JP4542006B2 - 画像表示媒体及び画像表示方法 - Google Patents
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で表される単数又は複数種類の化合物を含み、該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−3−オキサゾリル)チエニル]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC1)を用いた。100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して10重量部のPC1を添加した混合物を溶媒に溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC1を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるキャスト膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、498nmであった。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジメトキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC2)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC2を含む薄膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前における薄膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における薄膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、511nmであった。実施例1と同様にして、PC2の消色時間を測定した。PC2が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC2の消色時間は、3350秒であった。また、PC2が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC2の消色時間は、63秒であった。これらの結果より、PC2が発色したキャスト膜を加熱して、PC2が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約53倍減少し、PC2の消色感度は、約53倍増加した。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−エトキシ−5−メチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC3)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC3を含む薄膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前における薄膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における薄膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、501nmであった。実施例1と同様にして、PC3の消色時間を測定した。PC3が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC3の消色時間は、1610秒であった。また、PC3が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC3の消色時間は、33秒であった。これらの結果より、PC3が発色したキャスト膜を加熱して、PC3が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC3の消色時間は、約49倍減少し、PC3の消色感度は、約49倍増加した。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジエトキシ−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC4)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC4を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるキャスト膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、紫外光の照射後における膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、516nmであった。実施例1と同様にして、PC4の消色時間を測定した。PC4が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC4の消色時間は、2920秒であった。また、PC4が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC4の消色時間は、65秒であった。これらの結果より、PC4が発色したキャスト膜を加熱して、PC4が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC4の消色時間は、約45倍減少し、PC2の消色感度は、約45倍増加した。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2,5−ジメチル−3−チエニル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(以下をPC5と呼ぶ)を用いて、PC1と同様の薄膜を作製した。実施例1と同様にして、PC5の消色時間を測定した。PC5が発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC5の消色時間は、80秒であった。また、PC5が発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC5の消色時間は、52秒であった。これらの結果より、PC5が発色したキャスト膜を加熱して、PC5が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させても、PC5の消色時間は、約1.5倍減少するに過ぎず、PC2の消色感度は、約1.5倍増加するにとどまった。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−3−オキサゾリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC6)を用いた。100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して10重量部のPC6を添加した混合物を溶媒に溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を作製した。PC2についても同様に石英基板上にキャスト膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC6を含むキャスト膜及びPC2を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるPC6を含むキャスト膜及びPC2を含むキャスト膜の色は、いずれも無色であった。これらの膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、PC6及びPC2は、それぞれ、イエロー及びマゼンタに発色し、紫外光の照射後におけるPC6を含むキャスト膜及びPC2を含むキャスト膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、それぞれ、430nm及び511nmであった。
実施例5における感光層としてのキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、キャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、マゼンタ色を呈した。キャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分がマゼンタ色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61倍増加した。
実施例5における感光層としてのキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、キャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、イエロー色を呈した。キャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分がイエロー色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約63倍減少し、PC2の消色感度は、約63倍増加した。
フォトクロミック化合物として、2−[1−(2−メトキシ−5−メチル−1−フェニル−3−ピロリル)エチリデン]−3−イソプロピリデンコハク酸無水物(PC7)を用いた。100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して10重量部のPC7を添加した混合物を溶媒に溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を作製した。紫外光の照射前におけるPC7を含むキャスト膜の吸収スペクトルを測定したところ、300nm〜400nmの波長範囲に吸収帯が認められ、紫外光の照射前におけるPC7を含むキャスト膜の色は、無色であった。この膜に高圧水銀ランプから取り出した366nmの紫外光を照射したところ、PC7は、シアンに発色し、紫外光の照射後におけるPC7を含むキャスト膜の吸収スペクトルの極大吸収波長は、635nmであった。
実施例8における感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、キャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、青紫色を呈した。キャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が青紫色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61倍増加した。
