JP4445677B2 - 半導体集積回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路(以下、「LSI」という)、特にその省電力制御技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図2は、従来の省電力制御機能を有するLSIの一例を示す構成図である。
このLSIは、省電力制御を行う電源制御回路10と、省電力の対象となる回路ブロック20を有している。
【0003】
電源制御回路10は、回路ブロック20やLSI内の他の回路から与えられるパワーダウン要求信号/PDRQ(但し、「/」は反転を意味する)、復旧要求信号WKUP及びクロック信号CLKIに基づいて、この回路ブロック20に対する電源電圧VDDV、リセット信号/RST及びクロック信号CLKを制御するものである。この電源制御回路10は、制御部11、トランジスタ12、カウンタ13及びOR(論理和ゲート)14で構成されている。
【0004】
制御部11は、入力されるクロック信号CLKI、パワーダウン要求信号/PDRQ及び復旧要求信号WKUPの状態とタイミングに従って、出力するパワーダウン信号PD、スタート信号STA及びストップ信号STPの状態が決定されるステートマシンである。
【0005】
トランジスタ12は、制御部11から与えられるパワーダウン信号PDに基づいて、回路ブロック20に供給する電源電圧VDDVのオン/オフを制御するものである。カウンタ13は、制御部11から与えられるスタート信号STAに基づいて、クロック信号CLKIをカウントし、そのカウント値が所定の値になったときに、回路ブロック30に対するリセット信号/RSTを解除するものである。またOR14は、制御部11から与えられるストップ信号STPに基づいて、回路ブロック20に対するクロック信号CLKの制御を行うものである。
【0006】
このようなLSIでは、回路ブロック20の動作が終了し、パワーダウン状態に入るためのパワーダウン要求信号/PDRQがレベル“H”からレベル“L”に変化すると、制御部11のストップ信号STPが“H”となる。これにより、OR14から出力されるクロック信号CLKが“H”に固定され、回路ブロック20に対するクロック信号CLKの供給が停止される。
【0007】
ストップ信号STPが“H”になり、更に数クロックが経過した後、制御部11から出力されるパワーダウン信号PDが“L”から“H”に変化する。これにより、トランジスタ12がオフ状態となり、回路ブロック20に対する電源電圧VDDVの供給が停止され、この回路ブロック20はパワーダウン状態となる。
【0008】
次に、回路ブロック20に対する動作要求が発生すると、LSI内部の他の回路から出力される復旧要求信号WKUPが“L”から“H”に変化する。これにより、制御部11から出力されるパワーダウン信号PD及びストップ信号STPが“L”となる。また、スタート信号STAは所定時間だけ“H”となり、その後“L”に戻る。
【0009】
パワーダウン信号PDが“L”となることにより、トランジスタ12がオン状態となり、回路ブロック20に対する電源供給が開始され、電源電圧VDDVは徐々に上昇する。また、ストップ信号STPが“L”となることにより、回路ブロック20に対するクロック信号CLKの供給が開始される。
【0010】
一方、スタート信号STAが所定時間だけ“H”となることにより、カウンタ13はリセットされ、リセット信号/RSTは“L”となる。これにより、回路ブロック20はリセット状態となる。所定時間の経過後、スタート信号STAが“L”に戻ると、カウンタ13によるクロック信号CLKIのカウントが開始される。そして、カウンタ13のカウント値が所定の値になると、回路ブロック20に対するリセット信号/RSTが“H”となる。これにより、リセット状態が解除され、回路ブロック20は動作を開始する。
【0011】
このように、回路ブロック20に対する電源電圧VDDVの供給開始から所定の時間が経過した後で、この回路ブロック20のリセット状態を解除するようにしているので、ウエークアップ時の安定した動作が可能になっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のLSIでは、次のような課題があった。
