JP4576341B2 - 管理装置、通信装置、通信情報探索装置、それらのシステム、それらの方法及びそれらのプログラム - Google Patents
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Description
〔タグ装置の処理〕
タグ装置は、無線通信により、各タグ装置固有のIDをリーダ装置に送信する。
〔リーダ装置の処理〕
リーダ装置は、無線通信によりタグ装置からIDを読み取り、そのIDを用いたサーバ装置のデータベースへの問い合わせにより、タグ装置の物流情報などを得る。
〔サーバ装置の処理〕
サーバ装置は、各タグ装置のIDと物流情報等のデータベースを管理し、リーダ装置からのIDによる問い合わせに対する回答を行う。
この方式では、各タグ装置のメモリに、それぞれのIDに対応する秘密値siを格納しておく。そして、リーダ装置からの呼び出しに対し、タグ装置は、メモリの秘密値siのハッシュ値G(si)を出力値として出力する。その際、タグ装置は、メモリから秘密値siを読み込み、そのハッシュ値H(si)によってメモリ内の秘密値を上書き更新する。一方、サーバ装置では、各タグ装置に対応するIDと秘密値siとの対応データベースを保持している。そして、サーバ装置は、タグ装置からの出力値が、秘密値siのハッシュチェイン値と一致するか否かを総当りで探索し、この出力値に対応するIDを決定する。
Miyako Ohkubo, Koutarou Suzuki, and Shingo Kinoshita, Cryptographic Approach to "Privacy-Friendly" Tags, RFID Privacy Workshop, November 2003.
また、タグ装置の所有者が、そのメモリに格納された秘密値を知ることができた場合にも同様な問題が生じる。すなわち、この場合、旧所有者は、タグ装置を他者に譲渡した後であっても、その後にタグ装置から出力される値を容易に求めることができる。よって、この旧所有者は、譲渡後のタグ装置を追跡できる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、一方向性関数によって更新される通信情報の自動認識を行うシステムにおいて、通信情報の取扱い権限を制限し、プライバシの保護を図る技術を提供することを目的とする。
また、本発明の通信装置は、上述の管理装置から出力された権限情報(一方向性関数値を含む)を格納する生成権限情報記憶部と、生成権限情報記憶部から読み込んだ一方向性関数値を含む情報に所定の一方向性関数を作用させ、通信情報を生成する通信情報生成部と、通信情報を出力する通信情報出力部とを有する。この通信装置は、付与された権限情報が具備する一方向性関数値の生成に用いた一方向性関数に対応するノードの子孫ノードに対応する一方向性関数を第1秘密値に作用させた値から得られる通信情報のみを生成できる。
〔第1の実施の形態〕
まず、本発明における第1の実施の形態について説明する。
本形態は、通信情報の生成権限を付与するための権限情報をタグ装置に与え、通信情報の探索権限を付与するための権限情報をサーバ装置に与え、タグ装置の通信情報の生成範囲とサーバ装置の探索範囲とを制限する形態である。以下、この詳細を説明する。
<全体構成>
図1は、第1の実施の形態のタグ通信システム1の全体構成を示した概念図である。
図2は、第1の実施の形態における管理サーバ装置10の機能構成を示したブロック図である。
図2に例示するように、管理サーバ装置10は、メモリ11、乱数生成部12、ノード選択部13、一方向性関数抽出部14、一方向性関数演算部15、権限情報生成部16、権限情報出力部17、制御部18及び一時メモリ19を有している。ここで、メモリ11は、データを記憶する領域である記憶部11a〜11gを有しており、記憶部11aは、「秘密値テーブル記憶部」に相当する。
<タグ装置20の構成>
図3は、第1の実施の形態におけるタグ装置20の機能構成を示したブロック図である。
図3に例示するように、タグ装置20は、メモリ21、通信情報生成部22、通信情報出力部23、更新部24、カウンタ25、入力部26、書き込み部27、カウント初期化部28、一時メモリ29及び制御部30を有している。ここで、メモリ21は、記憶部21a〜21dを有しており、記憶部21a,21bは、「生成権限情報記憶部」に相当する。また、メモリ21に格納されるデータについては後述する。
<サーバ装置40の構成>
図4は、第1の実施の形態におけるサーバ装置40の機能構成を示したブロック図である。
