JP4535544B2 - 燃料配管機器用クイックコネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、燃料配管経路中のタンクやレギュレータに設けられるクイックコネクタ(この明細書では燃料配管機器用クイックコネクタという)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車の燃料タンクには、通常図7に示すように、タンク本体Tの外面にL字型のチューブ接続管9を具備させてあり、前記チューブ接続管9に接続されたチューブを介して燃料が他の機器等に移送されるようにしてある。
【0003】
しかしながら、従来のチューブ接続管9は図7に示すようにタンク本体Tと一体的になっていることから、チューブ接続管9にチューブを接続するのが困難である。つまり、チューブのチューブ接続管9への圧入接続は、比較的大がかりな装置により行う必要があり、チューブ接続管9が比較的大きなタンク本体Tのような燃料配管機器に一体的になっているものでは、非常に接続作業がやりずらいのである。
【0004】
そこで、上記問題を解決するため、チューブが接続される接続管部分を着脱できるようにしたクイックコネクタが開発されている(特開平9−42090号公報)。
【0005】
このものは、図8に示すように、抜け止め具80を介してチューブ接続管81をタンク本体Tに取り付けて成るもので、前記抜け止め具80を取り外すことにより前記タンク本体Tからチューブ接続部管81が取り外せるようになっている。
【0006】
接続管81は、図8や図9に示すように、横管81aと縦管81bとから成るL字型に形成されており、前記縦管81bの中程にはフランジ81cを設けてある。
【0007】
タンク本体Tは、図8や図9に示すように、タンク内面に垂設され且つタンクの内外を連通させる円管82と、タンク外面に設けられた支持部83, 83と、円管82の上端内面に設けられたシールリング84を具備させてある。
【0008】
抜け止め具80は、図9や図10に示すように、縦管81bのフランジ81cを押さえ込むC型部80aと、上記支持部83, 83によって位置決め保持される腕部80b,80bと、引き抜き操作部80cとを有するものであり、弾性部材により一体的に形成されている。
【0009】
このクイックコネクタでは、チューブ接続管81をタンク本体Tに組み付ける場合、フランジ81cがタンク外面に接触するまで縦管81bを円管82内に挿入し、この状態でC型部80aが縦管81bに外挿されるまで、腕部80b,80bが支持部83, 83に支持されるまで、抜け止め具80を押し込む。逆にチューブ接続管81をタンク本体Tから取り外す場合には引き抜き操作部80cを利用して抜け止め具80をチューブ接続管81及び支持部83, 83から取り外し、その後円管82からチューブ接続管81を引き抜く。
【0010】
しかしながら、このクイックコネクタでは、タンク本体Tに対するチューブ接続管81の組み付け及び取り外しに二つの動作が必要となると共に、抜け止め具80の取り付け及び取り外しが困難であることから、非常に面倒であった。また、タンク本体Tからチューブ接続管81を取り外した際に抜け止め具80を紛失するという問題もある。さらに、チューブ接続方向にバラツキができてしまう。
【0011】
したがって、自動車業界では、▲1▼燃料配管機器へのチューブ接続管の着脱が容易であり、▲2▼チューブ接続方向を所定方向に位置決めできず、▲3▼燃料配管機器へのチューブ接続管の着脱作業時に部品を紛失することがない燃料配管機器用クイックコネクタが開発されることを待ち望んでいる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、この発明では、▲1▼燃料配管機器へのチューブ接続管の着脱が容易であり、▲2▼チューブ接続方向を所定方向に位置決めでき、▲3▼燃料配管機器へのチューブ接続管の着脱作業時に部品を紛失することがない燃料配管機器用クイックコネクタを提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
(請求項1記載の発明)
