エンジンとバッテリで駆動する電動機とから与えられる動力を用いて駆動するハイブリッド建設機械が知られている。そのハイブリッド建設機械としては、油圧により駆動されるブーム、アームに装着されたバケットの作動により土砂などを掘削、放土する油圧ショベルが例示される。このようなハイブリッド建設機械は、効率が高く、環境にやさしいなどの利点を持っている。このような複数の動力源をより効率よく制御することが望まれている。
特開2001−304001号公報には、負荷状態に応じた最適な動力を供給できる動力装置が開示されている。その動力装置は、内燃機関と、内燃機関の回転出力を断続するクラッチと、クラッチを介して内燃機関に直列に接続され負荷を駆動する電気モータと、内燃機関に接続され電動機機能および発電機機能を有するモータ・ジェネレータと、発電機機能のモータ・ジェネレータにより充電され電動機機能のモータ・ジェネレータおよび電気モータに駆動エネルギを供給するバッテリとを具備したことを特徴としている。
特開2002−322682号公報には、ハイブリッド方式において省エネルギーを実現することができるショベルが開示されている。そのショベルは、下部走行体上に上部旋回体が搭載され、この上部旋回体に、ブームとアームとバケットを備えた掘削アタッチメントが設けられて構成されるショベルにおいて、原動機と、この原動機により駆動されて発電動作を行う一方で外部から電力を供給されて電動機動作を行う電動機兼用の発電機と、この発電機からの余剰電力を蓄えるバッテリと、上記発電機の動作を上記発電動作を行う発電機モードと上記バッテリを電源として電動機動作を行う電動機モードの間で切換えるとともに電動機モードで上記バッテリの電力を発電機に供給する切換制御手段とを具備し、かつ、(i)上記ブームを駆動するブームシリンダ、上記アームを駆動するアームシリンダ、上記バケットを駆動するバケットシリンダがそれぞれブーム用、アーム用、バケット用の別々の油圧ポンプによって駆動され、(ii)上記ブーム用油圧ポンプは、上記発電機またはバッテリからの電力によって回転するブーム用電動機によって駆動され、(iii)このブーム用電動機の回転方向によりブームシリンダの作動方向が制御され、ブーム用電動機の回転数によりブームシリンダの作動速度が制御され、(iv)ブーム用電動機の回生電力が上記バッテリに回収されるように構成されたことを特徴としている。
特開2002−325379号公報には、バッテリ能力を超える充放電が行われることによるバッテリの劣化を防止することができるとともにエンジンの燃費の向上を図ることができるハイブリッド建設機械の電力制御装置が開示されている。そのハイブリッド建設機械の電力制御装置は、エンジンと、該エンジンに駆動される発電機と、該発電機により発電される電力を蓄積する蓄電装置と、前記発電機および前記蓄電装置により駆動される1又は複数の電動アクチュエータとを備えたハイブリッド建設機械の電力制御装置において、電動アクチュエータの要求電力を検出する負荷検出手段と、前記蓄電装置の充電電力の最大値を設定する充電電力設定手段と、前記蓄電装置の放電電力の最大値を設定する放電電力設定手段と、前記発電機の出力電力の上限値および下限値を設定する発電機出力電力設定手段と、前記充電電力設定手段による設定値、前記放電電力設定手段により設定値、前記発電機出力電力設定手段による設定値、および前記負荷検出手段による検出結果を基に前記発電機と前記蓄電装置との電力配分を決定する電力配分決定手段と、前記電力配分決定手段による決定結果を基に前記発電機の出力電力を制御する発電機電力制御手段と、前記電力配分決定手段による決定結果を基に前記蓄電装置の充放電電力を制御する蓄電装置電力制御手段とを備えたことを特徴としている。
特開2002−330554号公報には、電動機を介して負荷から要求される電力が急変する場合でも、発電機および蓄電手段から過不足なく好適に電力を供給することが可能なハイブリッド車両の電力制御装置および当該電力制御装置を備えたハイブリッド建設機械が開示されている。そのハイブリッド車両の電力制御装置は、エンジンと、このエンジンによって駆動される発電機と、少なくとも1つの蓄電手段と、上記発電機および上記蓄電手段の少なくとも一方から供給される電力によって駆動される電動機と、この電動機を駆動源として動作する負荷とを備えたハイブリッド車両の電力制御装置であって、上記発電機と直流ラインとの間に介設され、上記発電機から出力される電力を直流電力に変換して上記直流ラインに出力する第1電力変換手段と、上記蓄電手段と上記直流ラインとの間に介設され、上記蓄電手段から出力される電力を直流電力に変換して上記直流ラインに出力する少なくとも1つの第2電力変換手段と、上記直流ラインに電気的に接続され、当該直流ラインを介して供給される電力に基づき上記電動機を駆動する電動機駆動手段と、上記電動機を介して上記負荷から要求される電力に応じた直流電力を上記直流ラインに出力すべく上記第1電力変換手段および上記第2電力変換手段を制御する電力制御手段とを備え、この電力制御手段は、上記負荷からの要求電力の変動に関わりなく上記直流ラインの電圧がほぼ一定に保持されるように、上記第1電力変換手段および上記第2電力変換手段を制御するものであることを特徴としている。