なお、サーバ装置40は、例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等の外部記憶装置、LANカード等の通信装置をバスで接続した公知のノイマン型コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。この場合、メモリ41及び一時メモリ51は、レジスタ、RAM、外部記憶装置等又はそれらが複合された記憶領域に相当する。これらのメモリ41及び一時メモリ51に格納されるデータについては後述する。また、カウンタ44,45、探索値生成部46、比較部47及び制御部50は、所定のプログラムが読み込まれたCPUに相当する。さらに、入力部42及び出力部49は、所定のプログラムが読み込まれたCPUの制御によって駆動する通信装置に相当する。また、書き込み部43及び抽出部48は、所定のプログラムが読み込まれたCPUの制御のもとメモリ41に対するデータの読書きを行うハードウェアに相当する。
<リーダ装置60の構成>
リーダ装置60は、例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等の外部記憶装置、タグ装置20と信号の無線通信を行う通信装置、LANカード等の通信装置をバスで接続した公知のノイマン型コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。
ライタ装置70は、例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等の外部記憶装置、タグ装置20と信号の無線通信を行う通信装置、LANカード等の通信装置をバスで接続した公知のノイマン型コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。
<前処置>
次に、本形態のタグ通信システム1を作動させるための前処理について説明する。
まず、各タグ装置20に対応する識別子idm(m∈[0,k-1])を秘密値テーブル100のカラム101のデータとし、管理サーバ装置10のメモリ11の記憶部11aに格納する。なお、[0,k-1]は、0以上k−1以下の整数の集合を意味する。次に、管理サーバ装置10の乱数生成部12が、発生させた擬似乱数を用い、各mに対して秘密値schain,m(「第2秘密値」に相当)と秘密値ttree,m(「第1秘密値」に相当)とを生成し、それらをそれぞれ秘密値テーブル100のカラム102,103のデータとして識別子idmに対応付け、管理サーバ装置10のメモリ11の記憶部11aに格納する。なお、秘密値schain,m,ttree,mは、2進数Lビットで表記される(schain,m,ttree,m∈{0,1}L)。
さらに、一方向性関数を特定するための情報をノードとし、兄弟ノードに対応する一方向性関数が相互に異なり、親ノードに対応する一方向性関数と所定の一方向性関数との合成写像が子ノードに対応する一方向性関数となる木構造データ110を、管理サーバ装置10のメモリ11の記憶部11bに格納する。このような木構造データ110の構成には制限はないが、本形態の例では、各ノードに以下のような文字列を対応させた深さdの二分木データを木構造データ110とする。
(b)深さd’(d'∈[1,d])のノードは、2進数d’ビットで表記される文字列ω∈{0,1}d'である。
(c)深さd’のノードが文字列ω∈{0,1}d'であるとき、その左の子ノードはω|0∈{0,1}d'+1であり、右の子ノードはω|1∈{0,1}d'+1である。なお、ω|0は、文字列ωと0とのビット結合を意味する。
(d)リーフノードの文字列ω∈{0,1}dが整数iに対応する。
タグ装置20に対する前処理として、各タグ装置20のメモリ21の記憶部21cに上述のハッシュ関数F0,F1を格納しておく。また、通信情報生成部22及び更新部24が、それぞれ一方向性関数であるハッシュ関数H,Gを利用可能なようにしておく。そのために、例えば、通信情報生成部22及び更新部24を実現するプログラムにハッシュ関数H,Gを組み込んでおいてもよいし、メモリ21の図示していない領域にハッシュ関数H,Gを格納しておいてもよい。なお、ハッシュ関数H,Gは、{0,1}*→{0,1}Lの一方向性写像であり、例えば、SHA−1等を例示できる。なお、{0,1}*は任意のビット長の2進数ビットを示す。また、カウント初期化部28が、上述の木構造データ110の深さを示す値dを利用可能としておく。そのために、例えば、カウント初期化部28を実現するプログラムに値dを組み込んでおいてもよいし、メモリ21の図示していない領域に値dを格納しておいてもよい。
サーバ装置40に対する前処理として、サーバ装置40のメモリ41の記憶部41bに上述のハッシュ関数F0,F1を格納しておく。また、探索値生成部46が一方向性関数であるハッシュ関数H,Gを利用可能なようにしておく。また、カウンタ45が、上述の木構造データ110の深さを示す値dを利用可能としておく。
<権限付与処理>
