JP4514928B2 - 編集装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソースコンテンツ(source content)を編集して編集コンテンツシーケンス(edited content sequence)を作成する編集装置及び方法、コンピュータプログラム並びにテンプレートに関する。ソースコンテンツは、例えばビデオ及び/又はオーディオ素材(video/audio material)である。
【0002】
【従来の技術】
ソースコンテンツの編集は、従来から負担が大きい作業であり、熟練した編集者によって編集装置(editorial suite)で行われる。編集装置(editing system)は、通常は編集者の管理下でソースコンテンツを編集するのに用いられる。現在の編集装置は洗練されたツールを有し、編集者は、ソースコンテンツを複雑な編集効果で処理することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、編集者は、このような編集の前に、ソースコンテンツをレビュー(review)して編集する素材を理解するために相当の時間を要している。編集作業の効率は、最初にソースコンテンツを理解するために時間を費やすことで、悪くなっている。
【0004】
本発明は、上述の実情に鑑みて提案されるものであって、編集の前に編集者が素材を理解するために費やす時間を削減することにより、編集効率を向上させるような編集装置及び方法、コンピュータプログラム並びにテンプレートを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ソースコンテンツを編集して編集コンテンツシーケンス、ソースコンテンツの部分(portion)に対応するソースメタデータ(source metadata)を作成する編集装置を提供する。この編集装置は、所望のスタイルのコンテンツ、所望のスタイルを規定するテンプレート(template)におけるテンプレートメタデータ(template metadata)を格納する記憶装置(storage)と、ソースメタデータ(source metadata)をテンプレートメタデータと比較することでテンプレートをソースコンテンツに適用し、この比較に応じてソースコンテンツの部分を配列して編集コンテンツシーケンスを作成する処理装置(processing unit)とを備える。
【0006】
本発明は、コンテンツの所望のスタイルを規定するテンプレート、テンプレートにおいて所望のスタイルを規定するテンプレートメタデータを提供する。本具体例において、テンプレートは、所望のスタイルを規定するように連係(link)する複数の離散的なセクションからなり、各離散セクションは対応するテンプレートメタデータを有している。従って、本発明のこの観点によると、多数のテンプレートが用意されて編集コンテンツシーケンスに必要な特定のフォーマットを規定し、これらのテンプレートは本発明の編集装置の使用に適するように選択される。
【0007】
本発明は、ソースコンテンツを編集して編集ソースコンテンツを作成するように編集装置を操作する編集方法を提供し、この編集方法は、(a)編集されるソースコンテンツ、ソースコンテンツの部分に対応するソースメタデータを受け取るステップと、(b)コンテンツ、テンプレートにおいて所望のスタイルを規定するテンプレートメタデータを提供するステップと、(c)ソースメタデータをテンプレートメタデータと比較することでテンプレートをソースコンテンツに適用するステップと、(d)ステップ(c)の比較に応じてソースコンテンツの部分を配列して編集コンテンツシーケンスを作成するステップとを有する。
【0008】
本発明は、ソースコンテンツ、ソースコンテンツに部分に対応するソースコンテンツメタデータを編集して編集コンテンツシーケンスを作成するように編集装置を操作するコンピュータプログラムを提供し、コンピュータプログラムは編集装置に、(a)記憶装置から所望のスタイルを規定するテンプレート、テンプレートにおける所望のスタイルを規定するテンプレートメタデータを検索するステップと、(b)ソースメタデータをテンプレートメタデータと比較することでテンプレートをソースコンテンツに適用するステップと、(c)ステップ(b)における比較に応じてソースコンテンツの部分を配列して編集コンテンツシーケンスを作成するステップとを実行させる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る編集装置及び方法、コンピュータプログラム並びにテンプレートの実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明を適用した編集装置10の具体的な構成を示すブロック図である。この図1に示すように、編集装置10は、編集コンテンツを作成するためにソースコンテンツを受け取って編集操作をソースコンテンツに施す処理装置(processing unit)12、例えばマイクロプロセッサを備えている。内蔵メモリ14は、例えばリードオンリーメモリ(read only memory: ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory: RAM)などであり、処理装置12で使用されるデータとともに、処理装置12で実行されるソフトウェアを格納する。