即ち、ウエークアップ時の電源電圧が安定するまでの時間を、カウンタ13の固定値に依っている。この固定値は、回路ブロック20の特性のばらつきを考慮し、確実に電源電圧が安定する時間を設定するようにしている。従って、実際に回路動作が可能となる電圧に達する時間に対して、十分過ぎるマージンを見込んだ値となっている。このため、復旧要求信号WKUPが与えられてからの迅速な回路動作再開が困難であるという課題があった。
【0013】
本発明は、前記従来技術が持っていた課題を解決し、復旧要求から迅速な回路動作再開が可能な省電力制御機能を有するLSIを提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の半導体集積回路は、電源電圧が供給されると、動作クロック信号に基づき所定の動作を行って分周比信号を出力し、前記所定の動作の停止時には動作停止要求信号を出力する回路ブロックに対し、前記電源電圧の供給を制御する電源制御回路を有する半導体集積回路において、前記電源制御回路は、前記分周比信号に基づき、クロック信号を分周して前記動作クロック信号を生成し、前記回路ブロックに供給するクロック分周手段と、前記分周比信号に応じたレベルの基準電圧を生成して出力する基準電圧設定手段と、前記回路ブロックに供給される前記電源電圧と前記基準電圧とを比較して比較信号を出力する比較手段と、前記動作停止要求信号が入力されると、前記回路ブロックをリセットし、起動信号が入力されると、前記回路ブロックへの前記電源電圧の供給を制御すると共に前記クロック分周手段への前記クロック信号の供給を制御し、前記比較信号が入力されると、前記比較信号に基づき、前記回路ブロックに供給される前記電源電圧が前記基準電圧に到達する時点を監視して前記電源電圧が前記基準電圧に達した時点から所定の時間が経過した時に、前記回路ブロックに対する前記リセットを解除して前記回路ブロックを動作可能な状態に設定する監視手段とを備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態を示すLSIの構成図であり、図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0025】
このLSIは、動作状態に応じて省電力制御を行う電源制御回路10Aと、省電力の対象となる回路ブロック20を有している。
【0026】
電源制御回路10Aは、回路ブロック20やLSI内の他の回路から与えられるパワーダウン要求信号/PDRQ、ウエークアップ時の復旧要求信号WKUP及びこのLSI全体の動作の基準となるクロック信号CLKIに基づいて、この回路ブロック20に対する電源電圧VDDV、リセット信号/RST及び動作クロック信号であるクロック信号CLKを制御するものである。電源制御回路10Aは、クロック分周手段(例えば、レジスタ17及び分周器16)と、基準電圧設定手段(例えば、基準電圧部18)と、比較手段(例えば、比較器15)と、監視手段(例えば、制御部11A、カウンタ13及び論理回路であるOR14)と、トランジスタ15とで構成されている。
【0027】
制御部11Aは、入力されるクロック信号CLKI、パワーダウン要求信号/PDRQ、カウント完了信号TO、復旧要求信号WKUP及び比較信号CMPの状態とタイミングに従って、出力するパワーダウン信号PD、スタート信号STA及びストップ信号STPの状態が決定されるステートマシンである。
【0028】
制御部11Aは、回路ブロック20が通常動作を行っている時、即ちパワーダウン要求信号/PDRQが“H”のときに、パワーダウン信号PD、スタート信号STA及びストップ信号STPを“L”にして出力する。また、制御部11Aは、パワーダウン要求信号/PDRQが“L”になったときには、ストップ信号STPを“H”とし、更に数クロックの経過後、パワーダウン信号PDを“H”とするようになっている。
【0029】
一方、回路ブロック20がパワーダウン中、即ちパワーダウン信号PDが“H”のときに、復旧要求信号WKUPが“H”になると、制御部11Aは、パワーダウン信号PD及びストップ信号STPを“L”にするようになっている。更に、その後、比較信号CMPが“H”になった時点で、制御部11Aは、スタート信号STAを一定時間だけ“H”にするようになっている。
【0030】
