JP4452996B2 - 家屋棟部用換気装置の取付構造 - Google Patents

家屋棟部用換気装置の取付構造 Download PDF

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本発明は、屋内外の空気を出し入れする換気装置として底板側を棟部近くに施工される屋根瓦にあてがって設置する家屋棟部用換気装置の取付構造に関するものである。
従来、家屋棟部用換気装置としては、勾配屋根の棟部より両側の屋根面に亘る略傘形の天板と、所定の通気間隔を保って天板の板面と相対する両側の底板と、天板,底板の各板面より互い違い交互に通気間隔の内部に起立する複数の邪魔板とから形成し、屋外側の通気口を天板と底板の下端側に開口し、屋内側の通気口を底板の上端側に開口するよう構成したものが知られている(特許文献1)。
その家屋棟部用換気装置は、屋内側の通気口を棟部の換気口に合せて棟部の換気口を天板の板面で覆い、屋外側の通気口より屋内外の空気を出し入れするよう底板側で屋根の野地側に設置することから、平板状の屋根瓦を敷く屋根専用として構成されている。
その家屋棟部用換気装置によっても、勾配屋根の棟部より天板の板面に向けて立ち上る止め金具で取付け固定すれば、底板側を棟部近くに施工される波打ち状の屋根瓦にあてがって設置するようにできる。
その底板側を波打ち状の屋根瓦にあてがって設置する場合、屋根瓦の波打ち面と換気装置の底板側との間に隙間が生ずる。このため、漆喰等のコーキング材を隙間に詰め込むか、或いは屋根瓦の波上面と相応する形状の面戸板を組み付けて隙間を閉鎖する必要がある。然し、いずれの施工によっても極めて手間が掛かる。
実開平1−83848号
本発明は、底板側を棟部近くに施工される波打ち状の屋根瓦にあてがって設置することによっても、屋根瓦の波打ち面と換気装置の底板側との間に生ずる隙間を簡単な構造で覆うことから、雨水が屋内側にまで浸入するのを確実に防げる家屋棟部用換気装置の取付構造を提供することを目的とする。
本発明は、屋内側の通気口を棟部の換気口に合せて棟部の換気口を天板の板面で覆い、勾配屋根の棟部より天板の板面に向けて立ち上る止め金具で取付け固定し、屋外側の通気口より屋内外の空気を出し入れする換気装置として底板側を棟部近くに施工される波打ち状の屋根瓦にあてがって設置する家屋棟部用換気装置の取付構造において、
棟部の換気口に相当する長さ,幅を有する長方形の囲い枠と、通気孔を有する天板と、囲い枠の長手方向下端より外方に折れ曲がる据付け板とからなる捨水切りを備え、両側の据付け板を屋根の各野地面に取り付けて捨水切りを棟部の換気口より立上げ設置すると共に、
屋根瓦の起伏高さと略相応する立上りを有する立ち壁板と、立ち壁板の両端より捨水切りの長手方向両端側に折れ曲がる支え板と、立ち壁板の長手方向下端より外方に折れ曲がる据付け板とからなる入水止めを備え、立ち壁板を屋根瓦の上端面と当接可能に立て付け、支え板相互を捨水切りの長手方向両端側で相対合わせし、捨水切りの据付け板と重なる据付け板を屋根の野地面に取り付けて入水止めを捨水切りの囲み兼屋根瓦の波打ち面と屋根の野地面並びに換気装置の底板側との間の隙間覆いとして両側の屋根面に設置したことを特徴とする。
本発明に係る家屋棟部用換気装置の取付構造によると、屋根瓦の波打ち面と換気装置の底板側との間の隙間を捨水切り囲み兼用として屋根の両野地面より設置する入水止めの立ち壁板で覆うため、屋根瓦の波打ち面と換気装置の底板側との間の隙間より入り込む雨水を遮るようにできる。雨水が風により入水止めの立ち壁板から装置側に入り込むことがあっても、内側には両側の入水止めで囲む捨水切りが設けられていることから、雨水が屋内側にまで浸入するのを確実に防げる。
その構成中、捨水切りは両側の据付け板を屋根の各野地面に取り付けて棟部の換気口より立上げ設置すればよく、また、入水止めは捨水切りの据付け板と重なる据付け板を屋根の野地面に取り付けて捨水切りの囲み兼屋根瓦の波打ち面と屋根の野地面との間の隙間覆いとして両側の屋根面より設置すればよいため、いずれの取付作業にも手間が掛からない。
図示実施の形態は、波打ち状の屋根瓦R1を野地板Bに敷き込み、丸形の冠瓦R2を棟部に設置する勾配屋根において、棟部の換気口Fより屋内外の空気を出し入れする家屋の棟部用換気装置1として冠瓦R2の内部に収容配置するよう構成されている。