【0011】
編集装置10は、表示ドライバ16を備え、表示ドライバ16は、表示信号を編集装置10に接続された表示装置20に出力する。また、編集装置10は、入出力インターフェース18を備え、入出力インタフェース18は、入力装置22、例えばキーボード、マウス、ジョグシャトルダイアル、ペンとタブレットなどを編集装置10に接続するインターフェースを司る。編集装置10のユーザは、表示装置20及び入力装置22を介して、編集装置10によって実行される編集処理と対話(interact)することができる。
【0012】
本具体例では、編集装置10によって編集されるソースコンテンツは、デジタルカメラ30から出力されたようなオーディオ/ビデオ(audio/vide: 以下、A/Vという。)素材であるとされる。A/V素材は、アナログデータでも作成されるが、本具体例の編集装置10はデジタルデータによって動作するので、アナログA/V素材は編集装置10への入力される前にデジタルデータに変換される。
【0013】
A/V素材がデジタルカメラ30によって生成されると、適切な媒体32、例えばデジタルテープ又はデジタルディスクに格納される。最近のデジタル技術では、A/V素材が最初に作成された時点において、あるメタデータがA/V素材に対応させられる。本具体例では、このようなメタデータは、適切な媒体32として、例えばデジタルテープ又はディスクに格納される。なお、メタデータは、対応するA/V素材と同一の物理記憶媒体32に記録されるが、別の物理記録媒体34にも記録することもできる。
【0014】
A/V素材が編集装置10に送られる前のある時点において、例えば手作業でメタデータを加えることによって、追加のメタデータを加えることもできる。A/V素材が編集されるとき、A/V素材は、対応するメタデータ(以下では、ソースメタデータと呼ぶ。)とともに、入力A/V記憶装置(input A/V store)24、例えばデジタルテーププレーヤ、デジタルディスクプレーヤ又はサーバに格納される。
【0015】
本具体例では、1以上のテンプレートが記憶装置、例えばデータベースやネットワークを介してアクセスされる記憶装置から提供される。ここで、図1ではテンプレート記憶装置26は別個の構成要素として表されているが、テンプレートは編集装置10において局所的に、例えばメモリ55に格納することもできる。多くの種類の編集素材、例えばニュース報告は、似通ったパターンに従うことが認められる。したがって、本具体例では、各テンプレートはA/V素材の所望のスタイルを規定し、テンプレートメタデータは各テンプレートにおいて所望のスタイルを規定する。
【0016】
編集装置10は、テンプレート記憶装置26から適切なテンプレートを検索し、テンプレートメタデータをソースA/V素材に対応するソースメタデータと比較することで、テンプレートを入力A/V記憶装置24から供給されるソースA/V素材に適用するようになされている。この作業は、処理装置12によって実行され、ソースA/V素材は、ソースメタデータとテンプレートメタデータの比較に応じて、編集コンテンツシーケンスを作成するよう配列される。編集コンテンツシーケンスは、処理装置12から出力A/V記憶装置28へ出力される。この出力は、編集装置10のユーザによってさらに変更することができる。入力A/V記憶装置24と同様に、出力A/V記憶装置28は、デジタルテープ、デジタルディスクプレーヤ又はサーバなどから構成される。
【0017】
本具体例において、テンプレートは、編集するA/V素材に対するユーザの理解に基づいて、編集装置のユーザにより選ばれると想定される。例えば、ユーザーは、A/V素材の編集を求めている人からテンプレートの選択について明示的な指示を与えられる。したがって、例えば、編集装置10のユーザは、テンプレート記憶装置26に格納された特定のニュース向けのテンプレートを使用するという指示とともに、ニュース事項に関係するあるA/V素材を受け取る。なお、ユーザは、編集するA/V素材のタイプに基づいて、使用するテンプレートを自分で決めることもできる。テンプレートは、テンプレート記憶装置26から具体的には手動で選択されるが、編集装置10によるテンプレートの自動選択のように、編集するA/V素材に対応するメタデータが、どのテンプレートを使用するか処理装置12に直接に指示することも考えられる。
【0018】
本具体例では、編集装置10は、1以上のプラグイン認識ツールの形態を有する多くの認識処理装置36に接続することができる。これらの認識ツールは、編集装置10によってメタデータの生成の補助に用いられる。例えば、顔を検出する認識ツールは、ソースA/Vをスキャンしてビデオに含まれる顔を探すために用いられる。一旦これらの顔が識別されると、これらは編集装置10のユーザに提示され、ユーザが検出された顔の識別に関係するメタデータを入力するように促す。なお、認識ツール又は編集装置10の何れかが人の顔の適切なデータベースにアクセスできるなら、顔の自動的な認識もできる。同様に、音声を認識し、A/Vソースにおけるオーディオ素材に関連するメタデータの追加ができるような認識ツールも提供される。