特開2003−27985号公報には、できるだけ簡単な構成で、電動・発電機によりエンジンのアシスト作動や発電作動を行わせ、エンジンを目標とする運転状態に正確に制御することのできるハイブリッド建設機械の駆動制御装置が開示されている。そのハイブリッド建設機械の駆動制御装置は、エンジンと、このエンジンの回転数を設定する回転数設定手段と、エンジンの燃料噴射量を調整するガバナと、前記設定回転数となるよう前記ガバナを制御し前記エンジンを制御するエンジン制御手段と、エンジンにより駆動される油圧ポンプとを備え、この油圧ポンプから吐出される圧油により油圧作業部の駆動を行う建設機械の駆動制御装置において、前記エンジンから前記油圧ポンプヘトルクを伝達する伝達軸に設けられた電動・発電機と、この電動・発電機に対する電気エネルギーの授受を行う蓄電手段と、前記電動・発電機の動作を制御する電動発電制御手段とを備え、前記電動発電制御手段は、目標トルクに対応する燃料噴射量を予め設定しておき、この目標トルクに対応する燃料噴射量を燃料噴射量の目標値として用い、この目標値と燃料噴射量の実測値とを比較して、実測値が目標値より大きくなると前記電動・発電機を電動機として機能させ、実測値が目標値より小さくなると前記電動・発電機を発電機として機能させるよう制御することを特徴としている。
特開2003−28071号公報には、できるだけ簡単な構成で、電動・発電機によりエンジンのアシスト作動や発電作動を行わせ、エンジンを目標とする運転状態に正確に制御することのできるハイブリッド建設機械の駆動制御装置が開示されている。そのハイブリッド建設機械の駆動制御装置は、エンジンと、このエンジンの回転数を設定する回転数設定手段と、この設定回転数となるよう前記エンジンを制御するエンジン制御手段と、エンジンにより駆動される油圧ポンプとを備え、この油圧ポンプから吐出される圧油により油圧作業部の駆動を行う建設機械の駆動制御装置において、前記エンジンから前記油圧ポンプヘトルクを伝達する伝達軸に設けられた電動・発電機と、この電動・発電機に対する電気エネルギーの授受を行う蓄電手段と、前記電動・発電機の動作を制御する電動発電制御手段とを備え、前記電動発電制御手段は、目標トルクに対応するエンジン回転数を予め設定しておき、この目標トルクに対応するエンジン回転数をエンジン回転数の目標値として用い、この目標値とエンジン回転数の実測値とを比較して、実測値が目標値より小さくなると前記電動・発電機を電動機として機能させ、実測値が目標値より大きくなると前記電動・発電機を発電機として機能させるよう制御することを特徴としている。
特開2005−155251号公報には、装置の小型・軽量化、及びコストの低減、並びに、常に此種の建設機械で要求されている高出力化を図る建設機械用動力系制御装置が開示されている。その建設機械用動力系制御装置は、エンジンと、該エンジンにより駆動される油圧ポンプと、電気エネルギーを蓄えるためのバッテリとを備える建設機械用動力系制御装置に於いて、前記エンジンにより回転され、該回転された機械エネルギーを電気エネルギーに変換して前記バッテリに供給して蓄える発電機としての動作と、前記バッテリから受け取った電気エネルギーを機械エネルギーに変換して前記油圧ポンプに供給するトルクアシスト用電動機としての動作とを選択的に行うことが可能である電動/発電機と、前記エンジンの負荷変動を検出し、前記エンジンの高負荷運転時に、前記電動/発電機を前記トルクアシスト用電動機として動作させ、前記エンジンの軽負荷運転時に、前記エンジンの余剰トルクにより前記電動/発電機を前記発電機として動作させるように前記電動/発電機の切り換えを制御する制御手段とを備え、前記油圧ポンプのトルク設定値を上記エンジンの出力トルク以上としたことを特徴としている。
特開2005−155252号公報には、バッテリの電圧変動を抑制すると共に、装置の小型・軽量化、及びコストの低減、並びに、常に此種の建設機械で要求されている高出力化を図る建設機械用動力系制御装置が開示されている。その建設機械用動力系制御装置は、エンジンと、該エンジンのパワーラインに接続された油圧ポンプと、該エンジンの余剰トルクで駆動される発電機と、該発電機で生成された電気エネルギーを蓄えるためのバッテリと、該バッテリから受け取った電気エネルギーを機械エネルギーに変換して前記油圧ポンプに供給するトルクアシスト用電動機とを備える建設機械用動力系制御装置に於いて、前記バッテリの電圧変動を検出し、該バッテリ電圧が上昇した時、前記トルクアシスト用電動機を動作させて前記油圧ポンプの設定トルクを増加し、該バッテリ電圧が下降した時、前記発電機を動作させて生成される電気エネルギーを前記バッテリに蓄えるように制御する制御手段を備え、前記バッテリ電圧の変動を抑えるようにしたことを特徴としている。
特開2001−304001号公報
特開2002−322682号公報
特開2002−325379号公報
特開2002−330554号公報
特開2003−27985号公報
特開2003−28071号公報
特開2005−155251号公報
特開2005−155252号公報
図面を参照して、本発明による電力配分制御装置の実施の形態を記載する。その電力配分制御装置1は、図1に示されているように、ハイブリッド建設機械2に適用されている。ハイブリッド建設機械2としては、ブーム、アームに装着されたバケットの作動により土砂などを掘削、放土する油圧ショベルが例示される。ハイブリッド建設機械2は、エンジン3と油圧ポンプモータ5とアクチュエータ6と電動発電機7とを備えている。
