図1および図2は、本発明を適用した電子カメラの一実施例の構成を示す斜視図である。説明の便宜上、被写体を撮影する場合において、電子カメラ1を構成する6つの面のうち、被写体に向けられる面を面X1とし、ユーザ側に向けられる面を面X2とする。面X1の上端部には、被写体の撮影範囲の確認に用いられるファインダ2、被写体の光画像を取り込む撮影レンズ3、および被写体を照明する光を発光する発光部(ストロボ)4が設けられている。
一方、面X1に対向する面X2の上端部(面X1のファインダ2、撮影レンズ3、および発光部4が形成されている上端部に対応する位置)には、上記ファインダ2、およびスピーカ5が設けられ、スピーカ5は、電子カメラ1が内蔵するメモリカード等に記録されている音声データに対応する音声を出力するようになされている。また、面X2上に形成されているLCD6および操作キー7は、ファインダ2、撮影レンズ3、発光部4、およびスピーカ5よりも、鉛直下側に形成されている。また、LCD6の表面上には、所定のペン型指示装置(以下、適宜ペンと略記する)6Bの接触操作によって指示された位置に対応する位置データを出力する、いわゆるタッチタブレット6Aが形成されている。
このタッチタブレット6Aは、ガラス、樹脂等の透明な材料によって構成されており、ユーザは、タッチタブレット6Aの内側に形成されているLCD6に表示される画像を、タッチタブレット6Aを介して観察することができるようになっている。
操作キー7は、後述するように各種の機能に対応した複数のキーによって構成されており、ペン型指示装置6Bにより操作され、後述するメモリカード等に記録した画像データ、音声データ、あるいはテキストデータ等の記録データを再生し、LCD6に表示する場合などに用いられる。例えば、メニューキー7Aは、LCD6上にメニュー画面を表示させるとき、操作される。実行キー7Bは、ユーザによって選択された記録データを再生するとき、操作される。
また、クリアキー7Cは、記録データを削除するとき、操作される。キャンセルキー7Dは、記録データの再生処理を中断するとき、操作される。スクロールキー7Eは、LCD6に記録データの一覧が表示されている場合において、画面を上下方向にスクロールさせるとき、操作される。
この電子カメラ1の上面である面Zには、音声を集音するマイクロホン(マイク)8、および図示せぬイヤホンを接続するためのイヤホンジャック9が設けられている。
左側面(面Y1)には、被写体を撮影するときに操作されるレリーズスイッチ10、および電源のオン/オフを切り替える電源スイッチ11が設けられている。このレリーズスイッチ10、および電源スイッチ11は、面X1の上端部に設けられているファインダ2、撮影レンズ3、および発光部4よりも鉛直下側に配置されている。
一方、面Y1に対向する面Y2(右側面)には、音声を録音するときに操作される録音スイッチ12と、撮影時の連写モードを切り換えるときに操作される連写モード切り換えスイッチ13が設けられている。この録音スイッチ12および連写モード切り換えスイッチ13は、上記レリーズスイッチ10および電源スイッチ11の場合と同様に、面X1の上端部に設けられているファインダ2、撮影レンズ3、および発光部4よりも鉛直下側に配置されている。また、録音スイッチ12は、面Y1のレリーズスイッチ10とほぼ同じ高さに配置されており、左右どちらの手で持っても、違和感がないようになっている。
なお、レリーズスイッチ10の高さと、録音スイッチ12の高さを、あえて異ならせるようにし、例えば、一方のスイッチだけを指で押した場合に、この押圧力によって発生するモーメントを打ち消すために、同時に反対側の側面を指で保持したとき、反対側の側面に設けられたスイッチを誤って押してしまわないようにすることができる。
上記連写モード切り換えスイッチ13は、ユーザがレリーズスイッチ10を押して被写体を撮影するとき、被写体を1コマだけ撮影するのか、または、所定の複数コマを連続して撮影するのかを設定する場合に用いられる。例えば、連写モード切り換えスイッチ13の指針が「S」と印刷された位置に切り換えられている(すなわち、Sモードに切り換えられている)場合において、レリーズスイッチ10が押されると、1コマだけ撮影が行われる。
