しかしながら、この従来技術によれば、受信中の放送コンテンツが音楽コンテンツ以外のものである場合に、切替え先の情報ソース機器により再生されるコンテンツが音楽コンテンツであるとき、ユーザは違和感を感じてしまう。
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、コンテンツ再生装置において、再生対象を放送コンテンツから他の放送コンテンツや蓄積型コンテンツへ切り替える際にユーザに対して与えるおそれがある違和感を極力減少させることにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るコンテンツ再生装置は、放送コンテンツを受信し、再生しているとき、受信状態が所定の状態に悪化したことに応答して、再生対象を他のコンテンツに切り替えるコンテンツ切替え手段を備えたコンテンツ再生装置において、前記コンテンツ切替え手段は、受信中の放送コンテンツのジャンルが予め定められた各ジャンルのいずれかに一致するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段による判別の結果、前記ジャンルがスポーツであれば、ネットワークを介して前記放送コンテンツのハイライトシーンに関するコンテンツを選定してダウンロードする選定手段とを備えることを特徴とする。
ここで、一実施形態として、たとえば、カーナビゲーションシステムが該当する。放送コンテンツとしてはたとえば、テレビ放送やラジオ放送により番組として放送されるコンテンツが該当する。受信状態が所定の状態に悪化したことは、たとえば、受信電界強度や受信信号を複号する際のエラーレートに基づいて検出することができる。所定の状態としてはたとえば、受信電界強度が一定値以下になった場合やエラーレートが一定値以上になった場合が該当する。コンテンツには、画像を伴う画像コンテンツ及び音響のみからなる音響コンテンツが含まれる。画像には静止画、動画、及び映像が含まれる。画像コンテンツとしては、たとえば、テレビ放送、DVD−Video、MPEG−2ファイル、MPEG−4ファイルによるコンテンツが該当する。
音響コンテンツとしては、たとえば、ラジオ放送や、CD−DA、MP3ファイル、AACファイルによるコンテンツが該当する。コンテンツ又は番組についての所定の分類によるジャンルとしては、たとえば、音楽番組、スポーツ番組、アニメ番組、又はニュース番組が該当する。より詳細な分類によるジャンルとしては、たとえば、ニュース番組のジャンルに属する一般、経済、交通情報、気象情報等のジャンルが該当する。所定の属性情報としてはたとえば、当該コンテンツのジャンル、アーティスト、楽曲名、アルバム名、リリース年月日、作者等に関する情報を含むメタデータが該当する。
この構成において、本発明の一実施形態として、放送コンテンツを受信し再生している間、受信状態を監視する。そして、受信状態が所定の状態に悪化したことを検出すると、コンテンツ切替え手段により、再生対象を放送コンテンツから他のコンテンツに切り替える。その際、切替え先の他のコンテンツを、コンテンツ選定手段により選定する。選定は、受信中の放送コンテンツのジャンルを判別し、判別されたジャンルに基づき、選択対象コンテンツのうちから選定することにより行われる。その際、各選択対象コンテンツの属性情報が参照される。これによれば、切替え先の他のコンテンツとして、受信中の放送コンテンツのジャンルと同一のジャンルのコンテンツや、関連を有するジャンルのコンテンツを選定することができる。したがって、再生対象の切替え時に与えるおそれがある違和感を減少させることができる。
本発明に係る一実施形態において、判別手段は、所定のネットワークを介して得られる所定の放送情報に基づいてジャンルの判別を行うものであることを特徴とする。ここで、所定のネットワークとしては、たとえば、インターネットが該当する。所定の放送情報としてはたとえば、放送局名、放送局のチャンネルや周波数、放送系列情報等を含む放送局情報、及び放送番組案内情報からなるものが該当する。
本発明に係る一実施形態において、選定手段は、切替え先の他のコンテンツとして、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンルに属するコンテンツを選定するものであることを特徴とする。
