JP4497599B2 - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カムによりレンズを移動させるレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
小型化を図ったカメラとして、撮影を行わない時には撮影レンズをカメラ本体に収納できる沈胴式鏡筒を有する構成が知られている。このような沈胴式鏡筒には、複数のレンズ群からなる可変焦点距離の、いわゆるズーム鏡筒もある。ズーム鏡筒のそれら複数のレンズ群を所定のズーム曲線に沿って移動させる手段としてカム機構を使用する構成が知られている。すなわち、カムを駆動することでレンズ群を所定の位置に移動させる。この構成では、非撮影時に沈胴状態になるようにカムを構成することで、1本のカム曲線により収納位置から撮影位置にレンズ群を移動可能な鏡筒を実現できる。
【0003】
また、レンズ群の保持にカム手段の嵌合を使用する方法が知られている。例えば、レンズ群と、レンズ群の周囲に等間隔に植設された複数のカムフォロワと、これらレンズ郡を覆い、その複数のカムフォロワに対応したカム溝を有する円筒と、レンズ群を直進させる直進手段とによって鏡筒を構成することで、レンズ群の保持にガイドバー及びレンズ群に形成される軸受けが不要となり、コンパクトで組み立て性のよい鏡筒を実現できる。
【0004】
更に、撮影を行わない時には、撮影レンズを保護するレンズバリアを撮影レンズの前面に設ける構成が知られており、このレンズバリアをカメラの撮影状態に合わせて自動開閉するカメラも知られている。レンズバリアの開閉駆動に開閉専用のモータを設ける構成と、鏡筒の沈胴動作及び繰り出し動作に連動してレンズバリアを開閉する構成が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、撮影レンズとして所要の光学性能を得るには、各レンズ群を所定の位置に正確に保持する必要がある。カム手段の嵌合によりレンズ群を保持する場合には、嵌合ガタが撮影レンズの光学性能の低下の原因となるので、カム手段には可能な限り嵌合ガタを少なくしたきつい嵌合設定が要求される。きつい嵌合設定を実現するには、カム及びカムフォロワの製造誤差を小さくする必要があり、部品の製作コストの増加の原因となっている。
【0006】
従来例では、カム溝の断面形状が収納位置から撮影可能位置の間で同一であり、撮影しない状態であっても、撮影時と同じきつい嵌合設定のカム手段によってレンズ群が駆動されている。つまり、レンズ群の保持に精度が不要にも関わらず嵌合がきつく、鏡筒駆動に大きな負荷がかかっており、モータ駆動の場合には不必要に大きな電力を消費していた。カムとカムフォロワの摩耗を進める原因にもなっていた。
【0007】
自動開閉するレンズバリアを備えた鏡筒では、鏡筒の沈胴動作時及び繰り出し動作時に合わせてレンズバリアを開閉する。このようなレンズバリアを有する鏡筒では、鏡筒の沈胴又は繰り出し動作の負荷とレンズバリアの開閉動作の負荷が重なるので、モータへの負担が一時的に非常に大きくなる。
【0008】
更には、小型カメラのように携帯して使用される場面が多い機器の場合、電池を交換又は充電せずに長時間使用できることは、大変重要な性能である。駆動時間の延長の観点からも、鏡筒駆動の負荷の低減が求められている。
【0009】
