JP4560244B2 - 光プラグ着脱工具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、レセプタクルに対し、光プラグを着脱するのに用いられる工具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光プラグ着脱専用工具としては、基部を把持部とした本体の上下(左右)両側部に、二個一対のレバーを、その略中間部を枢着して開閉自在に配設すると共に、該一対のレバーには、その先端部のプラグクランプ部が閉じる方向に、介在したバネによるバネ力を付勢してなるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、上記従来のプラグ着脱工具は、本体及び一対のレバーが金属製のため絶縁性が悪く、また、一対のレバーが必要である分、構造的に複雑で大型で重く、かつプラグ着脱時、レバーの操作が必要であるため、操作性が悪い上、高価である等の問題がある。
【0004】
【目的】
本発明は、上記した従来のプラグ着脱工具が有するこのような問題点に鑑みてなされたもので、プラスチックで一体成形が可能であるため、絶縁性に優れると共に、大量生産が可能で安価であり、また軽量で操作性が良く、使い勝手の良い光プラグ着脱工具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光プラグ着脱工具は、光ファイバーケーブルの端部に取り付けられた光プラグをレセプタクルに対して着脱するのに用いられ、プラスチックにて一体に成形された光プラグ着脱工具であって、
上向きの開口部を有する凹溝条に形成した本体の長尺方向先端部に、プラグフレームの左右に対称に開設した係止孔と係合する係合突起を対向突設した弾性を有する二個一対のクランプ板を所定の間隔をおいて平行に突設し、前記各係合突起は、その上部及び後部を前記係止孔の開口縁と各係止すべくクランプ板内面に対して垂直に形成された係止面と、前記各係合突起の前部及び下部を当該係合突起先端側から各クランプ板内面側に向けて前方及び下方へ傾斜下降するように形成された傾斜面とを備え、
プラグフレームに対し、本体を前方へ押し込むことで、前記係合突起の前部傾斜面がプラグフレームにおける後端左右両角部に突き当って滑動し、二個一対のクランプ板が外側へ対称に押し広げられ、各係合突起がプラグフレーム左右の係止孔に嵌合することで本体がプラグフレームに外装され、
各係合突起が各係止孔に係合して本体がプラグフレームに嵌合された状態から、プラグフレームを水平状態に保ったまま本体の開口部上方に引張ることで、プラグフレームの係止孔開口縁が係合突起の下部傾斜面と当接して互いに滑動することで、二個一対のクランプ板は外側へ対称に押し広げられて各係止孔と各係合突起の係合が外され、本体がプラグフレームから取り外されるように各形成したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
プラグがレセプタクルに嵌合実装されている状態で、該プラグ後部に対し、工具を同軸上において、その先端部を押し込むと、二個一対のクランプ板に対向突設した二個の係合突起の前部傾斜面がプラグフレーム後端の左右角部と突き当る。そこで、さらに工具を押し込むと、上記傾斜面が上記左右角部を滑動して押し込まれることで、二個一対のクランプ板は外側へ対称に、自体の有する弾発力に抗して押し広げられて押し込まれ、両係合突起はプラグフレーム上に乗り上がり、さらに、工具が押し込まれて両係合突起が、プラグフレームの係止孔に一致すると、クランプ板が内側へ水平に弾性復帰し、各係合突起は、プラグフレーム左右の係止孔に嵌合する。
【0007】
次いで、工具を後方へ引張ることで、当該工具と一体となってプラグはレセプタクルから引き抜かれる。
引き抜かれたプラグを工具から外す際は、プラグを水平状態に保ったまま工具の開口部上方に引張ると、プラグフレームの係止孔開口縁が係合突起の下部傾斜面と当接し、互いに滑動することで、二個一対のクランプ板は外側へ対称に押し広げられ、プラグフレームの左右外側面に各係合突起は乗り上がり、さらにプラグを上方へ引張ることで該プラグを工具の上方開口部から外すことができる。
プラグが工具から取り外されることで、二個一対にクランプ板は、自体の弾性により内側へ水平に復帰する。
【0008】