エンジン3は、シャフト8と図示されていない制御装置とを備えている。エンジン3は、供給される燃料を燃焼させてシャフト8を回転させる。その制御装置は、シャフト8の単位時間当たりの回転数が一定になるようにエンジン3を制御する。油圧ポンプモータ5は、電力配分制御装置1により制御されて、シャフト8の回転動力を用いて管路10に流れる作動油の油圧を昇降させる。すなわち、油圧ポンプモータ5は、電力配分制御装置1から上昇を示す電気信号を受信したときにその油圧を上昇させ、電力配分制御装置1から下降を示す電気信号を受信したときにその油圧を下降させる。油圧ポンプモータ5は、さらに、管路10に流れる作動油の油圧を用いてシャフト8を回転させる。
アクチュエータ6は、図示されていない可動部分を備え、管路10に流れる作動油の油圧によりその可動部分が運動する。アクチュエータ6は、ハイブリッド建設機械2のブーム、アーム、バケットを運動させることに利用される。このとき、管路10に流れる作動油の油圧は、アクチュエータ6にかかる負荷により昇降する。
電動発電機7は、バッテリ11とDC/DCコンバータ12とインバータ14とシャフト15と動力伝達機構16とを備えている。バッテリ11は、充電によって繰り返し使用できる二次電池であり、DC/DCコンバータ12に電圧を印加して直流電力を供給し、または、DC/DCコンバータ12により電圧が印加されることにより充電する。バッテリ11としては、リチウムイオン電池、鉛蓄電池が例示される。DC/DCコンバータ12は、バッテリ11により印加される電圧を電力配分制御装置1により算出される電圧に変換してインバータ14に直流電力を供給する。DC/DCコンバータ12は、さらに、インバータ14により印加される電圧を所定の電圧に変換して、バッテリ11を充電する。インバータ14は、電力配分制御装置1により算出されるトルクが電動発電機7により生成されるように、電動発電機7に交流電力を供給する。インバータ14は、電力配分制御装置1により算出されるトルクに対応する交流電力が電動発電機7により生成されるように、その交流電力を直流電力に変換してDC/DCコンバータ12に供給する。
電動発電機7は、インバータ14から供給される交流電力を用いてシャフト15を回転させる。電動発電機7は、さらに、シャフト15の回転動力を用いて発電される交流電力をインバータ14に供給する。動力伝達機構16は、ベルトを介して、シャフト15の回転動力をシャフト8に伝達し、シャフト8の回転動力をシャフト15に伝達する。なお、動力伝達機構16は、ベルトと異なる媒体を用いて回転動力を伝達することもできる。その媒体としては、ギヤが例示される。
電力配分制御装置1は、ポンプ流量センサ17とポンプ油圧センサ18とバッテリ電圧センサ21とバッテリ電流センサ22と電圧計23と回転数センサ24とを備えている。ポンプ流量センサ17は、管路10を流れる作動油の流量を測定し、その流量を示す電気信号を電力配分制御装置1に出力する。ポンプ油圧センサ18は、管路10を流れる作動油の油圧を測定し、その油圧を示す電気信号を電力配分制御装置1に出力する。バッテリ電圧センサ21は、バッテリ11の起電力を測定し、その起電力を示す電気信号を電力配分制御装置1に出力する。バッテリ電流センサ22は、バッテリ11からDC/DCコンバータ12に流れる電流を測定し、その電流を示す電気信号を電力配分制御装置1に出力する。電圧計23は、DC/DCコンバータ12からインバータ14に供給される直流電力またはインバータ14からDC/DCコンバータ12に供給される直流電力の電圧を測定し、その電圧を示す電気信号を電力配分制御装置1に出力する。回転数センサ24は、シャフト15の単位時間当たりの回転数を測定し、その回転数を示す電気信号を電力配分制御装置1に出力する。
電力配分制御装置1は、上位コントローラ25と下位コントローラ26とから形成されている。上位コントローラ25は、コンピュータであり、図示されていないCPUと記憶装置とレバーとを備えている。そのCPUは、上位コントローラ25にインストールされるコンピュータプログラムを実行して、その記憶装置と油圧ポンプモータ5とポンプ流量センサ17とポンプ油圧センサ18と下位コントローラ26とを制御する。その記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録し、そのCPUにより生成される情報を一時的に記録する。そのレバーは、ユーザの操作により生成される操作内容をそのCPUに出力する。その操作内容は、アクチュエータ6の動きを示している。
下位コントローラ26は、コンピュータであり、図示されていないCPUと記憶装置とを備えている。そのCPUは、下位コントローラ26にインストールされるコンピュータプログラムを実行して、その記憶装置とDC/DCコンバータ12とインバータ14とバッテリ電圧センサ21とバッテリ電流センサ22と電圧計23と回転数センサ24とを制御する。その記憶装置は、そのコンピュータプログラムを記録し、そのCPUにより生成される情報を一時的に記録する。
図2は、上位コントローラ25を示している。上位コントローラ25は、コンピュータプログラムである操作内容収集部31と油圧ポンプモータ制御部32とポンプ状態収集部33とポンプ要求動力演算部34とがインストールされている。操作内容収集部31は、レバーの操作内容を収集する。油圧ポンプモータ制御部32は、操作内容収集部31により収集された操作内容に基づいて油圧ポンプモータ5を制御する。すなわち、油圧ポンプモータ制御部32は、その操作内容が示す動きをアクチュエータ6に実行させることに管路10の油圧を上昇させる必要があるときに上昇を示す電気信号を油圧ポンプモータ5に出力し、油圧ポンプモータ制御部32は、その操作内容が示す動きをアクチュエータ6に実行させることに管路10の油圧を下降させる必要があるときに、下降を示す電気信号を油圧ポンプモータ5に出力する。