【0019】
次に、編集装置10によって用いられるテンプレートを、図2を用いて説明する。図2は、テンプレート記憶装置26に格納された具体的なテンプレートを示す図である。A/Vシーケンスを記述するテンプレートは、5つ主要セクション40、42、44、46、48からなる。第1セクション40は導入(introduction)を提供する素材からなり、第2セクション42は1以上の静止画(still)からなり、第3セクション44は特定のショット(shot)の場面を与え、第4セクション46はさらにショットの場面を与え、最後のセクション48は終了シーケンスを提供する。さらにセクション50のボイスオーバ(voice over)は、素材にオーディオボイス(audio voice)与え、セクション40、44及び46に対応するオーディオを与えるために用いられる。
【0020】
(ビデオワイプ(video wipe)、ページターン(page turn)、オーディオフェード(audio fade)、クロスフェード(cross fade)などのような)多数の特定の編集効果、キーイング及び/又は技術的な調整は、各セクションに対応し、編集コンテンツシーケンスの生成の間、ユーザは、これら対応する効果、キーイングまたは調整のどれを使うか入力を催促される。例えばセクション40は、(ブロック41に示すように)導入の最後に適用される右上から左下へのボックスワイプ(box wipe)を示す編集効果に対応し、セクション42は、(ブロック43に示すように)静止画の最後に適用される左下から右上へのボックスワイプを示す編集効果に対応している。同様に、ストレートカット(straight cut)は、ブロック45及び47の間に示されるように、セクション44及び46の間、及びセクション46及び48の間で特定される。また、ブロック52に示されるように、オーディオフェードアップ(audio fade up)はセクション50の最初に特定され、ブロック52及び53に示すように、ビデオフェードイン(video fade in)及びビデオフェードアウト(video fade out)はセクション46のキャプションに対応している。例えばセクション40及び46にそれぞれ対応するブロック54及び55に示すように、ユーザにキャプションが提案される。
【0021】
各セクションは、対応する1以上のメタデータの事項を有する。このようなメタデータは、以下でテンプレートメタデータと呼ばれる。特定のセクションに対応するテンプレートメタデータは、そのセクションに対応するコンテンツの種類を規定するのに用いられる。メタデータには、テンプレートの各セクションに対応する多くの種類がある。次の表1は、メタデータの種類のある例を示す。
【0022】
【表1】
【0023】
最近、メタデータ、コンテンツを記述するメタデータの生成に関心が持たれている。メータデータとコンテンツの対応関係は、保管(archive)の際に有益であると考えられている。メタデータは、所望のコンテンツの後の探索(search)及び検索(retrieve)の処理における補助に用いられる。メタデータには、例えば、SMPTE−EBU(Society of Motion Picture and Television Engineers - European Broadcast Union)、MPEG−7(Motion Pictures Expert Group)のように、多くの規格が開発されている。ここで、Motion Pictures Expert Groupは、ISO/IEC standards body SG29\WG11を意味する。
【0024】
一定量のメタデータ、例えば(良いショットであることを示す)グッドショットマーカ(good shot marker)、(どこで記録を開始/停止したかを示す)録音マーカ、GPS(global positioning system)位置、日時、固有素材識別子(unique material identifier: 以下、UMIDという。)、カメラ設定、焦点、ズームなどは、ソースに自動的に追加することができる。これに加えて、コンテンツからメタデータを自動抽出する技術の進歩は大きく、例えば顔及び特徴検出ツール、音声認識ツールなどの認識ツールなどを利用することで、コンテンツの特徴を識別し、適切なメタデータを追加することができる。
【0025】
本発明は、ソースコンテンツに対応するメタデータ(以下では、ソースメタデータという。)技術の最近の発展を利用し、編集処理の効率を改善することを図っている。具体的に、本発明では、テンプレートは、コンテンツ、テンプレートにおいて所望のスタイルを規定するテンプレートメタデータの所望のスタイルを規定する。テンプレートメタデータは、本質的にソースメタデータの選択又はソースメタデータの適合基準を表す。ハードディスク、フロッピーディスク、CDROMなどに格納されたテンプレートは、編集装置によって検索され、ソースメタデータをテンプレートメタデータと比較することでテンプレートをソースコンテンツに適用するようなされている。ソースコンテンツの部分は、この比較に応じて配列され、編集コンテンツシーケンスが作成される。
