JP4507432B2 - 画像読取装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置に係わり、特に、原稿読取位置補正およびスキュー補正の機能を改善した画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平08−214771には、主走査1ライン幅の黒データや白データを複数ライン分取得して平均化したものを黒基準データや白基準データとして採用しシェーディング補正を行い画像補正処理を行うことが開示されている。
【0003】
ところで、従来、複写機等の画像読取装置においては、原稿を正常にセットしても、画像読取装置が多部品で構成されているため、これらの部品の取付位置のズレや設置条件(設置場所の傾き等)等によって原稿読取位置のズレが発生してしまう問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来、画像読取装置において原稿読取画像位置補正および傾き(スキュ−)の補正は、工場生産時または市場設置時にサンプル画像を読取り、サンプル画像と画像読取装置の出力画像とを比較測定して、人為的に補正処理を行っていた。
【0005】
しかし、このような人為的な補正処理作業は作業工程が増大すると共に高精度化が困難であった。
【0006】
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、原稿読取画像位置補正および傾き(スキュ−)補正の作業を自動化するとともに、補正処理を高精度化し、バラツキの少ない画像を得ることのできる画像読取装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
【0008】
請求項1の発明は、画像読取装置であって、原稿の載置される原稿ガラス台の縦方向と横方向に配置される縦スケールと横スケール上の原稿の読取領域外に、原稿画像を読み取るための光学的な走査手段によって読み取られる複数の黒基準検出部を設け、読み取られた実際の原稿読取領域端部から各黒基準検出部までの距離である各黒基準検出値に基づいて、部品の取付位置や設置条件等に起因する原稿読取位置のズレやスキューを検知し、読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段を備える画像読取装置において、前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記複数のそれぞれの黒基準検出部において、複数回検出を行い、この複数回検出された検出値の平均値を前記黒基準検出値として用いることを特徴とする。
【0009】
請求項2の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記平均値が所定の上下限値の範囲に入っているかを判定し、入っていると判定されたときは、該平均値を前記黒基準検出値として用いることを特徴とする。
【0010】
請求項3の発明は、請求項1記載の画像読取装置において、前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記複数回検出された検出値の平均値と当該装置の電源ON前に検出された検出値との平均値を取り、この平均値が所定の上下限値の範囲に入っているかを判定し、入っていると判定されたときは、該平均値を前記黒基準検出値として用いることを特徴とする。
【0011】
請求項4の発明は、請求項2または請求項3記載の画像読取装置において、前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記各平均値が所定の上下限値の範囲に入っていないと判定されたときは、既に検出されている検出値をリセットして、前記複数のそれぞれの黒基準検出部において、複数回検出を行い、この複数回検出された検出値の平均値を算出する処理を所定回数行うことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1ないし図5を用いて説明する。
【0013】
図1は、本発明に係る画像読取装置の構造の一部を示す斜視図である。
【0014】
同図において、1は第1ミラーユニット、2は第2ミラーユニット、9はパルスモータであり、これらは画像読取装置の原稿ガラス台の下部に設けられる。第1ミラーユニット1は図示していない光源および両端を支持された第1ミラーを備え、第2ミラーユニット2は同様に両端が支持された第2ミラーを備えている。これらのミラーユニット1,2は、図示していないホストコンピュータから送られる1ライン毎の画像読取要求信号に応じて、パルスモータ9によって駆動され、それぞれ2:1の速度で原稿に沿って移動しながら逐次画像の読み取りを行う。
