JP4551709B2 - 記録用媒体及びその製造方法 - Google Patents
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Description
これらの記録方法の中でも、インクジェット記録方法は、多種の被記録材料に記録可能なこと、ハード(装置)が比較的安価でコンパクトであること、静粛性に優れること等の利点から、オフィスは勿論、いわゆるホームユースにおいても広く用いられてきている。
このインクジェット記録用の記録シートに要求される特性としては、一般的に、(1)速乾性があること(インクの吸収速度が大きいこと)、(2)インクドットの径が適正で均一であること(ニジミのないこと)、(3)粒状性が良好であること、(4)ドットの真円性が高いこと、(5)色濃度が高いこと、(6)彩度が高いこと(くすみのないこと)、(7)印画部の耐水性や耐光性、耐オゾン性が良好なこと、(8)記録シートの白色度が高いこと、(9)記録シートの保存性が良好なこと(長期保存でも黄変着色を起こさないこと、長期保存で画像がにじまないこと(経時ニジミが良好な事))、(10)変形しにくく寸法安定性が良好であること(カールが十分小さいこと)、(11)ハード走行性が良好であること等が挙げられる。
更に、いわゆる写真ライクな高画質記録物を得る目的で用いられるフォト光沢紙の用途においては、上記諸特性に加えて、光沢性、表面平滑性、銀塩写真に類似した印画紙状の風合い等も要求される。
これらの記録用媒体、特に、無機顔料微粒子としてシリカを用いた多孔質構造からなるインク受容層を設けたインクジェット記録用媒体は、その構成によりインク吸収性に優れ、高解像度の画像を形成し得る高いインク受容性能を有し、且つ高い光沢を示すことができる。
1.1分子中に共役π電子を有する原子を12個以上有し、400〜700nmの分光領域の任意の波長におけるモル吸光係数が1万以下であり、一般式1で表される化合物を含有することを特徴とする記録用媒体。
一般式1:
A−X−L−(Y−B)n
一般式1において、
Aはトリアジン環基を表す。
L,Bは、それぞれ独立に、ベンゼン環基、ナフタレン環基又はトリアジン環基を表す。
XとYはそれぞれ独立に−NH−を表す。
nは0もしくは1を表す。
但し、一般式1で表される化合物は、スルホ基、カルボキシル基、フェノール性水酸基、およびホスホノ基から選ばれるイオン性親水性基を少なくとも1つ含有する。
2. 前記化合物が、蛍光のない化合物であり、最も長波側の吸収ピークの波長(λmax)が350nm以下であることを特徴とする上記1に記載の記録用媒体。
3.前記化合物が、少なくとも2個の可溶化基を有し、該可溶化基がアルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンをカウンターカチオンとして有することを特徴とする上記1又は2に記載の記録用媒体。
5.インク受容層に前記化合物を含有することを特徴とする上記4に記載の記録用媒体。
6.インク受容層が、更に水溶性樹脂を含有することを特徴とする上記5に記載の記録用媒体。
7.水溶性樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、エーテル結合を有する樹脂、カルバモイル基を有する樹脂、カルボキシル基を有する樹脂、及びゼラチン類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記6に記載の記録用媒体。
8.インク受容層が、前記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含有することを特徴とする上記6又は7記載の記録用媒体。
9.インク受容層が、更に微粒子を含有することを特徴とする上記4〜8のいずれか1項に記載の記録用媒体。
10.微粒子が、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、アルミナ微粒子、及び擬ベーマイトから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする上記9に記載の記録用媒体。
11.インク受容層が、更に媒染剤を含有することを特徴とする上記4〜10のいずれか1項に記載の記録用媒体。
13.インク受容層が、少なくとも微粒子及び水溶性樹脂を含有する塗布液を塗布した塗布層を架橋硬化させた層であり、前記架橋硬化が、前記塗布液及び/又は下記塩基性溶液に架橋剤を添加し、かつ、(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、又は(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前のいずれかのときに、pH7.1以上の塩基性溶液を前記塗布層に付与することにより行われることを特徴とする上記1〜12のいずれか1項に記載の記録用媒体の製造方法。
尚、本発明は特許請求の範囲に記載の構成を有するものであるが、以下、その他についても参考のため記載した。
(分子中に10個以上の共役π電子を有する化合物)
まず、本発明に用いられる、1分子中に10個以上の共役π電子を有する化合物について説明する。共役π電子系を構成するπ電子の数が増え、π電子系が広がると可視域に吸収を持つことが多い。本発明では画像の色再現の観点より前記化合物は無色であることが好ましい。本明細書で無色とは、画像に影響を及ぼさない範囲で極わずかに着色している状態も含まれる。また、蛍光性の化合物であっても良いが、蛍光のない化合物が好ましく、さらに好ましくは最も長波側の吸収ピークのλmaxが350nm以下、より好ましくは320nm以下で、且つ可視光の分光領域即ち400〜700nmの分光領域の任意の波長におけるモル吸光係数が1万以下の化合物である。
