以下、本発明の実施形態の幾つかを、デジタルカメラ等の電子カメラを例にして、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
本実施形態では、電子カメラは、ユーザの意志によってシャッターを押して撮影する通常撮影モードと、該電子カメラをユーザの身につけて所定のトリガにより自動的に撮影するウエアラブル撮影モードとを有し、ウエアラブル撮影モードにおいて、重要な場面と通常の場面とでは撮影する動画の画質(記録密度)を変えて撮影する。つまり、重要な場面の撮影時は圧縮率の低い高解像度(一般に、高精細、ファイン、ノーマルなどと呼ばれる)動画(以下、イベント動画)を撮影し、通常の動画撮影では圧縮率の高い低解像度(一般にエコノミーなどと呼ばれる)の動画(以下、メモ動画)を撮影してワークメモリに一時記憶し、その後画像記憶部に保存記録する。
このため、電子カメラは、カメラを身につけたままで低画質の動画(以下、メモ動画)を自動撮影するウエアラブルメモ動画撮影と、カメラを身につけたままでイベントが生じたとき高解像度の動画(以下、イベント動画)撮影を可能とするため、押し下げによりイベント動画の撮影を開始し、再度の押し下げによりイベント動画の撮影を停止する通常の動画撮影開始/終了ボタンに加え、音響検出やスイッチ切り替え或いは電圧変動等のトリガを検出したときをイベント動画の撮影指示があった時とするためのトリガ検出部を備えている。また、記録時に、イベント動画には、再生時にメモ動画と区別できるように識別情報が付されて記録される。
図1は、電子カメラの外観図である。電子カメラ10(100)は、図1(a)に示すように、カメラボディ11の前面に、レンズ鏡筒部12、ファインダ窓13及びストロボ窓14、マイクロフォン28等の音響入力部などを備えるとともに、図1(b)に示すように、上面に、第1のシャッターキー15、ストロボ設定キー16及びセルフタイマーキー17、及び紐通し用の止め具29などを備え、また、図1(c)に示すように、背面に、電源スイッチ18、ズームボタン19、記録/再生モード切り替えスイッチ20、ファインダ接眼窓21、液晶ディスプレイ22、動画撮影開始/終了ボタン23、パーソナルコンピュータ(以下、パソコン)やモデム等の外部装置とUSBケーブルを接続する場合に用いるUSB接続端子部24、及び複数の機能キー25、26等を備えている。なお、更に、正面等に赤外線通信やブルートゥース等の近接通信用の光送受口や無線通信用アンテナ、GPS受信アンテナを設けるようにしてもよい。
マイクロフォン28の位置はカメラ正面に限定されず、例えば、上面に設けてもよい。また、イベントに遭遇したとき高解像度の動画を撮影するためのユーザによる指示を入力するための音響入力部28に代えて、切り替えスイッチを設けてもよい。更に、図1の例では電子カメラ10は横長(横のサイズ>縦のサイズ)としたが、縦長(縦のサイズ>横のサイズ)でもよい。また、めがね型でもよい。
レンズ鏡筒部12は、光学ズーム機能付きの撮影レンズ群やメカニカルシャッター機構などを収めたものであり、レンズ鏡筒部12の後端に配置されたイメージセンサ(図示せず)の受光面に被写体の像を結像させるものである。ファインダ窓13は、カメラボディ11の背面側のファインダ接眼窓21と一体をなしており、目視で構図確認を行う際に用いられるものである。ストロボ窓14は、後述のストロボ発光を通すための透過窓であり、撮影レンズ群の画角に合わせてストロボ発光の光束の広がりを調節するための小さなレンズが全面に並べられている。
シャッターキー15は、静止画撮影時に2段押しされるものである。1段目で露出等を設定し、2段目で画像をキャプチャー(記録)する。ストロボ設定キー16は、ストロボ発光を許容するか禁止するかを設定するものである。許容に設定されている場合、シャッターキー15の1段目押し下げ操作時に露出不足が判定されると、画像キャプチャーの際に、後述するストロボ部34を駆動してストロボ光を発射し、禁止に設定されている場合は、同ストロボ部34の駆動を強制禁止する。なお、ウエアラブル専用のカメラでは通常シャッターキーは設けなくてもよい。
また、セルフタイマーキー17はセルフタイマーのオンオフを切り替えるものであり、電源スイッチ18は、電子カメラ10の電源を入れたり切ったりするものである。ズームボタン19は光学レンズの画角(すなわちズーム比)を変更するものである。「+」側を押すと画角が小さくなり、「−」側を押すと逆に大きくなる。記録/再生モード切り替えスイッチ20は、電子カメラ10の動作モードを記録モードと再生モードに切り替えるものである。
液晶ディスプレイ22は高解像度のカラー液晶ディスプレイからなり、この液晶ディスプレイ22を用いて、記録済みの画像をいつでも自由に再生確認できるとともに、記録モードにおいては、スルー画像を表示させてファインダ代わりに用いることができ、さらに、逆光撮影などの際の自動露出が不適切であるときはスルー画像を見ながら手動で適正露出に設定したり、あるいは、ホワイトバランスの自動設定値が不適切であるときは同様にスルー画像を見ながら撮影光源に応じたホワイトバランス設定値を手動で選択したりすることができるようになっている。
音響入力部28はトリガ検出部40に含まれ、外部からの音響を入力し、ユーザの発声音や特定音域のホイッスル音を検出したときにトリガ検出信号を制御部36(図2)に送出する。なお、音響入力部28に代えて、イベント発生時に押してイベント動画指示を行うイベントボタンや、オン/オフ切り替えスイッチを設けるようにしてもよいし、ユーザの脈拍の変動や発汗等を検出するセンサを設けるようにしてもよい。
図2は、電子カメラ10の概念的な機能ブロック図である。このブロック図では、図2(a)に示すように、便宜的に、撮像部32、画像処理部33、ストロボ部34、操作部35、制御部36、表示制御部37、表示部38(図1の液晶ディスプレイ22に相当)及び画像記憶部39、トリガ検出部40、画質設定部41などの各機能ブロックに分けられている。なお、更に、赤外線通信やブルートゥース等の近接通信用の近接通信制御部や無線通信用の無線送受信部48を設けるようにしてもよい。
撮像部32は、図2(b)に示すように、光学系駆動モータ32−1、撮影レンズ群を含む光学系レンズ32−2、被写体31の像を撮像してカラー画像データを生成するCCD、CMOS等の撮像素子32−3、タイミング発生器(TG)32−4、垂直ドライバ32−5、サンプルホールド回路(S/H)32−6、A/D変換器32−7、及びメカニカルシャッター機構などを含む。なお、撮像素子32−3は、タイミング発生器32−4、垂直ドライバ32−5、サンプルホールド回路32−6及びA/D変換器32−7などの付帯回路により、制御部36からの制御信号に基づいてシャッター速度や露出値などを可変的に設定するとともに、その設定値に対応したカラー画像データ(以下、単に画像データという。)を生成し、A/D変換器32−7でデジタル信号に変換して画像処理部33に出力する。
画像処理部33は、図2(c)に示すように、カラープロセス回路33−1、画像符号化部33−2、及びDMA(Direct Memory Access)コントローラ33−3等の回路からなり、カラープロセス回路33−1で入力された画像データを輝度成分(Y)と色成分(Cr、Cb)に分離し、制御部36からの制御信号に基づいてホワイトバランス補正を施した後、画像符号化部33−2で画像符号化処理を行って設定された画質にした後、DMAコントローラ33−3によりその画像データをワークメモリ36d(図3)に出力する。
ストロボ部34は、制御部36からの駆動信号に従って被写体31を照明するための補助光(ストロボ光)34aを発射する。操作部35は、カメラボディ11に設けられた各種操作キー、すなわち、前述のシャッターキー15、ストロボ設定キー16、セルフタイマーキー17、電源スイッチ18、ズームボタン19、記録/再生モード切り替えスイッチ20、動画撮影開始/終了ボタン23、及び機能キー25、26などの操作に応答したキー信号を生成して制御部36に出力する。
制御部36は、図3にそのブロック図を示すように、CPU(Central Processing Unit)36aを備えるとともに、このCPU36aに、バス36bを介して、プログラムメモリ36c、ワークメモリ36d、データメモリ36e、入力部36f及び出力部36g、タイマ36hなどを接続して構成されている。CPU36aはプログラムメモリ36cに格納された所定の制御プログラムをワークメモリ36dにロードして実行することにより、入力部36fからのデータ、例えば、画像処理部33からの画像データ、操作部35からの各種キー信号、画像記憶部39からの画像データ、トリガ検出部40からのトリガ検出信号など、の取り込みや、出力部36gへのデータ、例えば、撮像部32へのシャッター速度や露出設定値の制御信号、画像処理部33へのホワイトバランス補正制御信号、表示制御部37への表示用信号、画質設定部41へのビットレート設定変更指示、画像記憶部39への記録用画像データ、ストロボ部34へのストロボ駆動信号、の書き出しを行いつつ、あるいは、後述のメニュー処理を実行したときには、そのメニュー処理で選択された各種設定値をデータメモリ36eに不揮発的(電源をオフにしても情報を失わないこと)に書き込むなどして、電子カメラ10の全体動作を制御する。
