JP4611155B2 - 電気移動度分級装置及び微粒子成分の計測システム - Google Patents
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Description
この微粒子成分の分析装置としては、質量分析装置等、測定試料である粒子状物質をイオン化させたのちに分析を行うものがある。このような質量分析装置としては、例えば、後記の特許文献1に記載されているような、飛行時間型質量分析計(TOFMS:Time−of−flight mass spectrometry)が知られている。
ところで、微粒子は量的に極微量なため、採取したガスを濃縮した後に化学分析により分析を行っているのが、微粒子の粒径毎に分級する必要があり、従来では微粒子に電荷をかけて、帯電した微粒子を電気移動度の違いを利用して粒径毎に分級して取り出す電気移動度分級装置が知られている(詳細については例えば非特許文献1参照)。
図1は、実施例1に係る電気移動度分級装置を示す概略図である。図1に示すように、実施例1に係る電気移動度分級装置10Aは、図示しない荷電装置により電荷が付与された荷電微粒子11を含む測定ガス12中の当該荷電微粒子11を電気移動度に応じて粒径毎に分級する電気移動度分級装置であって、前記荷電微粒子11を導入する第1の分級装置本体13−1内に配設され、所定粒径の分級粒子11aを排出する第1の環状スリット14−1を有すると共に第1の高電圧源15−1に接続されてなる第1のロッド16−1と、第1の分級装置本体13−1内を循環するシースガス17と、分級された分級粒子11aを排出する第1の分級管18−1とからなる第1の電気移動度分級部19−1と、第1の電気移動度分級部19−1の第1の分級管18−1から連通管20を介して供給された分級粒子11aを導入する第2の分級装置本体13−2内に配設され、所定粒径の微粒子を排出する第2の環状スリット14−2を有すると共に高電圧源15−2に接続されてなる第2のロッド16−2と、第2の分級装置本体13−2内を循環するシースガス17と、分級された分級粒子11aを排出する第2の分級管18−2とからなる第2の電気移動度分級部19−2と、を具備するものである。
また、本実施例では連通管20で第1の電気移動度分級部19−1と第2の電気移動度分級部19−2とを連結しているが、第1の分級管18−1を第2の分級装置本体13−2に直接連結するようにしてもよい。
この際、付着成分120が第1のロッド16−1の周囲に付着するが、シースガス17に同伴された分級粒子11aは第2の分級装置本体13−2でさらにシースガスにより希釈されつつ分級されるので、付着成分からの揮発物の影響を最小限とすることができる。
なお、従来の分級粒子11aの数を計測するために、第1の分級管18−1から配管21が図示しない粒子数計測装置につながれている。
図3は、実施例2に係る電気移動度分級装置を示す概略図である。なお、実施例1の装置に係る構成部材と同一の部材には同一符号を付してその説明は省略する。
図3に示すように、実施例2に係る電気移動度分級装置10Bは、第1の分級部19−1と第2の分級部19−2とを連通する前記連通管20の周囲に加熱部22を設けたものである。なお、第1及び第2の高電圧源15−1、15−2は省略している(以下同様。)。
前記加熱部22を設置することにより、分級された分級粒子11aに付着している測定対象成分以外の成分を除去することができる。
一例として計測対象の化学物質の脱離温度と回収率との関係を図4に示す。
例えば、分級粒子11a中の特定成分であるクリセンを分析する場合において、該クリセンよりも低揮発成分のフルオランテンを加熱部22において加熱(90℃)により除去することにより、特定の成分(クリセン)を残すことができる。
なお、第2の分級部19−2に供給するシースガス17を層流とすることにより、分離した計測対象成分の積極的な排出が可能となる。また、一度粒子の外部に揮発したガスについては、粒子への再付着は少ないものとなる。
図5は、実施例3に係る電気移動度分級装置を示す概略図である。図6はその要部拡大図である。なお、実施例1の装置に係る構成部材と同一の部材には同一符号を付してその説明は省略する。
図5及び図6に示すように、実施例3に係る電気移動度分級装置10Cは、第2の分級部19−2の第2の分級管18−2内の中心に第3の高電圧源15−3に接続されてなる内筒31を設けたものである。
なお、図中符号32はシースガス17の排出管である。
第2の分級管18−2の中心に内筒31を設けることにより、第2の分級管18−2内での微粒子の付着を防止すると共に、後流に設けた分析装置への粒子導入効率を高めるようにしている。