本発明の化合物は、1分子中に10個以上の共役π電子を有する。π電子の数の上限に特に制限はないが、80個以下が好ましく、中でも50個以下が好ましく、特に30個以下が好ましい。また、10個以上の共役π電子が1つの大きな共役系を形成していてもよいが、2つ以上の共役系を形成していてもよい。特に、1分子中に2つ以上の芳香族環基を有する化合物が好ましい。本明細書における芳香族環基は、広義の芳香族環基であって、芳香族炭化水素環基、ヘテロ原子を含む芳香族ヘテロ環基、あるいは縮環して1つの芳香族環基を形成した基のいずれであっても良い。芳香族環基の例としては、ベンゼン環基、ナフタレン環基、アントラセン環基、ピリジン環基、ピリミジン環基、ピラジン環基、トリアジン環基などを挙げることができる。
分子中の可溶化基の最大数は、利用可能な置換基の位置の数によってのみ制限されるけれども、実用上の目的には、分子中に、同じかまたは異なる可溶化基が10個存在すれば十分である。これらの可溶性基のカウンターカチオンに制限はなく、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、有機のカチオン(テトラメチルアンモニウム、グアニジニウム、ピリジニウムなどの各カチオン)を挙げることができるが、中でもアルカリ金属イオン、アンモニウムイオンが好ましく、特にリチウムイオン、ナトリウイオン、アンモニウムイオンが好ましく、リチウムイオン,アンモニウムイオンが最も好ましい。
具体的な化合物としては、特開昭63−55544号の他、特開平3−146947号、同3−149543号、特開2001−201831号、同2002−139822号、同2002−196460号、同2002−244257号、同2002−244259号、同2002−296743号、同2002−296744号、特願2002−17728号の各公報あるいは明細書に記載の化合物を挙げることができる。
一般式1:
A−X−L−(Y−B)n
一般式1において、Aはトリアジン環基を表す。L,Bは、それぞれ独立に、ベンゼン環基、ナフタレン環基又はトリアジン環基を表す。XとYはそれぞれ独立に−NH−を表す。nは0もしくは1を表す。芳香族基は単環であっても縮合環であってもよい。但し、一般式1で表される化合物は、スルホ基、カルボキシル基、フェノール性水酸基、およびホスホノ基から選ばれるイオン性親水性基を少なくとも1つ含有する。これらのイオン性親水性基は塩の形でも良く、そのカウンターカチオンについては制限はなく、アルカリ金属イオン、アンモニウムイオン、有機のカチオン(テトラメチルアンモニウム、グアニジニウム、ピリジニウムなどの各カチオン)を挙げることができるが、中でもアルカリ金属イオン、アンモニウムイオンが好ましく、特にリチウムイオン、ナトリウムイオン、アンモニウムイオンが好ましく、リチウムイオン,アンモニウムイオンが最も好ましい。
本発明の好ましい化合物は、前記の特開2002−139822号公報などを参考にして容易に合成することができる。
本発明のインクジェット記録用媒体では、そのインク受容層が、前記化合物と共に水溶性樹脂を含有する形態が好ましい。
また、解離性基としてカルボキシル基を有するポリアクリル酸塩、マレイン酸樹脂、アルギン酸塩、ゼラチン類等も挙げることができる。
該ポリビニルアルコールの例としては、特公平4−52786号、特公平5−67432号、特公平7−29479号、特許第2537827号、特公平7−57553号、特許第2502998号、特許第3053231号、特開昭63−176173号、特許第2604367号、特開平7−276787号、特開平9−207425号、特開平11−58941号、特開2000−135858号、特開2001−205924号、特開2001−287444号、特開昭62−278080号、特開平9−39373号、特許第2750433号、特開2000−158801号、特開2001−213045号、特開2001−328345号、特開平8−324105号、特開平11−348417号、特開昭58−181687号、特開平10−259213号、特開2001−72711号、特開2002−103805号、特開2000−63427号、特開2002−308928号、特開2001−205919号、特開2002−264489号等に記載されたものなどがあげられる。
また、ポリビニルアルコール系樹脂以外の水溶性樹脂の例としては、特開平11-165461号公報の[0011]〜[0012]に記載の化合物、特開2001−205919号、特開2002−264489号に記載の化合物などもあげられる。
本発明のインクジェット記録用媒体では、そのインク受容層が、上述の分子内に2価以上の金属を少なくとも2種以上有する化合物と共に、微粒子を含有する形態が好ましく、特に該微粒子と上記水溶性樹脂とを併用することがより好ましい。
インク受容層が微粒子を含有することにより多孔質構造が得られ、これによりインクの吸収性能が向上する。特に、該微粒子のインク受容層における固形分含有量が50質量%以上、より好ましくは60質量%を超えていると、更に良好な多孔質構造を形成することが可能となり、十分なインク吸収性を備えたインクジェット記録用媒体が得られるので好ましい。ここで、微粒子のインク受容層における固形分含有量とは、インク受容層を構成する組成物中の水以外の成分に基づき算出される含有量である。
本発明の上記微粒子としては、有機微粒子及び無機微粒子のいずれも使用できるが、インク吸収性及び画像安定性の点から、無機微粒子を含有するのが好ましい。
有機微粒子の平均粒径は10μm以下が好ましく、0.2〜5μmがより好ましい。
