JP4583620B2 - 折畳みテーブル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は合理的かつ体裁良く製作でき、しかも天板の支持強度を強化して、大形の折畳みテーブルに好適にするとともに、天板を円滑かつ安全に折り畳め、例えば折り畳み時の体裁を改善するようにした折畳みテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、天板を折り畳み可能にしたテーブルは、例えば特開平11−318571号公報のように、支柱の上端部に連結金具を取り付け、該金具に天板の下面に固定した下枠を回動可能に連結して構成していた。
【0003】
しかし、この従来のテーブルは、鋼板をプレス成形して連結金具と下枠を製作しているため、成形誤差が大きく、またこれらを接触して組み付けているため、異音を生じたり折り畳み操作に円滑性を欠く問題があった。
しかも、下枠は天板の折り畳み時に内部が表出して、テーブル保管時の体裁が悪く、また天板を一対の下枠で支持しているため、天板の支持強度が概して低く、大形のテーブルに対応できない等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこのような問題を解決し、例えば大形の折畳みテーブルに好適で、天板の支持強度を強化するとともに、天板を円滑に折り畳め、その体裁を改善するようにした折畳みテーブルを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1の発明は、天板の裏面に下枠を取り付け、該下枠を支柱部材または支柱の上端部に回動可能に連結した折畳みテーブルにおいて、前記下枠を内外枠の二重構造に構成し、これら内外枠を天板に一体的に取り付け、前記内枠の一部を有底構造に形成し、前記有底部を介し前記外枠の内部を隠蔽可能にして、内外枠を合理的かつ体裁良く取り付けられ、しかも天板の支持強度を強化して、大形の折畳みテーブルに好適にするとともに、天板を円滑かつ安全に折り畳め、例えば折り畳み時の体裁を改善するようにしている。
【0006】
請求項2の発明は、前記内枠および有底部を一体成形し、内枠を均質かつ容易に製作するようにしている。したがって、例えば内枠を合成樹脂製とすれば、前記効果を容易に得られ、また天板の折り畳み操作を円滑に行なえる。
請求項3の発明は、天板の裏面に補強枠を取り付け、該補強枠の端部を前記内外枠内に係合可能に配置し、天板の支持強度を強化し、大形の折畳みテーブルに好適にしている。
請求項4の発明は、前記内枠を合成樹脂製とし、該内枠に前記支柱部材または支柱の上端部に係合可能な凸部を設け、凸部と支柱部材または支柱の上端部との係合時、凸部の弾性によって緊密な係合を促し、隣接部材の多少の誤差を許容して天板の安定化を図るようにしている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を大形の会議用テーブルに適用した図示の実施形態について説明すると、図1乃至図9において1は略楕円形の天板で、その下面に一対の補強枠2が長軸側に沿って平行に取り付けられている。
前記補強枠2は略矩形断面の鋼管で構成され、その下面の中央に図3のように凹溝3が形成され、該凹溝3に取付ビス4の頭部4aを隠蔽して収容している。
【0008】
前記補強枠2の両端部に下枠を構成する外枠5が補強枠2と直交して配置され、該外枠5に補強枠2の端部が挿入されている。
前記外枠5は図5,6のように鋼板を略コ字形断面に屈曲して形成され、その一方の屈曲片5a、実施形態では内側の屈曲片5aの両端部に、外枠5の平坦部に亘って補強枠2の幅分の切欠孔6が形成され、前記補強枠2を側方から差し込み可能にしている。
【0009】
図中、7は外枠5に形成した複数のビス孔で、後述する内枠側からビス8を挿入可能にしており、9は前記屈曲片5aの中央部に形成したピン孔で、後述の枢支ピンを挿入可能にしている。
前記ピン孔9の両側に後述するロータリーダンパ取り付け用のビス孔10と軸孔21とが形成され、これらの各一方に後述のビスと連結軸を挿入可能にしている。
【0010】
前記外枠5の内側に下枠を構成する内枠11が取り付けられ、該内枠11は図6のように前記外枠5と略同形に樹脂成形され、その両側の屈曲片11a,11aを前記屈曲片5a,5aの内面に近接配置している。
前記内枠11の下部は、その略中央部を除いて有底部であるフレームカバー12,13で閉塞され、該カバー12,13の間に切欠部14を形成している。