実施例8における感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、キャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、緑色を呈した。キャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が緑色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約64倍減少し、PC2の消色感度は、約64倍増加した。
実施例8における感光層としてのキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長660nmの光を放出するLEDを用いて波長660nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長660nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC7のみが選択的に消色され、キャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が、赤色を呈した。キャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が赤色を呈するのに要した時間(PC7の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1890秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、35秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC7の消色時間は、約54倍減少し、PC7の消色感度は、約54倍増加した。
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC6を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上にPC6を含むキャスト膜を形成した。次に、100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して5重量部のPC2を添加した混合物を用いて、PC2を含む溶液を同様に調製した。石英基板上に形成されたPC6を含むキャスト膜に、PC2を含む溶液をスピンコートすることによって、PC6を含むキャスト膜上にPC2を含むキャスト膜が積層された、感光層としての積層構造のキャスト膜を形成した。その感光層としての積層構造のキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としての積層構造のキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、積層構造のキャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC6及びPC2の両方が発色し、積層構造のキャスト膜は、赤色を呈した。感光層としての積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC6及びPC2の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC6及びPC2の全体の消色時間は、35秒であった。これらの結果より、PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜を加熱して、PC6及びPC2の両方が発色した積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6及びPC2の全体の消色時間は、約54倍減少し、PC6及びPC2の全体の消色感度は、約54%倍増加した。
実施例12における感光層としての積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、マゼンタ色を呈した。積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分がマゼンタ色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61%倍増加した。
実施例12における感光層としての積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、イエロー色を呈した。積層構造のキャスト膜における赤色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分がイエロー色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約64倍減少し、PC2の消色感度は、約64倍増加した。
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC6を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上にPC6を含むキャスト膜を形成した。次に、100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して5重量部のPC2を添加した混合物を用いて、PC2を含む溶液を同様に調製した。次に、100重量部のポリメタクリル酸メチルに対して5重量部のPC7を添加した混合物を用いて、PC7を含む溶液を同様に調製した。石英基板上に形成されたPC6を含むキャスト膜に、PC2を含む溶液をスピンコートすることによって、PC6を含むキャスト膜上にPC2を含むキャスト膜を積層させた。そして、PC2を含むキャスト膜に、PC7を含む溶液をスピンコートすることによって、PC2を含むキャスト膜上にPC7を含むキャスト膜を積層させた。このようにして、PC6を含むキャスト膜、PC2を含むキャスト膜、及びPC7を含むキャスト膜を含む、感光層としての積層構造のキャスト膜を形成した。さらに、その感光層としての積層構造のキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としての積層構造のキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、積層構造のキャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC6、PC2、及びPC7の全てが発色し、積層構造のキャスト膜は、黒色を呈した。感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC6、PC2、及びPC7の全てが発色した積層構造のキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC6、PC2、及びPC7の全てが発色した積層構造のキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、35秒であった。これらの結果より、PC6、PC2、及びPC7の全体が発色した積層構造のキャスト膜を加熱して、PC6、PC2、及びPC7の全体が発色した積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色時間は、約54倍減少し、PC6、PC2、及びPC7の全体の消色感度は、約54倍増加した。
実施例15における感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長470nmの光を放出するLEDを用いて波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長470nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC6のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が、青紫色を呈した。積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長470nmの光を照射した部分が青紫色を呈するのに要した時間(PC6の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1830秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、30秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC6の消色時間は、約61倍減少し、PC6の消色感度は、約61倍増加した。
実施例15における感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC2のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、緑色を呈した。積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が緑色を呈するのに要した時間(PC2の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、28秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2の消色時間は、約64倍減少し、PC2の消色感度は、約64倍増加した。
実施例15における感光層としての積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分を、可視光の光源としての波長660nmの光を放出するLEDを用いて波長660nmの光を積層構造のキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長660nmの光を積層構造のキャスト膜に照射したところ、PC7のみが選択的に消色され、積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が、赤色を呈した。積層構造のキャスト膜における黒色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が赤色を呈するのに要した時間(PC7の消色時間)は、積層構造のキャスト膜の温度が25℃であるとき、1890秒であり、積層構造のキャスト膜の温度が80℃であるとき、35秒であった。すなわち、積層構造のキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC7の消色時間は、約54倍減少し、PC7の消色感度は、約54倍増加した。