なお、上位コントローラ25は、ユーザの操作によらないで、プログラムされた内容が示すようにアクチュエータ6を運動させることもできる。このとき、操作内容収集部31は、図示されていない外部装置からそのプログラムされた内容を収集する。油圧ポンプモータ制御部32は、その内容に基づいて油圧ポンプモータ5を制御して、その内容が示すようにアクチュエータ6を運動させる。
ポンプ状態収集部33は、管路10を流れる作動油の流量をポンプ流量センサ17から収集し、その作動油の油圧をポンプ油圧センサ18から収集する。ポンプ要求動力演算部34は、操作内容収集部31により収集された操作内容とポンプ状態収集部33により収集される流量と油圧とに基づいてポンプ要求動力を算出する。そのポンプ要求動力は、油圧ポンプモータ5がシャフト8に与えるトルクを示し、または、シャフト8が油圧ポンプモータ5に与えるトルクを示す。
図3は、下位コントローラ26を示している。下位コントローラ26は、コンピュータプログラムであるポンプ要求動力収集部35とバッテリ状態収集部36と直流バス電圧収集部37と電動発電機回転数収集部38とバッテリ充放電状態演算部39とコンバータ効率算出部40とインバータ効率算出部41と電動発電機効率算出部42とバッテリ要求電力算出部43と電動発電機電力指令部44と目標バス電圧算出部45とバッテリ電流指令部46と電動発電機トルク指令部47とがインストールされている。
ポンプ要求動力収集部35は、上位コントローラ25により算出されるポンプ要求動力を上位コントローラ25から収集する。バッテリ状態収集部36は、バッテリ11の状態をバッテリ電圧センサ21とバッテリ電流センサ22とから収集する。すなわち、バッテリ状態収集部36は、バッテリ11の起電力をバッテリ電圧センサ21から収集し、バッテリ11からDC/DCコンバータ12に流れる電流をバッテリ電流センサ22から収集する。直流バス電圧収集部37は、DC/DCコンバータ12からインバータ14に供給される直流電力またはインバータ14からDC/DCコンバータ12に供給される直流電力の直流バス電圧を電圧計23から収集する。電動発電機回転数収集部38は、シャフト15の単位時間当たりの回転数を回転数センサ24から収集する。
バッテリ充放電状態演算部39は、バッテリ状態収集部36により収集されるバッテリ11の起電力とバッテリ11からDC/DCコンバータ12に流れる電流とに基づいてバッテリ11の充放電状態(SOC)を算出する。
コンバータ効率算出部40は、直流バス電圧収集部37により収集される直流バス電圧とバッテリ状態収集部36により収集されるバッテリ電流とに基づいてコンバータ効率を算出する。そのコンバータ効率は、DC/DCコンバータ12に入力される電力とDC/DCコンバータ12から出力される電力との比を示している。インバータ効率算出部41は、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数と電動発電機トルク指令部47により算出される電動発電機トルク指令値に基づいてインバータ効率を算出する。そのインバータ効率は、インバータ14に入力される電力とインバータ14から出力される電力との比を示している。電動発電機効率算出部42は、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数と電動発電機トルク指令部47により算出される電動発電機トルク指令値に基づいて電動発電機効率を算出する。その電動発電機効率は、電動発電機7に入力される電力と電動発電機7から出力されるトルクとの比を示し、または、電動発電機7に入力されるトルクと電動発電機7から出力される電力との比を示している。
バッテリ要求電力算出部43は、バッテリ充放電状態演算部39により算出される充放電状態(SOC)とインバータ効率算出部41により算出されるインバータ効率と電動発電機効率算出部42により算出される電動発電機効率とに基づいてバッテリ要求電力を算出する。そのバッテリ要求電力は、バッテリ11が充電を要求する電力、または放電を許容する電力を示し、その値はバッテリ11の出力端における値ではなく、DC/DCコンバータ12の出力端での電力として算出される。電動発電機電力指令部44は、ポンプ要求動力収集部35により収集されるポンプ要求動力とバッテリ要求電力算出部43により算出されるバッテリ要求電力とに基づいて電動発電機電力指令値を算出する。その電動発電機電力指令値は、インバータ14から電動発電機7に供給される電力を示し、電動発電機7からインバータ14に供給される電力を示している。目標バス電圧算出部45は、目標バス電圧テーブルをコンピュータプログラムにより検索可能に記憶装置に記録し、その目標バス電圧テーブルを参照して、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値に基づいて目標バス電圧を算出する。
