JP4441473B2 - マスターバッチ製造装置と製造方法 - Google Patents
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Description
このようなトナーは、結着樹脂及び顔料よりなるマスターバッチを主原料とし、荷電制御剤や添加剤等の原料が添加されて調製される。従来のトナーの製造方法において、トナーの製造工程は、マスターバッチの製造工程、マスターバッチとその他の原料との希釈混練工程、混練物の粉砕工程、分級工程及び外添工程などを備える。
続いて、顔料を結着樹脂中に練り込むため、振動フィーダーにより原料混合物を振動させながら所望の層厚及び供給幅に調整し混練機の2本のオープンロールの間に供給する。
原料混合物は両オープンロールの回転及び加熱により結着樹脂が溶融して高粘性流体となるとともに、その溶融された結着樹脂のせん断力により微細化された顔料が、結着樹脂内に練り込まれてマスターバッチが製造される。次いで、前記マスターバッチに荷電制御剤やワックス等を適宜添加して混合し、さらに加熱してそれらを結着樹脂中に均一に分散させた後、冷却して固化させて混練物を調製する(希釈混練工程)。
この後、得られるトナーの流動性の低下や複写機内のトナーの飛散を誘引する微少粒子及び画質の低下を招く粗大粒子を除去し、トナーとしての性能を発揮しうる粒度分布に分級する工程が風力分級装置等を用いて行われる(分級工程)。
分級工程の後、表面処理(外添工程)、球状化処理等が行われてトナーが製造される。
そこで、振動フィーダーの代わりに、スクリューフィーダーにより結着樹脂及び顔料を供給することにより、顔料の発塵を抑制するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
原料搬送部は、ベルトコンベアー上に搭載される原料の高さを規制する規制部材を備えてもよい。
原料搬送部は、規制部材の規制高さを調整する調整部を備えてもよい。
この発明は、別の観点から上記のマスターバッチ製造装置を使用し、結着樹脂と顔料とを含む粉体状原料を原料搬送部を介して混練部に供給し、前記原料を溶融混練する工程からなるマスターバッチ製造方法を提供するものである。
また、原料搬送部がベルトコンベアー上に搭載される原料の高さを規制する規制部材を備えれば、少なくとも、原料の供給層厚および供給幅を制御することが可能となり、安定した状態で原料を供給できることから、オープンロールへの原料の巻き付き不良から起こる原料の落下による、収率悪化を防ぐことができる。
この発明のマスターバッチの製造方法によれば、マスターバッチの製造の際の顔料の発塵を抑制して、結着樹脂と顔料との配合比が適正なマスターバッチを製造することができるとともに、作業環境を良好に維持することができる。また、オープンロールへの結着樹脂と顔料を安定した状態で原料を供給できることから、オープンロールへの原料の巻き付き不良から起こる原料の落下による、収率悪化を防ぐことができる。
図1は実施形態の側面図、図2は実施形態の要部正面図、図3は実施形態の上面図である。
これらの図に示すように、マスターバッチ製造装置11は原料搬送部としてのベルトコンベアフィーダー12と、混練部としてのオープンロール混練機13を備えたものである。
混合原料供給フィーダー16とベルトコンベアフィーダー12はホッパー17に予め収容された結着樹脂と顔料との混合原料をオープンロール混練機13方向へ搬送するようになっている。オープンロール混練機13は、ベルトコンベアフィーダー12から供給された原料を一対のオープンロール14a、14bの混合原料投入部位26に供給してオープンロール14a、14bの回転により溶融混練し、マスターバッチを製造するものである。
なお、規制ブレード22は、図5に示すようにL字形で2つのブレード支持部材33にボルト34とナット35によって高さ(供給層厚さ)調整可能に支持されている。
また、図3に示すように、一対のオープンロール14a、14bにおける混合原料投入部位26の上部に、ベルトコンベアフィーダー12の混合原料排出部20が位置している。つまり、ベルトコンベア18により搬送された混合原料が排出部20を介してオープンロール14a上に供給されるように構成されている。