【0026】
本発明においては、多くの種類の編集素材、例えばニュース報道、スポーツクリップ/概要、ビデオモンタージュ、ドキュメンタリなどは、かなり類似のパターンに従うものとされる。例えば、国会における討論の報道は、導入(introduction)に始まり、国会議事堂の外側のショット(shot)、政治家の討論のカット(cut)、再び国会議事堂の他のカットに進み、最後に終わりのコメントを述べるレポータに戻る。ショットに対して適用される編集効果、又はショットの間で適用される編集効果も、類似のパターンに従っている。本発明は、このような事実と、メタデータが入手しやすくなっていることを利用し、様々な所望のスタイルに対して作成されたテンプレートについて、これらのテンプレートにおけるテンプレートメタデータが所望のスタイルを規定する編集装置を提供する。所望のスタイルは、ショットの一般的なシーケンス、ソースコンテンツから部分を選択するのに用いる基準、適用される編集効果などのような特徴を特定する。
【0027】
編集コンテンツシーケンスを作成するために、ソースメタデータをテンプレートメタデータと比較することで、選ばれたテンプレートがソースコンテンツに適用される。この編集コンテンツシーケンスは、編集者にソースコンテンツが所望のスタイルで配列された「第1カット(first cut)」を提供するので、ユーザがソースコンテンツの編集を行う前にコンテンツを理解するために時間を割く必要がなくなる。この第1カットから、ユーザは適当であると思われる変更に進むことができる。
【0028】
ソースコンテンツを配列して編集コンテンツシーケンスを作成するには、1以上のステップを要する。例えば、ソースコンテンツの配列は、ソースコンテンツの部分の記録、ソースコンテンツからの部分の選択、ソースコンテンツへの編集効果の適用、キャプションの挿入などのステップを1以上含む。本具体例では、ソースコンテンツの部分を配列する編集コンテンツシーケンスの作成は、少なくとも、ソースメタデータとテンプレートメタデータとの比較に基づくソースコンテンツの部分のサブセットの選択または順序付けを有する。したがって、例えば、本具体例では、ソースコンテンツは同じショットの多重「テーク(take)」を含み、ソースメタデータはどのテークが好ましいかを例えばテークに対応するグッドショットマーカを用いて示す。グッドショットマーカがテンプレートメタデータによって特定されると、テンプレートメタデータとソースメタデータとの比較は、編集コンテンツシーケンスの作成において、特定のショットから使用する所望のテークだけを選択するために用いられる。このアプローチにより、原ソースコンテンツ(original source content)よりかなり短い編集コンテンツシーケンスが作成されると考えられる。
【0029】
テンプレートは様々の形を取るが、本具体例では、テンプレートは所望のスタイルを規定するために連携する複数の離散セクション(discrete section)を規定し、各離散セクションは対応するテンプレートメタデータを有している。
各離散セクションは、本具体例では、所望のシーケンスの部分に対応する所望のコンテンツのタイプを規定すると考えられ、テンプレートメタデータの1以上の項目(item)は、各離散セクションに対応してこの離散セクションに対応するコンテンツの種類を規定する。
【0030】
本具体例において、ソースコンテンツは、ビデオ素材からなり、多数の離散セクションはビデオ素材の種類を特定し、このような離散セクションに対応するテンプレートメタデータは、少なくとも、対応するビデオ素材の種類を特定するメタデータからなる。たとえば、1つの離散セクションは、「静止(still)」ショットとされ、この離散セクションに対するメタデータは、たとえばソースコンテンツにおける静止ショットを特定する種類である。このアプローチによって、この離散セクションのテンプレートメタデータがソースメタデータと比較されると、ソースコンテンツにおける静止ショットが特定され、これらの静止ショットを表すソースコンテンツの1以上の部分は、編集コンテンツシーケンスの作成に用いられる離散セクションに対応させられる。
【0031】
例えば、ビデオ素材に加えて、又はビデオ素材とは別に、コンテンツはオーディオ素材からなり、多数の離散セクションに対応するテンプレートメタデータはオーディオ素材に関連するメタデータを含む。このようなメタデータは、例えば高い暗騒音(background noise)、低い暗騒音、リズム、周期的音響イベントなどを表し、テンプレートメタデータをソースメタデータと比較して所望のタイプのオーディオを含むソースコンテンツの部分を特定するときに使うことができる。
【0032】