バッテリ電流指令部46は、バッテリ状態収集部36により収集されるバッテリ11の起電力と直流バス電圧収集部37により収集される直流バス電圧とコンバータ効率算出部40により算出されるコンバータ効率とインバータ効率算出部41により算出されるインバータ効率と電動発電機効率算出部42により算出される電動発電機効率と電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値と目標バス電圧算出部45により算出される目標バス電圧とに基づいてバッテリ電流指令値を算出して、目標バス電圧算出部45により算出される目標バス電圧がインバータ14に印加されるようにDC/DCコンバータ12を制御する。
電動発電機トルク指令部47は、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数と電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値とに基づいて電動発電機トルク指令値を算出し、電動発電機7がその電動発電機トルク指令値をシャフト15に与えるようにインバータ14を制御し、または、電動発電機7がその電動発電機トルク指令値に対応する電力を発電するようにインバータ14を制御する。
図4は、バッテリ要求電力算出部43を示している。バッテリ要求電力算出部43は、充放電要求電力テーブルをコンピュータプログラムにより検索可能に記憶装置に記録し、テーブル部51と乗算部52と乗算部53とを備えている。テーブル部51は、その充放電要求電力テーブルを参照して、バッテリ充放電状態演算部39により算出される充放電状態(SOC)に対応するバッテリ要求電力を算出する。
乗算部52は、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数に電動発電機トルク指令部47により算出される電動発電機トルク指令値を乗算して電動発電機電力を算出する。乗算部52は、その電動発電機電力が負であるときに、すなわち、力行時に、その算出される値にインバータ効率算出部41により算出されるインバータ効率を乗算する。乗算部52は、その電動発電機電力が正であるときに、すなわち、回生時に、テーブル部51により算出される値をインバータ効率算出部41により算出されるインバータ効率で除算する。乗算部53は、その電動発電機電力が負であるときに、すなわち、力行時に、テーブル部51により算出される値に電動発電機効率算出部42により算出される電動発電機効率を乗算して充放電要求電力を算出する。乗算部53は、その電動発電機電力が正であるときに、すなわち、回生時に、その算出される値を電動発電機効率算出部42により算出される電動発電機効率で除算して充放電要求電力を算出する。
図5は、テーブル部51により参照される充放電要求電力テーブルを示している。その充放電要求電力テーブルは、バッテリ充放電状態演算部39により算出される充放電状態をバッテリ要求電力に対応付けるグラフ54により表現することができる。すなわち、グラフ54は、バッテリ充放電状態演算部39により算出される充放電状態の任意の要素にバッテリ要求電力の一つの要素を対応付けている。このとき、テーブル部51は、グラフ54を参照して、バッテリ充放電状態演算部39により算出される充放電状態に対応するバッテリ要求電力を算出する。
図6は、電動発電機電力指令部44を示している。電動発電機電力指令部44は、エンジン最大出力とベルト効率と力行側最大値と回生側最大値とを記憶装置に予め記録している。そのエンジン最大出力は、エンジン3が生成するトルクの最大値を示している。そのベルト効率は、シャフト8から動力伝達機構16に伝達されるトルクと動力伝達機構16からシャフト15に伝達されるトルクとの比を示している。その力行側最大値は、電動発電機7に供給される電力の最大値を示し、たとえば、−15kWを示している。その回生側最大値は、電動発電機7が発電する電力の最大値を示し、たとえば、10kWを示している。
電動発電機電力指令部44は、乗算部55と動力配分テーブル部56とを備えている。乗算部55は、バッテリ要求電力算出部43により算出される充放電要求電力が正であるときに、そのエンジン最大出力にそのベルト効率を乗算する。乗算部55は、その充放電要求電力が負であるときに、そのエンジン最大出力にそのベルト効率を除算する。動力配分テーブル部56は、ポンプ要求動力収集部35により収集されるポンプ要求動力の任意の要素に電動発電機電力指令値の一つの要素を対応付けているテーブルをバッテリ要求電力算出部43により算出される充放電要求電力毎に複数備えている。動力配分テーブル部56は、そのテーブルのうちのバッテリ要求電力算出部43により算出される充放電要求電力に対応するテーブルを参照して、ポンプ要求動力収集部35により収集されるポンプ要求動力に対応する電動発電機電力指令値を算出する。
図7は、そのテーブルを示している。そのテーブルは、ポンプ要求動力収集部35により収集されるポンプ要求動力Pp_reqとバッテリ要求電力算出部43により算出される充放電要求電力Pmg_reqとの組を電動発電機電力指令値Pmg*に対応付けている。すなわち、電動発電機電力指令値Pmg*は、回生側最大値Aと力行側最大値Bとエンジン最大出力Pe_maxを用いて、次不等式:
A<−Pp_req
が成立するときに、次式:
Pmg*=A
により表現され、次不等式:
Pmg_req<−Pp_req
が成立するときに、次式:
Pmg*=−Pp_req
により表現され、次不等式:
−Pp_req<Pmg_req<−Pp_req+Pe_max
が成立するときに、次式:
Pmg*=Pmg_req
により表現され、次不等式:
−Pp_req+Pe_max<Pmg_req
が成立するときに、次式:
Pmg*=−Pp_req+Pe_max
により表現され、次不等式:
−Pp_req+Pe_max<B
が成立するときに、次式:
Pmg*=B
により表現される。このとき、ポンプ要求動力Pp_reqが正であることは、油圧ポンプモータ5がアクチュエータ6に動力を与えることに対応し、ポンプ要求動力Pp_reqが負であることは、アクチュエータ6が油圧ポンプモータ5に動力を与えることに対応している。電動発電機電力指令値Pmg*が正であることは、電動発電機7が回生運転することに対応している。電動発電機電力指令値Pmg*が負であることは、電動発電機7が力行運転することに対応している。
図7は、エンジン最大出力Pe_maxが18kWであり、インバータ効率が1であり、電動発電機効率が1である場合のテーブルの一例を示している。このため、充放電要求電力Pmg_reqは、バッテリ要求電力算出部43のテーブル部51により算出されるバッテリ要求電力が示す値に一致している。すなわち、バッテリ充放電状態演算部39により算出される充放電状態が0〜30%であるときに、充放電要求電力Pmg_reqは、10kWであり、電動発電機電力指令値Pmg*は、図7のグラフ71により示される。その充放電状態が35%であるときに、充放電要求電力Pmg_reqは、5kWであり、電動発電機電力指令値Pmg*は、グラフ72により示される。その充放電状態が40〜80%であるときに、充放電要求電力Pmg_reqは、0kWであり、電動発電機電力指令値Pmg*は、グラフ73により示される。その充放電状態が85%であるときに、充放電要求電力Pmg_reqは、−7.5kWであり、電動発電機電力指令値Pmg*は、グラフ74により示される。その充放電状態が90〜100%であるときに、充放電要求電力Pmg_reqは、−15kWであり、電動発電機電力指令値Pmg*は、グラフ75により示される。
図8は、バッテリ電流指令部46を示している。バッテリ電流指令部46は、充電側最大値と放電側最大値とを記憶装置に予め記録している。バッテリ電流指令部46は、スイッチ部81と変化率制限部82と乗算部83と乗算部84と加算部85と補正ゲイン部86と加算部87と出力リミット部88と乗算部89と乗算部90とを備えている。電力配分制御装置1は、さらに、出力指令ゼロスイッチ91と図示されていない起動停止シーケンス処理装置とを備えている。その起動停止シーケンス処理装置は、起動停止または非常停止時などの状況を検出する。出力指令ゼロスイッチ91は、その起動停止シーケンス処理装置により起動停止または非常停止時などの状況によってスイッチオンまたはスイッチオフの一方を出力する。出力指令ゼロスイッチ91は、さらに、ユーザにより操作されて、スイッチオンまたはスイッチオフの一方を出力することもできる。
スイッチ部81は、出力指令ゼロスイッチ91がスイッチオンを出力するときに電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値を出力し、出力指令ゼロスイッチ91がスイッチオフを出力するときに値0を出力する。変化率制限部82は、スイッチ部81から出力される値を出力する。変化率制限部82は、スイッチ部81から出力される値が変化したときに、所定の変化率以下で変化する値を出力する。出力上昇時と出力減少時でその変化率は異なる数値を入力でき、その変化率としては、+20kW/s、−40kW/sが例示される。
乗算部83は、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数に電動発電機トルク指令部47により算出される電動発電機トルク指令値を乗算して電動発電機電力を算出する。乗算部83は、その電動発電機電力が負であるときに、すなわち、電動発電機7が力行時に、変化率制限部82により出力される値を電動発電機効率算出部42により算出される電動発電機効率で除算した値を出力する。乗算部83は、さらに、その電動発電機電力が正であるときに、すなわち、電動発電機7が回生時に、変化率制限部82により出力される値に電動発電機効率算出部42により算出される電動発電機効率で乗算した値を出力する。
乗算部84は、その電動発電機電力が負であるときに、すなわち、電動発電機7が力行時に、乗算部83により出力される値をインバータ効率算出部41により算出されるインバータ効率で除算した値を出力する。乗算部84は、さらに、その電動発電機電力が正であるときに、すなわち、電動発電機7が回生時に、乗算部83により出力される値にインバータ効率算出部41により算出されるインバータ効率で乗算した値を出力する。
加算部85は、目標バス電圧算出部45により算出される目標バス電圧から直流バス電圧収集部37により収集される直流バス電圧を減算した値を出力する。補正ゲイン部86は、加算部85により出力される値をPI制御して電圧補正用電力を算出する。加算部87は、乗算部84により出力される値に補正ゲイン部86により算出される電圧補正用電力を加算した値を出力する。