【0015】
図2は、本発明に係る画像読取装置の原稿ガラス台の下に設けられる構造の一部を示す正面図、図3は本発明に係る画像読取装置の原稿ガラス台付近の構造を示す平面図である。
【0016】
これらの図において、10は原稿読取領域(斜線部)、11はCCDセンサ読取領域、12a,12b,12cは黒基準検出部、13は原稿ガラス台、14は縦スケール、15は横スケール、16は白基準板である。
【0017】
この画像読取装置において、原稿ガラス台13上に載置された原稿の画像は、図示していない光源により下方から照明され、その反射光が、図示していない第1ミラー、第2ミラー、第3ミラーを介して結像レンズにより結像され、結像された画像がCCD等の読取センサーによって電気信号に変換された後に、図示していないホストコンピュータ等に送信される。
【0018】
この原稿ガラス台13の端部に設けられた縦スケール14の底面には、画像白レベル補正を行うための白基準板16が設けられており、この白基準板16の主走査方向の両端部の原稿読取領域10外部分には黒基準検出部12a,12bが設けられ、横スケール15の底面の副走査方向に原稿読取領域10外部分に黒基準検出部12cが設けられている。
【0019】
読取画像位置補正値および傾き(スキュー)補正値は、装置のON時のホーミング動作時やシェーディング動作時に、第1ミラーユニット1を各黒基準検出部12a、12b,12cまで動作させて、その移動距離を第1ミラーユニット1によって測定することにより求められる。
【0020】
ここで、一方の黒基準検出部12aと原稿読取領域10の副走査方向端部間の距離をa、他方の黒基準検出部12bと原稿読取領域10の副走査方向端部間の距離をb、黒基準検出部12a,12b間の距離をc、黒基準検出部12cと原稿読取領域10の主走査方向端部間の距離をdとすると、
読取画像位置補正値(副走査方向)=(a+b)/2
読取画像位置補正値(主走査方向)=d
傾き(スキュー)値=(a−b)/c
で表すことができる。
【0021】
第1ミラーユニット1によって計測された距離a,b,cは、上記の方法で各補正値が算出された後、所定の上下限値と対比されて、すなわち、下記に示す関係にあるとき、読取画像位置補正値および傾き(スキュー)値の基準値として採用される。
【0022】
読取画像位置補正値(副走査方向) α1<(a+b)/2<β1
読取画像位置補正値(主走査方向) α2<d<β1
傾き(スキュー)値 α3<(a−b)/c<β3
このようにして計測し判定された各補正値を、画像処理時の基準値として採用され所定の処理を行うことにより、原稿読取開始1枚目から確実に高精度の原稿画像位置で、傾き(スキュー)のない画像を取得することができる。
【0023】
図4は、本発明に係る読取画像位置補正(副走査方向)の処理手順を示すフローチャートである。
【0024】
同図において、まず、各黒基準検出部12a、12bにおいて黒基準位置を複数回検出して、検出値a1,a2,a3,・・・amおよび検出値b1,b2,b3,・・・bmを取得し、さらにそれぞれの検出値の平均値ax=(a1+a2+a3+・・・am)/m、平均値bx=(b1+b2+b3+・・・bm)/mを求める(ステップ1)。なお、ここで検出された検出値a1,a2,a3,・・・amおよび検出値b1,b2,b3,・・・bmは1度に少なくとも4以上検出し、検出値のうち最大値および最小値を除外して採用する。このような処理を行うことによって、何等かの原因で異常な検出値が検出されることを防止することができる。次に、今回算出された検出値の平均値ax,bxについて、それぞれに対応する前回、例えば、当該装置の電源ON前に取得されている検出値の平均値a0,b0を用いて、それぞれについて今回および前回の検出値の平均値ay=(a0+ax)/2、by=(b0+bx)/2を算出する(ステップ2)。ステップ2にて算出された平均値に基づいて算出された平均値(ay+by)/2が、所定の上下限値内にあるか、すなわち、α1<(ay+by)/2<β1の範囲にあるか否かを判定する(ステップ3)。所定の上下限値を越えていない場合は、算出された平均値(ay+by)/2を基準値として採用し、読取画像位置補正の処理を行い(ステップ4)、次いで、読取画像出力処理を行う(ステップ5)。ステップ3にて、所定の上下限値を越えている場合は、前回電源ON時に検出した検出値の平均値(a0+b0)/2がα1<(a0+b0)/2<β1の範囲にあるか否かを判定する(ステップ6)。これが所定の上下限値を越えていない場合は、前回検出した検出値に基づく平均値(a0+b0)/2を基準値として採用して読取画像位置補正の処理を行う(ステップ7)。ステップ6にて、所定の上下限値を越えている場合は、上下限値α1,β1のいずれかを基準値として採用して読取画像位置補正の処理を行う(ステップ8)。