本発明は、低負荷で長寿命のレンズ鏡筒及び撮像装置を提示することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るレンズ鏡筒は、レンズを保持する筒体を、カム溝と当該カム溝に嵌合するカムフォロアとにより鏡筒ベースに対して被写体側撮像面側の光軸方向に移動自在とするレンズ鏡筒であって、前記カム溝が、撮像領域において前記カムフォロアに嵌合する第1のサイズ部分と、非撮像領域において、前記カムフォロアに前記撮像領域での嵌合よりもゆるく嵌合する第2のサイズ部分とを具備し、前記カム溝は前記第2のサイズ部分において、撮像面側の側面で前記カムフォロアに対応する第1の斜面を具備し、被写体側の側面で前記カムフォロアよりも緩い第2の斜面を具備し、前記レンズ鏡筒が更に、前記筒体が撮像面側へ移動してバリア突起と固定突起と接触することによりバリアの開く方向の付勢力に抗しつつ前記筒体が被写体側に押し出す方向に付勢されてバリアを閉成動作するレンズバリア機構であって、前記撮像領域から前記非撮像領域に移行する場合で、前記カムフォロアが前記第2のサイズのカム溝に嵌合しているときに前記接触による前記バリアの閉成動作を開始するレンズバリア機構を具備することを特徴とする。
【0011】
本発明に係る撮像装置は、上述のレンズ鏡筒を具備する。
【0012】
以下、図面を参照して、レンズバリアがレンズ群の沈胴動作に連動して開閉するズームレンズ鏡筒を有するカメラに適用した本発明の実施例を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施例の断面図、図2は、その分解斜視図を示す。本実施例のレンズ鏡筒10は、6つの筒体、すなわち、筒体12、移動カム筒14、直進筒16、固定カム筒18、駆動環20及び鏡筒ベース22を具備する。最も物体側の筒体12は、最も物体側に位置する第1レンズ群24を保持する。その他のレンズ群は、図示を省略してある。筒体12の外周上には、その周方向に120゜間隔でカムフォロア12aを植立してあり、カムフォロア12aと同軸に円柱形状の直進ピン12bを植立してある。
【0014】
移動カム筒14は、内周に筒体12を所定の位置に繰り出すカム溝14aを有する。図3は、移動カム筒14の内面の展開図を示す。詳細は後述するが、移動カム筒14は、駆動環20により駆動されて光軸を中心に回転し、この回転に伴い、固定カム筒18のカム溝18aに沿って光軸方向へ移動する。図4は、固定カム筒18の内面の展開図を示す。
【0015】
カム溝14aの形状を説明する。カム溝14aは、カムフォロワ12aに対応して、移動カム筒14の内周に120度の等間隔に3本、同じ形状で形成されている。3本のカムフォロワ12aが、それぞれ別々のカム溝14aに嵌合することで、筒体12が3次元的に位置決めされる。
【0016】
カム溝14aは、4つの部分、すなわち、筒体12を移動カム筒14に組み込む先にカムフォロア12aが嵌合する挿入カム14a−1、筒体12を沈胴位置で保持する沈胴カム14a−2、筒体12を沈胴位置と撮影に供する撮影位置の間で移動させる繰り出しカム14a−3、及び筒体12を撮影位置の中でズーム移動させる撮影カム14a−4からなる。
【0017】
直進筒16は、筒体12をカム溝14aに沿って移動させるために、筒体12を回転させずに光軸方向に直進するだけに規制する。直進筒16は、移動カム筒14の内周面に回転自在に嵌合する。直進筒16は、その内径が筒体12の外径より大きく、外径が移動カム筒14の内径より小さい。直進筒16の外周面上で最も物体側には、抜け止めピン16aが植立されており、これに対面するように、移動カム筒14の内面の物体側には、円周方向へ切られた抜け止め溝14bが形成されている。抜け止めピン16aが抜け止め溝14bに入り込むことで、直進筒16は、移動カム筒14の内周で回転自在であるとともに、移動カム筒14と一体に光軸方向へ移動する。
【0018】
直進筒16の外周上で最も内側には、120度の等間隔に3本の直進キー16bが植立されている。直進キー16bが固定カム筒18の光軸方向に延びる直進キー溝18b(図4参照)に嵌合することにより、直進筒16は、回転せずに光軸方向にのみ移動可能になる。
【0019】
