JP4600657B2 - パワステ用弁駆動制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パワーステアリング用の油圧アクチュエータに流れる圧油の流量を変更するための電磁制御弁を駆動制御するパワステ用弁駆動制御装置に関する。
従来、この種のパワステ用弁駆動制御装置として、車速情報に応じて電磁制御弁の弁開度を制御してアシスト力を変更するものが知られている(例えば、特許文献1,2参照)。また、舵角情報に応じて油圧アクチュエータが圧油を必要としている状態か否かを判別し、その判別結果に応じて電磁制御弁の弁開度を制御して、油圧ポンプが油圧アクチュエータに対して過剰に圧油を吐出している場合に、その過剰に吐出された圧油を油圧ポンプの吸引口に帰還させ、油圧ポンプに対する負荷を低減させるものが知られている(例えば、特許文献3,4参照)。
特許第3407482号公報(段落[0013]、第1図) 特開2001−163233号公報(段落[0004]〜[0008]、第1図) 特開平6−59836(段落[0014]〜[0016]、第1図) 特開2004−17804号公報(段落[0027]〜[0030]、第2図)
しかしながら、上記した従来の構成では電磁制御弁自体には異常がなく、電磁制御弁にソレノイド電流を流して弁開度を変更可能な状態であっても、車速情報や舵角情報が異常値を含んでいると電磁制御弁を作動不能にするため、ステアリング操作に対するアシスト力を殆ど得られない状態になり得た。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、車速情報又は舵角情報に異常が生じても、ステアリング操作に対するアシスト力を得ることが可能なパワステ用弁駆動制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係るパワステ用弁駆動制御装置は、油圧ポンプとパワーステアリング用の油圧アクチュエータとを備え、油圧アクチュエータを構成する流路でありかつ第1の電磁制御弁を有した第1流路と、油圧ポンプと油圧アクチュエータとを接続する流路でありかつ第2の電磁制御弁を有した第2流路とを設けた車両に搭載され、車速情報に応じて第1の電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータによるアシスト力を制御すると共に、舵角情報及び車速情報に応じて第2の電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータへの過剰な圧油供給を低減させることが可能なパワステ用弁駆動制御装置であって、車速情報が正常であるか異常であるかを判定する車速情報判定手段と、舵角情報が正常であるか異常であるかを判定する舵角情報判定手段と、車速情報が異常であった場合には、第1及び第2の電磁制御弁を共に予め定められた中間の弁開度にし、車速情報が正常でありかつ舵角情報が異常であった場合には、第2の電磁制御弁を全開にした状態で第1の電磁制御弁の弁開度を車速情報に応じて変更する異常処理手段とを備えたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のパワステ用弁駆動制御装置において、中間の弁開度は、車速情報が正常であった場合に、第1の電磁制御弁に関しては、車速が30〜70[km/時]の何れかの速度で採用される弁開度であるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載のパワステ用弁駆動制御装置において、車速情報判定手段は、車速情報が異常値を含んだ状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、車速情報が異常であると判定すると共に、舵角情報判定手段は、舵角情報が異常値を含んだ状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、舵角情報が異常であると判定するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のパワステ用弁駆動制御装置において、車速情報判定手段は、車速情報が異常値を含まない状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、車速情報が正常な状態に復帰したと判定すると共に、舵角情報判定手段は、舵角情報が異常値を含まない状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、舵角情報が正常な状態に復帰したと判定するように構成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3又は4に記載のパワステ用弁駆動制御装置において、車速情報及び舵角情報は、車内LANを通して取得され、車速情報及び舵角情報の異常値には、車内LANの通信異常に起因した異常値が含まれるところに特徴を有する。