更に、平均一次粒径が30nm以下のシリカ微粒子、平均一次粒径が30nm以下のコロイダルシリカ、平均一次粒径が20nm以下のアルミナ微粒子、又は平均細孔半径が2〜15nmの擬ベーマイトがより好ましく、特にシリカ微粒子、アルミナ微粒子、擬ベーマイトが好ましい。
また、アルミナ微粒子の中では気相法アルミナ微粒子が比表面積が大きく好ましい。該気相法アルミナの平均一次粒子径としては30nm以下が好ましく、20nm以下が更に好ましい。
尚、透明性を保持する観点からは、微粒子特にシリカ微粒子に組み合わされる水溶性樹脂の種類が重要となる。前記気相法シリカを用いる場合には、該水溶性樹脂としては、ポリビニルアルコール系樹脂が好ましく、その中でも、鹸化度70〜100%のポリビニルアルコール系樹脂がより好ましく、鹸化度80〜99.5%のポリビニルアルコール系樹脂が特に好ましい。
インクジェット記録において、上述のようにして得られた多孔質のインク受容層は、毛細管現象によって急速にインクを吸収し、インク滲みの発生しない真円性の良好なドットを形成することができる。
微粒子(x)と水溶性樹脂(y)との質量含有比〔PB比(x:y)〕は、インク受容層の膜構造及び膜強度にも大きな影響を与える。即ち、質量含有比〔PB比〕が大きくなると、空隙率、細孔容積、表面積(単位質量当り)が大きくなるが、密度や強度は低下する傾向にある。
本発明のインクジェット記録用媒体のインク受容層は、前記水溶性樹脂を含む塗布層が更に前記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含むことが好ましく、特に前記微粒子と前記水溶性樹脂とを併用し、さらに該架橋剤と水溶性樹脂との架橋反応によって硬化された多孔質層である態様が好ましい。
例えば、ホルムアルデヒド、グリオキザール、グルタールアルデヒド等のアルデヒド系化合物;ジアセチル、シクロペンタンジオン等のケトン系化合物;ビス(2−クロロエチル尿素)−2−ヒドロキシ−4,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジン、2,4−ジクロロ−6−S−トリアジン・ナトリウム塩等の活性ハロゲン化合物;ジビニルスルホン酸、1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール、N,N'−エチレンビス(ビニルスルホニルアセタミド)、1,3,5−トリアクリロイル−ヘキサヒドロ−S−トリアジン等の活性ビニル化合物;ジメチロ−ル尿素、メチロールジメチルヒダントイン等のN−メチロール化合物;メラミン樹脂(例えば、メチロールメラミン、アルキル化メチロールメラミン);エポキシ樹脂;
上記の架橋剤は、一種単独で用いてもよいし、2種以上を組合わせて用いてもよい。
上記架橋剤の付与は、ホウ素化合物を例にすると下記のように行うことが好ましい。すなわち、インク受容層が、微粒子、ポリビニルアルコール及び水溶性樹脂を含有する塗布液(塗布液A)を塗布した塗布層を架橋硬化させた層である場合、架橋硬化は、(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥塗中であって該塗布層が減率乾燥を示す前のいずれかのときに、pH7.1以上の塩基性溶液(塗布液B)を前記塗布層に付与することにより行われる。架橋剤たるホウ素化合物は、塗布液A、又は塗布液Bのいずれかに含有すればよく、塗布液A及び塗布液Bの両方に含有させておいてもよい。
架橋剤の使用量は、水溶性樹脂に対して、1〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましい。
本発明においては、無機媒染剤と併用して、形成画像の耐水性及び耐経時ニジミの向上を図るために、インク受容層に有機媒染剤を含有していてもよい。
上記有機媒染剤としてカチオン性のポリマー(カチオン性媒染剤が好ましく、該媒染剤をインク受容層中に存在させることにより、アニオン性染料を色材として有する液状インクとの間で相互作用し色材を安定化し、耐水性や耐経時ニジミを向上させることができる。有機媒染剤および無機媒染剤はそれぞれ複数種を組合せて使用しても良い。
上記ポリマー媒染剤としては、第1級〜第3級アミノ基およびその塩、又は第4級アンモニウム塩基を有する単量体(媒染モノマー)の単独重合体や、該媒染モノマーと他のモノマー(以下、「非媒染モノマー」という。)との共重合体又は縮重合体として得られるものが好ましい。また、これらのポリマー媒染剤は、水溶性ポリマー又は水分散性ラテックス粒子のいずれの形態でも使用できる。
その他、共重合可能なモノマーとして、N―ビニルイミダゾール、N―ビニル−2−メチルイミダゾール等も挙げられる。
また、N−ビニルアセトアミド、N−ビニルホルムアミドなどの単位を用い、重合後に加水分解によってビニルアミン単位とすること、及びこれを塩にしたものも利用できる。
上記非媒染モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸アルキルエステル;(メタ)アクリル酸シクロヘキシル等の(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル;(メタ)アクリル酸フェニル等の(メタ)アクリル酸アリールエステル;(メタ)アクリル酸ベンジル等のアラルキルエステル;スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、バーサチック酸ビニル等のビニルエステル類;酢酸アリル等のアリルエステル類;塩化ビニリデン、塩化ビニル等のハロゲン含有単量体;(メタ)アクリロニトリル等のシアン化ビニル;エチレン、プロピレン等のオレフィン類、等が挙げられる。
中でも、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメタアクリレート、エチルメタアクリレート、ヒドロキシエチルメタアクリレートが好ましい。
