JP4397545B2 - 除礫機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、農地等の土壌に混入している礫を除去する除礫機に関する。
【0002】
【従来の技術】
地中に礫を含み、しかも冬季に凍結を起こす農地や土砂流出の激しい農地においては、数年ごとに地表の礫を除去する必要がある。このような礫除去用の装置が種々に提案されている。例えば実開昭61-62966号公報においては、自走式車両の前部に除礫搬送装置を取付け、車体上に回転金網からなる礫選別装置を取付け、除礫された土砂は車体中央部から下に落とし、礫は車体の側方に突出させたコンベヤにより搬送する構成のものが提案されている。前記除礫搬送装置は、先端に掘削爪を有し、中間部にフラワーコンベヤを有し、後部にロットコンベヤを有する。また、前記除礫搬送装置の上面にコンベヤを設けて土砂や礫の搬送が円滑が行えるように構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の除礫機においては、除礫機の走行力を利用して除礫搬送装置の先端爪を土壌に食い込ませてすくい上げ、かつ除礫搬送装置上で土砂を引き上げながら除礫作業を行うものであるが、礫を多く含む土壌や硬質土壌の場合、除礫搬送装置の側板と土砂との摩擦による搬送抵抗が大きくなり、このため走行速度が低下すると共に、土砂等の送りが円滑に行えず、除礫能率が低下するという問題点がある。
【0004】
また、比較的粘度のある土壌の場合、除礫搬送装置の前部に土砂がたまり、このためますます掘削抵抗が高まり、除礫能率が悪くなるという問題点がある。
【0005】
本発明は、上述のような問題点に鑑み、除礫作業が能率よく高速で行える除礫機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の除礫機は、自走式車両の前部に、先端に掘削部を有する除礫搬送装置を備えた除礫機において、
前記除礫搬送装置は、周囲にピンを複数突設し、かつ上面側が後方に向かう方向に回転させる除礫ロッドを前後方向に複数配列して構成し、
前記除礫ロッドは、少なくとも除礫搬送装置の前部のものが、土砂や礫を中央側に寄せる方向に作用するピン配列を有する
ことを特徴とする。
【0007】
このように、少なくとも除礫搬送装置の前部のもののピン配列を、土砂や礫を中央側に寄せる配列とすることにより、土砂や礫が中央側に寄り、除礫搬送装置の側板と土砂や礫との摩擦抵抗が小さくなり、走行速度が低下せず、時間あるいは機械の出力あたりの除礫量が向上し、除礫能率があがる。
【0008】
請求項2の除礫機は、請求項1において、
前記土砂や礫を中央側に寄せる方向に作用するピン配列を有する除礫ロッド組の後部に、土砂や礫を除礫搬送装置の外側に寄せる方向に作用するピン配列を有する除礫ロッド組を備えた
ことを特徴とする。
【0009】
このように、一旦中央寄りに寄せられた土砂や礫を再び外側に分散する構成とすれば、除礫ロッド上の全面を利用した除礫が行われ、除礫搬送装置全体としての除礫能率向上に寄与することができる。また、除礫搬送装置の前部においては、土砂の地面上への落下が盛んに行われ、その後は、除礫搬送装置上の土砂量が少なくなるので、土砂や礫が拡がる方向に搬送を行っても側板との摩擦による抵抗はそれほど増大せず、能率低下をきたさない。
【0010】
請求項3の除礫機は、請求項2において、
前記除礫搬送装置の後部であって、かつ土砂や礫を除礫搬送装置の外側に寄せる方向に作用するピン配列を有する前記除礫ロッド組の後部に、土砂や礫を中央側に寄せる方向に作用するピン配列を有する除礫ロッド組を備え、
前記除礫搬送装置の後方に、礫搬送用のコンベヤを備えた
ことを特徴とする。
【0011】
このように、除礫搬送装置の後部では除礫ロッドとして除礫搬送装置の中央側に寄せるピン配列のものを備えることにより、除礫搬送装置から後部のコンベヤへ礫が落下する際に礫がこぼれることなく排出される。
【0012】
請求項4の除礫機は、自走式車両の前部に、先端に掘削部を有する除礫搬送装置を備えた除礫機において、
前記除礫搬送装置の先端部の上部に、掘削された土砂を撹拌するように駆動装置により回転される代掻き用回転羽根を上下位置調整自在に設けた
ことを特徴とする。
【0013】