請求項6の発明に係るパワステ用弁駆動制御装置は、油圧ポンプからパワーステアリング用の油圧アクチュエータへの流量を調整するための電磁制御弁の弁開度を、車速情報に応じて変更することで油圧アクチュエータによるアシスト力を制御するパワステ用弁駆動制御装置であって、車速情報が正常であるか異常であるかを判定する車速情報判定手段と、車速情報が異常であった場合には、電磁制御弁を予め定められた中間の弁開度にする一方、車速情報が正常であった場合には、電磁制御弁を車速情報に応じて変更するところに特徴を有する。
請求項7の発明に係るパワステ用弁駆動制御装置は、油圧ポンプとパワーステアリング用の油圧アクチュエータとを備え、油圧アクチュエータを構成する第1流路と、油圧ポンプと油圧アクチュエータとを接続する流路でありかつ電磁制御弁を有した第2流路とを設けた車両に搭載され、舵角情報及び車速情報に応じて電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータへの過剰な圧油供給を低減させることが可能なパワステ用弁駆動制御装置であって、舵角情報が正常であるか異常であるかを判定する舵角情報判定手段と、舵角情報が異常であった場合には、電磁制御弁を全開にする一方、舵角情報が正常であった場合には、電磁制御弁を舵角情報及び車速情報に応じて変更するところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の構成によれば、車速情報と舵角情報とが共に正常であった場合には、車速情報に応じて第1の電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータによるアシスト力を車速に応じた大きさに制御し、舵角情報及び車速情報に応じて第2の電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータへの過剰な圧油供給を低減することができる。そして、車速情報が正常でありかつ舵角情報が異常であった場合には、第2の電磁制御弁を全開にした状態で第1の電磁制御弁の弁開度を車速情報に応じて変更することで、過剰な圧油供給を低減することはできなくなるものの、車速情報及び舵角情報が共に正常であった場合と同様に、油圧アクチュエータによるアシスト力を車速に応じた大きさに制御することができる。また、車速情報が異常になっても、第1及び第2の電磁制御弁を共に中間の弁開度にするので、少なくとも所定の大きさのアシスト力は確保することができる。このように本発明によれば、車速情報又は舵角情報に異常が生じても、ステアリング操作に対するアシスト力を得ることが可能になる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、車速情報が異常になっても、車速が30〜70[km/時]の場合と同等のアシスト力を確保することができる。
[請求項3及び4の発明]
請求項3の構成によれば、車速情報又は舵角情報が異常値を含んでいるだけでは異常と判定されず、異常値を含んだ状態で基準時間を経過したことを条件にして異常であると判定するのでノイズによる誤判定を防ぐことができる。また、これと同様に、請求項4の構成によれば、異常値を含まなくなった状態で基準時間を経過したことを条件にして正常な状態に復帰したと判定するので、ノイズによる誤判定を防ぐことができる。
[請求項5の発明]
請求項5の構成によれば、車内LANの通信異常が発生してもステアリング操作に対するアシスト力を得ることが可能になる。
[請求項6の発明]
請求項6の構成によれば、車速情報が正常であった場合には、車速情報に応じて電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータによるアシスト力を車速に応じた大きさに制御することができる。そして、車速情報が異常になっても、電磁制御弁を中間の弁開度にするので、少なくとも所定の大きさのアシスト力は確保することができる。
[請求項7の発明]
請求項7の構成によれば、舵角情報が正常であった場合には、舵角情報及び車速情報に応じて電磁制御弁の弁開度を変更することで油圧アクチュエータへの過剰な圧油供給を低減することができる。そして、舵角情報及び車速情報が異常であった場合には、電磁制御弁を全開にすることで、過剰な圧油供給を低減することはできなくなるものの、油圧アクチュエータによるアシスト力は確保することができる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。図1において符号10は、車両(図示せず)に搭載された油圧ポンプであって、タイミングベルト(図示せず)を介してエンジンの動力を受けて動作する。そして、油圧ポンプ10は、図2に示すように、リザーバタンク11からオイルを吸引し、そのオイルに圧力をかけて圧油とし、その圧油をパワーステアリング用の油圧アクチュエータ14に供給する。