その換気装置1は、勾配屋根の棟部より天板の板面に向けて立ち上る止め金具2で取付け固定し、底板側を棟部近くの屋根面に施工される波打ち状の屋根瓦R1にあてがって設置されている。図中、左側が省略されているが、左側は右側と対称の同じ構造を有する。
換気装置1は、止め金具2と共に、捨水切り3,入水止め4を揃えて取り付けられている。これらの構成部材1〜4は、金属板材から折曲げ形成されている。また、止め金具2を除いては野地板Bを一部切り取って棟部の長手方向に設けられる換気口Fの全長に亘るよう形成されている。
換気装置1は、図2でも示すように天板10と、両側の底板11と、邪魔板12,13とから組み立てられている。この換気装置1は、天板10を屋根面の勾配角と略相応するよう傘形に折り曲げることから、底板11の板面を棟部近くに施工される屋根瓦R1の波起部にあてがって設置するよう組み立てられている。
天板10は、勾配屋根の棟部から両側の屋根面に亘るよう一枚の金属薄板から傘形に折り曲げられている。天板10の頂部10aは、後述する止め金具2の上部側に嵌まり合うコの字状を呈するよう折曲げ形成されている。底板11としては、所定の通気間隔14を隔て天板10の両板面10b,10cと相対すると共に、屋内側の通気口を形成するよう所定の間隔を上端側に隔てて二枚別に組み付けられている。
邪魔板12,13としては、横断面コの字状に折り曲げた桟状部材が取り付けられている。その邪魔板12,13は、中間辺12a,13aを天板10,底板11の各板面にリベット止めすることから、立上り辺12b,12c、13b,13cが天板10,底板11より通気間隔14の空間に向けて互い違い交互に起立するよう組み付けられている。
天板10と底板11とからは、屋外側の通気口15が下端寄りに形成されている。その屋外側の通気口15は、底板11の下端寄り板面を折り曲げて直立状の起立壁板11aと、起立壁板11aの上端側から下り勾配に傾斜する前面板11bとを設けると共に、天板10の下端寄り板面を折り曲げて下り勾配の斜面板10dから底板11の板面と相平行で起立壁板11aと所定の間隔を保つ庇板10eを設けることから通気間隔14よりも狭く形成されている。
底板11の上端寄りには、屋内側の通気口16が形成されている。その屋内側の通気口16は、底板11の上端寄り板面を邪魔板13の立上り辺13b,13cと同じ高さの立上り板11cとして折り曲げることから、邪魔板12の立上り辺12cと間隔を隔てて最内側の邪魔板を形成するよう設けられている。
通気間隔14並びに通気口15,16は、支柱ピン17(図1参照)を天板10と底板11との上部側にリベット止めし、また、スペーサ18を下部側に立付け固定することから間隔保持されている。その支柱ピン17,スペーサ18は、天板10並びに底板11の長手方向に並べて複数個取り付けられている。
スペーサ18は、コの字状に折り曲げた立付け板18aと、立付け板18aの自由端側を外向きに折り曲げたストッパ片18b,18cと、立付け板18aと重なるよう折り曲げたあてがい板18cとから形成されている。
そのスペーサ板18は、底板11の起立壁板11aに設けた開口11dより立付け板18aを天板10の庇板10eと底板11の板面の間に嵌め込み、ストッパ片18b,18cを開口11dの口縁に掛け止めると共に、あてがい板18cを天板10の庇板10eとリベット止めすることから組み付けられている。
止め金具2は、図3で示すように比較的肉厚な金属製の平帯板材から折曲げ形成されている。その止め金具2は、両側の足部片20a,20bと、足部片20a,20bより立ち上がって相対する脚部板21a,21bと、脚部板21a,21bの各上端間に亘る橋絡板22とから形成されている。橋絡板22は、各脚部板21a,21bの上端側よりコの状に落ち込ませて形成されている。
捨水切り3は、図4で示すように止め金具2の相対する脚部板21a,21bの間隔に相当する幅と、換気口F(図1参照)の長手方向に相当する長さと、止め金具2の橋絡板22より低い高さを有する長方形の囲い枠30を本体として形成されている。また、長穴状の通気孔31a,31bを長手方向に複数設けた天板部32と、囲い枠30の長手方向下端から斜め外方に張り出す両側の据付け板33a,33bとを備えて形成されている。