【0011】
前記フレームカバー12,13は屈曲片11a,11aと一体成形され、これらは互いに異形に成形されていて、それらの長さ方向に複数の凹孔15〜18が形成されている。
前記凹孔15〜18は前記ビス孔7の位置に対応して形成され、その底部に前記ビス8を挿入可能なビス孔19が形成されている。前記凹孔15〜18の底部は平坦面に形成され、これらの平坦面は同一面上に形成されていて、その裏面を前記外枠5の内面に係合可能に配置している。
【0012】
前記一方の屈曲片11a、実施形態では内側の屈曲片11aの前記切欠孔6と対応位置に切欠孔20が形成され、内枠11内に挿入された補強枠2の端部を他方の屈曲片11aの内面に近接して配置している。
図中、22は屈曲片11a,11aの中央部に形成したピン孔で、後述の枢支ピンを挿入可能にしており、23は軸孔で後述の連結軸を挿入可能にしている。
52はロータリーダンパ取り付け用のビス孔で、ピン孔22の対称位置に形成されている。
【0013】
前記内枠11は補強リブ24,25を介して補強され、このうち屈曲片11a,11aの中央部を連結する補強リブ25は下端部を下方に突出し、この凸部26を天板1の使用時に支柱部材である支持ブロック27に係合させ、その弾性を介して天板1の安定を図っている。
【0014】
前記支持ブロック27はアルミニウムダイカストによって略柱時計状に成形され、その下端部を支柱28の上部に固定し、上端部を前記内枠11内に介挿し、かつこれらに枢支ピン29を挿通して、内外枠5,11を回動可能に連結している。なお、枢支ピン29の他端はナット(図示略)で抜け止めされている。
【0015】
図中、30は前記支柱28内にビス31,32を介して取り付けたコ字形断面の補強片、33は支持ブロック27の下端部に設けたビス孔で、該孔33に挿入したビス34を前記補強片30にねじ込んでいる。
【0016】
35は支柱28の上端部に取り付けたキャップ、36は内枠11と支持ブロック27との間に介挿したロータリーダンパで、そのロータ側の角孔に支持ブロック27に突設した角軸27aを嵌合し、本体ケース側の取付フランジをビス37を介して片側の屈曲片5a,11aに取り付け、本体ケース側を天板1と同動可能にして、封入したオイルによる制動力を天板1に作用可能にしている。
【0017】
前記支持ブロック27の上端部は略円板状に形成され、その周面に互いに異径かつ同心円弧状の滑動部38,39が形成されている。このうち、大径の滑動部38に後述のロックピンが滑動可能に配置され、該滑動部38と小径側の滑動部39との境界部の段部40に、前記ロックピンを係合可能にしている。
【0018】
また、前記段部40と反対側の滑動部39は平坦面に形成され、該平坦部に前記凸部26を強力に係合かつ圧接可能にし、該凸部26の弾性によって平坦部との緊密性を向上し、天板1の安定化を図っている。
【0019】
天板1の下面の中央部にブラケット41が取り付けられ、該ブラケット41に連結軸42が回動自在に支持され、該軸42にレバーハンドル43の一端が溶接等で固定され、この他端に把持部44が取り付けられている。
前記連結軸42の両端部は、通孔21,23を介して内外枠5,11に回動自在に支持され、該内枠11内の連結軸42にロックリンク45がビス止めされている。
【0020】
前記ロックリンク45と補強ビード25の斜状の延設部25aに、捩りバネ46の両端部が掛け止められ、該バネ46の弾性を介してロックリンク45を支持ブロック27側に回動可能に付勢し、該リンク45の先端に突設したロックピン47を前記段部40に係合可能にしている。
【0021】
この他、図中48,48は支柱28の下端部に略ハ字形状に取り付けた脚で、その先端部にキャスター49を回動自在に取り付けている。50は支柱28,28の下端部間を連結する連結枠、51は床面である。
【0022】
このように構成した折畳みテーブルは、従来のこの種のテーブルに比べて補強枠2と内枠11を要するが、補強枠2はロールフォーミングによって管材を成形し、内枠11は樹脂成形して製作するから、加工が容易で均一な品質が得られる特に内枠11は、樹脂成形によって従来のプレス成形に比べ成形誤差が少なく、高精度かつ均一な品質が得られる。
また、内外枠5,11は、屈曲片5a,11aの互いに対称位置に軸孔21,23を形成し、またピン孔9,10の左右および対称位置にビス孔10,52を形成して、それらの左右共用化を図っている。
【0023】
