JP4454077B2 - 流体噴出ガン - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、気体、液体、または気体と液体との混合体等の流体を噴出させる際に用いられる流体噴出ガンに関する。
【0002】
【従来の技術】
洗浄用具として、洗浄液の流れでブラシを回転させながら洗浄液を噴出させることにより、回転するブラシで擦りながら汚れを洗浄液で洗い流すものが従来から用いられている。
また、別の洗浄用具として、低圧洗浄機に接続され、該低圧洗浄機から水が供給される際に生じる圧力で洗剤を吸い込んで水と洗剤とを混合し発泡させて噴出させるものも用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した回転する回転ブラシによって汚れを落とすものの場合、ブラシの一方向の回転では、突起部の裏側部分を洗うことができず、洗いむらが生じてしまうという問題があった。
他方、上記した水と洗剤とを混合し発泡させて噴出させるガンの場合、高圧洗浄機に接続させると、洗剤を吸い込むことができず、発泡させることができないという問題があった。このため、発泡させる場合には低圧洗浄機に接続させ、泡をすすぐ場合にはその効率を上げるため高圧洗浄機に接続させなければならず、非常に手間がかかってしまうという問題があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、洗いむらを生じることなく洗浄を行うことができる流体噴出ガンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1記載の流体噴出ガンは、可撓性の円筒体からなるノズルと該ノズルの径方向外側に配置されたラッパ型のガイドとを具備し、流体を前記ノズルの内周側に通過させ該ノズルから噴出させることにより該ノズルを前記ガイドに沿って旋回させるものであって、前記ガイドの先端部には、前記ノズルの径方向外側に環状に配置されるようにブラシが設けられており、該ブラシは、前記ガイドに沿って旋回する前記ノズルから噴出させられる流体の噴出前方位置に配置されていて、前記ブラシは、断面がコ字状をなす金属製の保持具内に多数の合成樹脂製の毛を挿入し前記保持具を加締めてなる円形状のもので、前記ガイドの先端部を前記保持具の内側に嵌合させて、該保持具および前記ガイドの外側に被覆材を被せてなることを特徴としている。
【0006】
このように、ノズルの径方向外側に環状に配置されたブラシが、ガイドに沿って旋回するノズルから噴出させられる流体の噴出前方位置に配置されているため、該ブラシは、ノズルから噴出させられる流体に当たると拡径する方向に曲げられ、流体から逃げると縮径する方向に戻り、このように拡径する方向に曲げられる位置が、旋回する流体とともに順次旋回することになる。その結果、環状のブラシが全体として拡径・縮径を繰り返すように運動することになる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態の流体噴出ガンを図1を参照して以下に説明する。
【0010】
第1の実施の形態の流体噴出ガン11は、気体、液体、または気体と液体との混合体等の流体を噴出させるもので、可撓性の円筒体からなるノズル12と、ノズル12の径方向外側に配置された断面円形状のガイド13と、ノズル12をガイド13に取り付けるための取付部14とを有しており、流体をノズル12の内周側に通過させ該ノズル12から噴出させることにより該ノズル12をガイド13の内面に沿って旋回させるものである。
【0011】
取付部14は、内部に図示せぬ貫通穴が軸線方向に沿って形成されるとともに外側に第1オネジ部16と六角入力部17と第2オネジ部18とが軸線方向に配列されて構成されている。
【0012】
ノズル12は、全体が例えばナイロン・テフロン・ポリウレタン・ポリプロピレン等の合成樹脂の可撓性材料で一定肉厚に一体成形された円筒体からなるノズル本体20を有しており、該ノズル本体20は、その内周部を貫通孔に連通させるようにして一端部において取付部14に固定されている。
【0013】
また、ノズル12は、ノズル本体20を内側に嵌合させることにより該ノズル本体20を外側から覆って破裂等に対する補強等を行うコイルスプリング21を有しており、該コイルスプリング21も、その一端部が取付部14に固定されている。
【0014】
さらに、ノズル12は、ノズル本体20のコイルスプリング21より突出する先端部を内側に嵌合させることにより該ノズル本体20に回転可能に設けられた円筒状の合成樹脂製の回転体22と、該回転体22の両側に配置されるようにノズル本体20のコイルスプリング21より突出する先端部を嵌合させて該ノズル本体20に対し固定される合成樹脂製の重量部23,24とを有している。
【0015】
これらの重量部23,24は、回転体22のノズル本体20に対する軸線方向位置を決めるとともに、ノズル本体20の旋回(後述する)を効率良く行わせるために先端部に重みを持たせている。なお、回転体22は、ノズル12がガイド13に沿って旋回する際にガイド13に主に接触する部分となり、コイルスプリング21の摩耗を防止するためのものである。
【0016】
