JP4542006B2 - 画像表示媒体及び画像表示方法 - Google Patents

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本発明の第一の態様は、画像表示媒体に関する。
本発明の第二の態様は、画像表示方法に関する。
フォトクロミック化合物を用いてカラー画像を形成する方法としては、例えば、特開平5‐271649号公報(特許文献1において、254nmの紫外光の照射で黄橙色に発色するジアリールエテン化合物、313nmの紫外光の照射で赤色に発色するジアリールエテン化合物、365nmの紫外光の照射で青紫色に発色するジアリールエテン化合物のような3種類のフォトクロミック性ジアリールエテン化合物を混合して得られる組成物に、それぞれの波長の紫外光を照射する方法が、提案されている。
一般的にフルカラー画像を形成するためには、三原色(青、緑、及び赤、又はイエロー、マゼンタ、シアン)を発色する三種類以上のフォトクロミック化合物の発色及び消色を光で制御する必要があるが、特許文献1に提案されている方法では、三種類のフォトクロミック性ジアリールエテン化合物が、発色状態で三原色を呈していない。また、三種類の紫外光の波長域に依存して各化合物の発色の有無を選択するためには、紫外光の波長域での各化合物の吸収帯に重なりがないことが要求されるが、この条件も満たされていない。従って、特許文献1に提案される方法によっては、フルカラー画像の形成は困難である。
また、特開平7‐199401号公報(特許文献2においては、発色状態でイエロー、マゼンタ、シアンを呈する三種類のフォトクロミック性フルギド化合物に対して、366nmの紫外光で全てのフォトクロミック化合物を発色させた後に、カラーポジフィルムを通じてフォトクロミック性フルギド化合物に白色光を照射することにより、各フォトクロミック性フルギド化合物の色を必要に応じて選択的に消色して、カラー画像を得る方法が提案されている。
この方法では、一種類の紫外光源のみでカラー画像を得ることができるものの、所望のカラー画像に対応するカラーポジフィルムが必要であり、カラー画像を形成するとき、その都度、所望のカラー画像に対応するカラーポジフィルムを準備することは、実際的でなく、近年のオフィスワークにおける画像出力には、全く適切でない。
また、この方法の実用化にあたっては、フォトクロミック化合物の発色特性だけでなく、フォトクロミック化合物の繰り返しの使用に関する耐久性並びにフォトクロミック化合物の熱及び湿度に対する安定性などを考慮しなければならない。そのため、繰り返しの使用に関する耐久性並びに熱及び湿度に対する安定性を備えたフォトクロミック化合物を開発し、このようなフォトクロミック化合物を用いる、カラー画像に対応した書き換え型の画像表示媒体及び画像表示方法を提供することが望まれる。
特開平5‐271649号公報 特開平7‐199401号公報
本発明の第一の目的は、画像表示媒体を提供することである。
本発明の第二の目的は、画像表示方法を提供することである。
本発明の第一の態様は、画像を表示することが可能な画像表示媒体において、消色状態において一般式(1)
で表される単数又は複数種類の化合物を含み、該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であることを特徴とする画像表示媒体である。
本発明の第二の態様は、本発明の第一の態様である画像表示媒体に画像を表示する画像表示方法において、前記化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含むことを特徴とする画像表示方法である。
本発明の第一の態様によれば、画像表示媒体を提供することができる。
本発明の第二の態様によれば、画像表示方法を提供することができる。
次に、本発明の実施の形態(実施形態)を図面と共に説明する。
本発明による第一の実施形態は、画像を表示することが可能な画像表示媒体であって、消色状態において一般式(1)

で表される単数又は複数種類の化合物を含み、該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である。
ここで、画像表示媒体は、画像を表示することが可能な媒体であり、画像表示媒体の形態は、特に限定されない。また、画像を表示することは、画像を書き込むこと及び画像を消去することの両方を含むものとする。
なお、消色状態において一般式(1)で表される単数又は複数種類の化合物(群)であって、単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である、単数又は複数種類の化合物(群)を、本明細書においては、本発明の実施形態におけるフルギド化合物と呼ぶことにする。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、いわゆるフォトクロミック化合物であり、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に光及び/又は熱のようなエネルギーを加えると、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の構造が、開環体と閉環体との間で変化する。本発明の実施形態におけるフルギド化合物の開環体は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の共役系が相対的に短く、消色状態における構造を意味する。なお、一般式(1)は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の開環体を示しており、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態における構造式である。一方、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の閉環体は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の共役系が相対的に短く、発色状態における構造を意味する。本発明の実施形態におけるフルギド化合物の閉環体は、一般式(1)において、R及びRの少なくとも一方(又はR及びRの少なくとも一方)の発色状態において結合を形成する部位とR及びR(又はR及びR)が結合する炭素原子との間で結合が形成されたような環構造を有する。ここで、発色状態とは、可視光の波長領域における少なくとも一つの波長の可視光を吸収する状態であることを意味する。また、消色状態とは、可視光の波長領域における波長の可視光を吸収しない状態、又は、可視光の波長領域における少なくとも一つの波長の可視光を、発色状態におけるよりも弱く吸収する状態であることを意味する。
画像表示媒体は、単数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含んでもよく、複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含んでもよい。
単数又は複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基である。ここで、アルキル基は、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を含み、好ましくは、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基である。アルコキシ基は、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基を含み、好ましくは、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基である。アリール基は、炭素数6〜14の芳香族炭化水素の環を有する化合物を含み、好ましくは、フェニル基又はナフタレニル基である。ヘテロアリール基は、酸素原子、硫黄原子、及び窒素原子からなる群より選択される少なくとも一つのヘテロ原子及び炭素原子を含むと共に炭素原子及びヘテロ原子の原子数が5〜14である、複素環を有する化合物を含み、好ましくは、オキサゾリル基、チエニル基、ピロリル基である。アリール基及びヘテロアリール基の少なくとも一方に含まれる水素原子を置換する置換基は、アルキル基及びアルコキシ基からなる群より選択される置換基であり、ここで、アルキル基は、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を含み、好ましくは、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキル基であり、アルコキシ基は、炭素数1〜10の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基を含み、好ましくは、炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルコキシ基である。
ただし、単数又は複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である。なお、発色状態において結合を形成する部位とは、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態において、R及びRの少なくとも一方(又はR及びRの少なくとも一方)における、R及びR(又はR及びR)が結合する炭素原子と結合を形成する部位を意味する。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態と発色状態との間の変化、すなわち、画像表示媒体に対する画像の書き込み又は消去は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に紫外光及び可視光のような光を照射すること、又は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に熱を加えることなど、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に所定のエネルギーを加えることによって、達成することができる。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態から発色状態への変化、すなわち、画像表示媒体に対する画像の書き込みは、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に紫外光を照射することによって、達成してもよい。本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射する紫外光は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態から発色状態への変化を引き起こすことが可能な波長以下の波長を含む紫外光であればよい。