JP4445563B2 - 欠陥検査装置および欠陥検査方法 - Google Patents
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Description
しかし、鋼板等では、その製造工程において防錆等の目的でその表面に油が塗布されている場合があり、この場合には、鋼板に存在する油の影響によって欠陥の検出ミスが発生する可能性がある。例えば、鋼板等の表面に油が点在しているような場合、油部分からの反射光は、油が存在しない部分からの反射光の信号強度に比べて、その信号強度が低くなる等の現象が発生する。すると、油を欠陥と誤認してしまう検出ミスが発生するので、欠陥検査精度が低くなる。
この文献には、被検査面に偏光光束を入射する投光部と、被検査面で反射した反射光から異なる3つの偏光成分を抽出して画像信号に変換する受光部と、被検査面に入射する偏光光束の入射角を変化させる入射角可変部と、被検査面で反射した反射光を受光する受光角を変化させる受光角可変部とを備えた欠陥検査装置が開示されている。
この欠陥検査装置では、鋼板への塗油の有無や塗布される油の品種に基づいて、入射角および受光角を予め定められている最適な入射角および受光角に変更するので、鋼板表面の状態、つまり、油の存在状態に係わらず、最も受光信号の信号レベルが高い状態で鋼板の表面を検査することができ、安定した検査を行うことができる旨の記載がある。
しかも、鋼板の表面の状況に応じて投光部や受光部の角度を変化させなければならないので、その角度調整が煩雑である。また、入射角可変部、受光角可変部およびその制御機構を設けなければならないので、装置が複雑化し大型化してしまう。
第1発明の欠陥検査装置は、液体が存在する状態の被検査対象の表面の欠陥を検査する装置であって、入射側偏光部材と、被検査対象に光を照射する光源とを備えた投光手段と、受光側偏光部材と、前記被検査対象の表面において反射した光を前記受光側偏光部材を通して受光する受光部とを備えた撮影手段とからなり、前記投光手段の入射側偏光部材は、前記光源をその光軸方向から見たときに該光源の発光体の一部が見えるように、該光源の光軸上に配置されており、かつ、該光源から前記被測定対象に向けて放出される光の一部が、該入射側偏光部材を透過せずに前記被測定対象の表面に直接照射されるように設けられており、前記光源から前記被検査対象に対して照射された光のうち、前記液体が存在する部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、前記液体が存在しない部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、の差が小さくなるように配置されていることを特徴とする。
第2発明の欠陥検査装置は、第1発明において、前記撮影手段は、特定波長域の光を透過させるフィルタを備えていることを特徴とする。
(欠陥検査方法)
第3発明の欠陥検査方法は、液体が存在する状態の被検査対象の表面に光源から照射される光の反射光に基づいて、該被検査対象の表面の欠陥を検査する検査方法であって、前記光源と前記被検査対象との間に配置した入射側偏光部材と、前記被検査対象と反射光を受光する撮影手段との間に設けられた受光側偏光部材とにより、前記液体表面での反射の影響を除去し、前記光源から前記被検査対象に対して照射しされた光のうち、前記液体が存在する部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、前記液体が存在しない部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、の差が小さくなるように、該光源から放出される光の一部を前記入射側偏光部材を透過させて前記被検査対象に照射し、該光源から放出される光の一部を直接前記被検査対象に照射し、前記被検査対象の表面で反射した光を、前記受光側偏光部材を通して受光することを特徴とする。
第4明の欠陥検査方法は、第3発明において、特定波長域の光を透過させるフィルタを通して受光することを特徴とする。
第1発明によれば、投光手段および撮影手段に設けた偏光部材により油等の液体表面での反射の影響を除去しつつ、光源から被測定対象の表面に直接照射される光の散乱光の影響により液体部分から撮影手段に入光する光の光量と液体が存在しない部分から撮影手段に入光する光の光量との差を少なくすることができる。すると、撮影手段の受光部が受光する反射光では、液体表面における反射の影響が低減されるので、被測定対象の表面欠陥の検出精度を高くすることができる。しかも、投光手段および撮影手段に偏光部材を設けているだけであるから、装置が複雑化することを防ぐことができ、装置もコンパクトな構成とすることができる。
第2発明によれば、液体と被検査対象表面とのコントラストが強い場合でも、反射光に含まれる液体の影響を低減させることができる。
(欠陥検査方法)
第3発明によれば、光源側および受光側に設けた偏光部材により油等の液体表面での反射の影響を除去しつつ、液体部分から受光側に向かう光の光量と液体が存在しない部分から受光側に向かう光の光量との差を少なくすることができる。すると、液体表面における反射の影響が低減された反射光を受光することになるので、被測定対象の表面欠陥の検出精度を高くすることができる。
第4発明によれば、液体と被検査対象表面とのコントラストが強い場合でも、反射光に含まれる液体の影響を低減させることができる。
また、図1において、符号Rは、搬送される被検査対象Sに対して張力を加えるために設けられているローラを示している。
本実施形態の欠陥検査装置1は、被検査対象Sに対して光を照射する投光手段10と、被検査対象Sの表面で反射した反射光を受光する撮影手段20とを備えている。
図1(A)に示すように、投光手段10は、被検査対象Sの表面に向けて光を放出する光源11と、この光源11と被検査対象Sとの間に設けられた入射側偏光部材12とを備えている。