100重量部のポリスチレンに対して5重量部のPC2、5重量部のPC4、及び5重量部のPC7を添加した混合物をトルエンに溶解させ、得られた溶液を用いて、石英基板上に感光層としてのキャスト膜を形成し、そのキャスト膜上に保護層としてPVA膜をさらに形成した。紫外光の照射前における感光層としてのキャスト膜及び保護層としてのPVA膜の色は、無色であった。そして、キャスト膜の全面に波長366nmの紫外光を照射したところ、PC2、PC4、及びPC7の全てが発色し、キャスト膜は、青緑色を呈した。感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分を実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。PC2、PC4、及びPC7の全てが発色したキャスト膜を25℃の温度に保持したとき、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色時間は、1890秒であった。また、PC2、PC4、及びPC7の全てが発色したキャスト膜を80℃の温度に保持したとき、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色時間は、42秒であった。これらの結果より、PC2、PC4、及びPC7の全体が発色したキャスト膜を加熱して、PC2、PC4、及びPC7の全体が発色したキャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色時間は、約45倍減少し、PC2、PC4、及びPC7の全体の消色感度は、約45倍増加した。
実施例19における感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分を、可視光の光源としての波長560nmの光を放出するLEDを用いて波長560nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長560nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC2及びPC4が選択的に消色され、キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分が、シアン色を呈した。キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長560nmの光を照射した部分がシアン色を呈するのに要した時間(PC2及びPC4の両方の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1790秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、42秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC2及びPC4の両方の消色時間は、約43倍減少し、PC2及びPC4の両方の消色感度は、約43倍増加した。
実施例19における感光層としてのキャスト膜における青緑色を呈した部分を、可視光の光源としての波長660nmの光を放出するLEDを用いて波長660nmの光をキャスト膜に照射した以外には実施例1と同様にして消色し、フォトクロミック化合物の消色時間を測定した。波長660nmの光をキャスト膜に照射したところ、PC7のみが選択的に消色され、キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分が、マゼンタ色を呈した。キャスト膜における青緑色を呈した部分における波長660nmの光を照射した部分がマゼンタ色を呈するのに要した時間(PC7の消色時間)は、キャスト膜の温度が25℃であるとき、1890秒であり、キャスト膜の温度が80℃であるとき、35秒であった。すなわち、キャスト膜の温度を25℃から80℃まで上昇させると、PC7の消色時間は、約54倍減少し、PC7の消色感度は、約54倍増加した。
本発明の実施形態は、画像表示媒体及び画像表示方法に関する。
画像を表示することが可能な画像表示媒体において、
消色状態において一般式(1)
該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である
ことを特徴とする画像表示媒体。
前記化合物は、消色状態において一般式(1)
該複数種類の化合物の各々におけるR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該複数種類の化合物の各々におけるR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
該複数種類の化合物のうち少なくとも二種類は、発色状態において、互いに異なる極大吸収波長を有する
ことを特徴とする、付記(1)に記載の画像表示媒体。
前記複数種類の化合物は、消色状態において一般式(1)
該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR 1 、R 2 、R 3 、及びR 4 の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
該三種類の化合物は、発色状態において、それぞれ、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長、及び600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する
ことを特徴とする、付記(2)に記載の画像表示媒体。
前記化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を含む
ことを特徴とする、付記(1)乃至(3)のうちいずれか一つに記載の画像表示媒体。
前記化合物の少なくとも二種類を含む単一の層を含む
ことを特徴とする、付記(2)又は(3)に記載の画像表示媒体。
前記化合物の少なくとも一種類を含む第一の層及び該第一の層に含まれる該化合物の少なくとも一種類と異なる種類の前記化合物を含む第二の層を含む
ことを特徴とする、付記(2)又は(3)に記載の画像表示媒体。
前記層を保護する保護層をさらに含む
ことを特徴とする、付記(4)乃至(6)のうちいずれか一つに記載の画像表示媒体。
付記(1)乃至(7)のうちいずれか一つに記載の画像表示媒体に画像を表示する画像表示方法において、
前記化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含む
ことを特徴とする画像表示方法。
20 感光層
20a 第一の感光層
20b 第二の感光層
20c 第三の感光層
30 保護層
Claims (8)
- 画像を表示することが可能な画像表示媒体において、
消色状態において一般式(1)
で表される単数又は複数種類の化合物を含み、
該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該単数又は複数種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基である
ことを特徴とする画像表示媒体。 - 請求項1に記載の画像表示媒体において、
前記化合物は、消色状態において一般式(1)
で表される複数種類の化合物を含み、
該複数種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該複数種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
該複数種類の化合物のうち少なくとも二種類は、発色状態において、互いに異なる極大吸収波長を有する
ことを特徴とする、画像表示媒体。 - 請求項2に記載の画像表示媒体において、
前記複数種類の化合物は、消色状態において一般式(1)
で表される少なくとも三種類の化合物を含み、
該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の各々は、独立して、水素、アルキル基、アルコキシ基、置換又は無置換のアリール基、及び置換又は無置換のヘテロアリール基からなる群より選択される基であり、
該少なくとも三種類の化合物の各々におけるR1、R2、R3、及びR4の少なくとも一つは、発色状態において結合を形成する部位がアルコキシ基で置換されたアリール基又はヘテロアリール基であり、
該三種類の化合物は、発色状態において、それぞれ、400nm以上500nm未満の範囲における極大吸収波長、500nm以上600nm未満の範囲における極大吸収波長、及び600nm以上700nm未満の範囲における極大吸収波長を有する
ことを特徴とする、画像表示媒体。 - 請求項1から3までのうちいずれか一項に記載の画像表示媒体において、
前記化合物の少なくとも一種類を独立に含む少なくとも一つの層を含む
ことを特徴とする、画像表示媒体。 - 請求項2又は3に記載の画像表示媒体において、
前記化合物の少なくとも二種類を含む単一の層を含む
ことを特徴とする、画像表示媒体。 - 請求項2又は3に記載の画像表示媒体において、
前記化合物の少なくとも一種類を含む第一の層及び該第一の層に含まれる該化合物の少なくとも一種類と異なる種類の前記化合物を含む第二の層を含む
ことを特徴とする、画像表示媒体。 - 請求項4から6までのうちいずれか一項に記載の画像表示媒体において、
前記層を保護する保護層をさらに含む
ことを特徴とする、画像表示媒体。 - 請求項1から7までのうちいずれか一項に記載の画像表示媒体に画像を表示する画像表示方法において、
前記化合物の少なくとも一種類の発色状態における極大吸収波長を含む波長の光を該画像表示媒体に照射すると共に該画像表示媒体を加熱することを含む
ことを特徴とする画像表示方法。
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| JP2005271001A JP4542006B2 (ja) | 2005-09-16 | 2005-09-16 | 画像表示媒体及び画像表示方法 |
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