表示制御部37は、制御部36から出力されたスルー画像やプレビュー画像又は各種設定画面などの表示信号を表示部38の表示形式に変換して当該表示部38に出力するもので、これらの表示制御部37及び表示部38は一体として表示手段を構成する。
画像記憶部39は、撮影画像(キャプチャー画像ともいう)を不揮発的に記録するための記録媒体で構成されており、たとえば、フラッシュメモリ等の半導体記憶デバイスや磁気メモリデバイスなどをその記録媒体に用いることができる。なお、画像記憶部39は、例えば、メモリカードのような取り外し可能なメモリであって、電子カメラに実装するように構成されていてもよい。
トリガ検出部40は本実施例では音響入力部28を含み、音響入力部28で取りこんだ音響が所定の音域の音響(例えば、ホイッスル音、特定周波数帯の非可聴音等)である場合に、トリガ検出信号を生成し制御部36に送出する(音域はユーザが設定できるようにしてもよい)。なお、トリガ検出部40は、イベントボタンやオン/オフスイッチを設け、ボタンが押されたりスイッチが切り替えられた時にトリガ信号を発するように構成してもよいし、イベントに遭遇したときに起こるユーザの意識的又は無意識なアクション(例えば、ユーザの脈拍変動や発汗等)をセンサで検出して特定の条件下でトリガを発するようにしてもよい。
画質設定部41は動画像を撮影している途中において、制御部36からの指示があると、画像処理部33の画像符号化部33−2に高画質用のビットレート又は低画質用のビットレートを与えて撮影を中断することなく撮影している動画の画質を低画質から高画質(低解像度から高解像度)、高画質から低画質に変更する。ビットレートによる画質の変更方法は公知の方法(例えば、特許文献3記載の技術による方法)によればよい。
図4はメモ動画撮影とイベント動画撮影のタイミングチャートであり、メモ動画撮影開始後、イベント001、002、003が生じそれぞれのタイミングでイベント撮影を行った場合のメモ動画とイベント動画の説明図である。
まず、ユーザが動画撮影開始ボタン23(図1)を押すと、メモ動画撮影開始信号40−0が制御部36に送出され、低画質のメモ動画MOV001.AVIの撮影が開始され、所定の時間間隔で順次ワークメモリ36dに書き込まれる。次に、イベント001でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号41−1が制御部36に送出され、高画質のイベント動画EVM001.AVIが撮影され、イベント動画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。また、再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号41−2が制御部36に送出されてイベント動画EVM001.AVIの撮影を終了し、直ちにメモ動画MOV002.AVIの撮影が開始される。
以下、同様に、イベント002でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号42−1が制御部36に送出され、イベント動画EVM002.AVIが撮影され、イベント動画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号42−2が制御部36に送出されてイベント動画EVM002.AVIの撮影を終了し、直ちにメモ動画MOV003.AVIの撮影が開始される。イベント003でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号43−1が制御部36に送出され、イベント動画EVM003.AVIが撮影され、イベント動画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号43−2が制御部36に送出されてイベント動画EVM003.AVIの撮影を終了し、メモ動画MOV004.AVIの撮影が開始される。
図5は、撮影後、画像記憶部39に書き込まれる画像管理ファイルの構成例を示す図であり、画像管理ファイル50は、イベント番号を格納するイベント欄51、イベントの書類コードを格納するイベント種別欄52、撮影日時を格納する日時情報欄53、動画像データの画像ファイル名を格納する動画像データ欄54、及び静止データの画像ファイル名を格納する静止画像データ欄55を備えた画像管理データを記憶してなる。画像管理データは撮影終了後、ワークメモリ36dに書き込まれていた画像データが画像記憶部39に記録される際に生成され、画像管理ファイル50に追加される。
次に、制御部の動作を説明する。図6は、制御部36のCPU36aで実行される撮影制御プログラムによる電子カメラ10の動作例を示すフローチャートである。なお、一般的な撮像・画像処理の詳細については記載を省略してある。このプログラムは、電源を投入したとき(図1の電源スイッチ18をオンにしたとき)に実行を開始する。また、本実施例では入力音響をホイッスル音としたが、前述したように音響はホイッスル音に限定されない。更に、トリガ源は音響入力に限定されない。
まず、キー操作によりウエアラブル動画撮影モードが選択されると(ステップS0)、CPU36aは電子カメラ10の動作チェックなどの初期設定を行った後(ステップS1)、動画撮影開始ボタン23が押されているか否かを判定し、押されていればステップS3に進む。一方、押されていなければそのまま静止画撮影モードに進む(ステップS2)。
イベントに遭遇するとユーザはホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受信したか否かを調べ、受信した場合はステップS4に進んでイベント動画撮影を開始し、受信しない場合はステップS9に進みメモ動画撮影を開始する(ステップS3)。
CPU36aは画質設定部41に制御信号を送出して画像符号化部33−2のビットレートを高画質(高解像度)用のビットレートに設定変更させる(ステップS4)。
次に、撮像部32を制御してレンズ視野内の被写体像31を所定時間間隔で取り込ませ、画像処理部33で高解像度(=高画質)のカラー画像データ、つまり、イベント動画像データを生成させ、ワークメモリ36dに一時記憶(追加記憶)させる。この際、イベント動画像データにはメモ動画像データと区別するために識別情報を付加して一時記憶させる(ステップS5)。また、生成したイベント動画像データの画素数を間引いて表示部38にスルー画像を表示させる(ステップS6)。
次に、動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップS14に進み、押されていない場合はステップS8に進む(ステップS7)。
イベントが終了するか現在のイベントの動画撮影を終了させる場合はユーザは再度ホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受け取ったか否かを調べ、受け取った場合はステップS9に進んでメモ動画撮影を開始し、受け取っていない場合はステップS5に戻ってイベント動画撮影を続行する(ステップS8)。
上記ステップS3でホイッスルが吹かれなかった場合は、CPU36aは画質設定部41に制御信号を送出して画像符号化部33−2のビットレートを低画質(低解像度)用のビットレートに設定変更させる(ステップS9)。
次に、撮像部32を制御してレンズ視野内の被写体像31を所定時間間隔で取り込ませ画像処理部33で低解像度(=低画質)のカラー画像データ、つまり、メモ動画像データを生成させ、ワークメモリ36dに一時記憶(追加記憶)させる(ステップS10)。また、生成したメモ動画像データの画素数を間引いて表示部38にスルー画像を表示させる(ステップS11)。
次に、動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップS14に進み、押されていない場合はステップS13に進む(ステップS12)。
新たなイベントに遭遇するとユーザはホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受け取ったか否かを調べ、受け取った場合はステップS4に戻ってイベント動画撮影を開始し、受け取っていない場合はステップS10に戻ってメモ動画撮影を続行する(ステップS13)。
