本発明を実施するための最良の一形態について説明する。
図1は、この発明の一実施の形態であるデジタル複写機1の概略構成を説明する概念図である。このデジタル複写機1は、この発明の画像処理装置を実施するものであり、画像読取部2と、画像形成部3と、FAX部4と、セレクタ部5と、記憶部6と、操作部7と、システム制御部8とを備えている。
画像読取部2は、原稿Gを原稿台11に沿って可動な露光ランプ12によって露光走査し、その反射光をミラー13〜15などの光学系を介して光電変換素子であるCCDイメージセンサ16で受光することで、原稿Gの画像を読み取る。そして、IPU(イメージプロセッシングユニット)17において、CCDイメージセンサ16が出力する画像信号に対して、シェーディング補正等の処理を行い、A/D変換して8ビットのデジタル信号とし、さらに変倍処理、ディザ処理等の画像処理を行う。そして、これらの処理を施した画像データは画像同期信号と共に出力される。スキャナ制御部18は、以上の画像読取部2のプロセスを実行するために、各種センサの検知信号を取り込み、各種駆動モータ等のアクチュエータに制御信号を出力する。また、IPU17に各種パラメータの設定を行う。
ここで、画像読取部2のIPU17より出力される画像同期信号について、図2に示すタイミングチャートを参照して説明する。すなわち、フレームゲート信号(/FGATE)は、副走査方向の画像エリアに対しての画像有効範囲を表す信号で、この信号がLレベル(ローアクティブ)の間の画像データが有効とされる。また、このフレームゲート信号(/FGATE)はライン同期信号(/LSYNC)の立ち下がりエッジでアサート、または、ネゲートされる。ライン同期信号(/LSYNC)は画素同期信号(PCLK)の立ち上がりエッジで所定クロック数だけアサートされ、この信号の立ち上がり後、所定クロック後に主走査方向の画像データが有効とされる。送られてくる画像データは、画素同期信号(PCLK)の1周期に対して1つである。画像データは矢印部分を先頭にラスタ形式のデータとして送出される。また、画像データの副走査有効範囲は、通常、転写紙サイズによって決まる。
図1に示すように、プリンタエンジンである画像形成部3では、帯電チャージャ21によって感光体22を一様に帯電し、この帯電された一定回転する感光体22に対して、画像読取部2から出力された画像データに基づいて光書込部23で変調されたレーザ光により露光して、静電潜像を形成する。感光体22上の静電潜像は、現像装置24によりトナーで現像することで顕像化したトナー像となる。そして、あらかじめ給紙コロ25によって給紙トレイ26より給紙搬送し、レジストローラ27で待機させていた転写紙を、感光体22とのタイミングを図って搬送して、転写チャージャ28によって感光体22上のトナー画像を転写紙に静電転写する。その後、分離チャージャ29によって転写紙を感光体22より分離し、転写紙上のトナー像を定着装置30により加熱定着し、排紙ローラ31により排紙トレイ32に排紙する。一方、静電転写後の感光体22に残留したトナーは、クリーニング装置33で除去され、また、感光体21は除電チャージャ34により除電される。プロッタ制御部35は、以上の画像形成部3のプロセスを実行するために、各種センサの検知信号を取り込み、各種駆動モータ等のアクチュエータに制御信号を出力する。なお、画像形成部3は、前記のような電子写真方式のみならず、インクジェット方式など各種印刷形式を用いることができる。
操作部7は、ユーザからの各種操作を受け付ける各種キーや、ユーザに各種メッセージを表示するLCDディスプレイなどを備えている。
システム制御部8は、ユーザによる操作部7への入力を検出し、画像読取部2、記憶部6、画像形成部3、FAX部4への各種パラメータの設定、プロセス実行指示等を通信で行う。
FAX部4は、システム制御部8からの指示により、画像読取部2で読み取った画像データを、G3、G4ファクシミリのデータ転送規定に基づき2値圧縮を行い、電話回線を介して送信先へ転送する。また、電話回線を介して外部から画像データを受信し、この画像データを、復元して2値の画像データにして、画像形成部3での画像形成に供する。
セレクタ部5は、システム制御部8からの指示により、セレクタの状態を変化させ、画像形成部3で画像形成を行う画像データのソースを、画像読取部2、記憶部6、FAX部4の何れかが出力する画像信号に切り換える。
記憶部6は、通常はIPU17から入力される原稿Gの画像データを記憶することで、リピートコピー、回転コピー等の複写アプリケーションに使用される。また、FAX部4からの2値画像データを一時記憶させるバッファメモリとしても使用される。これらデータ記憶の指示はシステム制御部8によってなされる。
次に、この記憶部6の詳細な構成について図3を参照して説明する。