また、工具の先端にプラグを係合保持した状態で、工具よりプラグをレセプタクルに押し込むことによって、該プラグをレセプタクルに嵌合することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る光プラグ着脱工具の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係る光プラグ着脱工具の一部切欠した主要部とプラグの斜視図を示し、図2は、同上工具をプラグ後部に差し込む途中の状態を示す一部切欠した横断面図を示し、図3は、同上工具をプラグに係合した状態を示す一部切欠した横断面図を示し、図4は、同上工具における二個一対のクランプ板のうち一方のクランプ板の正面図を示し、図5は、同上クランプ板の平面図を示し、図6は、同上クランプ板の底面図を示し、図7は、同上クランプ板の右側面図を示し、図8(A)、(B)、(C)は、図3において矢視A−A線に沿って切断したプラグと工具の係合した状態と、工具からプラグを取り外す途中の状態と、工具から取り外した状態の各断面図を示し、図9(A)、(B)、(C)は、工具の平面図と側面図と正面図を示し、図10は、工具を用いてレセプタクルからプラグを引き抜いた状態の横断面図を示し、図11は、工具を用いてプラグをレセプタクルに嵌合した状態の横断面図を示す。
【0010】
本発明に係る工具1は、次のように構成される。
上記工具の本体2は、図9(A)、(B)、(C)に示したように、内面を略半円形状の凹曲面に形成した底板3と、該底板3の左右両端から前方へ水平に突出並設した側板4及び側板5とで一軸方向に長い凹溝条に形成させてあると共に、その長さ方向の略中間部は、底板3及び側板4並びに側板5を各内側へ大きな曲率で凹曲することで狭幅の把持部6に形成させてある。
【0011】
上記本体2の先端部2aには、図1ないし図3及び図9(A)、(B)、(C)に示したように、二個一対のプラグクランプ板7、7を、側板4、及び側板5の端部から前方(上記各図において右方向)へ突出し、所定の間隔lをおいて並設させてある。また、当該二個一対のクランプ板7、7は、各々が外側へ対称に弾性変形可能にして、かつ水平に弾性復帰可能なるよう弾性が付与させてあり、先端近傍の内側には、図1ないし図3及び図8(A)、(B)、(C)に示したように、プラグ9におけるプラグフレーム10の後部左右に対称に穿設した係止孔11、11と係合する係合突起8、8を対向突設させてある。
【0012】
上記各係合突起8、8は、図1ないし図7に明示したように、後部及び上部は、上記したプラグフレーム10の各係止孔11、11の垂直な後部開口縁11a及び上部開口縁11bと係止する垂直な係止面8a、8bに形成させてあり、上記係止孔11、11へ係合突起8、8を係合した状態では、図3に示した如く、工具1に対し、プラグ9が図3において右方向への引き抜きが阻止され、また図8(A)に示したように工具1に対し、プラグ9が後向、つまり図8(A)において右方向への引き抜きが阻止されるよう形成されている。
【0013】
さらに、上記各係合突起8、8は、その突出した平らな先端面8cの前部及び下部を、図1及び図7に示したように、上記先端面8cから各クランプ板7、7の内面(対向面)にかけて前方及び下方へ傾斜下降する傾斜面8d、8eに形成させてある。
【0014】
即ち、上記した前部の傾斜面8d、8dは、図1に示したように、プラグ9に対し、工具1を矢印aで示した方向へ押し込むことで、上記傾斜面8d、8dがプラグフレーム10における後端左右両角部10a、10aに突き当って滑動し、二個一対のクランプ板7、7が、図2に二点鎖点で示したように外側へ対称に押し広げられてプラグフレーム10に外装されるように形成される。
【0015】
一方、上記した下部の傾斜面8e、8eは、既述した二個一対の係合突起8、8が二個一対の係止孔11、11に係合してプラグ9が工具1に嵌合された図3及び図8(A)に示した状態から、プラグ9を水平状態に保ったままで、図8(B)に矢印bで示した方向へ押し出すことで、上記傾斜面8e、8eがプラグフレーム10における係止孔11、11の開口縁と突き当って滑動し、二個一対のクランプ板7、7が外側、つまり左右外側へ対称に押し広げられ、上記係止孔11、11と係合突起8、8の係合が外され、プラグ9が工具1の上方開口部2bから引き抜きできるように形成される。
【0016】
さらに、上記した工具1は、弾性に富む任意のプラスチックにて一体に成形される。したがって、工具1の全体が絶縁性を備えている。