直進筒16の周上には、筒体12の直進ピン12bに対応して、3個所に、光軸方向に延びる直進溝16cを形成してある。筒体12の直進ピン12bは直進溝16cに嵌合し、これにより、筒体12は光軸方向への移動だけに規制される。この結果、移動カム筒14が回転しても、筒体12は、回転せずに、カム溝14aに沿って光軸方向へ移動する。
【0020】
鏡筒ベース22は、本実施例の鏡筒の土台となる。固定カム筒18は、鏡筒ベース22に固定される。26(図1)は、撮像面である。
【0021】
移動カム筒14の外周面には、光軸を中心とした円周上で120度の等間隔に3本のカムフォロア14cが植立されている。カム溝18aは、カムフォロワ14cに対応して、固定カム筒18の内周に120度の等間隔に3本、同じ形状で形成されている。3本のカムフォロワ14cがそれぞれ別のカム溝18aに嵌合することで、移動カム筒14が位置決めされる。
【0022】
固定筒18は、駆動環20内にほぼ密接に入り込む。駆動環20は、上述した構成により移動カム筒14を回転駆動する。駆動環20の内周面には、120度の等間隔で光軸方向に延びる駆動キー溝20aが形成されている。この駆動キー溝20aに個別に嵌合するように、移動カム筒14の外周面上に3本の駆動ピン14dが植立されている。駆動キー溝20aと駆動ピン14dの嵌合により、駆動環20の回転に伴い移動カム筒14が回転する。なお、駆動ピン14dは固定カム筒18を貫通している。
【0023】
図4を参照して、固定カム筒18を内面の構造を詳しく説明する。カム溝18aは、大きく4つの部分、即ち、移動カム筒14を固定カム筒18に組み込むための挿入カム18a−1と、移動カム筒14を沈胴位置で保持する沈胴カム18a−2と、移動カム筒14を沈胴位置と撮影に供する撮影位置の間で移動させる繰り出しカム18a−3と、移動カム筒14を撮影位置の中でズーム動作により移動させる撮影カム18a−4からなる。前述したように、カムフォロワ14cがカム溝18aに嵌合しており、且つ、駆動環20により移動カム筒14が回転させられるので、移動カム筒14はカム溝18aに従って光軸方向へ移動する。
18cは、駆動ピン14dが固定カム筒18を貫通するための逃げ穴である。
【0024】
本実施例のレンズ鏡筒10の全体的な動作を説明する。初期状態として鏡筒10は沈胴状態にあると仮定し、沈胴状態から撮影状態への鏡筒10の繰り出し動作を説明する。駆動環20は、図示しないモータにより回転駆動される。
【0025】
沈胴状態では、カムフォロワ12aは移動カム筒14のカム溝14aの沈胴カム14a−2に嵌合している。カムフォロワ14cは、固定カム筒18のカム溝18aの沈胴カム18a−2に嵌合している。図2のDは、駆動環20の回転方向を示す。矢印の方向を正転とする。この状態で駆動環20が正転することで、鏡筒10が繰り出され撮影可能な状態となる。
【0026】
駆動環20の回転は、先ず移動カム筒14に伝えられる。移動カム筒14が回転すると、カムフォロワ14cが固定カム筒18の沈胴カム18a−2から繰り出しカム18a−3に移動する。このとき、筒体12は直進筒16によって回転しないので、カムフォロワ12aが、移動カム筒14の回転により移動カム筒14のカム溝14aの沈胴カム14a−2から繰り出しカム14a−3に移動する。
【0027】
このように、駆動環20の回転により移動カム筒14が繰り出され、繰り出された移動カム筒14に対して筒体12が繰り出される。更に駆動環20が回転すると、筒体12と移動カム筒14はそれぞれ撮影カム14a−4,18a−4上に移動し、鏡筒10は撮影可能な状態となる。筒体12の絶対的な位置は筒体12の位置と移動カム筒14の位置を足し合せたものとなる。
【0028】
図5は、カム溝14a,18aのカム曲線と、それらを足し合せたカム曲線を示す。横軸は、沈胴位置を0度としたときの駆動環20の回転角を示す。縦軸は、沈胴位置からの変位を示す。30はカム溝14aのカム曲線を示し、32はカム溝18aのカム曲線を示す。34は、カム曲線30とカム曲線32を加算した結果のカム曲線を示す。合成カム曲線34は、筒体12の撮像面26からの変位を示す。