また、連写モード切り換えスイッチ13の指針が「L」と印刷された位置に切り換えられている(すなわち、Lモードに切り換えられている)場合において、レリーズスイッチ10が押されると、レリーズスイッチ10が押されている間、1秒間に8コマの割合で撮影が行われる。すなわち、低速連写モードによる撮影が行われる。
さらに、連写モード切り換えスイッチ13の指針が「H」と印刷された位置に切り換えられている(すなわち、Hモードに切り換えられている)場合において、レリーズスイッチ10が押されると、レリーズスイッチ10が押されている間、1秒間に30コマの割合で撮影が行われる。すなわち、高速連写モードでの撮影が行われる。
次に、電子カメラ1の内部の構成について説明する。図3は、図1および図2に示す電子カメラの内部の構成例を示す斜視図である。CCD20は、撮影レンズ3の後段(面X2側)に設けられており、撮影レンズ3を介して結像する被写体の光画像を対応する電気信号(画像信号)に光電変換して出力するようになされている。
LCD6の鉛直下側には、例えば、円柱形状の4本のバッテリ(例えば単3の乾電池)21が並べて配置されており、このバッテリ21に蓄積されている電力が各部に供給される。また、発光部4が発光するとき必要とされる電荷を蓄積するコンデンサ22が、バッテリ21と並べて配置されている。
回路基板23には、この電子カメラ1の各部を制御する、種々の制御回路が形成されている。また、回路基板23と、LCD6およびバッテリ21の間には、挿抜可能なメモリカード(記録媒体)24が設けられており、電子カメラ1に入力される各種の情報がメモリカード24の予め設定された各領域に記録される。
なお、本実施例においては、メモリカード24は挿抜可能とされているが、回路基板23上にメモリを設け、そのメモリに各種情報を記録可能とするようにしてもよい。さらに、メモリカード(またはメモリ)24に記録されている各種情報を、図示せぬインタフェースを介して外部のパーソナルコンピュータ等に出力させるようにすることも可能である。
次に、本実施例の電子カメラ1の内部の電気的構成例を、図4に示したブロック図を参照して説明する。複数の画素を備えているCCD20は、各画素に結像した光画像を画像信号(電気信号)に光電変換するようになされている。CCD駆動回路(VDRV)39は、後述するディジタルシグナルプロセッサ(以下、DSPという)33に制御され、CCD20を駆動するようになされている。
相関二重サンプリング回路(以下、CDSという)31は、CCD20が光電変換した画像信号を所定のタイミングでサンプリングするようになされている。AGC(自動利得制御回路)40は、CDS31によりサンプリングされた信号の利得(ゲイン)を制御するようになされている。アナログ/ディジタル変換回路(以下、A/D変換回路という)32は、CDS31でサンプリングした画像信号をディジタル化してDSP33に供給するようになされている。
DSP33は、ディジタル化された画像データをバッファメモリ37に一旦供給し、記憶させる。圧縮伸張メモリコントロール回路(comp/dcomp/MC)38は、バッファメモリ37に記憶された画像データを読み出し、例えば、後述するJPEG(Joint Photographic Experts Group)方式で圧縮した後、データバス42を介してメモリカード24に供給し、所定の領域(画像記録領域)に記録させるようになされている。
また、CPU34は、図示せぬ時計回路を内蔵しており、撮影した日時の情報を画像データのヘッダ情報として、メモリカード24の画像記録領域に記録するようになされている。すなわち、メモリカード24の画像記録領域に記録される画像データには、撮影日時のデータが付加される。
マイクロホン(マイク)8は音声を入力し、その音声に対応する音声信号を音声IC36に供給するようになされている。音声IC36は、供給された音声信号をディジタルの音声データに変換し、圧縮した後、メモリカード24に供給し、所定の領域(音声記録領域)に記録させるようになされている。また、このとき、メモリカード24の音声記録領域には、録音日時のデータが音声データのヘッダ情報として記録されるようになされている。
また、ストロボ(発光部)4は、CPU34により制御され、所定のタイミングで発光し、被写体に対して光を照射するようになされている。