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物に紫外光を照射するための光源としては、水銀ランプ又はキセノンランプ等に所望の波長域の紫外光を取り出すことが可能な光学フィルターを組み合わせた光源を用いてもよく、LED又はLD等のような特定の紫外光の波長域における波長を備えた光を発光する発光素子を用いてもよい。例えば、画像表示媒体に画像を書き込むための光源系を小型にする場合には、紫外光を発光するLEDのような発光素子を用いることが好ましい。また、画像表示媒体における部分的な領域(例えば、微小領域)毎における紫外光の照射を制御するために、光源の発光面が連続して並べられた光源アレイを用いてもよい。特に、画像表示媒体における所望の領域のみに紫外光を照射する場合には、光源アレイと画像表示媒体との相対的な位置を調整すると共に、光源アレイの各発光面から発光する紫外光の照射を制御してもよい。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化、すなわち、画像表示媒体に対する画像の消去は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に可視光を照射することによって、達成してもよい。本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射する可視光は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を引き起こすことが可能な波長を含む可視光であればよいが、発色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物の可視光の波長領域における吸収スペクトルにおいて、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光であることが好ましい。ここで、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長は、発色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物の可視光の波長領域における吸収スペクトルにおいて、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に起因する吸収ピークの極大に対応する可視光の波長を意味する。本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光を、発色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射する場合には、本発明の実施形態におけるフルギド化合物を、発色状態から消色状態へ効率的に変化させることができる。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物に可視光を照射するための光源としては、水銀ランプ又はキセノンランプのような白色光を放出する白色光源に所望の波長域の可視光を取り出すことが可能な光学フィルターを組み合わせた光源を用いてもよく、LED又はLD等のような特定の可視光の波長域における波長を備えた光を発光する発光素子を用いてもよい。例えば、画像表示媒体に表示された画像を消去するための光源系を小型にする場合には、可視光を発光するLEDのような発光素子を用いることが好ましい。また、画像表示媒体における部分的な領域(例えば、微小領域)毎における可視光の照射を制御するために、光源の発光面が連続して並べられた光源アレイを用いてもよい。特に、画像表示媒体における所望の領域のみに可視光を照射する場合には、光源アレイと画像表示媒体との相対的な位置を調整すると共に、光源アレイの各発光面から発光する可視光の照射を制御してもよい。
本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、発色状態と消色状態との間の可逆的な変化を繰り返すことができるため、単数種類又は複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含む画像表示媒体においては、画像の書き込み及び画像の消去を繰り返すことができる。特に、本発明の実施形態におけるフルギド化合物においては、消色状態において、一般式(1)におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つの発色状態において結合を形成する部位(消色状態においては結合が開裂する部位)が、アルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であることによって、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率が、本発明の実施形態におけるフルギド化合物が提供された環境の温度に依存して、大きく変化する。ここで、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率とは、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような一定の照度の光を、一定量(一定のモル数)の発色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射するとき、発色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物が、消色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物に変化する(本発明の実施形態におけるフルギド化合物が消色する)割合を意味する。
より具体的には、本発明の実施形態におけるフルギド化合物においては、消色状態において、一般式(1)におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つの発色状態において結合を形成する部位(消色状態においては結合が開裂する部位)が、アルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であるので、室温付近の温度(例えば、25℃)及び室温付近の温度よりも低い温度では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率は、低くなり、室温付近の温度よりも高い温度(例えば、80℃)では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率は、高くなる。このため、本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、室温付近の温度及び室温付近の温度よりも低い温度では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような光を本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射しても、比較的安定して発色状態にあり、発色状態から消色状態への変化は、比較的起こりにくい(消色しにくい)。一方、本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、室温付近の温度よりも高い温度では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような光を本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射すると、発色状態から消色状態への変化は、比較的容易に起こる(消色し易い)。よって、本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含む画像表示媒体は、室温付近の温度及び室温付近の温度よりも低い温度では、より高い画像保持性を備えており、室温付近の温度よりも高い温度では、表示される画像をより容易に変更することができる。すなわち、本発明による第一の実施形態によれば、より高い画像保持性を備えると共に表示される画像をより容易に変更することが可能な画像表示媒体を提供することができる。
本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、好ましくは、前記化合物は、消色状態において一般式(1)で表される複数種類の化合物を含み、該複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、該複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、該複数種類の化合物のうち少なくとも二種類は、発色状態において、互いに異なる極大吸収波長を有する。言い換えれば、本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含み、複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも二種類は、発色状態において、互いに異なる極大吸収波長を有する。
この場合には、複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも二種類が、発色状態において、互いに異なる色相の色を呈するので、互いに異なる複数の色相の色及びそれらの色の組み合わせを表示することが可能となる。その結果、互いに異なる複数の色相の色及びそれらの色の組み合わせを備えた画像を表示することが可能な画像表示媒体を提供することができる。
本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、好ましくは、前記複数種類の化合物は、消色状態において一般式(1)で表される少なくとも三種類の化合物を含み、該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、該三種類の化合物は、発色状態において、それぞれ、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長、及び600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する。言い換えれば、本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、少なくとも三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含み、三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、発色状態において、それぞれ、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長、及び600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する。