油圧アクチュエータ14は、油圧シリンダ12内に直動ロッド13(図1参照)を貫通させて、その直動ロッド13に固定された摺動フランジ13Fにて油圧シリンダ12内を2つの圧油部屋12A,12Bに区画した構造をなしている。また、油圧アクチュエータ14のうち摺動フランジ13Fから離れた部分にはラックギヤ(図示せず)が形成されている。また、図1に示すように、ステアリング30(即ち、ハンドル)から下方に延びたステアリングシャフト31の下端部にはピニオンギヤ(図示せず)が連結されており、そのピニオンギヤが油圧シリンダ12内でラックギヤに噛合している。これにより、ステアリング30を左右に操舵すると、これに連動して直動ロッド13も左右に直動し、図示しない転舵輪を転舵させることができる。
油圧アクチュエータ14のうちステアリングシャフト31又はピニオンギヤを回転可能に軸支した部位には、ステアリング30の回転に連動して作動するリンケージバルブ16が備えられている。リンケージバルブ16は、特許第3407482号公報に開示されている公知な構造のものであって、その機械構造を展開したものが図3に示されている。リンケージバルブ16は、略円筒状の内周面を備えたバルブボディ16Bの内部に、略円柱状の可動弁体16Aを直動可能に収容してなる。また、バルブボディ16Bの内周面には複数の溝部16Mが形成されると共に、これに対応して可動弁体16Aの外周面には複数の円板突部16Tが張り出し形成され、それら複数の溝部16Mの開口両側エッジと、複数の円板突部16Tの外縁両側エッジとの間が、複数の可変絞り部V1〜V10になっている。さらに、所定の溝部16Mの奥部と、油圧シリンダ12における何れかの圧油部屋12A,12B又はリザーバタンク11との間が流路によって連絡され、また、油圧ポンプ10は、溝部16M,16M同士の間のバルブボディ16Bの内面の間との流路によって連絡されている。
そして、ステアリング30を左右何れかの方向に操舵することで、バルブボディ16B内を可動弁体16Aが図3における左右何れかの方向に直動し、各可変絞り部V1〜V10の絞り度合いが変更されることで、油圧シリンダ12における一方の圧油部屋12Aと他方の圧油部屋12Bとに流れ込む圧油の流量が変更される。これにより、一方の圧油部屋12Aと他方の圧油部屋12Bとの間で差圧が生じ、この差圧によって直動ロッド13の直動駆動力を得てこれがアシスト力として出力される。なお、図2には、上述の如く油圧ポンプ10と油圧シリンダ12の圧油部屋12A,12Bとリンケージバルブ16とを流路によって連絡してなる油圧回路10Cが示されている。
同図に示すように、リンケージバルブ16内の流路とリザーバタンク11とを連絡する流路(本発明における「第1流路」に相当する)の途中には、第1の電磁制御弁21が設けられている。第1の電磁制御弁21は、ソレノイド21S(図4参照)を有し、このソレノイド21Sに流されたソレノイド電流の大きさに応じて弁開度が変更される。そして、この第1の電磁制御弁21の弁開度が大きくなるに従って圧油部屋12A,12B内にかかる油圧が下がり、油圧アクチュエータ14が出力するアシスト力が抑えられる。即ち、ステアリング操作が重たくなる。なお、この第1の電磁制御弁21は、例えばリンケージバルブ16と共にアッシにされている。
図2に示すように、油圧回路10Cには、油圧ポンプ10の吐出口と吸引口との間を短絡させるための帰還流路10Dが備えられており、その帰還流路10Dに流量制御弁10Eが設けられている。さらに、油圧ポンプ10の吐出口と油圧アクチュエータ14とを結ぶ吐出流路10F(本発明における「第2流路」に相当する)には、第2の電磁制御弁22が設けられている。この第2の電磁制御弁22も、第1の電磁制御弁21と同様にソレノイド22S(図4参照)を有し、このソレノイド22Sに流されたソレノイド電流の大きさに応じて弁開度が変更される。以上の構成は、特開2004−17804号公報に記載されたものと同様であり、第2の電磁制御弁22によって吐出流路10F上に形成される可変オリフィスの開度(弁開度)に応じた流量の圧油が油圧アクチュエータ14に流れる。このとき、油圧アクチュエータ14に流れなかった過剰な(余分な)流量の圧油は、前記可変オリフィスの前後差圧に応じて帰還流路10Dを開閉する流量制御弁10Eを経由してリザーバタンク11(ポンプの吸込口)に流れる。そして、この第2の電磁制御弁22の弁開度が大きくなるに従って油圧アクチュエータ14に流れる流量が増加することで、パワステに供される圧油の流量を増大できる。逆に、第2の電磁制御弁22の弁開度が小さくなるに従って帰還流路10Dに流れる圧油の流量が増加することで、油圧ポンプ10への負荷が低減される。なお、第2の電磁制御弁22は、例えば油圧ポンプ10と共にアッシにされている。
第1及び第2の電磁制御弁21,22は、パワステ用弁駆動制御装置40(以下、単に「制御装置40」という)によって駆動制御される。図1に示すように、制御装置40は、車内LANの一例としてのCAN35(「CAN」は、Controller Area Networkの略称)を介して取得したデータに基づいて、第1の電磁制御弁21を駆動するための第1の電流指令値I1と、第2の電磁制御弁22を駆動するための第2の電流指令値I2とを決定する。具体的には、図1に示すように、制御装置40に関連した装置としてCAN35にはステアリングセンサ32と車両安定制御システム34とが接続され、車両安定制御システム34には、車輪回転速度センサ33が接続されている。