次に、管理サーバ装置10が行う権限付与処理について説明する。本形態では、通信情報の生成権限を付与するための権限情報を各タグ装置20に与え、通信情報の探索権限を付与するための権限情報をサーバ装置40に与える。
図7は、第1の実施の形態における通信情報の生成権限付与処理を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態における通信情報の生成権限付与処理を説明する。
まず、ノード選択部13が、メモリ11の記憶部11bに格納された木構造データ110からノードω(「ωT」と表記する)を選択し、これを記憶部11cに格納する(ステップS1)。なお、この選択は、例えば、入力値に基づいて行う。例えば、管理サーバ装置10の管理者が、通信情報の生成権限を付与しようとする範囲の整数iに対応するリーフノードの先祖ノードを特定し、このノードを特定するため情報を入力部(図示しない)から入力し、ノード選択部13が、この入力情報に対応するノードをノードωTとして選択する。なお、別の形態として、このノードωTの選択を予め決定されている順序に従って行うこととしてもよい。また、タグ装置20ごとにノードωTが異なっていてもよい。
図8は、第1の実施の形態における通信情報の探索権限付与処理を説明するためのフローチャートである。以下、この図を用いて本形態における通信情報の探索権限付与処理を説明する。
まず、ノード選択部13が、メモリ11の記憶部11bに格納された木構造データ110からノードω(「ωS」と表記する)を選択し、これを記憶部11cに格納する(ステップS11)。なお、この選択は、例えば、入力値に基づいて行う。例えば、管理サーバ装置10の管理者が、通信情報の探索権限を付与しようとする範囲の整数iに対応するリーフノードの先祖ノードを特定し、このノードを特定するため情報を入力部(図示しない)から入力し、ノード選択部13が、この入力情報に対応するノードをノードωSとして選択する。なお、別の形態として、このノードωSの選択を予め決定されている順序に従って行うこととしてもよい。また、タグ装置20ごとにノードωSが異なっていてもよい。
以上のような処理の後行われる通信処理について説明する。この処理では、タグ装置20が、上述の生成権限情報kT,mを用いて通信情報ai,mを生成・出力し、サーバ装置40が、受信した通信情報ai,mに対応する識別子idmを探索する。なお、サーバ装置40は、受信した通信情報ai,mがどのタグ装置20から出力されたものなのかを知らない。
図9は、第1の実施の形態の通信処理を説明するためのフローチャートである。なお、図9における実線の矢印は、各装置内での処理の時間的な流れを示し、破線の矢印は装置間の処理の時間的な流れを示す。以下、この図を用いて、本形態の通信処理を説明する。
タグ装置20の処理は、例えば、タグ装置20がリーダ装置60の通信圏内に入り、リーダ装置60から送信されたトリガ信号を受信することにより開始される。このようなトリガがあった場合、タグ装置20の通信情報生成部22は、メモリ21の記憶部21aから秘密値si,mを読み込み、記憶部21bから一方向性関数値tωT,m及びノードωTを読み込み、記憶部21cからハッシュ関数F0,F1を読み込み、記憶部21dからカウント値iを読み込む。そして、通信情報生成部22は、通信情報ai,m=H(si,m,Fω’(tωT,m))を生成する(ステップS21)。なお、ステップS21でのω’はi=ωT|ω’を満たす値である。すなわち、2進表記されたカウント値iの上位ビットωTを除いたビットがω’である。そして、tωT,m=FωT(ttree,m)であるから、Fω’(tωT,m)はFω’(tωT,m)=Fω’(FωT(ttree,m))=Fi(ttree,m)を満たし、Fiは、木構造データ110のリーフノードに対応するハッシュ関数である。
次に、タグ装置20の更新部24は、メモリ21の記憶部21aから秘密値si,mを読み込み、秘密値si,mにハッシュ関数Gを施した値G(si,m)を新たな秘密値si+1,mとし、これによって記憶部21aを上書きし、秘密値を更新する(ステップS23)。なお、ここでの上書きとは、記憶部21aに格納されていた秘密値を消去(復元困難なデータに変換することも含む)し、記憶部21aに新たな秘密値を格納することを意味する。そして、カウンタ25が、記憶部21dからカウント値iを読み込み、i+1を新たなカウント値iとし、この新たなカウント値iを記憶部21dに格納する(ステップS24)。これにより、記憶部21dに格納されたカウント値iが更新される。
その後、タグ装置20は、所定のトリガがあるたびに、上述のステップS21からS24の処理を実行する。
リーダ装置60は、上述のようにタグ装置20から出力された通信情報ai,m(ステップS22)を受信し(ステップS25)、これを、ネットワーク80を通じてサーバ装置40に送信する(ステップS26)。