そして、この入射側偏光部材12は、その高さH1が、発光体11aの高さH2よりも低くなるように形成されている。つまり、入射側偏光部材12は、投光手段10をその正面から見たときに、光源11の発光体11aが入射側偏光部材12によって完全には隠れず、光源11の発光体11aの一部が見えるような状態となるように配置されているのである。
以下では、光源11の発光体11aから被検査対象Sに向けて照射される光のうち、入射側偏光部材12を透過して被検査対象Sに照射される光を偏光照射光、被検査対象Sの表面に直接照射される光を直接照射光という。
図1に示すように、撮影手段20は、被検査対象Sで反射した反射光を受光する受光部21と、この受光部21と被検査対象Sとの間に設けられた受光側偏光部材22とを備えている。
まず、投光手段10および撮影手段20を、被検査対象Sの同じ側に設置する(図1)。このとき、撮影手段20は、投光手段10が放出した光が被検査対象Sで正反射した反射光を受光するように配置する。つまり、投光手段10の光軸LAを被検査対象Sで正反射させた軸と、撮影手段20の光軸LA1とが一致するように配置する。また、撮影手段20は、被検査対象Sにおいて、投光手段10の偏光照射光が照射されている領域を撮影するように調整する。言い換えれば、撮影手段20は、偏光照射光が照射されている領域で反射した反射光だけを受光するように調整する。
この状態で、撮影手段20の受光側偏光部材22を調整して、受光部21の受光信号に含まれる液部表面での反射光の影響が少なくなるように調整する。具体的には、受光側偏光部材22を光軸LA1まわりに回転させ、撮影手段20の光軸LA1に対する受光側偏光部材22の偏光角度を変化させて、液部での反射率と非液部での反射率が同等となるように調整する。つまり、撮影手段20の受光部21には、液体の表面での反射の影響が除かれた光が入光するように調整する。
撮影領域に照射された偏光照射光は、被検査対象Sの表面で反射して撮影手段20に入光するのであるが、液部に照射された偏光照射光は、液体を透過して被検査対象Sに照射され、被検査対象Sの表面で反射した後、再び液体を透過して撮影手段20に向かうことになる。つまり、液部で反射した反射光は液体を透過しているので、液部での反射によって撮影手段20の受光部21に入射する偏光照射光の光量(以下、液部直接入光量という)は、非液部の反射によって受光部21に入射する偏光照射光の光量(以下、非液部直接入光量という)よりも光量が少なくなってしまう。
しかし、投光手段10から被検査対象Sまでの距離Dを調整することによって、投光手段10から被検査対象Sに照射される直接照射光の効果により、液部と非液部とのコントラストの差、つまり、液部での反射によって受光部21に入射する全光量(以下、液部合計光量という)と、非液部での反射によって受光部21に入射する全光量(以下、非液部合計光量という)との差を小さくすることができる。
つまり、撮影手段20の受光部21は、液体の影響が低減された反射光を受光するので、測定対象Sの表面欠陥の検出精度を高くすることができる。
また、撮影手段20の受光部21に間接的に直接照射光を入光すれば、受光部21に入光する反射光の光量が全体的に増加するので、欠陥信号はより検出し易くなるという効果も得られる。
しかし、図2に示すように、撮影手段20に特定波長域の光を透過するフィルタ23を設ければ、このフィルタ23によって境界部からの反射光に含まれる光を選択的に除去することができるので、反射光に含まれる境界部の影響を低減させることができる。
10 投光手段
11 光源
12 偏光部材
20 撮影手段
21 受光部
22 偏光部材
23 フィルタ
S 被検査対象
Claims (4)
- 液体が存在する状態の被検査対象の表面の欠陥を検査する装置であって、
入射側偏光部材と、被検査対象に光を照射する光源とを備えた投光手段と、
受光側偏光部材と、前記被検査対象の表面において反射した光を前記受光側偏光部材を通して受光する受光部とを備えた撮影手段とからなり、
前記投光手段の入射側偏光部材は、
前記光源をその光軸方向から見たときに該光源の発光体の一部が見えるように、該光源の光軸上に配置されており、かつ、該光源から前記被測定対象に向けて放出される光の一部が、該入射側偏光部材を透過せずに前記被測定対象の表面に直接照射されるように設けられており、
前記光源から前記被検査対象に対して照射された光のうち、前記液体が存在する部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、前記液体が存在しない部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、の差が小さくなるように配置されている
ことを特徴とする欠陥検査装置。 - 前記撮影手段は、
特定波長域の光を透過させるフィルタを備えている
ことを特徴とする請求項1記載の欠陥検査装置。 - 液体が存在する状態の被検査対象の表面に光源から照射される光の反射光に基づいて、該被検査対象の表面の欠陥を検査する検査方法であって、
前記光源と前記被検査対象との間に配置した入射側偏光部材と、前記被検査対象と反射光を受光する撮影手段との間に設けられた受光側偏光部材とにより、前記液体表面での反射の影響を除去し、
前記光源から前記被検査対象に対して照射しされた光のうち、前記液体が存在する部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、前記液体が存在しない部分における反射によって前記受光部に入射する全光量と、の差が小さくなるように、該光源から放出される光の一部を前記入射側偏光部材を透過させて前記被検査対象に照射し、該光源から放出される光の一部を直接前記被検査対象に照射し、
前記被検査対象の表面で反射した光を、前記受光側偏光部材を通して受光する
ことを特徴とする欠陥検査方法。 - 特定波長域の光を透過させるフィルタを通して受光する
ことを特徴とする請求項3記載の欠陥検査方法。
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