出力リミット部88は、加算部87により出力される値がその充電側最大値より小さく、かつ、その放電側最大値より大きいときに、加算部87により出力される値を出力する。出力リミット部88は、加算部87により出力される値がその充電側最大値より大きいときに、その充電側最大値を出力する。出力リミット部88は、加算部87により出力される値がその放電側最大値より小さいときに、その放電側最大値を出力する。乗算部89は、バッテリ状態収集部36により収集されるバッテリ電流が正であるときに、すなわち、バッテリ11が充電されているときに、出力リミット部88により出力される値にコンバータ効率算出部40により算出されるコンバータ効率を乗算したコンバータ電力指令値を出力する。乗算部89は、バッテリ状態収集部36により収集されるバッテリ電流が負であるときに、すなわち、バッテリ11が放電しているときに、出力リミット部88により出力される値をコンバータ効率算出部40により算出されるコンバータ効率により除算したコンバータ電力指令値を出力する。乗算部90は、乗算部89により出力されるコンバータ電力指令値をバッテリ状態収集部36により収集されるバッテリ11の起電力で除算したバッテリ電流指令値をDC/DCコンバータ12に出力する。
図9は、電動発電機トルク指令部47を示している。電動発電機トルク指令部47は、記憶装置に予め記録している最大トルクにより制限を実施する。その最大トルクは、搭載するショベル出力やエンジン最大出力等の条件によって設定される。電動発電機トルク指令部47は、スイッチ部81と変化率制限部82と乗算部92と乗算部93と最大リミット部94とトルク指令ゼロ処理部95とを備えている。
スイッチ部81は、出力指令ゼロスイッチ91がスイッチオンを出力するときに電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値を出力し、出力指令ゼロスイッチ91がスイッチオフを出力するときに値0を出力する。変化率制限部82は、スイッチ部81から出力される値を出力する。変化率制限部82は、スイッチ部81から出力される値が変化したときに、所定の変化率以下で変化する値を出力する。その変化率としては、20kW/s、40kW/sが例示される。このような変化率制限部82によれば、ステップ状にエンジン3にトルクがかかることを防止することができる。
乗算部92は、変化率制限部82により出力される値に−1を乗算した値を出力する。乗算部93は、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値が負であるときに、すなわち、電動発電機7が力行時に、乗算部92により出力される値に電動発電機回転数収集部38により収集される回転数を乗算した値を出力する。乗算部93は、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値が負でないときに、すなわち、電動発電機7が回生時に、乗算部92により出力される値を電動発電機回転数収集部38により収集される回転数で除算した値を出力する。
最大リミット部94は、乗算部93により出力される値をその最大トルクTm_maxの範囲から外れないように制限している。すなわち、最大リミット部94は、乗算部93により出力される値がその範囲に含まれるときに乗算部93により出力される値を出力し、乗算部93により出力される値が−Tm_max以下であるときに−Tm_maxを出力し、乗算部93により出力される値が+Tm_max以上であるときに+Tm_maxを出力する。
トルク指令ゼロ処理部95は、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数が所定の回転数N[rpm]より大きいときに最大リミット部94により出力される値を電動発電機トルク指令値としてインバータ14に出力し、電動発電機回転数収集部38により収集される回転数が所定の回転数N[rpm]以下であるときに0を電動発電機トルク指令値としてインバータ14に出力する。所定の回転数N[rpm]は、電動発電機7の回転数が小さいときの過大トルク防止であるため、通常運転時のエンジン回転数より小さい値が適用され、たとえば、500rpmが適用される。このようなトルク指令ゼロ処理部95は、エンジン3の停止時、起動時などエンジンの回転数が小さいときに、電動発電機7に過大なトルクがかかることを防止している。
図10は、目標バス電圧算出部45により参照される目標バス電圧テーブルを示している。その目標バス電圧テーブルは、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値を目標バス電圧に対応付けるグラフ96により表現することができる。すなわち、グラフ96は、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値の任意の要素に目標バス電圧の一つの要素を対応付けている。その目標バス電圧は、電動発電機7が電動発電機電力指令値に対応する電力を消費するときに、最も高効率となる値を示している。このとき、目標バス電圧算出部45は、グラフ96を参照して、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値に対応する値を目標バス電圧として算出する。
ハイブリッド建設機械2の動作は、エンジン3を制御する動作とアクチュエータ6を制御する動作と電動発電機7を制御する動作とを備えている。
そのエンジン3を制御する動作は、エンジン3により実行される。エンジン3は、ユーザの操作により起動されると、シャフト8の単位時間当たりの回転数が一定になるようにシャフト8にトルクを与えて、シャフト8を回転させる。このとき、エンジン3は、油圧ポンプモータ5と電動発電機7との動作に独立に、シャフト8を回転させる。