本発明に係る一実施形態において、選択対象コンテンツには、装置が受信して再生し得る放送コンテンツ、装置が再生し得る蓄積型コンテンツ、又は装置が所定のネットワークを介して取得することができるネットワークコンテンツが含まれることを特徴とする。蓄積型コンテンツとしては、たとえば、CDやDVDに記録されているコンテンツや、ハードディスクに蓄えられているコンテンツが該当する。
本発明に係る一実施形態において、選択対象コンテンツには、装置が受信して再生し得る放送コンテンツ、及び装置が再生し得る蓄積型コンテンツが含まれており、選定手段は、切替え先の他のコンテンツとして、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンルに属するコンテンツであって、受信中の放送コンテンツを放送している放送局とは異なる他の放送局が放送している放送コンテンツのうち、所定の良好な状態で受信できるものを選定するものであり、かかる放送コンテンツの選定を行うことができない場合には、蓄積型コンテンツのうち、該判別されたジャンルに属するものを選定するものであることを特徴とする。
本発明の一実施形態において、選択対象コンテンツには、装置が再生し得る蓄積型コンテンツが含まれており、選定手段は、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンルが所定のものである場合には、該放送コンテンツについて放送情報から得られる所定の情報、及び蓄積型コンテンツについての属性情報に基づき、蓄積型コンテンツのうち、該放送コンテンツと所定の共通性を有するものを切替え先の他のコンテンツとして選定するものであることを特徴とする。所定の共通性を有する場合としては、たとえば、ジャンル、出演者、主人公、アーティスト、曲名、流行した年代等のうち1つ又は2以上において一致又は共通する場合が該当する。
たとえば、受信中の放送コンテンツがテレビの音楽番組であり、所定のジャンルが音楽番組であり、放送情報から得られる所定の情報が、受信中の放送コンテンツに出演しているアーティスト、演奏中の楽曲のジャンル、流行した年代、演奏予定楽曲リスト等に関する情報であり、選定された他のコンテンツが、演奏中の楽曲のジャンルと同じジャンルの楽曲についての音楽コンテンツである場合が該当する。また、受信中の放送コンテンツがテレビのアニメやドラマの番組であり、所定のジャンルがアニメやドラマであり、放送情報から得られる所定の情報が、受信中の放送コンテンツに出演している主人公、アニメやドラマのジャンル等に関する情報であり、選定された他のコンテンツが、受信中のアニメやドラマと同じジャンルのアニメやドラマの動画コンテンツである場合が該当する。
本発明の一実施形態において、選択対象コンテンツには、装置が所定のネットワークを介して取得することができるネットワークコンテンツが含まれており、選定手段は、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンルが所定のものである場合には、選択対象コンテンツについての所定の属性情報に基づく選定を行う代わりに、該放送コンテンツについて放送情報から得られる所定の情報に基づいてアクセスすることができる所定のネットワークコンテンツを前記切替え先の他のコンテンツとして選定するものであることを特徴とする。
たとえば、受信中の放送コンテンツがあるスポーツ試合のテレビ番組であり、所定のジャンルがスポーツ番組であり、放送情報から得られる所定の情報が、受信中の放送コンテンツに出場している選手やチーム等に関する情報であり、選定された他のコンテンツが、所定のインターネットサイトからダウンロードされた該試合のハイライトシーンや試合結果等に関するコンテンツである場合が該当する。
本発明の一実施形態において、選定手段は、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンルが所定のものである場合には、判別されたジャンル、及び選択対象コンテンツについての所定の属性情報に基づく選択対象コンテンツのうちからの選定を行う代わりに、該放送コンテンツについて記録されていた該放送コンテンツの一部を切替え先の他のコンテンツとして選定するものであることを特徴とする。たとえば、受信中の放送コンテンツが、あるスポーツ試合のテレビ番組であり、所定のジャンルがスポーツ番組であり、該放送コンテンツの一部が、該番組のハイライトシーンである場合が該当する。
