JP4554568B2 - 固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体 - Google Patents
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Description
本発明のMEAに用いる重合体は、主鎖がポリフェニレン構造であり、スルホン酸基を有する側鎖と含窒素複素環基を有する側鎖とを有する構造を含むものである。
本発明においては、含窒素複素環基を有する側鎖は下記一般式(D)で表される。
(1)m=0、n=0であり、Yは−CO−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(2)m=1、n=0であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(3)m=1、n=1、k=1であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−SO3Hを有するフェニル基である構造、
(4)m=1、n=0であり、Yは−CO−であり、Arが置換基として2個の−SO3Hを有するナフチル基である構造、
(5)m=1、n=0であり、Yは−CO−であり、Zは−O−であり、Arが置換基として−O(CH2)4SO3Hを有するフェニル基である構造、
などを挙げることができる。
本発明の重合体は、下記一般式(C)および(A)で表される構造単位を含むことが好ましい。
(1)s=1、t=1であり、Aが−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基であり、Bが酸素原子であり、Dが−CO−または、−SO2−であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子である構造、
(2)s=1、t=0であり、Bが酸素原子であり、Dが−CO−または、−SO2−であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子である構造、
(3)s=0、t=1であり、Aが−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、Bが酸素原子であり、R1〜R16が水素原子またはフッ素原子またはニトリル基である構造、
が挙げられる。
スルホン酸基を有する重合体の製造には、例えば下記に示すA法、B法、C法の3通りの方法を用いることができる。
X’はハロゲン原子を示す。フッ素原子または塩素原子であることが好ましく、フッ素原子がより好ましい。
本発明に使用される重合体を得るためはまず上記モノマー(A’)、モノマー(C’)および必要に応じてもモノマー(B’)を共重合させ、前駆体を得る。
本発明に係るプロトン伝導膜は、上記スルホン酸基と上記含窒素複素環基を有する重合体からなる。
本発明において使用される触媒としては、細孔の発達したカーボン材料に白金または白金合金を担持させた担持触媒が好ましい。細孔の発達したカーボン材料としては、カーボンブラックや活性炭などが好ましく使用できる。カーボンブラックとしては、チャンネルブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなどが挙げられ、また活性炭は、種々の炭素原子を含む材料を炭化、賦活処理して得られる。
得られたスルホン化重合体の15重量%溶液(溶媒はメタノール/NMP=50/50(容量比)の混合溶媒)からキャスト膜を調製した。これを大量の蒸留水に一晩浸漬し、膜中の残存NMPを希釈により取り除いた後、乾燥し、膜を得た(膜厚40μm)。
得られたスルホン酸基を有する重合体の水洗水が中性になるまで洗浄し、フリーに残存している酸を除いて充分に水洗し、乾燥後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解したフェノールフタレインを指示薬とし、NaOHの標準液を用いて滴定を行い、中和点から、スルホン酸当量を求めた。
スルホン酸基を有しない重合体重量平均分子量は、溶剤としてテトラヒドロフラン(THF)を用い、GPCによって、ポリスチレン換算の分子量を求めた。
交流抵抗は、5mm幅の短冊状膜試料の表面に、白金線(φ=0.5mm)を押し当て、恒温恒湿装置中に試料を保持し、白金線間の交流インピーダンス測定から求めた。すなわち、85℃、相対湿度90%の環境下で交流10kHzにおけるインピーダンスを測定した。抵抗測定装置として、(株)NF回路設計ブロック製のケミカルインピーダンス測定システムを用い、恒温恒湿装置には、(株)ヤマト科学製のJW241を使用した。白金線は、5mm間隔に5本押し当てて、線間距離を5〜20mmに変化させ、交流抵抗を測定した。線間距離と抵抗の勾配から、膜の比抵抗を算出し、比抵抗の逆数から交流インピーダンスを算出し、このインピーダンスから、プロトン伝導率を算出した。
比抵抗R(Ω・cm)=0.5(cm)×膜厚(cm)×抵抗線間勾配(Ω/cm)
膜厚約40μmの各フィルムを、160℃オーブン中に24時間入れた。耐熱試験前後のサンプルを、上記のNMP系のGPC溶離液99.8重量部に対し、0.2重量部のプロトン伝導膜を浸漬、溶解後、不溶分を除去し、GPC測定を行った。耐熱試験前後のGPCの溶出面積の比から不溶分含量を求めた。
1)触媒ペースト
平均径50nmのカーボンブラック(ファーネスブラック)に白金粒子を、カーボンブラック:白金=1:1の重量比で担持させ、触媒粒子を作製した。次に、イオン伝導性バインダーとしてのパーフルオロアルキレンスルホン酸高分子化合物(DuPont社製Nafion(商品名))溶液に、前期触媒粒子を、イオン伝導性バインダー:触媒粒子=8:5の重量比で均一に分散させ、触媒ペーストを調製した。