サーバ装置40は、入力部42において、リーダ装置60から送信された通信情報ai,mを受信し、書き込み部43において、この通信情報ai,mを記憶部41cに格納する(ステップS27)。次に、カウンタ44は、カウント値pを0にし、このカウント値pを一時メモリ51に格納する(ステップS28)。また、カウンタ45は、記憶部41aの権限情報200のカラム204からノードωSを抽出し、このノードωSを上位桁ビットとし、その下位桁ビットを0ビット(或いは0ビット列)とした合計dビットの初期のカウント値j=ωS|0...0(2進表記)を生成し、この初期のカウント値jを一時メモリ51に格納する(ステップS29)。次に、探索値生成部46は、一時メモリ51からカウント値p,jを読み込み、記憶部41aに格納された権限情報200のカラム201〜204から識別子idpと秘密値s0,pと一方向性関数値tωS,pとノードωSとをそれぞれ読み込み、記憶部41bからハッシュ関数F0,F1を読み込む。そして、探索値生成部46は、探索値aj,p’=H(Gj(s0,p), Fω’’(tωS,p))を生成する(ステップS30)。なお、ステップS30でのω’’は、j=ωs|ω’’を満たす値である。すなわち、2進表記されたカウント値jの上位ビットωSを除いたビットがω’’である。このように生成された探索値aj,p’は、一時メモリ51に格納される。
以下に本形態の特徴を示す。
[通信情報の生成権限の制限]
上述したように、本形態のタグ装置20には、管理サーバ装置10から生成権限情報kT,m=(s0,m,tωT,m,ωT)が付与され、タグ装置20は、これを用いて通信情報ai,m=H(si,m, Fω’(tωT,m))を生成する。
ここで、生成権限情報kT,mが具備するtωT,mは、tωT,m=FωT(ttree,m)を満たす一方向性関数値であり、通常、tωT,mから秘密値ttree,mを求めることは困難である。よって、生成権限情報kT,mが与えられたタグ装置20が生成できるFω’(tωT,m)=Fω’(FωT(ttree,m))は、秘密値ttree,mにハッシュ関数Fω’,FωTの合成写像を施した値のみとなる。図10は、このことを説明するための一方向性関数木データ120を示した図である。例えば、ハッシュ関数FωTがノード122jに対応するとする。この場合、ハッシュ関数Fω’,FωTの合成写像は、ノード122k〜122pに対応するハッシュ関数のみであり、タグ装置20は、秘密値ttree,mにノード122k〜122pに対応するハッシュ関数を施した値しか求めることができない。すなわち、この範囲に通信情報ai,mの生成権限を制限することができる。
[通信情報の追跡権限の制限]
上述したように、本形態のサーバ装置40には、管理サーバ装置10から探索権限情報kS,m=(idm,s0,m,tωS,m,ωS)が付与され、これを用いて探索値aj,p’=H(Gj(s0,p),Fω’’(tωS,p))を生成し、この探索値aj,p’と通信情報ai,mとを比較し、通信情報ai,mに対応する識別子idmを探索する。
タグ装置20の演算処理を、主にハッシュ関数演算のみによって実現できるため、タグ装置20に組み込む回路規模を小さくできる。これは、低価格が要求されるタグ装置20に適している。また、上述のような木構造のノードに対応付けたハッシュ関数を用いて通信情報ai,mを生成することとしたため、サーバ装置40の探索時、サーバ装置40が1つの探索値aj,p’=H(Gj(s0,p), Fω’’(tωS,p))のFω’’(tωS,p)を求めるために必要なハッシュ関数F0,F1の回数はlog2(n)回のみであり、サーバ装置40の探索効率もよい。なお、ここでのnは、タグ装置20の最大応答回数である。
また、ハッシュ関数Hの識別不能性から、通信情報ai,mはランダムにみえる。よって、秘密情報であるidm,si,m,tωT,mを知らずに、2つの通信情報ai,mが同じタグ装置20から出力されたかどうかを判定することはできない。
[フォワードセキュリティ]
さらに、ハッシュ関数Gの一方向性から、タグ装置20がタンパーされるなどして秘密情報であるsi,m等が漏洩しても、過去のsi−q,mが知られることはない。その結果、このような事態が生じても、過去の通信履歴を用い、タグ装置20の過去の振る舞いが追跡されることもない。
次に、本発明における第2の実施の形態を説明する。
本形態は、第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態と同様に制限された探索権限をサーバ装置に与え、制限のない通信情報の生成権限をタグ装置に与える形態である。以下、この詳細を説明する。なお、以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