上記非媒染モノマーも、一種単独で又は二種以上を組合せて使用できる。
本発明には分子内に2価以上の金属原子を少なくとも2種以上有する化合物(以下、この化合物を単に「金属含有化合物」と略称することがある。)を用いても良い。2価以上の金属原子種としては、2価以上のイオン価を呈する金属原子類を全て包含し、特に限定はされない。例えば、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、スカンジウム、チタン、バナジウム、マンガン、鉄、ニッケル、クロム、銅、亜鉛、ガリウム、ゲルマニウム、ストロンチウム、イットリウム、ジルコニウム、モリブデン、インジウム、バリウム、ランタン、セリウム、プラセオジミウム、ネオジミウム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、ジスロプロシウム、エルビウム、イッテルビウム、ハフニウム、タングステン、ビスマス等の金属原子が挙げられる。
上記II族の金属元素類としては、例えば、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛等が好適に挙げられる。
上記III族の金属元素類としては、例えば、スカンジウム、イットリウム、ランタン、ホウ素、アルミニウム、ガリウム、インヂウム、タリウム等が好適に挙げられる。
上記IV族の金属元素類としては、例えば、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、トリウム等が好適に挙げられる。
Zr(OH)xA4-x 一般式(I)
〔上式(I)中、Aはアミノ酸を表し、xは0<x<4の数(但し、整数である必要はない。)を表す。〕
一般式(I)で表される塩基性ジルコニウム化合物の中でも、塩基性ジルコニウム−アミノ酸ゲル、水酸化ジルコニウム−アミノ酸ゲル、塩基性炭酸ジルコニウム−アミノ酸ゲル、及びこれらの混合物が好ましい。これらのゲルは、該アミノ酸の水溶性塩と水溶性ジルコニウム塩、又は該アミノ酸の水溶性塩とジルコニウムヒドロキシ塩との反応生成物であるものが好ましい。
また、ジルコニウム化合物としては、ジルコニウムオキシ塩、ジルコニウムヒドロキシ塩、トリオキソジジルコニルヒドロキシ塩、及びこれらの混合物が好ましい。
Zr(OH)4-2x(CO3)x 一般式(II)
〔上式(II)中、xは0<x<2の数(整数である必要はない。)を表す。〕
一般式(II)で表される塩基性炭酸ジルコニウムゲルの中でも、炭酸ナトリウムとジルコニウムオキシ塩、又はジルコニウムヒドロキシ塩との反応生成物であるものが好ましい。
上記一般式(I)及び一般式(II)は簡略化されており、該化合物は上記一般式(I)及び一般式(II)のポリマーとしても存在し、且つ配位子及び/又は水が結合可能である。また上記一般式(I)及び一般式(II)は、そのOH基をオキシド(オキシ基)として表すことも可能である。
ZrO(OH)2-nzBz 一般式(III)
〔上式(III)中、zは約0.9〜2(但し、整数である必要はない。)であり、nはBの価数であり、2−nz>0であり、Bはハライド、ナイトレート、スルファメート、サルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される。〕
Al2(OH)6-nxBx 一般式(IV)
〔上式(IV)中、Bはハライド、ナイトレート、スルファメート、サルフェート及びこれらの混合物からなる群から選択される。xは0<x<6の数(整数である必要はない。)を表し、(6−nx)は0以上の数を表し、nはBの価数を表す。〕
即ち、上記一般式(IV)は、ポリマーや錯体、水の配位及び/又は結合分子を含む塩基性アルミニウム化合物、及びそれらの混合物を表すものである。
一般式(IV)の塩基性アルミニウム化合物の中でも、上記式(IV)でBが塩素原子であり、xが2<x<5の数(整数である必要はない。)である塩基性塩化アルミニウム;
Al2(OH)2Cl4〜Al2(OH)5Cl
が特に好ましい。
これらは低分子化合物でも、置換基を部分骨格に有していてもよい高分子化合物でもよい。
(1)ジルコニウム−クロロ−グリシン−ヒドロキシアルミニウム複合体、(2)オクタアルミニウム−ジルコニウム−ペンタクロリド−トリコサヒドロキシド、(3)テトラアルミニウム−ジルコニウム−テトラクロリド−ドデカヒドロキシド、(4)テトラアルミニウム−ジルコニウム−トリクロリド−トリデカヒドロキシド、(5)オクタアルミニウム−ジルコニウム−オクタクロリド−アイコサヒドロキシド、(6)塩基性塩化アルミニウム(Al2(OH)5Cl)と乳酸ジルコニウムの混合物、(7)塩基性塩化アルミニウム(Al2(OH)5Cl)と酢酸ジルコニルの複合体、(8)塩基性塩化アルミニウム(Al2(OH)5Cl)と塩基性ジルコニウムグリシンの複合体、(9)塩化アルミニウムと塩基性ジルコニウムアラニンと硫酸亜鉛の複合体、(10)塩基性ジルコニウムグリシンと塩化ランタンと塩基性塩化アルミニウム(Al2(OH)5Cl)の複合体、(11)塩基性塩化アルミニウム(Al2(OH)5Cl)とオキシ塩化ジルコニウムとヒドロキシエチルイミノジ酢酸の複合体、(12)塩基性塩化アルミニウム(Al2(OH)5Cl)とオキシ塩化ジルコニウムとベタインの複合体、(13)ミリスタト−メタクリラト−クロロヒドロキソ−メタノラト−イソプロパノラト−ジルコニウム−アルミニウム、(14)3−アミノプロピオナト−クロロヒドロキソ−メタノラト−ジルコニウム−アルミニウムなど。
上記錯体の含有量が0.01g/m2未満であると、画像ニジミと耐光性の改善向上効果が不十分であることがあり、一方、該含有量が20g/m2を越えると、微粒子を使用する際に凝集が起こり易くなることがあり、また記録用媒体の光沢性が低下することがある。
