおけるリタデーションと透過表示領域Tにおけるリタデーションを略等しく
でき、これにより、コントラストを向上できる。さらに、層厚調整膜96が液晶層13の
中に突出していると共に、層厚調整膜96の段差面が傾斜面となっているので、初期状態
で垂直配向した液晶分子がこの傾斜面の近傍においてはその傾斜面に応じたプレチルトを
持つことになる。これにより、電界印加時における液晶分子の配向方向を制御することが
でき、光漏れを防止でき、コントラストの高い表示を得ることができる。
つまり、本実施形態では、反射表示領域R内に層厚調整膜96を設け、その層厚調整膜
96の端面を傾斜面としたことにより、垂直配向モードの液晶装置において半透過反射方
式の表示を行うにあたって、反射表示領域R及び透過表示領域Tの両方で均一で安定した
表示を行うことを可能とし、さらに安定した配向制御を行うことを可能としている。
図19において、光反射膜95の列方向Yの両端辺(行方向Xに延びる辺)は、中間サ
ブピクセル5bの列方向Yの両端辺の外側に距離Dだけ張り出している。そして、端部サ
ブピクセル5aと中間サブピクセル5bとの間の領域、及び中間サブピクセル5bと端部
サブピクセル5cとの間の領域のそれぞれに対応して素子基板91上に設けられた遮光膜
60の幅W0は、互いに隣接するサブピクセル間の幅W1よりも狭く形成されている。そ
して、遮光膜60の内縁部分には、着色膜69を介して光反射膜95の両端辺部分を視認
できる隙間が形成されている。この構成によれば、素子基板91とカラーフィルタ基板9
2とで組みズレが生じた場合でも、実質的な光反射率が低下することがないという効果が
得られる。
(電子機器の第1実施形態)
次に、本発明に係る電子機器の一実施形態を説明する。なお、この実施形態は本発明の
一例を示すものであり、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。図21は、本
発明に係る電子機器の一実施形態を示している。ここに示す電子機器は、液晶装置101
と、これを制御する制御回路102とを有する。液晶装置101は液晶パネル103及び
駆動回路104を有する。また、制御回路102は、表示情報出力源105、表示情報処
理回路106、電源回路107及びタイミングジェネレータ108によって構成される。
表示情報出力源105は、RAM(Random Access Memory)等といったメモリや、各種
ディスク等といったストレージユニットや、ディジタル画像信号を同調出力する同調回路
等を備え、タイミングジェネレータ108により生成される各種のクロック信号に基づい
て、所定フォーマットの画像信号等といった表示情報を表示情報処理回路106に供給す
る。
表示情報処理回路106は、増幅・反転回路や、ローテーション回路や、ガンマ補正回
路や、クランプ回路等といった周知の回路を多数備え、入力した表示情報の処理を実行し
て、画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路104へ供給する。ここで、駆動回路
104は、走査線駆動回路やデータ線駆動回路と共に、検査回路等を総称したものである
。また、電源回路107は、上記の各構成要素に所定の電源電圧を供給する。
液晶装置101は、例えば、図1〜図4に示した液晶装置1Aを用いて構成できる。こ
の液晶装置A1によれば、垂直配向モードを実現する画素電極を構成する複数のサブピク
セルの間の間隔領域に対応して遮光膜を設けることにより、個々のサブ画素内の複数のサ
ブピクセルの間の領域からの光漏れを防止して、高いコントラストの表示を得ることがで
きた。従って、この液晶装置1Aを用いて構成された本実施形態の電子機器においても、
高品質の画像表示を行うことができる。
(電子機器の第2実施形態)
図22は、本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示している。ここ
に示す携帯電話機110は、本体部111と、この本体部111に対して開閉可能に設け
られた表示体部112とを有する。表示体部112には表示装置113及び受話部114
が設けられる。電話通信に関する各種表示は、表示装置113の表示画面115に表示さ
れる。表示装置113の動作を制御するための制御部は、携帯電話機の全体の制御を司る
制御部の一部として、又はその制御部とは別に、本体部111又は表示体部112の内部
に格納される。本体部111には操作ボタン116及び送話部117が設けられる。
表示装置113は、例えば、図1〜図4に示した液晶装置1Aを用いて構成できる。こ
の液晶装置1Aによれば、垂直配向モードを実現する画素電極を構成する複数のサブピク
セルの間の間隔領域に対応して遮光膜を設けることにより、個々のサブ画素内の複数のサ
ブピクセルの間の領域からの光漏れを防止して、高いコントラストの表示を得ることがで
きた。従って、この液晶装置1Aを用いて構成された本実施形態の電子機器においても、