ユーザが操作するペン型指示装置6Bによって、タッチタブレット6Aの所定の位置が押圧されると、CPU34は、タッチタブレット6Aの押圧された位置に対応するXY座標を読み取り、その座標データ(後述する線画情報を構成する)を図示せぬ所定のメモリに蓄積するようになされている。また、CPU34は、メモリに蓄積した線画情報を、線画情報を入力した日時等のヘッダ情報とともに、メモリカード24に供給し、線画情報記録領域に記録させるようになされている。
CPU34には、CPU制御バス41を介してバッファメモリ37とLCD6が接続されており、バッファメモリ37に記憶されている画像データに対応する画像をLCD6に表示することができるようになされている。但し、圧縮処理を受けた画像データは、一旦、圧縮伸張メモリコントロール回路38に入力され、そこで伸長されてからデータバス42を介してバッファメモリ37に供給されるようになされている。
また、音声IC36には、スピーカ5が接続されており、メモリカード24より読み出された音声データは、音声IC36によって伸張され、アナログの音声信号に変換された後、スピーカ5より出力されるようになされている。
また、操作スイッチ(SW)35は、図1乃至図3におけるレリーズスイッチ10、電源スイッチ11、録音スイッチ12、および連写モード切り替えスイッチ13に対応しており、各スイッチが操作されると、対応する信号がCPU34に供給されるようになされている。そして、CPU34は、各スイッチが操作されたとき、対応する所定の処理を実行するようになされている。
次に、その動作について説明する。最初に、上記実施例における音声の入出力処理について説明する。図1に示す電源スイッチ11が「ON」と印刷されている側に切り換えられ、電子カメラ1に電源が投入され、面Y2に設けられている録音スイッチ12が押されると、録音処理(音声の入力とその記録を行う処理)が開始される。即ち、マイクロホン8を介して入力された音声は、音声IC36によって、ディジタルの音声データに変換され、圧縮処理が施された後、メモリカード24に供給され、メモリカード24の音声記録領域に記録される。このとき、メモリカード24の音声記録領域には、録音日時等のデータが、圧縮された音声データのヘッダ情報として記録される。このような動作が、録音スイッチ12を押圧している間、繰り返し実行される。
なお、音声の圧縮方法としては、PCM(Pulse Code Modulation)方式、その他の方法を用いることができる。
次に、被写体を撮影する場合の動作について説明する。最初に、面Y2に設けられている連写モード切り換えスイッチ13が、Sモード(1コマだけ撮影を行うモード)に切り換えられている場合について説明する。まず、図1に示したように、面Y1側に設けられた電源スイッチ11を「ON」と印刷されている側に切り換えて、電子カメラ1に電源を投入する。ファインダ2で被写体を確認し、面Y1に設けられているレリーズスイッチ10を押すと、被写体の撮影処理が開始される。
ファインダ2で観察される被写体の光画像が撮影レンズ3によって集光され、複数の画素を備えるCCD20に結像する。CCD20に結像した被写体の光画像は、各画素において画像信号に光電変換され、CDS31によってサンプリングされる。CDS31によってサンプリングされた画像信号は、AGC40を介してゲインが制御された後、A/D変換回路32に供給され、そこでディジタル化されてDSP33に供給される。
DSP33は、ディジタル化された画像データをバッファメモリ37に一旦供給し、記憶させる。圧縮伸張メモリコントロール回路38は、バッファメモリ37から読み出した画像データを、離散的コサイン変換、量子化、およびハフマン符号化を組み合わせたJPEG方式に従って圧縮する。圧縮伸張メモリコントロール回路38は、圧縮した画像データをデータバス42を介してメモリカード24に供給する。メモリカード24は、圧縮伸張メモリコントロール回路38より供給された画像データを画像記録領域に記録する。このとき、メモリカード24の画像記録領域には、撮影日時のデータが上記画像データのヘッダ情報として記録される。