【0025】
図5は、図4の処理手順と異なる本発明に係る読取画像位置補正(副走査方向)の処理手順を示すフローチャートである。
【0026】
同図において、まず、各黒基準位置12a、12bにおいて各黒基準位置を複数回検出して、検出値a1,a2,a3,・・・amおよび検出値b1,b2,b3,・・・bmを取得し、さらにそれぞれの検出値の平均値ax=(a1+a2+a3+・・・am)/m、平均値bx=(b1+b2+b3+・・・bm)/mを求める(ステップ11)。なお、ここでも検出値a1,a2,a3,・・・amおよび検出値b1,b2,b3,・・・bmのうち最大値および最小値を除外して採用する。次に、今回算出された検出値の平均値ax,bxについて、それぞれに対応する前回、例えば、当該装置の電源ON前に取得されている検出値の平均値a0,b0を用いて、それぞれについて今回および前回の検出値の平均値ay=(a0+ax)/2、by=(b0+bx)/2を算出する。(ステップ12)。ステップ12にて算出された平均値に基づいて算出された平均値(ay+by)/2が、所定の上下限値内にあるか、すなわち、α1<(ay+by)/2<β1の範囲にあるか否かを判定する(ステップ13)。所定の上下限値を越えていない場合は、算出された平均値(ay+by)/2を基準値として採用し、読取画像位置補正の処理を行い(ステップ14)、次いで、読取画像出力処理を行う(ステップ15)。ステップ13にて、所定の上下限値を越えている場合は、ステップ11からステップ13までの処理を所定回数行ったかを判定する(ステップ19)。所定回数行っている場合は、前回電源ON時に検出した検出値の平均値(a0+b0)/2がα1<(a0+b0)/2<β1の範囲にあるか否かを判定する(ステップ16)。これが所定の上下限値を越えていない場合は、前回検出した検出値に基づく平均値(a0+b0)/2を基準値として採用して読取画像位置補正処理を行う(ステップ17)。ステップ19にて、所定回数行っていない場合は、今回検出されている検出値a1,a2,a3,・・・amおよび検出値b1,b2,b3,・・・bmを全てリセットしてステップ11からの処理を繰り返す(ステップ20)。またステップ16にて、所定の上下限値を越えてる場合は、上下限値α1,β1のいずれかを基準値として採用して読取画像位置補正の処理を行う(ステップ18)。
【0027】
なお、ここでは、読取画像位置補正(副走査方向)の処理手順について説明したが、他の読取画像位置補正(主走査方向)および傾き(スキュー)値補正も同様の処理手順で行うことができる。
【0028】
このように、本発明によれば、原稿セット基準である縦スケールおよび横スケールに、少なくとも3カ所の黒基準検出部を設け、その黒基準検出部から各スケール端部までの距離をCCDセンサにより複数回検出し、それを平均化処理することにより、正確な検出値を取得し、さらに、CCDセンサが何等かの原因により検出値が異常な値になる場合もあることを考慮して、前回のCCDセンサによって検出された検出値との平均値を使用し、この平均値が所定の上下限値の範囲に入っているかを判定することにより、読取画像位置補正や傾き(スキュー)補正のための精度の高い基準値を求めることができる。
【0029】
また、本発明によれば、上記のごとく平均値が所定の上下限値の範囲に入っていないと判定された場合は、前回電源ON時に検出された検出値が所定の上下限値の範囲に入っているか否かを判定する処理を加えることにより、読取画像位置補正や傾き(スキュー)補正のための精度の高い基準値を求めることができる。
【0030】
また、本発明によれば、上記のごとく前回検出された検出値が所定の上下限値の範囲に入っていないと判定された場合は、上下限値自体を補正値として採用することにより異常な検出値が採用されることを回避することができる。
【0031】
