JP4468112B2 - 3相回転電機およびその製造方法 - Google Patents

3相回転電機およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、3相回転電機およびその製造方法に係り、特に、コイルを分布巻きにしたものに用いるに好適な3相回転電機およびその製造方法に関する。
従来のモータのコイルの巻線部の製造方法としては、例えば、特開2003−32830号公報に記載のように、ヨークコアとステータコアが分割された分割コアを用いるとともに、予め所定のターン数の複数層に巻線成形されたコイルをヨークコアに固定した後に、ステータコアに組み込むものが知られている。
特開2003−32830号公報
しかしながら、特開2003−32830号公報に記載のように、ヨークコアとステータコアが分割されたものでは、コアの製造コストが高くなるという問題がある。
それに対して、ヨークコアとステータコアを一体化した上で、予め巻線成形コイルを、ステータコアの両端のスロットに押し込むことにより製造コストは低減することができる。しかしながら、成形コイルをスロットに押し込む際には、スロットの入り口のギャップは狭いため、手作業により、1本ずつコイルをスロット内に押し込む必要がある。
ところで、特開2003−32830号公報に記載のものは、集中巻のモータであるが、分布巻の3相モータや3相発電機に成形コイルを用いる場合には次のような問題が生じる。分布巻では、コイルは、複数の突極(ステータコア)に跨って配置される。また、3相回転電機では、U相コイルをスロットに挿入した後、V相コイルをスロットに挿入し、さらにその後、W相スロットに挿入するという手順となる。そのため、例えば、U相コイルを分布巻でスロットに挿入した後、V相コイルを挿入するためには、V相コイルを挿入するためのスロットが完全に露出させる必要があるが、複数層に成形されたU相コイルを手作業でスロットに挿入すると、コイルエンド部の余裕が適当に形成されないため、V相やW相コイルを挿入するスロットが完全に露出しない場合が生じ、したがって、分布巻の巻線が不可能になる。
本発明の目的は、3相分布巻による巻線が可能な3相回転電機およびその製造方法を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ロータと、ステータコアに分布巻で3相コイルが順次それぞれ巻回されたステータとを有する3相回転電機であって、前記ステータコアに最初に巻回される第1の相のコイルは、前記ステータコアのスロットに挿入された状態において、外周に位置するコイルの周長が内周に位置するコイルの周長よりも短いコイルであり、前記第1の相のコイルのコイルエンドは、前記スロットの外周側の位置よりも外周側に折り曲げられるとともに、前記外周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記内周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの外周位置よりも外周側で前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられており、前記ステータコアに2番目に巻回される第2の相のコイルは、前記ステータコアのスロットに挿入された状態において、外周から内周に位置するコイルの全ての周長が等しいコイルであり、前記第2の相のコイルの外周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの内周方向に折り曲げられており、前記第2の相のコイルの内周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの外周方向に折り曲げられており、前記ステータコアに3番目に巻回される第3の相のコイルは、前記ステータコアのスロットに挿入された状態において、外周に位置するコイルの周長が内周に位置するコイルの周長よりも長いコイルであり、前記第3の相のコイルのコイルエンドは、前記内周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記外周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの内周側にて前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられているものである。
かかる構成により、3相分布巻による巻線が可能となる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記第1のコイルの平均周長と、前記第2のコイルの平均周長と、前記第3のコイルの平均周長は等しくしたものである。