本発明の一実施形態において、選択対象コンテンツには、装置が所定のネットワークを介して取得することができるネットワークコンテンツが含まれており、選定手段は、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンルが所定のものである場合には、選択対象コンテンツについての所定の属性情報に基づく選定を行う代わりに、放送情報から得られる該放送コンテンツのより詳細なジャンルに関する情報に基づいてアクセスすることにより前記ネットワークを介して取得することができる該詳細ジャンルに属するコンテンツを、切替え先の他のコンテンツとして選定するものであることを特徴とする。たとえば、受信中の放送コンテンツが、あるニュースのテレビ番組であり、所定のジャンルがニュース番組であり、詳細なジャンルが一般、経済、交通情報、又は気象情報であり、選定された他のコンテンツが、所定のインターネットサイトからダウンロードされた、該詳細ジャンルが放送中の番組と一致するコンテンツである場合が該当する。
本発明の一実施形態において、コンテンツ切替え手段は、前記再生対象の切替えとして、蓄積型コンテンツへの切替えを行った後、該蓄積型コンテンツの再生が終了するとき、該蓄積型コンテンツのジャンル、及び放送情報に基づいて放送コンテンツを選定し、該放送コンテンツが良好に再生できる所定の受信状態にあれば、再生対象を該放送コンテンツに切り替えるものであることを特徴とする。
本発明の一実施形態において、コンテンツ切替え手段は、画像コンテンツの受信中に、再生対象を別の画像コンテンツに切り替えるとき、受信中の画像コンテンツについて画像が提示されていない場合には、切替え後においても、その画像が提示されていない状態を維持し、又は切替え後においては該別の画像コンテンツの音声のみを再生するように、再生対象の切替えを行うものであることを特徴とする。
本発明の一実施形態おけるコンテンツ切替え手段としてコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明に係るコンテンツ再生方法は、放送コンテンツを受信し、再生しているとき、受信状態が所定の状態に悪化したことに応答して、再生対象を他のコンテンツに切り替えるコンテンツ切替え工程を備えたコンテンツ再生方法において、前記コンテンツ切替え工程は、受信中の放送コンテンツのジャンルが予め定められた各ジャンルのいずれかに一致するか否かを判別する判別工程と、前記判別工程による判別の結果、前記ジャンルがスポーツであれば、ネットワークを介して前記放送コンテンツのハイライトシーンに関するコンテンツを選定してダウンロードする選定工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、受信中の放送コンテンツについて判別されたジャンル等に基づき、切替え先のコンテンツを選定するようにしたため、コンテンツ切替え時に与えるおそれがある違和感を減少させることができる。
図1は本発明の一実施形態に係る車載用のコンテンツ再生装置の構成を示すブロック図である。同図に示すように、この装置は、筐体A、筐体B、及び筐体B上で筐体Aを支持し、駆動させる駆動機構Cを備える。筐体Aには、液晶パネルで構成された表示器1が設けられている。表示器1は、ユーザに対してコンテンツを提示するために用いられる。
筐体Bには、表示器1を駆動するグラフィック・アクセラレータ2、テレビ放送を選択的に受信して映像信号及び音声信号に復調し、得られる画像信号をグラフィック・アクセラレータ2に出力するTVチューナ3、FM及びAM放送を選択的に受信して音声信号に復調し、該音声信号をTVチューナ3に出力するFM/AMチューナ4、各部間のインタフェースとして機能するインタフェース・ロジック5、各部からのデータに関する処理を行う中央演算処理装置(以下、「CPU」という。)6、CPU6がデータ処理を行う際に使用するメモリ7、及び、CPU6が処理を行う際の制御手順が記憶されている書換え可能な不揮発性のプログラム・メモリ8が設けられている。
筐体Bにはまた、ATA/ATAPIインタフェース機器へ接続するための接続ロジックとして機能するATA/ATAPIインタフェース9、ATAインタフェースを有し、ATA/ATAPIインタフェース9に接続された書換え可能な不揮発性のデータ記憶装置10、ATA/ATAPIインタフェース9に接続されたAVメディア再生装置11、各部を接続するバス12、ユーザによる操作入力の内容をインタフェース・ロジック5に伝える操作キー14、バス12からのオーディオ・データをアナログ音声信号に変換し、TVチューナ3に出力するDAコンバータ(以下、「DAC」という。)15、並びに、インタフェース・ロジック5に接続された通信モジュール16が設けられている。バス12はグラフィック・アクセラレータ2、インタフェース・ロジック5、CPU6、メモリ7、プログラム・メモリ8、ATA/ATAPIインタフェース9、及びDAC15を相互に接続している。