トランジスタ12は、制御部11Aから出力されるパワーダウン信号PDの“L”/“H”に対応して、回路ブロック20に供給する電源電圧VDDVのオン/オフを制御するスイッチである。カウンタ13は、制御部11Aから与えられるスタート信号STAが“L”から“H”へ変化したときに、リセット信号/RSTを設定し、このスタート信号STAが“H”から“L”に変化したときに、クロック信号CLKIのカウント動作を開始するものである。カウンタ13は、カウント値が所定の値になったときに、カウント完了信号TOを出力すると共に、回路ブロック20に対するリセット信号/RSTを解除するものである。
【0031】
OR14は、制御部11Aから出力されるストップ信号STPに基づいて、回路ブロック20に対するクロック信号CLKの制御を行うものである。また、比較器15は、トランジスタ12を介して回路ブロック20に供給される電源電圧VDDVを、この回路ブロック20が正常に動作できる基準電圧VREFと比較するものである。電源電圧VDDVが基準電圧VREFに達しないときには、比較器15から出力される比較信号CMPが“L”となり、電源電圧VDDVが基準電圧VREF以上になると、この比較信号CMPが“H”となるように設定されている。
【0032】
図3は、図1の動作を示す信号波形図である。以下、この図3を参照しつつ、図1の動作を説明する。
図3に示すように、このLSI中の回路ブロック20は、「動作中」、「パワーダウン準備中」、「パワーダウン中」及び「ウエークアップ中」の4つの動作モードを有している。
【0033】
図3の時刻t1において、「動作中」の回路ブロック20の動作が終了すると、パワーダウン状態に入るためのパワーダウン要求信号/PDRQが、“H”から“L”に変化する。これにより、「パワーダウン準備中」となり、制御部11Aから出力されるストップ信号STPが“H”となって、OR14から出力されるクロック信号CLKが“H”に固定され、回路ブロック20に対するクロック信号CLKの供給が停止される。
【0034】
時刻t1から数クロックが経過した後、時刻t2において、制御部11Aから出力されるパワーダウン信号PDが“L”から“H”に変化し、スタート信号STAが“L”から“H”に変化する。パワーダウン信号PDが“H”となることにより、トランジスタ12がオフ状態となり、回路ブロック20に対する電源電圧VDDVの供給が停止される。また、スタート信号STAが“H”になることにより、カウンタ13から出力されるリセット信号/RSTがセットされて“L”となる。これにより、回路ブロック20は「パワーダウン中」となる。電源電圧VDDVは、回路ブロック20の電源回路の容量等により直ちに0Vとはならず、徐々に低下する。
【0035】
時刻t3において、電源電圧VDDVが基準電圧VREF以下に低下すると、比較器15の比較信号CMPは“L”となる。
【0036】
時刻t4において、LSI内部の他の回路から回路ブロック20に対する動作要求が発生すると、復旧要求信号WKUPが“L”から“H”に変化する。これにより、「ウエークアップ中」となり、制御部11Aから出力されるパワーダウン信号PD及びストップ信号STPが“L”となる。
【0037】
ストップ信号STPが“L”となることにより、OR14を介して回路ブロック20に対するクロック信号CLKの供給が開始される。また、パワーダウン信号PDが“L”となることにより、トランジスタ12がオン状態となる。これにより、回路ブロック20に対する電源供給が開始され、電源電圧VDDVは徐々に上昇する。
【0038】
時刻t5において、電源電圧VDDVが基準電圧VREFまで上昇すると、比較器15の比較信号CMPは“H”となる。これにより、制御部11Aから出力されるスタート信号STAが“L”となる。スタート信号STAが“L”となることにより、カウンタ13においてクロック信号CLKIのカウントが開始される。
【0039】
時刻t6において、カウンタ13のカウント値が所定の値になると、カウント完了信号TOのパルスが出力されると共に、回路ブロック20に対するリセット信号/RSTが“H”となる。これにより、回路ブロック20はリセット状態が解除されて動作を開始し、「動作中」となる。
【0040】
以上のように、この第1の実施形態のLSIは、ウエークアップ中に回路ブロック20に供給される電源電圧VDDVを監視する比較器15を有している。これにより、電源電圧VDDVが基準電圧VREFに達した後、リセット信号/RSTを解除して回路ブロック20を動作可能な状態にすることができ、迅速で確実なウエークアップ動作が可能になるという利点がある。
【0041】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態を示すLSIの構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0042】