図3に示すように、画像入出力DMAC(この発明の実施の形態の説明において、「DMAコントローラ」を単に「DMAC」という)41は、CPU及びロジックLSIで構成され、メモリ制御部42と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、画像入出力DMAC41自身の状態を知らせるためステータス情報を送信する。画像入力のコマンドを受けた場合、入力した画像データを入力画像同期信号に従って8画素単位のメモリデータとしてパッキングして、メモリ制御部42にメモリアクセス信号と共に随時出力する。また、画像出力のコマンドを受けた場合、メモリ制御部42からの画像データを出力画像同期信号に同期させて出力する。
画像メモリ43は、画像データを記憶するメモリであり、DRAM等の半導体記憶素子で構成され、メモリ量の合計は、この例では、400dpiで2値画像データのA3サイズ分の4Mバイトと、電子ソート蓄積用分の4Mバイトの合計8MBとしている。画像メモリ43は、メモリ制御部42から読み出し、書き込みの制御を受ける。
メモリ制御部42は、CPU及びロジックLSIで構成され、システム制御部8と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、記憶部6の状態を知らせるためステータス情報を送信する。
システム制御部8からの動作コマンドには、画像入力、画像出力、圧縮、伸長等があり、画像入力、画像出力などのコマンドは画像入出力DMAC41に送信される。また、圧縮、伸長などのコマンドは画像転送DMAC44、符号転送DMAC45、圧縮伸長器46などに、それぞれ送信される。
符号転送DMAC46は、CPU及びロジック回路で構成され、メモリ制御部と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。伸長のコマンドを受けた場合、メモリ制御部にメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に画像データを受け取って圧縮伸長器に転送する。また、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵し、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。DMACのディスクリプタアクセス動作については後述する。
圧縮伸長器46は、CPU及びロジック回路で構成され、メモリ制御部42と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。2値データをMH符号化方法にて処理する。
HDCコントローラ47は、CPU及びロジック回路で構成され、メモリ制御部42と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。HD48のステータスのリード、データ転送を行なう。
HD(ハードディスク)48は、2次記憶装置であるハードディスクである。
図4は、メモリ制御部42のアドレス発生部及び比較部の構成を示すブロック図である。以下では、そのブロック毎に機能説明を行う。
入出力画像アドレスカウンタ51は、入出力メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタで、入出力画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。メモリアクセス開始時にアドレスはいったん初期化される。
転送画像アドレスカウンタ52は、転送メモリアクセス許可信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタで、転送画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。メモリアクセス開始時にいったんアドレスは初期化される。
ライン設定部53は、画像入力時のバッファとして半導体メモリを使用する場合の、差分比較部54で差分算出部55から出力された入力処理ラインと転送ラインの差分結果と比較する値をシステム制御部8から設定する。これは任意の値を設定することが可能である。
差分算出部55は、画像入力時には、圧縮伸長器46が出力する転送処理ライン数から画像入出力DMAC42が出力する入出力処理ライン数を減算し、結果を差分比較部54に出力する。
差分比較部54は、画像入力時には、差分算出部55が出力する差分ライン数と、ライン設定部53が出力する設定値とを大小比較し、“差分ライン数=設定値”となったらエラー信号を出力し、また、差分ライン数が0となったらアービタ56に出力する比較結果の転送要求マスク信号をアクティブとする。それ以外、または入出力画像が動作中でない状態では、アクティブを出力しない。
アドレスセレクタ57は、アービタ56により選択されるセレクタで、入力画像または転送画像のアドレスのどちらが選択される。