発色状態において、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長を有する本発明の実施形態におけるフルギド化合物の呈する色は、おおむね、イエロー色であり、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長を有する本発明の実施形態におけるフルギド化合物の呈する色は、おおむね、マゼンタ色であり、600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する本発明の実施形態におけるフルギド化合物の呈する色は、おおむね、シアン色である。よって、画像表示媒体は、これらの三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含むことによって、おおむね色の三原色(イエロー、マゼンタ、シアン)の各色及びそれらの組み合わせの色を表示することが可能となる。すなわち、より広範囲の色相の色を表示することが可能となり、その結果、より広範囲の色相の色及びそれらの色の組み合わせを備えた画像を表示する(より多色の画像を表示する)ことが可能な画像表示媒体を提供することができる。
これらの三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、それぞれの発色状態における各フルギド化合物の可視光の波長領域における吸収スペクトルにおいて、吸収帯又は吸収ピークの重なりが無いことが好ましい。吸収帯又は吸収ピークの重なりが大きい場合には、三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物のうち、特定の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を発色又は消色させる際に、そのフルギド化合物に起因する吸収帯と大きく重なる吸収帯を有する他のフルギド化合物も同時に発色又は消色させることになるため、三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色及び消色によって所望の色を表示することが困難になることがある。逆に、吸収帯又は吸収ピークの重なりが小さい又は無い場合には、これらの三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を実質的に独立に発色又は消色させることができるため、三種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色及び消色によって所望の色を表示することが容易となる。
発色状態において、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長を有する本発明の実施形態におけるフルギド化合物としては、例えば、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−3−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2,5−ジメトキシ−3−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2−エトキシ−5−メチル−3−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2,5−ジエトキシ−3−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、及び2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物が挙げられる。
発色状態において、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長を有する本発明の実施形態におけるフルギド化合物としては、例えば、2−[1−(2,5−ジメトキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2−エトキシ−5−メチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2,5−ジエトキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2,5−ジイソプロポキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物が挙げられる。
発色状態において、600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する本発明の実施形態におけるフルギド化合物としては、例えば、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−1−フェニル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物,2−[1−(2,5−ジメトキシ−1−フェニル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2−エトキシ−5−メチル−1−フェニル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物、2−[1−(2,5−ジエトキシ−1−フェニル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物が挙げられる。
本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、好ましくは、前記化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を含む。すなわち、画像表示媒体は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を含む。
ここで、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を、感光層と呼ぶことにする。感光層は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を独立に含み、本発明の実施形態におけるフルギド化合物以外にバインダー材料を含んでもよい。感光層に含まれるバインダー材料は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物のフォトクロミズムの性質(発色状態と消色状態との間における変化の性質)に悪影響を及ぼさないことが好ましい。また、感光層に含まれるバインダー材料は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に対して良好な相溶性を有することが好ましい。さらに、感光層に含まれるバインダー材料は、感光層を成膜することが可能であり、成膜した感光層の透明性に優れる材料であることが好ましい。このようなバインダー材料としては、例えば、ポリスチレン、ポリエステル、ポリメタクリル酸メチル、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルフェノールなどの樹脂材料が挙げれられる。
画像表示媒体が、感光層を含む場合には、感光層を基板等の基体に設けることができ、この場合には、感光層を基体によって支持して、感光層の耐久性を向上させることができる。また、感光層を基体上に容易に作製することができる。基板のような基体の材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリカーボネート等のような透明材料、これらの透明材料に顔料を添加して着色された材料、及び紙などの不透明材料が挙げられる。
感光層を形成する方法としては、塗布法及び蒸着法が挙げられる。しかしながら、塗布法は、簡便な方法であり、単数種類又は複数種類の本発明の実施形態によるフルギミド化合物及び必要に応じてバインダー材料を、溶媒に溶解させ、得られた溶液を、印刷法、スピンコート法などの方法を用いて、基板のような基体又は既に形成された感光層などに塗布し、乾燥して、感光層を成膜すればよい。感光層は、単一の層であってもよく、複数の層からなるものでもよい。感光層が、複数の層からなる場合には、隣り合う複数の層が互いに混合することがないように、複数の層の間に分離層を設けることが、好ましい。このような分離層は、感光層に含まれるバインダー材料を、本発明の実施形態によるフルギミド化合物を溶解しない溶媒に溶解させた成膜用溶液を、感光層における複数の層に塗布することによって、形成され得る。
本発明の実施形態による第一の実施形態である画像表示媒体において、好ましくは、前記化合物の少なくとも二種類を含む単一の層を含むすなわち、画像表示媒体は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも二種類を含む単一の層を含む。
画像表示媒体に含まれる単一の層が、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも二種類を含むため、画像表示媒体に要求される少なくとも二種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を、画像表示媒体における単一の層に提供すればよく、画像表示媒体により簡便に作製することができる。その結果、画像表示媒体を作製するためのコストを低減することが可能となる。単一の層に含まれる本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも二種類は、所定の混合比で混合されて、必要に応じてバインダー材料と共に、画像表示媒体における単一の層として提供される。
本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、好ましくは、前記化合物の少なくとも一種類を含む第一の層及び該第一の層に含まれる該化合物の少なくとも一種類と異なる種類の前記化合物を含む第二の層を含む。すなわち、画像表示媒体は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む第一の層及び第一の層に含まれる本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類と異なる種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含む第二の層を含む。
この場合には、第一の層及び第二の層の各々に含まれる本発明の実施形態におけるフルギド化合物に適切なバインダー材料を選択して、本発明の実施形態におけるフルギド化合物及びそれに適切なバインダー材料を含む第一の層及び第二の層を有する画像表示媒体を提供することができる。第一の層及び第二の層は、互いに隣接していてもよく、すなわち、積層されていてもよい。また、第一の層と第二の層との間に本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含まない層を設けてもよい。
