JP4610036B2 - ミックス粉の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主成分としての小麦粉に糖分や油脂成分等の副原料を混合させてなるミックス粉を製造する製造装置に関し、特に処理速度を向上させた解砕機とそれを用いたミックス粉の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ミックス粉は、ホットケーキ用の粉やお好み焼き用の粉等予め成分を調整した製品であり、通常主成分としての小麦粉に油脂分や各種副原料を所定量添加し、混合装置にて混合し、それを小分けにして袋に充填したり、あるいはローリに入れたりしている。この場合、袋詰された各製品間での成分にばらつきが生じたり、ローリ内部で成分の偏りがないように、混合装置で十分に混合して成分を均一にする必要がある。
【0003】
従来のミックス粉の製造装置を図5に示す。図5に示すように、ミックス粉の製造装置100は、原料を混合する混合装置8と、混合装置8に小麦粉等の主原料を投入する投入装置としてのビン4と、混合装置8で混合された製品の「だま」を解砕する解砕機80と、製品を貯蔵する貯蔵装置9と、製品を小分け充填する充填装置12等から構成されている。
【0004】
そしてミックス粉を製造するには、まず小麦粉とその他砂糖、油脂、ベーキングパウダ等の副原料を混合装置8に所定量投入し、混合装置8を作動させて混合する。混合が終了すると、解砕機80に送り、混合装置8の混合作用で生じた「だま」や破砕しきれなかった「だま」を解砕機80にて解砕して、貯蔵装置9に送り貯蔵する。そこから直接、あるいは再び混合し、均一に調整して、充填装置12に送り小分けに袋詰めしたり、ローリ(図示せず)に送出している。
【0005】
つまり、特に油脂分の含有量が多いミックス粉の場合には、混合工程によっていわゆる「だま」と呼ばれる塊が生じ易く、次の貯蔵工程に「だま」が送られてしまうため、混合装置8と貯蔵装置12の間にプレターミル、ハンマーミル、ターボミル等の解砕機80を設置し、「だま」を解砕して成分の不均一を解消していた。これら解砕機80では、例えば半円筒状に形成したスクリーンの上部に、金属ブレードを回動自在に多数設け、その金属ブレードをスクリーン上で回転させて、「だま」を解砕し、スクリーンの開孔にミックス粉を通過させて処理していた。
【0006】
ところが、この形式の解砕機80は、処理能力が小さく、かつ含有されている油脂により付着力が大きくなり、処理能力が更に低下して、処理速度がより遅くなっていた。また装置のサイズも大きく、回転に伴う騒音も過大であった。そこで、円錐状のスクリーンの内部にスクリーンに沿って回転する回転部材を設け、これにより「だま」を崩してスクリーンの開孔を通過させる、コーミルと呼ばれる解砕機を用いることが考えられている。この装置によれば、処理能力に比してサイズも小さく、騒音レベルも小さくなるというメリットがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記コーミルタイプの解砕機でも時間当たりの処理能力が不足し、解砕工程での処理に時間がかかっていた。ミックス粉の製造装置では、小麦粉等の主原料とその他の副原料を含めて一度に処理する量が数百Kg〜1トン以上となり、これをまず混合装置8に投入して混合処理を行なっている。混合装置8での混合作業は所定時間行ない、混合作業が終了したなら、ミックス粉は混合装置8から解砕機80に送られ解砕される。解砕機80には、混合装置8で混合された製品を解砕機80の処理能力に応じて順次投入することから、解砕機80での処理に多くの時間が費やされると、その解砕能力が律速となって、ミックス粉の製造装置全体の処理能力が制限されていた。
【0008】
更に、各種原料を混合装置8に投入する際には振動篩を用いて原料に振動を加えており、この振動篩の処理にも多くの時間がかかることから、混合装置8への原料の投入もミックス粉の製造装置全体の処理時間の短縮化の障害となっていた。
【0009】
本発明は上記課題を解決し、製造処理速度を向上させたミックス粉の製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するため、次のように構成した。
【0011】
すなわち、発明者らは、処理に多くの時間を要するのは、従来解砕機や振動篩における小麦粉等の通過が粉自体の自重による落下まかせであり、装置内部の回転部材や振動によって「だま」がスクリーンを通過可能な状態に解砕されても、粉自体が軽いため、自重によってスクリーンを通過するのに時間がかかるためであることに着目した。そこで、解砕機や振動篩の出口側を入口側に対して減圧し、出口側への吸引力を付与することとした。