)さらに、上記目的を達成するために、本発明は、ロータと、ステータコアに分布巻で3相コイルが順次それぞれ巻回されたステータとを有する3相回転電機の製造方法であって、前記ステータコアに最初に巻回される第1の相のコイルは、銅線を1列に順番に四角錐台形に巻き付けた形状に予め成形されたコイルであり、このコイルを周長の短い側から順次、前記ステータコアのスロットに挿入し、前記第1の相のコイルのコイルエンドは、前記スロットの外周側の位置よりも外周側に折り曲げられるとともに、前記外周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記内周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの外周位置よりも外周側で前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられ、前記ステータコアに2番目に巻回される第2の相のコイルは、銅線を1列に順番に四角柱形に巻き付けた形状に予め成形されたコイルであり、このコイルを順次、前記ステータコアのスロットに挿入し、前記第2の相のコイルの外周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの内周方向に折り曲げられ、前記第2の相のコイルの内周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの外周方向に折り曲げられ、前記ステータコアに3番目に巻回される第3の相のコイルは、銅線を1列に順番に前記第1の相とは逆の四角錐台形に巻き付けた形状に予め成形されたコイルであり、このコイルを周長の長い側から順次、前記ステータコアのスロットに挿入し、前記第3の相のコイルのコイルエンドは、前記内周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記外周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの内周側にて前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられるようにしたものである。
かかる方法により、3相分布巻による巻線が可能となる。
本発明によれば、3相回転電機において、3相分布巻による巻線が可能となる。
以下、図1〜図11を用いて、本発明の一実施形態による3相回転電機およびその製造方法の構成及び工程について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施形態による3相回転電機の構成について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による3相回転電機の構成を示す側面図である。なお、図1においては、エンドブラケットを外した状態の側面形状を示している。
本実施形態による3相回転電機は、ロータ10と、ステータ20とから構成されている。ロータ10は、ステータ20に対して回転可能に支持されている。ロータ10は、シャフト12に固定された回転鉄心14を備えている。回転鉄心14は、薄い鋼板を積層したものである。回転鉄心14には、8個の断面が長方形状の穴が予め形成されており、この穴の中に、8個の永久磁石16が埋め込まれている。回転鉄心14の周方向に等間隔で配置された永久磁石16は、隣り合う永久磁石同士の極性が反対になるように着磁されている。
ステータ20の内周部と、ロータ10の外周部との間には所定の隙間が形成されている。ステータ20は、コア22と、3相のコイル24U,24V,24Wとから構成されている。コア22は、リング状のヨークコアと、ヨークコアの内周側に半径方向に突出して形成されたステータコアとからなる。隣接するステータコアの間には、コイルを挿入するためのスロットが形成されている。ここでは、48個のスロットが形成されている。ヨークコアとステータコアとは一体的に成形されている。コア22は、薄い鋼板を積層したものである。3相のコイル24U,24V,24Wは、複数の突極(ステータコア)に跨って配置される分布巻で巻回されている。最初に、U相コイル24Uがスロットに挿入され、次に、V相コイル24Vが別のスロットに挿入され、最後に、W相コイル24Wがさらに別のスロットに挿入される。3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれの端部からは、リード線26が取り出され、その先端には端子28が固着される。従って、端子28に通電することにより、3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれに通電することができる。
以上説明したように、図1に示した回転電機は、8極48スロットの分布巻の回転電機であり、モータとして用いる場合には、埋込磁石型同期モータである。このモータは、例えば、前後輪の一方をエンジンで駆動し、他方をモータで駆動する4輪駆動のハイブリッド車両のモータとして用いられる。定格電圧65Vで、出力500KWのモータの場合、ステータ20の外径R1は例えば250mmであり、内径R2は例えば150mmであり、軸方向の長さは例えば45mmの体格を有する。3相のコイル24U,24V,24Wのそれぞれは、線径0.8mmの銅線を3本並列に配置し、それを48T巻回したものである。
次に、図2〜図4を用いて、本実施形態による3相回転電機の各相のコイルエンドの状態について説明する。
図2〜図4は、本発明の一実施形態による3相回転電機の各相のコイルエンドの状態を示す斜視図である。なお、図1と同一符号は、同一部分を示している。