本発明による第一の実施形態である画像表示媒体において、好ましくは、前記層を保護する保護層をさらに含む。すなわち、画像表示媒体は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を保護する保護層をさらに含む。保護層は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む層の上に直接的に設けてもよく、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む層と保護層との間に別の層が設けられていてもよい。
保護層の材料としては、高い透明性及び高い硬度を有する、シリコーン樹脂、アクリル樹脂、及びPVA(ポリビニルアルコール)等が好適に用いられる。画像表示媒体が、保護層を有するときには、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む層(感光層)は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む層を構成する成分が、水分及び特定のガス等による悪影響を受けることを、低減することが可能となる。また、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む層の機械的損傷も有効に低減し、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類を含む層の耐久性を向上させることが可能となり、より高い信頼性を有する画像表示媒体を提供することができる。
本発明による第二の実施形態は、本発明による第一の実施形態である画像表示媒体に光を照射する又は本発明による第一の実施形態である画像表示媒体を加熱することによって、その画像表示媒体に画像を表示することを含む。
本発明による第一の実施形態である画像表示媒体に画像を表示することは、画像表示媒体に光を照射する、及び、画像表示媒体を加熱するなどの、画像表示媒体にエネルギーを与えることによって、達成することができる。例えば、画像表示媒体に光を照射することによって、画像表示媒体に画像を表示することは、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態から発色状態への変化を引き起こすことが可能な波長以下の波長を含む紫外光を画像表示媒体に照射することによって、画像表示媒体に画像を書き込むことを含む。また、画像表示媒体に光を照射することによって、画像表示媒体に画像を表示することは、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を引き起こすことが可能な波長を含む可視光を画像表示媒体に照射することによって、画像表示媒体に書き込まれた画像を消去することを含む。本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を引き起こすことが可能な波長を含む可視光は、発色状態における本発明の実施形態におけるフルギド化合物の可視光の波長領域における吸収スペクトルにおいて、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光であることが好ましい。なお、画像表示媒体に紫外光及び可視光などのような光を照射するとき、同時に又は別々に、画像表示媒体を加熱してもよい。
本発明による第二の実施形態としての、本発明による第一の実施形態である画像表示媒体に画像を表示する画像表示方法において、好ましくは、前記化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含む。すなわち、画像表示方法は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含む。
上述したように、本発明による第一の実施形態である画像表示媒体に含まれる本発明の実施形態におけるフルギド化合物においては、消色状態において、一般式(1)におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つの発色状態において結合を形成する部位(消色状態においては結合が開裂する部位)が、アルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であるので、室温付近の温度(例えば、25℃)及び室温付近の温度よりも低い温度では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率は、低くなり、室温付近の温度よりも高い温度(例えば、80℃)では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率は、高くなる。このため、本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、室温付近の温度及び室温付近の温度よりも低い温度では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような光を本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射しても、比較的安定して発色状態にあり、発色状態から消色状態への変化は、比較的起こりにくい(消色しにくい)。一方、本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、室温付近の温度よりも高い温度では、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような光を本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射すると、発色状態から消色状態への変化は、比較的容易に起こる(消色し易い)。
よって、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような光を、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に照射すると共に、本発明の実施形態におけるフルギド化合物を加熱することによって、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率を向上させる(発色状態から消色状態への変化を起こし易くする)と共に、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を比較的容易に引き起こすことができる。すなわち、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に、より少ない光量(より低い照度)の光を照射することによって、又は、本発明の実施形態におけるフルギド化合物に、より短い時間の間光を照射することによって、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を引き起こすことができる。
また、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を引き起こした後、本発明の実施形態におけるフルギド化合物の温度を、室温付近の温度及び室温付近の温度よりも低い温度まで低下させると、未反応の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色反応量子収率を減少させる(発色状態から消色状態への変化を起こしにくくする)ことができる。すなわち、未反応の本発明の実施形態におけるフルギド化合物に、本発明の実施形態におけるフルギド化合物による可視光の極大吸収波長を含む可視光のような光を照射しても、未反応の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の発色状態から消色状態への変化を抑制することができる。
よって、本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含む画像表示媒体を用いる画像表示方法は、室温付近の温度及び室温付近の温度よりも低い温度では、より高い画像保持性を備えており、室温付近の温度よりも高い温度では、表示される画像をより容易に変更することができる。すなわち、本発明による第二の実施形態によれば、より高い画像保持性を備えると共に表示される画像をより容易に変更することが可能な画像表示方法を提供することができる。
なお、本発明による第二の実施形態である画像表示方法は、本発明による第一の実施形態である画像表示媒体に、その画像表示媒体に含まれる本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態から発色状態への変化を引き起こすことが可能な波長以下の波長を含む光を照射することを含んでもよい。その画像表示媒体に含まれる本発明の実施形態におけるフルギド化合物の消色状態から発色状態への変化を引き起こすことが可能な波長以下の波長を含む光は、例えば、紫外光である。
図1(a)及び(b)は、本発明の実施形態による画像表示媒体を説明する図である。
図1(a)は、単数種類又は複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を含む単一の感光層を備えた画像表示媒体の例を説明する図である。図1(a)に示す画像表示媒体は、基板10、基板10に設けられた感光層20、及び感光層20に設けられ且つ感光層20を保護する保護層30を有する。感光層20は、発色状態において400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長を有する第一の本発明の実施形態におけるフルギド化合物、発色状態において500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長を有する第二の本発明の実施形態におけるフルギド化合物、発色状態において600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物、及びバインダー材料を含む。第一、第二、及び第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、互いに異なる。感光層20は、第一、第二、及び第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物及びバインダー材料を溶剤に溶解させた溶液を基板10に塗布することによって、形成される。