TVチューナ3は、受信するテレビ放送の受信状況を示す受信電界強度信号(Sメータ信号)情報及び復号情報のエラーレートをインタフェース・ロジック5に出力する。TVチューナ3はまた、インタフェース・ロジック5の指示に従い、テレビ放送の復調音声信号、並びにFM/AMチューナ4及びDAC15からの音声信号のうちのいずれかを選択し、スピーカを介して出力する。
FM/AMチューナ4はFM/AM放送の受信状況を示す受信電界強度信号(Sメータ信号)情報をインタフェース・ロジック5に出力する。インタフェース・ロジック5は、バス12からの信号に基づき、TVチューナ3及びFM/AMチューナ4への制御信号を生成する。インタフェース・ロジック5はまた、操作キー14によるユーザからの指示をバス12に出力する。インタフェース・ロジック5はさらに、バス12及び通信モジュール16相互間における通信制御情報や通信情報データの授受を仲介する。
データ記憶装置10には、再生するAVコンテンツを特定するための情報データベース及び、そのAVコンテンツに係る属性情報(メタデータ)のデータベースが蓄積されている。データ記憶装置10にはまた、通信モジュール16を介して所定のインターネットサイトから得られる放送局情報及び放送番組案内情報が記録される。
AVメディア再生装置11はATAPIインタフェースを有する光ディスク、メモリカード、リムーバブル・ハードディスクドライブ等に記録された蓄積型コンテンツを再生するものである。AVメディア再生装置11はまた、通信モジュール16を介して所定のインターネットサイトから得られるコンテンツ・ファイルを記録する。駆動機構Cはインタフェース・ロジック5からの信号によって制御され、表示器1が設けられた筐体Aを、所定の収納位置及び設置位置間で移動させる。
通信モジュール16は、インタフェース・ロジック5を介してCPU6から通信制御情報を受け取り、無線による通信回線を経由して所定のインターネット・サービス・プロバイダに接続し、所望のインターネットサイトの情報を取得するものである。取得した情報は、インタフェース・ロジック5、バス12、及びATA/ATAPIインタフェース9を経由し、データ記憶装置10及びAVメディア再生装置11において、情報の種類に応じ、選択的に記録される。
図2はCPU6によるコンテンツの切替え処理の流れを示すフローチャートである。この処理においては、受信状態が悪化して放送番組の再生が困難になった場合に、再生対象を、受信中の番組のジャンルに応じ、他局の放送コンテンツ又は蓄積型コンテンツに切り替えるようにしている。このコンテンツ切替え処理は、テレビ放送、FM放送、又はAM放送の受信を開始したことに応答して開始される。
コンテンツ切替え処理を開始すると、CPU6はステップ21において、受信状態の悪化の有無を監視する。受信状態の悪化の有無の検出は、バス12及びインタフェース・ロジック5を介してTVチューナ3又はFM/AMチューナ4から提供される受信電界強度信号(Sメータ信号)情報や復号情報のエラーレートを、所定の基準値と比較することによって行われる。この間に、コンテンツ再生装置が搭載された車両の移動等によって受信電波が弱くなり、放送番組を正常に受信できない状況に至ると、CPU6は受信状態が悪化したことを検出し(ステップ21)、ステップ22へ進んで、再生対象の切替えを開始する。
すなわち、CPU6はまず、ステップ22において、現在受信しているテレビ放送、FM放送、又はAM放送の番組のジャンルを判別する。この判別は、予め通信モジュール16を介して取得し、データ記憶装置10に蓄えられた放送局情報及び放送番組案内情報に基づいて行う。放送局情報には、放送局名、放送局のチャンネルや周波数、放送系列情報等が含まれる。放送番組案内情報には、各放送番組のジャンルに関する情報、出演者等の各種情報が含まれる。番組のジャンルとしては、音楽番組、スポーツ番組、アニメ番組、ニュース番組等が該当する。
次に、ステップ23において、現在受信している番組が所定のジャンルのテレビ番組であるか否かを判定する。所定ジャンルとしては音楽番組、アニメやドラマの番組、スポーツ番組、及びニュース番組が該当する。所定ジャンルのテレビ番組であると判定した場合には、ステップ24へ進み、受信中の番組が所定ジャンルのテレビ番組である場合の切替え処理を行い、図2の処理を終了する。