上記ステップS7又はS12で動画撮影終了ボタン23が押された場合は、ワークメモリ36dに一時記憶されている動画像データをデータ圧縮処理して画像記憶部39に記録し、ワークメモリ36dに一時記憶されている動画像データを消去する。なお、識別データが付されたイベント動画像は識別データを付したまま記録される。また、記録の際、図5に示したような画像管理データを生成し、画像記憶部39に記憶されている画像管理ファイル50に追加記憶する(ステップS14)。
また、上記ステップS6、S11でスルー画像を表示する例を示したが、保守員や警備員が作業時やパトロール時にヘルメットや衣服等に装着して使用する場合のように、スルー画像を見ないような応用例の場合には、ステップS6、S11は省略してもよい。
また、上記ステップS3のトリガ検出後、ステップS5でメモ動画に続けてイベント画像が記憶されることとなるが、イベント画像を記憶し終わったとき、つまり、ステップS7で動画撮影終了ボタン23の押し下げを検出したときかステップS8でトリガ信号を受信したとき、ステップS3のトリガ検出時より前のメモ動画を消去するようにしてもよい。このようにすれば、メモリを節約できる。また、ステップS7で動画撮影終了ボタン23の押し下げを検出したとき、ステップS8でトリガ信号を受信したときステップS3のトリガ検出時よりすこし前(所定時間前(例えば、3秒前))から該トリガ検出時までのメモ動画を残して、メモリに記憶されているメモ動画を消去するようにしてもよい。このようにすれば、急に重要な場面に遭遇したような場合にトリガ発生操作が遅くなっても、再生時に少し前のメモ画像を含む動画を見ることできる。
また、上記ステップS14ではワークメモリ36dに記憶されている動画像データを記憶順にデータ圧縮して画像記憶部39に記録する例を示したが、画像記憶部39上にイベント動画像データを記録するホルダとメモ動画像データを記録するホルダを設け、記録時に、ワークメモリ36dに記憶されている動画像データのうち、イベント動画識別情報がついている動画像データをイベント動画像データを記録するホルダに記録し、そうでない動画像データをメモ動画像データを記録するホルダに記録するようにしてもよい。
また、上記ステップS14で、高画質の動画と低画質の動画の画素サイズ(=1画面の縦×横の画素数をいう)を異なるようにして保存メモリに記録するようにしてもよい。例えば、イベント画像の画素サイズを2048×1536画素、メモ画像の画素サイズを640×480画素とする。
上記図1〜図5、及び図6のフローチャートに示した動作により、相対的に低画質の動画(メモ動画)を撮り続け、所定のトリガ(音、ボタン、スイッチ、所定の画像やセンサ情報等)に応答して相対的に高画質の動画(イベント動画)を撮影することができるので、重要な場面を撮影した動画であるイベント動画を高解像度で鮮明に撮影できる。
また、メモ動画を低解像度で記録するので高解像度のイベント動画のみを撮影する場合に比べ、長時間撮影が可能である。更に、イベント動画像には識別情報を付して記録してあるので、再生時に検索が容易である。なお、イベント動画識別情報がついている動画像データをイベント動画像データを記録するホルダに記録するように構成した場合も再生時の検索は容易となる。
(実施形態2)
上記実施形態1では、ウエアラブル撮影モードにおいて、図4に示したようにメモ動画とイベント動画をシリアルに撮影する、つまり、イベントに遭遇するとイベント動画(高画質(高解像度)の動画)の撮影を開始し、イベント動画撮影を終了すると直ちにメモ動画を撮影するようにしたが、メモ動画を撮影するとどうしてもその分メモリ容量が必要になるが、ウエアラブルカメラにおいて、メモ動画撮影をせず、重要な場面のみにイベント動画を撮影すればよい応用分野もある。
しかし、重要な場面のみを撮影するようにした場合でも、急に重要な場面に遭遇したときにユーザが、ホイッスルを吹いたり、イベントボタンを押すといったようなトリガ発生操作を行っても間に合わない場合がある。本実施例では、このような場合にトリガ発生操作を行う少し前からイベント動画を録画する例の一つについて説明する。
なお、本実施形態において、本実施形態で用いる電子カメラの外観及び使用方法は、上記実施形態1と同様でよい。また、電子カメラの外観図、各回路の動作及び機能と、機能ブロック図、制御部の構成例、及び画像管理ファイルの構成例は、上記実施形態1の図1、図2、図3、及び図5と同様である。以下、本実施形態を図1〜図3、図5、及び下記図7〜図10を参照しながら説明する。
図7は、イベント動画のみを撮影し、遡及させる場合のイベント動画撮影のタイミングチャートであり、動画撮影開始後、イベント011、012、013が生じそれぞれのタイミングでイベント撮影を行った場合の説明図である。
まず、ユーザが動画撮影開始ボタン23(図1)を押すと、制御部36は所定時間間隔で所定コマ数分(所定時間分)の高画質動画像(イベント動画と同じ画質)をワークメモリ36aに循環(エンドレス)記憶する処理を開始してイベント動画撮影待機状態となる。
イベント011でユーザがホイッスルを吹くと、トリガ検出部40からトリガ信号71−1が制御部36に送出され、循環記憶を停止する。同時に、イベント動画の撮影が開始され、その時点でワークメモリ36dに記憶されている所定コマ分遡った動画に追加されて書き込まれる。また、再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号71−2が制御部36に送出されて数コマ分遡及した動画78−0を含むイベント動画EVM011.AVIの撮影を終了し、ワークメモリ36dへの循環記憶を再開する。
ユーザがホイッスルを吹くまで高画質画像をワークメモリ36dに循環記憶しながらイベント動画撮影待機状態となる。イベント012でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号72−1が制御部36に送出され、循環記憶を停止する。同時に、イベント動画の撮影が開始され、その時点でワークメモリ36dに記憶されている所定コマ数分遡った動画に追加されて書き込まれる。また、再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号72−2が制御部36に送出されて数コマ分遡及した動画78−1を含むイベント動画EVM012.AVIの撮影を終了し、ワークメモリ36dへの循環記憶を再開する。
ユーザがホイッスルを吹くまで所定時間間隔で所定コマ数分の高画質画像をワークメモリ36dに循環記憶しながら撮影待機状態となる。イベント013でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号73−1が制御部36に送出され、循環記憶を停止する。同時に、イベント動画の撮影が開始され、その時点でワークメモリ36dに記憶されている所定コマ数分遡った動画に追加されて書き込まれる。また、再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部40からトリガ信号73−2が制御部36に送出されて数コマ分遡及した動画78−2を含むイベント動画EVM013.AVIの撮影を終了し、ワークメモリ36dへの循環記憶を再開する。
図8は、イベント動画の遡及撮影を行うためのワークメモリ36dの領域レイアウトの一実施例の説明図であり、1フレームの大きさの動画を撮像する場合のレイアウト例である。図8で、ワークメモリ36d上に確保された領域G1〜G16は所定の時間間隔で取込まれる動画像データの循環記憶用領域81の分割領域である。また、符号82で示されている領域はイベント撮影開始用のトリガが出されたあとに撮影される遡及画像及びイベント動画の記憶領域(以下、イベント動画記憶領域)であり、符号83で示されている領域は作業領域、符号84で示されている領域は予備領域である。なお、図示の例では循環記憶用領域として16個の分割領域G1〜G16を例としたが、分割領域の個数は16に限定されない。つまり、循環記憶される画像のコマ数分あればよい。
図9は、循環記憶される動画(以下、循環記憶動画)とイベント撮影開始後のイベント動画の関連を示す説明図である。図8の例では、16コマ分の動画像データを分割領域G1〜G16に時系列に記憶し、G16に動画像データが記憶されると次のデータはG1に上書き記憶し、・・G16に動画像データが記憶されると次のデータはG1に上書き記憶し、・・・というようにエンドレスにG1〜G16に記憶(つまり、循環記憶)し、イベント動画撮影開始指示(トリガ信号の送出)があるとその直前で循環記憶を停止し、後述(図10)するようにその時点の最も古い動画像データから最新(トリガ信号送出直前)の動画像の順にイベント動画記憶領域82に追加記憶してから循環記憶用領域81の記憶内容を消去する。また、イベント動画撮影終了指示(トリガ信号の再送出)があると新たにG1から循環記憶を開始する。