次に本発明の折畳みテーブルを組み立てる場合は、先ず天板1の裏面の所定位置に一対の補強枠2を配置し、その凹溝3側からビス4を天板1中の埋込ナットにねじ込んで取り付ける。この場合、ビス4の頭部4aは凹溝3に隠蔽され、その表出による体裁の低下が改善される。
【0024】
一方、前記補強枠2の取り付けと前後して、内外枠5,11に支持ブロック27とロックリンク45を組み付ける。この組み付けは、先ず外枠5の内側に内枠11を嵌合し、該内枠11の内側に支持ブロック27とロータリーダンパ36とを挿入し、かつその際ロータリーダンパ36の角孔に角軸27aを嵌合する。
【0025】
そして、これらに外枠5の外側から枢支ピン29を差し込み、該ピン29の外端部の螺軸にナット(図示略)をねじ込んで、これらを一体かつ回動可能に連結するとともに、外枠5の外側からビス37を前記ロータリーダンパ36の一方の取付フランジにねじ込み、該ダンパ36を取り付ける。
【0026】
また、レバーハンドル43と一体のブラケット41に連結軸42を挿入し、該軸42の端部を前記組み付け後の内外枠5,11に差し込み、かつその際連結軸42の端部にロックリンク45を差し込み、これを所定位置でビス止めするとともに、捩りバネ46を巻き掛ける。
【0027】
こうして、支持ブロック27とロックリンク45を組み付けた内外枠5,11を保持し、その切欠孔6,20に前記補強枠2を差し込み、該枠2の端部を屈曲片11aの内面に近接配置したところで、凹孔15〜18の外側からビス8を挿入し、これを外枠5のビス孔7を介して天板1中の埋込ナット(図示略)にねじ込み、内外枠5,11を天板1の下面に取り付け、更に前記ブラケット41を天板1の下面に固定する。この状況は図2,3のようである。
【0028】
そして、支持ブラケット27のビス孔33にビス34を挿入し、これを支柱28の内部に取り付けた補強片30にねじ込み、支持ブラケット27と支柱28とを連結する。この後、支柱28,28の下端部間を連結枠50で連結し、また支柱28の下端部に一対の脚48を取り付ければ、一連の組み立て作業が終了する
【0029】
こうして組み立てた折り畳みテーブルは図示のようで、該テーブルの不使用時は図9のように天板1が垂直に折り畳まれ、補強ビード25の基端部が段部40に係合し、またロックリンク45の先端部が捩りバネ46の弾性に抗して滑動部38に係合し、該滑動部38を圧接して、前記折り畳み状況を維持している。
【0030】
このようなテーブルの不使用時には、内外枠5,11が表出するが、外枠5の内部の大半は内枠11のフレームカバー12,13で隠蔽されているから、略コ字形断面に屈曲しただけ従来の下枠に比べて体裁が良く、また下枠の開口縁に擦過した際の怪我を未然に防止する。
【0031】
このような状態からテーブルを使用する場合は、天板1の上端部を保持し、これを図9の矢視のように支柱28側へ引き下げる。
このようにすると、天板1が前記ロックリンク45の圧接力に抗し、その自重によって枢支ピン29を中心に回動し、これが略90°回動したところで、ロックピン47が段部40に係合し、また補強ビード25の凸部26が滑動部39の終端部に係合して、天板1を水平に保持する。この状況は図4,8のようで、この後テーブルが使用される。
【0032】
このようなテーブルの使用時は、前記凸部26が天板1の自重によって滑動部39に圧接され、その弾性によって両者が緊密に係合し、隣接部品の加工および組み付け誤差によるクリアランスやガタの発生を防止し、天板1を安定して支持する。
また、天板1は裏面を複数の補強枠2で補強され、かつその両端部を内外枠5,11に係合して支持されるから、単に補強枠2を取り付けたものに比べて、天板の支持強度が増強され、大形テーブルに好適になる。
【0033】
次にテーブル使用後、天板1を折り畳む場合は、レバーハンドル43の把持部44を保持し、これを図4の矢視方向へ押し下げ、レバーハンドル43を固定した連結軸42を前記ハンドル43と同方向へ回動する。
このようにすると、連結軸42に固定したロックリンク45が、捩りバネ46の弾性に抗して連結軸42と同動し、ロックピン47が段部40から避退して、それらの係合を解除する。
【0034】
このため、天板1は重量バランスを失ない、枢支ピン29を支点に上向き回動を促される。そこで、天板1の一端部を保持し、これを図4の矢視方向へ回動し、これを略90°回動したところで、前記延設部25aの基端が段部40に係合し、ロックピン47が滑動部38の周面に係合して、天板1の折り畳み状況を維持する。
【0035】