【0029】
レンズ鏡筒10のレンズバリア機構40を説明する。図6は、開いている状態のレンズバリア機構40の分解斜視図を示す。レンズバリア機構40は、4枚の板状のバリア42,44,46,48からなる。バリア42,44は互いに同形状であり、レンズ前面の中心部を主に遮蔽する。バリア46,48は互いに同形状であり、レンズ前面の周辺部を主に遮光する。これらのバリア42,44,46,48は、後述するように回転動作によってレンズ前面を開閉する。バリア42,44の形状及び動作は互いに光軸を中心として点対称であり、バリア46,48の形状及び動作は互いに光軸を中心として点対称である。
【0030】
バリア42,44の一端にはバリア42,44の回転中心となる孔42a,44aを開けてあり、その孔42a,44aにはそれぞれ筒体12の不図示の軸が嵌合する。同様に、バリア46,48の一端にはバリア46,48の回転中心となる孔46a,48aを開けてあり、その孔46a,48aにはそれぞれ、孔42a,44aに嵌合する筒体12の同じ軸が嵌合する。バリア46,48はそれぞれ、バリア42,44に連動してバリア46a,48aを中心に回転する。
【0031】
50はバリア42,44を回転駆動するバリア駆動板である。バリア駆動板50は筒体12に嵌合し、光軸を中心として回転可能である。バリア駆動板50の180゜離れた両側に切り欠き50a,50bを形成してある。切り欠き50aには、バリア42の、孔42aの近くに植立したバリア駆動ピン42bが介入し、切り欠き50bには、バリア44の、孔44aの近くに植立したバリア駆動ピン44bが介入する。バリア駆動板50が光軸を中心に回転すると、切り欠き50a,50bとバリア駆動ピン42b,44bの係合により、バリア42,44が孔42a,44aを中心に回転する。
【0032】
バリア駆動板50は、図示しないバネによりB方向(図2)に付勢されている。これにより、バリア42,44は開く方向へ付勢され、バリア46,48は、バリア42,44に連動して開く方向へ付勢される。鏡筒が撮影可能な状態にあるときには、バリア駆動板50は自由に回転でき、バリア42,44,46,48は、バリア駆動板50をB方向へ付勢するばねによって常に開いた状態になる。
【0033】
バリア駆動板50の撮像面側にはバリア突起50cが形成され、このバリア突起50cに対応して、鏡筒ベース22に固定突起52が形成されている。バリア突起50cの斜面50dと、固定突起52の斜面52aが互いに対面する。バリア突起50の斜面50dと固定突起52の斜面52aは、鏡筒10が撮影状態のときには接触しないが、筒体12のカムフォロア12aが繰り出しカム14a−3に嵌合し沈胴状態へ移行する途中で接触する。更に沈胴方向へ筒体12が移動するにつれ、バリア突起50の斜面50dは、固定突起52の斜面52a上を滑りながら力を受け、図2のB方向とは逆の方向にバリア駆動板50を回転させる。これにより、バネの力に抗してバリア42〜48がが徐々に閉じてゆく。筒体12のカムフォロア12aが完全に沈胴カム14a−2に移動する前に、バリア42〜48は完全に閉じた状態になる。
【0034】
図7は、カム溝14aの沈胴カム14a−2及び撮影カム14a−4における断面図を示す。カムフォロワ12aは、沈胴カム14a−2及び撮影カム14a−4ときつく嵌合する。カメラは沈胴状態で持ち運ばれることが多く、レンズ鏡筒10は持ち運ばれるときの振動及び衝撃に対抗しうる強度が必要になる。沈胴状態でのカムのガタが大きいと、振動又は衝撃によりレンズ鏡筒10が激しく動き、カムを破損してしまうことがあるので、沈胴カム14a−2は、撮影カム14a−4程ではないが、きつく嵌合していなければならない。また、撮影状態では、所要の光学性能を発揮するためにも、筒体12を精度よく位置させることが必要であり、カムにはきつい嵌合と高い精度が要求される。