図9(a)の例に示すように、G16をイベント動画撮影開始のトリガ信号が出された直前に撮影された動画像データが記憶されている領域とすると、G1が最も過去の動画像に対応する画像データが記憶されている領域となる。そして、イベント動画撮影開始のトリガ信号が出された時点から撮影されるイベント動画はG1〜G16を遡及画像として、図10に示すようにワークメモリ36dのイベント動画記憶領域82に順次記憶する。
また、図9(b)の例に示すように、G8をイベント動画撮影開始のトリガ信号が出された直前に撮影された動画像データが記憶されている領域とすると、G9が最も過去の動画像に対応する画像データが記憶されている領域となる。そして、イベント動画撮影開始のトリガ信号が出された時点から撮影されるイベント動画はG9〜G16、G1〜G8を遡及画像として、図10に示すようにワークメモリ36dのイベント動画記憶領域82に順次追加記憶する。
図10は、ワークメモリ内の一連のイベント動画とその遡及動画の記憶状態の説明図であり、イベント001でユーザによるイベント動画撮影指示(例えば、ホイッスルを吹く)があると、それまで循環記憶用領域81に記憶していた動画像データの循環記憶を停止し、その時点で循環記憶用領域81に記憶されている最も古い動画像(G1の記憶データ)〜最新の動画像(G16の記憶データ)を遡及画像としてイベント動画記憶領域82に追加記憶してから、イベント001のイベント動画を所定時間間隔でイベント動画記憶領域82に順次追加記憶する。また、イベント001のイベント動画終了指示(例えば、ホイッスルを吹く)があるとイベント001の動画の記憶を終了する。なお、循環記憶用領域81に記憶していた動画像データはイベント動画記憶領域82に記憶した後、消去される。このような動作を繰り返して、・・・・、イベントmでユーザによるイベント動画撮影指示(例えば、ホイッスルを吹く)があると、それまで循環記憶用領域81に記憶していた動画像データの循環記憶を停止し、その時点で循環記憶用領域81に記憶されている最も古い動画像(G9の記憶データ)〜最新の動画像(G8の記憶データ)を遡及画像としてイベント動画記憶領域82に追加記憶してから、イベントmのイベント動画を所定時間間隔でイベント動画記憶領域82に順次追加記憶する。また、イベントmのイベント動画終了指示(例えば、ホイッスルを吹く)があるとイベントmの動画の記憶を終了する。
図11は、制御部36のCPU36aで実行される撮影制御プログラムによる電子カメラ10の動作例を示すフローチャートである。なお、一般的な撮像・画像処理の詳細については記載を省略してある。このプログラムは、電源を投入したとき(図1の電源スイッチ18をオンにしたとき)に実行を開始する。また、本実施例では入力音響をホイッスル音としたが、前述したように音響はホイッスル音に限定されない。更に、トリガ源は音響入力に限定されない。
まず、キー操作により、ウエアラブル動画撮影モードが選択されると(ステップT0)、CPU36aは電子カメラ10の動作チェック及び画像処理部33Aの画像符号化部33−2に高画質用のビットレートを設定するなどの初期設定を行った後(ステップT1)、動画撮影開始ボタン23が押されているか否かを判定し、押されていればステップT3に進む。一方、押されていなければそのまま静止画撮影モードに進む(ステップT2)。
CPU36aは画質設定部41に制御信号を送出して画像符号化部33−2のビットレートを高画質(高解像度)用のビットレートに設定変更させる(ステップT3)。
イベントに遭遇するとユーザはホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受信したか否かを調べ、受信しない場合はステップT5に進んでイベント動画撮影を開始し、受信しない場合はステップT9に進み動画循環撮影を開始する(ステップT4)。
次に、撮像部32を制御してレンズ視野内の被写体像31を所定時間間隔で取り込ませ、画像処理部33で高解像度(=高画質)のカラー画像データ、つまり、イベント動画像データを生成させ、ワークメモリ36dのイベント動画記憶領域82に一時記憶(追加記憶)させる(ステップT5)。また、生成したイベント動画像データの画素数を間引いて表示部38にスルー画像を表示させる(ステップT6)。
次に、動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップT14に進み、押されていない場合はT8に進む(ステップT7)。
イベントが終了するか現在のイベントの動画撮影を終了させる場合はユーザは再度ホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受け取ったか否かを調べ、受け取った場合はステップT9に進んで動画循環撮影を開始し、受け取っていない場合はステップT5に戻ってイベント動画撮影を続行する(ステップT8)。
上記ステップT5又はステップT12でホイッスルが吹かれなかった場合は、CPU36aは撮像部32を制御してレンズ視野内の被写体像31を所定時間間隔で取り込ませ、画像処理部33で高解像度(=高画質)のカラー画像データ、つまり、循環記憶用の動画像データを生成させ、ワークメモリ36dの循環記憶用領域81の分割領域に循環記憶させる(ステップT9)。また、生成した動画像データの画素数を間引いて表示部38にスルー画像を表示させる(ステップT10)。
次に、動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップT14に進み、押されていない場合はステップT12に進む(ステップT11)。
新たなイベントに遭遇するとユーザはホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受け取ったか否かを調べ、受け取った場合はステップT13に進み、受け取っていない場合はステップT9に戻る(ステップT12)。
トリガ信号を受け取った場合は、それまで循環記憶用領域81に記憶していた動画像データの循環記憶を停止し、その時点で循環記憶用領域81に記憶されている最も古い動画像から最新の動画像までを遡及画像としてイベント動画記憶領域82に追加記憶し、循環記憶用領域81に記憶していた動画像データを消去して、ステップT5に戻り、新たなイベント動画の撮影を開始する(ステップT13)。
上記ステップT7又はT11で動画撮影終了ボタン23が押された場合は、ワークメモリ36dのイベント動画記憶領域82に循環記憶されているイベント動画像データを順次取り出して圧縮処理して画像記憶部39に記録し、イベント動画記憶領域82に一時記憶されている動画像データを消去する。また、記録の際、図5に示したような画像管理データを生成し、画像記憶部39に記憶されている画像管理ファイル50に追加記憶する(ステップT14)。
また、上記ステップT6、T10でスルー画像を表示する例を示したが、保守員や警備員が作業時やパトロール時にヘルメットや衣服等に装着して使用する場合のように、スルー画像を見ないような応用例の場合には、ステップT6、T10は省略してもよい。
上記図1〜図3、図5、図7〜図10、及び図11のフローチャートに示した動作により、イベント動画と同じ画質の動画を撮り続けてワークメモリに循環記憶し、所定のトリガ(音、ボタン、スイッチ、所定の画像やセンサ情報等)に応答してイベント動画を撮影することができるので、重要な場面を撮影した動画であるイベント動画を高解像度で鮮明に撮影できる。また、イベント動画だけを記録するのでメモ動画も一緒に記録する場合に比べ、多くのイベント動画を記録できる。
(実施形態3)
本実施形態では、ウエアラブル撮影モードにおいて、メモ動画をシリアルに撮影すると共に、イベントに遭遇した際にも、ホイッスルやトリガの押し下げによるトリガ発生等の動画撮影指示より少し前の動画像(=遡及画像)の録画を行い、続けてイベント動画の録画を可能とした電子カメラについて説明する。
なお、本実施形態において、電子カメラ100の外観と使用方法は、上記実施形態1と同様でよい。また、電子カメラの外観図、制御部の構成及び画像管理ファイルの構成例は、上記実施形態1の図1、図3及び図5と同様である。また、以下の説明で図1〜図5と構成及び機能の部材や回路及び機能ブロックには同じ符号を付けてある。以下、本実施形態を図1、図3、図5、及び下記図12〜図15を参照しながら説明する。
図12は、本実施形態の電子カメラの機能ブロック図である。このブロック図では、図2(a)に示すように、便宜的に、撮像部62、第1の画像処理部63A、第2の画像処理部63B、ストロボ部64、操作部65、制御部66、表示制御部67、表示部68及び画像記憶部69、トリガ検出部70、画質設定部71などの各機能ブロックに分けられている。なお、更に、赤外線通信やブルートゥース等の近接通信用の近接通信制御部や無線通信用の無線送受信部を設けるようにしてもよい。