【0012】
具体的には、振動篩やコーミルタイプの解砕機が接続された装置の内部を減圧し、振動篩やコーミルタイプの解砕機の出口側に負圧を与えた。
【0013】
このように、出口側を負圧にし吸引作用をもたらすことにより、スクリーン通過可能な粉体は速やかにスクリーンを通過させられ、処理速度を大きくすることができる。これにより、単位時間当たりの原料のスクリーン通過量が増加し、解砕機や振動篩における時間当たりの処理能力を増大でき、ミックス粉の製造装置全体の製造処理速度を著しく向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるミックス粉の製造装置の一実施形態について説明する。
【0015】
図1にミックス粉の製造装置2の全体を示す。ミックス粉の製造装置2は、投入装置としてのビン4と、振動篩6と、混合装置8と、解砕機10と、貯蔵装置9と、充填装置12等から構成されている。
【0016】
ビン4は、主として小麦粉を収容する収容装置であり、容器の下部に設けられた排出口を開閉させて所定量の小麦粉等を排出する。また、ビン4には全体の重量を計測する秤35が取り付けられ、小麦粉等の排出前と排出後の全体重量を計測して、排出した小麦粉等の重量が求められるようになっている。
【0017】
振動篩6は、篩とこれを振動させる振動機構とを備え、篩に入れられた副原料等に振動を加え、混合装置8に投入する。また振動篩6をビン4の排出口に設け、ビン4から排出された小麦粉等を振動させて投入させてもよい。また混合装置8には、油脂等の液状の副原料を投入するパイプ14が設置されている。
【0018】
混合装置8は、内部が密閉され、気密が保持されている。更に、上記振動篩6、パイプ14、減圧ポンプ20からの吸引パイプ22が混合装置8に気密に接続されている。また混合装置8の下部には排出口17が設けてあり、開閉バルブにより開閉され、混合されたミックス粉を解砕機10に送り出す。
【0019】
解砕機10は、コーミルと呼ばれる解砕機であり、図2に示すように外容器30の内部に円錐台状のスクリーン32が設けてあり、このスクリーン32の中心軸と同軸に回転軸34が取り付けられている。回転軸34にはスクリーン32の内面にほぼ接する状態の回転部材としてのブレード36が設けられており、駆動機構(図示せず)により所定の回転数でブレード36が回転する。スクリーン32には、所定の径の孔が多数形成してあり、またブレード36とスクリーン32との間隔は適宜調整可能となっている。外容器30の下部には排出口38が設けてあり、排出口38は貯蔵装置9に気密に取り付けられている。
【0020】
貯蔵装置9は、内部が気密に構成され、吸引パイプ22を介して減圧ポンプ20が接続されている。又下部には排出口19が設けられ、排出口19を介して充填装置12に連結している。なお、貯蔵装置9と充填装置12とを振動篩を介して連結し、ミックス粉に振動を加えて充填装置12に送り出してもよい。充填装置12は、ミックス粉を所定の袋等各種容器に小分け充填する装置である。
【0021】
次に、製造装置2の作用について説明する。
【0022】
まず減圧ポンプ20を作動させ、混合装置8と貯蔵装置9の内部の気圧を低下させる。減圧ポンプ20の作用によりそれぞれの内部が所定の減圧状態に保持されたなら、ビン4から所定量の小麦粉を混合装置8に投入する。投入は、徐々に行なわれ、振動篩が設置されている場合は振動篩を介して供給される。また、混合装置8に設けられた他の振動篩6から、例えば糖類や粉乳等の投入も同様に供給される。振動篩6は振動機構により篩(いずれも図示せず)が振動し、篩内に投入された粉体を混合装置8内に落下させる。更に、パイプ14から油脂類が、混合装置8に所定量供給される。
【0023】
混合装置8の内部が減圧されていることから、振動篩6の篩の下部に吸引力が働き、篩の処理能力が向上するため粉体の落下は、短時間で終了する。このとき減圧による吸引効果を高めるために、篩の全面に粉体を入れることが好ましい。
【0024】
所定の原料が全て投入されたなら、減圧ポンプ20を停止させ、混合装置8を作動させる。尚、混合を行いながら随時原料を投入するようにしてもよい。混合装置8の内部では、撹拌棒、撹拌ブレード等(図示せず)が回転、往復動等し、これにより投入された原料が上下、左右に撹拌され十分に混合される。混合装置8により複数の原料を所定時間混合したなら、混合装置8の作動を停止させ、開閉バルブを開き排出口17から混合されたミックス粉を解砕機10に送り出す。
【0025】