このように、除礫搬送装置の先端部(掘削部)の上部に代掻き用回転羽根を設けることにより、土砂を解きほぐされ、これにより、除礫搬送装置の前部が土砂で詰まることなく、土砂を円滑に後方へ送ることができ、除礫機の走行速度を遅くすることなく、除礫能率を向上させることができる。また、代掻き用回転羽根を上下位置を調整することができるので、掘削深さに応じて好適な位置で土砂をほぐすことができる。
【0014】
請求項5の除礫機は、請求項4において、
前記代掻き用回転羽根の後部に隣接して、土砂を後方に掻き上げる回転羽根またはチェーン式送り羽根を上下位置調整自在に設けた
ことを特徴とする。
【0015】
このように、代掻き用回転羽根に続いてチェーン式送り羽根を設けることにより、さらに円滑に土砂や礫を除礫搬送装置の礫選別部に送ることができ、除礫能率をさらに向上させることができる。また、チェーン式送り羽根の上下位置を調整することができるので、掘削深さに応じて好適な位置で土砂や礫の送りを行うことができる。
【0016】
請求項6の除礫機は、自走式車両の前部に、先端に掘削部を有する除礫搬送装置を備えた除礫機において、
前記掘削部は除礫搬送装置のフレームに対して可動とし、
かつ前記掘削部を振動させる駆動装置を設けた
ことを特徴とする。
【0017】
このように、掘削部を振動させることにより、硬質の土壌でも容易に掘進することができ、除礫機の速度を落とすことなく、能率よく除礫作業を行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による除礫機の一実施の形態を示す側面図、図2はその平面図、図3は本体部を示す正面図である。1はクローラ式走行体であり、該走行体1は、トラックフレーム1aの左右にクローラ1bを取付けてなるものである。該走行体1としてホイール式走行体を用いる場合もある。
【0019】
図3に示すように、前記トラックフレーム1a上には、前後のピン2を中心として、左右それぞれ2本のローリング用油圧シリンダ3により左右に揺動自在に本体フレーム4が取付けられる。該本体フレーム4の前部には、除礫搬送装置5が、その後部下面のピン6を中心として油圧シリンダ7により上下揺動自在に取付けられている。
【0020】
このように、本体フレーム4を左右に揺動自在としているのは、除礫後の盛り上がった地面上を一方のクローラ1bが走行する際にも、除礫搬送装置5を常に水平に保つことができ、もって先端の掘削部5aが常に水平となり、地面の掘削が全幅について等しい深さで行え、かつ本体フレーム4上の前方片側または両側に搭載される運転室8も水平に保ち、オペレータによる運転が楽になるようにするためである。
【0021】
該本体フレーム4の中央部には、前記除礫搬送装置5から運ばれてきた礫を後方に運び上げるように傾斜した第一のコンベヤ9(9aはその駆動用油圧モータ)が搭載される。
【0022】
さらに、前記本体フレーム4上の後方には、旋回装置10を介して第二のコンベヤ11(11cはその駆動用油圧モータ)が搭載される。該第二のコンベヤ11は、前記第一のコンベヤ9の後端より落下する礫を受ける水平部11aとそれに連続する傾斜部11bとからなる。
【0023】
このように、第二のコンベヤ11を旋回自在としている理由は、図2に2点鎖線で示すように、この除礫機により土砂から分離された礫を積載するために除礫機の右側または左側に伴送させるトラック(図示せず)の荷台上に第二のコンベヤ11の上端を突出させるためである。
【0024】
図1に示すように、傾斜部11bは輸送時の高さを低くするために、折り畳み用油圧シリンダ12により前方へ折り畳み可能に構成される。
【0025】
本体フレーム4には、除礫搬送装置5、第一のコンベヤ9、第二のコンベヤ11を中央に設置し、両側にそれぞれ別個に油圧パワーユニット13a、13bを搭載している。すなわち、除礫搬送装置5、第一のコンベヤ9、第二のコンベヤ11を中央に配置し、油圧パワーユニット13a、13bを本体フレーム4上の左右に分割配置している。
【0026】
また、図2から分かるように、除礫搬送装置5の掘削部5aの幅W1を車体幅W2より狭くする(好ましくは(1/3)W2≦W1≦(2/3)W2の範囲に設定する。)ことにより、大きな掘削力が得られるように構成している。
【0027】