最初に、図2を用いて、U相コイル24Uのコイルエンドの状態について説明する。U相コイル24Uは、スロットSU1とスロットSU2に挿入される。スロットSU1とスロットSU2との間には、V相コイルやW相コイルを挿入するためのスロットSV1,SV2,SW1,SW2が存在する。ロータの内周側に位置するスロット開口の幅は例えば2mmであり、0.8mmφの銅線はゆとりをもって挿入することができるが、同時に3本以上の銅線を挿入することができない程度の開口幅である。前述したように、U相コイルを挿入した後、V相コイルやW相コイルを挿入する必要があるため、U相コイル24Uを挿入し終わった状態では、コイルエンドは、ロータの外周側に折り曲げるようにして、V相,W相コイル用のスロットSV1,SV2,SW1,SW2が完全に露出しているようにする必要がある。
一方、U相コイル24Uは、1本づつコイル挿入機構により順次挿入される。従って、最初にスロット開口SOから挿入されたコイル24Uoは、スロットSU1,SU2の最奥(ステータの外周側)に位置し、中間に挿入されたコイル24Umは、スロットSU1,SU2の中間に位置し、最後に挿入されたコイル24Uiは、スロットSU1,SU2の入り口側(ステータの内周側)中間に位置する。そして、V相,W相コイル用のスロットSV1,SV2,SW1,SW2が完全に露出するようにするため、コイルエンドをステータの外周側に折り曲げた状態(図示の状態)では、各コイル24Uo,24Um,24Uiのエンド長をそれぞれ、L(24Uo),L(24Um),L(24Ui)とすると、L(24Uo)<L(24Um)<L(24Ui)となる。スロット内に挿入されている各コイル24Uo,24Um,24Uiの長さは等しいため、1ターン分のそれぞれのコイル長さ(コイルの周長)LL(24Uo),LL(24Um),LL(24Ui)は、LL(24Uo)<LL(24Um)<LL(24Ui)となる。前述したように、ステータ20の外径R1が250mmで、内径R2が150mmで、軸方向の長さが45mmの体格のモータの場合、U相コイル24Uの周長は、例えば、LL(24Uo)=290mm,LL(24Um)=295mm,LL(24Ui)=300mmとすればよいものである。なお、96本(48ターン×各3本)あるU相コイル24Uの平均周長は、295mmである。
次に、図3を用いて、V相コイル24Vのコイルエンドの状態について説明する。V相コイル24Vは、スロットSV2とスロットSV3に挿入される。スロットSV2とスロットSV3との間には、U相コイルやW相コイルを挿入するための4個のスロットが存在するが、図示は省略している。前述したように、U相コイルの次にV相コイルを挿入した後、W相コイルを挿入する必要があるため、V相コイル24Vを挿入し終わった状態では、コイルエンドは、ロータの外周側に折り曲げるようにして、W相コイル用のスロットが完全に露出しているようにする必要がある。
V相コイル24Vは、1本づつコイル挿入機構により順次挿入される。従って、最初にスロット開口SOから挿入されたコイル24Voは、スロットSV2,SV3の最奥(ステータの外周側)に位置し、中間に挿入されたコイル24Vmは、スロットSV2,SV3の中間に位置し、最後に挿入されたコイル24Viは、スロットSV2,SV3の入り口側(ステータの内周側)中間に位置する。そして、W相コイル用のスロットが完全に露出するようにするため、コイルエンドをステータの外周側に折り曲げた状態(V相の場合、U相ほど外周側に折り曲げなくても良いため、図示の状態となる)では、各コイル24Vo,24Vm,24Viのエンド長をそれぞれ、L(24Vo),L(24Vm),L(24Vi)とすると、L(24Vo)=L(24Vi)<L(24Vm)となる。スロット内に挿入されている各コイル24Vo,24Vm,24Viの長さはそれぞれ等しいため、1ターン分のそれぞれのコイル長さ(コイルの周長)LL(24Vo),LL(24Vm),LL(24Vi)は、LL(24Vo)=LL(24Vi)<LL(24Vm)となる。前述したように、ステータ20の外径R1が250mmで、内径R2が150mmで、軸方向の長さが45mmの体格のモータの場合、V相コイル24Vの周長は、例えば、LL(24Vo)=292.5mm,LL(24Vm)=297.5mm,LL(24Vi)=292.5mmとすればよいものである。なお、96本(48ターン×各3本)ある相コイル24の平均周長は、295mmである。
次に、図4を用いて、W相コイル24Wのコイルエンドの状態について説明する。W相コイル24Wは、スロットSW2とスロットSW3に挿入される。スロットSW2とスロットSW3との間には、U相コイルやW相コイルを挿入するための4個のスロットが存在するが、図示は省略している。前述したように、W相コイルを挿入した時点では、すでに、U相,V相コイルが挿入されているため、W相コイル24Wのコイルエンドは、ステータの内周側に偏った状態とする必要がある。