このような天板1の折り畳み時には、天板1に同動する内外枠5,11を介して、ロータリーダンパ36に制動力が形成され、該制動力が天板1の作動を規制可能になる。
例えば、天板1の折り畳み時、誤って天板1から手を離し、天板1が自重によって下方へ転倒回動しても、前記制動力によって天板1がゆっくり回動するから、天板1の転倒を回避することができ、天板1と滑動部38,39との間に手指を挟まれる事態を防止する。
また、仮に天板1が転倒しても、ロックピン47と段部40の係合、および凸部26と滑動部39との係合がゆっくり行なわれるから、それらが損傷することはない。
【0036】
また、本発明では金属製の外枠5の内側に合成樹脂製の内枠11を一体的に組み付け、それらの相対動を阻止するとともに、支持ブロック27やロータリーダンパ36の外側に内枠11を配置しているから、天板1の折り畳み操作を円滑かつ静粛に行なえ、また天板1の支持強度を外枠5に負わせることができる。
【0037】
なお、上述の実施形態では内外枠5,11を支柱28と別設の支持ブラケット27に回動可能に連結しているが、この例に限らず支持ブラケット27を省略し、内外枠5,11を支柱28の上端部に回動可能に連結してもよく、そのようにすることで部品点数が低減し、構成が簡単になる。
【0038】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明は、下枠を内外枠の二重構造に構成し、これら内外枠を天板に一体的に取り付け、前記内枠の一部を有底構造に形成し、前記有底部を介し前記外枠の内部を隠蔽可能にしたから、内外枠を合理的かつ体裁良く取り付けられ、しかも天板の支持強度を強化し、大形の折畳みテーブルに好適にするとともに、天板を円滑かつ安全に折り畳め、例えば折り畳み時の体裁を改善することができる。
【0039】
請求項2の発明は、内枠および有底部を一体成形したから、内枠を均質かつ容易に製作することができる。したがって、例えば内枠を合成樹脂製とすれば、前記の効果を容易に得られ、また天板の折り畳み操作を円滑に行なうことができる請求項3の発明は、天板の裏面に補強枠を取り付け、該補強枠の端部を前記内外枠内に係合可能に配置したから、天板の支持強度を強化でき、大形の折畳みテーブルに好適な効果がある。
請求項4の発明は、前記内枠を合成樹脂製とし、該内枠に前記支柱部材または支柱の上端部に係合可能な凸部を設けたから、凸部と支柱部材または支柱の上端部との係合時、凸部の弾性によって緊密な係合を促し、隣接部材の多少の誤差を許容して、天板の安定性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す部分断面図で、折畳みテーブルの略半分を示している
【図2】本発明の要部を拡大して示す横断面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図4】本発明の折畳みテーブルの使用状態を示す断面図で、天板のセット状態を示している。
【図5】図1の要部を拡大して示す断面図で、内外枠と支持ブロックと支柱との組み立て状況を示している。
【図6】本発明に適用した内外枠を分解して示す斜視図である。
【図7】本発明に適用した内外枠の組み付け状況を示す平面図である。
【図8】図4の要部を拡大して示す断面図で、折畳みテーブル使用時の内外枠と支持ブロックとロックリンクの関係を示している。
【図9】本発明の折畳みテーブルの使用状態を示す断面図で、天板の折り畳み状態を示している。
【符号の説明】
1 天板
5 下枠(外枠)
11 下枠(内枠)
12,13 有底部(フレームカバー)
15,16 係合溝
26 凸部
27 支柱部材(支持ブロック)
28 支柱
Claims (4)
- 天板の裏面に下枠を取り付け、該下枠を支柱部材または支柱の上端部に回動可能に連結した折畳みテーブルにおいて、前記下枠を内外枠の二重構造に構成し、これら内外枠を天板に一体的に取り付け、前記内枠の一部を有底構造に形成し、前記有底部を介し前記外枠の内部を隠蔽可能にしたことを特徴とする折畳みテーブル。
- 前記内枠および有底部を一体成形した請求項1記載の折畳みテーブル。
- 天板の裏面に補強枠を取り付け、該補強枠の端部を前記内外枠内に係合可能に配置した請求項1記載の折畳みテーブル。
- 前記内枠を合成樹脂製とし、該内枠に前記支柱部材または支柱の上端部に係合可能な凸部を設けた請求項2記載の折畳みテーブル。
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