<全体構成>
管理サーバ装置10が管理サーバ装置310に置換され、タグ装置20がタグ装置320に置換される以外は、第1の実施の形態と同様である。
図11は、第2の実施の形態における管理サーバ装置310の機能構成を示したブロック図である。なお、図11において第1の実施の形態と共通する部分については図2と同じ符号を付した。
図11に例示するように、管理サーバ装置310は、メモリ11、乱数生成部12、ノード選択部313、一方向性関数抽出部314、一方向性関数演算部315、権限情報生成部316、権限情報出力部17、制御部18及び一時メモリ19を有している。
なお、第1の実施の形態と同様、管理サーバ装置310も、例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等の外部記憶装置、LANカード等の通信装置をバスで接続した公知のノイマン型コンピュータに所定のプログラムを実行させることにより構成される。この場合、ノード選択部313、一方向性関数抽出部314、一方向性関数演算部315及び権限情報生成部316は、所定のプログラムが読み込まれたCPUに相当する。
<タグ装置320の構成>
図12は、第2の実施の形態におけるタグ装置320の機能構成を示したブロック図である。なお、図12において第1の実施の形態と共通する部分については図3と同じ符号を付した。
なお、通信情報生成部322、例えば、各処理を実行する集積回路又は所定のプログラムが読み込まれたCPUである。また、書き込み部327は、制御部30の制御のもとメモリ21に対してデータを読み書きするハードウェアである。
また、タグ装置320は、制御部30の制御のもと各処理を実行する。また、明示しない限り、各データは、適宜、逐一一時メモリ29に格納され、各処理に利用される。また、図3における矢印はデータの流れを示すが、制御部30及び一時メモリ29に入出力するデータの流れの記載は省略してある。
次に、本形態のタグ通信システムを作動させるための前処理について説明する。
[管理サーバ装置310に対する前処理]
第1の実施の形態における管理サーバ装置10に対する前処理と同じである。
[タグ装置320に対する前処理]
タグ装置20に対する前処理として、各タグ装置20のメモリ21の記憶部21cに上述のハッシュ関数F0,F1を格納しておく。また、通信情報生成部22及び更新部24が、それぞれ一方向性関数であるハッシュ関数H,Gを利用可能なようにしておく。
第1の実施の形態と同じである。
<権限付与処理>
次に、管理サーバ装置310が行う権限付与処理について説明する。本形態では、通信情報の生成権限を付与するための制限のない権限情報を各タグ装置320に与え、通信情報の探索権限を付与するための権限情報をサーバ装置40に与える。
[通信情報の生成権限付与処理]
権限情報生成部316が、各m∈[0,k-1]について、メモリ11の記憶部11aの秘密値テーブル100から秘密値schain,m,ttree,mを抽出し、秘密値s0,m=schain,mとして、生成権限情報kT,m=(s0,m,ttree,m)を生成し、この生成権限情報kT,mを記憶部11gに格納する。
(m∈[0,k-1])を、ネットワーク80を通じてライタ装置70に送信する。ライタ装置70は、各生成権限情報kT,mを各識別子idmに対応するタグ装置320に対して出力する。各タグ装置320は、入力部26において、自らの識別子idmに対応する生成権限情報kT,mを受信する。各タグ装置320の書き込み部327は、受信された生成権限情報kT,m=s0,m,ttree,m)の秘密値s0,mをメモリ21の記憶部21aに格納し、秘密値ttree,mを記憶部21bに格納する。また、カウンタ25は、カウント値iを0とし、このカウント値iを記憶部21dに格納する。
通信情報の探索権限付与処理は、ノード選択部13、一方向性関数抽出部14、一方向性関数演算部15及び権限情報生成部16の処理を、ノード選択部313、一方向性関数抽出部314、一方向性関数演算部315及び権限情報生成部316がそれぞれ実行する以外は、第1の実施の形態と同じである(図8)。
以上のような処理の後行われる通信処理について説明する。
図13は、第2の実施の形態の通信処理を説明するためのフローチャートである。なお、図13における実線の矢印は、各装置内での処理の時間的な流れを示し、破線の矢印は装置間の処理の時間的な流れを示す。以下、この図を用いて、本形態の通信処理を説明する。なお、以下では、i回目にタグ装置320が通信情報を出力した際の処理を説明する。