W相コイル24Wは、1本づつコイル挿入機構により順次挿入される。従って、最初にスロット開口SOから挿入されたコイル24Woは、スロットSW2,SW3の最奥(ステータの外周側)に位置し、中間に挿入されたコイル24Wmは、スロットSW2,SW3の中間に位置し、最後に挿入されたコイル24Wiは、スロットSW2,SW3の入り口側(ステータの内周側)中間に位置する。そして、コイルエンドをステータの内周側に折り曲げた状態では、各コイル24Wo,24Wm,24Wiのエンド長をそれぞれ、L(24Wo),L(24Wm),L(24Wi)とすると、L(24Wo)>L(24Wm)>L(24Wi)となる。スロット内に挿入されている各コイル24Wo,24Wm,24Wiの長さはそれぞれ等しいため、1ターン分のそれぞれのコイル長さ(コイルの周長)LL(24Wo),LL(24Wm),LL(24Wi)は、LL(24Wo)<LL(24Wm)<LL(24Wi)となる。前述したように、ステータ20の外径R1が250mmで、内径R2が150mmで、軸方向の長さが45mmの体格のモータの場合、W相コイル24Wの周長は、例えば、LL(24Wo)=290mm,LL(24Wm)=295mm,LL(24Wi)=300mmとすればよいものである。なお、96本(48ターン×各3本)ある相コイル24の平均周長は、295mmである。
次に、図5〜図7を用いて、本実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルの成形方法について説明する。
図5〜図7は、本発明の一実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルの成形方法を示す断面図である。なお、図1〜図4と同一符号は、同一部分を示している。
最初に、図5を用いて、U相コイル24Uの成形方法について説明する。図2において説明したように、1ターン分のそれぞれのコイル長さ(コイルの周長)LL(24Uo),LL(24Um),LL(24Ui)は、LL(24Uo)<LL(24Um)<LL(24Ui)とするために、四角錐台形の巻き枠30Uを用いる。四角錐台形の巻き枠30Uに対して、銅線を1列に順番に巻き付けることによって、U相コイル24Uを成形する。ここで、四角錐台形の巻き枠30Uの形状は、ステータ20の外径R1が250mmで、内径R2が150mmで、軸方向の長さが45mmの体格のモータの場合であって、U相コイル24Uの各コイル24Uo,24Um,24Uiの周長が、例えば、LL(24Uo)=290mm,LL(24Um)=295mm,LL(24Ui)=300mmとなるような寸法形状としている。ステータコアのスロットには、コイルの周長の短い側(コイルの周長がLL(24Uo)の側;図5の例では、周長の短いコイルの側)から挿入される。
次に、図6を用いて、相コイル24の成形方法について説明する。図3において説明したように、1ターン分のそれぞれのコイル長さ(コイルの周長)LL(24Vo),LL(24Vm),LL(24Vi)は、LL(24Vo)=LL(24Vi)<LL(24Vm)とするのは理想であるが、このようなコイルの周長とするためには、中央部の外径が両側の外径よりも長い形状となるように、2個の四角柱形の巻き枠の底面同士を接続した巻き枠形状とする必要がある。しかしながら、このような巻き枠にてコイルを成形すると、巻き枠から成形コイルを外しにくい場合が生じる。一方、相コイル24は、平均周長に対する最内外層のコイルの周長の差は2.5mmと少ないこと、及び図3で示したように、最終的には中央付近に折り返すこと、さらに、相コイルの後に挿入するW相コイルのスロットだけ露出していればよいこと等の条件を加味すると、四角柱形の巻き枠30Vを用いてもよいことが判明した。そこで四角柱形の巻き枠30Vに対して、銅線を1列に順番に巻き付けることによって、V相コイル24Vを成形する。ここで、四角錐台形の巻き枠30Vの形状は、V相コイル24Vの各コイル24Vo,24Vm,24Viの周長が、相コイルの平均周長である、例えば、LL(24Vo)=LL(24Vm)=LL(24Vi)=295mmとなるような寸法形状としている。
最後に、図7を用いて、W相コイル24Wの成形方法について説明する。図4において説明したように、1ターン分のそれぞれのコイル長さ(コイルの周長)LL(24Wo),LL(24Wm),LL(24Wi)は、LL(24Wo)>LL(24Wm)>LL(24Wi)とするために、四角錐台形の巻き枠30Wを用いる。四角錐台形の巻き枠30Wに対して、銅線を1列に順番に巻き付けることによって、W相コイル24Wを成形する。ここで、四角錐台形の巻き枠30Wの形状は、ステータ20の外径R1が250mmで、内径R2が150mmで、軸方向の長さが45mmの体格のモータの場合であって、W相コイル24Wの各コイル24Wo,24Wm,24Wiの周長が、例えば、LL(24Wo)=300mm,LL(24Wm)=295mm,LL(24Wi)=290mmとなるような寸法形状としている。ステータコアのスロットには、コイルの周長の長い側(コイルの周長がLL(24o)の側;図7の例では、周長の長いコイルの側)から挿入される。
次に、図8を用いて、本実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルを成形する巻き枠の形状について説明する。
図8は、本発明の一実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルを成形する巻き枠の形状を示す正面図である。