ステアリングセンサ32は、ステアリング30を軸支した部分に設けられ、図示しないレゾルバ、CPU及びメモリとを備えてなる。レゾルバは、ステアリング30と共に回転するレゾルバロータを備え、そのレゾルバロータの電気角θ3を出力する構成になっている。また、そのレゾルバロータの電気角θ3は、例えば、車両のイグニッションをオンしたときのレゾルバロータの位置を原点とし、その原点からの相対的な電気角になっている。CPUは、図5に示した舵角検出プログラムPG1を所定周期で実行する。舵角検出プログラムPG1を実行すると、CPUは、レゾルバから電気角θ3を取得すると共に、中立位置データP1を取得する(S1)。なお、ステアリングセンサ32は、レゾルバに代えて、ステアリング30と共に回転するスリット付きディスクの回転位置を光学素子で検出する構造のものであってもよい。
なお、中立位置データP1に関しては、ステアリングセンサ32が、後述する車両安定制御システム34からCAN35を介して取得し、他のセンサにCAN35を介して提供している。仮に、ステアリングセンサ32が車両安定制御システム34から中立位置データP1を取得できない場合には、ステアリングセンサ32は、メモリに保持されている前回取得した中立位置データP1を、CAN35を介して提供する。また、中立位置データP1に関しては、車両安定制御システム34の説明と共に後述する。
次いで、ステアリング30の回動位置θ2として、舵角センサディスクの電気角θ3から舵角センサディスクの回転角(=θ2)を演算する(S2)。ここで、回動位置θ2は、車両を直進させるためのステアリング30の位置(これを「中立位置」という)を基準としたステアリング30の回動位置をいう。
次いで、その回動位置θ2が異常値であるか否かを判定する(S4)。具体的には、回動位置θ2が不連続に変化したか否か、或いは、基準値を超えて大きくなったか否かに基づいて、回動位置θ2が異常値であるか否かを判定する。ここで、回動位置θ2は異常値であると判定した場合には(S4:YES)、舵角異常フラグF1をオンする一方(S5)、回動位置θ2が異常値ではないと判定した場合には(S4:NO)、舵角異常フラグF1をオフする(S6)。そして、何れの場合も(S4:YES/NO)、回動位置θ2及び舵角異常フラグF1のデータをCAN35に出力し(S7)、この舵角検出プログラムPG1を抜ける。
車両安定制御システム34は、所定周期で種々のプログラムを実行して車速、ステアリングの中立位置、ヨーレート等のデータを演算する。図6には、これらデータを処理するためのプログラムの一部が車両安定制御システム・データ処理プログラムPG2(以下、単に「データ処理プログラムPG2」という)として示されている。データ処理プログラムPG2が実行されると、車両安定制御システム34は、車輪(図示せず)の近傍に備えた車輪回転速度センサ33から車輪角速度ω1を取得し(S10)、その車輪角速度ω1から車速V1を演算する(S11)。そして、車速V1が異常値であるか否かを判定する(S12)。具体的には、車速V1が不連続に変化したか否か、或いは、基準値を超えて大きくなったか否かに基づいて、車速V1が異常値であるか否かを判定する。
ここで、車速V1が異常値であると判定した場合には(S12:YES)、車速異常フラグF2をオンする一方(S13)、車速V1は異常値ではないと判定した場合には(S12:NO)車速異常フラグF2をオフする(S14)。
次いで、中立位置データP1を特定しかつ記憶する(S16)。ここで、中立位置データP1とは、例えば、車両を直進状態にする際のステアリング30の回動位置θ2をいう。その中立位置データP1を特定するために、例えば、ヨーレートを演算して車両が直進状態にあるか否かを判定し、車両が直進状態にあると判断したときにCAN35から取得した回動位置θ2を中立位置データP1として特定し記憶する。
次いで、演算された中立位置データP1が異常値であるか否かを判定する(S17)。具体的には、所定距離以上を直線で走行していないために中立位置データP1を特定することができなかった場合、或いは、中立位置データP1が基準値を超えて大きくなった場合には異常値であると判定する。ここで、中立位置データP1は異常値であると判定した場合には(S17:YES)、中立異常フラグF3をオンする一方(S18)、中立位置データP1は異常値ではないと判定した場合には(S17:NO)、中立異常フラグF3をオフする(S19)。なお、上述したステップS15〜S19が本発明における舵角情報判定手段に相当する。
このように中立異常フラグF3をオン又はオフした後、車速異常フラグF2,車速V1,中立異常フラグF3,中立位置データP1のデータをCAN35に出力し(S20)、このデータ処理プログラムPG2を抜ける。
