JP4584423B2 - 散水ホースの固定具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、散水ホースの固定具に関する。
【0002】
【従来の技術】
散水には様々なシステムがあるが、隅々まで平均的に散水するものとして、散水ホースを用いたものがある。
この散水ホースは、柔軟な熱可塑性樹脂フィルム製の偏平なものであり、その側部に適宜の間隔でスリットやピンホールなどの小孔が設けられ、内部に供給される水がその小孔からドリップや噴霧して、散水するものである。
この散水ホースは、通常は畑の土の上に配置され、使用中に移動したり、ねじれたりしないよう、固定具によって固定される。
【0003】
この固定具は、略長方形の輪郭を有する平板体のそれぞれ全長の略3分の1を占める両端部領域に、それぞれコの字状のスリットを、それらの開放側を相対向させて設けると共に、平板体の中央部にS字状のスリットを設けることによって、平板体の長手方向に中心軸に沿って引き違いに長く延びる2条のホース押さえを設け、さらに、コの字状のスリットの内側に形成され、平板体の中央部に連なる取付板部の自由端部寄りに、固定用の孔を設けたものである。
【0004】
この固定具は、引き違いに延びるホース押さえを持ち上げてホース押さえと平板体中央部の枠との間に散水ホースを挟むと共に、両スリットの外側に形成されるコの字状の枠体部の端縁同士を係合させた状態で、通常は畑の地上部に配置し、鉄棒や木片等で固定するが、適当なレールやフェンスなどの固定物に、この固定具の孔に通した紐により、この固定具を取り付け、散水ホースを所望の経路に固定してもよい。
固定具のスリットの外側に形成されるコの字状の枠体部は、それぞれ平板体の中央部に連なる一対の連結腕部と、一対の連結腕部の自由端同士を結合する連結梁部とからなる。
この枠体部の係合は、一方の枠体部の連結梁部の外側に一体に張り出すよう設けられる係合突起部を、他の一方の枠体部の連結梁部の内側に係合切欠部に係止させることによって行われている。
【0005】
従来の係合突起部は、枠体部の連結梁部の外縁に直接連なり、幅の狭い係合主体部と、係合主体部と一体的に連なり、係合主体部より幅広でコの字状の枠体部の内法寸法より狭い横幅を有する係止頭部とからなるT字状の部材であり、係合切欠部は、枠体部の連結梁部の内縁に係合突起部の係合主体部より幅広の係合開口部と、係合開口部に連なり、連結梁部の外縁に向かって開口幅が狭まる導入テーパー部と、導入テーパー部に連なり、係合突起部の係合主体部を受容し得る横幅を有する受容主体部と、導入テーパー部と、受容主体部との境界に設けられ、対向する境界方向に突出する小突起とからなる。
【0006】
この従来の係合突起部を、係合切欠部に受容させて係止させると、係合突起部は、係合切欠部内で保持され、環状体を形成するようになる。
しかしながら、この係合突起部は、係合切欠部の導入テーパー部と受容主体部との境界に設けられた小突起により、係合突起部の係合主体が、係合切欠部の受容主体部から外れないように保持されているので、枠体部の角が押圧されるなどして、枠体部が歪むと係合突起部が係合切欠部から極めて容易に外れてしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決するためなされたものであり、その目的は、散水ホースの固定具の枠体部同士の係合が不用意に外れないようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、
係合突起部を、両側に順次階段状に拡幅する平面形状を有し、連結梁部の外縁に直接連なり、幅の狭い頚部と、頚部と一体的に連なり、頚部より一段幅広の係合主体部と、係合主体部と一体的に連なり、係合主体部より幅広でコの字状の枠体部の内法寸法より狭い横幅を有する係止頭部と、からなるものとし、
係合切欠部を、枠体部の連結梁部の内側から、順次、係合突起部の係合主体部を受容し得る横幅を有する係合開口部と、係合開口部に連なり、連結梁部の外縁に向かって開口幅が狭まる導入テーパー部と、導入テーパー部に連なり、係合突起部の頚部の通過を許す横幅を有する咽喉部と、咽喉部に連なり、係合突起部の係合主体部を受容し得る横幅を有する受容主体部と、からなるものとすることにより達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は本発明にかかる散水ホースの固定具の一実施例を示す正面図、図2は図1に示した固定具の背面図、図3は図1に示した固定具の左側面図、図4は図1に示した固定具の右側面図、図5は図1に示した固定具の平面図、図6は図1に示した固定具の底面図、図7は図1に示したA−A断面図、図8は図1に示したB−B断面図、図9は図1に示した固定具の連結状態を示す正面図、図10は図1に示した固定具の連結状態を示す平面図である。
【0010】
まず、図1ないし図6について説明する。
図中、1は固定具、10、11はスリット、12、13は枠体部、14は係合突起部、15は係合切欠部、16、17は取付板部、18は開口、19、20はホース押さえである。
固定具1は、略長方形の輪郭を有する平板体である。