アービタ56は、圧縮伸長器46のアクセスのためのメモリアクセス許可信号を出力する。これは、アドレス比較信号がアクティブで入出力メモリアクセス信号が非アクティブの条件でメモリアクセス許可信号を出力する。
要求マスク58は、差分比較部54からの比較結果にて圧縮伸長器46のアクセスのための転送メモリアクセス要求信号をマスク(ディスイネーブル状態とすること)し、転送処理を停止させる。
アクセス制御回路59は、入力される物理アドレスをアクセス制御回路59からの信号により半導体メモリであるDRAMに対応したロウアドレス、カラムアドレスに分割し、11ビットのアドレスバスに出力する。また、アービタからのアクセス開始信号に従い、DRAM制御信号(RAS,CAS,WE)を出力する。
システム制御部8からの画像入力指示により、メモリ制御部42は初期化され画像データの待ち状態となり、スキャナ2が動作することにより記憶部6に画像データが入力される。入力された画像データはいったん半導体メモリに書き込まれる。また、書き込まれた画像データの処理ライン数は画像入出力DMAC41で計数され、メモリ制御部42へと入力される。圧縮伸長器46は、画像転送のコマンドを受けて転送メモリアクセス要求信号を出力しているが、メモリ制御部の要求マスク部により要求信号がマスクされ、実際のメモリアクセスは行われていない。画像入出力DMAC41からの入力データが1ライン終了することで、転送メモリアクセス要求信号のマスクが解除され、半導体メモリの読み出しが行われ画像データの圧縮伸長器46への転送動作が開始される。また、動作中も差分算出部55で2つの処理ライン数の差を算出し、0となればアドレスの追い越しがない様に転送メモリアクセス要求信号にマスクをかけている。
次に、画像転送DMAC44について説明する。画像転送DMAC44は、CPU及びロジックで構成され、メモリ制御部42と通信を行ってコマンドを受信し、そのコマンドに応じた動作設定を行い、また、状態を知らせるためステータス情報として送信する。圧縮のコマンドを受けた場合、メモリ制御部42にメモリアクセス要求信号を出力し、メモリアクセス許可信号がアクティブの場合に画像データを受け取って圧縮伸長器に転送する。また、メモリアクセス要求信号に応じてカウントアップするアドレスカウンタを内蔵し、画像データが格納される格納場所を示す22ビットのメモリアドレスを出力する。
以上が記憶部6の構成の説明である。
記憶部6の全体の動作としては、画像入力、及びデータ蓄積に際してはシステム制御部8からの指示により、画像データを画像メモリの所定の画像領域に画像転送DMAC44により書き込む、または、読み出す。このとき画像転送DMAC44では画像ライン数をカウントしている。
図5は、デジタル複写機1で用いているソフトウェアの関係を説明する説明図である。デジタル複写機1は融合機である。すなわち、プリンタ、コピー、ファクシミリおよびスキャナなどの各装置の機能を1つの筐体内に収納した画像形成装置を融合機という。デジタル複写機1は、ソフトウェア群102と、融合機起動部103と、ハードウェア資源104とを含んで構成される。
融合機起動部103は、デジタル複写機1の電源投入時に最初に実行され、アプリケーション層105およびプラットフォーム106を起動する。例えば融合機起動部103は、アプリケーション層105およびプラットフォーム106のプログラムを、HD48などから読み出し、読み出した各プログラムをメモリ領域に転送して起動する。ハードウェア資源104は、白黒レーザプリンタ(B&W LP)111と、カラーレーザプリンタ(Color LP)112と、スキャナやファクシミリなどのハードウェアリソース113とを含む。
また、ソフトウェア群102は、UNIX(登録商標)などのオペレーティングシステム(以下、OSという)上に起動されているアプリケーション層105とプラットフォーム106とを含む。
アプリケーション層105は、プリンタ、コピー、ファックスおよびスキャナなどの画像形成にかかるユーザサービスにそれぞれ固有の処理を行うプログラムを含む。アプリケーション層5は、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ121と、コピー用アプリケーションであるコピーアプリ122と、ファックス用アプリケーションであるファックスアプリ123と、スキャナ用アプリケーションであるスキャナアプリ124とを含む。
また、プラットフォーム106は、アプリケーション層105からの処理要求を解釈してハードウェア資源104の獲得要求を発生するコントロールサービス層109と、1つ以上のハードウェア資源104の管理を行ってコントロールサービス層109からの獲得要求を調停するシステムリソースマネージャ(以下、SRMという)139と、SRM139からの獲得要求に応じてハードウェア資源4の管理を行うハンドラ層110とを含む。