高品質の画像表示を行うことができる。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明の電子機器を説明したが、本発明はその実施形
態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。例
えば、本発明は、携帯電話機に限られず、携帯情報端末機、PDA、パーソナルコンピュ
ータ、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カー
ナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーショ
ン、テレビ電話装置、POS端末、デジタルスチルカメラ、電子ブック、等といった各種
の電子機器に適用できる。
本発明に係る液晶装置の一実施形態の電気的な等価回路図である。 本発明に係る液晶装置の第1実施形態の要部の平面図であり、(a)はカラーフィルタ基板、(b)は素子基板である。 図2のZc−Zc線に従った列方向Yに沿った断面図である。 図2のZd−Zd線に従った行方向Xに沿った断面図である。 画素電極の変形例を示す平面図である。 画素電極に設ける配向制御手段の具体例を示す平面図である。 液晶分子の配向制御例を模式的に示す図であり、(a)は突起による配向制御例、(b)はスリットによる配向制御例である。 遮光膜の配置の仕方の変形例を示す平面図である。 遮光膜の配置の仕方の他の変形例を示す平面図である。 遮光膜の配置の仕方のさらに他の変形例を示す平面図である。 遮光膜の配置の仕方のさらに他の変形例を示す平面図である。 本発明に係る液晶装置の第2実施形態の要部の平面図であり、(a)は素子基板、(b)はカラーフィルタ基板である。 図12のZm−Zm線に従った列方向Yに沿った断面図である。 図12のZn−Zn線に従った行方向Xに沿った断面図である。 本発明に係る液晶装置の第3実施形態の要部の平面図であり、(a)はカラーフィルタ基板、(b)は素子基板である。 図15のZp−Zp線に従った列方向Yに沿った断面図である。 図15のZq−Zq線に従った行方向Xに沿った断面図である。 本発明に係る液晶装置の第4実施形態の要部の平面図であり、(a)は素子基板、(b)はカラーフィルタ基板である。 図18のZs−Zs線に従った列方向Yに沿った断面図である。 図18のZt−Zt線に従った行方向Xに沿った断面図である。 本発明に係る電子機器の一実施形態を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の他の実施形態である携帯電話機を示す斜視図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D.液晶装置、 2.走査線、 3.データ線、
4.TFT素子、 4g.ゲート、 4s.ソース、 4d.ドレイン、
5.画素電極、 5a,5b,5c.サブピクセル、 6.容量線、 11.素子基板、
12.カラーフィルタ基板、 13.液晶層、 13a.液晶分子、
14.透光性基板、 15a,15b.位相差フィルム、 16a,16b.偏光板、
18.ゲート線、 19.ソース線、 20.ゲート絶縁膜、
21.パシベーション膜、 22.樹脂膜、 23.光反射膜、
24a,24b.垂直配向膜、 28.透光性基板、 29.着色膜、 30.遮光膜、
30a,30b.サブ画素間遮光膜、 30c.サブピクセル間遮光膜、
31.共通電極、 32.突起、 33.スリット、 35.接続部、 36.配線部、
37.コンタクトホール、 44.TFD素子、 44a,44b.TFD要素、
51.素子基板、 52.カラーフィルタ基板、 54,68.基板、
55a,55b.位相差フィルム、 56a,56b.偏光板、 57.データ線、
60.素子側遮光膜、 62.樹脂膜、 64a,64b.垂直配向膜、
69.着色膜、 70.カラーフィルタ側遮光膜、 71.共通電極、 76.配線部、
77.コンタクトホール、 81.素子基板、 82.カラーフィルタ基板、
83.層厚調整膜、 91.素子基板、 92.カラーフィルタ基板、
93.スリット、 94.樹脂膜、 95.光反射膜、 96.層厚調整膜、
101.液晶装置、 110.携帯電話機(電子機器)、 C0.蓄積容量、
D.距離、 P.サブ画素、 R.反射表示領域、 T.透過表示領域

Claims (9)

  1. 一対の基板と、
    該一対の基板間に挟持された負の誘電異方性を有する液晶層と、
    一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、
    他方の基板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、
    前記液晶層の液晶分子の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜と、を有し、