受信中の番組が所定ジャンルのテレビ番組ではないと判定した場合には、ステップ25において、受信中の番組のジャンルと同じジャンルの番組であって、受信可能範囲内の他の局で現在放送されているものの抽出を試みる。他局で放送されている番組やそのジャンルについての情報は、上述の放送局情報及び放送番組案内情報に基づいて取得することができる。次に、ステップ26において、ステップ25における番組の抽出を行うことができたか否かを判定する。抽出できなかったと判定した場合にはステップ29へ進み、抽出できたと判定した場合にはステップ27において、抽出した各番組について、良好に受信できる番組があるか否かの判定を行う。
ステップ27の判定は、抽出した番組を受信するようにTVチューナ3又はFM/AMチューナ4に指示してその受信を行い、その受信状態が良好か否かを、ステップ21の場合と同様にして、受信波の電界強度や復号時のエラーレートに基づいて判定することにより行う。この判定は、抽出した各番組について、順次切り替えて受信しながら行う。そして、良好に受信できると判定した最初の番組について、その受信を維持する。これによって、受信していた番組と同一ジャンルの他局の番組コンテンツへの切替え(ステップ28)が完了したことになるので、図2の処理を終了する。
ステップ27において、抽出した番組のいずれも良好に受信することができないと判定した場合には、ステップ29において、受信中の番組と同一ジャンルの蓄積型コンテンツへの切替を行う。すなわち、AVメディア再生装置11に蓄積されているコンテンツのうちから、受信中の番組と同一ジャンルでかつ再生可能なコンテンツを選定し、再生対象を選定したコンテンツに切り替える。選定に際しては、データ記憶装置10のデータベースに蓄積されている各コンテンツのジャンル、コンテンツ・ファイルの記録フォーマットの種類、再生データレート等に関する属性情報が使用される。この切替えを完了すると、図2の処理を終了する。
図3は上記ステップ24の処理を示す。この処理は受信中の番組が所定ジャンルのテレビ番組である場合に行われるが、この処理では、そのジャンルに応じて、ウェブサイトのコンテンツや、予め用意したハイライトシーンのコンテンツを選定し、選定したコンテンツへの切替えを行うようにしている。つまり、ステップ31〜33において、受信中のテレビ番組のジャンルを判定し、ジャンルに応じた選定をステップ34〜37において行い、ステップ38において、再生対象の切替えを行うようにしている。
すなわちまず、ステップ31において、受信中のテレビ番組のジャンルが音楽番組であると判定した場合には、ユーザは音楽を聴くことを意図しているものとみなすことができる。そこでこの場合には、ステップ34において、放送番組案内情報に含まれる該音楽番組における出演中のアーティスト、演奏中の楽曲のジャンルや流行した年代、演奏予定楽曲リスト等の情報を考慮し、極力これらの1又は2以上の情報において合致しあるいは共通する音楽コンテンツを選定する。選定は、データ記憶装置10のデータベースを参照し、AVメディア再生装置11に記録されているコンテンツのうちから選択することにより行う。
ステップ32において、受信中のテレビ番組のジャンルがアニメ番組やドラマ番組であると判定した場合には、ユーザはアニメやドラマを見ることを意図しているものとみなすことができる。そこでこの場合には、ステップ35において、放送番組案内情報に含まれる該番組における出演中の主人公、アニメやドラマのジャンル等の情報を考慮し、極力これらの1又は2以上の情報において合致し又は共通するアニメやドラマのコンテンツを選定する。選定は、データ記憶装置10のデータベースを参照し、AVメディア再生装置11に記録されているコンテンツのうちから選択することにより行う。
ステップ33において、受信中のテレビ番組のジャンルがスポーツ番組であると判定した場合には、ユーザは番組で進行中の試合のハイライトシーンを見ることや、その試合の経過や結果を知ることを意図しているものとみなすことができる。そこでこの場合には、ステップ36において、そのようなハイライトシーン等に関するコンテンツを、放送番組案内情報に含まれるその試合に出場中の選手やチーム等の情報に基づいて選定する。すなわち、出場中の選手やチーム等の情報に基づき、通信モジュール16を経由して所定のインターネットサイトにアクセスして、その試合のハイライトシーンや、試合の経過や結果についてのコンテンツ・ファイルをダウンロードする。ダウンロードしたコンテンツ・ファイルについては、AVメディア再生装置11において記録するとともに、それをAVメディア再生装置11において検索するための検索用データをデータ記憶装置10に記録する。これによって記録されたコンテンツが、選定されたコンテンツとなる。