コントロールサービス層109は、ネットワークコントロールサービス(以下、NCSという)131、デリバリーコントロールサービス(以下、DCSという)132、オペレーションパネルコントロールサービス(以下、OCSという)133、ファックスコントロールサービス(以下、FCSという)134、エンジンコントロールサービス(以下、ECSという)135、メモリコントロールサービス(以下、MCSという)136、ユーザインフォメーションコントロールサービス(以下、UCSという)137、システムコントロールサービス(以下、SCSという)138など、一つ以上のサービスモジュールを含むように構成されている。
なお、プラットフォーム106は予め定義されている関数により、アプリケーション層105からの処理要求を受信可能とするAPI153を有するように構成されている。OSは、アプリケーション層105およびプラットフォーム106の各ソフトウェアをプロセスとして並列実行する。
NCS131のプロセスは、ネットワークI/Oを必要とするアプリケーションに対して共通に利用できるサービスを提供するものであり、ネットワーク側から各プロトコルによって受信したデータを各アプリケーションに振り分けたり、各アプリケーションからのデータをネットワーク側に送信する際の仲介を行う。
例えばNCS131は、ネットワークを介して接続されるネットワーク機器とのデータ通信をhttpd(HyperText Transfer Protocol Daemon)により、HTTP(HyperText Transfer Protocol)で制御する。
DCS132のプロセスは、蓄積文書の配信などの制御を行う。OCS133のプロセスは、オペレータと本体制御との間の情報伝達手段となるオペレーションパネルの制御を行う。FCS134のプロセスは、アプリケーション層105からPSTNまたはISDN網を利用したファックス送受信、バックアップ用のメモリで管理されている各種ファックスデータの登録/引用、ファックス読み取り、ファックス受信印刷などを行うためのAPIを提供する。
ECS135のプロセスは、白黒レーザプリンタ111、カラーレーザプリンタ112、ハードウェアリソース113などのエンジン部の制御を行う。MCS136のプロセスは、メモリの取得および開放、HDDの利用などのメモリ制御を行う。UCS137は、ユーザ情報の管理を行うものである。
SCS138のプロセスは、アプリケーション管理、操作部制御、システム画面表示、LED表示、ハードウェア資源管理、割り込みアプリケーション制御などの処理を行う。
SRM139のプロセスは、SCS138と共にシステムの制御およびハードウェア資源104の管理を行うものである。例えばSRM139のプロセスは、白黒レーザプリンタ11やカラーレーザプリンタ12などのハードウェア資源4を利用する上位層からの獲得要求に従って調停を行い、実行制御する。
具体的に、SRM139のプロセスは獲得要求されたハードウェア資源104が利用可能であるか(他の獲得要求により利用されていないかどうか)を判定し、利用可能であれば獲得要求されたハードウェア資源104が利用可能である旨を上位層に通知する。また、SRM139のプロセスは上位層からの獲得要求に対してハードウェア資源104を利用するためのスケジューリングを行い、要求内容(例えば、プリンタエンジンによる紙搬送と作像動作、メモリ確保、ファイル生成など)を直接実施している。
また、ハンドラ層110は後述するファックスコントロールユニット(以下、FCUという)の管理を行うファックスコントロールユニットハンドラ(以下、FCUHという)140と、プロセスに対するメモリの割り振り及びプロセスに割り振ったメモリの管理を行うイメージメモリハンドラ(以下、IMHという)141とを含む。SRM139およびFCUH140は、予め定義されている関数によりハードウェア資源104に対する処理要求を送信可能とするエンジンI/F54を利用して、ハードウェア資源104に対する処理要求を行う。デジタル複写機1は、各アプリケーションで共通的に必要な処理をプラットフォーム106で一元的に処理することができる。
次に、デジタル複写機1のシステム制御部8などのハードウェア構成について図6を参照して説明する。デジタル複写機1は、FCU80と、USBデバイス90と、IEEE1394デバイス100と、エンジン部120とを備えている。
システム制御部8は、CPU161と、各部を集中的に制御する各種制御プログラムを記憶したシステムメモリ(MEM−P)162と、ノースブリッジ(以下、NBという)163と、サウスブリッジ(以下、SBという)164と、ASIC166と、ローカルメモリ(MEM−C)167と、HDD168とを含む。
操作部7は、コントローラ60のASIC66に接続されている。また、MLC43、FCU80、USBデバイス190、IEEE1394デバイス200およびエンジン部220(前述の画像読取部2、画像形成部3など)が、システム制御部8のASIC166にPCIバスで接続されている。