なお、連写モード切り換えスイッチ13がSモードに切り換えられている場合においては、レリーズスイッチ10が押される毎に、1コマの撮影だけが行われる。従って、レリーズスイッチ10を押し、そのまま継続して押し続けても、1コマの撮影だけが行われる。また、レリーズスイッチ10が所定の時間だけ継続して押され続けると、LCD6上にいま撮影した画像が表示されるようになっている。
次に、連写モード切り換えスイッチ13がLモード(1秒間に8コマの連写を行うモード)に切り換えられている場合について説明する。電源スイッチ11を「ON」と印刷されている側に切り換えて電子カメラ1に電源を投入し、面Y1に設けられているレリーズスイッチ10を押すと、次のようにして、被写体の撮影処理が開始される。
ファインダ2で観察される被写体からの光が撮影レンズ3によって集光され、複数の画素を備えるCCD20上に結像する。CCD20に結像した被写体の光画像は、各画素において画像信号に光電変換され、CDS31によって1秒間に8回の割合でサンプリングされる。また、このとき、CDS31は、CCD20からの全画素に対応する画像電気信号のうち、その4分の3の画素に相当するものを間引く。
CDS31によってサンプリングされた画像信号(CCD20の全画素中の4分の1の画素の画像信号)は、A/D変換回路32に供給され、そこでディジタル化されてDSP33に出力される。
ディジタル化された画像データは、DSP33によりバッファメモリ37に一旦供給され、記憶される。バッファメモリ37に記憶された画像データは、圧縮伸張メモリコントロール回路38により読み出され、JPEG方式に従って圧縮される。圧縮伸張メモリコントロール回路38において圧縮処理された画像データは、データバス42を介してメモリカード24に供給され、画像記録領域に記録される。このとき、メモリカード24の画像記録領域には、撮影日時のデータが、上記画像データのヘッダ情報として記録される。
次に、連写モード切り換えスイッチ13がHモード(1秒間に30コマの連写を行うモード)に切り換えられている場合について説明する。電源スイッチ11を「ON」と印刷されている側に切り換えて電子カメラ1に電源を投入し、面Y1に設けられているレリーズスイッチ10を押すと、次のようにして、被写体の撮影処理が開始される。
ファインダ2で観察される被写体からの光が撮影レンズ3によって集光され、CCD20上に結像する。複数の画素を備えるCCD20に結像した被写体の光画像は、各画素において画像信号に光電変換され、CDS31によって1秒間に30回の割合でサンプリングされる。また、このとき、CDS31は、CCD20からの全画素に対応する画像電気信号のうち、その9分の8の画素に相当するものを間引く。
CDS31によってサンプリングされた画像信号(CCD20の全画素中の9分の1の画素の画像信号)は、A/D変換回路32に供給され、そこでディジタル化されてDSP33に出力される。
DSP33は、ディジタル化された画像データをバッファメモリ37に一旦供給し、記憶させる。圧縮伸張メモリコントロール回路38は、バッファメモリ37より画像データを読み出し、JPEG方式に従って圧縮する。このようにして、ディジタル化および圧縮処理された画像データは、データバス42を介してメモリカード24に供給され、撮影日時のヘッダ情報とともに、メモリカード24の画像記録領域に記録される。
なお、被写体の撮影時に、必要に応じてストロボ(発光部)4を動作させ、被写体に光を照射することもできる。
次に、タッチタブレット6Aを用いて、2次元の情報(ペン入力情報)を入力する場合の動作について説明する。タッチタブレット6Aにペン型指示装置6Bのペン先を接触させると、接触した箇所のXY座標に対応するデータがCPU34に入力される。このXY座標に対応するデータは、CPU34に供給され、CPU34により、バッファメモリ37の上記XY座標に対応する位置に、例えば、所定の大きさの点に対応する画像データが書き込まれ、CPU34の制御によりLCD6上の対応する位置に、所定の大きさの点が表示される。
上述したように、LCD6の表面上に形成されているタッチタブレット6Aは、透明部材によって構成されているので、ユーザは、LCD6上の、ペン型指示装置6Bのペン先でタッチタブレット6Aを押圧した位置に表示される点を観察することができ、あたかもLCD6上に直接ペン入力をしたかのように感じることができる。また、ペン型指示装置6Bをタッチタブレット6Aに接触させながら移動させると、LCD6上には、ペン型指示装置6Bが移動した軌跡に沿って線が表示される。さらに、ペン型指示装置6Bをタッチタブレット6A上で断続的に移動させると、LCD6上には、ペン型指示装置6Bの移動に伴って破線が表示される。以上のようにして、ユーザは、タッチタブレット6A(LCD6)を用いて、所望の文字、図形等の線画情報を入力することができる。