カーボンブラックとポリテトラフルオロエチレン(PTFE)粒子とを、カーボンブラック:PTFE粒子=4:6の重量比で混合し、得られた混合物をエチレングリコールに均一に分散させたスラリーをカーボンペーパーの片面に塗布、乾燥させて下地層とし、該下地層とカーボンペーパーとからなるガス拡散層を2つ作製した。
本実施例で得られたプロトン伝導膜の両面に、前記触媒ペーストを、白金含有量が0.5mg/cm2となるようにバーコーター塗布し、乾燥させることにより電極塗布膜(CCM)を得た。前記乾燥は、100℃で15分間の乾燥を行った後、140℃で10分間の二次乾燥を行った。
前記CCMを前記ガス拡散層の下地層側で狭持し、ホットプレスを行なって膜−電極構造体を得た。前記ホットプレスは、80℃、5MPaで2分間の一次ホットプレスの後、160℃、4MPaで1分間の二次ホットプレスを行った。
本発明の膜−電極構造体を用いて、温度70℃、燃料極側/酸素極側の相対湿度を60%/70%、電流密度を1A/cm2とした発電条件により、発電性能を評価した。燃料極側には純水素を、酸素極側には空気をそれぞれ供給した。さらに、セル温度を113℃とし、電流密度0.2A/cm2で燃料極側/酸素極側の相対湿度をともに44%とした発電条件で耐久テストを実施し、クロスリークに至るまでの時間を計測した。
(1)含窒素複素環基含有スルホン化重合体A−N1の合成
2,5−ジクロロ−4’−フェノキシベンゾフェノン185.3g(540mmol)、4,4’−ジクロロベンゾフェノン15.1g(60mmol)、合成例2で得られた2,5−ジクロロ−4’−(1−ピロリル)ベンゾフェノン7.1g(24mmol)、ヨウ化ナトリウム11.7g(78mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド11.8g(18mmol)、トリフェニルホスフィン63.0g(240mmol)、亜鉛94.1g(1.44mol)を冷却管、三方コックを取り付けた三口フラスコに入れ、70℃のオイルバスにつけ、窒素置換後、窒素雰囲気下にN−メチル−2−ピロリドン1000mlを加え、反応を開始した。20時間反応後、N−メチル−2−ピロリドン500mlで希釈し、1:10塩酸/メタノール溶液に重合反応液を注ぎ、ポリマーを析出、洗浄後、ろ過、真空乾燥後、白色の粉末を得た。収量は、148gであった。また、重量平均分子量は、154000であった。このポリマー150gに対し、濃硫酸1500mlを加え室温で24時間、撹拌しスルホン化反応を行った。反応後、大量の純水中に注ぎ、スルホン化ポリマーを析出させた。pH7になるまでポリマーを純水によって洗浄し、ろ過後、スルホン化ポリマーを回収し、90℃で真空乾燥した。スルホン化ポリマーの収量は159gであった。このポリマーのイオン交換容量は2.3meq/g、重量平均分子量は185,000であった。このようにして得られたポリマーは、構造式(A−N1)で表される。スルホン酸基を有する重合体を、ポリマーA−N1とする。
上記で得られた含窒素複素環基含有スルホン化重合体A―N1を、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)疎水性ユニットBの合成
撹拌機、温度計、Dean−stark管、窒素導入管、冷却管を取り付けた1Lの三口フラスコに、4,4’−ジクロロジフェニルスルホン29.8g(104mmol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン37.4g(111mmol)、炭酸カリウム20.0g(145mmol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン168mL、トルエン84mLを加えて撹拌した。オイルバスで反応液を150℃で加熱還流させた。反応によって生成する水はDean−stark管にトラップした。3時間後、水の生成がほとんど認められなくなったところで、トルエンをDean−stark管から系外に除去した。徐々に反応温度を200℃に上げ、5時間撹拌を続けた後、4,4’−ジクロロベンゾフェノン7.5g(30mmol)を加え、さらに8時間反応させた。反応液を放冷後、トルエン100mLを加えて希釈した。反応液に不溶の無機塩をろ過し、濾液をメタノール2Lに注いで生成物を沈殿させた。沈殿した生成物をろ過、乾燥後、テトラヒドロフラン250mLに溶解し、これをメタノール2Lに注いで再沈殿させた。沈殿した白色粉末をろ過、乾燥し、疎水性ユニットB56gを得た。GPCで測定した数平均分子量(Mn)は10,500であった。得られた化合物は、構造式(B−1)で表される。