そのアクチュエータ6を制御する動作は、電力配分制御装置1により実行される。電力配分制御装置1は、ユーザによりレバーが操作されたときに、その操作内容に基づいて油圧ポンプモータ5を制御して管路10を流れる作動油の油圧を昇降させる。アクチュエータ6は、管路10に流れる作動油の油圧によりハイブリッド建設機械2のブーム、アーム、バケットを運動させる。
電動発電機7を制御する動作は、電力配分制御装置1により実行される。電力配分制御装置1は、バッテリ11の起電力をバッテリ電圧センサ21から収集し、バッテリ11からDC/DCコンバータ12に流れる電流をバッテリ電流センサ22から収集する。電力配分制御装置1は、シャフト15の単位時間当たりの回転数を回転数センサ24から収集し、その回転数に基づいてインバータ効率と電動発電機効率とを算出する。電力配分制御装置1は、その起電力と電流とに基づいてバッテリ11の充放電状態(SOC)を算出する。電力配分制御装置1は、グラフ54を参照して、その充放電状態に対応するバッテリ要求電圧を算出する。電力配分制御装置1は、電動発電機7が力行時に、そのバッテリ要求電圧にインバータ効率と電動発電機効率とを乗算して充放電要求電力を算出する。電動発電機7が回生時に、そのバッテリ要求電圧をインバータ効率と電動発電機効率とで除算して充放電要求電力を算出する。
電力配分制御装置1は、管路10を流れる作動油の流量をポンプ流量センサ17から収集し、その作動油の油圧をポンプ油圧センサ18から収集する。電力配分制御装置1は、レバーの操作内容とその収集された流量と油圧とに基づいてポンプ要求動力を算出する。電力配分制御装置1は、そのバッテリ要求電力とポンプ要求動力とに基づいて図7のグラフに示すような電動発電機電力指令値を算出する。
電力配分制御装置1は、DC/DCコンバータ12とインバータ14との間で伝送される直流電力の直流バス電圧を電圧計23から収集し、その直流バス電圧に基づいてコンバータ効率を算出する。電力配分制御装置1は、グラフ96で示される目標バス電圧テーブルを参照して、算出された電動発電機電力指令値に基づいて目標バス電圧を算出する。電力配分制御装置1は、バッテリ11の起電力と直流バス電圧とコンバータ効率とインバータ効率と電動発電機効率と電動発電機電力指令値と目標バス電圧とに基づいてバッテリ電流指令値を算出してDC/DCコンバータ12に出力する。DC/DCコンバータ12は、そのバッテリ電流指令値に基づいて目標バス電圧に示される電圧をインバータ14に印加する。DC/DCコンバータ12は、そのバッテリ電流指令値が充電を示すときにインバータ14から供給される電力を用いて所定の電圧をバッテリ11に印加する。
電力配分制御装置1は、シャフト15の回転数と電動発電機電力指令値とに基づいて電動発電機トルク指令値を算出してインバータ14に出力する。インバータ14は、電動発電機7がその電動発電機トルク指令値をシャフト15に与えるように電力を電動発電機7に供給し、または、電動発電機7がその電動発電機トルク指令値に対応する電力を発電するように、その電力をDC/DCコンバータ12に供給する。
このとき、ハイブリッド建設機械2は、バッテリ11の充放電状態が高いときにバッテリ11の電力を優先的に用いてアクチュエータ6を動かし、充放電状態が低いときにエンジン3を優先的に用いてアクチュエータ6を動かしている。このような動作によれば、バッテリ11の電力を効率よく使用することができ、システム効率の上昇を図ることができる。ハイブリッド建設機械2は、さらに、充放電状態が低いときにエンジン3の出力のうちの油圧ポンプモータ5に供給される動力の余剰分をバッテリ11に充電することができる。このような動作によれば、ハイブリッド建設機械2は、油圧ポンプモータ5に動力を不足なく供給しながら、バッテリ11を充電することができる。
ハイブリッド建設機械2は、さらに、電動発電機7の出力をフィードフォワード的に用いて直流バス電圧を制御している。このような動作によれば、ハイブリッド建設機械2は、直流バス電圧を応答よく安定して制御することができる。ハイブリッド建設機械2は、さらに、直流バス電圧の目標バス電圧を電動発電機7の出力の大きさに応じて最も高効率となる値に設定している。このような動作によれば、ハイブリッド建設機械2は、電動発電機7の出力の大きさに応じて最も高効率に運転されることができる。
本発明による電力配分制御装置の実施の他の形態は、既述の実施の形態における目標バス電圧算出部45が他の目標バス電圧算出部に置換されている。その目標バス電圧算出部は、電動発電機電力指令部44により算出される電動発電機電力指令値に独立に、定数である目標バス電圧を出力する。その目標バス電圧は、インバータ14の仕様により推奨されている値が適用される。このような電力配分制御装置が適用されるハイブリッド建設機械は、既述の実施の形態におけるハイブリッド建設機械2ほど高効率に運転されることができないが、バッテリ11の電力を効率よく使用することができ、システム効率の上昇を図ることができる。
本発明による電力配分制御装置の実施のさらに他の形態は、既述の実施の形態における所定の変数が定数に置換されている。その変数は、インバータ効率、コンバータ効率または電動発電機効率である。このような電力配分制御装置が適用されるハイブリッド建設機械は、既述の実施の形態におけるハイブリッド建設機械2ほど高効率に運転されることができないが、バッテリ11の電力を効率よく使用することができ、システム効率の上昇を図ることができる。