また、LCD6上に画像が表示されている場合において、ペン型指示装置6Bによって例えば文字等の線画情報が入力されると、この線画情報が、画像情報とともにバッファメモリ37で合成され、LCD6上に同時に表示される。
なお、ユーザは、図示せぬ色選択スイッチを操作することにより、LCD6上に表示される線画の色を、黒、白、赤、青等の複数の色から選択するようにすることができる。
ペン型指示装置6Bとタッチタブレット6Aによる線画情報の入力後、操作キー7の実行キー7Bが押されると、所定のメモリに蓄積されている線画情報が、入力日時のヘッダ情報とともにCPU制御バス41を介してメモリカード24に供給され、メモリカード24の線画情報記録領域に記録される。
なお、メモリカード24に記録される線画情報は、圧縮処理が施された情報である。タッチタブレット6Aに入力された線画情報は空間周波数成分の高い情報を多く含んでいるので、上記画像の圧縮に用いられるJPEG方式によって圧縮処理を行うと、圧縮効率が悪く、情報量があまり少なくならない。また、JPEG方式による圧縮は、非可逆圧縮であるので、情報量の少ない線画情報の圧縮には適していない。これは、伸長してLCD6上に表示した場合、情報の欠落に伴うギャザ、にじみ等が際だってしまうためである。
そこで、本実施例においては、ファックス等において用いられるランレングス法によって、線画情報を圧縮するようにしている。ランレングス法とは、線画画面を水平方向に走査し、黒、白、赤、青等の各色の情報(点)の継続する長さ、および無情報(ペン入力のない部分)の継続する長さを符号化することにより、線画情報を圧縮する方法である。
このランレングス法を用いることにより、線画情報を効率的に圧縮することができ、また、圧縮された線画情報を伸長した場合においても、情報の欠落を抑制することが可能になる。なお、線画情報の情報量が比較的少ない場合には、それを圧縮しないようにすることもできる。
また、上述したように、LCD6上に画像が表示されている場合において、ペン入力を行うと、画像データとペン入力された線画情報がバッファメモリ37で合成され、画像と線画の合成画像がLCD6上に表示される。しかしながら、メモリカード24上においては、画像データは画像記録領域に記録され、線画情報は線画情報記録領域に別々に記録される。このように、2つの情報が、それぞれ異なる領域に記録されるので、ユーザは、画像と線画の合成画像から、いずれか一方だけを削除することができる。また、各画像情報を個別の圧縮方法で圧縮して記録することもできる。
メモリカード24の音声記録領域、画像記録領域、および線画情報記録領域の少なくともいずれか1つにデータを記録した場合、図5に示すように、記録された情報の一覧を示す一覧表示画面をLCD6に表示することができる。図5に示すLCD6の一覧表示画面上においては、情報を記録した時点の年月日(記録年月日)(この場合、1995年8月25日)が画面の下端部に表示され、その記録年月日に記録された情報の記録時刻が画面の最も左側に表示される。
記録時刻の右隣には、画像データが記録されている場合、サムネイル画像が表示される。このサムネイル画像は、メモリカード24に記録された画像データの各画像データのビットマップデータを間引くことによって作成された縮小画像である。従って、サムネイル画像が表示されている情報は、画像情報を含む情報である。即ち、「10時16分」と「10時21分」に記録(入力)された情報には、画像情報が含まれており、「10時05分」、「10時28分」、「10時54分」、「13時10分」に記録された情報には、画像情報が含まれていない。
また、メモ記号「*」は、所定のメモが線画情報として記録されていることを表している。
さらに、サムネイル画像の表示領域の右側には、音声情報バーが表示され、音声が録音された時間に対応する所定の長さを有するバー(線)が表示される。音声情報が記録されていない場合、この音声情報バーは表示されない。