上述したように、メタデータは、ソースコンテンツにソースにおいて加えられるか、ソースコンテンツが記録された後のある段階で例えば手動で加えられる。これに加えて、本具体例では、編集装置は、ソースメタデータを生成してソースコンテンツに対応させるために1以上の所定の認識ツールにアクセスし、ソースコンテンツを1以上の認識ツールによってレビューさせるメタデータ処理要素と、このように生成され、ソースメタデータをテンプレートメタデータと比較することによってテンプレートをソースコンテンツに適用するときに処理装置によって使用されるソースメタデータとから構成される。メタデータ処理要素(metadata processing element)は、ハードウェア、ファームウェア及び/又はソフトウェアに、1以上の所定の認識ツール(recognition tool)へのアクセス、及びこれらのツールを用いたメタデータの生成の制御に適するように組み込まれる。したがって、例えば顔を識別する認識ツールは、ビデオをスキャンしてビデオに含まれる顔を探すように使用される。一旦これらの顔が識別されると、自動又は手動による顔の認識が用いられて関係ある人を特定し、認識に応じた適切なメタデータを加える。
【0033】
本具体例において、メタデータ処理要素は、ユーザ入力に応じてソースメタデータの生成の間にユーザとの対話(interaction)をすることができる。したがって、上記の例では、見いだされた顔がユーザに提示され、ユーザはこれらの画像に関するメタデータ、例えば画像に示された人物を識別するように促される。
【0034】
特定のテンプレートが選択されると、編集装置10の処理装置12は、編集コンテンツシーケンスを生成するために、テンプレートをソースA/V素材に適用する。これは、ソースA/V素材の個々の部分をテンプレートの特定のセクションに対応させるため、ソースメタデータをテンプレートメタデータと比較することにより行われる。例えば、ソースA/V素材の特定の部分は、セクション42に対応するテンプレートメタデータに対応するソースメタデータを有し、A/V素材のこれらの部分が静止画に関係していることを特定する。同様に、A/V素材の他の部分は、第1の特定のショットを特定するセクション44に対応するテンプレートメタデータに対応するソースメタデータを有している。また、ソース素材のある部分は、ボイスオーバ素材に関連することを特定するソースメタデータを有し、セクション50に関連すること特定するソースメタデータを有し、メタデータのセクション50に関連するテンプレートメタデータとの対応は、ソース素材をテンプレートのセクション50に対応させるために用いられる。
【0035】
テンプレートメタデータとソースメタデータとの比較に応じて、ソースA/V素材の関連する部分は、例えば比較に応じて配列され、テンプレートによって規定される一般スタイルに従う編集コンテンツシーケンスを生成する。これは、好ましくはソース素材の部分のサブセットの選択を含み、これらの部分を再び順序付けしてテンプレートによって規定されたスタイルに従うようにする。特定されたどんな編集効果なども、この時点で適用される。したがって、適切なテンプレートを選択することによって編集装置のユーザは自動的に編集シーケンスの第1カットを提供され、ソースコンテンツの所望の部分は選択されて順序付けられ、編集効果が適用される。したがって、ユーザは編集コンテンツシーケンスをレビューし、さらに変更する必要があるかどうか判定することができる。
【0036】
使用に適切な追加の場面(footage)を検索するため、編集装置10がある保管素材(archive material)を探索するように、あるタグを特定のセクションに対応させることもできる。この探索は、このセクションに関連する適切な場面を検索するために、例えばタグが対応する特定のセクションのテンプレートメタデータと保管メタデータに対応するメタデータを比較することで開始される。図2の例を参照すると、この処理はセクション46に対応するブロック46によって示され、注記の形のソースA/V素材に対応するソースメタデータは特定の保管場面の選択を有することを示している。
【0037】
テンプレートのソースコンテンツへの適用は、図3から図4の例を用いて説明される。図3は、ニュース事項に関係のある特定のソースA/V素材の制作者により特定されるニューステンプレートAを示している。ニューステンプレートAに応じて、所望のスタイルは、6つのセクション61、62、63、64、65及び66によって規定される。第1セクション61は報告するニュース項目についての導入に関連し、第2セクション62は国会議事堂の外のショットを与え、第3セクション63はレーポータのショットを与え、第4セクション64は政治家のショットを与え、第5セクション65は国会議事堂の静止画を与え、最後のセクション350はこれまでのトピックについて建物の外での終わりのコメントを与える。図2を参照して記述されたテンプレートと同様に、特定の編集効果などは各セクションに対応するが、簡単のためにこれらは図3では省略されている。各セクションは、対応する多数のテンプレートメタデータの項目を有し、ソースコンテンツをレビューしてどのテンプレートのセクションにソースコンテンツの特定の部分が対応させられるかを決定する。
【0038】