なお、ダウンロードの完了後、ダウンロードしたコンテンツは、データ記憶装置10のデータベースに基づき、AVメディア再生装置11から読み出され、その再生が開始されることになる。なお、ステップ36の処理では、インターネットを介してハイライトシーンを再現するコンテンツを取得するようにしているが、この代わりに、予め番組の受信中に、映像と音声の特徴に基づいて各シーンを評価してハイライトシーンを抽出し、AVメディア再生装置11に記録しておくことにより、ハイライトシーンに係るコンテンツを作成しておき、選定するようにしてもよい。
ステップ33において、受信中のテレビ番組のジャンルがスポーツ番組ではないと判定した場合には、受信中のテレビ番組のジャンルはニュース番組であるため、ユーザは番組で放送中のニュースのジャンルにおける最新情報を取得することを意図しているものとみなすことができる。そこでこの場合には、ステップ37において、その最新情報に関するコンテンツを選定する。すなわち、放送番組案内情報に含まれるそのニュースのジャンルに関する情報に基づき、通信モジュール16を経由して所定のインターネットサイトにアクセスして、そのジャンルのニュースのコンテンツ・ファイルをダウンロードする。ダウンロードしたコンテンツ・ファイルは、AVメディア再生装置11において記録するとともに、それをAVメディア再生装置11において検索するための検索用データをデータ記憶装置10に記録する。これによって、記録されたコンテンツが、選定されたコンテンツとなる。なお、ダウンロードの完了後、ダウンロードしたコンテンツは、データ記憶装置10のデータベースに基づき、AVメディア再生装置11から読み出され、その再生が開始されることになる。
このようにして、ステップ34〜37のいずれかにおける切替え先コンテンツの選定が完了すると、ステップ38において、それまで受信していた放送番組に代えて、選定したコンテンツを、データ記憶装置10のデータベースに基づいてAVメディア再生装置11から読み出し、その再生を開始する。これにより、受信中の番組が所定ジャンルのテレビ番組である場合のコンテンツ切替え処理が終了する。
図2のステップ29や図3のステップ38における、動画コンテンツへの切替えは次のようにして行われる。すなわちCPU6は、AVメディア再生装置11から、ATA/ATAPIインタフェース9及びバス12を介し、選定した動画コンテンツにおける画像データ部分の供給を受け、この画像データについて、プログラム・メモリ8に格納されたデコード・プログラムに従い、メモリ7を用いながらデコードを行う処理を開始する。これと同時にCPU6は、グラフィック・アクセラレータ2へ供給される信号を、TVチューナ3からの画像信号から、自身がデコードした画像データによる信号に切り替える。これに応じて、グラフィック・アクセラレータ2は、切り替えられた画像信号に基づく表示器1の駆動を開始する。これにより、再生対象は、その動画部分について、AVメディア再生装置11からの動画コンテンツに切り替えられ、再生が開始される。
AVメディア再生装置11から同様にバス12を介して供給される動画コンテンツの音声データ部分については、CPU6はその音声データを、プログラム・メモリ8に格納されたデコード・プログラムに従い、メモリ7を用いながらデコードし、DAC15に供給する処理を開始する。これに応じてDAC15は、供給される音声データをアナログ音声信号に変換してTVチューナ3に出力する処理を開始する。これと同時に、CPU6はバス12及びインタフェース・ロジック5を介してTVチューナ3に対し、再生対象とする音声信号をDAC15からの音声信号に切り替えるように指令する。これにより、再生対象の音声部分についても、AVメディア再生装置11からの動画コンテンツに切り替えられ、再生が開始される。