本発明のインクジェット記録用媒体は、必要に応じて、更に各種の公知の添加剤、例えば酸、紫外線吸収剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、モノマー、重合開始剤、重合禁止剤、滲み防止剤、防腐剤、粘度安定剤、消泡剤、界面活性剤、帯電防止剤、マット剤、カール防止剤、耐水化剤等を含有することができる。
上記の酸は金属塩(例えばナトリウム、カリウム、カルシウム、セシウム、亜鉛、銅、鉄、アルミニウム、ジルコニウム、ランタン、イットリウム、マグネシウム、ストロンチウム、セリウムなどの塩)、又はアミン塩(例えばアンモニア、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピペラジン、2−メチルピペラジン、ポリアリルアミンなど)の形態で使用してもよい。
これら紫外線吸剤、酸化防止剤、滲み防止剤としては、アルキル化フェノール化合物(ヒンダードフェノール化合物を含む)、アルキルチオメチルフェノール化合物、ヒドロキノン化合物、アルキル化ヒドロキノン化合物、トコフェロール化合物、チオエーテル結合を有する脂肪族、芳香族及び/又は複素環式化合物、ビスフェノール化合物、O−,N−及びS−ベンジル化合物、ヒドロキシベンジル化合物、トリアジン化合物、ホスホネート化合物、アシルアミノフェノール化合物、エステル化合物、アミド化合物、アスコルビン酸、アミン系抗酸化剤、2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール化合物、2−ヒドロキシベンゾフェノン化合物、アクリレート、水溶性又は疎水性の金属塩、有機金属化合物、金属錯体、ヒンダードアミン化合物(TEMPO化合物を含む)、2−(2−ヒドロキシフェニル)1,3,5,−トリアジン化合物、金属不活性化剤、ホスフィット化合物、ホスホナイト化合物、ヒドロキシアミン化合物、ニトロン化合物、過酸化物スカベンジャー、ポリアミド安定剤、ポリエーテル化合物、塩基性補助安定剤、核剤、ベンゾフラノン化合物、インドリノン化合物、ホスフィン化合物、ポリアミン化合物、チオ尿素化合物、尿素化合物、ヒドラジト化合物、アミジン化合物、糖化合物、ヒドロキシ安息香酸化合物、ジヒドロキシ安息香酸化合物、トリヒドロキシ安息香酸化合物等が挙げられる。
上記ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテルおよびポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリーコールジエチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル等)、オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコポリマー、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート等)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタントリオレート等)、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル類(例えば、テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット等)、グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、グリセロールモノオレート等)、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類(モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリン等)、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノラウレート、ポリエチレングリコールモノオレート等)、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アセチレングリコール類(例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、及び該ジオールのエチレンオキサイド付加物、プロピレンオキサイド付加物等)等が挙げられ、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類が好ましい。該ノニオン系界面活性剤は、第1の塗布液および第2の塗布液において使用することができる。また、上記ノニオン系界面活性剤は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記カチオン系界面活性剤としては、アルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリウム塩などがあげられる。
例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルトリアルキルアンモニウム塩、パーフルオロアルキル基含有オリゴマー、パーフルオロアルキルリン酸エステルなどがあげられる。