【0017】
なお、図1ないし図3及び図10並びに図11において、12はプラグ9のフェルール、図2及び図3並びに図10、図11において、13は光ファイバケーブル、図10及び図11において、14はパネル15に取付けたレセプタクルを各示す。
【0018】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、工具先端の二個一対のクランプ板内面に対向突設した係合突起の前部傾斜面により、プラグに対し、工具を軸方向へ押し込むだけで両者を嵌合でき、このように嵌合した状態で、レセプタクルに対し、工具と共にプラグを押し込み、または手前に引くことでプラグの着脱を簡単に行うことができると共に、引き抜かれたプラグは、水平状態に保ったまま工具の開口部上方へ押し出すだけで、該プラグを工具から極めて容易に取り外すことができる。
【0019】
さらに、本発明の工具は、プラスチックにて一体に成形できるので、絶縁性に優れると共に、軽量で操作性に優れ、使い勝手が良く、また、大量生産が可能であるから製造コストが低く、安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る光プラグ着脱工具の一部切欠した主要部とプラグを示す斜視図である。
【図2】 同上工具をプラグ後部に係合する途中の状態を示す一部切欠した横断面図である。
【図3】 同上工具にプラグを係合した状態を示す一部切欠した横断面図である。
【図4】 同上工具先端部における二個一対のクランプ板の一方のみを示す正面図である。
【図5】 同上工具の一方のクランプ板を示す平面図である。
【図6】 同上工具の一方のクランプ板を示す底面図である。
【図7】 同上工具の一方のクランプ板を示す右側面図(端面図)である。
【図8】(A)、(B)、(C)
(A)は、図3においてA−A線に沿って切断した工具とプラグの係合状態を示す断面図、(B)は、プラグを工具から途中まで押し出した状態を示す断面図、(C)は、プラグを工具から取り外す状態を示す断面図である。
【図9】(A)、(B)、(C)
(A)は、同上工具の全体を示す平面図、(B)は、同工具の全体を示す側面図、(C)は、同工具の正面図である。
【図10】 同上工具を用いてプラグをレセプタクルから引き抜いた状態を示す一部切欠した横断面図である。
【図11】 同上工具を用いてプラグをレセプタクルに嵌合した状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 工具
2 本体
2a 先端部
7 クランプ板
8 係合突起
8a、8b 係止面
8c 先端面
8d、8e 傾斜面
9 プラグ
10 プラグフレーム
11 係止孔
11a、11b 開口縁
l 間隔
Claims (1)
- 光ファイバーケーブルの端部に取り付けられた光プラグをレセプタクルに対して着脱するのに用いられ、プラスチックにて一体に成形された光プラグ着脱工具であって、
上向きの開口部を有する凹溝条に形成した本体の長尺方向先端部に、プラグフレームの左右に対称に開設した係止孔と係合する係合突起を対向突設した弾性を有する二個一対のクランプ板を所定の間隔をおいて平行に突設し、前記各係合突起は、その上部及び後部を前記係止孔の開口縁と各係止すべくクランプ板内面に対して垂直に形成された係止面と、前記各係合突起の前部及び下部を当該係合突起先端側から各クランプ板内面側に向けて前方及び下方へ傾斜下降するように形成された傾斜面とを備え、
プラグフレームに対し、本体を前方へ押し込むことで、前記係合突起の前部傾斜面がプラグフレームにおける後端左右両角部に突き当って滑動し、二個一対のクランプ板が外側へ対称に押し広げられ、各係合突起がプラグフレーム左右の係止孔に嵌合することで本体がプラグフレームに外装され、
各係合突起が各係止孔に係合して本体がプラグフレームに嵌合された状態から、プラグフレームを水平状態に保ったまま本体の開口部上方に引張ることで、プラグフレームの係止孔開口縁が係合突起の下部傾斜面と当接して互いに滑動することで、二個一対のクランプ板は外側へ対称に押し広げられて各係止孔と各係合突起の係合が外され、本体がプラグフレームから取り外されるように各形成したことを特徴とする光プラグ着脱工具。
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