撹拌機、温度計、窒素導入管を取り付けた1Lの三口フラスコに、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル141.6g(338mmol)、上記で得られたMn10,500の疎水性ユニットB44.5g(4.2mmol)、合成例1で得られた2,5−ジクロロ−4’−(1−イミダゾリル)ベンゾフェノン5.4g(16.9mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(137mmol)、亜鉛53.7g(820mmol)をはかりとり、乾燥窒素置換した。ここにN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)430mLを加え、反応温度を80℃に保持しながら3時間撹拌を続けた後、DMAc730mLを加えて希釈し、不溶物をろ過した。得られた溶液を撹拌機、温度計、窒素導入管を取り付けた2Lの三口フラスコに入れ、115℃に加熱撹拌し、臭化リチウム44g(506mmol)を加えた。7時間撹拌後、アセトン5Lに注いで生成物を沈殿させた。ついで、1N塩酸、純水の順に洗浄後、乾燥して目的のスルホン化ポリマー124gを得た。得られた重合体の重量平均分子量(Mw)は166,000であった。得られた重合体は、式(II)で表されるスルホン化ポリマーと推定される。このポリマーのイオン交換容量は2.3meq/gであった。このようにして得られたスルホン酸基を有する重合体は構造式(B−N1)で表され、ポリマーB−N1とする。
上記で得られた含窒素複素環基含有スルホン化重合体B―N1を、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)疎水性ユニットCの合成
撹拌機、温度計、冷却管、Dean−Stark管、窒素導入の三方コックを取り付けた1Lの三口フラスコに、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン67.3g(0.20mol)、4,4’−ジクロロベンゾフェノン(4,4’−DCBP)60.3g(0.24mol)、炭酸カリウム71.9g(0.52mol)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)300mL、トルエン150mLをとり、オイルバス中、窒素雰囲気下で加熱し撹拌下130℃で反応させた。反応により生成する水をトルエンと共沸させ、Dean−Stark管で系外に除去しながら反応させると、約3時間で水の生成がほとんど認められなくなった。反応温度を130℃から徐々に150℃まで上げた。その後、反応温度を徐々に150℃まで上げながら大部分のトルエンを除去し、150℃で10時間反応を続けた後、4,4’−DCBP10.0g(0.040mol)を加え、さらに5時間反応した。得られた反応液を放冷後、副生した無機化合物の沈殿物をろ過除去し、濾液を4Lのメタノール中に投入した。沈殿した生成物を濾別、回収し乾燥後、テトラヒドロフラン300mLに溶解した。これをメタノール4Lに再沈殿し、目的の化合物95g(収率85%)を得た。
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)100mLを下記構造式C−2で表される化合物モノマーC27.21g(38.6mmol)と、(1)で合成した疎水性ユニット16.13g(1.44mmol)、合成例3で得られた2,5−ジクロロ−4’−(2−ベンゾチアゾールチオキシ)ベンゾフェノン0.80g(1.93mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド0.79g(1.2mmol)、トリフェニルホスフィン4.20g(16.0mmol)、ヨウ化ナトリウム0.18g(1.20mmol)、亜鉛6.28g(96.1mmol)の混合物中に窒素下で加えた。
上記で得られた含窒素複素環基含有スルホン化重合体C―N1を、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)疎水性ユニットDの合成
撹拌機、温度計、冷却管、Dean−Stark管、窒素導入の三方コックを取り付けた1Lの三口フラスコに、2,6−ジクロロベンゾニトリル49.4g(0.29mol)、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン88.4g(0.26mol)、炭酸カリウム47.3g(0.34mol)をはかりとった。窒素置換後、スルホラン346ml、トルエン173mlを加えて撹拌した。フラスコをオイルバスにつけ、150℃に加熱還流させた。反応により生成する水をトルエンと共沸させ、Dean−Stark管で系外に除去しながら反応させると、約3時間で水の生成がほとんど認められなくなった。反応温度を徐々に上げながら大部分のトルエンを除去した後、200℃で3時間反応を続けた。次に、2,6−ジクロロベンゾニトリル12.3g(0.072mol)を加え、さらに5時間反応した。
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)540mLを、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル135.0g(336mmol)と、(1)で合成した疎水性ユニットD40.7g(5.6mmol)、合成例2で得られた2,5−ジクロロ−4’−(1−イミダゾリル)ベンゾフェノン6.71g(16.8mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(137mmol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、亜鉛53.7g(821mmol)の混合物中に窒素下で加えた。
上記で得られた含窒素複素環基含有スルホン化重合体D−N1を、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)スルホン化重合体RAの合成