スリット10、11は、コの字状であり、それらの開放側が相対向するよう、固定具1のそれぞれ全長の略3分の1を占める両端領域に設けられる。
【0011】
枠体部12、13は、スリット10、11の外側に形成され、平板体の中央部に連なる一対の連結腕部120、121及び130、131と、それぞれ一対の連結腕部120、121、130、131の自由端同士を結合する連結梁部122、132とからなるコの字状のものである。
この枠体部12、13の連結梁部122、132は、他の部分より肉厚に構成されている。
【0012】
係合突起部14は、一方の枠体部12の連結梁部122に、その外縁から外側に一体的に張り出すよう設けられる。
この係合突起部14は、図5及び図6に示したように、両側に順次階段状に拡幅する平面形状を有するものである。
この係合突起部14は、連結梁部122の外縁中央に一体的に連なる幅の狭い頚部14aと、頚部14aと一体的に連なり、頚部14aより一段幅広の係合主体部14bと、係合主体部14bと一体的に連なり、係合主体部14bより幅広で、コの字状の枠体部12の内法寸法より狭い矛幅を有する係止頭部14cとからなる。
【0013】
係合切欠部15は、他の一方の枠体部13の連結梁部132の内側に、係合突起部14と互いに係合し合うよう設けられる。
この係合切欠部15は、枠体部13の連結梁部132の内縁から、順次、係合突起部14の係合主体部14bを受容し得る横幅を有する係合開口部15aと、係合開口部15aに連なり、連結梁部132の外縁に向かって開口幅が狭まる導入テーパー部15bと、導入テーパー部15bに連なり、係合突起部14の頚部14aの通過を許す横幅を有する咽頭部15cと、咽頭部15cに連なり、係合突起部14の係合主体部14bを受容し得る横幅を有する受容主体部15dとからなる。
【0014】
取付板部16、17は、スリット10、11の内側に、それぞれ、平板体の中央部に連なって形成される。
この取付板部16、17は、図1及び図2に示したように、同じ方向に微小角度折り曲げられ、それぞれの自由端部寄りに、固定用の孔16a、17aが設けられる。
開口18は、図6に示したように、平板体の中央部に設けられた略矩形状のものである。
【0015】
ホース押さえ19、20は、図5及び図6に示したように、それぞれ、平板体の長手方向に中心軸に沿って引き違いに長く延びるものである。
このホース押さえ19、20は、図1などに示したように、それぞれ、一端が取付板部16、17の折り曲げ方向とは反対側に、開口18の縁辺から平板体に直角に起立する短い支脚19a、20aにより支持されている。
また、図3、図4、図7及び図8に示したように、この固定具の縁部に沿って、この部材自体の剛性を高めるため、リブが設けられている。
【0016】
この散水ホースの固定具1を使用する場合、この固定具1を、所要の位置に固定孔16a、17aに通した図示しない鉄棒や紐などで固定し、図示しないホースを、ホース押さえ19、20と、平板体の中央部との間に挟持させる。
この図示しないホースを挟持した固定具1の枠体部12、13を、ホース押さえ19、20の突出方向に引き起こして湾曲させ、図9及び図10に示したように、係合突起部14を係合切欠部15に嵌め、環状体を構成する。
係合突起部14が係合切欠部15に嵌めるときには、係合突起部14の頚部14aを係合切欠部15の係合開口部15aから導入テーパー部15b、咽頭部15cを通し、係合突起部14の係合主体部14bを、係合切欠部15の受容主体部15dに収容させる。
【0017】
このとき、係合突起部14の係止頭部14cが、係合切欠部15の受容主体部15dの周囲の枠体部13に引っかかるため、係合突起部14が係合切欠部15から抜けることがない。
また、このとき、枠体部12、13の連結梁部122、132の一部がホース押さえ19、20の方向に押圧されても、係合突起部14の係合主体部14bが係合切欠部15の咽頭部15cを通ることができずにひっかかるため、係合突起部14が枠体部13内へ戻ることができず、外れることがない。
【0018】
また、この押圧により、仮に係合突起部14の係合主体部14bが係合切欠部15の受容主体部15d内を滑り、係合突起部の頚部14aが係合切欠部15の咽頭部15cに入ってしまったとしても、係合突起部14の係合主体部14bが、係合切欠部15の咽頭部15cや導入テーパー15bの周囲に引っかかるので、枠体部13、14に対する押圧力だけではそれらの係止が解かれることがない。
この係止を解きたい場合には、一方の手で枠体部13を押さえ、他の一方の手で係合突起部14を引っ張って枠体部13内に真っ直ぐ引きぬけばよい。
【0019】
このように、本発明にかかる保持具は、設置された保持具に形成される環状部を潰す方向に作用する外力のみでは枠体部12、13の係止を簡単に解くことができず、設置後に不用意に枠体部12、13が外れてしまうことがない。
なお、本発明にかかる保持具は、上記の実施例に限定されるものではなく、例えば、枠体部の連結梁部は、他の部分と同じ厚さとしてもよく、また、2条のホース押さえは、平板体の中央部にS字状のスリットを設けることにより形成される引き違いに延びる、平板体の中央部と同一平面上のものとしてもよい。