図1(b)は、単数種類又は複数種類の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を独立に含む複数の感光層を備えた画像表示媒体の例を説明する図である。図1(b)に示す画像表示媒体は、基板10、基板10に設けられた第一の感光層20a、及び第一の感光層20aに設けられた第二の感光層20b、第二の感光層20bに設けられた第三の感光層20c、第三の感光層20cに設けられ且つ第一、第二、及び第三の感光層20a、20b、20cを保護する保護層30を有する。ここで、第一、第二、及び第三の感光層20a、20b、20cは、基板10上に互いに隣接して積層されている。第一の感光層20aは、発色状態において400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長を有する第一の本発明の実施形態におけるフルギド化合物及び第一のバインダー材料を含む。第二の感光層20bは、発色状態において500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長を有する第二の本発明の実施形態におけるフルギド化合物及び第二のバインダー材料を含む。第三の感光層20cは、発色状態において600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物及び第三のバインダー材料を含む。第一、第二、及び第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物は、互いに異なる。第一、第二、及び第三の感光層20a、20b、20cは、それぞれ、第一、第二、又は第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物及びバインダー材料を溶剤に溶解させた溶液を順次塗布することによって、形成される。
図2は、本発明の実施形態による画像表示方法を説明する図である。図2に示す画像形成方法は、図1(a)又は(b)に示すような画像表示媒体に画像を形成する方法であり、ステップS1、S2−1、S2−2、S2−3、及びS3を含む。
まず、ステップS1において、図1(a)又は(b)に示すような画像表示媒体に含まれる第一、第二、及び第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物を発色させる光(紫外光)を、画像表示媒体の所望の位置に照射する。このとき、画像表示媒体を加熱してもよい。その結果、第一、第二、及び第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物が、それぞれ、イエロー、マゼンタ、シアンの色を発色し、画像表示媒体における紫外光が照射された部分は、黒色を呈する。
次に、ステップS2−1において、画像表示媒体における黒色を呈した部分における所望の位置に、400nm以上500nm未満の範囲における第一の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の極大吸収波長を含む可視光を照射する。このとき、400nm以上500nm未満の範囲における第一の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の極大吸収波長を含む可視光を照射すると共に、画像表示媒体を加熱することが好ましい。その結果、画像表示媒体における黒色を呈する部分における可視光を照射した部分において、第一の本発明の実施形態におけるフルギド化合物のイエロー色を消色する。
次に、ステップS2−2において、画像表示媒体における黒色を呈した部分における所望の位置に、500nm以上600nm未満の範囲における第二の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の極大吸収波長を含む可視光を照射する。このとき、500nm以上600nm未満の範囲における第二の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の極大吸収波長を含む可視光を照射すると共に、画像表示媒体を加熱することが好ましい。その結果、画像表示媒体における黒色を呈した部分における可視光を照射した部分において、第二の本発明の実施形態におけるフルギド化合物のマゼンタ色を消色する。
次に、ステップS2−3において、画像表示媒体における黒色を呈した部分における所望の位置に、600nm以上700nm未満の範囲における第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の極大吸収波長を含む可視光を照射する。このとき、600nm以上700nm未満の範囲における第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物の極大吸収波長を含む可視光を照射すると共に、画像表示媒体を加熱することが好ましい。その結果、画像表示媒体における黒色を呈した部分における可視光を照射した部分において、第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物のシアン色を消色する。
このようにして、画像表示媒体におおむねフルカラーの画像を書き込むことが可能となる。
そして、ステップS3において、画像表示媒体に白色光を照射する。このとき、画像表示媒体に白色光を照射すると共に、画像表示媒体を加熱することが好ましい。その結果、画像表示媒体における白色光を照射した部分において、第一、第二、及び第三の本発明の実施形態におけるフルギド化合物のイエロー、マゼンタ、シアンの色を消色し、画像表示媒体に書き込まれた画像を消去する。そして、画像が消去された画像表示媒体は、繰り返し使用される。
[実施例1]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−3−オキサゾリル)チエニル]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC1)を用いた。100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して10重量部のPC1を添加した混合物を溶媒に溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC1を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるキャスト膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、498nmであった。
PC1が発色したキャスト膜を所定の温度(25℃又は80℃)に保持した状態で、そのキャスト膜に可視光(蛍光管の白色光(1万ルクス))を照射して、一定時間の経過ごとに膜の吸収スペクトルを測定した。
フォトクロミック化合物の消色感度の指標として、フォトクロミック化合物の消色時間を算出した。ここで、フォトクロミック化合物の消色時間は、紫外光の照射後における膜の吸収スペクトルの極大吸収波長についての、フォトクロミック化合物による光の吸光度が半減する時間(秒)である。すなわち、フォトクロミック化合物の消色時間が短いほど、少ない可視光の照射量又は短い時間で、発色状態におけるフォトクロミック化合物の色を消色することができる。
PC1が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC1の消色時間は、2340秒であった。また、PC1が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC1の消色時間は、62秒であった。これらの結果より、PC1が発色したキャスト膜を加熱して、PC1が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC1の消色時間は、約38倍減少し、PC1の消色感度は、約38倍増加した。
[実施例2]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジメトキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC2)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC2を含む薄膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前における薄膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における薄膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、511nmであった。実施例1と同様にして、PC2の消色時間を測定した。PC2が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC2の消色時間は、3350秒であった。また、PC2が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC2の消色時間は、63秒であった。これらの結果より、PC2が発色したキャスト膜を加熱して、PC2が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約53倍減少し、PC2の消色感度は、約53倍増加した。
[実施例3]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−エトキシ−5−メチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC3)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC3を含む薄膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前における薄膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における薄膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、501nmであった。実施例1と同様にして、PC3の消色時間を測定した。PC3が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC3の消色時間は、1610秒であった。また、PC3が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC3の消色時間は、33秒であった。これらの結果より、PC3が発色したキャスト膜を加熱して、PC3が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC3の消色時間は、約49倍減少し、PC3の消色感度は、約49倍増加した。