ガイド13は、合成樹脂からなるもので、一端側の内周部にノズル12の第1オネジ部16を螺合させるメネジ部26が形成されており、該メネジ部26から離れるほど拡径する円筒形状(いわゆるラッパ型)をなしている。
【0017】
そして、このガイド13の先端部には、ノズル12の径方向外側に環状に配置されるようにブラシ28が設けられている。
【0018】
このブラシ28は、例えば、長さ方向に直交する断面がコ字状をなした金属製の保持具29内に一部を挿入させた状態で多数の合成樹脂製の毛30を立設させ、保持具29を両側から加締めて毛30を固定し、毛30の長さを揃えた後、保持具29を円形状に変形させることで形成される。
【0019】
このようにして形成されたブラシ28の内側にガイド13を小径側から挿入させることで、該ガイド13の先端部をブラシ28の内側に嵌合させる。そして、この状態で、外側にゴム製の被覆材32を被せることでブラシ28をガイド13に固定させる。
【0020】
この状態で、ブラシ28は、すべての毛30がガイド13の軸線方向に沿ってガイド13から離れる方向に延出することになる。
【0021】
このようなブラシ28が取り付けられたガイド13にノズル12を挿入させて第1オネジ部16とメネジ部26とを螺合させることで、ノズル12とガイド13が一体化される。このとき、ブラシ28は、ノズル12の径方向外側に環状に配置されることになる。
【0022】
そして、この状態のノズル12の第2オネジ部18に流体供給源からのホース等を連結させることで、該流体供給源から供給される流体をノズル12の内周側に通過させ該ノズル12から噴出させるとともに該ノズル12をガイド13に沿って先端側が外側に傾斜しつつ円形状の軌跡を描くように旋回させることになるが、このときノズル12から噴出させられる流体の噴出前方位置にブラシ28が配置されるように、言い換えれば、ノズル12から噴出させられた流体がブラシ28の毛30に内側から衝突するようにブラシ28とノズル12との位置関係が設定されている。
【0023】
以上の構成の第1の実施の形態の流体噴出ガン11によれば、流体をノズル12の内周側に通過させその先端から噴出させると、該ノズル12は、断面円形状をなすガイド13に案内されて先端側が外側に傾斜しつつ円形状の軌跡を描くように旋回させられることになり、その結果、ブラシ28は、ノズル12から噴出させられる流体に当たると拡径する方向に曲げられ、流体から逃げると縮径する方向に戻り、このように拡径する方向に曲げられる位置が、旋回する流体とともに順次旋回することになる。その結果、環状のブラシ28が全体として拡径・縮径を繰り返すように運動することになる。
したがって、回転運動の場合のように洗いむらを生じることなく、洗浄を行うことができる。
【0024】
次に、参考技術の流体噴出ガンを図2を参照して以下に説明する。
【0025】
参考技術の流体噴出ガン41は、図示せぬ高圧洗浄機(高圧流体供給源)に接続されて用いられるものであって、高圧洗浄機から供給される流体を高圧で噴出させる高圧噴出部42と、高圧洗浄機から供給される流体を低圧で噴出させるとともに噴出させた流体を発泡させる低圧噴出部43と、これら高圧噴出部42および低圧噴出部43を連結させる連結部44と、連結部44に設けられて、高圧洗浄機からの流体の供給先を高圧噴出部42および低圧噴出部43のいずれか一方に切り換えるレバー(切換部)45および図示せぬ内部流路切換部(切換部)とを具備している。
【0026】
高圧噴出部42は、可撓性の円筒体からなるノズル47と、ノズル47の径方向外側に配置された断面円形状のガイド48と、ノズル47をガイド48に取り付けるための取付部49とを有しており、流体をノズル47の内周側に通過させ該ノズル47から噴出させることにより該ノズル47をガイド48に沿って旋回させるものである。
【0027】
取付部49は、内部に図示せぬ貫通穴が軸線方向に沿って形成されるとともに外側に第1オネジ部51と六角入力部52と第2オネジ部53とが軸線方向に配列されて構成されている。
【0028】
ノズル47は、全体が例えばナイロン・テフロン・ポリウレタン・ポリプロピレン等の合成樹脂の可撓性材料で一定肉厚に一体成形された円筒体からなるノズル本体55を有しており、該ノズル本体55は、内周部を貫通孔に連通させた状態でその一端側が取付部49に固定されている。
【0029】
また、ノズル47は、ノズル本体55を内側に嵌合させることにより該ノズル本体55を外側から覆って破裂等に対する補強等を行うコイルスプリング56を有しており、該コイルスプリング56も、その一端部が取付部49に固定されている。なお、このコイルスプリング56は、ノズル47を全長にわたって覆っている。
【0030】
さらに、ノズル47は、円筒状をなすとともにコイルスプリング56の先端部を内側に嵌合させることによりコイルスプリング56に対し固定される合成樹脂製の重量部57と、円筒状をなすとともにコイルスプリング56を内側に嵌合させることにより該コイルスプリング56の中間所定位置に固定される合成樹脂製のガイド体58,59とを有している。
【0031】
上記の重量部57は、ノズル本体55の旋回(後述する)を効率良く行わせるために先端部に重みを持たせている。なお、ガイド体58,59は、ノズル47がガイド48に沿って旋回する際にガイド48に主に接触する部分となり、コイルスプリング56の摩耗を防止するためのものである。