制御装置40は、図4に示すように、CAN35から前記した車速V1、回動位置θ2、中立位置データP1を取得して、以下のように第1及び第2の電流指令値I1,I2を決定し、第1の電磁制御弁21及び第2の電磁制御弁22を駆動する。即ち、制御装置40は、予め設定された第1データマップMP1に基づいて、車速V1から電流指令値I1を決定する。なお、第1データマップMP1は、車速V1が大きくなるに従って第1の電流指令値I1を小さくするように設定されている。また、制御装置40は、予め設定された第2データマップMP2を用い、車速V1に応じて、アシスト状態用の電流指令値候補値I2Aと、スタンバイ状態用の電流指令値候補値I2Bとを決定する。ここで、「アシスト状態」とは、油圧アクチュエータ14のアシスト力を比較的多く必要とする場合をいい、例えばステアリング30を操舵している最中の状態がアシスト状態の代表例として挙げられる。一方、スタンバイ状態とは、油圧アクチュエータ14のアシスト力をあまり必要としない場合をいい、例えばステアリング30が中立位置、又は、ステアリング30を切った位置に保持した状態が、スタンバイ状態の代表例として挙げられる。また、制御装置40は、回動位置θ2と中立位置データP1とから求めたステアリング30の舵角(絶対角)θ1と、回動位置θ2から求めた操舵速度ωdと、車速V1とに基づいて、上記した「アシスト状態」か「スタンバイ状態」かを判定する。そして、その判定結果に応じて、アシスト状態用の電流指令値候補値I2Aと、スタンバイ状態用の電流指令値候補値I2Bとの何れか一方を第2の電流指令値I2として決定する。アシスト状態用の電流指令値候補I2Aを第2の電磁指令値I2として採用した場合、第2の電磁制御弁22が全開となって、油圧アクチュエータ14へ流れる圧油の流量が最大となるので、アシスト力を比較的多く必要とする状況に対応できる。スタンバイ状態用の電流指令値候補I2Bを第2の電流指令値I2として採用した場合、第2の電磁制御弁22が全閉(完全な閉止状態ではなく「最小開度」の意味)となって、油圧アクチュエータ14へ流れる圧油の流量が最小となるので、アシスト力をあまり必要としない状況下で、過剰な圧油供給を低減することができる。
決定された第1の電流指令値I1は、PI制御部21Aにより比例制御(P制御)と積分制御(I制御)が行われ、PWM出力変換部21WによりDUTY比に変換され、そのDUYT比に応じて駆動回路21Cが、第1の電磁制御弁21のソレノイド21Sに接続されたFET21Fをオンオフする。そして、実際にソレノイド21Sに流れたソレノイド電流を電流検出部21Kにて検出してフィードバックしている。また、決定された第2の電流指令値I2に関しても同様に、PI制御部22Aにより比例制御(P制御)と積分制御(I制御)が行われ、PWM出力変換部22WによりDUTY比に変換され、そのDUYT比に応じて駆動回路22Cが、第2の電磁制御弁22のソレノイド22Sに接続されたFET22Fをオンオフする。そして、実際にソレノイド22Sに流れたソレノイド電流を電流検出部22Kにて検出してフィードバックしている。
さて、制御装置40は、CAN35の通信異常、CAN35から取得した車速V1、回動位置θ2、中立位置データP1に異常が発生しているか否かを判定し、異常が発生していた場合に、その異常の種類に応じて第1の電磁制御弁21及び/又は第2の電磁制御弁22の各ソレノイド21S,22Sに流す電流の指令値(即ち、第1及び第2の電流指令値I1,I2)を決定する。異常の種類としては、表1に示したように車速情報の異常と、表2に示した操舵情報の異常とに分けられ、それぞれ異常と判定するための条件、及び、異常時に対応、さらには、正常に復帰したと判定するための条件が異なっている。
Figure 0004600657
Figure 0004600657
そして、これら表1,表2に示したように異常時に対処するために、制御装置40に備えたCPUは、図7及び図8に示した弁制御プログラムPG3を所定周期で繰り返して実行する。弁制御プログラムPG3を実行すると、制御装置40(正確には、制御装置40のCPU)は、第1異常フラグF10がオンか否かを判定する(S30)。第1異常フラグF10は、車両の始動時にはオフになっており、後述するように異常状態になるとオンになる。
ここで、第1異常フラグF10がオンでない場合には(S30:NO)、CAN35に通信異常が生じているか否かを判定する(S31)。ここで、CAN35に通信異常が生じていない場合には(S31:NO)、CAN35から車速V1、回動位置θ2、中立位置データP1、舵角異常フラグF1、車速異常フラグF2,中立異常フラグF3を取得する(S32)。次いで、車速異常フラグF2がオンか否かを判定する(S33)。ここで、車速異常フラグF2がオンでない場合には(S33:NO)、第1の電流指令値I1を決定するための要素は全て正常であると判断し、前述の如く第1データマップMP1に基づいて第1の電流指令値I1を決定する(S34)。