[実施例4]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジエトキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC4)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC4を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるキャスト膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、516nmであった。実施例1と同様にして、PC4の消色時間を測定した。PC4が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC4の消色時間は、2920秒であった。また、PC4が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC4の消色時間は、65秒であった。これらの結果より、PC4が発色したキャスト膜を加熱して、PC4が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC4の消色時間は、約45倍減少し、PC2の消色感度は、約45倍増加した。
[比較例1]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジメチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下をPC5と呼ぶ)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。実施例1と同様にして、PC5の消色時間を測定した。PC5が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC5の消色時間は、80秒であった。また、PC5が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC5の消色時間は、52秒であった。これらの結果より、PC5が発色したキャスト膜を加熱して、PC5が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させても、PC5の消色時間は、約1.5倍減少するに過ぎず、PC2の消色感度は、約1.5倍増加するにとどまった。
[実施例5]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−3−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC6)を用いた。100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して10重量部のPC6を添加した混合物を溶媒に溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を作製した。PC2についても同様に石英基板上にキャスト膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC6を含むキャスト膜及びPC2を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるPC6を含むキャスト膜及びPC2を含むキャスト膜の色は、いずれも無色であった。これらの膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、PC6及びPC2は、それぞれ、イエロー及びマゼンタに発色し、紫外光の照射後におけるPC6を含むキャスト膜及びPC2を含むキャスト膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、それぞれ、430nm及び511nmであった。
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC6及び5重量部のPC2を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を形成し、そのキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としてのキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、キャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC6及びPC2の両方が発色し、キャスト膜は、赤色を呈した。感光層としてのキャスト膜における赤色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC6及びPC2の両方が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC6及びPC2の全体の消色時間は、1830秒であった。また、PC6及びPC2の両方が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC6及びPC2の全体の消色時間は、30秒であった。これらの結果より、PC6及びPC2の両方が発色したキャスト膜を加熱して、PC6及びPC2の両方が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6及びPC2の全体の消色時間は、約61倍減少し、PC6及びPC2の全体の消色感度は、約61%倍増加した。
[実施例6]
実施例5における感光層としてのキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、キャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、マゼンタ色を呈した。キャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分がマゼンタ色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61倍増加した。
[実施例7]
実施例5における感光層としてのキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、キャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、イエロー色を呈した。キャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分がイエロー色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約63倍減少し、PC2の消色感度は、約63倍増加した。
[実施例8]
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−1−フェニル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC7)を用いた。100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して10重量部のPC7を添加した混合物を溶媒に溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC7を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるPC7を含むキャスト膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、PC7は、シアンに発色し、紫外光の照射後におけるPC7を含むキャスト膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、635nmであった。
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC6、5重量部のPC2、及び5重量部のPC7を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を形成し、そのキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としてのキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、キャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC6、PC2、及びPC7の全てが発色し、キャスト膜は、黒色を呈した。感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC6、PC2、及びPC7の全てが発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC6、PC2、及びPC7の全てが発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、35秒であった。これらの結果より、PC6、PC2、及びPC7の全体が発色したキャスト膜を加熱して、PC6、PC2、及びPC7の全体が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、約54倍減少し、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色感度は、約54倍増加した。
また、感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分に波長470nm、560nm、及び660nmの光を発光するLEDを用いて、それぞれの光の照射量を調整すると共に膜に対する光の照射処理を行うことによって、良好なレッド、グリーン、ブルー、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色の表示が可能であった。
[実施例9]
実施例8における感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、キャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、青紫色を呈した。キャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が青紫色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61倍増加した。
[実施例10]
実施例8における感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、キャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、緑色を呈した。キャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が緑色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約64倍減少し、PC2の消色感度は、約64倍増加した。