ユーザは、図5に示した画面上において、所望の情報が表示された矩形領域内を、ペン型指示装置6Bのペン先で押圧することにより、再生すべき情報を選択指定し、図2に示した実行キー7Bをペン型指示装置6Bのペン先で押圧することによって、選択した情報の再生を指示する。これにより、選択された情報が出力される。
例えば、図5に示した画面上において、「10:05」が表示されている帯状の領域内がペン型指示装置6Bによって押圧されると、CPU34は、選択された録音日時(10時05分)に対応する音声を再生するように音声IC36に指令する。
音声ICは、CPU34の指令に従って、メモリカード24から音声データを読み出し、伸張処理を施し、アナログ信号に変換した後、スピーカ5より出力させる。なお、イヤホンジャック9に図示せぬイヤホンが接続されている場合においては、スピーカ5からは音声が出力されず、図示せぬイヤホンより音声が出力される。
メモリカード24に記録した画像データを再生する場合、ユーザは、所望のサムネイル画像をペン型指示装置6Bのペン先で押圧することにより、その情報を選択し、次に、実行キー7Bを押すことにより、選択した情報の再生を指示する。
選択されたサムネイル画像に対応する画像データは、メモリカード24から読み出され、圧縮伸張メモリコントロール回路38において伸長される。伸張された画像データは、データバス42を介してバッファメモリ37に供給され、ビットマップデータとして記憶される。次に、CPU34により、バッファメモリ37に記憶された画像データに対応する制御信号がLCD6に供給され、対応する画像が表示される。
このとき、音声データも記録されている場合(例えば、記録時刻が「10:16」、「10:21」の場合)、上述したようにして、スピーカ5より音声を出力させるようにすることもできる。
図6は、メモリカード24に記録されている所定の画像データを再生し、LCD6に表示しているときに、撮影指示がなされたときの電子カメラ1の動作を説明するためのフローチャートである。
最初に、ステップS1において、CPU34により、操作スイッチ35およびタッチタブレット6Aのいずれかが操作されたか否かが判定される。操作スイッチ35およびタッチタブレット6Aのいずれも操作されていないと判定された場合、ステップS1に戻り、ステップS1の処理が繰り返し実行される。一方、操作スイッチ35およびタッチタブレット6Aのいずれかが操作されたと判定された場合、ステップS2に進む。
ステップS2においては、タッチタブレット6A、ペン6B、および操作キー7が上述したようにして操作され、所定の画像の再生を指示する再生指示がなされたか否かが判定される。再生指示がなされたと判定された場合、ステップS3に進み、CPU34は、電子カメラ1の動作モードを再生モードにする。次に、ステップS4において、再生するように指示された画像が記憶されているメモリカード24上のアドレスを再生アドレスとする。ここでは、例えば、図7に示したメモリカード24に記録されている画像P3の再生が指示されたものとする。その場合、画像P3に対応する画像データが記録されている領域の最初のアドレスA3が再生アドレスとされる。
次に、ステップS5に進み、CPU34は、圧縮伸張メモリコントロール回路38に対して、メモリカード24の再生アドレスから、再生指示された画像を読み出すように指令する。圧縮伸張メモリコントロール回路38は、CPU34の指令に従って、メモリカード24の再生アドレスから、再生指示がなされた画像に対応する画像データをデータバス42を介して読み出し、一旦バッファメモリ37に供給し、記憶させる。この場合、メモリカード24に記録されている画像P3が読み出され、バッファメモリ37に供給される。
ステップS6においては、CPU34は、バッファメモリ37に供給された画像データに基づいて、LCD6を制御し、画像データに対応する画像を表示させる。この場合、画像P3が表示される。そして、ステップS7に進み、CPU34により、レリーズスイッチ10が操作され、所定の被写体の画像の撮影が指示されたか否かが判定される。レリーズスイッチ10が操作され、所定の被写体の画像の撮影が指示されていないと判定された場合、ステップS8に進む。