一方、CAN35に異常が生じていた場合(S31:YES)或いは車速異常フラグF2がオンの場合には(S33:YES)、第1タイマT1が作動中か否かを判定し(S35)、第1タイマT1が作動していない場合には(S35:NO)、第1タイマT1を始動させる(S36)。
次いで、第1タイマT1が、予め設定された第1基準時間Z1以上になったか否かを判定する(S37)。これにより、CAN35に異常があるか或いは車速V1が異常値(車速異常フラグF2がオン)の何れかの状態が継続して第1基準時間Z1を経過したか否かを判定する。そして、第1タイマT1が第1基準時間Z1以上ではない場合には(S37:NO)、前述したステップS34を実行し、第1データマップMP1に基づいて第1の電流指令値I1を決定する。
一方、第1タイマT1が第1基準時間Z1以上であった場合には(S37:YES)、異常状態と判定して、第1異常フラグF10をオンし(S38)、後述する第2タイマT2を停止及びリセットした上で(S39)、第1及び第2の電流指令値I1,I2を中間固定値、すなわち第1及び第2の電磁制御弁21,22が共に予め定められた中間の弁開度(最大開度と最小開度との間の開度)となるような値(電流値)に決定し(S40,S41)、この弁制御プログラムPG3から抜ける。前記中間固定値は、第1の電磁制御弁21について言えば、一般に低車速と高車速との間の中間車速といわれる時速30km/時〜70km/時の何れかの速度で採用される弁開度に対応した値、例えば、60km/時の際の第1の電磁制御弁21の弁開度に対応した値である。第2の電磁制御弁22では、アシスト状態での弁開度とスタンバイ状態での弁開度との間の弁開度に対応した値が、中間固定値である。
弁制御プログラムPG3が繰り返し実行され、第1異常フラグF10がオンになった場合には、ステップS30において第1異常フラグF10がオンであると判定される(S30:YES)。そして、ステップS42〜S44において、前述したステップS31〜S33と同様に、CAN35の異常判定、各種データの取得、車速異常フラグF2のオンオフ判定が行われ、ここで、CAN35が異常又は車速異常フラグF2がオンと判定された場合には(S42 or S44:YES)、ステップS35以降を実行する。そうでなかった場合には(S42 and S44:NO)、第2タイマT2が作動中であるか否かを判定し(S45)、第2タイマT2が作動していない場合には(S45:NO)、第2タイマT2を始動させる(S46)。
次いで、第2タイマT2が予め設定された第2基準時間Z2以上になったか否かを判定する(S47)。これにより、CAN35が正常でありかつ車速V1が正常値(車速異常フラグF2がオフ)の状態が継続して第2基準時間Z2を経過したか否かを判定する。そして、第2タイマT2が第2基準時間Z2以上ではない場合には(S47:NO)、前述したステップS40、S41を実行して第1及び第2の電流指令値I1,I2を、予め定められた中間固定値に決定する。
一方、第2タイマT2が第2基準時間Z2以上であった場合には(S47:YES)、異常状態から復帰したと判定して、第1異常フラグF10をオフにし(S48)、第1タイマT1を停止及びリセットした上で(S49)、ステップS34を実行し、第1データマップMP1に基づいて第1の電流指令値I1を決定する(S34)。
そして、上述したステップS10〜S14,S30〜33,S35〜37,S42〜S47が本発明における「車速情報判定手段」に相当する。
ステップS34が実行されると、第2異常フラグF20がオンしているか否かを判定する(S50)。第2異常フラグF20は、車両の始動時にはオフになっており、後述するように異常状態になるとオンになる。ここで、第2異常フラグF20がオンしていない場合には(S50:NO)、舵角異常フラグF1がオンしているか否かを判定すると共に(S51)、中立異常フラグF3がオンしているか否かを判定する(S52)。ここで、舵角異常フラグF1及び中立異常フラグF3が共にオンでなかった場合には(S51,S52:NO)、第2の電流指令値I2を決定するための要素は全て正常であると判断し、回動位置θ2と中立位置データP1とからステアリング30の舵角(絶対角)θ1を求めると共に、回動位置θ2から操舵速度ωdを求め(S66)、これら舵角θ1と、操舵速度ωdとに加え、車速V1と、第2のデータマップMP2とに基づいて、第2の電流指令値I2を決定する(S67)。
一方、舵角異常フラグF1又は中立異常フラグF3の少なくとも一方がオンしていた場合には(S51 or S52:YES)、第3タイマT3が作動中であるか否かを判定し(S53)、第3タイマT3が作動していない場合には(S53:NO)、第3タイマT3を始動する(S54)。
次いで、第3タイマT3が、予め設定された第3基準時間Z3以上になったか否かを判定する(S55)。これにより、回動位置θ2が異常値(舵角異常フラグF1がオン)か或いは中立位置データP1が異常値(中立異常フラグF3がオン)の何れかの状態が継続して第3基準時間Z3を経過したか否かを判定する。そして、第3タイマT3が第3基準時間Z3以上ではない場合は(S55:NO)、前述したステップS66,67を実行して、第2の電流指令値I2を決定する。