[実施例11]
実施例8における感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長660nmの光を放出するLEDを用いて波長660nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長660nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC7のみが選択的に消色され、キャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が、赤色を呈した。キャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が赤色を呈するのに要した時間(PC7の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1890秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、35秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC7の消色時間は、約54倍減少し、PC7の消色感度は、約54倍増加した。
[実施例12]
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC6を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上にPC6を含むキャスト膜を形成した。次に、100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して5重量部のPC2を添加した混合物を用いて、PC2を含む溶液を同様に調製した。石英基板上に形成されたPC6を含むキャスト膜に、PC2を含む溶液をスピンコートすることによって、PC6を含むキャスト膜上にPC2を含むキャスト膜が積層された、感光層としての積層構造のキャスト膜を形成した。その感光層としての積層構造のキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としての積層構造のキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、積層構造のキャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC6及びPC2の両方が発色し、積層構造のキャスト膜は、赤色を呈した。感光層としての積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC6及びPC2の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC6及びPC2の全体の消色時間は、35秒であった。これらの結果より、PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜を加熱して、PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6及びPC2の全体の消色時間は、約54倍減少し、PC6及びPC2の全体の消色感度は、約54%倍増加した。
[実施例13]
実施例12における感光層としての積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、マゼンタ色を呈した。積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分がマゼンタ色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61%倍増加した。
[実施例14]
実施例12における感光層としての積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、イエロー色を呈した。積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分がイエロー色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約64倍減少し、PC2の消色感度は、約64倍増加した。
[実施例15]
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC6を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上にPC6を含むキャスト膜を形成した。次に、100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して5重量部のPC2を添加した混合物を用いて、PC2を含む溶液を同様に調製した。次に、100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して5重量部のPC7を添加した混合物を用いて、PC7を含む溶液を同様に調製した。石英基板上に形成されたPC6を含むキャスト膜に、PC2を含む溶液をスピンコートすることによって、PC6を含むキャスト膜上にPC2を含むキャスト膜を積層させた。そして、PC2を含むキャスト膜に、PC7を含む溶液をスピンコートすることによって、PC2を含むキャスト膜上にPC7を含むキャスト膜を積層させた。このようにして、PC6を含むキャスト膜、PC2を含むキャスト膜、及びPC7を含むキャスト膜を含む、感光層としての積層構造のキャスト膜を形成した。さらに、その感光層としての積層構造のキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としての積層構造のキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、積層構造のキャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC6、PC2、及びPC7の全てが発色し、積層構造のキャスト膜は、黒色を呈した。感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC6、PC2、及びPC7の全てが発色した積層構造のキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC6、PC2、及びPC7の全てが発色した積層構造のキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、35秒であった。これらの結果より、PC6、PC2、及びPC7の全体が発色した積層構造のキャスト膜を加熱して、PC6、PC2、及びPC7の全体が発色した積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、約54倍減少し、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色感度は、約54倍増加した。
[実施例16]
実施例15における感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、青紫色を呈した。積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が青紫色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61倍増加した。
[実施例17]
実施例15における感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、緑色を呈した。積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が緑色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約64倍減少し、PC2の消色感度は、約64倍増加した。
[実施例18]
実施例15における感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長660nmの光を放出するLEDを用いて波長660nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長660nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC7のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が、赤色を呈した。積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が赤色を呈するのに要した時間(PC7の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1890秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、35秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC7の消色時間は、約54倍減少し、PC7の消色感度は、約54倍増加した。
[実施例19]
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC2、5重量部のPC4、及び5重量部のPC7を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を形成し、そのキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としてのキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、キャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC2、PC4、及びPC7の全てが発色し、キャスト膜は、青緑色を呈した。感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC2、PC4、及びPC7の全てが発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC2、PC4、及びPC7の全てが発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色時間は、42秒であった。これらの結果より、PC2、PC4、及びPC7の全体が発色したキャスト膜を加熱して、PC2、PC4、及びPC7の全体が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色時間は、約45倍減少し、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色感度は、約45倍増加した。