ステップS8においては、操作スイッチ35またはタッチタブレット6Aが操作され、その他の指示がなされたか否かが判定される。その他の指示がなされたと判定された場合、ステップS2に戻り、ステップS2以降の処理が繰り返し実行される。また、その他の指示がなされていないと判定された場合、ステップS6に戻り、ステップS6以降の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS7において、撮影指示がなされたと判定された場合、ステップS11に進み、撮影した画像をメモリカード24に記録する処理が行われる。なお、ステップS11以降の処理については後述する。
また、ステップS2において、再生指示がなされていないと判定された場合、ステップS9に進む。ステップS9においては、撮影指示がなされたか否かが判定され、撮影指示がなされたと判定された場合、ステップS10に進み、CPU34は、動作モードを撮影モードにする。
次に、ステップS11において、CPU34により、動作モードが撮影モードであるか再生モードであるかが判定される。動作モードが撮影モードであると判定された場合、ステップS13に進み、メモリカード24の空き領域、即ち、画像データが記録されていない領域(未記録領域)のアドレス(図7の例の場合、アドレスAM)を記録アドレスとし、ステップS14に進む。
一方、動作モードが再生モードであると判定された場合、いまLCD6に表示されている画像に対応する画像データが記録されているメモリカード24上のアドレス(図7の例の場合、アドレスA3)を記録アドレスとし、ステップS14に進む。
ステップS14においては、撮影した画像を、メモリカード24の記録アドレスから記録する。従って、再生モードである場合には、いまLCD6に表示されている画像に対応する画像データが、いま撮影した画像に対応する画像データによって上書きされる。また、撮影モードである場合には、メモリカード24のまだ画像が記録されていない領域に追記される。
次に、ステップS15において、メモリカード24に記録された画像がLCD6に表示される。その後、ステップS1に戻り、ステップS1以降の処理が繰り返し実行される。
図8は、メモリカード24に記録されている所定の画像データを再生し、LCD6に表示しているときに、再生指示がなされたときの電子カメラ1の動作の他の例を説明するためのフローチャートである。基本的には、図6に示したフローチャートの場合と同様であるが、この例の場合、動作モードの設定およびその判断を省略するようにしている。
最初に、ステップS21において、CPU34により、操作スイッチ35およびタッチタブレット6Aのいずれかを操作することによって指示された動作が、再生指示、撮影指示、およびその他の指示のいずれであるかが判定される。再生指示がなされたと判定された場合、ステップS22に進み、再生するよう指示された画像が記憶されているメモリカード24のアドレスを再生アドレスとする。ここでは、例えば、図7に示したメモリカード24に記録されている画像P3の再生が指示されたものとする。その場合、画像P3に対応する画像データが記録されている領域の最初のアドレスA3が再生アドレスとされる。
次に、ステップS23に進み、CPU34は、圧縮伸張メモリコントロール回路38に対して、メモリカード24の再生アドレスから、再生指示された画像を読み出すように指令する。圧縮伸張メモリコントロール回路38は、CPU34の指令に従って、メモリカード24の再生アドレスから、再生指示がなされた画像に対応する画像データをデータバス42を介して読み出し、一旦バッファメモリ37に供給し、記憶させる。この場合、メモリカード24に記録されている画像P3が読み出され、バッファメモリ37に供給される。
ステップS24においては、CPU34は、バッファメモリ37に供給された画像データに基づいて、LCD6を制御し、画像データに対応する画像を表示させる。この場合、画像P3が表示される。そして、ステップS25に進み、CPU34により、レリーズスイッチ10が操作され、所定の被写体の画像の撮影が指示されたか否かが判定される。レリーズスイッチ10が操作され、所定の被写体の画像の撮影が指示されていないと判定された場合、ステップS26に進む。