即ち、オープンロール14aに供給された混合原料は、オープンロール14aに供給された熱媒による伝熱作用により加熱され、結着樹脂が溶融してオープンロール14aの表面に付着した後、オープンロール14a、14b間に巻き込まれる。
結着樹脂及び顔料を所定量計量混合し、その混合原料を図1の混合原料ホッパー17内に供給する。その後、製造装置11を稼動させてベルトコンベアフィーダー12のベルトコンベア18を駆動し、ベルトコンベア18の混合原料受入れ部19に混合原料供給フィーダー16から原料を供給し、ベルトコンベア18の駆動により混合原料を混合原料受入れ部19からオープンロール混練機13のオープンロール14aの混合原料投入部位26へベルトコンベア18上を搬送させる。
このとき、原料はベルトコンベア18上を静かに混合原料排出部20方向へ発塵することなく移動し、途中の規制ブレード22により供給層厚及び供給幅を調整され定量的に原料が搬送される。
それと同時に、オープンロール14aの回転数がオープンロール14bの回転数より大きくなるように両ロール14a、14bを回転させる。
そして、ベルトコンベア18から結着樹脂及び顔料よりなる混合原料が、混合原料排出部20を通過してオープンロール14a、14bの混合原料投入部位26に落下するように供給される。振動フィーダーにより層厚や供給幅を制御した場合のように、混合原料を振動させることがないため、結着樹脂及び顔料の発塵が抑制される。従って、振動フィーダーを使用して結着樹脂及び顔料をオープンロール混練機13に供給する場合と異なり、原料供給の際の顔料の減少が抑制されて両原料の配合比の変化がほとんどなくなる。また、原料は薄い均一な層を成してオープンロール14に供給されるため、結着樹脂が均一に溶融し、フロントロール24に十分付着し、原料落下がほとんどなくなる。
そして、図3で示されるオープンロール14a、14bの表面に設けられた螺旋状の溝27a、27bのスクリュー効果によって、ロールに付着した状態で、混練物排出部28(図2、図7)に移送され、カッター29(図28)により切り出され、回収部30(図2)にマスターバッチとして回収される。
この溶融付着物が移送されてる間、オープンロール14a、14bの間隙部で急激な圧縮力と、ローラ回転のせん断力を受けて混練されながら、混練物として、さらに混練物排出部28へと移送される。この様にしてオープンロール14a、14b間にて繰り返し圧縮、せん断を連続的に受けながら溶融混練されてマスターバッチが製造される。
搬送経路に設けたベルトコンベアフィーダー12により混合原料ホッパー17から結着樹脂及び顔料を搬送し、一対のオープンロール14a、14bの間に供給するように製造装置11を構成し、原料の供給層厚及び供給幅を規制する機能を有した規制ブレード22を設けたので、ベルトコンベアフィーダー12で結着樹脂と顔料からなる混合原料を均一な供給層厚及び供給幅にて発塵させることなく安定供給できる。
そのため、結着樹脂及び顔料を振動フィーダーの振動により供給層厚及び供給幅を調整して、一対のオープンロールの間に供給するように製造装置を構成した従来のものと異なり、顔料の発塵を抑制して、顔料の減少を抑制することができる。従って、結着樹脂と顔料との配合比が適正なマスターバッチを製造することができる。
また、 顔料の発塵が抑制されるため、製造装置11周辺の作業環境を良好に維持することができる。
顔料の減少を抑制して結着樹脂と顔料の配合比の変化がほとんどなくなるため、得られるトナーを例えば電子写真法に用いて潜像を現像した際、顔料の減少が原因のトナー画像の色合い、鮮度等の画質の低下を防止することができる。
顔料の減少を抑制して結着樹脂と顔料の配合比の変化がほとんどなくなるため、得られるトナーにおける顔料濃度を正確に把握することができる。また、顔料の減少により不足した顔料濃度を補正するために、顔料を再度添加する必要がなくなり、顔料の浪費を防止することができ、かつ、原料落下を防止できるため、マスターバッチの収率が向上し、即ちトナーの製造コストが嵩むのを防止することができる。
〔実施例1〕
(トナー原料)
結着樹脂:ポリエステル樹脂(ガラス転移点Tg 58℃、 酸価:21mgKOH/g