第1の実施の形態と同様なトリガがあった場合、タグ装置320の通信情報生成部322は、メモリ21の記憶部21aから秘密値si,mを読み込み、記憶部21bから秘密値ttree,mを読み込み、記憶部21cからハッシュ関数F0,F1を読み込み、記憶部21dからカウント値iを読み込む。そして、通信情報生成部322は、通信情報ai,m=H(si,m, Fi(ttree,m))を生成する(ステップS41)。
このように生成された通信情報ai,mは、通信情報出力部23から出力される(ステップS42)。
その後のリーダ装置・サーバ装置の処理(ステップS45〜S57)は、第1の実施の形態のステップS25〜S37と同じである。
<本形態の特徴>
第1の実施の形態と同様にサーバ装置40の管理者の追跡権限を制限でき、プライバシの保護を実現できる([通信情報の追跡権限の制限])。その他、第1の実施の形態と同様の[効率性][第三者による追跡不可能性][フォワードセキュリティ]を実現できる。
次に、本発明における第3の実施の形態を説明する。
本形態は、第1の実施の形態の変形例であり、第1の実施の形態と同様に制限された通信情報の生成権限をタグ装置に与え、制限のない探索権限をサーバ装置に与える形態である。以下、この詳細を説明する。なお、以下では、第1の実施の形態との相違点を中心に説明し、第1の実施の形態と共通する事項については説明を省略する。
<全体構成>
管理サーバ装置10が管理サーバ装置410に置換され、サーバ装置40がサーバ装置440に置換される以外は、第1の実施の形態と同様である。
図14は、第3の実施の形態における管理サーバ装置410の機能構成を示したブロック図である。なお、図14において第1の実施の形態と共通する部分については図2と同じ符号を付した。
図14に例示するように、管理サーバ装置410は、メモリ11、乱数生成部12、ノード選択部413、一方向性関数抽出部414、一方向性関数演算部415、権限情報生成部416、権限情報出力部17、制御部18及び一時メモリ19を有している。
また、管理サーバ装置410は、制御部18の制御のもと各演算処理を実行する。また、明示しない限り、各データは、適宜、逐一一時メモリ19に格納され、各処理に利用される。また、図11における矢印はデータの流れを示すが、制御部18及び一時メモリ19に入出力するデータの流れの記載は省略してある。
図15は、第3の実施の形態におけるサーバ装置440の機能構成を示したブロック図である。なお、図15において第1の実施の形態と共通する部分については図4と同じ符号を付した。
図15に例示するように、サーバ装置440は、メモリ41、入力部42、書き込み部443、カウンタ44,445、探索値生成部446、比較部47、抽出部48、出力部49、制御部50及び一時メモリ51を有している。
また、サーバ装置440は、制御部50の制御のもと各処理を実行する。また、明示しない限り、各データは、適宜、逐一一時メモリ51に格納され、各処理に利用される。また、図15における矢印はデータの流れを示すが、制御部50及び一時メモリ51に入出力するデータの流れの記載は省略してある。
次に、本形態のタグ通信システムを作動させるための前処理について説明する。
[管理サーバ装置410に対する前処理]
第1の実施の形態における管理サーバ装置10に対する前処理と同じである。
[タグ装置20に対する前処理]
第1の実施の形態と同じである。
[サーバ装置440に対する前処理]
サーバ装置440に対する前処理として、サーバ装置440のメモリ41の記憶部41bに上述のハッシュ関数F0,F1を格納しておく。また、探索値生成部446が一方向性関数であるハッシュ関数H,Gを利用可能なようにしておく。また、カウンタ445が、上述の木構造データ110の深さを示す値dを利用可能としておく。
次に、管理サーバ装置410が行う権限付与処理について説明する。本形態では、第1の実施の形態と同様に制限された通信情報の生成権限をタグ装置20に与え、制限のない探索権限をサーバ装置440に与える。
[通信情報の生成権限付与処理]
通信情報の探索権限付与処理は、ノード選択部13、一方向性関数抽出部14、一方向性関数演算部15及び権限情報生成部16の処理を、ノード選択部413、一方向性関数抽出部414、一方向性関数演算部415及び権限情報生成部416がそれぞれ実行する以外は、第1の実施の形態と同じである(図7)。
権限情報生成部416が、各m∈[0,k-1]について、メモリ11の記憶部11aの秘密値テーブル100から識別子idmと秘密値schain,m,ttree,mを抽出し、秘密値s0,m=schain,mとして、探索権限情報kS,m=(idm,s0,m,ttree,m)を生成し、この探索権限情報kS,mを記憶部11gに格納する。