撮像部62は、図2(b)に示したように、光学系駆動モータ32−1、撮影レンズ群を含む光学系レンズ32−2、被写体61の像を撮像してカラー画像データを生成する撮像素子32−3、タイミング発生器(TG)32−4、垂直ドライバ32−5、サンプルホールド回路(S/H)32−6、A/D変換器32−7、及びメカニカルシャッター機構などを含む。なお、撮像素子32−3は、タイミング発生器32−4、垂直ドライバ32−5、サンプルホールド回路32−6及びA/D変換器32−7などの付帯回路により、制御部66からの制御信号に基づいてシャッター速度や露出値などを可変的に設定するとともに、その設定値に対応したカラー画像データ(以下、単に画像データという。)を生成し、A/D変換器32−7でデジタル信号に変換して第1の画像処理部63A及び第2の画像処理部63Bに出力する。
第1の画像処理部63Aは高画質の画像データを生成する。第1の画像処理部63Aは、図12(b)に示すように、カラープロセス回路63A−1、画像符号化部63A−2、及びDMAコントローラ63A−3等の回路からなり、カラープロセス回路63A−1で撮像部62から入力された画像データを輝度成分(Y)と色成分(Cr、Cb)に分離し、制御部66からの制御信号に基づいてホワイトバランス補正を施した後、画像符号化部63A−2で画像符号化処理を行って設定された画質にした後、DMAコントローラ63A−3によりその画像データをワークメモリ66a(図3)に出力する。
また、第2の画像処理部63Bは低画質の画像データを生成する。第2の画像処理部64は、図12(c)に示すように、カラープロセス回路63B−1、画像符号化部63B−2、及びDMAコントローラ63B−3等の回路からなり、カラープロセス回路63B−1で撮像部62から入力された画像データを輝度成分(Y)と色成分(Cr、Cb)に分離し、制御部66からの制御信号に基づいてホワイトバランス補正を施した後、画像符号化部63B−2で画像符号化処理を行って設定された画質にした後、DMAコントローラ63B−3によりその画像データをワークメモリ66aに出力する。
以下、ストロボ部64〜トリガ検出部70の構成及び機能は図2に示した機能ブロック図のストロボ部34〜トリガ検出部40の構成及び機能と同様である。また、画質設定部71は制御部66からのビットレート設定変更指示により、画像処理部63Aの画像符号化部63A−2に高画質用のビットレート又は低画質用のビットレートを設定する。
図13は、イベント動画を遡及させる場合のメモ動画撮影とイベント動画撮影のタイミングチャートであり、まず、ユーザが動画撮影開始ボタン23(図1)を押すと、信号130が制御部66に送出され、高画質の動画循環撮影が開始され、第1の画像処理部63Aは撮像部62からの画像データを取り込んで所定時間間隔で所定コマ数分(所定時間分)の高画質動画像(イベント動画と同じ画質)をワークメモリ66dに循環記憶する処理を開始してイベント動画撮影待機状態となる。同時に、低画質のメモ動画の撮影が開始され、第2の画像処理部63Bは撮像部62からの画像データを取り込んで低画質のメモ動画MOV021.AVIを所定の時間間隔でワークメモリ66dに記憶する。
次に、イベント021でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部70からトリガ信号131−1が制御部66に送出され、第1の画像処理部63Aは撮像部62からの画像データを取り込んで所定時間間隔で高画質のイベント動画EVM021.AVIをイベント動画識別用のコードと共にワークメモリ66dに記憶する。
また、再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部70からトリガ信号131−2が制御部66に送出されてイベント動画EVM021.AVIの撮影を終了し、直ちに高画質の動画循環撮影とメモ動画MOV022.AVIの撮影が開始される。
以下、同様に、イベント022でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部70からトリガ信号132−1が制御部66に送出され、イベント動画EVM022.AVIが撮影され、イベント動画識別用のコードと共にワークメモリ66dに書き込まれる。再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部70からトリガ信号132−2が制御部66に送出されてイベント動画EVM022.AVIの撮影を終了し、直ちに高画質の動画循環撮影とメモ動画MOV023.AVIの撮影が開始される。イベント023でユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部70からトリガ信号133−1が制御部66に送出され、イベント動画EVM023.AVIが撮影され、イベント動画識別用のコードと共にワークメモリ66dに書き込まれる。再度ユーザがホイッスルを吹くとトリガ検出部70からトリガ信号133−2が制御部66に送出されてイベント動画EVM023.AVIの撮影を終了し、直ちに高画質の動画循環撮影とメモ動画MOV024.AVIの撮影が開始される。
図14は、イベント動画の遡及撮影を行うためのワークメモリ66dの領域レイアウトの一実施例の説明図であり、1フレームの大きさの動画を撮像する場合のレイアウト例である。図14で、ワークメモリ66d上に確保された領域G1〜G16は所定の時間間隔で取込まれる動画像データの循環記憶用領域141の分割領域である。また、符号142で示されている領域はイベント撮影開始用のトリガが出されたあとに撮影される遡及画像及びイベント動画の記憶領域(以下、イベント動画記憶領域)であり、符号143で示されている領域はメモ動画を記憶するメモ動画記憶領域であり、符号144で示されている領域は図15に示すような順序でメモ動画、遡及動画(=循環記憶動画)、イベント動画を記憶する動画記憶領域、符号145で示されている領域は作業領域、符号146で示されている領域は予備領域である。
図15は、メモ動画、循環記憶動画、及びイベント動画の関連を示す説明図である。図14に示したように、CPU66aは、16コマ分の動画像データを分割領域G1〜G16に時系列に記憶し、G16に動画像データが記憶されると次のデータはG1に上書き記憶し、・・G16に動画像データが記憶されると次のデータはG1に上書き記憶し、・・・というようにエンドレスにG1〜G16に記憶(つまり、循環記憶)し、イベント動画撮影開始指示(トリガ信号の送出)があるとその直前で循環記憶を停止し、後述(図16)するように、まず、メモ動画記憶領域143のメモ動画像データを記憶し、次に、その時点の最も古い動画像データから最新(トリガ信号送出直前)の動画像の順に動画記憶領域144に追加記憶してから循環記憶用領域141〜143の記憶内容を消去する。また、イベント動画撮影終了指示(トリガ信号の再送出)があると新たにG1から循環記憶を開始する。なお、動画記憶領域144に記憶される動画像には識別コードが付される。
図15(a)の例に示すように、G16をイベント動画撮影開始のトリガ信号が出された直前に撮影された動画像データが記憶されている領域とすると、G1が最も過去の動画像に対応する動画像データが記憶されている領域となる。また、図15(b)の例に示すように、G8をイベント動画撮影開始のトリガ信号が出された直前に撮影された動画像データが記憶されている領域とすると、G9が最も過去の動画像に対応する画像データが記憶されている領域となる。
図16は、制御部のCPUで実行される撮影制御プログラムによる電子カメラの動作例を示すフローチャートである。なお、一般的な撮像・画像処理の詳細については記載を省略してある。このプログラムは、電源を投入したとき(図1の電源スイッチ18をオンにしたとき)に実行を開始する。また、本実施例では入力音響をホイッスル音としたが、前述したように音響はホイッスル音に限定されない。更に、トリガ源は音響入力に限定されない。
まず、キー操作により、ウエアラブル動画撮影モードが選択されると(ステップU0)、CPU66aは電子カメラ100の動作チェック及び第1の画像処理部63Aの画像符号化部63A−2に高画質用のビットレートを設定するなどの初期設定を行った後(ステップU1)、動画撮影開始ボタン23が押されているか否かを判定し、押されていればステップU3に進む。一方、押されていなければそのまま静止画撮影モードに進む(ステップU2)。
イベントに遭遇するとユーザはホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU66aはトリガ検出部70からトリガ信号を受信したか否かを調べ、受信した場合はステップU4に進んでイベント動画撮影を開始し、受信しない場合はステップU9に進み動画循環撮影及びメモ動画撮影を(同時に)開始する(ステップU3)。