具体的には、芳香族カルボン酸エステル類(例えばフタル酸ジブチル、フタル酸ジフェニル、安息香酸フェニルなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(例えばアジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジブチル、ステアリン酸メチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジブチル、アセチルクエン酸トリエチルなど)、リン酸エステル類(例えばリン酸トリオクチル、リン酸トリクレジルなど)、エポキシ類(例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化脂肪酸メチルなど)、アルコール類(例えば、ステアリルアルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(DEGMBE)、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、グリセリンモノメチルエーテル、1,2,3−ブタントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,4−ペンタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、トリエタノールアミン、ポリエチレングリコールなど)、植物油(例えば大豆油、ヒマワリ油など)高級脂肪族カルボン酸(例えばリノール酸、オレイン酸など)等が挙げられる。
本発明の支持体としては、プラスチック等の透明材料よりなる透明支持体、紙等の不透明材料からなる不透明支持体のいずれをも使用できる。インク受容層の透明性を生かす上では、透明支持体又は高光沢性の不透明支持体を用いることが好ましい。また、CD−ROM、DVD−ROM等の読み出し専用光ディスク、CD−R、DVD−R等の追記型光ディスク、更には書き換え型光ディスクを支持体として用いレーベル面側にインク受容層を付与することもできる。
上記透明支持体の厚みとしては、特に制限はないが、取り扱い易い点で、50〜200μmが好ましい。
白色顔料含有発泡ポリエステルフィルム(例えば、ポリオレフィン微粒子を含有させ、延伸により空隙を形成した発泡PET)も好適に挙げることができる。更に銀塩写真用印画紙に用いられるレジンコート紙も好適である。
上記原紙としては、木材パルプを主原料とし、必要に応じて木材パルプに加えてポリプロピレンなどの合成パルプ、あるいはナイロンやポリエステルなどの合成繊維を用いて抄紙される。上記木材パルプとしては、LBKP、LBSP、NBKP、NBSP、LDP、NDP、LUKP、NUKPのいずれも用いることができるが、短繊維分の多いLBKP、NBSP、LBSP、NDP、LDPをより多く用いることが好ましい。
但し、LBSP及び/又はLDPの比率としては、10質量%以上、70質量%以下が好ましい。
更に、原紙剛度としては、JIS P−8143に規定される条件で20〜200gが好ましい。
原紙のpHは、JIS P−8113で規定された熱水抽出法により測定された場合、5〜9であることが好ましい。
バックコート層に含有される白色顔料としては、例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、珪藻土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料等が挙げられる。
バックコート層に含有されるその他の成分としては、消泡剤、抑泡剤、染料、蛍光増白剤、防腐剤、耐水化剤等が挙げられる。
本発明のインクジェット記録用媒体のインク受容層は、特に限定されず、公知の塗布方法を用いることができる。例えば、エクストルージョンダイコーター、エアードクターコーター、ブレッドコーター、ロッドコーター、ナイフコーター、スクイズコーター、リバースロールコーター、バーコーター等があげられる。インク受容層は、支持体上に1層でもよいし、多層構成になっていてもよく、さらにインク溶媒吸収層、中間層、保護層等を有していてもよい。本発明の無機媒染剤はインク受容層の全層またはインク受理表面付近に存在させればよい。
また、例えば、支持体表面に少なくとも微粒子と水溶性樹脂を含む第一の塗布液(以後、「塗布液(A)」と言うこともある)を塗布し、(1)該塗布と同時、(2)該塗布によって形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥速度を示す前のいずれかに少なくとも塩基性化合物を含むpHが7.1以上の第二の塗布液(以後、「塗布液(B)」と言うこともある)を付与した後、該第二の塗布液を付与した塗布層を架橋硬化させる方法(Wet−on−Wet法)により形成されるのが好ましい。
ここで、本発明に係わる分子内に2価以上の金属原子を少なくとも2種以上有する化合物は、上記塗布液(A)あるいは塗布液(B)の少なくとも一方に含有されるのが好ましい。特に塗布液(A)に含有されるのが好ましい。また、本発明の上記金属含有化合物を形成し得る2価以上の金属原子を有する化合物の一部を、上記第1の塗布液(塗布液(A))に含有させ、残りの2価以上の金属原子を有する化合物を、上記第2の塗布液(塗布液(B))に含有させて、後述する重層塗布の際に両者を反応させて本発明の金属含有化合物を形成する方法も利用できる。また、上記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤も、上記塗布液(A)あるいは塗布液(B)の少なくとも一方に含有されるのが好ましい。この様にして架橋硬化させたインク受容層を設けることは、インク吸収性や膜のヒビ割れ防止などの観点から好ましい。