このLSIは、図1中の電源制御回路10Aとは若干構成の異なる電源制御回路10Bを有している。
【0043】
この電源制御回路10Bは、図1と同様の制御部11A、トランジスタ12、カウンタ13、OR14及び比較器15に加えて、分周器16、レジスタ17及び基準電圧部18を新たに設けた構成となっている。
【0044】
分周器16は、OR14から出力されるクロック信号を、レジスタ17から与えられる分周比信号(例えば、分周比)DIVに基づいて分周し、回路ブロック20に対するクロック信号CLKを生成するものである。レジスタ17は、回路ブロック20から与えられる分周比DIVを格納し、この分周比DIVを分周器16と基準電圧部18に与えるものである。基準電圧部18は、レジスタ17から与えられた分周比DIVに対応した基準電圧VREFを生成し、比較器15に与えるものである。その他の構成は、図1と同様である。
【0045】
このような電源制御回路10Bでは、「動作中」に回路ブロック20からレジスタ17に分周比DIVが格納される。そして、レジスタ17に格納された分周比DIVが、「ウエークアップ中」に分周器16と基準電圧部18に与えられる。これにより、「ウエークアップ中」に、回路ブロック20には、通常動作時よりも低速のクロック信号CLKが与えられる。また、比較器15には、低速のクロック信号CLKに対応して、通常動作時の基準電圧よりも低い基準電圧VREFが与えられる。
【0046】
比較器15に与えられる基準電圧VREFが、通常動作時よりも低い値に設定されているので、この比較器15から出力される比較信号CMPは、回路ブロック20の電源電圧VDDVが所定の値に達する前に“H”となる。これにより、回路ブロック20は、電源電圧VDDVが所定の値に達する前に「動作中」に移行する。この時、クロック信号CLKは通常動作時よりも低速となっているので、回路ブロック20ではこのクロック信号CLKに基づいて正常な動作が行われる。
【0047】
以上のように、この第2の実施形態のLSIは、ウエークアップ中に回路ブロック20に供給される電源電圧VDDVを、通常時よりも低下させた基準電圧VREFと比較するための基準電圧部18を有している。また、ウエークアップ中に、通常時よりも低速なクロック信号CLKを回路ブロック20に与える分周部16を有している。これにより、回路ブロック20を誤動作のおそれなく、より短時間で「動作中」に移行させることができるという利点がある。また、分周比DIVを任意に設定することができるので、所望の動作速度に応じて最適なウエークアップ時間を設定することができるという利点がある。
【0048】
(第3の実施形態)
図5は、本発明の第3の実施形態を示すLSIの構成図であり、図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0049】
このLSIは、図1中の電源制御回路10Aとは若干構成の異なる電源制御回路10Cを有すると共に、図1中の回路ブロック20に追加回路を設けた回路ブロック20Aを有している。
【0050】
回路ブロック20Aは、通常の機能を有する回路に、電源電圧に応じて変化する遅延時間を測定するための遅延手段(例えば、疑似遅延回路)21を追加したものである。疑似遅延回路21は、電源制御回路10Aから与えられるクロック信号CLKを、そのまま折り返して出力するクロック信号CLK0と、このクロック信号CLKを2段のインバータ21a,21bで遅延させたクロック信号CLKDを出力するものである。
【0051】
電源制御回路10Cは、図1と同様の制御部11A、トランジスタ12、カウンタ13及びOR14の他、比較器15に代えて遅延時間監視機能を有する比較部19を設けた構成となっている。
【0052】
比較部19は、回路ブロック20Aの疑似遅延回路21から出力される2つのクロック信号CLK0,CLKDの位相差に基づいて、この疑似遅延回路21の遅延時間を測定し、その遅延時間が基準時間以内になったときに、比較信号CPMを“H”にするものである。
【0053】
比較部19は、2つのクロック信号CLK0,CLKDが与えられ、その位相差に応じたパルス幅を有するパルスEOを出力するEOR(排他的論理和ゲート)19aと、このパルスEOを積分する抵抗19b及びキャパシタ19cと、積分された電圧VIを基準電圧VREFと比較する比較器19dとで構成されている。その他の構成は、図1と同様である。