図4は除礫搬送装置5の側面図、図5はその平面図、図6は断面図である。除礫搬送装置5は、下面開口のフレーム14に複数の連動回転する除礫ロッド15を前後方向に配列してなり、前部の掘削部5aはテーパー形のレイキ状に形成される。
【0028】
図8(A)、(B)に示すように、本実施の形態の除礫ロッド15は、シャフト(本例では丸形のシャフト)16の外面に孔を空け、その孔に複数のピン17と植設したものである。本実施の形態においては、除礫ロッドとして、図8(A)に示すように、矢印Rに示すように正転(通常の除礫作業時の回転方向の回転)させた場合、土砂や礫が矢印E方向、すなわち除礫搬送装置の外側に寄せながら搬送させるものと、図8(B)に示すように、矢印Rに示すように正転させた場合、土砂や礫が矢印F方向、すなわち除礫搬送装置の中央側に寄せながら搬送させるものとが用いられる。
【0029】
図9はこの除礫ロッド15の図8(B)に示すものの表面の展開図である。なお、除礫ロッド15の図8(A)に示すもの(矢印R方向の回転によって土砂、礫を除礫搬送装置の外側に寄せるもの)の表面の展開図は、図8(A)の矢印R方向に向かってピン17の配列が内側に向いた配列となるものであり、展開図による図示を省略している。
【0030】
各シャフト16の端部には歯車18を固定し、図7に示すように、隣接する歯車18、18間に中継歯車19を介在させて両者に噛合させる。
【0031】
図4、図5に示すように、フレーム14の側面には2台の油圧モータ20、21が取付けられる。油圧モータ20は図5のAに示す領域、すなわち前組の除礫ロッド15を駆動する前部油圧モータ、油圧モータ21はB、Cに示す、中組、後組の除礫ロッド15を駆動するものである。すなわち前組Aの除礫ロッド(本例では10本)は、前記中継歯車19をシャフト端部の歯車18、18間に介在させ、図7に示すように、前部油圧モータ20により、除礫作業時(矢印Xa方向に走行する)には歯車18は矢印R方向、すなわち上面側が後方(矢印Xbに示す)へ移動する方向に一連に同一速度で回転させて土砂や礫を後方へ移動させるものである。また、中組B、後組Cの除礫ロッド15も後部油圧モータ21によって一連に同一速度で回転されるものである。69は前組Aの除礫ロッド15の回転速度検出器であり、70は中組B、後組Cの除礫ロッド15の回転速度検出器であり、これらの検出速度は運転室8の表示手段(図示せず)に表示される。
【0032】
本実施の形態においては、前組Aの除礫ロッド15は、矢印R方向の回転に伴い、図8(B)に示したように、土砂が矢印Fに示すように、外側から内側(中央側)に寄るようにピン17が螺旋状に配設され、これにより、フレーム14に設けた側板22と土砂や礫との摩擦を減少させて除礫に要する抵抗を軽減している。これにより走行速度を低下させず、時間あるいは機械の出力あたりの除礫量が向上し、除礫能率があがる。
【0033】
また、前組Aの後部の中組B(本例では11本の除礫ロッド15からなる)では、図8(A)に示したように、矢印R方向の回転に伴い、土砂が矢印Eに示すように内側(中央側)から外側に移動するように、ピン17が螺旋状に配設され、これにより、土砂や礫が除礫搬送装置5の全幅に均一に分布して除礫能率が上がるようにしている。
【0034】
また、中組Bの後部の後組C(本例では12本の除礫ロッド15からなる)の除礫ロッド15は、図8(B)に示すように、土砂が外側から内側(中央側)に寄るようにピン17が螺旋状に配設され、これにより、除礫ロッド15上の土砂が第一のコンベヤ9上にこぼれることなく載るようにしている。
【0035】
図4、図6に示すように、前記フレーム14の上部には、補助搬送装置(フィーダ)40が取付けられる。該補助搬送装置40は、モータ41により回転される後方左右の駆動スプロケットあるいはローラ等の駆動回転体42と、前方左右の従動スプロケットやローラ等の従動回転体43と、これらの間にそれぞれ掛け回したスプロケットチェーンあるいはベルト等からなる無限回転帯44と、該無限回転帯44に取付た礫送り用の部材であるゴム板45とからなる。
【0036】
図4において、47は土壌の粘度が大きい場合に、掘り上げられた土砂をほぐして除礫搬送装置5上に送る滞留防止用搬送装置である。本実施の形態の搬送装置47の構成を図10の側面図と図11、図12の断面図により説明する。
【0037】