さらに、本発明によれば、上記のごとく前記平均値が所定の上下限値の範囲に入っていないと判定された場合は、今回検出した検出値を全てリセットして再び黒基準検出部にて黒基準位置を複数回検出する処理、平均化処理を所定回数繰り返す処理を付加することにより、適正な検出値を取得することができる。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、原稿読取領域外に、原稿画像を読み取るための光学的な走査手段によって読み取られる複数の黒基準検出部を設け、複数回検出された検出値を平均化処理した黒基準検出値に基づいて補正処理を行うことにより、異常検出値(ゴミ及び汚れ、電気的ノイズなどによるによる異常検出等)が基準値に影響を及ぼさないようにして、正確な読取画像の出力位置補正および傾き(スキュ−)補正を行うことができる。
【0033】
請求項2記載の発明によれば、前記平均化処理された黒基準検出値が所定の上下限値内にあるか否かを判定する手段を設けることにより、異常画像の出力を回避することができる。
【0034】
請求項3記載の発明によれば、さらに前記平均化処理された黒基準検出値と前回検出されて記憶されている黒基準検出値との平均値が所定の上下限値内にあるか否かを判定する手段を設けることにより、より一層異常画像の出力を回避することができる。
【0035】
請求項4記載の発明によれば、前記各平均化処理された黒基準検出値が所定の上下限値内にないと判定された場合は、今回検出され平均化処理された黒基準検出値をリセットして、再び、複数の各黒基準検出部において、複数回検出を行い、この複数回検出された検出値の平均化処理を行って上記判定を行う処理を所定回数繰り返したかを判定することにより、より適正な黒基準検出値を求め、異常画像の出力を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像読取装置の原稿ガラス台の下に設けられる構造の一部を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る画像読取装置の原稿ガラス台の構造の一部を示す正面図である。
【図3】 本発明に係る画像読取装置の原稿ガラス台付近の構造の一部を示す平面図である。
【図4】 本発明に係る読取画像位置補正値を取得して画像読取までの処理手順を示すフローチャートである。
【図5】 図4に示す処理手順と異なる本発明に係る読取画像位置補正値を取得して画像読取までの処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 第1ミラーユニット
2 第2ミラーユニット
9 パルスモータ
10 原稿読取領域(斜線部)
11 CCDセンサ読取領域
12 黒基準検出部
13 原稿ガラス台
14 縦スケール
15 横スケール
16 白基準板
Claims (4)
- 原稿の載置される原稿ガラス台の縦方向と横方向に配置される縦スケールと横スケール上の原稿の読取領域外に、原稿画像を読み取るための光学的な走査手段によって読み取られる複数の黒基準検出部を設け、読み取られた実際の原稿読取領域端部から各黒基準検出部までの距離である各黒基準検出値に基づいて、部品の取付位置や設置条件等に起因する原稿読取位置のズレやスキューを検知し、読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段を備える画像読取装置において、
前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記複数のそれぞれの黒基準検出部において、複数回検出を行い、この複数回検出された検出値の平均値を前記黒基準検出値として用いることを特徴とする画像読取装置。 - 前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記平均値が所定の上下限値の範囲に入っているかを判定し、入っていると判定されたときは、該平均値を前記黒基準検出値として用いることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記複数回検出された検出値の平均値と当該装置の電源ON前に検出された検出値との平均値を取り、この平均値が所定の上下限値の範囲に入っているかを判定し、入っていると判定されたときは、該平均値を前記黒基準検出値として用いることを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
- 前記読取画像の出力位置補正およびスキュー補正を行う手段は、前記各平均値が所定の上下限値の範囲に入っていないと判定されたときは、既に検出されている検出値をリセットして、前記複数のそれぞれの黒基準検出部において、複数回検出を行い、この複数回検出された検出値の平均値を算出する処理を所定回数行うことを特徴とする請求項2または請求項3記載の画像読取装置。
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