2,5−ジクロロ−4’−フェノキシベンゾフェノン185.3g(540mmol)、4,4’−ジクロロベンゾフェノン15.1g(60mmol)、ヨウ化ナトリウム11.7g(78mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド11.8g(18mmol)、トリフェニルホスフィン63.0g(240mmol)、亜鉛94.1g(1.44mol)を冷却管、三方コックを取り付けた三口フラスコに入れ、70℃のオイルバスにつけ、窒素置換後、窒素雰囲気下にN−メチル−2−ピロリドン1,000mlを加え、反応を開始した。20時間反応後、N−メチル−2−ピロリドン500mlで希釈し、1:10塩酸/メタノール溶液に重合反応液を注ぎ、ポリマーを析出、洗浄後、ろ過、真空乾燥後、白色の粉末を得た。収量は、153gであった。また、重量平均分子量は、159,000であった。このポリマー150gに対し、濃硫酸1,500mlを加え室温で24時間、撹拌しスルホン化反応を行った。反応後、大量の純水中に注ぎ、スルホン化ポリマーを析出させた。pH7になるまでポリマーを純水によって洗浄し、ろ過後、スルホン化ポリマーを回収し、90℃で真空乾燥した。スルホン化ポリマーの収量は179gであった。このポリマーのイオン交換容量は2.3meq/g、重量平均分子量は183,000であった。このようにして得られたポリマーは、構造式(RA)で表され、スルホン酸基を有する重合体を、ポリマーRAとする。
上記で得られたスルホン化重合体RAを、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)スルホン化重合体RBの合成
撹拌機、温度計、窒素導入管を取り付けた1Lの三口フラスコに、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル141.5g(337mmol)、[実施例2](1)で得られたMn10,500の疎水性ユニットB48.5g(4.6mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(137mmol)、亜鉛53.7g(821mmol)をはかりとり、乾燥窒素置換した。ここにN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)430mLを加え、反応温度を80℃に保持しながら3時間撹拌を続けた後、DMAc730mLを加えて希釈し、不溶物をろ過した。
上記で得られたスルホン化重合体RBを、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)スルホン化重合体RCの合成
乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)100mLを上記構造式C−2で表される化合物モノマーC27.18g(38.5mmol)と、[実施例3](1)で合成した疎水性ユニット16.58g(1.48mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド0.79g(1.2mmol)、トリフェニルホスフィン4.20g(16.0mmol)、ヨウ化ナトリウム0.18g(1.20mmol)、亜鉛6.28g(96.1mmol)の混合物中に窒素下で加えた。
上記で得られたスルホン化重合体RCを、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
(1)スルホン化重合体RDの合成
撹拌機、温度計、窒素導入管を取り付けた1Lの三口フラスコに、3−(2,5−ジクロロベンゾイル)ベンゼンスルホン酸ネオペンチル134.6g(336mmol)と、[実施例4](1)で合成した疎水性ユニットD47.4g(6.5mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)ニッケルジクロリド6.71g(10.3mmol)、トリフェニルホスフィン35.9g(136mmol)、ヨウ化ナトリウム1.54g(10.3mmol)、亜鉛53.7g(820mmol)をはかりとった。これに、乾燥したN,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)430mLを窒素下で加えた。
上記で得られたスルホン化重合体RDを、メタノール/NMP=50/50の混合溶媒に15重量%になるよう溶解し、ワニスを調製した。これをキャスト法により、キャスト膜を調製し、大量の蒸留水への浸漬により、膜中の残存NMPを希釈により除去し、目的の40μmの膜を得た。得られた膜を用いて、プロトン伝導性評価、耐熱性評価を行った。また、膜−電極構造体を作製し、発電性能および耐久性の評価を行った。結果を表1に示す。
本発明の膜−電極構造体を用いて、セル温度を113℃、電流密度0.1A/cm2で燃料極側/酸素極側の相対湿度をともに53%とした発電条件で240時間の耐久テストを実施し、膜の耐久性について調べた。膜の劣化状況は、強度残存率と分子量保持率により確認した。
発電耐久テスト後の膜の強度残存率は以下のようにして求めた。本発明で得られた膜−電極構造体より、カーボンペーパーと下地層からなる拡散層を剥がし、CCMの状態とした。JIS K6251に記載の7号ダンベル形状に試料片を打ち抜き、JIS K7113に準じ、湿度23±2℃、相対湿度50±5%の条件下で48時間の状態調整を行い、破断強度の測定を行った(引張速度:50mm/min)。発電耐久テスト前後の値より、耐久テスト後の強度残存率を求めた。引張り試験測定装置は、島津製作所製AGS−J 500Nにより行った。
強度残存率(%)=耐久テスト後破断荷重(N)/初期破断荷重(N)×100