この発明の燃料配管機器用クイックコネクタは、燃料配管機器の内面に設けられ且つ燃料配管機器の内外を連通させる支持管と、前記支持管内に挿入されるチューブ接続管と、前記チューブ接続管に設けられた張出鍔から垂下される態様で前記チューブ接続管の外壁面に設けられ且つ内側方向に押し込み可能な複数の弾性腕と、前記弾性腕の自由端側の外面に設けられた係止爪と、燃料配管機器の外面に平面視で係止爪と対応させた位置に設けられた係止体とを具備し、チューブ接続管の縦管が支持管に所定量挿入された状態ではチューブ接続管は回転不能に且つ抜け止め状態になるべく係止爪が係止体と係合状態となり、弾性腕を内側方向に押し込むことにより前記係合状態は解除されるようになっているとともに、前記張出鍔における前記弾性腕が垂下される部分の内側に、前記弾性腕の前記内側方向への湾曲を容易にする貫通孔が設けられ、前記弾性腕が前記張出鍔の円弧状の外縁部から円弧面に沿って垂下され、前記貫通孔が前記外縁部に沿った円弧状の孔であるとともに、前記貫通孔の円弧長が前記弾性腕の円弧に沿った幅よりも長く、前記貫通孔の両端が、前記弾性腕の幅方向の両端よりも前記円弧に沿って延出するようになっている。
(請求項2記載の発明)
この発明の燃料配管機器用クイックコネクタは、上記請求項1記載の発明に関し、支持管とチューブ接続管の縦管との間の流体密性を確保するシールリングを具備させてある。
(請求項3記載の発明)
この発明の燃料配管機器用クイックコネクタは、上記請求項1又は2記載の発明に関し、チューブ接続管が、L字状に形成されている。
【0014】
なお、上記した発明の燃料配管機器用クイックコネクタの機能については以下の発明の実施の形態の欄で説明する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明を実施形態として示した図面に従って説明する。
(実施形態1)
図1は燃料配管機器用クイックコネクタの外観斜視図であり、図3は前記クイックコネクタを半断面した正面図である。
〔燃料配管機器用クイックコネクタの全体構成について〕
この燃料配管機器用クイックコネクタは、図1や図3に示すように、燃料配管機器NKの外面に一体化された係止体3と、燃料配管機器NKの内面に一体化され且つ燃料配管機器NKの内外を連通させる支持管4と、前記支持管4内に挿入されるチューブ接続管1と、前記チューブ接続管1に設けられ且つ内側方向に押し込み可能な一対の弾性腕2と、前記弾性腕2の自由端側の外面に設けられた係止爪20とを具備するものとしてある。
〔燃料配管機器用クイックコネクタの主要部材の構成について〕
チューブ接続管1は、図2や図3に示すように、横管1aに縦管1bを連結して成るものであり、全体としてはL字状に形成されている。ここで、横管1aは、図2に示す如く、接続したチューブが不用意に外れないようにするため外面を所謂「タケノコ」形状としてあり、また、縦管1bは、図3に示すように、下域内面にシールリングSLを装着した円筒管により形成してある。
【0016】
弾性腕2は、図1や図3に示すように、縦管1bの上端に設けた張出鍔から180°間隔で垂下させてあり、これの自由端の外面に係止爪20を設けてある。なお、係止爪20は、図3に示すように、外面壁20aは燃料配管機器NKに向かって内側に傾斜するように設定してある。
【0017】
ここで、この実施形態では、図1や図3に示すように、前記張出鍔における弾性腕2と対応する部分に円弧状の貫通孔21を設けてあるが、これは弾性腕2,2を親指と人差し指で摘んで容易に内側へ湾曲できるようにするためである。
【0018】
係止体3は、図2や図3に示すように、断面四角形の円形状のリング30と、前記リング30に180°間隔で設けた一対の開口31,31を具備するものであり、燃料配管機器NKの外面に一体化されている。そして、前記開口31の高さ及び幅は、図1や図3に示すように、係止爪20のそれよりもごく僅かに大きく設定してある。
【0019】
支持管4は、図2や図3に示すように、燃料配管機器NKの内面に一体化された断面U字状のもの(二重構造)であり、燃料配管機器NKの内外を連通させる役目と、これに挿入されるチューブ接続管1の縦管1bを支持する役目とを具備させてある。なお、この実施形態の支持管4は詳細には、外円管40と内円管41とこれら相互を繋ぐ下端接続部42とから構成され、外管40と内管41との間の隙間がチューブ接続管1の縦管1bが挿入される部分となる。
〔燃料配管機器 NK に対するチューブ接続管1の組み付け及び取り外しについて〕
▲1▼ 組み付け
チューブ接続管1の縦管1bを支持管4に挿入していくと、係止爪20の外壁面20aが係止体3と当接して弾性腕2は内側に弾性変形せしめられていく。
【0020】
係止爪20が係止体3の開口31に位置すると、その時点で弾性腕2は弾性復帰力により広がり、図3に示すように係止爪20は係止体3の開口31を構成する上壁面と係止状態となる。この状態では、シールリングSLの存在により内管41の外面と縦管1bとの間の流体密性は確保されており、燃料が外部に漏れることはない。
【0021】