解砕機10では、混合装置8からミックス粉が投入されるとブレード36が回転し、製品の中に「だま」が有る場合は、それを解砕し、スクリーン32を通して落下させる。この解砕機10は、排出口38が貯蔵装置9に気密に取り付けられており、貯蔵装置9の内部が減圧ポンプ20により減圧されていることから、スクリーン32の下側に吸引力が働く。この吸引力により、解砕処理を速やかに行わせることができる。
【0026】
解砕機10によって「だま」が解砕されたミックス粉は、貯蔵装置9に投入され貯蔵される。なお貯蔵装置9において、上記混合装置8と同様にして再度混合してもよい。これにより、成分の不均一を解消し、よりミックス粉の成分を均質にすることができる。
【0027】
貯蔵装置9に貯蔵されたミックス粉は、随時排出口19から排出され、充填装置12に送りだされる。なお、充填装置12の上流側に振動篩を設け、振動を加えて充填装置12に粉体を送ってもよい。充填装置12では、ミックス粉が所定の袋等に順次充填小分けされる。
【0028】
このように、製造装置2によれば、解砕機10や振動篩6の排出口側を減圧したことにより、解砕機10や振動篩6における処理速度を向上でき、ミックス粉の製造全体にかかる処理時間を大幅に短縮することができる。
【0029】
【実施例】
次に実験例を図を用いて説明する。
【0030】
図3は、振動篩による、処理時間を比較したものである。実験は薄力粉を用い、表の上段は通常の処理であり、下段は吸引を行なった場合の結果である。吸引の減圧度は、60mmH2Oである。表から、吸引を行なった場合は、標準より処理量が約1.7倍になっていることがわかる。
【0031】
また、図4に解砕機による実験結果を示す。実験は、薄力粉、強力粉に油分を8%含有させたもの、コーンスターチに油分を15%含有させたものを用い、それぞれ標準の処理と、吸引を加えた処理を行ない、比較した。吸引の減圧度は50〜60mmH2Oである。表より、標準では、処理量が840から600kg/hであるのに対し、吸引を加えた場合は、処理量が3倍以上となっていることがわかる。
【0032】
【発明の効果】
本発明のミックス粉の製造装置によれば、解砕機にコーミルタイプを用いたことから、製造装置の小型化が図れ、解砕処理に伴う騒音を低減でき、また解砕機や振動篩等の排出口側を減圧させたことから、解砕機や振動篩における粉体の処理速度が速められ、ミックス粉の製造装置における所要時間全体を大きく短縮させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるミックス粉の製造装置の全体構成を示す図である。
【図2】解砕機を示す斜視図である。
【図3】実験結果を示す図である。
【図4】実験結果を示す図である。
【図5】従来例を示す図である。
【符号の説明】
2 製造装置
4 ビン
6 振動篩
8 混合装置
9 貯蔵装置
10 解砕機
12 充填装置
14 油脂投入パイプ
17、19、38 排出口
20 減圧ポンプ
22 吸引パイプ
32 スクリーン
34 回転軸
35 秤
36 ブレード
Claims (2)
- 複数の原料を混合する混合装置と、
前記混合装置に所定の原料を投入する投入手段と、
振動を加えて前記混合装置に原料を投入する振動手段と、
前記混合装置で混合された製品の「だま」を解砕する解砕機と、
前記解砕機で解砕した原料を貯蔵する貯蔵装置と、
前記貯蔵装置から送られた製品を容器に充填する充填手段とからなるミックス粉の製造装置において、
前記貯蔵装置内を減圧する貯蔵装置減圧ポンプをさらに設け、
前記解砕機の下方に前記貯蔵装置を配設することによって、前記解砕機内の原料が自重による落下で前記解砕機内から前記貯蔵装置へと移動する構成であって、該原料を前記解砕機から前記貯蔵装置に落下させる前に、予め前記貯蔵装置減圧ポンプによって前記貯蔵装置内を減圧しておく
ことを特徴とするミックス粉の製造装置。 - 前記混合装置内を減圧する混合装置減圧ポンプをさらに設け、
前記投入手段および前記振動手段の下方に前記混合装置を配設することによって、前記投入手段内および前記振動手段内の原料が自重による落下で前記投入手段および前記振動手段から前記混合装置へと移動する構成であって、該原料を前記投入手段および前記振動手段から前記混合装置に落下させる前に、予め前記混合装置減圧ポンプによって前記混合装置内を減圧しておく
ことを特徴とする請求項1に記載のミックス粉の製造装置。
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| JP2000066869A JP4610036B2 (ja) | 2000-03-10 | 2000-03-10 | ミックス粉の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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