図4のAは、ソース媒体に現れるように、原ソースA/V素材を示している。この例では、ソース素材は、個々のショット又はキャプチャされたテークに関連する10個の部分からなる。ある部分の間で、カメラ設定の間に記録された素材のように、具体的に興味のない雑多な素材があり、この素材は図4の領域aによって表されている。具体的な先行技術の編集装置において、編集装置のユーザは、(しばしばソースコンテンツの制作に関わった誰か、例えばジャーナリストに伴われ)、編集コンテンツシーケンスの最終版の特定の部分にどの部分が用いられるか決めるために、原ソースを数回スキャンしてソース素材の全コンテンツを理解しなければならない。しかし、本具体例では、ソースコンテンツの制作に関わった誰か、例えばプロデューサは、編集コンテンツシーケンスは、ニューステンプレートAに従うことを特定する。これに応じて、ニューステンプレートAは編集装置10により使用されるテンプレート記憶装置26から選択される。
【0039】
テンプレートをソースコンテンツへの適用する前に、ソースメタデータは、ソースコンテンツの様々な部分に対応させられる。ソースメタデータは、例えば最初にキャプチャされたときにコンテンツに対応させられ、又は適切なメタデータの手動の挿入によって後で加えられる。対応するソースメタデータとともに、ソースコンテンツを編集装置10が受け取ると、編集装置10は、テンプレートAの各セクションに対応するテンプレートメタデータをソース素材の部分に対応するソース素材と比較することで、ニューステンプレートAをソース素材に適用する。
【0040】
このように、図3において、導入セクション61は、ソース素材における導入部分を一般に特定するタイプのテンプレートメタデータを含み、ソースメタデータのレビューにおいては、図4に示すように、セクション61に対応するテンプレートメタデータの項目は導入の2つのテークを表す部分74及び75に対応するソースメタデータに対応することが見いだされる。例えば部分74及び75は、これらの部分を導入として特定するソースメタデータの手作業による挿入によって導入することで、テークであると識別される。
【0041】
なお、例えば、これらの部分は、例えばグッドショットマーカの使用によって、導入の2つのテークのどちらが好ましいか識別するメタデータを含む。セクション61に対応するテンプレートメタデータがソース素材において良好としてマークされた部分の識別をサポートするテンプレートを含むこともできれば、テンプレートをソースコンテンツに適用することによって導入の所望のテークが選択されることになる。したがって、図4の例において、このようなソースメタデータが加えられ、好ましい第1のテークを表す導入1の部分74が好ましいとされる。同様に、部分71はセクション61に対応している。
【0042】
同様に、セクション62に対応するテンプレートデータは、具体的にはメタデータであり、国会議事堂のショットの特定をサポートする。例えば、国会議事堂のGPS位置を識別するメタデータは、セクション62に対応している。ソースコンテンツをレビューするときに、GPSメタデータが部分70及び71に対応していることが見いだされると、これらの部分は、制作される編集コンテンツシーケンスにおける部分の順序を決定する目的で、部分62に対応させられなければならない。なお、本具体例においては、ソースメタデータは、ショットの1つをより良好であるとして特定し、この場合には部分71によって表されるショット、テンプレートメタデータは、ソースメタデータを介して良好なショットを識別する種類を含む。したがって、ショット71が、セクション62に対応する。
【0043】
同様に、レポータと政治家にそれぞれ関係するセクション63及び64に関して、メタデータは、レポータのテークに関係するソースコンテンツの部分と、政治家のテークに関係するコンテンツの部分とを特定するソースコンテンツに加えられる。これは、直接に適用されるが、ユーザには、顔のショットを提供するソース素材のこれらの部分を識別するために使われ、これらの部分を適切なメタデータでラベル付けしてレポータに関係する部分と政治家に関係する部分とを特定する顔検出ツールのような認識ツールが提供されている。したがって、ソース素材をレビューするとき、編集装置10は、部分76及び77がセクション63に適切に対応し、部分72及び73がセクション64に適切に対応することを特定する。しかし、この例では、グッドショットマーカは、部分76に対応するので、部分77より優先して選択される。
【0044】
この例では、グッドショットマーカは部分72及び73に対応することはなく、好ましい具体例では両方の位置はセクション64に対応し、ユーザは後で2つのテークの選択ができる。これは、例えばテンプレートメタデータがグッドショットマーカなどの特定をサポートする種類を含まない場合のように、セクション64が好ましいショット又はテークの識別ができるテンプレートメタデータのタイプを含まない場合に当てはまる。
【0045】