トリガ信号を受信した場合は、CPU66aは画質設定部71に制御信号を送出して第2の画像処理部63Bの画像符号化部63B−2のビットレートを高画質(高解像度)用のビットレートに設定変更させ(ステップU4)、撮像部62を制御してレンズ視野内の被写体像61を所定時間間隔で取り込ませ、第2の画像処理部63Bで高解像度(=高画質)のカラー画像データ、つまり、イベント動画像データを生成させ、ワークメモリ66dのイベント動画記憶領域142に一時記憶(追加記憶)させる(ステップU5)。また、生成したイベント動画像データの画素数を間引いて表示部68にスルー画像を表示させる(ステップU6)。
次に、動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップU15に進み、押されていない場合はステップU8に進む(ステップU7)。
イベントが終了するか現在のイベントの動画撮影を終了させる場合はユーザは再度ホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU66aはトリガ検出部70からトリガ信号を受け取ったか否かを調べ、受け取った場合はステップU9に進んで動画循環撮影を開始し、受け取っていない場合はステップU5に戻ってイベント動画撮影を続行する(ステップU8)。
上記ステップU3でトリガ信号を受け取らなかった場合は、CPU66aは画質設定部71に制御信号を送出して第2の画像処理部63Bの画像符号化部63B−2のビットレートを低画質(低解像度)用のビットレートに設定変更させ(ステップU9)、撮像部62を制御してレンズ視野内の被写体像61を所定時間間隔で取り込ませ、第1の画像処理部63Aで高解像度(=高画質)のカラー画像データ、つまり、循環記憶用の動画像データを生成させてワークメモリ66dの循環記憶用領域141の分割領域に循環記憶させる。また、同時に、第2の画像処理部63Bで低解像度(=低画質)のカラー画像データ、つまり、メモ動画像データを生成させ、ワークメモリ66dのメモ動画記憶領域143に一時記憶(追加記憶)させる(ステップU10)。また、生成した動画像データの画素数を間引いて表示部68にスルー表示させる(ステップU11)。
次に、動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップU15に進み、押されていない場合はステップU13に進む(ステップU12)。
新たなイベントに遭遇するとユーザはホイッスルを吹いてトリガ信号を発生させるので、CPU66aはトリガ検出部70からトリガ信号を受け取ったか否かを調べ、受け取った場合はステップU14に進み、受け取っていない場合はステップU10に戻る(ステップU13)。
トリガ信号を受け取った場合は、それまで循環記憶用領域141に記憶していた動画像データの循環記憶を停止し、イベント動画撮影開始指示(トリガ信号の送出)があるとその直前で循環記憶を停止し、まず、メモ動画記憶領域143のメモ動画像データを動画記憶領域144に記憶し、次に、循環記憶用領域141〜143に記憶されている動画のうち、その時点の最も古い動画像データから最新(トリガ信号送出直前)の動画像の順に動画記憶領域144に追加記憶してから循環記憶用領域141〜143の記憶内容を消去する。また、イベント動画撮影終了指示(トリガ信号の再送出)があると新たにG1から循環記憶を開始する。なお、メモ動画像データの記憶の際、その最後尾の動画像から循環記憶動画のコマ数に相当する画像数は遡及動画(=循環記憶動画)との重複を避けるために記憶しない。また、動画記憶領域144に記憶される動画像には識別コードが付される(ステップU14)。
上記ステップU7又はステップU12で動画撮影終了ボタン23が押された場合は、ワークメモリ66dの動画記憶領域144に記憶されている、動画像データ(メモ動画像データと遡及動画像を含むイベント動画像データの組)を順次取り出して圧縮処理して画像記憶部69に記録し、動画記憶領域144に一時記憶されている動画像データを消去する。また、記録の際、図5に示したような画像管理データを生成し、画像記憶部69に記憶されている画像管理ファイル50に追加記憶する(ステップU15)。
また、上記ステップU6、U11でスルー画像を表示する例を示したが、スルー画像を見ないような応用例の場合には、ステップU6、U11は省略してもよい。
また、上記ステップU15で、高画質の動画と低画質の動画のサイズを異なるようにして保存メモリに記録するようにしてもよい。
上記図1〜図3、図5、図12〜図15、及び図16のフローチャートに示した動作により、メモ動画撮影と同時に、イベント動画と同じ画質の動画を撮り続けてワークメモリに循環記憶し、所定のトリガ(音、ボタン、スイッチ、所定の画像やセンサ情報等)に応答してイベント動画を撮影することができるので、重要な場面を撮影した動画であるイベント動画を高解像度で鮮明に撮影できる。また、イベント撮影指示の少し前まで遡及した高画質動画を録画できるので、緊急に重要な場面に遭遇したような場合でもはじめからイベント画面を撮影し、録画できる。
(実施形態4)
上述した実施形態3では、メモ動画をシリアルに撮影すると共に、イベントに遭遇した際にも、ホイッスルやトリガの押し下げによるトリガ発生等のイベント動画撮影指示より少し前の動画像(=遡及画像)の録画を行い、続けてイベント動画の録画を行うことができる。
本実施形態では撮像部と画像処理部を2系統備え、メモ動画撮影とイベント動画撮影でズームを変更でき、しかも、メモ動画をシリアルに撮影すると共に、イベントに遭遇した際にも、ホイッスルやトリガの押し下げによるトリガ発生等のイベント動画撮影指示より少し前の動画像の録画を行い、続けてイベント動画の録画を行いうる電子カメラについて説明する。
図17は、本実施形態の電子カメラの正面外観図である。電子カメラ170は、図示のように、カメラボディ11の前面に、レンズ鏡筒部12A、12B、ファインダ窓13及びストロボ窓14、マイクロフォン28等の音響入力部などを備えるとともに、上面(図示せず)に、図1(b)と同様、第1のシャッターキー15、ストロボ設定キー16及びセルフタイマーキー17、及び紐通し用の止め具29などを備え、また、背面(図示せず)に図1(c)と同様に、電源スイッチ18、ズームボタン19、記録/再生モード切り替えスイッチ20、ファインダ接眼窓21、液晶ディスプレイ22、動画撮影開始/終了ボタン23、USB接続端子部24、及び複数の機能キー25、26等を備えている。
なお、音響入力部28の位置はカメラ正面に限定されず、例えば、上面に設けてもよい。また、イベントに遭遇したとき高解像度の動画を撮影するためのユーザによる指示を入力するための音響入力部28に代えて、切り替えスイッチを設けてもい。更に、図1の例では電子カメラ10は横長(横のサイズ>縦のサイズ)としたが、縦長(縦のサイズ>横のサイズ)でもよい。また、めがね型でもよい。
レンズ鏡筒部12A、12Bは、光学ズーム機能付きの撮影レンズ群やメカニカルシャッター機構などを収めたものであり、レンズ鏡筒部12の後端に配置されたイメージセンサ(図示せず)の受光面に被写体の像を結像させるものである。また、ファインダ窓13〜機能キー25、26等の構成及び機能は図1のファインダ窓13〜機能キー25、26等の構成及び機能と同様である。
図18は、図17に示した電子カメラの概念的な機能ブロック図である。このブロック図では、図2(a)に示すように、便宜的に、第1の撮像部62A、第1の画像処理部63A、第2の撮像部62B、第2の画像処理部63B、ストロボ部64、操作部65、制御部66、表示制御部67、表示部68及び画像記憶部69、トリガ検出部70、画質設定部71などの各機能ブロックに分けられている。
第1の撮像部62Aは、図2(b)に示した撮像部の構成と同様の構成をなし、生成した画像データをデジタル信号に変換して第1の画像処理部63Aに出力する。第2の撮像部62Bも図2(b)に示した撮像部の構成と同様の構成をなし、生成した画像データをデジタル信号に変換して第2の画像処理部63Bに出力する。
以下、第1の画像処理部63A、第2の画像処理部63B〜画質設定部71の構成及び機能は前述した実施形態3の第1の画像処理部63A、第2の画像処理部63B〜画質設定部71の構成、機能及び動作と同様である。
図17、図18に示した外観、構成及び機能を備えた電子カメラ170の制御部のCPUで実行される撮影制御プログラムによる電子カメラの動作例は図16のフローチャートに示した動作と略同様である。上記構成により、メモ動画撮影と同時に、イベント動画と同じ画質の動画を撮り続けてワークメモリに循環記憶し、所定のトリガ(音、ボタン、スイッチ、所定の画像やセンサ情報等)に応答してイベント動画を撮影することができるので、重要な場面を撮影した動画であるイベント動画を高解像度で鮮明に撮影できる。また、イベント撮影指示の少し前まで遡及した高画質動画を録画できるので、緊急に重要な場面に遭遇したような場合でもはじめからイベント画面を撮影し、録画できる。また、イベント動画像(遡及動画象を含む)には識別情報を付して記録してあるので、再生時に検索が容易である。