入水止め4は、図5で示すように屋根瓦の起伏高さと略相応する立上りを有する立ち壁板40と、立ち壁板40の両端より捨水切り3の長手方向両端側に折れ曲がる支え板41(片側図示省略)と、立ち壁板40の長手方向下端より略直角で外方に折れ曲がる据付け板42とを備えて形成されている。この入水止め4としては、両側の屋根面に設置するよう同じ構造のものが二つ揃えられている。
立ち壁板40は、風の煽りに対抗可能な剛性を付与するべく、上部側が取付状態で捨水切り3の長手方向と略平行に対向するよう立上り幅の略中腹辺より支え板41の折曲げ方向と同じ方向で長手方向に沿ってくの字状に折り曲げられている。
また、支え板41との折曲げ角は上端側より長手方向の折曲げ部まで切込みを入れ、くの字の折曲げに相応する曲げ代分だけ支え板41の板面を立ち壁板40と相対方向に折り曲げ、立ち壁板40の上端辺を内曲げさせて支え板41の折曲げ部分を抱込み挟持するよう構成されている。
上述した構成部材を備えては、まず、図6で示すように囲い枠30を棟部の換気口Fに位置合わせし、据付け板33a,33bを野地板Bの板面にあてがうことから捨水切り3を勾配屋根の棟部に設置する。この捨水切り3は、囲い枠30が棟部の換気口Fより垂直方向に立ち上がるよう据付け板33a,33bで設置される。
次に、捨水切り3を脚部板21a,21bの内側に受け入れ、足部片20a,20bを据付け板33a,33bの上に載せて野地板Bの板面に釘着固定することから、止め金具2を捨水切り3と共に勾配屋根の棟部に取り付ける。この止め金具2は、所定の間隔を捨水切り3の長手方向に隔てて三つ程度取り付ければよい。
止め金具2には、図7で示すように枕木5をコの状の橋絡板部22に嵌め込んで側面から釘着固定することから、捨水切り3の上部側で換気口Fの長手方向に掛け渡すよう取り付ける。この際に、止め金具2の橋絡板部22がコの状に形成されているため、枕木3をコ内に嵌め込んで簡単に取付け固定できる。
その枕木5の取付け後乃至は前には、図8で示すように入水止め4,4’を両側の屋根面に設置する。この入水止め4,4’は、立ち壁板40を屋根瓦の上端面と当接可能に立て付け、支え板41,41’の相互を捨水切り3の長手方向両端側で相対合わせし、捨水切り3の据付け板33a,33bと重なる据付け板42,42’を屋根の野地面Bに取り付けることから、捨水切り3の囲み兼屋根瓦R 1 の波打ち面と屋根の野地面Bとの間の隙間覆いとして設置される。
支え板41,41’の相互は、捨水切り3の長手方向両端側で相対合わさって屋根の野地面Bに据付け設置することから、立ち壁板40,40’が風で煽られても押され変位しないよう立ち壁板40を支持している。なお、防水シール6(図1参照)を据付け板33aと据付け板42との合せ端辺に沿って施すとよい。これにより、雨水が風により入水止め4,4’の立ち壁板40,40’から装置側に入り込こんでも屋根の野地側に浸入するのを防げる。
次には、図9で示すように波打ち状の屋根瓦R1を勾配屋根の両側に敷込み施工する。この屋根瓦R1のうち、棟部近くの屋根面に施工するものは上端面を立ち壁板40の下半板面と当接させて敷込み施工する。その後に、換気装置1を枕木5の上側から被せて勾配屋根の両側に掛渡し配置する。この換気装置1は、コの字状に折り曲げられた頂部10aを枕木5の上側から嵌め合わすことから簡単に位置決めさせて釘着固定できる。
その換気装置1の取付状態では、底板11を止め金具2の立上り高さにより棟部近くの屋根瓦R1にあてがうことから、換気装置1の全体が設置されている。また、入水止め4の立ち壁板40が底板11の上端近くにまで至るよう立て付けられている。
最後に、図10で示すように冠瓦R2を棟部の長手方向に複数組み付けることから、装置全体を冠瓦R2の内側に収容配置すればよい。この冠瓦R2は天板10の庇板10eにまで被り、外側の通気口15が冠瓦R2から外部に露出するよう寸法設定されている。なお、換気装置1の両側に亘る棟部にはのし瓦が直線状に並べて組み付けられる。
その家屋棟部用換気装置では、屋外空気を屋外側の通気口15から取り込んで通気間隔14を経て屋内側の通気口16より棟部の換気口に流動し、逆の経路を経て屋内空気を屋外側の通気口15より放出することから屋内外の空気を換気できる。