気相法シリカ微粒子と分散剤を水中に添加して(例えば、水中のシリカ微粒子は10〜20質量%)、高速回転湿式コロイドミル(例えば、エム・テクニック(株)製の「クレアミックス」)を用いて、例えば10000rpm(好ましくは5000〜20000rpm)の高速回転の条件で例えば20分間(好ましくは10〜30分間)かけて分散させた後、架橋剤(ホウ素化合物)、ポリビニルアルコール(PVA)水溶液(例えば、上記気相法シリカの1/3程度の質量のPVAとなるように)を加え、更に本発明に係わる分子内に2価以上の金属原子を少なくとも2種以上有する化合物を、インク受容層用塗布液に含ませる場合には該化合物を加えて、上記と同じ回転条件で分散を行なうことにより調製することができる。得られた塗布液は均一なゾル状態であり、これを下記塗布方法で支持体上に塗布し乾燥させることにより、三次元網目構造を有する多孔質性のインク受容層を形成することができる。
上記の気相法シリカと分散剤とを混合した後、該混合液を分散機を用いて細粒化することで、平均粒子径50〜300nmの水分散液を得ることができる。該水分散液を得るために用いる分散機としては、高速回転分散機、媒体撹拌型分散機(ボールミル、サンドミルなど)、超音波分散機、コロイドミル分散機、高圧分散機等従来公知の各種の分散機を使用することができるが、形成されるダマ状微粒子の分散を効率的におこなうという点から、撹拌型分散機、コロイドミル分散機または高圧分散機が好ましい。
上記分散剤の微粒子に対する添加量は、0.1%〜30%が好ましく、1%〜10%が更に好ましい。
また、カレンダー処理時のロール間の線圧としては、50〜400kg/cmが好ましく、100〜200kg/cmがより好ましい。
この点を考慮すると、インクジェット記録の場合には、インク受容層の層厚としては、10〜50μmが好ましい。
上記空隙率および細孔メジアン径は、水銀ポロシメーター((株)島津製作所製の商品名「ポアサイザー9320−PC2」)を用いて測定することができる。
上記ヘイズ値は、ヘイズメーター(HGM−2DP:スガ試験機(株))を用いて測定することができる。
本発明のインクジェット記録方法においては、インクジェットの記録方式に制限はなく、公知の方式、例えば静電誘引力を利用してインクを吐出させる電荷制御方式、ピエゾ素子の振動圧力を利用するドロップオンデマンド方式(圧力パルス方式)、電気信号を音響ビームに変えインクに照射して、放射圧を利用してインクを吐出させる音響インクジェット方式、及びインクを加熱して気泡を形成し、生じた圧力を利用するサーマルインクジェット方式等に用いられる。インクジェット記録方式には、フォトインクと称する濃度の低いインクを小さい体積で多数射出する方式、実質的に同じ色相で濃度の異なる複数のインクを用いて画質を改良する方式や無色透明のインクを用いる方式が含まれる。
LBKP100部からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス300mlまで叩解し、エポキシ化ベヘン酸アミド0.5部、アニオンポリアクリルアミド1.0部、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン0.1部、カチオンポリアクリルアミド0.5部を、いずれもパルプに対する絶乾質量比で添加し、長網抄紙機により秤量し170g/m2の原紙を抄造した。
下記組成中の(a)気相法シリカ微粒子と(b)イオン交換水と(c)「シャロールDC−902P」を混合し、ビーズミル(例えば、KD−P((株)シンマルエンタープライゼス製))を用いて、分散させた後、下記(d)ポリビニルアルコールと(e)ホウ酸と(f)ポリオキシエチレンラウリルエーテルと(g)イオン交換水を含む溶液を加え、インク受容層用塗布液Aを調製した。
シリカ微粒子と水溶性樹脂との質量比(PB比=(a):(d))は、4.5:1であり、インク受容層用塗布液AのpHは、3.5で酸性を示した。
(a)気相法シリカ微粒子(無機微粒子) 10.0部
((株)トクヤマ製の「レオロシールQS-30」、平均一次粒子径7nm)
(b)イオン交換水 51.6部
(c)「シャロールDC−902P」(51%水溶液) 1.0部
(分散剤、日東紡(株)製)
(d)ポリビニルアルコール(水溶性樹脂)8%水溶液 27.8部
((株)クラレ製の「PVA124」、鹸化度98.5%、
重合度2400)
(e)ホウ酸(架橋剤) 0.4部
(f)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 1.2部
(花王(株)製「エマルゲン109P」(10%水溶液)、HLB値13.6)
(g)イオン交換水 33.0部
上記支持体のオモテ面にコロナ放電処理を行なった後、インク受容層用塗布液Aを、支持体のオモテ面にエクストルージョンダイコーターを用いて200ml/m2の塗布量で塗布し(塗布工程)、熱風乾燥機にて80℃(風速3〜8m/秒)で塗布層の固形分濃度が20%になるまで乾燥させた。この塗布層は、この期間は恒率乾燥速度を示した。その直後、下記組成の媒染剤溶液Bに30秒間浸漬して該塗布層上にその20g/m2を付着させ(媒染剤溶液を付与する工程)、更に80℃下で10分間乾燥させた(乾燥工程)。 これにより、乾燥膜厚32μmの色材受容層が設けられた記録媒体を作製した。
(a)硼酸(架橋剤) 0.65部
(b)ポリアリルアミン「PAA−03」20%水溶液 12.5部
(媒染剤、日東紡(株)製)
(c)イオン交換水 72.0部
(d)塩化アンモニウム(表面pH調製剤) 0.8部
(e)ポリオキシエチレンラウリルエーテル(界面活性剤) 10部
(花王(株)製の「エマルゲン109P」、2%水溶液、
HLB値13.6)
(f)メガファック「F1405」10%水溶液 2.0部
(大日本インキ化学工業(株)製のフッ素系界面活性剤)
上記より得られた本発明の記録媒体(No.3)〜(No.4)、並びに比較用記録媒体(No.1)〜(No.2)の各々について、以下の評価試験を行なった。試験の結果は下記の表3に示す。