該滞留防止用搬送装置47は、上下動フレーム49と、該上下動フレーム49の前部に取付けられた代掻き用回転羽根50と、該上下動フレーム49の後部に取付けられた土砂掻き上げ用の回転羽根51と、これらの羽根50、51を回転させるための油圧モータ52、スプロケット53、54、55およびチェーン56、57からなる駆動装置と、前記上下動フレーム49の上下位置を調整するためにフレーム14に取付けられた油圧シリンダ59およびX形リンク60とからなる。
【0038】
X形リンク60は、前記フレーム14に前方に突出して固定された固定フレーム60aと、中心が該固定フレーム60aにピン60bにより連結されたリンク60cと、該リンク60cに中間部がピン60dにより回動自在に連結され、上端に結合したピン60eが前記固定フレーム60aの溝60fに移動自在に装着されたリンク60gと、前記上下動フレーム49とからなり、前記リンク60gの下端はピン60hにより上下動フレーム49に連結され、前記リンク60cの下端に結合したピン60iは、上下動フレーム49に設けた溝60jに摺動自在に嵌合している。
【0039】
前記固定フレーム60aの溝60fに嵌合するピン60eは、前記油圧シリンダ49のロッドに連結される。該油圧シリンダ59を伸縮させると、ピン60eが溝60fに沿って前後動し、これによりリンク60c、60gが伸縮し、上下動フレーム49が上下動する。これにより、代掻き用回転羽根50や掻き上げ用羽根51の上下位置を調整することができる。
【0040】
図11、図12に示すように、代掻き用回転羽根50や掻き上げ用羽根51は上下動フレーム49の左右に突出して設けられる。
【0041】
図13(A)は前記滞留防止用搬送装置47の他の実施の形態であり、前記代掻き用回転羽根50の後部に隣接して、土砂を後方に送る掻き上げ用チェーン式送り羽根96を、代掻き用回転羽根50と共に上下動フレーム49に取付けたものである。該チェーン式送り羽根96は、前記スプロケット54を嵌着しかつ上下動フレーム49に回転自在に取付けた回転軸86と、該回転軸86に嵌着したスプロケット87と、上下動フレーム49の後部に回転自在に取付けた回転軸88と、該回転軸88に嵌着したスプロケット89と、これらのスプロケット87、89に掛け回したチェーン90と、前記回転軸86、88の上下動フレーム49より左右に突出した部分に、軸86、88の片側あたりに2個ずつ嵌着したスプロケット91、92と、これらのスプロケット91、92にそれぞれ掛け回したチェーン93と、これらのチェーン93、93間に図13(B)に示すように等間隔に架設したプレート94と、該プレート94にそれぞれ固定した羽根95とからなる。
【0042】
上述のように、除礫搬送装置5の掘削部5aの上部に代掻き用回転羽根50を設け、除礫機を走行させながら除礫作業を行う場合、代掻き用回転羽根50を図10あるいは図13の矢印R1で示す方向に回転させて土砂や礫を撹拌することにより、比較的粘度の大きな土壌であっても、土砂を解きほぐすことができ、土砂が除礫搬送装置5の先端部で詰まることなく、円滑に後方へ送ることができ、除礫機の走行速度を遅くすることなく、除礫能率を向上させることができる。また、油圧シリンダ59を伸縮させることにより、代掻き用回転羽根50の上下位置を調整することができるので、掘削深さに応じて好適な位置で土砂をほぐすことができる。
【0043】
また、図10の回転羽根51または図13の掻き上げ用のチェーン式送り羽根96を矢印R2で示すように動かすことにより、ほぐした土砂が後方に送られ、さらに円滑に土砂や礫を除礫搬送装置5の礫選別部(除礫ロッド5上)に送ることができ、除礫能率をさらに向上させることができる。また、回転羽根51やチェーン式送り羽根96の上下位置を調整することができるので、掘削深さに応じて好適な位置で土砂や礫の送りを行うことができる。
【0044】
なお、図13(A)に示した例では、滞留防止用搬送装置47の構成として、前方に代掻き用回転羽根50を設け、その後方にチェーン式送り羽根96を設けるようにしたが、チェーン式送り羽根96を前方に、代掻き用回転羽根50をその後方に設けて掘削部5aにより掘削される土砂や礫をチェーン式送り羽根96により除礫搬送装置5に取り込んだ後に土砂を解きほぐすようにしても良い。
【0045】