システム制御部8は、ASIC166にローカルメモリ617、HDD168などが接続されると共に、CPU161とASIC166とがCPUチップセットのNB163を介して接続されている。このように、NB163を介してCPU161とASIC166とを接続すれば、CPU161のインタフェースが公開されていない場合に対応できる。
なお、ASIC166とNB163とはPCIバスを介して接続されているのでなく、AGP(Accelerated Graphics Port)165を介して接続されている。このように、図5のアプリケーション層105やプラットフォーム106を形成する一つ以上のプロセスを実行制御するため、ASIC166とNB163とを低速のPCIバスでなくAGP165を介して接続し、パフォーマンスの低下を防いでいる。
CPU161は、デジタル複写機1の全体制御を行うものである。CPU161は、NCS131、DCS132、OCS133、FCS134、ECS135、MCS136、UCS137、SCS138、SRM139、FCUH140およびIMH141をOS上にそれぞれプロセスとして起動して実行させると共に、アプリケーション層105を形成するプリンタアプリ121、コピーアプリ122、ファックスアプリ123、スキャナアプリ124を起動して実行させる。
NB163は、CPU161、システムメモリ162、SB164およびASIC166を接続するためのブリッジである。システムメモリ162は、デジタル複写機1の描画用メモリなどとして用いるメモリである。SB164は、NB163とROM、PCIバス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。また、ローカルメモリ67はコピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるメモリである。
ASIC166は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICである。HDD168は、画像データの蓄積、文書データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積などを行うためのストレージである。
ASIC166の機能には画像を転送するDMACの機能があり、図7に示すように、PCIバスを通してエンジン部220と接続されている。
ASIC166はビデオ入力DMACを2チャンネル(DMAC166a,166b)と、ビデオ出力DMAC166cを備えており、それぞれ異なるPCIバスのアドレスが割り振られており、スキャナ入力1、スキャナ入力2、プロッタ出力のビデオデータの転送を並行して行うことができる。
画像読取部2で読み取った画像を両面同時にMEM−C167に転送する場合、SRM139からのプロセス要求に対してIMH141は転送画像サイズ(縦横Xw,Yw)分のメモリをMEM−C167に確保して、転送画像サイズXw,Ywと確保したMEM−C167のアドレスをビデオ入力DMAC166a又は166bに設定することにより、転送可能となる。
図8は、エンジン部220の機能ブロック図である。画像データ制御IFコントローラ332は、CPU331により直接制御される。エンジン部220は、CCD16の入力やPCI入力などの画像入力信号を一時的に保存するためのDRAMなどのバッファメモリとなる記憶装置(フレームメモリ)335を有し、一つ以上の画像出力手段336を有している。また、PCIバスを介して入力信号を外部記憶装置へデータ出力、出力信号を外部記憶装置からデータ入力することが可能である。
フレームメモリ335は、入力データを一時的に保存するための記憶装置である。像出力手段336へのデータ書出し速度を調整する場合に利用する。本例では、フレームメモリ335への入力データの書き込みと、フレームメモリ335からの出力画像の読み出しは並行して実行できるものとする。
フレームメモリ335への画像の書出し動作は次の二つの動作に分けられる。
1.データ入力手段により入力されたデータ信号をフレームメモリ335に書き込む。
2.フレームメモリ335に保存されたデータ信号を読み出し、画像出力手段336などの出力装置によって画像データとして結像する。
ただし、機器構成によってフレームメモリ335を持たない場合やフレームメモリ335のメモリ容量が少ない場合は、この1.2.のように2つの動作に分割せずに、直接、画像出力手段336へ書出す事も可能である。
まず、外部記憶装置のデータをPCIバスを介して入力する例として1.を説明する。すなわち、外部記憶装置のデータをPCIバスを介して転送する。画像データ制御IFコントローラ332で受け取ったデータは、PCI転送コントローラ327により出力側のセレクタによりDRAMコントローラ303を介してフレームメモリ335側へ転送される。フレームメモリ335では入力データを順次書き込んで保存する。