芳香族系アルコール成分:PO-BPA(ビスフェノールA プロピレンオキサイド)と
EO-BPA(ビスフェノールA エチレンオキサイド)
酸成分:フマル酸と無水メリット酸 花王製 (70)重量部
着色剤:カーボンブラック(MogulL)CABOT製 (30)重量部
なお、ガラス転移点の測定は示差走査熱量計(セイコー電子工業(株)製、DSC210)を用いて行い、昇温速度10℃/分で測定した際に、ガラス転移点以下のベースラインの延長線とピークの立ち上がり部分からピークの頂点までの間での最大傾斜を示す接線との交点の温度をガラス転移点とした。
また、結着樹脂の酸価は次のようにして測定した。ポリエステル樹脂をテトラヒドロフランに溶解し、指示薬にフェノールフタレイン、滴定液に0.1N水酸化カリウム(化学式:KOH)エタノール溶液を用いて、自動滴定装置(京都電子工業(株)製:AT−510)によって電位差滴定を行った。この電位差滴定の際、中和するために使用した水酸化カリウムのmg数を酸価として固形分換算で算出した。
まず、前記結着樹脂70重量部、顔料30重量部をスーパーミキサー(カワタ社製:SMV-20)で充分に混合し、混合原料ホッパー17に供給しフィーダー16により10kg/hの条件で結着樹脂及び顔料よりなる混合原料を、混合原料受入れ部19に供給した。
なお、ベルトコンベアフィーダー12のベルトコンベア18は幅120mm、長さ600mmであった。ベルト速度は0.025m/secに設定し、規制ブレード22とベルトの隙間を3mmに調整した。
混合原料受入れ部19に落下した混合原料は、ベルトコンベア18上流では幅60mm中央高さ15mmの山状となって混合原料排出部20へ移動していくが、規制ブレード22により供給層厚および供給幅を規制され、供給層厚2.5mm、供給幅100mmに調整され、10kg/hrにて混合原料排出部20よりオープンロール混練機13の混合原料投入部位26に供給した。
続いて、上記マスターバッチを40重量部、上記結着樹脂100重量部、負帯電制御剤鉄アゾ錯体染料(T-77 保土ヶ谷化学社製)}1.5重量部、添加物としてのポリエチレンワックス{(融点128℃)Hoechst Wax PE130、ヘキスト社 製}3重量部を希釈混練した結果、トナーを製造することができた。
実施例1と同様の混合原料を使用し、オープンロール14a、14bへの混合原料の供給方法のみを表1の条件として実施例2、実施例3、比較例1、比較例2を実施した。
結果をまとめると表1の通りとなった。
12 ベルトコンベアフィーダー
13 オープンロール混練機
14a オープンロール
14b オープンロール
16 混合原料供給フィーダー
17 ホッパー
18 ベルトコンベア
19 混合原料受入れ部
20 混合原料排出部
21 クリーニングブレード
22 規制ブレード
23a ロール駆動モータ
23b ロール駆動モータ
24 ギア
25 ギア
26 混合原料搬入部位
27a 溝
27b 溝
28 混練物排出部
29 カッター
30 回収部
32 駆動モータ
33 ブレード支持部材
34 ボルト
35 ナット
36 駆動モータ
37a 減速機
37b 減速機
Claims (4)
- 粒体状の原料を所定位置まで搬送して排出する原料搬送部と、原料搬送部から排出された原料を溶融混練する混練部とを備え、原料搬送部が原料を搭載して搬送するベルトコンベアーを備え、混練部が原料を混練する一対の回転ロールと、混練された原料を前記ロールから切り出すために回転ロールと連動して回転する円盤状カッターとを備えることを特徴とするマスターバッチ製造装置。
- 原料搬送部は、ベルトコンベアー上に搭載される原料の高さを規制する規制部材を備える請求項1記載のマスターバッチ製造装置。
- 原料搬送部は、規制部材の規制高さを調整する調整部を備える請求項2記載のマスターバッチ製造装置。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載のマスターバッチ製造装置を使用し、結着樹脂と顔料とを含む粉体状原料を原料搬送部を介して混練部に供給し、前記原料を溶融混練する工程からなるマスターバッチ製造方法。
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