図4に示すように、前記掘削部5aは、フレーム14の前部にピン61を中心に回動自在に取付けられ、該掘削部5aとフレーム14の下面のブラケット62との間には、ピン63と、緩衝用ゴム64と、油圧式起振機65と、ロッド66と、ピン67とにより連結され、起振機65の作動により、掘削部5aが、例えば30Hzで前後動する構成としている。
【0046】
このように起振機65を設ければ、除礫搬送装置5の掘削部5aを地面GLより下に走行力により食い込ませ、掘削部5aを起振機65により振動させながら掘削、除礫を行うことができる。このように、掘削部5aを振動させることにより、硬質の土壌でも容易に高速で掘進することができ、能率よく除礫を作業を進行させることができる。
【0047】
掘削部5aを振動させる方式としては、図14(A)または(B)に示すもの等を採用できる。図14(A)の例は、除礫搬送装置5のフレーム14の前部に防振用緩衝材97を介してフレーム98を取付け、そのフレーム98に起振機99を取付け、フレーム98の下部に掘削部5aを固定して取付け、掘削部5aを上下に振動させるようにしたものである。
【0048】
図14(B)の例は、前記除礫搬送装置5のフレーム14の下部にブラケット100を設け、該ブラケット100に軸102を中心に回動自在にアングル101を取付け、該アングル101の下部に掘削部5aを取付けると共に、フレーム14の前部の上部にモータ106を取付け、該モータ106により回転される偏芯軸103と前記アングル102とをロッド104とピン105により連結し、モータ106の回転によって掘削部5aが軸102を中心に回動し振動するようにしたものである。この他、掘削部5aを振動させる方式としては種々のものを使用することができる。
【0049】
また、本発明を実施する場合、特開2000-184802公報において開示したように、除礫搬送装置5は前組Aと後組B、Cとの間で中折れ可能な構造としたり、除礫ロッドとして前記以外の他の構造の除礫ロッドを用いてもよく、土砂の中央側あるいは外側への寄せ機能を持たない除礫ロッドを用いることも可能である。また、本発明は、本体フレーム4をトラックフレーム1a上に固定し、トラックフレーム1aに除礫搬送装置5を左右揺動自在に取付けたものにも適用することができる。
【0050】
【発明の効果】
請求項1によれば、除礫ロッドにピンロッドを用い、少なくとも除礫搬送装置の前部のもののピン配列を、土砂や礫を中央側に寄せる配列としたので、土砂や礫が中央側に寄るように搬送され、その結果、除礫搬送装置の側板と土砂や礫との摩擦抵抗が小さくなり、走行速度が低下せず、時間あるいは機械の出力あたりの除礫量が向上し、除礫能率があがる。
【0051】
請求項2によれば、ピンロッドにより、一旦中央寄りに寄せられた土砂や礫を再び外側に分散する構成としたので、除礫ロッド上の全面を利用した除礫が行われ、除礫搬送装置全体としての除礫能率向上に寄与することができる。
【0052】
請求項3によれば、除礫搬送装置の後部で除礫ロッドとして除礫搬送装置の中央側に寄せるピン配列のものを備えたので、除礫搬送装置から後部のコンベヤへ礫が落下する際に礫がこぼれることなく排出される。
【0053】
請求項4によれば、除礫搬送装置の先端部(掘削部)の上部に代掻き用回転羽根を設けたので、除礫搬送装置の先端部で土砂を解きほぐして搬送しやすくすることができ、これにより、除礫搬送装置の前部が土砂で詰まることなく円滑に後方へ送ることができ、除礫機の走行速度を遅くすることなく、除礫能率を向上させることができる。また、代掻き用回転羽根を上下位置を調整することができるので、掘削深さに応じて好適な位置で土砂をほぐすことができる。
【0054】
請求項5によれば、代掻き用回転羽根に続いて回転羽根またはチェーン式送り羽根を設けたので、さらに円滑に土砂や礫を除礫搬送装置の礫選別部に送ることができ、除礫能率をさらに向上させることができる。また、チェーン式送り羽根の上下位置を調整することができるので、掘削深さに応じて好適な位置で土砂や礫の送りを行うことができる。
【0055】
請求項6によれば、前記掘削部を振動させる駆動装置を設けたので、硬質の土壌でも容易に掘進することができ、除礫機の速度を落とすことなく、能率よく除礫作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による除礫機の一実施の形態を示す側面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の本体部の正面図である。