次に2.について説明する。フレームメモリ335に保存されたデータは、各種画像信号処理機能ブロック(符号314〜318)を介して入力IF319へ転送される。転送されたデータは出力手段336によって画像データとして結合される。画像信号処理機能ブロック(符号314〜318)としては、画像伸張314、領域拡大/縮小315、印字合成316、階調処理317などの各機能ブロックがある。
PCI転送コントローラ327は、セレクタ326より出力された複数の画像データを記憶装置へ出力する、また、記憶装置からの画像データを入力するという各機能を有する。画像データ毎に必要なデータ容量や画像データ転送速度の設定が可能である。
符号333,334は、画像入力手段で、それぞれ原稿の表、裏に対応している。符号337,338は画像データのシェーディング補正を行なうシェーディング手段で、それぞれ原稿の表、裏に対応している。符号301、302は入力IFで、画像入力手段333,334に対応してそれぞれ原稿の表、裏に対応している。符号304〜313は、各種画像処理の機能ブロックであり、それぞれマスク、フィルタ、変倍、領域拡張/縮小、画像圧縮の各処理にかかわる。符号325は、CPU331に対応したCPU IF、符号322には制御IC、符号320はステータスレジスタ、符号321はコントロールレジスタ、符号323はホストIF、符号324は画像入力コントローラである。
以上のような構成において、画像読取装置となる画像読取部2で読み取った画像データは、一度エンジン部220内のフレームメモリ335に記憶され、各画像処理部で処理が施され、画像メモリ43に保存される。
図9は、デジタル複写機1において、フレームメモリ335のデータ消去の実行の有無を設定する処理のフローチャートである。まず、ユーザが「フレームメモリ335のデータ消去実行有無」と、データ消去の設定ありの際の「データ消去タイミング」を操作部7で設定することができるか否か、その許可又は禁止の設定(後述する)を判断して、禁止が設定されているときは(ステップS31のY)、そのまま処理を終了する。そうでないときは(ステップS31のN)、ユーザが「フレームメモリ335のデータ消去実行有無」と、データ消去の設定ありの際の「データ消去タイミング」を操作部7で設定すると(ステップS32のY)。その内容で設定がされる(ステップS33)。ここで選択されるデータ消去のタイミングとは、フレームメモリ335からのデータ転送の開始前にフレームメモリ335のデータを消去するのか、データ転送後にデータを消去するのかのタイミングを示している。そして、ここで選択したタイミングでデータ消去を行うこととなる。
図10は、ステップS31で判断する設定の実行のフローチャートである。ユーザは操作部7の操作などにより、ステップS31で判断する「フレームメモリ335のデータ消去実行有無」と、データ消去の設定ありの際の「データ消去タイミング」を操作部7で設定することができるか否か、その許可又は禁止の設定を行なうと(ステップS41のY)、その許可又は禁止が設定される(ステップS42)。このユーザの操作は操作部7に所定のキーワードを入力した場合のみ可能とするなど、特定のユーザのみが行なえるようにするのが望ましい。
次に、図11を参照して、デジタル複写機1で原稿の読み取りを行う場合の処理について説明する。図11において、まず、読み取りの制御設定を行う(ステップS1)。これにより、読取りプロセスを起動する。そして、読取りプロセスでは、原稿が規定位置に到着したら(ステップS2のY)、原稿の読み取りを行う(詳細は後述する)(ステップS3)。その後、この読み取りが終了し、画像データがフレームメモリ335から転送されるまで待つ(ステップS4)。この読取り後、次原稿が存在するときは(ステップS7のY)、ステップS3に戻り、次原稿がなければ(ステップS5のN)、そのまま処理を終了する。
図12は、前述のステップS5における画像の読取りプロセスの制御フローチャートである。まず、原稿の読取り(CCD16の入力からフレームメモリ335への入力)とデータ転送(フレームメモリ335からPCIバスへの出力)を平行して実行するために、原稿読取りプロセスとデータ転送プロセスを起動する。
原稿読取りプロセスでは、ただちに原稿読み取りを開始する(ステップS11)。そして、読み取った原稿の画像の入力信号が特徴を認識する(紙幣や有価証券でないかなどの特徴)(ステップS12)。その後、原稿が規定の読取り終了位置に到着するまで待つ(ステップS13)。