巻き枠30Aは、U相コイル24Uを巻付ける部分30U’と、V相コイル24Vを巻付ける部分30V’と、W相コイル24Wを巻付ける部分30W’とを有する2個の巻き枠30A1,30A2とから構成されている。巻き枠30A1,30A2の両端は、回転と軸方向にスライドできる構造(図示せず)に取り付けられ、且つ巻き枠の間隔Lをリンク機構32A,32Bによって可変できる。以上の構成において、各相に応じて巻き枠30Aの所定の位置U,V,Wに銅線を1列に巻き付けコィルを成形する。さらに、この巻き枠30Aを、2個の備えることにより、第1のU相コイルと、第2のU相コイルを連続した巻線として、順次成形することができる。この2個を1組として、図1に示したように、U相コイル24Uは8個のコイルからなるため、4組のU相コイルを成形する。そして、成形したコィルを挿入機構(図示せず)に4組を同時に取り付け、同時にステータコアに挿入する。
次に、図9〜図11を用いて、本実施形態による3相回転電機の製造工程について説明する。
図9〜図11は、本発明の一実施形態による3相回転電機の製造工程を示す正面図である。
図9に示すように、2個の1組のU相コイル24Uを、図8に示した巻き枠によって成形して用意する。次に、4組のU相コイル24Uを、挿入機構(図示せず)に同時に取り付け、ステータコア22のスロツトSにU相コイル24Uの一端の方向から1列に並んだコイルを順番にスロツト開口部SOの側から挿入し、スロットの奥側方向に矢印A方向に沿って4組のコイルを同時に挿入する。
次に、図10に示すように、2個の1組のV相コイル24Vを、図8に示した巻き枠によって成形して用意する。次に、4組のV相コイル24Vを、挿入機構(図示せず)に同時に取り付る。この時点では、図9に示した工程により、スロットSの内部には既にU相コイル24Uが挿入されている。U相コイル24Uのコイルエンドをステータコアの外周側に折り曲げて、V相コイル挿入用のスロットが見える状態としておいて、挿入機構により、ステータコア22のスロツトSにV相コイル24Vの一端の方向から1列に並んだコイルを順番にスロツト開口部SOの側から挿入し、スロットの奥側方向に矢印B方向に沿って4組のコイルを同時に挿入する。
最後に、図11に示すように、2個の1組のW相コイル24Wを、図8に示した巻き枠によって成形して用意する。次に、4組のW相コイル24Wを、挿入機構(図示せず)に同時に取り付る。この時点では、図8及び図9に示した工程により、スロットSの内部には既にU相コイル24U,V相コイル24Vが挿入されている。U相コイル24U及びV相コイル24Vのコイルエンドをステータコアの外周側に折り曲げて、W相コイル挿入用のスロットが見える状態としておいて、挿入機構により、ステータコア22のスロツトSにW相コイル24Wの一端の方向から1列に並んだコイルを順番にスロツト開口部SOの側から挿入し、スロットの奥側方向に矢印C方向に沿って4組のコイルを同時に挿入する。
これにより、ステータコア1に全てのコイルが挿入される。次の工程で、ステータコア22の外径側と内径側の延長線内に、各相コイル24U,24V,24Wのコイルエンドが位置するように曲げ直し、その後、各コイルのリード線に端子を接続し、ステータ組立体が完成する。
以上の説明では、U相コイル24Uは、図5に示した角錐台形状の巻き枠により成形し、V相コイル24Vは、図6に示した角柱形状の巻き枠により成形し、W相コイル24Wは、図7に示した図5とは逆方向の角錐台形状の巻き枠により成形しているが、ここで、V相コイル24Vについても、図5に示した角錐台形状の巻き枠により成形するようにすることができる。これは、2層目に挿入されるV相コイルはコイルエンドに余裕があるため、角錐台形状に成形しても、スロット内に挿入可能だからである。このようにすることにより、巻き枠の形状を、図8の形状よりも簡略化することができる。また、3種類のコイルは全て角錐台形状であるため、図8に示した巻き枠30Aの内、U相コイル用の巻き枠部30U’だけでも、3種類のコイルを成形することができる。
また、本実施形態は、3相分布巻電動機だけでなく、3相分布巻発電機に対しても同様に適用できるものである。
以上説明したように、本実施形態によれば、コイルの各相ごとに平均周長は同じとするため磁力性能は同じで、1巻き毎の電線の周長を変えることで、スロットの奥側と入口側で電線の周長が変わり、各コイルの相ごとに無駄のない銅線の長さとなる。その結果、スロットに取付けられたコイルのコイルエンド部分を想定した位置に配置でき、旦つ次の工程でコィルエンド部分の成形を容易にすることができる。したがって、3相回転電機における3相分布巻による巻線が可能となる。
本発明の一実施形態による3相回転電機の構成を示す側面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機の各相のコイルエンドの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機の各相のコイルエンドの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機の各相のコイルエンドの状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルの成形方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルの成形方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルの成形方法を示す断面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機に用いる各相コイルを成形する巻き枠の形状を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機の製造工程を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機の製造工程を示す正面図である。 本発明の一実施形態による3相回転電機の製造工程を示す正面図である。