【0054】
このようなLSIでは、「ウエークアップ中」に、回路ブロック20Aに供給される電源電圧VDDVの上昇に従って、疑似遅延回路21の動作速度が速くなる。これにより、クロック信号CLK0,CLKDの位相差が小さくなり、比較部19のEOR19aから出力されるパルスEOのパルス幅が狭くなり、積分された電圧VIが徐々に低下する。そして、電圧VIが予め設定された基準電圧VREF以下になると、比較部19の比較器19dから出力される比較信号CMPが“H”になる。その後の動作は、図1と同様である。
【0055】
以上のように、この第3の実施形態のLSIは、回路ブロック20A内の遅延時間(動作速度)を実際に測定するための疑似遅延回路21と、比較部19を有している。これにより、回路ブロック20Aの動作可能なタイミングを精度良く検出することが可能になり、ウエークアップ時間を更に短縮することができるという利点がある。
【0056】
(第4の実施形態)
図6は、本発明の第4の実施形態を示すLSIの構成図であり、図4及び図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されている。
【0057】
このLSIは、図5中の電源制御回路10Cに、図4と同様の分周器16、レジスタ17及び基準電圧部18を設けた電源制御回路10Dを有している。即ち、OR14から出力されるクロック信号は、分周器16でレジスタ17から与えられる分周比DIVによって分周され、クロック信号CLKとして回路ブロック20Aに与えられるようになっている。
【0058】
また、比較部19の比較器19dには、分周比DIVに対応して基準電圧部18で生成された基準電圧VREFが与えられるようになっている。その他の構成は、図5と同様である。
【0059】
このようなLSIでは、「ウエークアップ中」に、回路ブロック20Aには、通常動作時よりも低速のクロック信号CLKが与えられる。また、比較部19には、低速のクロック信号CLKに対応して短い基準時間を設定するために、通常動作時の基準電圧よりも大きな基準電圧VREFが与えられる。
【0060】
比較部19に与えられる基準電圧VREFが、通常動作時よりも大きな値に設定されている。従って、比較部19から出力される比較信号CMPは、回路ブロック20Aの動作速度が所定の値に達する前、即ち電源電圧VDDVが所定の値に達する前に“H”となる。これにより、回路ブロック20Aは、電源電圧VDDVが所定の値に達する前に「動作中」に移行する。この時、クロック信号CLKは通常動作時よりも低速となっているので、回路ブロック20Aではこのクロック信号CLKに基づいて正常な動作が行われる。その他の動作は、図5と同様である。
【0061】
以上のように、この第4の実施形態のLSIは、回路ブロック20Aの動作速度の検出用の基準電圧VREFを、クロック信号CLKの分周比DIVに対応して設定することができる基準電圧部18を有している。これにより、クロック信号CLKに応じて、回路ブロック20Aの最短のウエークアップ時間を設定することができるという利点がある。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 電源制御回路10A〜10Dに示した回路構成は一例であり、同様の機能を有する回路に置き換えることができる。
【0063】
(b) カウンタ13は、クロック信号CLKIをカウントして所定のタイミングを発生するようになっているが、カウンタ以外のタイミング回路を用いても良い。
【0064】
(c) 比較部19は、遅延時間に基づくパルスEOのパルス幅を電圧VIに変換して基準電圧VREFと比較しているが、例えばパルスEOのパルス幅を直接測定するような回路を用いても良い。
【0065】
(d) レジスタ17に設定する分周比DIVは、回路ブロック20から設定するようになっているが、LSI内の他の回路から設定するようにしても良い。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、基準電圧設定手段により、分周比信号に応じたレベルの基準電圧が生成され、比較手段により、電源電圧と基準電圧とが比較され、監視手段の監視により、電源電圧が基準電圧に到達したときは、所定時間経過後、回路ブロックのリセットを解除して動作可能にするように構成されている。そのため、分周信号が通常より低速の動作を示しているときは、基準電圧は基準電圧設定手段によって低下させられるので通常より早いタイミングで回路ブロックの動作を開始することができるという効果がある。更に、分周比設定手段により、分周比を表す分周比信号を、任意に設定できるので、回路ブロックの動作速度に応じた分周比を設定することにより最適なウエークアップ時間を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すLSIの構成図である。