図2のステップ29や図3のステップ38における、オーディオ・コンテンツへの切替えは次のようにして行われる。すなわち、CPU6は、AVメディア再生装置11から、ATA/ATAPIインタフェース9及びバス12を介し、選定したオーディオ・コンテンツの音声データの供給を受け、この音声データについて、プログラム・メモリ8に格納されたデコード・プログラムに従い、メモリ7を用いながらデコードを行い、デコードした音声データをDAC15に提供する処理を開始する。DAC15は提供される音声データをアナログ音声信号に変換してTVチューナ3に出力する。これと同時にCPU6は、バス12及びインタフェース・ロジック5を介してTVチューナ3に対し、再生対象とする音声信号をDAC15からの音声信号に切り替えるように指令する。これにより、再生対象は、AVメディア再生装置11からのオーディオ・コンテンツに切り替えられ、再生が開始される。
図2のステップ29や図3のステップ38における、テキスト・コンテンツや静止画コンテンツへの切替えは次のようにして行われる。すなわちCPU6は、AVメディア再生装置11から、ATA/ATAPIインタフェース9及びバス12を介し、選定したテキスト・コンテンツや静止画のデータ供給を受け、このデータについて、プログラム・メモリ8に格納されたデコード・プログラムに従い、メモリ7を用いながらデコードを行う。これと同時にCPU6は、グラフィック・アクセラレータ2へ供給される信号を、TVチューナ3からの画像信号から、自身がデコードしたテキスト・コンテンツや静止画のデータによる信号に切り替える。これに応じ、グラフィック・アクセラレータ2は、切り替えられた画像信号に基づく表示器1の駆動を開始する。これにより、再生対象は、AVメディア再生装置11からのテキスト・コンテンツや静止画コンテンツに切り替えられる。
本実施形態によれば、受信中の番組のジャンルに応じて切替え先のコンテンツを選定するようにしたため、切替え時に与えるおそれがある違和感を減少させることができる。また、受信中の番組が、テレビの音楽番組である場合には、該音楽番組における出演中のアーティスト、演奏中の楽曲のジャンルや流行した年代、演奏予定楽曲リスト等の情報を考慮し、これらの情報において極力合致し、ないしは共通する音楽コンテンツを切替え先のコンテンツとして選定するようにしたため、切替え時に与えるおそれがある違和感をさらに減少させることができる。
また、受信中の番組が、テレビのアニメやドラマの番組である場合には、該番組における出演中の主人公、アニメやドラマのジャンル等の情報を考慮し、これらの情報において極力合致し、ないしは共通するアニメやドラマのコンテンツを切替え先のコンテンツとして選定するようにしたため、切替え時に与えるおそれがある違和感をさらに減少させることができる。
また、受信中の番組が、テレビのスポーツ番組である場合には、該番組のハイライトシーンや、試合の経過や結果に関するコンテンツを切替え先のコンテンツとして選定するようにしたため、切替え時に与えるおそれがある違和感をさらに減少させることができる。また、受信中の番組が、テレビのニュース番組である場合には、該ニュースのジャンルにおける最新情報に関するコンテンツを選定するようにしたため、切替え時に与えるおそれがある違和感をさらに減少させることができる。
なお、本発明は、上述実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。たとえば、上述においては特に言及しなかったが、受信状態の悪化に応じて再生対象とするコンテンツを蓄積型コンテンツに切替えた後、該蓄積型コンテンツの再生が終了するとき、該蓄積型コンテンツのジャンルを考慮しながら、通信モジュール16を介して得られる放送番組案内情報に基づいて放送番組を選定し、該放送番組が良好に受信できる状態にあれば、再生対象を該放送番組に切り替えるようにしてもよい。
また、映像等の画像コンテンツの受信中に、再生対象を別の画像コンテンツに切り替えるとき、受信中の画像コンテンツについて画像が提示されていない場合には、切替え後においても、その画像が提示されていない状態を維持したり、音声のみを再生したりするようにしてもよい。画像が提示されていない場合としては、たとえば、2DINサイズで固定されているモニタがオフとされていて画像が表示されていない場合や、インダッシュ型モニタが閉まっている場合が該当する。
1:表示器、2:駆動機構、3:TVチューナ、4:FM/AMチューナ、5:インタフェース・ロジック、6:CPU、7:メモリ、8:プログラム・メモリ、9:ATA/ATAPIインタフェース、10:データ記憶装置、11:AVメディア再生装置、12:バス、14:操作キー、15:DAコンバータ、16:通信モジュール、A:筐体、B:筐体、C:駆動機構。