その屋外空気の取込みにより、雨水を伴う風が上方から屋外側の通気口15に向かっても、屋外側の通気口15が通気間隔14よりも狭くなるよう形成されているため、この雨水を伴う風の侵入を少なく抑えられる。勾配屋根の下方から上方に向かう風については、起立壁板11aの上端側に向けて上り勾配を呈する前部板11bにより上方に舞い上がらせられるから屋外側の通気口15に流れ込むのを防げる。
その雨水を伴う風が屋外側の通気口15より通気間隔14に入り込んでも、邪魔板12b,12c、13b,13cで蛇行しながら流動することから、雨水が水切りされる。また、雨水が邪魔板12b,12c、13b,13cで完全に水切りされていないとしても捨水切り3で遮られるため、棟部の換気口まで至らない。従って、雨水が外気と共に棟部の換気口まで侵入するのを確実に防げる。
屋根瓦R1の波起面と換気装置1の底板側との間の隙間は、捨水切り囲み兼用として入水止め4,4’の立ち壁板40,40’で覆われているため、当該隙間より入り込む雨水を遮るようにできる。雨水が風により入水止め4,4’の立ち壁板40,40’から装置側に入り込むことがあっても、内側には捨水切り3が設けられていることから、雨水が屋内側にまで浸入するのを確実に防げる。
本発明に係る家屋棟部用換気装置の設置構造を示す説明図である。 図1の家屋棟部用換気装置を示す斜視図である。 図1の家屋棟部用換気装置を設置する止め金具を示す斜視図である。 図1の家屋棟部用換気装置に組み付けられる捨水切りを部分省略で示す斜視図である。 図1の家屋棟部用換気装置に組み付けられる入水止めを部分省略で示す斜視図である。 図1の家屋棟部用換気装置を設置するに捨水切り,止め金具の取付工程を示す説明図である。 図6に引き続く枕木の取付工程を示す説明図である。 図7に引き続く入水止めの取付工程を示す説明図である。 図8に引き続く家屋棟部用換気装置の取付工程を示す説明図である。 図8に引き続く冠瓦の取付工程を示す説明図である。
符号の説明
1 換気装置
10 天板
11 底板
12,13 邪魔板
14 通気間隔
15 屋外側の通気口
16 屋外側の通気口
2 止め金具
3 捨水切り
30 捨水切りの囲い枠
31a,31b 捨水切りの通気孔
32 捨水切りの天板
33a,33b 捨水切りの据付け板
4,4’ 入水止め
40 入水止めの立ち壁板
41 入水止めの支え板
42 入水止めの据付け板
R1 波打ち状の屋根瓦
F 棟部の換気口

Claims (1)

  1. 波打ち状の屋根瓦を敷く勾配屋根の棟部より両側の屋根面に亘る略傘形の天板と、所定の通気間隔を保って天板の板面と相対する両側の底板と、天板,底板の各板面より互い違い交互に通気間隔の内部に起立する複数の邪魔板とから形成し、屋外側の通気口を天板と底板との下端側に開口し、屋内側の通気口を底板の上端側に開口した換気装置を備え、屋内側の通気口を棟部の換気口に合せて棟部の換気口を天板の板面で覆い、勾配屋根の棟部より天板の板面に向けて立ち上る止め金具で取付け固定し、屋外側の通気口より屋内外の空気を出し入れする換気装置として底板側を棟部近くに施工される屋根瓦にあてがって設置する家屋棟部用換気装置の取付構造において、
    棟部の換気口に相当する長さ,幅を有する長方形の囲い枠と、通気孔を有する天板と、囲い枠の長手方向下端より外方に折れ曲がる据付け板とからなる捨水切りを備え、両側の据付け板を屋根の各野地面に取り付けて捨水切りを棟部の換気口より立上げ設置すると共に、
    屋根瓦の起伏高さと略相応する立上りを有する立ち壁板と、立ち壁板の両端より捨水切りの長手方向両端側に折れ曲がる支え板と、立ち壁板の長手方向下端より外方に折れ曲がる据付け板とからなる入水止めを備え、立ち壁板を屋根瓦の上端面と当接可能に立て付け、支え板相互を捨水切りの長手方向両端側で相対合わせし、捨水切りの据付け板と重なる据付け板を屋根の野地面に取り付けて入水止めを捨水切りの囲み兼屋根瓦の波打ち面と屋根の野地面並びに換気装置の底板側との間の隙間覆いとして両側の屋根面に設置したことを特徴とする家屋棟部用換気装置の取付構造。
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