【図4】本実施の形態の除礫搬送装置の側面図である。
【図5】図4の除礫搬送装置の除礫ロッド配列部を示す平面図である。
【図6】図4の除礫搬送装置の断面図である。
【図7】図4の除礫搬送装置の除礫ロッドの連動装置を示す側面図である。
【図8】(A)、(B)は本発明において用いる除礫ロッドをそれぞれ示す側面図である。
【図9】図8の除礫ロッドの展開図である。
【図10】本発明による滞留防止用搬送装置の一実施の形態を示す側面図である。
【図11】図10の滞留防止用搬送装置の上下動機構および代掻き用回転羽根を示す断面図である。
【図12】図10の回転羽根を示す縦断面図である。
【図13】(A)は本発明による滞留防止用搬送装置の他の実施の形態を示す側面図、(B)はその一部を示す平面図である。
【図14】(A)、(B)はそれぞれ本発明による掘削部振動装置の他の実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1:走行体、1a:トラックフレーム、1b:クローラ、1c:油圧モータ、2:ピン、3:油圧シリンダ、4:本体フレーム、5:除礫搬送装置、5a:掘削部、6:ピン、7:油圧シリンダ、8:運転室、9:第一のコンベヤ、9a:油圧モータ、10:旋回装置、10a:油圧モータ、11:第二のコンベヤ、11c:油圧モータ、12:油圧シリンダ、13a、13b:油圧パワーユニット、14:フレーム、15:除礫ロッド、16:シャフト、17:ピン、18:歯車、19:中継歯車、20:前部油圧モータ、21:後部油圧モータ、22:側板、40:補助搬送装置、41:油圧モータ、42:駆動回転体、43:従動回転体、44:無限回転帯、45:ゴム板、47:滞留防止用搬送装置、49:上下動フレーム、50:代掻き用回転羽根、51:土砂掻き上げ用回転羽根、52:油圧モータ、53〜55:スプロケット、56、57:チェーン、59:油圧シリンダ、60:X形リンク、61:ピン、62:ブラケット、63:ピン、64:緩衝用ゴム、65:油圧式起振機、66:ロッド、67:ピン、85:回転羽根、86、88:回転軸、87、89:スプロケット、90:チェーン、91、92:スプロケット、93:チェーン、94:プレート、95:羽根、96:チェーン式送り羽根、97:防振用緩衝材、98:フレーム、99:起振機、100:ブラケット、101:アングル、103:偏芯軸、104:ロッド、105:ピン、106:モータ
Claims (6)
- 自走式車両の前部に、先端に掘削部を有する除礫搬送装置を備えた除礫機において、
前記除礫搬送装置は、周囲にピンを複数突設し、かつ上面側が後方に向かう方向に回転させる除礫ロッドを前後方向に複数配列して構成し、
前記除礫ロッドは、少なくとも除礫搬送装置の前部のものが、土砂や礫を中央側に寄せる方向に作用するピン配列を有する
ことを特徴とする除礫機。 - 請求項1の除礫機において、
前記土砂や礫を中央側に寄せる方向に作用するピン配列を有する除礫ロッド組の後部に、土砂や礫を除礫搬送装置の外側に寄せる方向に作用するピン配列を有する除礫ロッド組を備えた
ことを特徴とする除礫機。 - 請求項2の除礫機において、
前記除礫搬送装置の後部であって、かつ土砂や礫を除礫搬送装置の外側に寄せる方向に作用するピン配列を有する前記除礫ロッド組の後部に、土砂や礫を中央側に寄せる方向に作用するピン配列を有する除礫ロッド組を備え、
前記除礫搬送装置の後方に、礫搬送用のコンベヤを備えた
ことを特徴とする除礫機。 - 自走式車両の前部に、先端に掘削部を有する除礫搬送装置を備えた除礫機において、
前記除礫搬送装置の先端部の上部に、掘削された土砂を撹拌するように駆動装置により回転される代掻き用回転羽根を上下位置調整自在に設けた
ことを特徴とする除礫機。 - 請求項4の除礫機において、
前記代掻き用回転羽根の後部に隣接して、土砂を後方に掻き上げる回転羽根またはチェーン式送り羽根を上下位置調整自在に設けた
ことを特徴とする除礫機。 - 自走式車両の前部に、先端に掘削部を有する除礫搬送装置を備えた除礫機において、
前記掘削部は除礫搬送装置のフレームに対して可動とし、
かつ前記掘削部を振動させる駆動装置を設けた
ことを特徴とする除礫機。
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