適切なメタデータは、セクション65及び66に対応し、静止画像、又は外でのコメントのそれぞれに関係するソースコンテンツのどの部分の識別もサポートする。したがって、テンプレートメタデータをソースメタデータと比較することにより、図3に示されたニューステンプレートAが図4のAに示されたソースコンテンツに適用され、再配列されたソースコンテンツが図4のBで特定される編集ソースコンテンツが得られる。
【0046】
ソースコンテンツをニューステンプレートAと比較することによって編集装置10によって自動的に生成された編集コンテンツシーケンスは、編集装置のユーザが必要な調整をさらに行えるように表示される。本具体例では、ソースコンテンツのある部分が好ましい二者択一のテーク/ショットで優先して落とされ、断片化された様々なソースコンテンツの部分が最終編集素材の適切な順序に再配列されるので、ユーザがソースコンテンツの編集を行う前にコンテンツを理解するために時間を割く必要がなくなると考えられる。この第1カットから、ユーザは、適切であると思われるさらなる変更の作成にさらに進むことができる。これによって、編集処理の効率は著しく改善される。
【0047】
図5は、第1の具体例において、編集装置10で行われる処理を示すフローチャートである。ステップ81において、ソース素材が供給され、例えば入力A/V記憶装置24に読み込まれる。ステップ82において、編集装置10は、テンプレートが選択されているかどうかを判定する。本具体例では、ユーザが入力装置22を介して適切な選択をすることによって手動で行われる。なお、上述したように、使用するテンプレートを特定し、編集装置10によって直接に認識できるメタデータは、ソース素材にすでに対応しているので、編集装置10が自動的に所望のテンプレートを選択することができる。
【0048】
処理はステップ83に進み、編集装置10は、テンプレートをテンプレート記憶装置26から検索し、テンプレートメタデータをソースメタデータと比較することによりソース素材に適用する。比較の結果、ステップ84において、ユーザによるレビューのために編集コンテンツシーケンスが作成される。上述したように、編集コンテンツシーケンスは、ステップ83で実行したテンプレートメタデータとソースメタデータの比較に応じて、原ソース素材の部分を配列することにより作成される。例えば、この処理は、ソース素材の部分の選択及び順序付けを含む編集コンテンツシーケンスを生成するが、編集効果のアプリケーションなども含む。
【0049】
図5では、ソース素材が適切なメタデータを含むテンプレートのソース素材への適用するものとしている。図6は、ソースメタデータが編集処理の間に補給される第2の具体例を示す。
【0050】
図6の最初の3つのステップ81、82及び83は、前に図5で示したものと同様である。しかし、テンプレートメタデータをソースメタデータと比較することにより、一旦テンプレートがソース素材に適用されると、ステップ91においてテンプレートの部分が占められていない(not populated)こと、すなわちどのセクションもこれらに対応するソース素材の部分を持たないかどうかが判定される。これが当てはまると、ソース素材は、テンプレートのセクションに関連する部分を含まない。テンプレートのこれらのセクションに対応させることができるには不十分なソース間メタデータを有するソース素材の部分があることもある。本発明の他の具体例は、このような後の場合を、メタデータをこれらの部分にさらに対応させて扱うことを目的としている。
【0051】
したがって、編集装置10が、ステップ91において占められていないテンプレートのセクションがある(YES)と判定すると、処理はステップ92に進み、編集装置10は、さらにメタデータを追加しようとする。上述したように、これには多くの方法がある。第1に、編集装置10は、ユーザにテンプレートのセクションにまだ対応していないソース素材の部分を表示し、ユーザにメタデータをこれらの部分に加えることを催促する。ここで、認識処理装置36は編集装置10によって使用され、顔、声のような特徴を、ソース素材のこれらの部分において識別し、自動または手動によってメタデータをさらに生成することを容易にする。
【0052】
一旦この処理が完了すると、ステップ93においてテンプレートは補給されたメタデータを使用するソース素材に再適用される。メタデータを補給することで、テンプレートを再適用するときに、以前に占められていなかったテンプレートの部分は、ここでこれらに対応するソース素材の部分を有することができる。
【0053】
処理はステップ84に進み、編集コンテンツシーケンスは、ステップ93におけるテンプレートメタデータとソースメタデータとの比較に応じて、ソース素材の部分を配列することにより生成される。ステップ91で、占められていないテンプレートのセクションはない(NO)と判定されると、処理はステップ91からステップ84に直接に進む。
【0054】
本発明の特定の具体例について説明してきたが、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で変更することができる。
【0055】
【発明の効果】