ステップS26においては、操作スイッチ35またはタッチタブレット6Aが操作され、その他の指示がなされたか否かが判定される。その他の指示がなされたと判定された場合、ステップS21に戻り、ステップS21以降の処理が繰り返し実行される。また、その他の指示がなされていないと判定された場合、ステップS24に戻り、ステップS24以降の処理が繰り返し実行される。
一方、ステップS25において、撮影指示がなされたと判定された場合、ステップS27に進み、いまLCD6に表示されている画像に対応する画像データが記録されているメモリカード24上のアドレス(再生アドレス)(図7の例の場合、アドレスA3)を記録アドレスとし、ステップS28に進む。
ステップS28においては、撮影した画像を、メモリカード24の記録アドレスから記録する。従って、この場合、いまLCD6に表示されている画像に対応する画像データが、いま撮影した画像に対応する画像データによって上書きされる。
次に、ステップS29において、メモリカード24に記録された画像がLCD6に表示される。その後、ステップS21に戻り、ステップS21以降の処理が繰り返し実行される。
また、ステップS21において、所定の被写体を撮影し、それをメモリカード24に記録させる撮影指示がなされたと判定された場合、ステップS30に進み、CPU34は、メモリカード24の空きの領域、即ち、まだ画像が記録されていない領域のアドレスを検出し、そのアドレスを記録アドレスとする。図7の例の場合、アドレスAMを記録アドレスとする。
次に、ステップS28に進み、撮影した画像をメモリカード24の記録アドレスから記録する。図7の例の場合、アドレスAMから撮像した画像に対応する画像データの記録が行われる。即ち、メモリカード24のまだ画像が記録されていない領域に追記される。
その後、ステップS29に進み、メモリカード24に記録された画像がLCD6に表示される。
また、ステップS21において、その他の動作が指示されたと判定された場合、ステップS31に進み、その他の処理が実行される。その後、ステップS21に戻り、ステップS21以降の処理が繰り返し実行される。
このようにして、所定の画像を再生中に、レリーズスイッチ10が操作され、撮影指示がなされた場合においては、撮影した画像がメモリカード24上のいま再生している画像が記憶されている領域に上書きされる。従って、所定の画像を再生し、LCD6に表示しているとき、撮影したい被写体が突然、現れたような場合、レリーズスイッチ10を操作するだけで、その被写体の画像を撮影し、メモリカード24に記録することができ、シャッタチャンスを逃さないようにすることができる。
あるいは、消去したい画像がある場合、それを再生してLCD6に表示させ、レリーズスイッチ10を操作して所望の被写体の画像を撮影することにより、いまLCD6に表示させている画像が記録されているメモリカード24上の領域に、いま撮影した画像を上書きすることができる。従って、いまLCD6に表示させていた画像を消去する動作を省略することができ、操作を簡単にすることができる。
なお、上記実施例においては、再生中に、レリーズボタン10を操作すると、撮影した画像が、再生中の画像が記録されているメモリカード24の領域に上書きされるようにしたが、未記録領域に追記されるようにすることも可能である。
また、上記実施例においては、メモリカードまたはフラッシュメモリ等に画像を記憶させるようにしたが、その他の記録媒体に記録させるようにすることもできる。
また、上記実施例においては、JPEG方式によって画像を圧縮するようにしたが、これに限定されるものではなく、その他の圧縮アルゴリズムに基づいて画像を圧縮するようにすることもできる。
また、上記実施例においては、ファインダ2を光学的なものとしたが、液晶を用いた液晶ファインダを用いるようにすることも可能である。
また、上記実施例においては、マイクロホンを1つだけ設けるようにしたが、マイクロホンを左右に2つ設けるようにし、音声をステレオで記録するようにすることも可能である。
また、上記実施例においては、ペン型指示装置を用いて各種情報を入力するようにしたが、指を用いて入力するようにすることも可能である。
さらに、LCD6に表示された表示画面は一例であって、これに限定されるものではなく、様々なレイアウトの画面を用いるようにすることが可能である。同様に、操作キーの種類やレイアウトも一例であって、これに限定されるものではない。