なお、感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分に、実施例8と同様に、LEDを用いて波長470nm、560nm、及び660nmの光を照射して、種々の色の表示を試みたところ、グリーン、ブルー、マゼンタ、及びシアンの色の表示は可能であったが、レッド、イエロー、及びブラックの表示はできなかった。
[実施例20]
実施例19における感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC2及びPC4が選択的に消色され、キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、シアン色を呈した。キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分がシアン色を呈するのに要した時間(PC2及びPC4の両方の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、42秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2及びPC4の両方の消色時間は、約43倍減少し、PC2及びPC4の両方の消色感度は、約43倍増加した。
[実施例21]
実施例19における感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分を、可視光の光源としての波長660nmの光を放出するLEDを用いて波長660nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長660nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC7のみが選択的に消色され、キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が、マゼンタ色を呈した。キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分がマゼンタ色を呈するのに要した時間(PC7の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1890秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、35秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC7の消色時間は、約54倍減少し、PC7の消色感度は、約54倍増加した。
以上、本発明の実施の形態及び実施例を具体的に説明してきたが、本発明は、これらの実施の形態及び実施例に限定されるものではなく、これら本発明の実施の形態及び実施例を、本発明の主旨及び範囲を逸脱することなく、変更又は変形することができる。
[付記]
本発明の実施形態は、画像表示媒体及び画像表示方法に関する。
本発明の実施形態の目的は、より高い画像保持性を備えると共に表示される画像をより容易に変更することが可能な画像表示媒体及び画像表示方法を提供することである。
付記(1):
画像を表示することが可能な画像表示媒体において、
消色状態において一般式(1)
で表される単数又は複数種類の化合物を含み、
該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR 、R 、R 、及びR の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR 、R 、R 、及びR の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である
ことを特徴とする画像表示媒体。
付記(2):
前記化合物は、消色状態において一般式(1)
で表される複数種類の化合物を含み、
該複数種類の化合物の各々におけるR 、R 、R 、及びR の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該複数種類の化合物の各々におけるR 、R 、R 、及びR の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
該複数種類の化合物のうち少なくとも二種類は、発色状態において、互いに異なる極大吸収波長を有する
ことを特徴とする、付記(1)に記載の画像表示媒体。
付記(3):
前記複数種類の化合物は、消色状態において一般式(1)
で表される少なくとも三種類の化合物を含み、
該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR 、R 、R 、及びR の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR 、R 、R 、及びR の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
該三種類の化合物は、発色状態において、それぞれ、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長、及び600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する
ことを特徴とする、付記(2)に記載の画像表示媒体。
付記(4):
前記化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を含む
ことを特徴とする、付記(1)乃至(3)のうちいずれか一つに記載の画像表示媒体。
付記(5):
前記化合物の少なくとも二種類を含む単一の層を含む
ことを特徴とする、付記(2)又は(3)に記載の画像表示媒体。
付記(6):
前記化合物の少なくとも一種類を含む第一の層及び該第一の層に含まれる該化合物の少なくとも一種類と異なる種類の前記化合物を含む第二の層を含む
ことを特徴とする、付記(2)又は(3)に記載の画像表示媒体。
付記(7):
前記層を保護する保護層をさらに含む
ことを特徴とする、付記(4)乃至(6)のうちいずれか一つに記載の画像表示媒体。
付記(8):
付記(1)乃至(7)のうちいずれか一つに記載の画像表示媒体に画像を表示する画像表示方法において、
前記化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含む
ことを特徴とする画像表示方法。
本発明の実施形態によれば、より高い画像保持性を備えると共に表示される画像をより容易に変更することが可能な画像表示媒体を提供することができる。
本発明の実施形態によれば、より高い画像保持性を備えると共に表示される画像をより容易に変更することが可能な画像表示方法を提供することができる。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の実施形態による画像表示媒体を説明する図である。 図2は、本発明の実施形態による画像表示方法を説明する図である。
10 基板
20 感光層
20a 第一の感光層
20b 第二の感光層
20c 第三の感光層
30 保護層

Claims (8)

  1. 画像を表示することが可能な画像表示媒体において、
    消色状態において一般式(1)

    で表される単数又は複数種類の化合物を含み、
    該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
    該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  2. 請求項1に記載の画像表示媒体において、
    前記化合物は、消色状態において一般式(1)

    で表される複数種類の化合物を含み、
    該複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
    該複数種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
    該複数種類の化合物のうち少なくとも二種類は、発色状態において、互いに異なる極大吸収波長を有する
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  3. 請求項2に記載の画像表示媒体において、
    前記複数種類の化合物は、消色状態において一般式(1)

    で表される少なくとも三種類の化合物を含み、
    該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
    該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR、R、R、及びRの少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
    該三種類の化合物は、発色状態において、それぞれ、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長、及び600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  4. 請求項1から3までのうちいずれか一項に記載の画像表示媒体において、
    前記化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を含む
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  5. 請求項2又は3に記載の画像表示媒体において、
    前記化合物の少なくとも二種類を含む単一の層を含む
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  6. 請求項2又は3に記載の画像表示媒体において、
    前記化合物の少なくとも一種類を含む第一の層及び該第一の層に含まれる該化合物の少なくとも一種類と異なる種類の前記化合物を含む第二の層を含む
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  7. 請求項4から6までのうちいずれか一項に記載の画像表示媒体において、
    前記層を保護する保護層をさらに含む
    ことを特徴とする画像表示媒体。
  8. 請求項1からまでうちいずれか一項に記載の画像表示媒体に画像を表示する画像表示方法において、
    前記化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含む
    ことを特徴とする画像表示方法。
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