なお、この実施形態のクイックコネクタでは、開口31の高さ及び幅を係止爪20のそれよりもごく僅かに大きく設定してあるのみだから、チューブ接続管1の横管1aの方向は所定の方向となり、チューブ接続方向を所定方向に位置決めできる。
▲2▼ 取り外し
弾性腕2,2を親指と人差し指で挟み込んで内側へ湾曲させると、係止爪20と係止環状体3との係止は解除される。この状態を維持しながら、チューブ接続管1を燃料配管機器NKから引き離す方向に引っ張ると、チューブ接続管1は燃料配管機器NKから外れる。
▲3▼ 組み付け及び取り外しに共通すること
上記▲1▼▲2▼に示したように、片手で且つ一動作で、燃料配管機器NKにチューブ接続管1を組み付けることができ且つ燃料配管機器NKからチューブ接続管1を取り外すことができる。
【0022】
つまり、燃料配管機器NKへのチューブ接続管1の着脱が非常に容易である。
その他
チューブ接続管1以外に燃料配管機器NKから外れる部材は存在しないから、従来の技術のもののように、組み付け・取り外しの作業時に部品を紛失するようなことはない。また、部品点数が少ないことからコストダウンが図れる。
(その他の実施形態)
図4に示すクイックコネクタは上記実施形態1のものとほぼ同様の構造であるが、支持管4が一つの円管から構成されていると共に、前記支持管4の内面に装着されたシールリングSLにより、支持管4と縦管1bとの間の流体密性が確保されている。
支持管4は、燃料配管機器NKに一体形成又は後付けしたものとすることができる。
上記実施形態では、チューブ接続管1はL字形状のものとしてあるが、直管とすることもできる。
上記した燃料配管機器NKには、タンクやレギュレータ等が挙げられる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は上記のような構成であるから次の効果を有する。
【0024】
発明の実施の形態の欄から明らかなように、▲1▼燃料配管機器へのチューブ接続管の着脱が容易であり、▲2▼チューブ接続方向を所定方向に位置決めでき、▲3▼燃料配管機器へのチューブ接続管の着脱作業時に部品を紛失することがない燃料配管機器用クイックコネクタを提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の燃料配管機器用クイックコネクタの外観斜視図。
【図2】前記クイックコネクタにおける、係止環状体からチューブ接続管を取り外した状態を示す斜視図。
【図3】前記クイックコネクタを半断面した正面図。
【図4】この発明の他の実施形態の燃料配管機器用クイックコネクタを半断面した正面図。
【図7】チューブ接続管を有するタンクの要部の断面図。
【図8】先行技術の燃料配管機器用クイックコネクタの要部の断面図。
【図9】先行技術のクイックコネクタの平面図。
【図10】先行技術のクイックコネクタに使用されている抜け止め具の平面図。
【符号の説明】
NK 燃料配管機器
SL シールリング
1 チューブ接続管
1a 横管
1b 縦管
2 弾性腕
3 係止環状体
4 支持管
20 係止爪
Claims (3)
- 燃料配管機器の内面に設けられ且つ燃料配管機器の内外を連通させる支持管と、
前記支持管内に挿入されるチューブ接続管と、
前記チューブ接続管に設けられた張出鍔から垂下される態様で前記チューブ接続管の外壁面に設けられ且つ内側方向に押し込み可能な複数の弾性腕と、
前記弾性腕の自由端側の外面に設けられた係止爪と、
燃料配管機器の外面に平面視で係止爪と対応させた位置に設けられた係止体とを具備し、
チューブ接続管の縦管が支持管に所定量挿入された状態ではチューブ接続管は回転不能に且つ抜け止め状態になるべく係止爪が係止体と係合状態となり、弾性腕を内側方向に押し込むことにより前記係合状態は解除されるようになっているとともに、
前記張出鍔における前記弾性腕が垂下される部分の内側に、前記弾性腕の前記内側方向への湾曲を容易にする貫通孔が設けられ、
前記弾性腕が前記張出鍔の円弧状の外縁部から円弧面に沿って垂下され、前記貫通孔が前記外縁部に沿った円弧状の孔であるとともに、前記貫通孔の円弧長が前記弾性腕の円弧に沿った幅よりも長く、前記貫通孔の両端が、前記弾性腕の幅方向の両端よりも前記円弧に沿って延出する
ことを特徴とする燃料配管機器用クイックコネクタ。 - 支持管とチューブ接続管の縦管との間の流体密性を確保するシールリングを具備させてあることを特徴とする請求項1記載の燃料配管機器用クイックコネクタ。
- チューブ接続管が、L字状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の燃料配管機器用クイックコネクタ。
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