【0032】
ガイド48は、合成樹脂からなるとともに一端側の内周部にノズル47の第1オネジ部51を螺合させるメネジ部61が形成されており、該メネジ部61から離れるほど拡径する円筒形状(いわゆるラッパ型)をなしたガイド本体62と、ガイド本体62の先端部の内側に、該内側を覆うようにネジ63で固定された金属製の内ガイド体64とを有している。
【0033】
以上の構成の高圧噴出部42は、流体をノズル47の内周側に通過させその先端から噴出させると、該ノズル47は、断面円形状をなすガイド48に案内されて先端側が外側に傾斜しつつ円形状の軌跡を描くように旋回させられることになり、拡径する円筒形状に流体を噴出させることになる。
【0034】
ここで、この高圧噴出部42は、ノズル47の流路断面積が低圧噴出部43の流路断面積(後述する)より小さくされており、その結果、低圧噴出部43よりも高圧で流体を噴出させることになる。
【0035】
低圧噴出部43は、複数の噴出孔66が円上に等ピッチで配置されたノズル67と、該ノズル67の先端に設けられ、ノズル67から離れるほど拡径する形状をなす第1衝突部68と、ノズル67の外側を覆うように取り付けられるとともに貫通穴69が形成された円筒状の第2衝突部70とを有している。
【0036】
この低圧噴出部43は、流体をノズル67の内周側に通過させ、複数の噴出孔66から互いに平行をなすように噴出させると、該流体は、第1衝突部68に衝突して拡径する円筒形状になり、さらに第2衝突部70の内側に衝突させられることになる。このとき、流体は、第2衝突部70の貫通穴69から導入される空気を巻き込んで発泡することになる。
【0037】
ここで、この低圧噴出部43は、複数の噴出孔66を合わせた流路断面積が高圧噴出部42のノズル47の流路断面積より大きくされており、その結果、高圧噴出部42よりも低圧で流体を噴出させることになる。
【0038】
連結部44は、高圧噴出部42と低圧噴出部43とを並列させて連結させるとともに、これらに対し反対側に取付口72を有しており、この取付口72に図示せぬ高圧洗浄機を連結させる。そして、連結部44には、高圧洗浄機からの流体を、高圧噴出部42および低圧噴出部43のいずれか一方に供給させる切り換えるレバー45と図示せぬ内部流路切換部とが設けられている。
【0039】
以上の構成の参考技術の流体噴出ガン41によれば、高圧洗浄機に接続させ、該高圧洗浄機からの流体の供給先をレバー45の操作で低圧噴出部43とすることで、流体が低圧で噴出されることになるため、水の供給による圧力で洗剤を水に良好に混合させることができ、良好に発泡させることができる。他方、高圧洗浄機の流体の供給先をレバー45の操作で高圧噴出部42とすることで、流体が高圧で噴出されることになるため、水の供給による圧力では洗剤を水に混合させることができなくなって水のみが高圧で噴出されてすすぎが良好にできることになる。このような切り換えを、流体噴出ガン41のレバー45で簡単に行うことができる。
したがって、発泡噴出とすすぎとを容易に行うことができる。
【0040】
なお、参考技術の高圧噴出部42のガイド48に第1の実施の形態と同様のブラシ28を取り付けてもよい。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の請求項1記載の流体噴出ガンによれば、ノズルの径方向外側に環状に配置されたブラシが、ガイドに沿って旋回するノズルから噴出させられる流体の噴出前方位置に配置されているため、該ブラシは、ノズルから噴出させられる流体に当たると拡径する方向に曲げられ、流体から逃げると縮径する方向に戻り、このように拡径する方向に曲げられる位置が、旋回する流体とともに順次旋回することになる。その結果、環状のブラシが全体として拡径・縮径を繰り返すように運動することになる。
したがって、回転運動の場合のように洗いむらを生じることなく、洗浄を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の流体噴出ガンを示す断面図。
【図2】 参考技術の流体噴出ガンを示す断面図。
【符号の説明】
11 流体噴出ガン
12 ノズル
13 ガイド
28 ブラシ
41 流体噴出ガン
42 高圧噴出部
43 低圧噴出部
45 レバー(切換部)
Claims (1)
- 可撓性の円筒体からなるノズルと該ノズルの径方向外側に配置されたラッパ型のガイドとを具備し、流体を前記ノズルの内周側に通過させ該ノズルから噴出させることにより該ノズルを前記ガイドに沿って旋回させる流体噴出ガンにおいて、
前記ガイドの先端部には、前記ノズルの径方向外側に環状に配置されるようにブラシが設けられており、
該ブラシは、前記ガイドに沿って旋回する前記ノズルから噴出させられる流体の噴出前方位置に配置されていて、
前記ブラシは、断面がコ字状をなす金属製の保持具内に多数の合成樹脂製の毛を挿入し前記保持具を加締めてなる円形状のもので、
前記ガイドの先端部を前記保持具の内側に嵌合させて、該保持具および前記ガイドの外側に被覆材を被せてなることを特徴とする流体噴出ガン。
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