一方、第3タイマT3が第3基準時間Z3以上であった場合には(S55:YES)、舵角異常状態と判定して、第2異常フラグF20をオンし(S56)、後述する第4タイマT4を停止及びリセットした上で(S57)、第2の電流指令値I2を全開固定値(例えば、第2の電磁制御弁22を全開にするための値)に決定し(S58)、この弁制御プログラムPG3から抜ける。
そして、上述したステップS38〜S41、及びステップS56〜S58が本発明における「異常処理手段」に相当する。
弁制御プログラムPG3が繰り返し実行され、第2異常フラグF20がオンになった場合には、ステップS50において第2異常フラグF20がオンであると判定される(S50:YES)。そして、ステップS59,S60において、前述したステップS51,S52と同様に、舵角異常フラグF1及び中立異常フラグF3のオンオフ判定が行われる。ここで、舵角異常フラグF1又は中立異常フラグF3の何れかがオンと判定された場合には(S59 or S60:YES)、ステップS53以降を実行する。そうでなかった場合には(S59 and S60:NO)、第4タイマT4が作動中であるか否かを判定し(S61)、第4タイマT4が作動していない場合には(S61:NO)、第4タイマT4を始動する(S62)。
次いで、第4タイマT4が予め設定された第4基準時間Z4以上になったか否かを判定する(S63)。これにより、回動位置θ2及び中立位置データP1が共に正常値の状態が継続して第4基準時間Z4を経過したか否かを判定する。そして、第4タイマT4が第4基準時間Z4以上ではない場合は(S63:NO)、前述したステップS58を実行して第2の電流指令値I2を予め定められた全開固定値に決定する。
一方、第4タイマT4が第4基準時間Z4以上であった場合には(S63:YES)、異常状態から復帰したと判定して、第2異常フラグF20をオフにし(S64)、第3タイマT3を停止及びリセットした上で(S65)、ステップS66,67を実行し、正常時と同様に前述の如く第2の電流指令値I2を決定する(S67)。
そして、上述したステップS15〜S19,S50〜55,S59〜63,が本発明における「舵角情報判定手段」に相当する。
上記のように構成された本実施形態の制御装置40によれば、車速情報(車速V1)と舵角情報(回動位置θ2、中立位置データP1)とが共に正常であった場合には、車速情報に応じて第1の電磁制御弁21の弁開度を変更することで油圧アクチュエータ14によるアシスト力を車速情報に応じた大きさに制御し、舵角情報に応じて第2の電磁制御弁22の弁開度を変更することで油圧アクチュエータ14への過剰な圧油供給を低減することができる。また、車速情報が正常でありかつ舵角情報が異常であった場合には、第2の電磁制御弁22を全開にした状態で第1の電磁制御弁21の弁開度を車速情報に応じて変更することで、過剰な圧油供給を低減することはできなくなるものの、少なくとも、車速情報及び舵角情報が共に正常であった場合と同様に、油圧アクチュエータ14によるアシスト力を車速に応じた大きさに制御することができる。さらに、車速情報が異常になった場合には、第1及び第2の電磁制御弁21,22を共に中間の弁開度にするので、少なくとも所定の大きさのアシスト力は確保することができる。このように本実施形態によれば、車速情報又は舵角情報に異常が生じても、ステアリング操作に対するアシスト力を得ることが可能になる。また、CAN35の通信異常が発生してもステアリング操作に対するアシスト力を得ることが可能になる。しかも、本実施形態では、車速情報又は舵角情報が異常値を含んでいるだけでは異常と判定されず、異常値を含んだ状態で基準時間(Z1,Z3)を経過したことを条件にして異常であると判定するのでノイズによる誤判定を防ぐことができる。同様に異常値を含まなくなった状態で基準時間を経過したことを条件にして正常な状態に復帰したと判定するので、ノイズによる誤判定を防ぐことができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態では、第1及び第2の電流指令値I1,I2に基づいて、ソレノイド21S,22Sに電流を流し、その電流を検出してフィードバックしていたが、フィードバックを行わない構成にしてもよい。
(2)前記実施形態では、車速情報が異常であるか否かを判定するために使用する第1基準継続時間Z1と、車速情報が正常に復帰したか否かを判定するために使用する第2基準継続時間Z2とが同じであったが、これらを異ならせた構成にしてもよい。操舵情報の異常判定、復帰判定に関しても同様である。
本発明の一実施形態に係る油圧ポンプ及び油圧アクチュエータの斜視図 油圧ポンプ及び油圧アクチュエータを含む油圧回路図 リンケージバルブを展開した部分断面図 制御装置の構成を示したブロック図 舵角検出プログラムのフローチャート 車両安定制御システム・データ処理プログラムのフローチャート 弁制御プログラムのフローチャート 弁制御プログラムのフローチャート