上述したように、本発明によると、編集の前にソースコンテンツをレビューして編集する素材を理解する必要がなくなる。したがって、従来にはソースコンテンツをレビューするために費やしていた時間を削減することができ、編集作業の効率は著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、編集装置の具体的な構成をを示す図である。
【図2】図2は、本具体例のテンプレートを示す図である。
【図3】図3は、本具体例のテンプレートのソースコンテンツへの適用を示す図である。
【図4】図4は、本具体例のテンプレートのソースコンテンツへの適用を示す図である。
【図5】第1の具体例による編集装置の操作を示すフローチャートである。
【図6】第2の具体例による編集装置の操作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 編集装置、12 処理装置、14 メモリ、16 表示ドライバ、18入出力インターフェース、20 表示装置、22 入力装置、24 入力オーディオ/ビデオ記憶装置、26 テンプレート記憶装置、28 出力オーディオ/ビデオ記憶装置、36 認識処理装置
Claims (7)
- 複数の種類の編集素材を含むソースコンテンツを取得するソースコンテンツ取得部と、
前記取得したソースコンテンツの編集素材毎の特徴を識別して、この特徴を識別可能なソースメタデータを生成するソースメタデータ生成部と、
複数のセクションの配列からなるテンプレートと、前記各々のセクションに対応する前記編集素材の種類を規定するテンプレートメタデータとを記憶するテンプレート記憶部と、
前記生成されたソースメタデータと前記記憶されたテンプレートメタデータとを比較して前記テンプレートの前記各セクションに適用する前記編集素材をそれぞれ選択しつつ配列して編集コンテンツシーケンスを作成する処理部とを具備し、
前記ソースメタデータ生成部は、前記編集素材の特徴の識別結果をもとに前記ソースメタデータに対して選択的にグッドショットマーカを付加し、
前記処理部は、グッドショットマーカの付加されたソースメタデータにより識別される編集素材を優先的に選択して前記編集コンテンツシーケンスを作成する
編集装置。 - 前記編集素材はビデオ素材であり、前記テンプレートメタデータは対応する前記ビデオ素材の種類を規定する
ことを特徴とする請求項1記載の編集装置。 - 前記編集素材はオーディオ素材であり、前記テンプレートメタデータは対応する前記オーディオ素材の種類を規定する
ことを特徴とする請求項1記載の編集装置。 - ユーザ入力を受け付ける入力装置を接続する入出力部をさらに具備し、
前記ソースメタデータ生成部は、前記入出力部を介して入力されたユーザ入力に応じて上記ソースメタデータの生成の間にユーザとの対話を可能にする
ことを特徴とする請求項1記載の編集装置。 - 前記テンプレートメタデータは、前記ソースメタデータに付加されたグッドショットマーカの識別をサポートするテンプレートを含む
ことを特徴とする請求項1記載の編集装置。 - 複数の種類の編集素材を含むソースコンテンツを取得するソースコンテンツ取得ステップと、
前記取得したソースコンテンツの編集素材毎の特徴を識別して、この特徴を識別可能なソースメタデータを生成するソースメタデータ生成ステップと、
複数のセクションの配列からなるテンプレートと、前記各々のセクションに対応する前記編集素材の種類を規定するテンプレートメタデータとを記憶するテンプレート記憶ステップと、
前記生成されたソースメタデータと前記記憶されたテンプレートメタデータとを比較して前記テンプレートの前記各セクションに適用する前記編集素材をそれぞれ選択しつつ配列して編集コンテンツシーケンスを作成する処理ステップとを具備し、
前記ソースメタデータ生成ステップは、前記編集素材の特徴の識別結果をもとに前記ソースメタデータに対して選択的にグッドショットマーカを付加し、
前記処理ステップは、グッドショットマーカの付加されたソースメタデータにより識別される編集素材を優先的に選択して前記編集コンテンツシーケンスを作成する
編集方法。 - 複数の種類の編集素材を含むソースコンテンツを取得するソースコンテンツ取得部と、
前記取得したソースコンテンツの編集素材毎の特徴を識別して、この特徴を識別可能なソースメタデータを生成するソースメタデータ生成部と、
複数のセクションの配列からなるテンプレートと、前記各々のセクションに対応する前記編集素材の種類を規定するテンプレートメタデータとを記憶するテンプレート記憶部と、
前記生成されたソースメタデータと前記記憶されたテンプレートメタデータとを比較して前記テンプレートの前記各セクションに適用する前記編集素材をそれぞれ選択しつつ配列して編集コンテンツシーケンスを作成する処理部
としてコンピュータを機能させ、
前記ソースメタデータ生成部は、前記編集素材の特徴の識別結果をもとに前記ソースメタデータに対して選択的にグッドショットマーカを付加し、
前記処理部は、グッドショットマーカの付加されたソースメタデータにより識別される編集素材を優先的に選択して前記編集コンテンツシーケンスを作成する
コンピュータプログラム。
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