また、取付板部は、微小角度折り曲げられていなくてもよく、また、その形状も取り付け位置や、状況に応じて自由に設計変更できるものである。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成されるので、本発明によるときは、散水ホースの固定具の枠体部同士の係合が不用意に外れないようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる散水ホースの固定具の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1に示した固定具の背面図である。
【図3】図1に示した固定具の左側面図である。
【図4】図1に示した固定具の右側面図である。
【図5】図1に示した固定具の平面図である。
【図6】図1に示した固定具の底面図である。
【図7】図1に示したA−A断面図である。
【図8】図1に示したB−B断面図である。
【図9】図1に示した固定具の連結状態を示す正面図である。
【図10】図1に示した固定具の連結状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 固定具
10 スリット
11 スリット
12 枠体部
120 連結腕部
121 連結腕部
122 連結梁部
13 枠体部
130 連結腕部
131 連結腕部
132 連結梁部
14 係合突起部
14a 頚部
14b 係合主体部
14c 係止頭部
15 係合切欠部
15a 係合開口部
15b 導入テーパー部
15c 咽頭部
15d 受容主体部
16 取付板部
16a 固定孔
17 取付板部
17a 固定孔
18 開口
19 ホース押さえ
19a 支脚
20 ホース押さえ
20a 支脚

Claims (4)

  1. 略長方形の輪郭を有する平板体のそれぞれ全長の略3分の1を占める両端部領域に、それぞれコの字状のスリット(10、11)を、それらの開放側を相対向させて設け、
    両スリット(10、11)の外側に、それぞれ、平板体の中央部に連なる一対の連結腕部(120、121、130、131)と、一対の連結腕部(120、121、130、131)の自由端同士を結合する連結梁部(122、132)とからなる、コの字状の枠体部(12、13)を形成し、
    一方の枠体部(12)と、他の一方の枠体部(13)の連結梁部(122、132)同士が、互いに係合して平板部全体として固定すべき散水ホースを包囲する環状体を形成し得るよう、一方の枠体部(12)の連結梁部(122)の外側に一体的に張り出した係合突起部(14)と、他の一方の枠体部(13)の連結梁部(132)の内側に、係合突起部(14)と互いに係合し合う係合切欠部(15)と、を設け、
    両スリット(10、11)の内側に、それぞれ、平板体の中央部に連なる取付板部(16、17)を形成し、
    取付板部(16、17)に、それぞれその自由端部寄りに、固定用の孔(16a、17a)を設け、平板体の中央部に、S字状のスリットを設けることにより、平板体の長手方向に中心軸に沿って引き違いに長く延びる2条のホース押さえ(19、20)を設けた散水ホースの固定具(1)において、
    係合突起部(14)が、両側に順次階段状に拡幅する平面形状を有し、
    連結梁部(122)の外縁に直接連なり、幅の狭い頚部(14a)と、
    頚部(14a)と一体的に連なり、頚部(14a)より一段幅広の係合主体部(14b)と、
    係合主体部(14b)と一体的に連なり、係合主体部(14b)より幅広でコの字状の枠体部(13)の内法寸法より狭い横幅を有する係止頭部(14c)と、からなり、
    係合切欠部(15)が、枠体部(13)の連結梁部(132)の内側から、順次、
    係合突起部(14)の係止頭部(14c)を受容し得る開口幅を有する係合開口部(15a)と、
    係合開口部(15a)に連なり、連結梁部(132)の外縁に向かって開口幅が狭まる導入テーパー部(15b)と、
    導入テーパー部(15b)に連なり、係合突起部(14)の頚部(14a)は通過し得るが係合主体部(14b)は通過し得ない開口幅を有する咽喉部(15c)と、
    咽喉部(15c)に連なり、係合突起部(14)の係合主体部(14b)を受容し得る開口幅を有する受容主体部(15d)と、からからなり、
    連結梁部(132)の外縁が閉じていることを特徴とする散水ホースの固定具(1)。
  2. 枠体部(12、13)の連結梁部(122、132)が、他の部分より肉厚に構成されている請求項1に記載の散水ホースの固定具(1)。
  3. 平板体の中央に略矩形状の開口(18)が形成されており、2条のホース押さえ(19、20)の一端が、それぞれ矩形状の開口(18)の縁辺から平板体に直角に起立する短い支脚(19a、20a)により支持され、対向する縁辺に向かって平板体に平行に開口を縦断して延びる請求項1又は2に記載の散水ホースの固定具(1)。
  4. 取付板部(16、17)が、ホース押さえ(19、20)の張り出し側とは反対側に微小角度折り曲げられている請求項3に記載の散水ホースの固定具(1)。
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