データ転送プロセスでは、データ転送開始の条件を満たすまで待つ(ステップS14のN)。データ転送の開始条件を満たせば(ステップS15のY)、まず、「フレームメモリ335の消去実行」の設定が許可されているかどうか確認する(ステップS15)。許可されていれば(ステップS15のY)、データ転送開始前に消去を行う設定かどうか確認する(ステップS16)。この設定がされていなければ(ステップS16のN)、そのままデータ転送を開始する(ステップS19)。この設定がされていれば(ステップS16のY)、所定の条件が満たされているか否かを判断する(ステップS17)。この条件とは、この例では、ステップS12において所定の特徴を有する画像が検出されたこと(原稿が紙幣や有価証券である)である。この場合は、読取画像が印刷などの出力に適さない場合である。読取画像が紙幣のものであるか否かなどを判別する技術については周知であるため、この点の詳細な説明は省略する。そして、読取画像が紙幣のものであることを検出したことなどにより所定の条件が満たされているときは(ステップS17のY)、フレームメモリ335のデータを消去し(例えば、白データで埋める)(ステップS18)、その後、フレームメモリ335のデータ転送を開始する(ステップS19)。所定の条件が満たされていなかったときは(ステップS17のN)、そのまま、フレームメモリ335のデータ転送を開始する(ステップS19)。
ここで、ステップS13で判断するデータ転送開始条件は予め設定されているものとする。例えば、「原稿読取りプロセスが開始している」、「フレームメモリ335への書き込みライン数が規定値に達した」などの条件である。前者の例の場合は、フレームメモリ335への原稿データ書き込みと同時にフレームメモリ335からデータを読み出してPCIバスへデータを転送する。後者の例の場合は、フレームメモリ335への原稿データを何ラインか行った後、タイミングをずらしてPCIバスへのデータ転送を開始することとなる。
次に、データ転送の終了条件(規定のデータ転送量に到達する)まで待つ(ステップS20)。データ転送の終了条件を満たせば(ステップS20のY)、「フレームメモリ335のデータの消去実行有」の設定がされているかどうか確認する(ステップS21)。設定がされていれば(ステップS21のY)、データ転送後にフレームメモリ335のデータ消去を実行するかどうか確認する(ステップS22)。設定されていなければ(ステップS21のN)、そのままデータ転送プロセスを終了する。転送後のデータ消去の設定がされていれば(ステップS21のY)、フレームメモリ335のデータを消去し(例えば、白データで埋める)(ステップS23)、その後、データ転送プロセスを終了する。
原稿読取りプロセス、データ転送プロセスの両方が終了したことを待ち受けて、ステップS5の読取りプロセスを終了する。
このように、所定の条件を満たすときに(ステップS17)フレームメモリ335のデータを読み出してデータ転送する前に消去する設定がされているときには(ステップS16のY)、データ転送を開始する(ステップS19)前にフレームメモリ335のデータを白データに置き換えるなどして消去するため(ステップS18)、原稿の画像が出力するのに不適切な画像であった場合など、所定の条件があるときに、その画像の記憶部6、画像形成部3など所定の出力先への出力を禁止することができる。
また、画像の出力を禁止するためにデータの暗号化のような処理を行なわないので、処理時間が短縮でき、デジタル複写機1の生産性を低下させる恐れも無い。
さらに、このような処理を行なうか否かを設定できるので(ステップS33)、例えば、画像読取部2を利用するアプリケーションによって自動的に画像データを消去しないようにする必要がある場合に(入力画像を複数の画像出力手段へ互いに異なるデータ変換を行って転送する場合には、全てのデータ変換が完了した時点で消去する必要があるなど)、デジタル複写機1の操作に応じた汎用性の高い制御を実現することができる。
しかし、この場合は、アプリケーションソフトウエア開発の自由度は向上する反面、情報の漏洩の危険が高くなってしまう可能性があるが、図9の設定が実行できるか否かを図10の処理で設定できるので、これによりセキュリティ機能を向上させることが可能になる。
なお、図10の設定は、フレームメモリ335のデータの出力先の装置(記憶部6、画像形成部3、画像データを外部に出力するUSB190などのインターフェイス)の固有情報に応じてシステム制御部8が自動的に判断して、図10の設定(ステップS42)に相当する許可又は禁止を行なうようにしてもよい。
さらに、図13に示すように、図12におけるステップS15の判断を行なわず、所定の条件があるときは(ステップS17)、一律に強制的にフレームメモリ335のデータを消去した上で、その記憶データを転送するようにしてもよい(ステップS18,S19)。
なお、本実施の形態ではデジタル複写機に本発明を適用する例について説明したが、本発明は複写機に限定するものではなく、プリンタ、スキャナなど、画像データを用いた所定の処理を実行する各種の画像処理装置に本発明を適用することができる。