【0035】
一方、鏡筒の繰り出し時には、筒体12を保持する必要がなく、精度よく位置させる必要もない。そのため、カムの嵌合をゆるめることが可能であり、ゆるめるのが好ましい。図8は、カム溝14aの繰り出しカム14a−3の一部の断面図の一例を示す。この例では、カムフォロワ12aの断面形状に対して、カム14a−3の溝を開くことで、カムフォロワ12aとのゆるい嵌合を実現している。このように嵌合を緩めることによって、鏡筒を駆動するモータへの負荷が軽くなり、電力の消費を抑えることができるとともに、カムフォロワ及びカム溝の摩耗を低減できる。更には、嵌合が緩い繰り出しカム14a−3では、カム溝に高い精度が必要ないので、移動カム筒14の製造コストを低減できる。
【0036】
図9は、カム溝14aの繰り出しカム14a−3の一部の別の断面構造を示す。この例では、カムフォロワ12aの断面形状に対してカム14a−3の溝の幅を広げることでカムフォロワ12aとのゆるい嵌合を実現している。これにより、上記のような省電力効果、部品摩耗の低減効果及びコスト低減効果を実現する。
【0037】
筒体12と移動カム筒14のカム嵌合状態とレンズバリアの動作状態との関係を説明する。筒体12のカムフォロア12aが、撮影カム14a−4に嵌合しているときには、図10に示すように、バリア突起50cと固定突起52は大きく離れている。沈胴に伴い、筒体12のカムフォロア12aが繰り出しカム14a−3と嵌合するようになるが、筒体12が図3のP点に達する少し前までは、図10に示すのと同様にバリア突起50cと固定突起52は離れている。P点の直前でバリア突起50cと固定突起52は図11に示すように当接し始める。その後は、沈胴するに従い、図12に示すようにバリア突起50cの斜面50dと固定突起52の斜面52aが擦れながら、バリア駆動板50を回転させ、レンズバリア機構40が閉じる。図13は、完全に沈胴したときのバリア突起50cと固定突起52の当接状態を示す。
【0038】
筒体12は、カムフォロア12aが撮影カム14a−4と嵌合しているときには、前述のようにガタつかない。バリア突起50cと固定突起52が当接している時には、筒体12には光軸方向へ付勢力が働き、ガタつきが抑えられる。従って、筒体12は、バリア突起50cと固定突起52が当接した後に嵌合がゆるい状態に推移するので、どのカムに嵌合していても決してガタつくことはない。
【0039】
図8又は図9に示す断面の繰り出しカム14a−3と、図7に示す断面のカム14a−2,14a−4とは、図3に示すように、なだらかに形状が変化して接続する。これにより、カムフォロワ12aは、途中で引っ掛かることなく滑らかに、きつい嵌合と緩い嵌合の間を移行できる。
【0040】
バリア突起50cの斜面50dと固定突起52の斜面52aの接触により、筒体12は被写体側に押し出す方向へ付勢される。繰り出しカム14a−3の形状のなだらかな変化の直前に、バリア突起50cの斜面50dと固定突起52の斜面52aを接触させるように設計することで、カムの嵌合がゆるくなっても、鏡筒がガタつかない。
【0041】
前述したように、レンズバリア機構40は、鏡筒の沈胴時に閉じるが、このときバネの付勢力に抗するので、モータには大きな負荷がかかる。しかし、本実施例のように、鏡筒の繰り出しカム14a−3でのカムの嵌合をゆるくすることにより、鏡筒駆動の負荷を分散できる。その結果、モータにかかる負荷のピークを大幅に低くすることができ、モータの駆動電圧を低くすることができる。モータの駆動電圧の低下によって、カメラ本体の最低駆動電圧を低く設定できるので、カメラの駆動時間を延長できる。
【0042】