    前記画素電極は、複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部によって相互に連結して構成されており、
    前記画素電極が設けられた基板に対向する基板上に遮光膜が設けられ、前記遮光膜は、互いに隣接する前記複数のサブピクセルの間の領域であって少なくとも前記接続部以外の領域に対応して、前記隣接する前記複数のサブピクセル間の領域の平面形状と一致する形状とされていることを特徴とする液晶装置。
  2. 請求項1に記載の液晶装置において、
    前記遮光膜の幅は、互いに隣接する前記サブピクセル間の領域の幅よりも狭く形成されており、前記サブピクセルの端辺と前記遮光膜の端辺との間に平面視で隙間が設けられることを特徴とする液晶装置。
  3. 請求項1または2に記載の液晶装置において、
    前記一対の基板の一方にはスイッチング素子が設けられ、
    前記遮光膜は前記スイッチング素子が設けられる基板上に設けられ、
    前記遮光膜は前記スイッチング素子を構成する材料と同じ材料によって形成されることを特徴とする液晶装置。
  4. 請求項3記載の液晶装置において、
    前記スイッチング素子は、タンタル又はタンタル合金によって形成された第1電極と、該第1電極上に形成された陽極酸化膜と、導電性金属材料から成り前記陽極酸化膜上に形成された第2電極とを有する薄膜ダイオードであり、
    前記遮光膜は前記第1電極と同じ材料によって形成されることを特徴とする液晶装置。
  5. 請求項1または2に記載の液晶装置において、前記画素電極が設けられた基板に対向する基板上に互いに異なる色の着色膜が設けられ、前記遮光膜は前記着色膜が設けられた基板上に前記異なる色の着色膜を重ねて形成されることを特徴とする液晶装置。
  6. 一対の基板と、
    該一対の基板間に挟持された負の誘電異方性を有する液晶層と、
    一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、
    他方の基板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、
    前記液晶層の液晶分子の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜と、を有し、
    前記画素電極は、複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部によって相互に連結して構成されており、
    前記接続部を有する島状の前記サブピクセルの間の領域に対応して前記一対の基板の少なくともいずれか一方に遮光膜が設けられており、前記接続部を有さない島状の前記サブピクセルの間に対応する領域には前記遮光膜は設けられないことを特徴とする液晶装置。
  7. 一対の基板と、
    該一対の基板間に挟持された負の誘電異方性を有する液晶層と、
    一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、
    他方の基板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、
    前記液晶層の液晶分子の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる垂直配向膜と、を有し、
    前記画素電極は、角部及び辺部を有する複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部によって連結して形成されており、
    前記複数の島状のサブピクセルの間の領域に対応して、前記一対の基板の少なくともいずれか一方に遮光膜が設けられており、前記遮光膜は前記各サブピクセルの前記角部に対応した領域には設けられていないことを特徴とする液晶装置。
  8. 一対の基板と、
    該一対の基板間に挟持された負の誘電異方性を有する液晶層と、
    一方の基板の液晶側に設けられた画素電極と、
    他方の基板の液晶側に設けられており前記画素電極に対向する対向電極と、
    前記液晶層の液晶分子の長軸が前記一対の基板に対して略垂直となる状態に配向させる
    垂直配向膜と、を有し、
    前記画素電極は、複数の島状のサブピクセルを当該サブピクセルよりも細い形状の接続部によって連結することによって形成されており、
    前記画素電極が設けられた基板に対向する基板上に遮光膜が設けられ、前記遮光膜は、前記複数のサブピクセルのそれぞれにおける前記接続部を除いた外周領域の全域に対応して、前記隣接する前記複数のサブピクセル間の領域の平面形状と一致する形状とされていることを特徴とする液晶装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1つに記載の液晶装置を有することを特徴とする電子機器。
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