よって、電荷をかけて分級粒子のみを中心に集めることができ、分級粒子11aについて実施例1では105個/Nm3しか回収できないような場合において、さらに106個/Nm3の回収ができ、実施例1に較べて10倍の濃縮を行うことができる。
図7は、実施例4に係る電気移動度分級装置を示す概略図である。なお、実施例1〜3の装置に係る構成部材と同一の部材には同一符号を付してその説明は省略する。
図7に示すように、実施例4に係る電気移動度分級装置10Dは、第1の分級部19−1の第1の分級管18−1内の中心にも第3の高電圧源15−3に接続されてなる内筒31を設けたものである。第1の分級管18−1の中心に内筒31を設けることにより、第1の分級管18−1内での微粒子の付着を防止することができ、第2の分級部19−2に供給する分級粒子11aの導入効率を高めるようにしている。
図8は、実施例5に係る電気移動度分級装置を示す概略図である。
図8に示すように、実施例5に係る電気移動度分級装置10Eは、帯電した微粒子を電気移動度に応じて粒径毎に分級する電気移動度分級装置であって、荷電粒子11を含む測定ガス12を導入する分級装置本体51内に配設され、所定粒径の微粒子を排出する第1の環状スリット52−1を有すると共に第1の高電圧源53−1に接続されてなる第1のロッド54−1と、分級装置本体51内を循環するシースガス17と、分級された分級粒子11aを排出する第1の分級管55−1と、前記第1の分級管55−1内に配設され、分級粒子11aを排出すると共に第2の高電圧源53−2に接続されてなる第2の環状スリット52−2を有する第2のロッド54−2と、分級粒子11aを排出する第2の分級管55−2とを具備するものである。
この際、付着成分120が第1のロッド54−1の周囲に付着するが、シースガス17に同伴された分級粒子11aは第2の分級管55−2の第2の環状スリット52−2によりさらにシースガス17により希釈されつつ分級されるので、付着成分からの揮発物の影響を最小限とすることができる。
第2の分級管55−2は少なくとも2以上とすることで希釈効率を向上させることができる。また、本実施例においても、前記した実施例3及び実施例4に示すような内筒を設置して回収効率を向上させるようにしてもよい。
図9は、実施例6に係る微粒子成分の計測システムを示す概略図である。
本実施例に係る微粒子成分の計測システム60では、前記実施例1の電気移動度分級装置10Aを分級装置として用いている。本計測システム60は、計測ガス12中の微粒子に電荷を付与する荷電装置61と、荷電微粒子11を所定粒径に分級する第1の分級部19−1と第2の分級部19−2からなる電気移動度分級装置10Aと、第1の分級部19−1で分級された前記分級粒子11aの数を計測する粒子数計測装置62と、第2の分級部19−2で分級された分級粒子11aをイオン化させたのちに分析を行う飛行時間型質量分析装置63とから構成されている。
12 測定ガス
13−1 第1の分級装置本体
13−2 第2の分級装置本体
14−1 第1の環状スリット
14−2 第2の環状スリット
15−1〜15−3 第1〜第3の高電圧源
16−1 第1のロッド
16−2 第2のロッド
17 シースガス
18−1 第1の分級管
18−2 第2の分級管
19−1 第1の電気移動度分級部
19−2 第2の電気移動度分級部
20 連通管
Claims (4)
- 帯電した微粒子を電気移動度に応じて粒径毎に分級する電気移動度分級装置であって、
帯電した微粒子を導入する第1の分級装置本体内に配設され、所定粒径の微粒子を排出する第1のスリットを有すると共に第1の高電圧源に接続されてなる第1のロッドと、第1の分級装置本体内を循環するシースガスと、分級された微粒子を排出する第1の分級管と、
前記第1の分級管内に配設され、所定粒径の微粒子を排出すると共に第2の高電圧源に接続されてなる第2のスリットを有する第2のロッドと、
分級された微粒子を排出する第2の分級管と、
を具備することを特徴とする電気移動度分級装置。 - 請求項1において、
第1又は第2の分級管の中心に第3の高電圧源に接続されてなる内筒を有することを特徴とする電気移動度分級装置。 - 請求項1又は2において、
前記微粒子成分は、ガス中の粒径が100nm以下のナノ粒子であることを特徴とする電気移動度分級装置。 - 請求項1乃至請求項3のいずれか一つの電気移動度分級装置と、
前記電気移動度分級装置から分級された微粒子の化学成分を分析する微粒子成分計測装置とを具備することを特徴とする微粒子成分の計測システム。
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