なお、上記実施形態1〜実施形態4の例では、ホイッスルや発声等の最初の音響の発生によるトリガ信号でイベント動画撮影を開始し、次のトリガ信号によりイベント動画撮影を終了させるようにしたが、最初のトリガ信号発生時点から所定時間を経過したらイベント動画撮影を終了するように構成してもよい。
(実施形態5)
本実施形態では、電子カメラの動画撮影開始ボタンをイベントボタンとして用いる例について説明する。本実施形態で電子カメラは、上記実施形態1〜実施形態4の場合と同様、通常撮影モードと、所定のトリガにより自動的に撮影するウエアラブル撮影モードとを有し、ウエアラブル撮影モードにおいて、重要な場面(イベント)の撮影時は圧縮率の低い高解像度の動画(イベント動画)を撮影し、通常の動画撮影では圧縮率の高い低解像度の動画(メモ動画)を撮影してワークメモリに一時記憶し、その後画像記憶部に保存記録し、画像サーバやパソコン等の画像処理装置に撮影画像を送信する。
このため、電子カメラは、メモ動画を自動撮影するウエアラブルメモ動画撮影と、イベント動画撮影を可能とするため、動画撮影開始キーの押し下げによりイベント動画の撮影を開始し、再度の押し下げによりイベント動画の撮影を停止する通常の動画撮影開始/終了ボタンを備えている。また、記録時に、イベント動画には、再生時にメモ動画と区別できるように識別情報が付されて記録される。
図19は、本実施形態の電子カメラの外観図である。電子カメラ190は、図19(a)に示すように、カメラボディ11の前面に、レンズ鏡筒部12、ファインダ窓13及びストロボ窓14などを備えるとともに、図19(b)に示すように電源スイッチ18、ズームボタン19、記録/再生モード切り替えスイッチ20、ファインダ接眼窓21、液晶ディスプレイ22、動画撮影開始/終了ボタン23、USB接続端子部24、複数の機能キー25、26、及び重要な撮影場面とユーザが判断した場合に押すイベントボタン27を備えている。
また、上面(図示せず)に、図1(b)と同様、第1のシャッターキー15、ストロボ設定キー16及びセルフタイマーキー17とを備えている。なお、イベントボタン27の位置はカメラ背面に限定されず、例えば、上面や側面に設けてもよい。
レンズ鏡筒部12は、光学ズーム機能付きの撮影レンズ群やメカニカルシャッター機構などを収めたものであり、レンズ鏡筒部12の後端に配置されたイメージセンサ(図示せず)の受光面に被写体の像を結像させるものである。また、ファインダ窓13〜機能キー25、26等の構成及び機能は図1のファインダ窓13〜機能キー25、26等の構成及び機能と同様である。
また、電子カメラのブロック図及び電子カメラの制御部の構成例は実施形態1で示した図2、図3のブロック図及び電子カメラの制御部の構成例と同様とする。但し、機能ブロックのトリガ検出部40は本実施例では、イベントボタン27が押された場合に、トリガ検出信号を生成し制御部36に送出する
図20は撮影時のタイミングチャートであり、連続撮影開始後、イベント001、002、003が生じそれぞれのタイミングでイベント撮影を行った場合の連続撮影画像、メモ動画、静止画像及びイベント動画の説明図である。
まず、ユーザが動画撮影開始ボタン23を押すとメモ動画撮影開始信号200−0が制御部36に送出され、低画質のメモ動画MOV001.AVIの撮影が開始され、所定の時間間隔で順次ワークメモリ36d(図3)に書き込まれる。次に、イベント001でユーザがイベントボタン27を押すとトリガ検出部40からトリガ信号200−1が制御部36に送出され、高画質の静止画EV001.JPGが撮影され、静止画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。更にユーザがイベントボタン27を押しつづけるとイベント動画EVM001.AVIが所定時間撮影され、動画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。また、所定時間経過してイベント動画EVM001.AVIの撮影が終わると低画質のメモ動画MOV002.AVIの撮影が開始され、所定の時間間隔で順次ワークメモリ36dに書き込まれる。
イベント002でユーザがイベントボタン27を押すとトリガ検出部40からトリガ信号200−2が制御部36に送出され、高画質の静止画EV001.JPGが撮影され、静止画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。更にユーザがイベントボタン27を押しつづけるとイベント動画EVM001.AVIが所定時間撮影され、動画識別用のコードと共にワークメモリ36dに書き込まれる。また、所定時間経過してイベント動画EVM001.AVIの撮影が終わると低画質のメモ動画MOV002.AVIの撮影が開始され、所定の時間間隔で順次ワークメモリ36dに書き込まれる。イベント003以下は上記のイベント002の場合と同様である。
次に、制御部の動作を説明する。図21は、制御部36のCPU36aで実行される撮影制御プログラムによる電子カメラ170の動作例を示すフローチャートである。なお、一般的な撮像・画像処理の詳細については記載を省略してある。このプログラムは、電源を投入したとき(図1の電源スイッチ18をオンにしたとき)に実行を開始する。
まず、CPU36aは電子カメラ10の動作チェックなどの初期設定を行った後、ウエアラブル動画撮影モードが選択されるか否かを調べ、選択されている場合はステップV1に進み、選択されていない場合はその他のモードの処理ステップに進む(ステップV1)、CPU36aはメモ動画撮影(低画質の動画撮影)が行われているか否かを判定し、メモ動画撮影が行われていればステップV3に進み、行われていなければステップV17に進む(ステップV2)。
イベントに遭遇するとユーザはイベントボタン27を押してトリガ信号を発生させるので、CPU36aはトリガ検出部40からトリガ信号を受信したか否かを調べ、受信した場合はイベント動画撮影を行うものとしてステップV4に進んでイベント撮影を開始し、受信しない場合はメモ動画撮影を行うためステップV12に進む(ステップV3)。
CPU36aはメモ動画撮影を一時停止させ、メモ動画撮影モードフラグを一時停止(例えばフラグ値=0)にする(ステップV4)。
次に、CPU36aは画質設定部41に制御信号を送出して画像符号化部33−2のビットレートを高画質(高解像度)用のビットレートに設定変更させ、撮像部32に制御信号を送って静止画を撮影させ(ステップV5)、高画質のカラー静止画を符号化して画像データとし、静止画識別情報、撮影日時情報、イベント情報と共にワークメモリ36dに一時記憶する(ステップV6)。
イベント動画を撮影する場合はユーザはやや長くイベントボタン27を押しつづけるので、CPU36aは静止画撮影終了後もイベントボタンが押されているか否かを調べ、押されている場合はイベント動画も撮影するものとしてステップV8に進み、そうでない場合はステップV2に戻る(ステップV7)。
CPU36aは撮像部32を制御してレンズ視野内の被写体像31を所定時間間隔で、取り込ませ、画像処理部33で高解像度(=高画質)のカラー画像を符号化して画像データ、つまり、イベント動画像データを生成させ(ステップV8)、ワークメモリ36dに一時記憶(追加記憶)させる。この際、イベント動画像データにはメモ動画像データと区別するために識別情報を付加し、イベント動画識別情報、撮影日時情報、イベント情報と共にワークメモリ36dに一時記憶する(ステップV9)。
CPU36aは所定のイベント動画撮影時間(短時間、例えば10秒)を経過したか否かを調べ、所定時間を経過すると動画撮影終了指示があったものとしてステップV11に進み、所定時間を経過していない場合はステップV8に戻ってイベント動画撮影を続けさせる(ステップV10)。
所定時間イベント動画を撮影すると、CPU36aはワークメモリ36dに一時記憶されている動画像データをデータ圧縮処理して画像記憶部39に記録し、ワークメモリ36dに一時記憶されている動画像データを消去する。なお、イベント動画識別データが付されたイベント動画像は識別データを付したまま記録される。また、記録の際、図5に示したような画像管理データを生成し、画像記憶部39に記憶されている画像管理ファイル50に追加記憶する。また、記録処理が終了するとメモ動画撮影モードフラグをメモ動画撮影開始状態(例えばフラグ値=1)に変更してステップV2に戻る(ステップV11)。