それぞれ純正インクセットを装填したインクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製の「PM−970C」及びキャノン(株)製の「PIXUS950i」)を用いて、各記録媒体上に濃度が0.2〜2.2まで11段階、階段状に変化したシアンの単色画像を30℃80%RHの環境下で印字したときのブロンズ発生状況で評価した。
最高濃度までブロンズの発生ない場合をA、最低濃度から8〜11段目までの範囲でブロンズが発生する場合をB、最低濃度から7段目までの範囲でもブロンズが発生する場合をCとして評価した。
それぞれ純正インクセットを装填したインクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製の「PM−970C」及びキャノン(株)製の「PIXUS950i」)を用いて、各記録媒体上にマゼンタとシアンのベタ画像をそれぞれ印画し、オゾン濃度2.5ppmの環境下で24時間保管した。保管前と保管後のマゼンタとシアン濃度を、反射濃度測定計(Xrite社製の「Xrite938」)にて測定し、該マゼンタとシアン濃度の残存率を算出した。
残存率が、80%以上の場合をA、70〜80%未満の場合をB、60〜70%未満の場合をC、60%未満の場合をDとして、評価した。
それぞれ純正インクセットを装填したインクジェットプリンター(セイコーエプソン(株)製の「PM−970C」及びキャノン(株)製の「PIXUS950i」)を用いて、各記録媒体上にマゼンタとシアンのベタ画像を印画した後、365nm以下の波長領域の紫外線をカットするフィルターを通して、耐候試験機(Xenon Weather−O−meter Ci65A、米国ATLAS社製)を用いて、温度25℃相対湿度32%の環境条件下でD65光を照度85000ルックスで3.8時間照射し、その後ランプを消した状態で、温度20℃相対湿度91%の環境条件下に1時間放置するサイクルを168時間かけて行なった。この試験の前後の各色画像濃度を、反射濃度測定計(Xrite社製の「Xrite938」)にて測定し、各色濃度の残存率を算出した。
残存率が、90%以上の場合をA、80〜90%未満の場合をB、70〜80%未満の場合をC、70%未満の場合をDとして、評価した。
一方、本発明の化合物を用いなかった比較用記録媒体は、シアンの高濃度印字部においてブロンズが発生しており、共役π電子を有する原子数が9つであるベンゾトリアゾール−5−カルボン酸ではブロンズ抑制能力が不十分であることが判明した。
Claims (13)
- 1分子中に共役π電子を有する原子を12個以上有し、400〜700nmの分光領域の任意の波長におけるモル吸光係数が1万以下であり、一般式1で表される化合物を含有することを特徴とする記録用媒体。
一般式1:
A−X−L−(Y−B)n
一般式1において、
Aはトリアジン環基を表す。
L及びBは、それぞれ独立に、ベンゼン環基、ナフタレン環基又はトリアジン環基を表す。
XとYはそれぞれ独立に−NH−を表す。
nは0もしくは1を表す。
但し、一般式1で表される化合物は、スルホ基、カルボキシル基、フェノール性水酸基、およびホスホノ基から選ばれるイオン性親水性基を少なくとも1つ含有する。 - 前記化合物が、蛍光のない化合物であり、最も長波側の吸収ピークの波長(λmax)が350nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の記録用媒体。
- 前記化合物が、少なくとも2個の可溶化基を有し、該可溶化基がアルカリ金属イオン又はアンモニウムイオンをカウンターカチオンとして有することを特徴とする請求項1又は2に記載の記録用媒体。
- 支持体上にインク受容層を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録用媒体。
- インク受容層に前記化合物を含有することを特徴とする請求項4に記載の記録用媒体。
- インク受容層が、更に水溶性樹脂を含有することを特徴とする請求項5に記載の記録用媒体。
- 水溶性樹脂が、ポリビニルアルコール系樹脂、セルロース系樹脂、エーテル結合を有する樹脂、カルバモイル基を有する樹脂、カルボキシル基を有する樹脂、及びゼラチン類から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項6に記載の記録用媒体。
- インク受容層が、前記水溶性樹脂を架橋し得る架橋剤を含有することを特徴とする請求項6又は7に記載の記録用媒体。
- インク受容層が、更に微粒子を含有することを特徴とする請求項4〜8のいずれか1項に記載の記録用媒体。
- 微粒子が、シリカ微粒子、コロイダルシリカ、アルミナ微粒子、及び擬ベーマイトから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項9に記載の記録用媒体。
- インク受容層が、更に媒染剤を含有することを特徴とする請求項4〜10のいずれか1項に記載の記録用媒体。
- インクジェット用記録媒体であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の記録用媒体。
- インク受容層が、少なくとも微粒子及び水溶性樹脂を含有する塗布液を塗布した塗布層を架橋硬化させた層であり、前記架橋硬化が、前記塗布液及び/又は下記塩基性溶液に架橋剤を添加し、かつ、(1)前記塗布液を塗布して塗布層を形成すると同時、又は(2)前記塗布液を塗布して形成される塗布層の乾燥途中であって該塗布層が減率乾燥を示す前のいずれかのときに、pH7.1以上の塩基性溶液を前記塗布層に付与することにより行われることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の記録用媒体の製造方法。
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