発電耐久テスト後の膜の分子量保持率は以下のようにして求めた。発電耐久テスト終了後の膜−電極構造体より、カーボンペーパーと下地層からなる拡散層を剥がし、CCMの状態とした。CCMより、スチームクリーナーを用いて電極を剥がし、電解膜の状態とした。得られた膜を1cm2にカットし、50mlの0.5mol/L硫酸に10分浸漬し、酸処理を行った。次いでサンプルを純水で洗浄し、95℃のオーブンで1時間乾燥し、測定用サンプルとした。得られたサンプルを、臭化リチウムとリン酸とN−メチル−2−ピロリドンからなる混合溶液を溶離液として用い、GPCによって、ポリスチレン換算の分子量を求めた。発電耐久テスト前後の値より、耐久テスト後の分子量保持率を求めた。
分子量保持率(%)=耐久テスト後分子量Mn/初期分子量Mn×100
Claims (4)
- 固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極、他方の面にカソード電極を設けた固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体において、
前記固体高分子電解質膜は、主鎖がポリフェニレン構造であり、スルホン酸基を有する側鎖と、含窒素複素環基を有する側鎖と、を有する構造を含み、
前記含窒素複素環基を有する側鎖が下記一般式(D)で表され、前記スルホン酸基を有する側鎖が下記一般式(E)で表される固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
(式中、Zは直接結合または、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Yは−CO−を示し、R 20 は含窒素複素環基を示す。qは1〜5の整数を示し、pは1を示す。)
(式中、Yは−CO−を示し、Zは直接結合または、−(CH 2 ) l −(lは1〜10の整数である)、−C(CH 3 ) 2 −、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Arは−SO 3 H、−O(CH 2 ) h SO 3 Hまたは−O(CF 2 ) h SO 3 Hで表される置換基を有する芳香族基を示す。hは1〜12の整数を示し、mは0または1を示し、nは0を示し、kは1〜4の整数を示す。) - 前記含窒素複素環基がピロール、チアゾール、イソチアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、ピリジン、イミダゾール、イミダゾリン、ピラゾール、1,3,5−トリアジン、ピリミジン、ピリタジン、ピラジン、インドール、キノリン、イソキノリン、ブリン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンズチアゾール、テトラゾール、テトラジン、トリアゾール、カルバゾール、アクリジン、キノキサリン、キナゾリンからなる含窒素複素環化合物およびこれらの誘導体からなる群から選ばれる化合物から誘導される少なくとも1種の基である請求項1記載の固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
- 固体高分子電解質膜の一方の面にアノード電極、他方の面にカソード電極を設けた固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体において、
前記固体高分子電解質膜は、主鎖がポリフェニレン構造であり、スルホン酸基を有する側鎖と、含窒素複素環基を有する側鎖と、を有する構造を含み、
下記一般式(C)で表される構造単位および下記一般式(A)で表される構造単位を含む固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
(式中、Zは直接結合または、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Yは−CO−を示し、R20は含窒素複素環基を示す。qは1〜5の整数を示し、pは1を示す。)
(式中、Yは−CO−を示し、Zは直接結合または、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−C(CH3)2−、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Arは−SO3H、−O(CH2)hSO3Hまたは−O(CF2)hSO3Hで表される置換基を有する芳香族基を示す。hは1〜12の整数を示し、mは0または1を示し、nは0を示し、kは1〜4の整数を示す。) - さらに下記一般式(B)で表される構造を有する請求項3記載の固体高分子型燃料電池用膜−電極構造体。
(式中、A、Dは独立に直接結合または、−CO−、−SO2−、−SO−、−CONH−、−COO−、−(CF2)l−(lは1〜10の整数である)、−(CH2)l−(lは1〜10の整数である)、−CR’2−(R’は脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基およびハロゲン化炭化水素基を示す)、シクロヘキシリデン基、フルオレニリデン基、−O−、−S−からなる群より選ばれた少なくとも1種の構造を示し、Bは独立に酸素原子または硫黄原子であり、R1〜R16は、互いに同一でも異なっていてもよく、水素原子、フッ素原子、アルキル基、一部またはすべてがハロゲン化されたハロゲン化アルキル基、アリル基、アリール基、ニトロ基、ニトリル基からなる群より選ばれた少なくとも1種の原子または基を示す。s、tは0〜4の整数を示し、rは0または1以上の整数を示す。)
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