【図2】従来の省電力制御機能を有するLSIの一例を示す構成図である。
【図3】図1の動作を示す信号波形図である。
【図4】本発明の第2の実施形態を示すLSIの構成図である。
【図5】本発明の第3の実施形態を示すLSIの構成図である。
【図6】本発明の第4の実施形態を示すLSIの構成図である。
【符号の説明】
10A〜10D 電源制御回路
11A 制御部
12 トランジスタ
13 カウンタ
14 OR
15 比較器
16 分周器
17 レジスタ
18 基準電圧部
19 比較部
20,20A 回路ブロック
21 疑似遅延回路

Claims (5)

  1. 電源電圧が供給されると、動作クロック信号に基づき所定の動作を行って分周比信号を出力し、前記所定の動作の停止時には動作停止要求信号を出力する回路ブロックに対し、前記電源電圧の供給を制御する電源制御回路を有する半導体集積回路において、
    前記電源制御回路は、
    前記分周比信号に基づき、クロック信号を分周して前記動作クロック信号を生成し、前記回路ブロックに供給するクロック分周手段と、
    前記分周比信号に応じたレベルの基準電圧を生成して出力する基準電圧設定手段と、
    前記回路ブロックに供給される前記電源電圧と前記基準電圧とを比較して比較信号を出力する比較手段と、
    前記動作停止要求信号が入力されると、前記回路ブロックをリセットし、起動信号が入力されると、前記回路ブロックへの前記電源電圧の供給を制御すると共に前記クロック分周手段への前記クロック信号の供給を制御し、前記比較信号が入力されると、前記比較信号に基づき、前記回路ブロックに供給される前記電源電圧が前記基準電圧に到達する時点を監視して前記電源電圧が前記基準電圧に達した時点から所定の時間が経過した時に、前記回路ブロックに対する前記リセットを解除して前記回路ブロックを動作可能な状態に設定する監視手段と、
    を備えたことを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記クロック分周手段は、
    前記回路ブロックから与えられる前記分周比信号を格納するレジスタと、
    前記レジスタに格納された前記分周比信号に基づき、前記クロック信号を分周して前記動作クロック信号を生成する分周器と、
    から構成されることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 前記監視手段は、
    前記動作停止要求信号が入力されると、第1及び第2の論理レベルを有するスタート信号の前記第1の論理レベルを出力し、前記起動信号が入力されると前記回路ブロックへの前記電源電圧の供給を制御すると共にストップ信号を出力し、前記比較信号が入力されると、前記比較信号に基づき、前記回路ブロックに供給される前記電源電圧が前記基準電圧に到達する時点を監視して前記スタート信号の前記第2の論理レベルを出力する制御部と、
    前記スタート信号の前記第1の論理レベルに基づき、前記回路ブロックをリセットし、前記スタート信号の前記第2の論理レベルに基づき、カウント動作を開始し、前記所定の時間が経過した時に前記回路ブロックに対する前記リセットを解除して前記回路ブロックを動作可能な状態に設定するカウンタと、
    前記ストップ信号に基づき、前記クロック分周手段への前記クロック信号の供給を制御する論理回路と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の半導体集積回路。
  4. 前記起動信号は、復旧要求信号であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  5. 前記動作停止要求信号は、パワーダウン要求信号であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
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