符号の説明
10 油圧ポンプ
10D 帰還流路
14 油圧アクチュエータ
21 第1の電磁制御弁
22 第2の電磁制御弁
31 ステアリングシャフト
32 ステアリングセンサ
33 車輪回転速度センサ
34 車両安定制御システム
35 CAN
40 パワステ用弁駆動制御装置
PG1 舵角検出プログラム
PG2 車両安定制御システム・データ処理プログラム
PG3 弁制御プログラム
V1 車速
Z1 第1基準時間
Z2 第2基準時間
Z3 第3基準時間
Z4 第4基準時間

Claims (7)

  1. 油圧ポンプとパワーステアリング用の油圧アクチュエータとを備え、油圧アクチュエータを構成する流路でありかつ第1の電磁制御弁を有した第1流路と、前記油圧ポンプと前記油圧アクチュエータとを接続する流路でありかつ第2の電磁制御弁を有した第2流路とを設けた車両に搭載され、車速情報に応じて前記第1の電磁制御弁の弁開度を変更することで前記油圧アクチュエータによるアシスト力を制御すると共に、舵角情報及び車速情報に応じて前記第2の電磁制御弁の弁開度を変更することで前記油圧アクチュエータへの過剰な圧油供給を低減させることが可能なパワステ用弁駆動制御装置であって、
    前記車速情報が正常であるか異常であるかを判定する車速情報判定手段と、
    前記舵角情報が正常であるか異常であるかを判定する舵角情報判定手段と、
    前記車速情報が異常であった場合には、前記第1及び第2の電磁制御弁を共に予め定められた中間の弁開度にし、前記車速情報が正常でありかつ前記舵角情報が異常であった場合には、前記第2の電磁制御弁を全開にした状態で前記第1の電磁制御弁の弁開度を車速情報に応じて変更する異常処理手段とを備えたことを特徴とするパワステ用弁駆動制御装置。
  2. 前記中間の弁開度は、前記車速情報が正常であった場合に、前記第1の電磁制御弁に関しては、前記車速が30〜70[km/時]の何れかの速度で採用される弁開度であることを特徴とする請求項1に記載のパワステ用弁駆動制御装置。
  3. 前記車速情報判定手段は、前記車速情報が異常値を含んだ状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、前記車速情報が異常であると判定すると共に、前記舵角情報判定手段は、前記舵角情報が異常値を含んだ状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、前記舵角情報が異常であると判定するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパワステ用弁駆動制御装置。
  4. 前記車速情報判定手段は、前記車速情報が異常値を含まない状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、前記車速情報が正常な状態に復帰したと判定すると共に、前記舵角情報判定手段は、前記舵角情報が異常値を含まない状態で継続して予め定められた基準時間を経過した場合に、前記舵角情報が正常な状態に復帰したと判定するように構成されたことを特徴とする請求項3に記載のパワステ用弁駆動制御装置。
  5. 前記車速情報及び前記舵角情報は、車内LANを通して取得され、
    前記車速情報及び前記舵角情報の異常値には、前記車内LANの通信異常に起因した異常値が含まれることを特徴とする請求項3又は4に記載のパワステ用弁駆動制御装置。
  6. 油圧ポンプからパワーステアリング用の油圧アクチュエータへの流量を調整するための電磁制御弁の弁開度を、車速情報に応じて変更することで前記油圧アクチュエータによるアシスト力を制御するパワステ用弁駆動制御装置であって、
    前記車速情報が正常であるか異常であるかを判定する車速情報判定手段と、
    前記車速情報が異常であった場合には、前記電磁制御弁を予め定められた中間の弁開度にする一方、前記車速情報が正常であった場合には、前記電磁制御弁を前記車速情報に応じて変更することを特徴とするパワステ用弁駆動制御装置。
  7. 油圧ポンプとパワーステアリング用の油圧アクチュエータとを備え、油圧アクチュエータを構成する第1流路と、前記油圧ポンプと前記油圧アクチュエータとを接続する流路でありかつ電磁制御弁を有した第2流路とを設けた車両に搭載され、舵角情報及び車速情報に応じて前記電磁制御弁の弁開度を変更することで前記油圧アクチュエータへの過剰な圧油供給を低減させることが可能なパワステ用弁駆動制御装置であって、
    前記舵角情報が正常であるか異常であるかを判定する舵角情報判定手段と、
    前記舵角情報が異常であった場合には、前記電磁制御弁を全開にする一方、前記舵角情報が正常であった場合には、前記電磁制御弁を前記舵角情報及び車速情報に応じて変更することを特徴とするパワステ用弁駆動制御装置。
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