上記ステップV3でトリガ信号を受信しなかった場合(イベント記録(イベント撮影)をしない場合)は、CPU36aは動画撮影終了ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップV15に進み、押されなかった場合はメモ動画撮影を行なうものとしてステップV13に進む(ステップV12)。
次に、CPU36aは画質設定部41に制御信号を送出して画像符号化部33−2のビットレートを低画質(低解像度)用のビットレートに設定変更させ、撮像部32に制御信号を送ってメモ動画を撮影させ(ステップV13)、低画質のカラー動画を符号化して画像データとし、メモ動画識別情報や撮影日時情報と共にワークメモリ36dに一時記憶してステップV3に戻る(ステップV14)。
上記ステップV12で動画撮影終了ボタン23が押された場合は、CPU36aはメモ動画撮影モードフラグを連続撮影中から一時停止状態に変更し、メモ画像撮影を停止/終了し(ステップV15)、撮影停止/終了時刻をデータメモリ36eに記録して動画撮影モードを終了する(ステップV16)。
上記ステップV2でメモ画像撮影中でなかった場合は、CPU36aは撮影開始ボタン23が押されたか否かを調べ、押された場合はステップV18に進み、そうでない場合はステップV2に戻る(ステップV17)。
次に、CPU36aはメモ動画撮影モードフラグを一時停止状態からメモ画像撮影状態に変更し、メモ動画撮影を開始し(ステップV18)、撮影開始時刻をデータメモリ36eに記録してステップV3に進む(ステップV19)。
上記図21のフローチャートの構成により、電子スチルカメラ190はメモ動画撮影中にユーザがイベントボタン27を押すと高画質の静止画を撮影し、更にイベント動画を撮影することもできる。
上記図21のフローチャートに示した動作により、相対的に低画質の動画(メモ動画)を撮り続け、トリガボタンの押し下げに応答して相対的に高画質の静止画及び動画(イベント動画)を撮影することができるので、重要な場面を撮影した静止画やイベント動画を高解像度で鮮明に撮影できる。また、イベント画像を所定時間(実施例では、短時間)記録し、メモ動画を低解像度で記録するようにしたので高解像度のイベント動画のみを撮影する場合に比べ、長時間撮影が可能である。
また、上実施形態1〜実施形態5の図6のフローチャートのステップS14、図11のフローチャートのステップT14、図16のフローチャートのステップU15、又は図21のフローチャートのステップV11で記録されたメモ動画は、必要になった場合や記憶を辿るために長期保存されるべきものであるが、あまりに大量でメモリが一杯になったような場合には自動的にメモリカード等の交換可能なメモリにバックアップ記録したり、USB端子部或いは無線送受信部を介して外部装置の記録媒体にバックアップ記録可能に構成する。また、一日や一週間を経過しても保存すべき重要画像がない場合は、イベント動画やその関連情報のみを保存し、通常のメモ動画は削除するように構成してもよい。
また、複数のイベントボタンを設け、イベントの種類や重要度、個人用と仕事用といった区別等によりイベントの種別を選択操作して撮影し、イベント別のホルダに記録し、再生時に簡単に検索できるように構成してもよい。
また、本実施形態のようにイベントボタンやスイッチの操作を行うことをトリガ源とする場合には、ボタンを押しつづけている間又はスイッチを切り替えるまでの間はイベント動画撮影を行い、ボタンの解除、又はスイッチの切り替えによりイベント動画撮影を終了するように構成してもよい。
また、上記実施形態1〜実施形態5の各フローチャートでの記録時の画像圧縮処理はCPUのフローではなく専用の画像処理チップを用いることもできる。
(変形例1)
図22は、電子カメラで撮影した画像を無線送受信部を介して外部装置の記録媒体にバックアップ記録するようにした例を示す図である。図22で、符号10(170、190)は上述した図1(又は図17、図19)で示した電子カメラを示す。また、符号210−1、210−2は無線基地局或いはワイヤレスアクセスポイント(以下、無線基地局210と記す)を示し、無線基地局210は、アンテナ211と、アンテナ211を介して無線電波を送信又は受信する送受信部212と、送受信部で受信した無線電波を復調してインターフェイス214に出力すると共に、インターフェイス214を介して受け取るデータを変調して送受信部212に渡す変復調部213と、通信ネットワーク240を介して画像サーバ220等と無線基地局210の間のデータの授受を行うインターフェイス214を備えている。
また、符号220は画像サーバ等の画像処理装置を示し、画像サーバ220は通信ネットワーク240を介して無線通信基地局210との間で画像データ等の授受を行うことができる。また、後述するように電子カメラ用の動作制御プログラムにより電子カメラ10の動作を制御するように画像サーバ220を構成することもできる。また、符号230、250はルータを示し、符号240はインターネット等の通信ネットワークを示す。
電子カメラ10(170、190)は画像記憶部39に記録した静止画データ及び画像データを逐次外部装置に無線送信する逐次送信モードを備えているものとする。
図23は撮影した画像データを外部装置にバックアップする場合のプログラムの動作例を示すフローチャートである。
図6のフローチャートのステップS14、図11のフローチャートのステップT14、図16のフローチャートのステップU15、又は図21のフローチャートのステップV11で画像記憶部39に画像が記録された後、CPU36aは逐次送信モードに設定されているか否かを調べ、逐次選択モードが設定されている場合はステップW2に進み、設定されていない場合は図6のフローチャートのステップS2、図11のフローチャートのステップT2、図16のフローチャートのステップU2、又は図21のフローチャートのステップV2に戻る(ステップW1)。
逐次送信モードに設定されている場合は、ネットワーク接続処理を行い(ステップW2)、画像記憶部39に記録されている静止画データ、動画(メモ動画及びイベント動画)データや撮影日時等の情報(イベント撮影画像についてはイベント情報も含む)を無線送受信部48、無線基地局210、通信ネットワーク240を介して画像サーバ220等、通信ネットワ−ク240に接続している外部装置や機器に送信し(ステップW3)、送信が適正に行われたことが確認できた場合はステップW5に進み、そうでない場合はステップW2に戻る(ステップW4)。また、送信が適正に行われたことが確認できた場合は、送信済みの画像データや撮影日時等の情報を過去のものから順に画像記憶部39から消去し、空き領域を確保し、空き領域の確保が終わると図6のフローチャートのステップS2、図11のフローチャートのステップT2、図16のフローチャートのステップU2、又は図21のフローチャートのステップV2に戻る(ステップW5)。
(変形例2)
上記実施形態1〜実施形態5で撮影動作プログラム(図6のフローチャート、図11のフローチャート、図16のフローチャート、又は図21のフローチャート参照)は電子スチルカメラ10(170、190)に予めインストールされているか、ネットワークやUSB端子を介してダウンロードされ、電子カメラで実行されるものとして説明したがこれに限定されない。例えば、図22に示すような画像サーバ220に電子カメラ10(170、190)に上記実施形態1〜実施形態5の撮影動作プログラムと同様な撮影動作を行わせる撮影動作制御プログラムをインストールしておき、有線通信又は無線通信により画像サーバからその撮影制御プログラムを電子カメラに電子カメラ10(170、190)に送信して、撮像装置に動画撮影モードの検出を行わせたのち、上記実施形態1〜実施形態5の撮影動作プログラムと同様な撮影動作を行わせるようにさせることもできる。但し、この撮影動作制御プログラムは、図6のフローチャートのステップS2〜S14のプログラムステップ、又は、図11のフローチャートのステップT2〜T14のプログラムステップ、又は、図16のフローチャートのステップU2〜U15のプログラムステップ、又は、図21のフローチャートのV2〜V19のプログラムステップを含み、電子カメラ10(170、190)の制御部CPU36aはこの撮影動作制御プログラムに基づく動作を行うものとする。
以上、本発明の幾つかの実施例について説明したが本発明は上記各実施例に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能であることはいうまでもない。例えば電子カメラや撮像装置という用語は、デジタルカメラの他、カメラ付き携帯電話や撮像部を有する情報機器などにも適用し得るものである。また、上記各実施例では動画撮影のみを行う場合について述べたが、静止画撮影、連続撮影、動画撮影を共通の撮影待ち受け状態で切り替えるようにすることもできる。