振動又は衝撃により鏡筒が激しく動いても、カムが破損しないだけの強度を確保できる場合、沈胴カム14a−2をゆるい嵌合のカムにすることができる。こうすると、より一層、摩耗及び製造コストを低減できる。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明から容易に理解できるように、本発明によれば、部分的にカムの嵌合をゆるくすることで、カメラの省電力化と、カムの摩耗及び製造コストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の断面図である。
【図2】 本実施例の分解斜視図である。
【図3】 移動カム筒14を平面に展開し内側から見た図である。
【図4】 固定カム筒18を平面に展開し内側から見た図である。
【図5】 カム溝14aとカム溝18aのカム曲線とそれらの合成カム曲線を示す図である。
【図6】 バリアが開いている状態のレンズバリア機構40の分解斜視図である。
【図7】 カム溝14aの沈胴カム14a−2及び撮影カム14a−4の断面図である。
【図8】 カム溝14aの繰り出しカム14a−3の断面図である。
【図9】 カム溝14aの繰り出しカム14a−3の別の構成の断面図である。
【図10】 カムフォロア12aが撮影カム14a−4に嵌合しているときの、バリア突起50と固定突起52の位置関係を示す図である。
【図11】 図3のP点にカムフォロア12aが到達したときの、バリア突起50と固定突起52の位置関係を示す図である。
【図12】 図11より更に沈胴したときの、バリア突起50と固定突起52の位置関係を示す図である。
【図13】 完全に沈胴したときの、バリア突起50と固定突起52の位置関係を示す図である。
【符号の説明】
10:レンズ鏡筒
12:筒体
12a:カムフォロア
12b:直進ピン
14:移動カム筒
14a:カム溝
14a−1:挿入カム
14a−2:沈胴カム
14a−3:繰り出しカム
14a−4:撮影カム
14b:抜け止め溝
14c:カムフォロア
14d:駆動ピン
16:直進筒
16a:抜け止めピン
16b:直進キー
16c:直進溝
18:固定カム筒
18a:カム溝
18a−1:挿入カム
18a−2:沈胴カム
18a−3:繰り出しカム
18a−4:撮影カム
18b:直進キー溝
18c:逃げ穴
20:駆動環
20a:駆動キー溝
22:鏡筒ベース
24:第1レンズ群
26:撮像面
30:カム溝14aのカム曲線
32:カム溝18aのカム曲線
34:合成カム曲線
40:レンズバリア機構
42,44,46,48:バリア
42a,44a,46a,48a:孔
42b,44b:バリア駆動ピン
50:バリア駆動板
50a,50b:切り欠き
50c:バリア突起
50d:バリア突起50cの斜面
52:固定突起
52a:固定突起52の斜面
Claims (2)
- レンズを保持する筒体を、カム溝と当該カム溝に嵌合するカムフォロアとにより鏡筒ベースに対して被写体側撮像面側の光軸方向に移動自在とするレンズ鏡筒であって、
前記カム溝が、撮像領域において前記カムフォロアに嵌合する第1のサイズ部分と、非撮像領域において、前記カムフォロアに前記撮像領域での嵌合よりもゆるく嵌合する第2のサイズ部分とを具備し、
前記カム溝は前記第2のサイズ部分において、撮像面側の側面で前記カムフォロアに対応する第1の斜面を具備し、被写体側の側面で前記カムフォロアよりも緩い第2の斜面を具備し、
前記レンズ鏡筒が更に、前記筒体が撮像面側へ移動してバリア突起と固定突起と接触することによりバリアの開く方向の付勢力に抗しつつ前記筒体が被写体側に押し出す方向に付勢されてバリアを閉成動作するレンズバリア機構であって、前記撮像領域から前記非撮像領域に移行する場合で、前記カムフォロアが前記第2のサイズのカム溝に嵌合しているときに前記接触による前記バリアの閉成動作を開始するレンズバリア機構を具備する
ことを特徴とするレンズ鏡筒。 - 請求項1に記載のレンズ鏡筒を具備することを特徴とする撮像装置。
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