その後、権限情報出力部17は、記憶部11gに格納されている各探索権限情報kS,m(m∈[0,k-1])を、ネットワーク80を通じてサーバ装置440に送信する。サーバ装置440は、入力部42において、これらの各探索権限情報kS,mを受信する。サーバ装置40の書き込み部443は、受信された各探索権限情報kS,m=(idm,s0,m,ttree,m)の識別子idmをカラム501のデータとし、秘密値s0,mをカラム502のデータとし、秘密値ttree,mをカラム503のデータとしたテーブルである権限情報500をメモリ41の記憶部41aに格納する。
以上のような処理の後行われる通信処理について説明する。
図16は、第3の実施の形態の通信処理を説明するためのフローチャートである。なお、図16における実線の矢印は、各装置内での処理の時間的な流れを示し、破線の矢印は装置間の処理の時間的な流れを示す。以下、この図を用いて、本形態の通信処理を説明する。
[タグ装置20・リーダ装置60の処理]
タグ装置20・リーダ装置60の処理(ステップS61〜S66)は、第1の実施の形態と同じである(ステップS21〜S26)。
サーバ装置40は、入力部42において、リーダ装置60から送信された通信情報ai,mを受信し、書き込み部43において、この通信情報ai,mを記憶部41cに格納する(ステップS67)。次に、カウンタ44は、カウント値pを0にし、このカウント値pを一時メモリ51に格納する(ステップS68)。また、カウンタ445は、カウント値jを0にし、このカウント値jを一時メモリ51に格納する(ステップS69)。次に、探索値生成部446は、一時メモリ51からカウント値p,jを読み込み、記憶部41aに格納された権限情報500のカラム501〜203から識別子idpと秘密値s0,p,ttree,pとをそれぞれ読み込み、記憶部41bからハッシュ関数F0,F1を読み込む。そして、探索値生成部446は、探索値aj,p’=H(Gj(s0,p), Fj(ttree,p))を生成する(ステップS70)。のように生成された探索値aj,p’は、一時メモリ51に格納される。
第1の実施の形態と同様にサーバ装置20の通信情報の生成権限を制限でき、その旧所有者の追跡権限を制限できる。その結果、プライバシの保護を実現できる([通信情報の生成権限の制限])。その他、第1の実施の形態と同様の[効率性][第三者による追跡不可能性][フォワードセキュリティ]を実現できる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の各形態では、リーダ装置を介してタグ装置とサーバ装置とが通信を行うこととしたが、リーダ装置がサーバ装置の機能を具備することとし、タグ装置とリーダ装置との間で通信処理を行う構成としてもよい。この場合、通信情報の探索権限は、サーバ装置ではなく、リーダ装置に付与されることになる。
また、上述の構成をコンピュータによって実現する場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。
10,310,410 管理サーバ装置
20,320 タグ装置
40,440 サーバ装置
Claims (15)
- 一方向性関数によって更新される通信情報の取扱い権限を付与する管理装置であって、
識別子と第1秘密値とを対応付けた秘密値テーブルを格納する秘密値テーブル記憶部と、
一方向性関数を特定するための情報をノードとし、兄弟ノードに対応する一方向性関数が相互に異なり、親ノードに対応する一方向性関数と所定の一方向性関数集合に属する何れかの一方向性関数との合成写像が子ノードに対応する一方向性関数となる木構造データから、ノードを選択するノード選択部と、
上記ノード選択部が選択したノードに対応する一方向性関数を抽出する一方向性関数抽出部と、
上記一方向性関数抽出部が抽出した上記一方向性関数を上記第1秘密値に作用させた一方向性関数値を生成する一方向性関数演算部と、
上記一方向性関数値を含む権限情報を生成する権限情報生成部と、
一方向性関数によって通信情報の更新を行う通信装置に対し、上記権限情報を出力する権限情報出力部と、を有し、
上記権限情報は、上記権限情報に含まれる上記一方向性関数値に前記一方向性関数集合から選択した一方向性関数を作用させて得られる値に対応する通信情報の生成権限を上記通信装置に付与するための情報であることを特徴とする管理装置。 - 請求項1の管理装置であって、
上記権限情報生成部は、さらに、上記一方向性関数値とその生成に用いられた上記第1秘密値に対応する上記識別子とを含む第2権限情報を生成し、
上記権限情報出力部は、さらに、一方向性関数によって更新される通信情報に対応する識別子の探索を行う通信情報探索装置に対し、上記第2権限情報を出力し、
上記第2権限情報は、
上記ノード選択部が選択したノード又はその子孫ノードに対応する一方向性関数を上記第1秘密値に作用させて得られる値に対応する通信情報に対応する識別子を探索する権限を上記通信情報探索装置に付与するための情報である、