符号の説明
10…ロータ
20…ステータ
22…ステータコア
24U…U相コイル
24V…V相コイル
24W…W相コイル
S,SU,SV,SW…スロット
30A,30U,30V,30W…巻き枠

Claims (3)

  1. ロータと、ステータコアに分布巻で3相コイルが順次それぞれ巻回されたステータとを有する3相回転電機であって、
    前記ステータコアに最初に巻回される第1の相のコイルは、前記ステータコアのスロットに挿入された状態において、外周に位置するコイルの周長が内周に位置するコイルの周長よりも短いコイルであり、
    前記第1の相のコイルのコイルエンドは、
    前記スロットの外周側の位置よりも外周側に折り曲げられるとともに、
    前記外周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記内周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの外周位置よりも外周側で前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられており、
    前記ステータコアに2番目に巻回される第2の相のコイルは、前記ステータコアのスロットに挿入された状態において、外周から内周に位置するコイルの全ての周長が等しいコイルであり、
    前記第2の相のコイルの外周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの内周方向に折り曲げられており、
    前記第2の相のコイルの内周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの外周方向に折り曲げられており、
    前記ステータコアに3番目に巻回される第3の相のコイルは、前記ステータコアのスロットに挿入された状態において、外周に位置するコイルの周長が内周に位置するコイルの周長よりも長いコイルであり、
    前記第3の相のコイルのコイルエンドは、
    前記内周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記外周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの内周側にて前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられていることを特徴とする3相回転電機。
  2. 請求項1記載の3相回転電機において、
    前記第1のコイルの平均周長と、前記第2のコイルの平均周長と、前記第3のコイルの平均周長は等しいことを特徴とする3相回転電機。
  3. ロータと、ステータコアに分布巻で3相コイルが順次それぞれ巻回されたステータとを有する3相回転電機の製造方法であって、
    前記ステータコアに最初に巻回される第1の相のコイルは、銅線を1列に順番に四角錐台形に巻き付けた形状に予め成形されたコイルであり、このコイルを周長の短い側から順次、前記ステータコアのスロットに挿入し、
    前記第1の相のコイルのコイルエンドは、
    前記スロットの外周側の位置よりも外周側に折り曲げられるとともに、
    前記外周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記内周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの外周位置よりも外周側で前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられ、
    前記ステータコアに2番目に巻回される第2の相のコイルは、銅線を1列に順番に四角柱形に巻き付けた形状に予め成形されたコイルであり、このコイルを順次、前記ステータコアのスロットに挿入し、
    前記第2の相のコイルの外周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの内周方向に折り曲げられ、
    前記第2の相のコイルの内周に位置するコイルのコイルエンドは前記スロットの外周方向に折り曲げられ、
    前記ステータコアに3番目に巻回される第3の相のコイルは、銅線を1列に順番に前記第1の相とは逆の四角錐台形に巻き付けた形状に予め成形されたコイルであり、このコイルを周長の長い側から順次、前記ステータコアのスロットに挿入し、
    前記第3の相のコイルのコイルエンドは、
    前記内周に位置するコイルのコイルエンドに対して、前記外周に位置するコイルのコイルエンドが、前記スロットの内周側にて前記ロータの軸方向に積層されるように折り曲げられることを特徴とする3相回転電機の製造方法。
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