ことを特徴とする管理装置。 - 一方向性関数によって更新される通信情報の取扱い権限を付与する管理装置であって、
識別子と第1秘密値とを対応付けた秘密値テーブルを格納する秘密値テーブル記憶部と、
一方向性関数を特定するための情報をノードとし、兄弟ノードに対応する一方向性関数が相互に異なり、親ノードに対応する一方向性関数と所定の一方向性関数集合に属する何れかの一方向性関数との合成写像が子ノードに対応する一方向性関数となる木構造データから、ノードを選択するノード選択部と、
上記ノード選択部が選択したノードに対応する一方向性関数を抽出する一方向性関数抽出部と、
上記一方向性関数抽出部が抽出した上記一方向性関数を上記第1秘密値に作用させた一方向性関数値を生成する一方向性関数演算部と、
上記一方向性関数値とその生成に用いられた上記第1秘密値に対応する上記識別子とを含む権限情報を生成する権限情報生成部と、
一方向性関数によって更新される通信情報に対応する識別子の探索を行う通信情報探索装置に対し、上記権限情報を出力する権限情報出力部と、を有し、
上記権限情報は、
上記ノード選択部が選択したノード又はその子孫ノードに対応する一方向性関数を上記第1秘密値に作用させて得られる値に対応する通信情報に対応する識別子を探索する権限を上記通信情報探索装置に付与するための情報である、
ことを特徴とする管理装置。 - 請求項1から3のいずれかの管理装置であって、
上記秘密値テーブルは、
上記識別子と上記第1秘密値と第2秘密値とを対応付けたテーブルであり、
上記権限情報生成部は、
上記一方向性関数値と上記第2秘密値とを含む上記権限情報を生成する、
ことを特徴とする管理装置。 - 一方向性関数によって更新される通信情報を出力する通信装置であって、
請求項1又は2に記載の管理装置から出力された一方向性関数値を含む権限情報を格納する生成権限情報記憶部と、
上記生成権限情報記憶部から読み込んだ上記一方向性関数値を含む情報に所定の一方向性関数集合から選択した一方向性関数を作用させ、それによって得られる値に対応する通信情報を生成する通信情報生成部と、
上記通信情報を出力する通信情報出力部と、
を有することを特徴とする通信装置。 - 一方向性関数によって更新される通信情報から、それに対応する識別子を特定する通信情報探索装置であって、
請求項3の管理装置から出力された上記権限情報に含まれる一方向性関数値とその生成に用いられた第1秘密値に対応する識別子とを対応付けて格納する探索権限情報記憶部と、
通信情報の入力を受け付ける入力部と、
上記権限情報に含まれる上記一方向性関数値を含む情報に所定の一方向性関数集合から選択した一方向性関数を作用させ、それによって得られる値に対応する探索値を生成する探索値生成部と、
上記通信情報と上記探索値とが一致するか否かを判断する比較部と、
上記通信情報と一致した上記探索値に対応する上記一方向性関数値に対応付けられた上記識別子を、上記探索権限情報記憶部から抽出する抽出部と、
を有することを特徴とする通信情報探索装置。 - 請求項1の管理装置と、請求項5の通信装置と、を有することを特徴とする通信システム。
- 請求項3の管理装置と、請求項6の通信情報探索装置と、を有することを特徴とする通信システム。
- 請求項2の管理装置と、請求項5の通信装置と、請求項6の通信情報探索装置と、を有することを特徴とする通信システム。
- 一方向性関数によって更新される通信情報の取扱い権限を付与する管理方法であって、
請求項1から4の何れかの管理装置が有する秘密値テーブル記憶部とノード選択部と一方向性関数抽出部と一方向性関数演算部と権限情報生成部と権限情報出力部がそれぞれ実行する処理を行う管理方法。 - 一方向性関数によって更新される通信情報を出力する通信方法であって、
請求項5の通信装置が有する生成権限情報記憶部と通信情報生成部と通信情報出力部とがそれぞれ実行する処理を行う通信方法。 - 一方向性関数によって更新される通信情報から、それに対応する識別子を特定する通信情報探索方法であって、
請求項6の探索権限情報記憶部と入力部と探索値生成部と比較部と抽出部とがそれぞれ実行する処理を行う通信情報探索方法。 - 請求項1から4の何れかの管理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項5の通信装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 請求項6の通信情報探索装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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-
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